JP2007142132A - 放射線画像検出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録用の電磁波の照射を受けて電荷を発生し、その電荷を蓄積することによって放射線画像の記録を行う放射線画像検出器において、残留電荷の消去を効率的に行う。
【解決手段】記録用の電磁波の照射により電荷を発生して放射線画像を記録し、読取光の照射により電荷を発生して放射線画像が読み出されるとともに、消去光の照射により電荷を発生して読出し後の残留電荷が消去される放射線画像検出器であって、記録用の電磁波の照射により電荷を発生し、その発生した電荷を蓄積する電荷蓄積層2,3と、読取光および消去光の照射により電荷を発生する光導電層4と、読取光を透過する第1の線状電極7と読取光を遮光するとともに、消去光を透過する第2の線状電極8とが交互に多数配列された電極層とをこの順に積層してなる放射線画像検出器において、第2の線状電極8(8a,8b)を、隣接する第1の線状電極7間に複数本ずつ設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線画像を担持した放射線の照射を受けて放射線画像を記録し、その放射線画像に応じた放射線画像信号が読み出される放射線画像検出器に関するものである。
従来、医療分野などにおいて、被写体を透過した放射線の照射を受けて電荷を発生し、その電荷を蓄積することにより被写体に関する放射線画像を記録する放射線画像検出器が各種提案、実用化されている。
そして、上記のような放射線画像検出器としては、たとえば、特許文献1には、放射線を透過する第1の電極層、放射線の照射を受けることにより電荷を発生する記録用光導電層、一方の極性の電荷に対しては絶縁体として作用し、かつ他方の極性の電荷に対しては導電体として作用する電荷輸送層、読取光の照射を受けることにより電荷を発生する読取用光導電層、および読取光を透過する線状に延びる透明線状電極と読取光を遮光する線状に延びる遮光線状電極とが平行に交互に配列された第2の電極層をこの順に積層してなる放射線画像検出器が提案されている。
上記のように構成された放射線画像検出器50により放射線画像の記録を行う際には、図13(A)に示すように、第1の電極層51に負の高電圧が印加された状態で、被写体を透過した放射線が第1の電極層51側から照射される。上記のようにして照射された放射線は、第1の電極層51を透過し、記録用光導電層52に照射され、記録用光導電層52の放射線の照射された部分において電荷が発生し、この電荷のうち正の電荷は負に帯電した第1の電極層51に向かって移動し、第1の電極層51における負の電荷と結合して消滅する。一方、上記ようにして発生した電荷のうち負の電荷は正に帯電した第2の電極層55に向かって移動するが、上記のように電荷輸送層53は負の電荷に対しては絶縁体として作用するため、上記負の電荷は記録用光導電層52と電荷輸送層53との界面である蓄電部56に蓄積され、この蓄電部56への負電荷の蓄積により放射線画像の記録が行われる(図13(B)参照)。
そして、上記のようにして記録された放射線画像を放射線画像検出器50から読み取る際には、図14に示すように、読取光L1が第2の電極層55側から照射される。照射された読取光L1は、第2の電極層55における透明線状電極55aを透過し、読取用光導電層54に照射され、読取用光導電層54において電荷が発生する。そして、読取光L1の照射により読取用光導電層54において発生した正の電荷が蓄電部56における潜像電荷と結合するとともに、負の電荷が、遮光線状電極55bに接続されたチャージアンプ35を介して遮光状電極55bに帯電した正の電荷と結合する。
そして、読取用光導電層54において発生した負の電荷と遮光線状電極55bに帯電した正の電荷との結合によって、チャージアンプ35に電流が流れ、この電流が積分されて放射線画像に応じた放射線画像信号の読取りが行われる。
特開2000−284056号公報
しかしながら、上記のようにして読取光の照射を行って放射線画像の読取りを行った後においても、蓄電部56には完全に読み取れなかった残留電荷が残る。そして、この残留電荷は、次の放射線画像の記録および読取りにおいてノイズとなってしまう。
そこで、第2の電極層側から消去光を照射し、この消去光の照射によって読取用光導電層において電荷を発生させ、この発生した正の電荷と蓄電部56に残留した残留電荷とを結合させることによって残留電荷を消去する方法が提案されている。
ここで、上記のような消去処理を効率よく行うためには、消去光を十分に読取用光導電層に照射させる必要があり、そのためには、消去光が遮光線状電極55bを透過するようすることが望ましい。
そして、消去光が遮光線状電極55bを透過するようにするためには、消去光の波長領域として読取光の波長領域と異なる波長領域を用いる必要があるが、良好な画質の放射線画像を取得するためには読取効率を優先させる必要があり、そのためには、読取光として量子効率の高い波長領域を用い、消去光として量子効率の低い波長領域を用いざるを得ない。したがって、消去処理において低い消去効率しか得ることができなかった。
本発明は、上記事情に鑑み、上記のような放射線画像検出器において、上記消去処理の消去効率を向上させることができる放射線画像検出器を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の放射線画像検出器は、放射線画像を担持した記録用の電磁波の照射により電荷を発生して蓄積することによって放射線画像を記録し、読取光の照射により電荷を発生することによって記録された放射線画像が読み出されるとともに、消去光の照射により電荷を発することによって読出し後の残留電荷が消去される放射線画像検出器であって、記録用の電磁波の照射により電荷を発生し、その発生した電荷を蓄積する電荷蓄積層と、読取光および消去光の照射により電荷を発生する光導電層と、読取光を透過する第1の線状電極と読取光を遮光するとともに、消去光を透過する第2の線状電極とが交互に多数配列された電極層とをこの順に積層してなる放射線画像検出器において、第2の線状電極が、隣接する第1の線状電極間に複数本ずつ設けられていることを特徴とする。
また、上記本発明の第1の放射線画像検出器においては、上記隣接する第1の線状電極間に設けられている複数の第2の線状電極を、読み出される放射線画像を構成する1画素の幅の範囲内に設けるようにすることができる。
また、上記隣接する第1の線状電極間に設けられている複数の第2の線状電極を、1つの電流検出アンプに接続するようにすることができる。
本発明の第2の放射線画像検出器は、放射線画像を担持した記録用の電磁波の照射により電荷を発生することによって放射線画像が記録され、読取光の照射により電荷を発生することによって記録された放射線画像が読み出されるとともに、消去光の照射により電荷を発することによって読出し後の残留電荷が消去される放射線画像検出器であって、記録用の電磁波の照射により電荷を発生し、その発生した電荷を蓄積する電荷蓄積層と、読取光および消去光の照射により電荷を発生する光導電層と、読取光を透過する第1の線状電極と読取光を遮光するとともに、消去光を透過する第2の線状電極とが交互に多数配列された電極層とをこの順に積層してなる放射線画像検出器において、第2の線状電極が、導電性を有する突起部を備えたものであることを特徴とする。
ここで、上記「突起部」は、導電性を有し、第2の線状電極の面上において突起となるようなものであれば如何なるものでもよい。
たとえば、突起部を、第2の線状電極の光導電層側の面に第2の線状電極に沿って設けられた、第2の線状電極よりも幅の狭い第3の線状電極とすることができる。
また、上記のような第3の線状電極に限らず、点状の電極を第2の線状電極の光導電層側の面に第2の線状電極に沿って複数設けるようにしてもよい。
また、上記本発明の第1および第2の放射線画像検出器においては、第2の線状電極を、透明線状電極とその透明線状電極に沿って設けられた、読取光を遮光する線状遮光部材とを有するものとすることができる。
本発明の第1の放射線画像検出器によれば、第2の線状電極を、隣接する第1の線状電極間に複数本ずつ設けるようにしたので、第2の線状電極近傍に形成される電界強度を大きくすることができ、その分、消去光を照射したときの量子効率を向上させることができ、消去処理の消去効率を向上させることができる。
また、たとえば、従来の第2の線状電極よりも細くした場合には、第2の線状電極における電荷密度を向上させることができるとともに、電極エッジ効果により、従来よりも第2の線状電極近傍に形成される電界強度を大きくすることができる。
本発明の第2の放射線画像検出器によれば、第2の線状電極を、導電性を有する突起部を備えるようにしたので、突起部において電荷密度を向上させることができるとともに、電極エッジ効果により、従来よりも第2の線状電極近傍に形成される電界強度を大きくすることができる。そして、その分、消去光を照射したときの量子効率を向上させることができ、消去処理の消去効率を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の放射線画像検出器の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態の放射線画像検出器の斜視図、図2(A)は図1に示す放射線画像検出器の2−2線断面図である。
第1の実施形態の放射線画像検出器10は、図1および図2(A)に示すように、放射線画像を担持した放射線を透過する第1の電極層1、第1の電極層1を透過した放射線の照射を受けることにより電荷を発生する記録用光導電層2、記録用光導電層2において発生した電荷のうち一方の極性の電荷に対しては絶縁体として作用し、且つ他方の極性の電荷に対しては導電体として作用する電荷輸送層3、読取光の照射を受けることにより電荷を発生する読取用光導電層4、および第2の電極層5をこの順に積層してなるものである。記録用光導電層2と電荷輸送層3との界面近傍には、記録用光導電層2内で発生した電荷を蓄積する蓄電部6が形成される。なお、上記各層は、ガラス基板上に第2の電極層5から順に形成されるものであるが、図1および図2(A)においては、ガラス基板を省略している。
第1の電極層1としては、放射線を透過するものであればよく、たとえば、ネサ皮膜(SnO2)、ITO(Indium Tin Oxide)、アモルファス状光透過性酸化膜であるIDIXO(Idemitsu Indium X-metal Oxide ;出光興産(株))などを50〜200nm厚にして用いることができ、また、100nm厚のAlやAuなども用いることもできる。
第2の電極層5は、読取光を透過する複数の第1の透明線状電極7と読取光を遮光する複数の遮光線状電極8とを有するものである。そして、第1の透明線状電極7と遮光線状電極8とは、図1に示すように、所定の間隔を空けて交互に平行に配列されている。
第1の透明線状電極7は読取光を透過するとともに、導電性を有する材料から形成されている。上記のような材料であれば如何なるものでもよいが、たとえば、第1の電極層1と同様に、ITOやIDIXOを用いることができる。また、Al、Crなどの金属を用いて読取光を透過する程度の厚さ(たとえば、10nm程度)で形成するようにしてもよい。
遮光線状電極8は、第2の透明線状電極8aと、その透明線状電極8aに沿って設けられた、読取光を遮光する線状遮光部材8bとを備えており、第2の透明線状電極8aは、遮光線状部材8bの読取用光導電層4側の面上に設けられている。なお、本実施形態における1本の第2の透明線状電極8aと線状遮光部材8bの一部との組み合わせ遮光線状電極8であり、この遮光線状電極8が請求項における第2の線状電極に該当する。したがって、本実施形態では、隣接する第1の透明線状電極7の間に、遮光線状電極8(第2の線状電極)が2本設けられていることになる。
第2の透明線状電極8aは、後述する消去光を透過するとともに、導電性を有する材料から形成されている。たとえば、第1の電極層1と同様に、ITOやIDIXOを用いることができる。また、Al、Crなどの金属を用いて消去光を透過する程度の厚さ(たとえば、10nm程度)で形成するようにしてもよい。
線状遮光部材8bは、読取光を遮光するものであるが、消去光は透過する部材で形成されている。上記のような材料であれば如何なるものでもよいが、たとえば、読取光として青色光を使用し、その波長が400nm〜480nmであり、消去光として赤色光を使用し、その波長が580nm〜700nmである場合には、青色と補色の関係となる赤色の材料を利用することができる。そのような材料としては、たとえば、ジアミノアニトラキノニルレッドをアクリル樹脂に分散させたものなどがある。
また、読取光として赤色光を使用し、その波長が580nm〜700nmであり、消去光として青色光を使用し、その波長が400nm〜480nmである場合には、青色と補色の関係となる赤色の材料を利用することができる。そのような材料としては、銅フタロシアニンをアクリル樹脂に分散させたものなどがある。つまり、線状遮光部材8bの材料としては、上記のようなものに限らず、読取光の波長に対して補色の関係となる色であるとともに、消去光と同じ色の材料を利用することができる。
また、本実施形態の放射線画像検出器の第1の透明線状電極7および遮光線状電極8は、1組で再生画像の1画素にそれぞれ対応している。なお、再生画像とは、放射線画像検出器から読み出された画像信号に基づいて再生される画像である。したがって、図2に示すように、1画素の幅の範囲に第2の透明線状電極8aが2本配置されることになる。
また、第2の透明線状電極8aは、たとえば、上記1画素の幅が50μmである場合、図3(A)〜(C)に示す幅で形成するようにすることができる。
なお、本実施形態においては、第2の透明線状電極8aを2本設けるようにしたが、その本数は2本に限らず、もっと多数にしてもよい。
記録用光導電層2は、放射線の照射を受けることにより電荷を発生するものであればよく、放射線に対して比較的量子効率が高く、また暗抵抗が高いなどの点で優れているa−Seを主成分とするものを使用する。厚さは500μm程度が適切である。
電荷輸送層3としては、たとえば、放射線画像の記録の際に第1の電極層1に帯電する電荷の移動度と、その逆極性となる電荷の移動度の差が大きい程良く(例えば10以上、望ましくは10以上)ポリN−ビニルカルバゾール(PVK)、N,N'−ジフェニル−N,N'−ビス(3−メチルフェニル)−〔1,1'−ビフェニル〕−4,4'−ジアミン(TPD)やディスコティック液晶等の有機系化合物、或いはTPDのポリマー(ポリカーボネート、ポリスチレン、PVK)分散物,Clを10〜200ppmドープしたa−Se、AsSe等の半導体物質が適当である。
読取用光導電層4としては、読取光および消去光の照射を受けることにより導電性を呈するものであればよく、例えば、a−Se、Se−Te、Se−As−Te、無金属フタロシアニン、金属フタロシアニン、MgPc(Magnesium phtalocyanine),VoPc(phaseII of Vanadyl phthalocyanine)、CuPc(Cupper phtalocyanine)などのうち少なくとも1つを主成分とする光導電性物質が好適である。厚さは0.1〜1μm程度が適切である。
次に、第1の実施形態の放射線画像検出器の作用について説明する。
まず、図4(A)に示すように、高電圧源20によって放射線画像検出器10の第1の電極層1に負の電圧を印加した状態において、放射線源から被写体に向けて放射線が照射され、その被写体を透過して被写体の放射線画像を担持した放射線が放射線画像検出器10の第1の電極層1側から照射される。
そして、放射線画像検出器10に照射された放射線は、第1の電極層1を透過し、記録用光導電層2に照射される。そして、その放射線の照射によって記録用光導電層2において電荷対が発生し、そのうち正の電荷は第1の電極層1に帯電した負の電荷と結合して消滅し、負の電荷は潜像電荷として記録用光導電層2と電荷輸送層3との界面に形成される蓄電部6に蓄積されて放射線画像が記録される(図4(B)参照)。
そして、次に、図5に示すように、第1の電極層1が接地された状態において、第2の電極層5側から読取光L1が照射され、読取光L1は第1の透明線状電極7を透過して読取用光導電層4に照射される。読取光L1の照射により読取用光導電層4において発生した正の電荷が蓄電部6における潜像電荷と結合するとともに、負の電荷が、第2の透明線状電極8aに接続されたチャージアンプ30を介して第2の透明線状電極8aに帯電した正の電荷と結合する。
そして、読取用光導電層4において発生した負の電荷と第2の透明線状電極8aに帯電した正の電荷との結合によって、チャージアンプ30に電流が流れ、この電流が積分されて画像信号として検出され、放射線画像に応じた画像信号の読取りが行われる。
ここで、上記のようにして放射線画像の読取りを行った後においても、読取用光導電層4に一部の正の電荷がトラップされてしまうため蓄電部6に完全に読み取れなかった残留電荷が残る。
そこで、上記のように放射線画像の読取りが終わった後、放射線画像検出器10の蓄電部6に残留した残留電荷を消去するため、図6に示すように、消去光L2が放射線画像検出器10の第2の電極層5側から照射される。消去光L2は、第2の電極層5の第1の透明線状電極7および第2の透明線状電極8aおよび線状遮光部材8bを透過して読取用光導電層4に照射される。そして、この消去光の照射により読取用光導電層4において電荷対が発生し、そのうち正の電荷は電荷輸送層3を通過して蓄電部6に残留した残留電荷と結合して消滅し、負の電荷は遮光線状電極8に帯電した正の電荷と結合して消滅する。
ここで、消去光L2の照射による読取用光導電層4における電荷の発生効率は、第1の電極層1と第2の透明線状電極8aとの間に形成される電界の強度に起因する。本実施形態の放射線画像検出器10においては、上記のように第2の透明線状電極8aを2本設けるようにしたので、上記電界をより強くすることができ、読取用光導電層4においてより効率的に電荷を発生させることができる。したがって、より効率的に残留電荷を消去することが可能である。
なお、第2の透明線状電極8a2本分の幅と同じ幅を有する透明線状電極を用いた場合と比較すると、本実施形態の放射線画像検出器10のように2本に分割するようにした方が、各第2の透明線状電極8a上の電荷密度を向上させることができるとともに、各第2の透明線状電極8aのエッジ部分において電界集中させることができる。したがって、結果的には、本実施形態の放射線画像検出器10のように2本に分割するようにした方が、より効率的に残像電荷を消去することができる。
次に、本発明の放射線画像検出器の第2の実施形態について説明する。
図7に、第2の実施形態の放射線画像検出器の断面図を示す。第2の実施形態の放射線画像検出器20は、図7に示すように、1の実施形態の放射線画像検出器10と遮光線状電極8の構成が異なる。そして、遮光線状電極8以外の構成については、上記第1の実施形態の放射線画像検出器10と同様である。
放射線画像検出器20の遮光線状電極8は、1本の第2の透明線状電極8aと線状遮光部材8bと第2の透明線状電極8aに沿って設けられた、消去光を透過する第3の透明線状電極8cとを備えている。そして、第3の透明線状電極8cは、第2の透明線状電極8aの読取用光導電層4側の面上に設けられており、突起部を形成している。
突起部としての第3の透明線状電極8cは、消去光を透過するとともに、導電性を有する材料から形成されている。たとえば、第2の透明線状電極8aと同様に、ITOやIDIXOを用いることができる。
なお、本実施形態においては、上記のように突起部として第3の透明線状電極8cを設けるようにしたが、突起部は必ずしも線状電極である必要はなく、第2の透明線状電極8aに対して突起部となるような形状であればよい。たとえば、点状の電極を第2の透明線状電極8aに沿って多数設けるようにしてもよい。
また、上記のように第3の透明線状電極8cを設けるのではなく、第2の透明線状電極8a自体の形状に凸形状を持たせるようにしてもよい。具体的には、たとえば、図8(A)〜(C)および図9(A)〜(C)に示すように、第2の透明線状電極8aを背骨型の形状とすることによって突起部を設けるようにしてもよい。なお、1画素の幅は50μmである。また、図10(A)〜(C)に示すように、第2の透明線状電極8aを虫食い型の形状とすることによって突起部を設けるようにしてもよい。また、図11(A)〜(C)および図12(A)〜(C)に示すように、第2の透明線状電極8aをジグザグ型の形状とすることによって突起部を設けるようにしてもよい。
第2の実施形態の放射線画像検出器20においては、上記のように第2の透明線状電極8a上に第3の透明線状電極8cを設けるようにしたので、第2の透明線状電極8aのみの場合と比較すると、第3の透明線状電極8c上において電荷密度を向上させることができるとともに、第3の透明線状電極8cのエッジ部分において電界集中させることができる。したがって、読取用光導電層4においてより効率的に電荷を発生させることができ、より効率的に残像電荷を消去することができる。
なお、第1の実施形態と第2の実施形態の遮光線状電極8を組み合わせたような構成としてもよい。つまり、第1の実施形態の放射線画像検出器10における2本の第2の透明線状電極8a上に、それぞれ第3の透明線状電極8cを設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態は、放射線の照射を受けてその放射線を直接電荷に変換することにより放射線画像の記録を行う、いわゆる直接変換方式の放射斜線画像検出器に本発明を適用したものであるが、これに限らず、たとえば、放射線を一旦可視光に変換し、その可視光を電荷に変換することにより放射線画像の記録を行う、いわゆる間接変換方式の放射線画像検出器に本発明を適用するようにしてもよい。
また、本発明の放射線画像検出器における放射線画像検出器の層構成は上記実施形態のような層構成に限らずその他の層を加えたりしてもよい。
本発明の放射線画像検出器の第1の実施形態の概略構成図 図1に示す放射線画像検出器の2−2線断面図 第2の透明線状電極の形状の一例を示す図 放射線画像検出器への放射線画像の記録の作用を説明するための図 放射線画像検出器からの放射線画像の読取りの作用を説明するための図 放射線画像検出器における残留電荷の消去の作用を説明するための図 本発明の放射線画像検出器の第2の実施形態の断面図 第2の透明線状電極の形状の一例を示す図 第2の透明線状電極の形状の一例を示す図 第2の透明線状電極の形状の一例を示す図 第2の透明線状電極の形状の一例を示す図 第2の透明線状電極の形状の一例を示す図 従来の放射線画像検出器への放射線画像の記録の作用を説明するための図 従来の放射線画像検出器からの放射線画像の読取りの作用を説明するための図
符号の説明
1 第1の電極層
2 記録用光導電層
3 電荷輸送層
4 読取用光導電層(光導電層)
5 第2の電極層
7 第1の透明線状電極(第1の線状電極)
8 遮光線状電極(第2の線状電極)
8a 第2の透明線状電極
8b 線状遮光部材
8c 第3の透明線状電極(突起部)
6 蓄電部
10 放射線画像検出器
30 チャージアンプ(電流検出アンプ)

Claims (6)

  1. 放射線画像を担持した記録用の電磁波の照射により電荷を発生して蓄積することによって前記放射線画像を記録し、読取光の照射により電荷を発生することによって前記記録された放射線画像が読み出されるとともに、消去光の照射により電荷を発することによって前記読出し後の残留電荷が消去される放射線画像検出器であって、前記記録用の電磁波の照射により電荷を発生し、該発生した電荷を蓄積する電荷蓄積層と、前記読取光および前記消去光の照射により電荷を発生する光導電層と、前記読取光を透過する第1の線状電極と前記読取光を遮光するとともに、前記消去光を透過する第2の線状電極とが交互に多数配列された電極層とをこの順に積層してなる放射線画像検出器において、
    前記第2の線状電極が、隣接する前記第1の線状電極間に複数本ずつ設けられていることを特徴とする放射線画像検出器。
  2. 前記隣接する第1の線状電極間に設けられている複数の第2の線状電極が、読み出される放射線画像を構成する1画素の幅の範囲内に設けられていることを特徴とする請求項1記載の放射線画像検出器。
  3. 前記隣接する第1の線状電極間に設けられている複数の第2の線状電極が、1つの電流検出アンプに接続されていることを特徴とする請求項1または2記載の放射線画像検出器。
  4. 放射線画像を担持した記録用の電磁波の照射により電荷を発生することによって前記放射線画像が記録され、読取光の照射により電荷を発生することによって前記記録された放射線画像が読み出されるとともに、消去光の照射により電荷を発することによって前記読出し後の残留電荷が消去される放射線画像検出器であって、前記記録用の電磁波の照射により電荷を発生し、該発生した電荷を蓄積する電荷蓄積層と、前記読取光および前記消去光の照射により電荷を発生する光導電層と、前記読取光を透過する第1の線状電極と前記読取光を遮光するとともに、前記消去光を透過する第2の線状電極とが交互に多数配列された電極層とをこの順に積層してなる放射線画像検出器において、
    前記第2の線状電極が、導電性を有する突起部を備えたものあることを特徴とする放射線画像検出器
  5. 前記突起部が、前記第2の線状電極の前記光導電層側の面に前記第2の線状電極に沿って設けられた、前記第2の線状電極よりも幅の狭い第3の線状電極であることを特徴とする請求項4記載の放射線画像検出器。
  6. 前記第2の線状電極が、透明線状電極と該透明線状電極に沿って設けられた、前記読取光を遮光する線状遮光部材とを有するものであることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の放射線画像検出器。
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