JP2007139079A - ねじ具の緩み止め締結具及びその製造方法並びに製造装置 - Google Patents

ねじ具の緩み止め締結具及びその製造方法並びに製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的簡単な構造であり、製造が容易にして量産化に伴う低コスト化が可能であって、特に小型化された各種製品の組み立てに使用するための精密加工による微小化ないし微細化されたねじ具の締結具として、ねじ具の緩み止め防止を容易かつ確実に達成することができる、ねじ具の緩み止め締結具及びその製造方法並びに製造装置を提供する。
【解決手段】ねじやボルト等のねじ具30と締結を行うナットやインサート等の締結具10からなり、前記締結具の外周壁の一部に外部から押圧成形した凹部18を設けて、前記締結具の内周壁における雌ねじの山または谷の径が部分的に縮小した縮径変形部(20)を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ねじやボルト等のねじ具と締結を行うために使用するインサート、スペーサ、ナット等の締結具に係り、特に締結具にねじ込み固定したねじ具の緩みや脱落を容易かつ確実に防止することができる締結具及びその製造方法並びに製造装置に関するものである。
従来、ねじやボルト等のねじ具は、これをねじ込み固定する際に使用するナットやインサート等の締結具との組み合わせにおいて、締結具にねじ込み固定したねじ具が振動等の原因により緩みを生じたり、さらには脱落してしまう場合がある。このような観点から、従来よりねじ具と締結具との組み合わせにおいて、ねじ具や締結具に対してそれぞれ種々の緩み止め方法および手段が提案され実用化されている。
例えば、初期の提案においては、ナットの内周壁面に対して凹部や外周壁部からの貫通孔等を設けて、これらの凹部や貫通孔に弾性部材を抜け落ちないように嵌装して、前記弾性部材の先端面がボルトのねじ部に密着するように構成することにより、ねじ具の緩み止めを達成することができるように工夫したものが多数である。
また、前記ねじ具と締結具との組み合わせにおいて、ねじ具または締結具のねじ部表面に樹脂を塗布し、この樹脂の弾性、摩擦、粘性、接着等の作用により、ねじ具の緩み止めを達成することができるように工夫したものも提案されている。
しかしながら、先に提案されている種々の緩み止め手段においては、それぞれ製造に際して複雑な工程を追加する必要があり、量産化による製造コストの低減が困難である。また、今日のように小型化された各種製品の組み立てに使用されるねじ具や締結具は、益々微細化ないし精密化が要求されることから、この種のねじ具や締結具に従来より提案されている種々の緩み止め手段を適用することは、構造的に採用することが困難であるばかりでなく、製造するに際しても到底その実施が困難である。
このような観点から、例えばセルフタップ可能な熱可塑性樹脂製インサート部品を下型に載置し、上型を閉じて上型、下型で成型キャビティを形成した後、前記キャビティ内へ熱硬化性樹脂を注入して、前記インサート部品と熱硬化性樹脂を一体成形してなる、セルフタップ可能な熱可塑性樹脂製インサート部品およびその製造方法が提案されている(特許文献1参照)。すなわち、この特許文献1に記載のセルフタップ可能な熱可塑性樹脂製インサート部品は、熱硬化性樹脂を一体成形することによって、雌ねじの繰返し締付け、引抜き力、引抜きトルク、締付け力を著しく向上させることができる効果を有することが開示されている。
また、雌ねじ体の外周または雌ねじ体の外側面部に突設させた保持体へ、筒状に形成した外被部材(収縮性を有する合成樹脂製薄厚材)を装着し、この外被部材を収縮させて雌ねじ体外周または雌ねじ体の保持体へ密着させると共に、この外被部材における一側部を雌ねじ体座面側において、前記雌ねじ体の雌ねじにおける谷径より小径となるように収縮させて所定長さを突設し、雄ねじ体の雄ねじへの係止部を形成させた構成からなる包被雌ねじ体と、および前記雌ねじ体の雄ねじ体への螺合により、物品の緊締後または螺合前に、外被部材における係止部の内周または外周に被覆層(硬化樹脂、樹脂系塗料等)を形成させて雌ねじ体の戻り防止を行うように構成した雌ねじ体の戻り防止方法が提案されている(特許文献2参照)。
すなわち、この特許文献2に記載の包被雌ねじ体および雌ねじ体の戻り防止方法は、物品の締結に際して、雌ねじ体への外被部材の外装によって形成される係止部が、雄ねじ体の雄ねじに係合して雄ねじ体と雌ねじ体とが一体的となるので、大きな戻り止め効果を発揮することができること、また係止部に被覆層を設けることで、この係止部の雄ねじの螺合時における拡開が抑制され、かつ外的要因による劣化を防止できて、可及的に雌ねじ体の戻り止め作用を継続させることができる等の効果を有することが開示されている。
また、上部に座ぐりの設けられた締結孔を有する取付物が、ボルト等の締結手段によって被取付物に締結固定される構造における、前記取付物の締結孔内に装着される金属カラーであって、前記金属カラーの全長が前記締結孔の孔長より長く形成され、前記座ぐりに対応する一部分が、長さ方向からの加圧に基づいて前記座ぐり内で塑性変形された構成からなる、金属カラーおよびこの金属カラーを用いた締結構造体が提案されている(特許文献3参照)。
すなわち、この特許文献3に記載の金属カラーおよびこの金属カラーを用いた締結構造体は、前記金属カラーは、取付物の締結孔に設けられた座ぐり内で圧縮変形されて、前記締結手段に反力を付与すること、すなわち座屈変形された金属カラーの挿入端の弾性戻り力(スプリングバック力)により締結部材に対して付勢力が付与されるため、締結部材の緩み止めを図ることができる効果を有することが開示されている。
また、雄ねじ部材に対する雌ねじ部の螺合の入口側端部と出口側端部のうち出口側端部を、そこの雌ねじ内径が中間部より小さくなるように全周にわたりテーパ状に縮径して円錐状断面の縮径雌ねじ部を形成するとともに、その縮径雌ねじ部のねじ山を周方向に繰り返し連続する凹凸として、その凸部が縮径雌ねじ部の中心側に突出し、凹部が縮径雌ねじ部の中心側から後退する形態で形成し、その雌ねじ部に前記雄ねじ部材が螺合された状態で、前記縮径雌ねじ部のねじ山における凹凸の複数の凸部が、前記雄ねじ部材の谷底乃至ねじ山側面を押圧しその反作用で弾性的に圧縮された状態で前記雄ねじ部材を外周から締付けるように構成した緩み止め雌ねじ部構造およびその製造方法が提案されている(特許文献4参照)。
すなわち、この特許文献4に記載の緩み止め雌ねじ部構造およびその製造方法は、出口側端部の雌ねじ内径を中間部より小さくなるように全周にわたりテーパ状に縮径して円錐状断面の縮径雌ねじ部を形成するため、全周の一部について押圧力を加えて変形させた場合のような雌ねじ部の変形のばらつきが生じにくく、しかも縮径雌ねじ部のねじ山には周方向に繰り返し連続する凹凸が形成され、雄ねじ部材のねじ部にはその凹凸の凸部が全周にわたり均等に接触することとなるため、従来のねじ山の全周で圧接する場合に比べて局部的にみて摩擦が小さくて済み、焼付けが生じにくく、また連続的に繰り返す凹凸の凸部により実質上全周にわたり均等に締付力が作用するため緩み止め効果も大きくなることが開示されている。
さらに、ボルト等の雄螺子に螺合して被締結部材を締結する緩み止めナットであって、ナット本体と、前記ナット本体と同軸に延設された延設部と、前記ナット本体の内周壁に形成された主雌螺子部と、前記延設部の前記ナット本体側の内周壁若しくは前記ナット本体の前記内周壁に前記主雌螺子部の谷径と同一若しくはより大きな径で形成された環状溝部と、前記主雌螺子部に対する位相が12〜100°好ましくは24〜90°より好ましくは24〜72°変位して前記延設部の内周壁に形成された副雌螺子部と、を備えた構成からなる緩み止めナットおよびその製造方法が提案されている(特許文献5参照)。
すなわち、この特許文献5に記載の緩み止めナットおよびその製造方法は、簡単な構造で生産性に優れるとともに、被締結部材やボルト等に外力がかかった際の螺着力の低下を防止することができ、半永久的に高い締結力を維持することができ、被締結部材の締結部の安全性を著しく向上でき、また締結作業性にも優れ、さらに繰り返し使用性にも優れる緩み止めナットおよびその製造方法であることが開示されている。
特開平3−244814号公報 特開平10−184650号公報 特開平11−101218号公報 特開平11−37129号公報 特開2004−3587号公報
今日における電化製品を始めとする各種の工業生産品は、電子部品等の部品の微小化ないし微細化に伴いますます小型化される傾向にある。従って、これらの工業生産される各種の製品の組み立てに使用するねじ具や締結具についても、同様にそれらの寸法が微小化ないし微細化され、しかも精密加工されることが要求される。
このような観点から、前述した従来のねじ具ないし締結具の緩み止め手段において、締結具に対して、凹部や貫通孔を設けて弾性部材を装着するものでは、微小化ないし微細化され、しかも精密加工が必要とされる場合には、それらの製造が著しく困難であるばかりでなく、構造的にも極めて不具合である。
また、ねじ具に対して、ねじ部表面に弾性、摩擦、粘性、接着等の作用を有する樹脂等を塗布するものでは、その使用に際して摩擦により生じた樹脂等の粉塵が移動ないし飛散したり、樹脂等の劣化により再使用ができない等の難点があるばかりでなく、前記と同様に微小化ないし微細化されたねじ具として、それらを精密加工により製造することも著しく困難である。
一方、前記特許文献1に開示されるインサート部品は、セルフタップ可能な熱可塑性樹脂材料を使用するものであって、使用する素材の特性から適用する対象物に制約があり、前述したように小型化された各種製品の組み立てに使用するための微小化ないし微細化なされたねじ具や締結具として、それらを精密加工により製造することは構造的に不具合である。
また、前記特許文献2に開示される包被雌ねじ体は、雌ねじ体に収縮性を有する合成樹脂製薄厚材からなる外被部材を外装し、雄ねじに係合している係止部に対して加熱することにより外被部材が収縮して、前記係止部の雄ねじ面への密着を高めるように構成されるため、前記と同様に、微小化ないし微細化されたねじ具や締結具として、それらを精密加工により製造するには構造的に不具合であり、またその製造および使用においても複雑化する難点がある。
さらに、前記特許文献3に開示される金属カラーおよびこの金属カラーを用いた締結構造体は、ボルトの取付け対象物として、上部に座ぐりの設けられた締結孔を設けることが必要であり、金属カラーの全長を前記締結孔の孔長より長く形成しておき、前記座ぐり内で圧縮変形するように構成したもので、この場合においても、前述したように小型化された各種製品の組み立てに使用するための微小化ないし微細化されたねじ具や締結具として、それらを精密加工により製造を行うことは構造的に不具合であるばかりでなく、特に使用方法が複雑化する難点がある。
また、前記特許文献4に開示される緩み止め雌ねじ部構造およびその製造方法は、雄ねじ部材に対する雌ねじ部の螺合の出口側端部において、雌ねじ内径が中間部より小さくなるように全周にわたりテーパ状に縮径して円錐状断面の縮径雌ねじ部を形成し、さらにその縮径雌ねじ部のねじ山に対して周方向に繰り返し連続する凹凸を形成するものであり、前記連続する凹凸の形状および構造が極めて複雑化することから、前述したように小型化された各種製品の組み立てに使用するための微小化ないし微細化されたねじ具や締結具として、それらを精密加工により製造することは困難である。
そして、前記特許文献5に開示される緩み止めナットおよびその製造方法は、ナット本体の前記内周壁、あるいはナット本体と同軸に延設された延設部のナット本体側の内周壁に、主雌螺子部の谷径と同一、あるいはより大きな径で形成された環状溝部を形成して、前記延設部の内周壁に形成された副雌螺子部を、前記主雌螺子部に対して所要の位相変位を生じるように構成するものであり、前記環状溝部の形状および構造が極めて複雑化することから、前述したように小型化された各種製品の組み立てに使用するための微小化ないし微細化されたねじ具や締結具として、それらを精密加工により製造することは困難である。
そこで、本発明者は、特に小型化された各種製品の組み立てに使用するための微小化ないし微細化され精密加工されたねじ具や締結具として、簡単な構造であって、製造が容易にして量産化に伴う低コスト化を可能にした、ねじ具の緩み止め締結具及びその製造方法並びに製造装置の開発に成功した。
すなわち、ねじやボルト等のねじ具と締結を行うインサート、スペーサ、ナット等の締結具として、前記締結具の外周壁の一部に外部から押圧成形した凹部を設け、前記締結具の内周壁における雌ねじの山または谷の径が部分的に縮小した縮径変形部を形成することにより、簡単な構造にして、製造が容易であり、量産化に伴う低コスト化が可能であって、特に小型化された各種製品の組み立てに使用するための精密加工による微小化ないし微細化されたねじ具の締結具として、ねじ具の緩み止め防止を容易かつ確実に達成することができることを突き止めた。
従って、本発明の目的は、比較的簡単な構造であり、製造が容易にして量産化に伴う低コスト化が可能であって、特に小型化された各種製品の組み立てに使用するための精密加工による微小化ないし微細化されたねじ具の締結具として、ねじ具の緩み止め防止を容易かつ確実に達成することができる、ねじ具の緩み止め締結具及びその製造方法並びに製造装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明の請求項1に記載のねじ具の緩み止め締結具は、ねじやボルト等のねじ具と締結を行うインサート、スペーサ、ナット等の締結具からなり、前記締結具の外周壁の一部に外部から押圧成形した凹部を設けて、前記締結具の内周壁における雌ねじの山または谷の径が部分的に縮小した縮径変形部を形成するように構成したことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のねじ具の緩み止め締結具は、前記締結具の外周壁の一部に所要幅でその周方向へ全面的または部分的に薄肉とした薄肉形成部を設け、この薄肉形成部の少なくとも一部分に外部から押圧成形した凹部を設けて、前記締結具の内周壁における雌ねじの山または谷の径が部分的に縮小した縮径変形部を形成するように構成したことを特徴とする。
本発明の請求項3に記載のねじ具の緩み止め締結具は、前記締結具の軸方向に変位させて、前記締結具の外周壁に複数の押圧成形した凹部をそれぞれ設けて、前記締結具の内周壁にそれぞれ複数の縮径変形部を形成してなることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載のねじ具の緩み止め締結具の製造方法は、ねじやボルト等のねじ具と締結を行うインサート、スペーサ、ナット等の締結具の外周壁の一部において、前記締結具の内周壁における雌ねじの山または谷の径が部分的に縮小変形するように、前記締結具の外部から外周壁の一部に対して押圧成形により凹部を形成することを特徴とする。
本発明の請求項5に記載のねじ具の緩み止め締結具の製造方法は、前記締結具の外部から外周壁の一部に凹部を押圧成形するに際して、前記凹部を形成するための凸部を設けた転造ダイスにより押圧成形することを特徴とする。
本発明の請求項6に記載のねじ具の緩み止め締結具の製造方法は、前記締結具の外周壁の一部に前記薄肉形成部を設けるに際し、前記薄肉形成部を成形するための突条部と前記凹部を成形するための凸部とを設けた転造ダイスにより押圧成形することを特徴とする。
本発明の請求項7に記載のねじ具の緩み止め締結具の製造方法は、前記締結具の外周壁の一部に前記薄肉形成部を設けるに際し、切削加工により薄肉形成部を成形し、この薄肉形成部の少なくとも一部分に外部からポンチ等の押圧手段により前記凹部を押圧成形することを特徴とする。
本発明の請求項8に記載のねじ具の緩み止め締結具の製造装置は、ねじやボルト等のねじ具と締結を行うインサート、スペーサ、ナット等の締結具を連続的に製造する締結具製造装置と、前記締結具の外部から外周壁の一部に対して押圧成形により凹部を形成することにより前記締結具の内周壁における雌ねじの山または谷の径が部分的に縮小変形する縮径変形部を押圧成形する転造ダイスを備えた凹部成形手段とから、構成したことを特徴とする。
本発明の請求項9に記載のねじ具の緩み止め締結具の使用方法としては、雄ねじ部分の全部または一部に樹脂等を塗布してなる緩みおよび脱落防止用のねじ具と、前記請求項1ないし3のいずれかに記載のねじ具の緩み止め締結具との組合せることを特徴とする。
本発明に係る請求項1ないし3に記載のねじ具の緩み止め締結具によれば、比較的簡単な構造にして、製造が容易であり、量産化に伴う低コスト化が可能であって、特に小型化された各種製品の組み立てに使用するための精密加工による微小化ないし微細化されたねじ具の締結具として、ねじ具の緩み止め防止を容易かつ確実に達成することができる。
また、本発明に係るねじ具の緩み止め締結具は、ねじ具として通常のねじ具を使用することができると共に、ねじ具とのはめあいに際して、両者に損傷を与えることないため、ねじ具および締結具共に再使用が可能である。
特に、本発明に係るねじ具の緩み止め締結具は、締結具の内周壁における雌ねじの山(谷も同じ)の径を、規定の半径rに対して縮径変形部20の半径r′を小さく(r>r′)設定することから、ねじ具と螺合させた場合に、ねじ具の雄ねじが締結具の縮径変形部において所要の緊締力をもって圧締めされることになり、振動やその他の変動などによるねじ具の締結具に対する緩みや脱落を確実に防止することができる。
また、本発明に係るねじ具の緩み止め締結具を使用することにより、従来におけるようなねじ締め作業において、ねじ具の最終的な締め付けに際して比較的大きなトルクにより締め付けを必要としなくなる。すなわち、ねじ締め作業において、ねじ具の雄ねじが締結具の縮径変形部に達すれば、所要の緊締力をもって圧締めされることになり、この時点でねじ具の締結具に対する緩みや脱落の防止効果が発揮されるためである。この結果、本発明に係るねじ具の緩み止め締結具を使用すれば、強度の弱いプラスチック基板等の取り付けに際し、過大な締め付けトルクによるねじ具の最終的な締め付けを回避することができ、前記基板の破損やこれに伴う周辺に及ぼす弊害等を確実に防止することができる。
そして、本発明に係るねじ具の緩み止め締結具の最大の利点は、これに使用するねじ具と共に反復再使用が可能であり、しかもこの場合に本発明特有の緊締力および圧締め効果は低下することなく維持され、ねじ具の締結具に対する緩みや脱落を確実に防止することができ、作業的にも経済的にも有利なことである。
本発明の請求項4ないし8に記載のねじ具の緩み止め締結具の製造方法および製造装置によれば、構造が簡単であるため、寸法の大きいものから微小化ないし微細化され精密加工されるものに至るまで、広範囲の種類に応じた締結具の製造が可能であり、例えば従来よりねじ等の製造に使用している転造ダイスを使用することにより、量産化による低コストの製造を容易に実現できる等、多くの優れた利点を有する。
本発明の請求項9に記載のねじ具の緩み止め締結具の使用方法としてのねじ具との組合せによれば、前述した締結具における縮径変形部による緊締力と圧締め作用に、雄ねじ部分の摩擦力や粘性力が加わり、極めて良好な緩み止め効果を発揮させることができる。
次に、本発明に係るねじ具の緩み止め締結具及びその製造方法並びに製造装置の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
ねじ具の緩み止め締結具の構成
図1ないし図3は、本発明に係るねじ具の緩み止め締結具の一実施例を示すものである。図1はねじ具との締結状態を示す本実施例における緩み止め締結具の要部縦断面図、図2は本実施例における締結具の斜視図、図3は図1に示す締結具のA−A線要部断面図である。
図1において、参照符号10Aは本実施例に係る締結具を示し、この締結具10Aは、集積回路基板としての被取付対象物30に対して、所要のスペースSを介して蓋板としての取付基板32を固定する場合において、前記スペースSを保持するために使用するインサートとしての締結具10Aを設けた構成からなる。従って、このように構成配置される締結具10Aは、図2に示すように、円筒状本体12の一端には、被取付対象物30へ固定するためのフランジ部14が設けられ、円筒状本体12の内周面には、ねじ具34の雄ねじ36(図1参照)と適正に螺合する雌ねじ16が刻設されている。
このように構成される本実施例に係る締結具10Aは、前記締結具10Aの円筒状本体12のほぼ中位部における外周壁の一部に、外部から押圧成形した凹部18を設けて、前記締結具10Aの内周壁における雌ねじ16の山または谷の径を部分的に縮小させた縮径変形部20を形成するように構成したことを特徴とする。すなわち、図3に示すように、締結具10Aの内周壁における雌ねじ16の山(谷も同じ)の径を、規定の半径rに対して縮径変形部20の半径r′を小さく(r>r′)設定する。
このように構成した本実施例の締結具10Aに対して、所要のねじ具34を螺合させた場合、ねじ具34の雄ねじが前記締結具10Aの縮径変形部20において所要の緊締力をもって圧締めされることになり、振動やその他の変動などによるねじ具34の締結具10Aに対する緩みや脱落を確実に防止することができる。なお、この場合、前記締結具10Aに螺合するねじ具34の緩み止め効果を有効に発揮させるためには、前記締結具10Aの円筒状本体12に対して外部から押圧成形により設ける凹部18の位置を、前記締結具10Aに螺合するねじ具34の中位部となるように設定することが好ましい。
締結具の製造方法
図4は、本実施例に係る締結具10Aの製造方法の一実施例を示すものである。すなわち、前記構成からなる本実施例の締結具10Aの製造に際しては、前記締結具10Aの外部からその円筒状本体12のほぼ中位部における外周壁の一部に対して凹部18を成形するための押圧手段として、ねじ等の製造に一般的に使用されている転造ダイス40を使用することができる。すなわち、図4に示すように、固定ダイス41と移動ダイス42とからなる転造ダイス40の一方の移動ダイス42に、前記凹部18を成形するための凸部44を設けることにより、従来のねじ等の製造と同様にして、締結具10Aの外周壁の一部に対して前記凹部18を簡便に押圧成形することができる。
なお、代案として、前記転造ダイス40に代えて、通常のポンチ等の押圧手段を使用して、前記締結具10Aの外部からその円筒状本体12のほぼ中位部における外周壁の一部に対して、前記と同様の凹部18を成形することも可能である。
図5および図6は、前述したねじ具の緩み止め締結具10Aおよびその製造方法の変形例を示すものである。すなわち、本実施例の締結具10A′は、図5に示すように、締結具10A′の円筒状本体12の外周壁に対し、締結具10A′の軸方向に変位させると共に円周方向に変位させて、複数(図示例では2個所)の凹部18をそれぞれ設け、これにより前記締結具10A′の雌ねじ16を設けた内周壁にそれぞれ複数の縮径変形部20a、20bを形成したものである。従って、このように構成される締結具10A′の製造に際しては、図6に示すように、転造ダイス40の一方の移動ダイス42に、前記複数の凹部18を成形するための凸部44a、44bを設けることにより、前記と同様にして、締結具10A′の外周壁の一部に対して前記複数の凹部18を簡便に押圧成形することができる。このように、円筒状本体12の軸方向長さに応じて、前記凹部18の設定個数を2ないしそれ以上の複数に増加させることにより、ねじ具の緩み止め締結具としての機能を適正に増大させることができる。
前述したように、本実施例の締結具10A、10A′によれば、ねじ具34として通常のねじ具を使用することができると共に、ねじ具と締結具とのはめあいに際して、両者に損傷を与えることないため、ねじ具および締結具共に再使用が可能である。しかも、構造が簡単であるため、寸法の大きいものから微小化ないし微細化され精密加工されるものに至るまで、広範囲の種類に応じた締結具の製造が可能であり、量産化による低コストの製造を容易に実現できる等、多くの優れた利点を有する。
ねじ具の緩み止め締結具の構成
図7ないし図9は、本発明に係るねじ具の緩み止め締結具の別の実施例を示すものである。図7は本実施例における緩み止め締結具の要部縦断面図、図8は本実施例における締結具の斜視図、図9は図7に示す締結具のB−B線要部断面図である。なお、説明の便宜上、前述した実施例1の締結具と同一の構成要素については、同一の参照符号を付して説明する。
図7において、参照符号10Bは本実施例に係る締結具を示し、この締結具10Bは、前記実施例1と同様のインサートとしての締結具10Bであって、特に円筒状本体12が厚肉に構成されたものである。従って、このように構成される締結具10Bは、図8に示すように、円筒状本体12の一端には、被取付対象物30へ固定するためのフランジ部14が設けられ、円筒状本体12の内周面には、ねじ具34の雄ねじ36(図1参照)と適正に螺合する雌ねじ16が刻設されている。
このように構成される本実施例に係る締結具10Bは、前記締結具10Bの円筒状本体12のほぼ中位部における外周壁の一部に、周方向へ一定の幅で薄肉とした薄肉形成部19を設け、この薄肉形成部19の少なくとも一部分19aに外部から押圧成形した凹部18を設けて、前記締結具10Aの内周壁における雌ねじ16の山または谷の径を部分的に縮小させた縮径変形部20を形成するように構成したことを特徴とする。すなわち、図9に示すように、締結具10Bの内周壁における雌ねじ16の山(谷も同じ)の径を、規定の半径rに対して縮径変形部20の半径r′を小さく(r>r′)設定する。このように構成した締結具10Bに対して、所要のねじ具34を螺合させた場合、ねじ具34の雄ねじが前記締結具10Aの縮径変形部20において所要の緊締力をもって圧締めされることになり、振動やその他の変動などによるねじ具34の締結具10Bに対する緩みや脱落を確実に防止することができる。
締結具の製造方法
図10は、本実施例に係る締結具10Bの製造方法の一実施例を示すものである。すなわち、前記構成からなる本実施例の締結具10Bの製造に際しては、前記締結具10Bの外部からその円筒状本体12のほぼ中位部における外周壁の一部に対して、周方向へ一定の幅で薄肉とした前記薄肉形成部19と前記凹部18を成形するための押圧手段として、ねじ等の製造に一般的に使用されている転造ダイス40を使用することができる。すなわち、図10に示すように、転造ダイス40の一方の移動ダイス42に、前記薄肉形成部19を成形するための突条部46と、前記凹部18を成形するための凸部46aとを設けることにより、従来のねじ等の製造と同様にして、締結具10Bの外周壁の一部に対して前記薄肉形成部19と前記凹部18とを簡便に押圧成形することができる。
前述したように、本実施例の締結具10Bにおいても、ねじ具34として通常のねじ具を使用することができると共に、ねじ具と締結具とのはめあいに際して、両者に損傷を与えることないため、ねじ具および締結具共に再使用が可能である。しかも、構造が簡単であるため、寸法の大きいものから微小化ないし微細化され精密加工されるものに至るまで、広範囲の種類に応じた締結具の製造が可能であり、量産化による低コストの製造を容易に実現できる等、多くの優れた利点を有する。
ねじ具の緩み止め締結具の構成
図11ないし図13は、本発明に係るねじ具の緩み止め締結具のさらに別の実施例を示すものである。図11は本実施例における緩み止め締結具の要部縦断面図、図12は本実施例における締結具の斜視図、図13は図11に示す締結具のC−C線要部断面図である。なお、説明の便宜上、前述した実施例1の締結具と共通する構成要素については、同一の参照符号を付して説明する。
図11および図12において、参照符号10Cは本実施例に係る締結具を示し、この締結具10Cは、六角ナットとして構成される締結具10Cである。この六角ナットからなる締結具10Cの六角ナット本体13の内周面には、例えば図1に示すようなねじ具の雄ねじと適正に螺合する雌ねじ16が刻設されている。
そして、本実施例に係る締結具10Cにおいては、前記六角ナット本体13のほぼ中位部における外周壁の一部に、外部から切削加工等により薄肉形成部22を設け、この薄肉形成部22の少なくとも一部分22aに外部からポンチ等40により押圧成形した凹部18を設けて、前記締結具10Cの内周壁における雌ねじ16の山または谷の径を部分的に縮小させた縮径変形部20を形成した構成からなる。
締結具の製造方法
従って、このように構成される本実施例に係る締結具10Cは、図12(a)に示すように、六角ナット本体13のほぼ中位部における外周壁の一側部に、所要幅からなる直線溝状の切削加工を行って薄肉形成部22を成形し、このように形成した薄肉形成部22の少なくとも一部分22aに外部からポンチ等40により押圧成形することによって、前記凹部18を成形することができる。
代案として、図12(b)に示すように、六角ナット本体13のほぼ中位部における外周壁の一側中央部に、所要直径からなる円形状穴部の切削加工を行って薄肉形成部22を成形し、このように形成した薄肉形成部22の少なくとも一部分22aに外部からポンチ等40により押圧成形することによって、前記凹部18を成形することもできる。
従って、このように製造される本実施例の締結具10Cは、図13に示すように、締結具10Cの内周壁における雌ねじ16の山(谷も同じ)の径を、規定の半径rに対して縮径変形部20の半径r′を小さく(r>r′)設定する。このように構成した締結具10Cに対して、所要のねじ具を螺合させた場合、ねじ具の雄ねじが前記締結具10Cの縮径変形部20において所要の緊締力をもって圧締めされることになり、振動やその他の変動などによるねじ具の締結具10Cに対する緩みや脱落を確実に防止することができる。
前述したように、本実施例の締結具10Cにおいても、ねじ具34として通常のねじ具を使用することができると共に、ねじ具と締結具とのはめあいに際して、両者に損傷を与えることないため、ねじ具および締結具共に再使用が可能である。しかも、構造が簡単であるため、寸法の大きいものから微小化ないし微細化され精密加工されるものに至るまで、広範囲の種類に応じた締結具の製造が可能であり、量産化による低コストの製造を容易に実現できる等、多くの優れた利点を有する。
ねじ具の緩み止め締結具の製造装置
図14は、前述した本発明に係るねじ具の緩み止め締結具10A、10A′、10Bについて、連続的な製造を行うための製造装置の概略構成を示すものである。すなわち、本発明の締結具を製造するに際しては、締結具の材料供給手段50と、ナットやインサート等の締結具を連続的に製造する締結具製造装置51と、前記締結具の外部から外周壁の一部に対して押圧成形により凹部を形成して前記締結具の内周壁における雌ねじの山または谷の径が部分的に縮小変形する縮径変形部を形成する転造ダイスを備えた凹部成形手段52とにより、本発明に係るねじ具の緩み止め締結具としての製品53を完成することができる。
ねじ具の緩み止め締結具の使用例
前述した実施例からなる本発明に係るねじ具の緩み止め締結具は、一般に市販されている通常のねじ具と組み合わせて使用することにより、前述した本発明特有のねじ具の緩み止め効果を有効かつ確実に発揮させることができる。
特に、雄ねじ部分に樹脂等を塗布して緩みおよび脱落防止用ねじ具として、一般に市販されているねじ具を組み合わせて使用することも可能であり、この場合には、締結具における縮径変形部による緊締力と圧締め作用に、雄ねじ部分の摩擦力や粘性力が加わり、極めて良好な緩み止め効果を発揮させることができる。
以上、本発明の好適な実施例につきそれぞれ説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、締結具として従来から使用されているインサート、スペーサ、ナットのみならず、各種のねじ具の締結手段として使用される種々の形状、構成および用途を有するものに対して、広範囲に適用することができるばかりでなく、その他本発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更を行うことが可能である。
本発明に係るねじ具の緩み止め締結具の一実施例を示すものでねじ具との締結状態を示す要部縦断面図である。 図1に示す本発明に係るねじ具の緩み止め締結具の斜視図である。 図1に示す本発明に係るねじ具の緩み止め締結具のA−A線要部断面図である。 図1に示す本発明に係るねじ具の緩み止め締結具を製造するための転造ダイスの実施例を示す概略説明図である。 本発明に係るねじ具の緩み止め締結具の変形例を示す図3と同様の要部断面図である。 図5に示す本発明に係るねじ具の緩み止め締結具を製造するための転造ダイスの別の実施例を示す概略説明図である。 本発明に係るねじ具の緩み止め締結具の別の実施例を示す要部縦断面図である。 図7に示す本発明に係るねじ具の緩み止め締結具の斜視図である。 図7に示す本発明に係るねじ具の緩み止め締結具のB−B線要部断面図である。 図7に示す本発明に係るねじ具の緩み止め締結具を製造するための転造ダイスの実施例を示す概略説明図である。 本発明に係るねじ具の緩み止め締結具のさらに別の実施例を示す要部縦断面図である。 (a)は図11に示す本発明に係るねじ具の緩み止め締結具の製造例を示す斜視図、(b)は図11に示す本発明に係るねじ具の緩み止め締結具の別の製造例を示す斜視図である。 図11に示す本発明に係るねじ具の緩み止め締結具のC−C線要部断面図である。 本発明に係るねじ具の緩み止め締結具を連続的に製造するための製造装置のブロック構成図である。
符号の説明
10A、10A′ 締結具(インサート)
10B 締結具(厚肉型インサート)
10C 締結具(六角ナット)
12 円筒状本体
13 六角ナット本体
14 フランジ部
16 雌ねじ
18 凹部(押圧成形による)
19 薄肉形成部(押圧成形による)
19a 押圧成形する一部分
20 縮径変形部
20a、20b 縮径変形部
22 薄肉形成部(切削加工による)
22a 押圧成形する一部分
30 被取付対象物
32 取付基板
34 ねじ具
36 雄ねじ
40 転造ダイス
41 固定ダイス
42 移動ダイス
44 凸部
44a、44b 凸部
46 突条部
46a 凸部
50 材料供給手段
51 締結具製造装置
52 凹部成形手段(縮径変形部の成形)
53 締結具製品
S スペース

Claims (9)

  1. ねじやボルト等のねじ具と締結を行うインサート、スペーサ、ナット等の締結具からなり、前記締結具の外周壁の一部に外部から押圧成形した凹部を設けて、前記締結具の内周壁における雌ねじの山または谷の径が部分的に縮小した縮径変形部を形成するように構成したことを特徴とするねじ具の緩み止め締結具。
  2. 前記締結具の外周壁の一部に所要幅でその周方向へ全面的または部分的に薄肉とした薄肉形成部を設け、この薄肉形成部の少なくとも一部分に外部から押圧成形した凹部を設けて、前記締結具の内周壁における雌ねじの山または谷の径が部分的に縮小した縮径変形部を形成するように構成したことを特徴とする請求項1記載のねじ具の緩み止め締結具。
  3. 前記締結具の軸方向に変位させて、前記締結具の外周壁に複数の押圧成形した凹部をそれぞれ設けて、前記締結具の内周壁にそれぞれ複数の縮径変形部を形成してなることを特徴とする請求項1または2記載のねじ具の緩み止め締結具。
  4. ねじやボルト等のねじ具と締結を行うインサート、スペーサ、ナット等の締結具の外周壁の一部において、前記締結具の内周壁における雌ねじの山または谷の径が部分的に縮小変形するように、前記締結具の外部から外周壁の一部に対して押圧成形により凹部を成形することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のねじ具の緩み止め締結具の製造方法。
  5. 前記締結具の外部から外周壁の一部に凹部を押圧成形するに際して、前記凹部を形成するための凸部を設けた転造ダイスにより押圧成形することを特徴とする請求項4記載のねじ具の緩み止め締結具の製造方法。
  6. 前記締結具の外周壁の一部に前記薄肉形成部を設けるに際し、前記薄肉形成部を成形するための突条部と前記凹部を成形するための凸部とを設けた転造ダイスにより押圧成形することを特徴とする請求項4または5記載のねじ具の緩み止め締結具の製造方法。
  7. 前記締結具の外周壁の一部に前記薄肉形成部を設けるに際し、切削加工により薄肉形成部を成形し、この薄肉形成部の少なくとも一部分に外部からポンチ等の押圧手段により前記凹部を押圧成形することを特徴とする請求項4記載のねじ具の緩み止め締結具の製造方法。
  8. ねじやボルト等のねじ具と締結を行うインサート、スペーサ、ナット等の締結具を連続的に製造する締結具製造装置と、前記締結具の外部から外周壁の一部に対して押圧成形により凹部を形成することにより前記締結具の内周壁における雌ねじの山または谷の径が部分的に縮小変形する縮径変形部を押圧成形する転造ダイスを備えた凹部成形手段とから、構成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のねじ具の緩み止め締結具の製造装置。
  9. 雄ねじ部分の全部または一部に樹脂等を塗布してなる緩みおよび脱落防止用のねじ具と、前記請求項1ないし3のいずれかに記載のねじ具の緩み止め締結具との組合せ。
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