JP2007139015A - ジョイント - Google Patents

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Abstract

【課題】 レール基体に対して補助レールを簡単に着脱でき、部品点数が一つで構造が簡単且つコンパクトであり、組付性が向上し、地中に影響されずにガタや弛みの発生を防止できるレール等のチャンネル材の接続に適するジョイントを提供すること。
【解決手段】 チャンネル材を長手方向に接続するジョイントJであって、底壁4と、底壁の両側から起立する一対の側壁5,6と、底壁4の端部から長手方向に水平に延設した支持板3と、各側壁5,6の端部から上記支持板3と同一方向に延設した一対の板ばね9,9と、上記各側壁5,6の上部から底壁4方向に突設した一対のストッパ7,7とで構成したことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、チャンネル材を長手方向に接続するのに使用するジョイントに関し、特に、温室の出入口に設けたドア−をガイドするレールを長手方向に沿って着脱自在に接続させるのに適するジョイントに関する。
一般に、ビニールハウス等の温室はハウスの妻面に作業者やトラクタ等が出入する出入口が形成されており、この出入口には上下に敷設したチャンネル材からなるレールに沿って開閉自在にドアが設けられている。
上記上下のレールは、ハウスの骨組に対して上下平行に取り付けられているが、下方のレールは骨組の下部に固定されたレール基体と、出入口の部位に配置されて上記レール基体の端部に着脱自在に接続される補助レールとで構成されているのが普通である。
ドアは、通常レール基体と補助レールに沿って開閉自在に案内されるようになっているが、この補助レールをそのまま使用すると上記出入口をハウス内の野菜等を収穫するトラクタや農用機械等が出入するとき、当該トラクタ等の車輪が上記補助レールに干渉して引掛けられたり、乗り上ったりしてしまい、トラクタ等の走行が出入りできなくなり、又は補助レールが破損するおそれがある。
そこで、例えば特許文献1に示すように、トラクタ等が出入する時は補助レールをその都度とりはずす方法が採用されている。
この文献に開示された補助レールは、左右のレール基体の端部にジョイントを介してその都度着脱自在に接続されるものである。
登録実用新案第3030760号公報(図1,図2)
上記特許文献1に開示されたジョイントは、断面略コ字状のジョイント本体と、ジョイント本体の側面に設けたソケットと、ソケットに着脱自在に挿入するアンカーボルトとからなるものであり、ジョイント本体の端部をレール基体の端部に差し込むと共にソケットを介してアンカーボルトを地中に打ち込んでジョイント本体の弛みや位置ずれを防止させるものである。
従って、この状態でジョイント本体に補助レールの端部を差し込んでレール基体に対して補助レールを着脱自在に接続させるが、ソケットやアンカーボルトを備えた分構造が複雑となり、物品点数が多くなり、加工性,組付性に劣り、ジョイント本体の設置作業が面倒となる。更に部品点が多くなるから輸送,格納に不便である。
又、地中が水を含んでいると、この水等の影響でアンカーボルトが弛み、ジョイント本体や補助レールの位置ずれが発生し、ドアの真っ直ぐなスレートな安定した走行が困難となる不具合が発生する。
そこで、本発明の目的は、レール基体に対して補助レールを簡単に着脱でき、部品点数が一つで構造が簡単且つコンパクトであり、組付性が向上し、地中に影響されずにガタや弛みの発生を防止できるレール等のチャンネル材の接続に適するジョイントを提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明の手段は、チャンネル材を長手方向に接続するジョイントであって、底壁と、底壁の両側から起立する一対の側壁と、底壁の端部から長手方向に水平に延設した支持板と、各側壁の端部から上記支持板と、各側壁の端部から上記支持板と同一方向に延設した一対の板ばねと、上記各側壁の上部から底壁方向に突設した一対のストッパとで構成したことを特徴とするものである。
この場合、ストッパが各側壁の上端中央部を切り込みを介して底壁4方向に折り曲げたストップ片で形成しているのが好ましい。
同じく、チャンネル材が断面C型又は断面コ字状の温室のドア用レールからなり、当該ドア用レールに対して他の中間レールを着脱自在に接続させるのに使用するようにしても良い。
本発明によれば、次の効果が得られる。
1)各請求項の発明によれば、ジョイント自体が底壁と両側壁とからなるジイント本体と、側壁から延設した板ばねと、底壁に延設した支持板と、各側壁の上部から突設した一対のストッパとを一体に設けたから、ジョイント全体が一つの部品であり、部品点数が少なく、コンパクトであり、搬送、格納が容易である。
2)同じく、底壁と側壁とからなるジョイント本体は、板ばねを被取付け用の他のレール基体のチャンネル材に差し込んだ時そのばね力で当該板ばねがチャンネル材の左右内壁に圧接し、ジョイント本体の抜けを防止し、併せて支持板がチャンネル材の底面側に差し込まれて当接し、ジョイント本体の上下方向の弛みや位置ずれを防止する。従って、ジョイント本体は、ワンタッチでチャンネル材の端部に接続され取り付け作業の向上が図れる。
3)同じく、両側壁の上部には底壁方向に延びるストッパが突設されているから、このジョイント内に差し込まれた補助レール等をストッパと底壁とで挟持し、補助レール等が上下に弛んだり、抜けたりするのを防止できる。
4)請求項2の発明によれば、各側壁の上部を切り込んで折り返してストッパを成形しているから、ストッパが一体成形され、その加工性が向上する。
5)請求項3の発明によれば、温室の出入口に設けた補助レールたる中間レールの接続に使用されるから、出入口をトラクタ等が出入りする時簡単に取りはずし出来、トラクタ等の走行に悪影響を与えない。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明すると、図1は、本発明に係るジョイントJを利用して温室Aのドア用レールを形成した場合の温室Aの妻面側斜視図である。
温室Aは、公知のように、蟻溝フレーム、パイプ等で骨組28を地中に起立させ、この骨組28の上下にドア用レール15,16を架設し、これらのレール15,16にドア17を走行自在に挿入し、ドア17の移動で温室Aの出入口Bを開閉するようになっている。
下側のレール16は、公知のように一側又は両側のレール基体18,18と、レール基体18,18間に着脱自在に取り付けた中間レール13たる補助レールからなるものである。
中間レール13は、本発明に係るジョイントJを介してレール基体18,18に着脱自在に接続されるもので、通常はジョイントJを介して各レール基体18,の端部に接続されてドア17の走行を許容しており、図7に示すように、温室内の野菜、花,果実等を収穫するためにトラクタC、その他の機械機具が出入口Bを出入りする時は、中間レール13をとりはずし、このトラクタC等が中間レール13に引掛けられたり、乗り上ったり、又は車重で中間レール13が確損するのを防止するようになっている。
本発明にかかるジョイントJは、上記のように温室Aのドア用レールの利用に最適であるが、一般的な同様のチャンネル材の接続にも利用できる。
即ち、本発明に係るジョイントは、図2に示すように、チャンネル材1を長手方向に接続するジョイントJであって、底壁4と、底壁の両側から起立する一対の側壁5,6とからなるジョイント本体2と、壁4の端部から長手方向に水平に延設した支持板3と、各側壁5,6の端部から上記支持板3と同一方向に延設した一対の板ばね9,9と、上記各側壁5,6の上部から底壁4方向に突設した一対のストッパ7,7とで構成されている。
本発明の実施の形態については、チャンネル材1が図1に示すようにレール基体18として使用されている。
上記のジョイントJにおいては、板ばね9,9の屈曲した各側壁5,6の内側に一体に結合して各板ばね9,9間の巾寸法を各側壁5,6間の巾寸法より小さくすると共にレール基体18の両側壁18a,18b間の寸法より大きく形成している。この為、板ばね9,9をジョイント本体2の横巾と同じ横巾のレール基体18の両側壁18a,18b間に差し込んだ時はよりばね力が向上してこの側壁18a,18bの内周に圧接される。
ストッパ7,7は、各側壁5,6の略上端中央部を切り込み12を介して底壁4方向に折り曲げたストップ片又は膨出部として形成しており、底壁4には補強用のリブ11が形成されている。
次に、本発明のジョイントJを温室Aのレールに利用する場合の例をより詳しく説明するが、図2に示すように、上記したパイプ又は蟻溝フレームからなる骨組28に断面ややC型状で上部に支持片19aを備えた継手たる受け金具19をUボルト20とナット21とを介して結合しておく。
そして、この受け金具19の一方には、レール基体18の端部を挿入してUボルト20と支持片19aとの間に保持しておく。
次に、この状態で、図2,図3に示すように、上記レール基体18とは反対方向からジョイントJを受け金具19側に向けて差し込むみ、この場合、ハンマー等で強制的に打ち込んでも良い。
この時、各板ばね9,9は、レール基体18の両側壁18a,18bの内周に差し込まれ、自己のばね力で当該側壁18a,18bの内周に圧接し、板ばね9と受け金具19の側壁とでレール基体18の両側壁18a,18bを挟持する(図6)。
更に、支持板3は、Uボルト20とレール基体18の底壁18cとの間に挿入され、その結果レール基体18自体は受け金具19の上部支持片19aの下面と上記支持板3の上面とで挟持され、いいかえれば、支持板3がUボルト20とレール基体18の底壁18cとで挟持される。(図6)。
この為、ジョイントJ自体は、板ばね9,9がレール基体16の両側壁18a,18bに圧接され、支持板3がUボルト20とレール基体18の底壁18cとで挟持されるため簡単には抜けなくなる(図3)。
この状態で、ジョイントJのジョイント本体2に対し水平方向から補助レールたる中間レール13を差し込み、その結果、中間レール13は、図3,図4に示すように、ジョイント本体2における底壁4とストッパ7とで上下において挟持され、上下方向の動きが規制され、上方への抜けが防止されながら、レール基体18に対向して長手方向に接続され、下方のレール16を構成する。
上記中間レール13の他側は、上記と同じようにして他方のジョイントJに結合させ、両側を取り付けた中間レール13は、強制的にストッパ17に抗して上方に引き上げればジョイント本体2から抜き出すことができる。
尚、ジョイント本体2の支持板3は、Uボルト20で支持しているが、このUボルト20に代えて、受け金具19の底壁19aから板等の支持部材を起立させ、この支持部材で支えても良い。
本発明のジョイントを利用したレールを設けた温室の一部斜視図である。 ジョイントとレール基体との分解斜視図である。 ジョイントを組み込んだ状態の斜視図である。 ジョイントと中間レールとを組み込んだ状態の縦断正面図である。 図4のV‐V線縦断側面図である。 図4のV1‐V1線縦断側面図である。 温室の出入口をトラクタが走行する状態を示す拡大斜視図である。
符号の説明
1 ドア用レール
3 支持板
4 底壁
5,6側壁
7,7ストッパ
9,9板ばね
12 切り込み
J ジョイント

Claims (3)

  1. チャンネル材を長手方向に接続するジョイントJであって、底壁4と、底壁の両側から起立する一対の側壁5,6と、底壁4の端部から長手方向に水平に延設した支持板3と、各側壁5,6の端部から上記支持板3と同一方向に延設した一対の板ばね9,9と、上記各側壁5,6の上部に突設した一対のストッパ7,7とで構成したことを特徴とするジョイント。
  2. ストッパが各側壁5,6の上端中央部を切り込み12を介して底壁4方向に折り曲げたストップ片で形成している請求項1に記載のジョイント。
  3. チャンネル材が断面C型又は断面コ字状の温室のドア用レール1からなり、当該ドア用レール1に対して他の中間レール13を着脱自在に接続させるのに使用する請求項1又は2に記載のジョイント。
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