JP2007136760A - 気泡分離器及びインクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

気泡分離器及びインクジェット方式画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インク等の液体が一度に多量に流入されたとしても、インクを溢れさせずに、流入された液体から気泡を分離できる気泡分離器を提供する。
【解決手段】気泡分離器70は、密閉容器72を備えており、この密閉容器72には、インクが流入される流入口74と、インクが流出される流出口76が形成されている。流入口74は流出口76よりも高い位置に形成されている。密閉容器72には、流入口74から流入されたインクIを一時的に堰き止める4つの分離堰178−1、178−2、178−3、178−4が形成されている。4つの分離堰178−1、178−2、178−3、178−4でインクIが堰き止められることにより、このインクIに混入されている気泡がインクから分離される。
【選択図】図8

Description

本発明は、液体中の気泡を分離する気泡分離器及びこの気泡分離器を備えたインクジェット方式画像形成装置に関する。
印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置が広く使用されている。このインクジェット方式の画像形成装置には、多量のインクが貯められたインクカートリッジ(インクタンク)からサブタンクにインクを供給し、このサブタンクから印字ヘッドにインクを供給するタイプのものがある。インクカートリッジ内のインクが無くなったときはこのインクカートリッジは交換される。インクカートリッジからサブタンクまではインク供給管(チューブ)で接続されており、同様に、サブタンクから印字ヘッドまでもインク供給管で接続されている。また、インクを再利用するために、回復動作(印字ヘッドからのインク吐出状態を初期の状態に回復させる動作)の際に印字ヘッドから吐出されたインクがインク循環路を経由してサブタンクに流入されるように構成された画像形成装置も知られている。
ところで、多くのインクジェット方式画像形成装置では、発色の比較的美しい染料インク(染料系インク)が使われている。しかし、近年、記録媒体に形成された画像(記録画像)の耐環境性、耐経時変化性、耐退色性等を向上させるために顔料インク(顔料系インク)を使用することが増えている。顔料インクは泡立ち易く、気泡が消滅しにくい。このため、顔料インクを使用した場合、回復動作でインクをサブタンクに戻すときに、インクと空気が混合されてインク内に多量の気泡が発生することがある。回復動作を連続的に行ったときは、サブタンク内のインクに多量の気泡が存在するおそれがある。また、顔料インクをインクカートリッジからサブタンクに供給する際には、インクがインク供給フィルタを通過するときに気泡が発生する。さらに、インク供給ポンプではインクを攪拌するような状態となるので、インクカートリッジからサブタンクにインクを供給することにより、サブタンク内に多量の気泡が発生することがある。
上記したサブタンクには通常、インクを循環させるために大気連通口が形成されている。このため、サブタンク内に気泡が発生した場合は回復動作のときに、この気泡と共にインクが大気連通口を通り抜けて画像形成装置本体の外(外部)に漏れるおそれがある。このようなインク漏れを回避するために、サブタンク内の気泡が消滅するまで回復動作を行わず、気泡の消滅するおおよその時間だけ待機してから回復動作を開始している。しかし、どのくらいの時間待機すればサブタンク内の気泡が消滅するかを予測することは難しく、また、サブタンク内に発生した気泡が確実に消滅するまでは待てない。さらに、サブタンク内に多量の気泡が発生することを防止するためには回復動作を連続的に行えない。これらの結果、サブタンクに気泡が存在する場合は、通常の回復動作よりも多くの時間がかかるという問題がある。
上記のような問題を解決する技術として、インクを吸収するインク吸収体を備えた容器に大気連通口を形成した装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2004−50660号公報
上記した特許文献1に開示されている装置では、多量のインクを一度に流入させた場合、大気連通口からインクが溢れ出るおそれがある。従って、気泡が混入された多量のインクを一度に処理できないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、インク等の液体が一度に多量に流入されたとしても、インクを溢れさせずに、流入された液体から気泡を分離できる気泡分離器及びこの気泡分離器を備えたインクジェット方式画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の気泡分離器は、
(1)液体が流入される流入口と、
(2)この流入口から流入された液体を一時的に堰き止めることにより、該液体に混入されている気泡を該液体から分離する分離堰と、
(3)該分離堰を通過した液体が流出される流出口とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、
(4)前記分離堰は複数形成されたものであってもよい。
また、
(5)前記分離堰は、
(5−1)前記流入口から流入された液体を前記流出口に向けて案内するガイド板と、
(5−2)該ガイド板を流れる液体を一時的に堰き止める、該ガイド板の上方に配置された堰止板とを備えたものであってもよい。
さらに、
(6)前記堰止板は、複数配置されたものであり、
(7)これら複数の堰止板と前記ガイド板との隙間は、前記流入口から前記流出口に向かうほど狭くなるものであってもよい。
また、上記目的を達成するための本発明の他の気泡分離器は、
(8)液体が流入される流入口と、
(9)この流入口から流入された液体を吸収する液体吸収体と、
(10)該液体吸収体を通過した液体が流出される流出口と、
(11)前記液体吸収体がその上面に配置された、前記流入口から流入された液体を前記流出口に向けて案内するガイド板とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、
(12)前記流入口及び前記流出口以外は、外部から密閉されたものであってもよい。
また、
(13)前記流入口は複数形成されたものであってもよい。
さらに、
(14)前記流出口は複数形成されたものであってもよい。
さらにまた、
(15)前記流入口は前記流出口よりも高い位置に形成されたものであってもよい。
本発明の気泡分離器では、気泡の混入した液体が流入口から流入された場合、流入された液体は分離堰で一時的に堰き止められ、この分離堰において液体から気泡が分離される。従って、分離堰を通過した液体には気泡が(ほとんど)混入されてなく(含まれてなく)、気泡を含まない液体が流出口から流出される。流入口から流入された液体は分離堰に一時的に堰き止められるだけなので、液体が一度に多量に流入されたとしても、流入された液体が気泡分離器から溢れ出ることはない。また、流入口及び流出口以外は、気泡分離器が外部から密閉されている場合は、流入された液体が溢れ出ることをいっそう確実に防止できる。
本発明は、印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置に実現された。
図1を参照して本発明のインクジェット方式画像形成装置の一例を説明する。
図1は、本発明のインクジェット方式画像形成装置の一例の内部を模式的に示す斜視図である。
インクジェット方式の画像形成装置10は、複数のラベルLが仮付けされたラベル用紙Pの各ラベルLに画像を形成するものである。ラベル用紙Pはロール状に巻かれており、その一端から画像形成装置10に送り込まれる。画像形成装置10に送り込まれたラベル用紙Pは、搬送モータ12で駆動する搬送ベルト14によって一定速度で搬送される。
搬送中のラベル用紙Pの各ラベルLの先端は先端検知センサ16で検知される。各ラベルLの先端が検知された位置を基準として各ラベルLに4つの印字ヘッド18K(ブラック),18C(シアン),18M(マジェンタ),18Y(イエロー)からインクを吐出することにより所定の画像が各ラベルLに形成される。なお、4つの印字ヘッド18K,18C,18M,18Yとしては、ラベルLの最大幅相当の記録幅を有するラインヘッド(固定ヘッド)が使用される。
画像形成装置10の下部には、各印字ヘッド18K,18C,18M,18Yに供給されるインクが貯められたインクカートリッジ20K,20C,20M,20Yが着脱自在に装着されている。各インクカートリッジ20K,20C,20M,20Yに貯められているインクはインク供給管98(図3参照)を通ってサブタンク22K,22C,22M,22Yに供給されて貯められ、その後、各印字ヘッド18K,18C,18M,18Yに供給される。インクカートリッジ20K,20C,20M,20Yは色毎に交換可能であり、例えば全色とも顔料系インクが使用される。
また、各印字ヘッド18K,18C,18M,18Yの下方には、各印字ヘッド18K,18C,18M,18Yの回復動作を行わせる際に使用するキャッピング機構24K,24C,24M,24Y(図1には24Kだけを示し、他は省略している)が配置されている。なお、印字ヘッド18K,18C,18M,18Y、インクカートリッジ20K,20C,20M,20Y、サブタンク22K,22C,22M,22Y、及びキャッピング機構キャッピング機構24K,24C,24M,24Yの間はインク色毎に独立したインク供給管(インクチューブ)で接続されている。また、画像形成装置10としては、ダンボールなどの厚紙に画像を形成するものも挙げられる。
図2を参照して、画像形成装置10の電気的な系統を説明する。
図2は、図1の画像形成装置の電気的な系統を示すブロック図である。
ホストPC30から送信された記録データ(画像情報)やコマンドはインタフェースコントローラ32を介してCPU46に受信される。CPU46は、画像形成装置10の記録データの受信、記録動作、ロ−ル紙Pのハンドリング等全般の制御を掌る演算処理装置である。CPU46では、受信したコマンドを解析した後に、記録データの各色成分のイメージデータをイメージメモリ36にビットマップ展開して描画する。記録前の動作処理の一例としては、出力ポート50やモータ駆動部52を介して加圧ポンプモータ54とサブポンプモータ56を駆動する。
続いて、出力ポート50とモータ駆動部52を介してラベル用紙P(図1参照)を繰り出すロールモータ(不図示)、及び低速度でラベル用紙Pを搬送する搬送モータ58等を駆動してラベル用紙Pを記録位置に搬送する。一定速度で搬送されるラベル用紙Pにインクを吐出し始めるタイミング(記録タイミング)を決定するための先端検知センサ16でラベル用紙Pの各ラベルLの先端を検出する。この検出結果は、出力ポート42を経由してCPU46に送られる。ラベル用紙Pの搬送に同期して、CPU46はイメージメモリ36から対応する色の記録データを順次に読み出し、この読み出したデータを、印字ヘッド駆動回路48を経由して(介して)各印字ヘッド18K、18C、18M、18Yに転送する。
CPU46の動作はプログラムROM34に記憶された処理プログラム等に基づいて実行される。プログラムROM34には、各種の制御フローに対応する処理プログラム及びテーブルなどが記憶されている。また、作業用のメモリとしてワークRAM38を使用する。各印字ヘッド18K、18C、18M、18Yのクリーニングや回復動作時に、CPU46は、出力ポート50、モータ駆動部52を介して加圧ポンプモータ54とサブポンプモータ56を駆動し、インクの加圧、吸引等の制御を行う。なお、各サブタンク22K,22C,22M,22Yには、各サブタンク22K,22C,22M,22Y内のインクの量(インク残量)を検知するインク残量検知センサ60が配置されており、このインク残量検知センサ60で検知されたインク残量はADコンバータ44を経由してCPU46に送られる。
図3と図4を参照して、インクカートリッジからサブタンクにインクが供給される手順について説明する。
図3は、画像形成装置のインク供給経路を示す模式図である。図4は、インクカートリッジからサブタンクにインクが供給されるときの手順を示すフロー図である。これらの図では、図1と図2に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。また、図3では、印字ヘッド18Kにインクを供給し、この印字ヘッド18Kを回復させるインク供給経路を示すが、他の印字ヘッド18C、18M、18Yでも同じ構造のインク供給経路によって同じ手順になる。
インクカートリッジ20Kからサブタンク22Kにインクを供給する際は、CPU46(図2参照)が、プログラムROM34(図2参照)に記憶された処理プログラムに基づいてインク供給動作を実行する。最初にリサイクル弁80を閉じ(S401)、続いてインク供給弁82を開いて(S402)、サブポンプ84を駆動し始める(S403)。これにより、インクカートリッジ20Kに収容されている(貯められている)インクは、インク供給フィルタ86、インク供給弁82、及びサブポンプ84を経由して、サブタンク22Kに形成されたインク流入口22Kaからサブタンク22Kに流入し始める。すなわち、サブタンク22Kにインクが供給され始める。
サブタンク22Kには、このサブタンク22Kに貯められているインクの量を検知するインク残量検知センサ60が配置されている。このインク残量検知センサ60が、サブタンク22K(他のサブタンクも含む)が満タンであること(所定量のインクが貯められていること)を検知したとき(S404)、サブポンプ84を停止する(S405)する。続いて、インク供給弁82を閉じ(S406)、リサイクル弁80を開く(S407)。インク残量検知センサ60が、サブタンク22K(他のサブタンクも含む)は満タンではないことを検知したときは、一定時間が経過したか否かを判断する(S408)。この一定時間が経過していないと判断されたときはS404に戻り、この一定時間が経過したと判断されたときは、インク供給時間が長すぎるので警報を出す(S409)。
なお、インクカートリッジ20Kからサブタンク22Kに供給されるインク、及び再利用(リサイクル)されるインクは、後述するように、気泡分離器70を通過した後にサブタンク22Kに供給される。
図3と、図5から図7までを参照して、印字ヘッドを回復させる回復動作について説明する。
図5は、印字中の印字ヘッドとキャッピング機構の位置関係を示す模式図である。図6は、回復動作中の印字ヘッドとキャッピング機構の位置関係を示す模式図である。図7は、印字ヘッドの回復動作の手順を示すフロー図である。
印字中は、図5に示すように、ラベル用紙Pの上方の所定位置に各印字ヘッド18K,18C,18M,18Yが固定されており、6つのキャッピング機構24K,24C,24M,24Y,24,24は、インク吐出を妨げないように各印字ヘッド18K、18C、18M、18Yの側方に位置している。一方、各印字ヘッド18K、18C、18M、18Yの回復動作を行う際には、各印字ヘッド18K、18C、18M、18Yが上方に移動し、6つのキャッピング機構24K,24C,24M,24Y,24,24のうち4つのキャッピング機構24K,24C,24M,24Yが、図6示すように、各印字ヘッド18K、18C、18M、18Yのインク吐出口形成面18Ks、18Cs、18Ms、18Ysの真下に位置する。なお、2つのキャッピング機構24,24は予備である。
図7に示すフローは、プログラムROM34(図2参照)に記憶された制御プログラムに従ってCPU46(図2参照)によって実行される。印字ヘッド18K、18C、18M、18Yの回復動作は同時に同じ手順で行われるので、ここでは印字ヘッド18Kを例に挙げて説明する。この回復動作を開始するにあたっては、先ず、印字ヘッド18Kをキャッピング位置から回復位置(図6に示す状態の位置)へ移動する(S701)。
続いて、回復弁92(図3参照)を閉じて(S702)、サブポンプ84(図3参照)及び加圧ポンプ90(図3参照)を駆動させる(ONする)(S703、S704)。これら2つのポンプ84,90を駆動させることにより、印字ヘッド18Kのノズルからインクが押し出されてキャップ(図示せず)の下方のインク溜り(図示せず)に導かれる。インク溜りに溜まったインクは、動作中のサブポンプ84によってサブタンク22Kに戻るので、インクはリサイクルされることとなる。
上記の回復動作(印字ヘッド18Kを回復位置に位置させて、回復弁92を閉じてサブポンプ84及び加圧ポンプ90をONする動作)を所定時間継続させる(S705)。この所定時間が経過後に、加圧ポンプ90を停止させる(Offする)(S706)。続いて、印字ヘッド18Kをキャッピング位置に戻し(S707)、予備的な吐出を所定発数行う(S708)。続いて、ワイパーブレード(図示せず)によって印字ヘッド18Kのフェイス面18Ksを拭う(ワイプする)ことにより、フェイス面18Ksに付着しているインクを拭き取る(S709)。さらに所定時間経過したときに(S710)、サブポンプ84を停止して(Offして)(S711)、キャッピング機構24K(図3参照)内のインク溜り(図示せず)からのインク吸引動作を停止してこのフローを終了する。
図8と図9を参照して、上記した気泡分離器70について説明する。
図8は、気泡分離器を示す側面の断面図である。図9は、図8の気泡分離器を示すX―X断面図である。なお、ここでは、サブタンク22Kに接続された気泡分離器70について説明するが、他のサブタンク22C,22M,22Yに接続された気泡分離器についても同様である。
気泡分離器70は、密閉容器72を備えており、この密閉容器72には、インクが流入される流入口74と、インクが流出される流出口76が一つずつ形成されている。即ち、密閉容器72のうち流入口74及び流出口76を除いた部分は外部から密閉されて(遮断されて)いる。流入口74は流出口76よりも高い位置に形成されており、換言すれば、流出口76は流入口74よりも低い位置に形成されている。なお、密閉容器72には、流入口74を2つ(2箇所)以上、流出口76を2つ(2箇所)以上形成してもよい。また、密閉容器72の壁72a、72b、72c、72dに例えば内部点検用の開口を形成しておき、この開口を蓋等で気密に封じる構成にしてもよい。このような構成も、本発明の範囲内である。
密閉容器72には、流入口74から流入されたインクIを一時的に堰き止める4つの分離堰178−1、178−2、178−3、178−4が形成されている。4つの分離堰178−1、178−2、178−3、178−4でインクIが堰き止められることにより、このインクIに混入されている気泡がインクから分離される。2つの分離堰178−1、178−2は、流入口74から流入されたインクIを流出口76に向けて流しながら案内するガイド板180−1と、このガイド板180−1の上方に配置された堰止板182―1、182―2とを備えている。ガイド板180−1と堰止板182−1との隙間188−1(ガイド板180−1から堰止板182−1までの距離)は、ガイド板180−1と堰止板182−2との隙間188−2よりも広い。また同様に、2つの分離堰178−3、178−4は、ガイド板180−1から落下してきたインクIを流出口76に向けて流しながら案内するガイド板180−2と、このガイド板180−2の上方に配置された堰止板182―3、182―4とを備えている。ガイド板180−2と堰止板182−3との隙間188−3(ガイド板180−2から堰止板182−3までの距離)は、ガイド板180−2と堰止板182−4との隙間188−4よりも広い。
また、隙間188−2は隙間188−3よりも広い。即ち、4つの堰止板182−1,182−2,182−3,182−4が各ガイド板180−1,180−2との間に形成する隙間188−1,188−2,188−3、188−4は、流入口74から流出口76に向かうほど狭くなる。なお、ガイド板180−1,180−2は、インクIの移動方向(矢印A,B方向)に向かうほど低くなるように傾斜していてもよいし、水平でもよいし、高くなるように傾斜していてもよい。また、堰止板182―1、182―2、堰止板182―3、182―4の表面(インクIの接触する面)には細かい凹凸が形成されており、この細かい凹凸にはインクI中の気泡が捕捉され易い。
ガイド板180−1,180−2は、図9に示すように、密閉容器72の一方の側壁72aから反対側の他方の側壁72bまでつながっている(連続している)。また、ガイド板180−1は、密閉容器72の前壁72cにつながって形成されているが、後壁72dにはつながっていない。このため、ガイド板180−1と後壁72dとの間には隙間184が形成されており、ガイド板180−1を通過したインクIは、この隙間184を通過して(隙間184から落下して)ガイド板180−2に到達する。一方、ガイド板180−2は、密閉容器72の後壁72dにつながって形成されているが、前壁72cにはつながっていない。このため、ガイド板180−2と前壁72cとの間には隙間186が形成されており、ガイド板180−2を通過したインクIはこの隙間186を通過して(隙間186から落下して)流出口76に向かう。
上記した気泡分離器70は、図3に示すように、サブタンク22Kのインク流入口22Kaのやや手前に取り付けられている。従って、インクカートリッジ20Kからサブタンク22Kに供給されるインク、及び再利用(リサイクル)されるインクは気泡分離器70を通過した後にインク流入口22Kaからサブタンク22Kに供給される。また、気泡分離器70の流入口74からその内部にインクIを流入させるに際しては、サブポンプ84を駆動させる。なお、サブポンプ84を駆動させることに代えて、流出口76からインクIを吸いだすように構成してもよい。
気泡の混入したインクIが気泡分離器70の流入口74から内部に流入した場合、このインクIは先ず、ガイド板180−1と堰止板182−1とで構成される分離堰178−1で一時的に堰き止められる。インクI中の気泡は、一般的な傾向として、インクI中の上部に存在しており、サイズの大きい気泡ほどインク中の上部に存在している。従って、流入口74から内部に流入したインクIが広い隙間188−1で最初に堰き止められることにより、比較的大きな気泡190−1がインクIから分離されると共に、気泡190−1が分離されたインクIは隙間188−1を通過して分離堰178−2に向かう。分離された気泡190−1は、堰止板182―1の周辺(隙間188−1の上方)に貯まっていくが、時間の経過と共に消滅する。従って、密閉容器72の内部が気泡190−1で溢れることはない。この点は、後述する気泡190−2〜4についても同様である。
ガイド板180−1と堰止板182−2とで構成される分離堰178−2では、比較的大きな気泡190−1が除去されたインクIが一時的に堰き止められることにより、上記と同様の理由によって中サイズの気泡190−2(気泡190−1よりも小さい気泡)がインクIから分離されると共に、気泡190−2が分離されたインクIは隙間184を通過して分離堰178−3に向かう。
ガイド板180−2と堰止板182−3とで構成される分離堰178−3では、比較的大きな気泡190−1と中サイズの気泡190−2が除去されたインクIが一時的に堰き止められることにより小サイズの気泡190−3(気泡190−2よりも小さい気泡)がインクIから分離されると共に、気泡190−3が分離されたインクIは隙間188−3を通過して分離堰178−4に向かう。ガイド板180−2と堰止板182−4とで構成される分離堰178−4では、比較的大きな気泡190−1、中サイズの気泡190−2、及び小サイズの気泡190−3が除去されたインクIが一時的に堰き止められることにより微小サイズの気泡190−4(気泡190−3よりも小さい気泡)がインクIから分離されると共に、気泡190−4が分離されたインクIは隙間186を通過して流出口76に向かって流出口76から排出される。この排出されたインクIには気泡がほとんど混入しておらず、また、分離堰178−1〜178−4にはインクIが一時的に堰き止められるだけなので、流入口74からインクIが一度に多量に流入されたとしても流入された多量のインクIから気泡を分離できる。
なお、隙間188―1〜4の広さ(サイズ)は、順に狭くなるようにしてもよいし、この逆でも良いし、さらには、適宜に決定してもよい。
図10を参照して気泡分離器の他の例を説明する。
図10は、気泡分離器の他の例を示す側面の断面図である。
この気泡分離器170の特徴は、ガイド板280を一枚の板で形成した点にある。図8に示す気泡分離器70では2枚のガイド板180−1,180−2に分けたので高さが高くなって長さが短くなったが、一枚のガイド板280にすることによって気泡分離器170を低くして長くできる。また、堰止板282−1〜282−5とガイド板280との隙間は適宜に決定してもよい。なお、流入口174から流入されたインクIから気泡が分離されて流出口176から排出する作用は、気泡分離器70と同じである。
図11を参照して気泡分離器のさらに他の例を説明する。
図11は、気泡分離器のさらに他の例を示す側面の断面図である。この図では、図8に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号が付されている。
気泡分離器270では、堰止板182−1〜4を使用せずにスポンジのようなインク吸収体272,274(本発明にいう液体吸収体の一例である)をガイド板180−1,180−2の上面に配置した。このようにガイド板180−1の上面にインク吸収体272を配置すると共にガイド板180−2の上面にインク吸収体274を配置した場合、気泡分離器270の流入口74から内部に流入したインクIは、先ず、インク吸収体272に吸収される。この場合、インクI中の気泡290のほとんどはインク吸収体272に吸収されずに、図11に示すようにインク吸収体272の表面に貯まる。この貯まった気泡290は時間の経過と共に消滅する。一方、インク吸収体272に吸収されたインクIは、隙間184を通過してインク吸収体274に吸収される。この場合も上記と同様に、インク吸収体274の表面に気泡290が貯まる。インク吸収体274の表面に貯まる気泡290の量は、インク吸収体272の表面に貯まる気泡290の量ほどではない。この貯まった気泡290は時間の経過と共に消滅する。
上記のようにして気泡290が分離されたインクIは隙間186を通過して流出口76に向かって流出口76から排出される。この排出されたインクIには気泡がほとんど混入しておらず、また、インクIはインク吸収体272,274の内部を円滑に流れるので、流入口74からインクIが一度に多量に流入されたとしても流入された多量のインクIから気泡を分離できる。
本発明のインクジェット方式画像形成装置の一例の内部を模式的に示す斜視図である。 図1のインクジェット方式画像形成装置の電気的な系統を示すブロック図である。 図1のインクジェット方式画像形成装置のインク供給経路を示す模式図である。 インクカートリッジからサブタンクにインクが供給されるときの手順を示すフロー図である。 印字中の印字ヘッドとキャッピング機構の位置関係を示す模式図である。 回復動作中の印字ヘッドとキャッピング機構の位置関係を示す模式図である。 印字ヘッドの回復動作の手順を示すフロー図である。 気泡分離器を示す側面の断面図である。 図8の気泡分離器を示すX―X断面図である。 気泡分離器の他の例を示す側面の断面図である。 気泡分離器のさらに他の例を示す側面の断面図である。
符号の説明
10 インクジェット方式画像形成装置
18K、18C、18M、18Y 印字ヘッド
22K,22C,22M,22Y サブタンク
70、170、270 気泡分離器
72 密閉容器
74、174 流入口
76、176 流出口
178−1、178−2、178−3、178−4 分離堰
272、274 インク吸収体
180−1、180−2、280−1、280−2 ガイド板
182―1、182―2、182―3、182―4、282―1、282―2、282―3、282―4、282−5 堰止板

Claims (10)

  1. 液体が流入される流入口と、
    この流入口から流入された液体を一時的に堰き止めることにより、該液体に混入されている気泡を該液体から分離する分離堰と、
    該分離堰を通過した液体が流出される流出口とを備えたことを特徴とする気泡分離器。
  2. 前記分離堰は複数形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の気泡分離器。
  3. 前記分離堰は、
    前記流入口から流入された液体を前記流出口に向けて案内するガイド板と、
    該ガイド板を流れる液体を一時的に堰き止める、該ガイド板の上方に配置された堰止板とを備えたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の気泡分離器。
  4. 前記堰止板は、複数配置されたものであり、
    これら複数の堰止板と前記ガイド板との隙間は、前記流入口から前記流出口に向かうほど狭くなるものであることを特徴とする請求項1,2,又は3に記載の気泡分離器。
  5. 液体が流入される流入口と、
    この流入口から流入された液体を吸収する液体吸収体と、
    該液体吸収体を通過した液体が流出される流出口と、
    前記液体吸収体がその上面に配置された、前記流入口から流入された液体を前記流出口に向けて案内するガイド板とを備えたことを特徴とする気泡分離器。
  6. 前記流入口及び前記流出口以外は、外部から密閉されたものであることを特徴とする請求項1から5までのうちのいずれか一項に記載の気泡分離器。
  7. 前記流入口は複数形成されたものであることを特徴とする請求項1から6までのうちのいずれか一項に記載の気泡分離器。
  8. 前記流出口は複数形成されたものであることを特徴とする請求項1から7までのうちのいずれか一項に記載の気泡分離器。
  9. 前記流入口は前記流出口よりも高い位置に形成されたものであることを特徴とする請求項1から8までのうちのいずれか一項に記載の気泡分離器。
  10. インクを吐出する印字ヘッドに供給されるインクを貯めておくサブタンクを備え、
    請求項1から9までのうちのいずれかに記載の気泡分離器を通過したインクを前記サブタンクに供給することを特徴とするインクジェット方式画像形成装置。
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