JP2007135986A - 足部の痛み緩和用靴下類およびその製法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明の足部の痛み緩和用靴下類は、足部を被覆する領域10aの内面において、足部変形によって生じた突起部分Xおよび/または痛みの生じる部分とその近傍に、弾性を有する痛み緩和体14がその表面に形成された保持シート16により固定された、足部の痛み緩和用靴下類である。
この足部の痛みの緩和用靴下類の製法は、痛み緩和体を構成する材料を、溶融した状態によって、適宜な凹部が形成された雌型に充填するステップと、前記材料が溶融した状態の上に、保持シートを重ね合わせるステップと、前記溶融した痛み緩和体の構成材料を保持シートを重ね合わせた状態で固化するステップとを含む。
【選択図】図1
Description
また、強い収縮性を持たせた織りと素材により緊結性を持たせた外反母趾矯正用靴下が提案されている(特許文献2参照)。
特に、靴下類の前足部分の形状の領域の内面であって、患部に接触する位置に、足指が動いても患部と接触が保たれ、またはずれることはなく、患部への靴の圧迫を緩和して、患部の痛みを緩和することができる靴下類が望まれている。
この発明の請求項2にかかる足部の痛み緩和用靴下類は、保持シートは、痛み緩和体を構成するシリコン樹脂が接合部分において含浸されて痛み緩和体に固定され、且つ、前記痛み緩和体を被覆する被覆シートが固定された、請求項1に記載の足部の痛み緩和用靴下類である。
この発明の請求項3にかかる足部の痛み緩和用靴下類は、保持シートは、痛み緩和体を構成するシリコン樹脂が接合部分において接着されて、痛み緩和体に固定され、且つ、前記痛み緩和体を被覆する被覆シートが固定された、請求項1または2のいずれかに記載の足部の痛み緩和用靴下類である。
この発明の請求項4にかかる足部の痛み緩和用靴下類は、痛み緩和体は、弾性を有するシリコン樹脂を用いて形成され、前記シリコン樹脂は、25℃で約600mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルと、25℃で約8mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルと、25℃で約300mPa・sの動粘性率を示し、シリコンと鎖状高分子をつくる水素原子を含むα,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルと、二酸化ケイ素とを含むシリコンA、および25℃で約2700mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルと、25℃で約100mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ポリジメチルシロキサンオイルと、ヒドロシリル化反応の白金触媒とを含むシリコンBを混合して硬化させたものである、請求項1ないし3に記載の足部の痛み緩和用靴下類である。
この発明の請求項5にかかる足部の痛み緩和用靴下類は、痛み緩和体は、足の母趾が外反した部分の外側の近傍を覆うとともに足の底から小趾に亘って覆うように、略帯状に形成された前足部痛み緩和体である、請求項1ないし4のいずれかに記載の足部の痛み緩和用靴下類である。
この発明の請求項6にかかる足部の痛み緩和用靴下類は、保持シートは、足部を被覆する領域を構成する布に縫合される布からなる、請求項1ないし5のいずれかに記載の足部の痛み緩和用靴下類である。
この発明の請求項7にかかる足部の痛み緩和用靴下類の製法は、足部を被覆する領域の内面において、足部変形によって生じた突起部分および/または痛みの生じる部分とその近傍に、弾性を有する痛み緩和体をその表面に形成された保持シートが固定された、足部の痛みの緩和用靴下類の製法であって、痛み緩和体を構成する材料を、溶融した状態によって、適宜な凹部が形成された雌型に充填するステップと、前記雌型に充填された痛み緩和体を構成する材料が溶融した状態の上に、保持シートを重ね合わせるステップと、前記溶融した痛み緩和体の構成材料を保持シートを重ね合わせた状態で固化するステップとを含む、足部の痛み緩和用靴下類の製法である。
図3は、前足部痛み緩和体の平面図である。
図4は、図1図示の足部の痛みの緩和用靴下類の横断面図解図である。
図5は、図3図示痛み緩和体の製造方法を示す一部を断面とした斜視図解図である。
図6および図7は、図3図示痛み緩和体の製造方法を示す断面図解図である。
図8は、足部の痛みの緩和用靴下類の痛み緩和体の製造方法を示す平面図解図である。
保持シート16と前足部用痛み緩和体14を接合させたときの伸縮性は、1キロニュートンの加圧に対して6.5cm〜9.4cmの範囲での伸縮が適当である。6.5cm未満のときは、ゆるすぎ、9.4cmを超えるときはきつすぎる。
保持シート16は、厚さが0.5mm、引張り強度が1.5cm/100gである。厚さが0.5mm未満、引張り強度が1.5cm/100g未満のときは、足に装着したとき、足の動きに対して破損する場合がある。
保持シート16と被覆シート18とは略同一形状に形成され、木綿等の天然繊維、ポリエステル等の合成繊維などからなる織布又は不織布で構成されており、保持シート16と被覆シート18とによって前足部用痛み緩和体14の全体を略々覆うように構成されている。
前記シリコン樹脂は、25℃で約600mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルと、25℃で約8mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルと、25℃で約300mPa・sの動粘性率を示し、シリコンと鎖状高分子をつくる水素原子を含むα,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルと、二酸化ケイ素とを含むシリコンA、および25℃で約2700mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルと、25℃で約100mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ポリジメチルシロキサンオイルと、ヒドロシリル化反応の白金触媒とを含むシリコンBを混合して硬化させたものである。
このような前足部用痛み緩和体14において、シリコンAにおいて、α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%、α,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルが5重量%、α,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルが2重量%、二酸化ケイ素が28重量%の割合で配合され、シリコンBにおいて、α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%、α,ω−ポリジメチルシロキサンオイルが35重量%の割合で配合され、シリコンA18〜22重量%とシリコンB78〜82重量%とを混合して得られるシリコン樹脂を用いることができる。
さらに、得られたシリコン樹脂に、強度を高め分解しにくくするために、長繊維などを混入してもよい。ここで用いられる長繊維としては、たとえば直径1.7〜22decitexのポリアミド製、直径1.5〜14decitexのポリエステル製の直線状の繊維などが用いられる。また、この長繊維の長さは1〜6mmであり、引っ張り強さは20〜40cmN/texであり、延性は15〜20%である。このように、シリコン樹脂に繊維を混入することにより、歩行によって足裏に与えられるショックの吸収効果を高めることができる。
保持シート16は、厚さが0.5mm、引張り強度が1.5cm/100gである。厚さが0.5mm未満、引張り強度が1.5cm/100g未満のときは、足に装着したとき、足の動きに対して破損する場合がある。
シリコン樹脂は、厚さが1mmまたは3mm、当たる部位の皮下組織と同じような硬度であるCS硬度が、厚さが1mmのもので17〜21及び厚さが3mmのもので30〜35、引張り強度が2.6〜3.7cm/1kgである。硬度を高く(硬く)するときには、シリカを配合し、硬度を低く(柔かく)するときには、シリコンオイルを配合するとよい。
被覆シート18は、厚さが0.5mm、引張り強度が2.5cm/100g、吸着性が60g/m2である。
また、痛み緩和材12は、図10で示すように、前足部分の裏側に接する領域であって、母趾の付け根から小趾の付け根に亘り、足の付け根近傍から土踏まず近傍に亘る幅を備えた、略三角形のものとしてもよい。
保持シート16は、厚さが0.5mm、引張り強度が1.5cm/100gである。厚さが0.5mm未満、引張り強度が1.5cm/100g未満のときは、足に装着したとき、足の動きに対して破損する場合がある。
シリコン樹脂は、厚さが3mm、当たる部位の皮下組織と同じような硬度であるCS硬度が30〜35、引張り強度が3.7cm/1kgである。
被覆シート18は、厚さが1mm、引張り強度が2.5cm/100g、吸着性が60g/m2である。
この足部、特にかかとの痛みの緩和用靴下110は、靴下の足部、特にかかと部分を被覆する領域110aの内面において、かかとの裏又はその周辺に、かかと部痛み緩和材112が固定されている。かかと部痛み緩和材112は、弾性を有するシリコン樹脂からなるかかと用痛み緩和体114とその表面に形成された保持シート116とを備えている。
保持シート116とかかと用痛み緩和体14を接合させたときの伸縮性は、1キロニュートンの加圧に対して6.5cm〜9.4cmの範囲での伸縮が適当である。6.5cm未満のときは、ゆるすぎ、9.4cmを超えるときはきつすぎる。
保持シート116は、厚さが0.5mm、引張り強度が1.5cm/100gである。厚さが0.5mm未満、引張り強度が1.5cm/100g未満のときは、足に装着したとき、足の動きに対して破損する場合がある。
保持シート116と被覆シート118とは略同一形状に形成され、木綿等の天然繊維、ポリエステル等の合成繊維などからなる織布又は不織布で構成されており、保持シート116と被覆シート118とによってかかと用痛み緩和体114の全体を略々覆うように構成されている。
前記シリコン樹脂は、25℃で約600mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルと、25℃で約8mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルと、25℃で約300mPa・sの動粘性率を示し、シリコンと鎖状高分子をつくる水素原子を含むα,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルと、二酸化ケイ素とを含むシリコンA、および25℃で約2700mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルと、25℃で約100mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ポリジメチルシロキサンオイルと、ヒドロシリル化反応の白金触媒とを含むシリコンBを混合して硬化させたものである。
このようなかかと用痛み緩和体114において、シリコンAにおいて、α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%、α,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルが5重量%、α,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルが2重量%、二酸化ケイ素が28重量%の割合で配合され、シリコンBにおいて、α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%、α,ω−ポリジメチルシロキサンオイルが35重量%の割合で配合され、シリコンA18〜22重量%とシリコンB78〜82重量%とを混合して得られるシリコン樹脂を用いることができる。
この足部、特に土踏まずの痛みの緩和用靴下210は、靴下の足部、特に土踏まず部分を被覆する領域210aの内面において、土踏まずとその近傍に、土踏まず痛み緩和材212が固定されている。土踏まず痛み緩和材212は、弾性を有するシリコン樹脂からなる土踏まず用痛み緩和体214とその表面に形成された保持シート216とを備えている。
保持シート216と土踏まず用痛み緩和体214を接合させたときの伸縮性は、1キロニュートンの加圧に対して6.5cm〜9.4cmの範囲での伸縮が適当である。6.5cm未満のときは、ゆるすぎ、9.4cmを超えるときはきつすぎる。
保持シート216は、厚さが0.5mm、引張り強度が1.5cm/100gである。厚さが0.5mm未満、引張り強度が1.5cm/100g未満のときは、足に装着したとき、足の動きに対して破損する場合がある。
被覆シート218は、厚さが0.5mm、引張り強度が2.5cm/100g、吸着性が60g/m2である。
被覆シート218は、シリコン樹脂の表面と接着し一体化させやすくするために熱融解形ポリエステルがよく、シリコン樹脂を分解しにくくし、装着時や洗濯時に分解することを防止するために吸着性を有しているものがよい。
保持シート216と被覆シート218とは略同一形状に形成され、木綿等の天然繊維、ポリエステル等の合成繊維などからなる織布又は不織布で構成されており、保持シート216と被覆シート218とによって土踏まず用痛み緩和体214の全体を略々覆うように構成されている。
前記シリコン樹脂は、25℃で約600mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルと、25℃で約8mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルと、25℃で約300mPa・sの動粘性率を示し、シリコンと鎖状高分子をつくる水素原子を含むα,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルと、二酸化ケイ素とを含むシリコンA、および25℃で約2700mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルと、25℃で約100mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ポリジメチルシロキサンオイルと、ヒドロシリル化反応の白金触媒とを含むシリコンBを混合して硬化させたものである。
このような土踏まず用痛み緩和体214において、シリコンAにおいて、α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%、α,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルが5重量%、α,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルが2重量%、二酸化ケイ素が28重量%の割合で配合され、シリコンBにおいて、α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%、α,ω−ポリジメチルシロキサンオイルが35重量%の割合で配合され、シリコンA18〜22重量%とシリコンB78〜82重量%とを混合して得られるシリコン樹脂を用いることができる。
さらに、得られたシリコン樹脂に、強度を高め分解しにくくするために、長繊維などを混入してもよい。ここで用いられる長繊維としては、たとえば直径1.7〜22decitexのポリアミド製、直径1.5〜14decitexのポリエステル製の直線状の繊維などが用いられる。また、この長繊維の長さは1〜6mmであり、引っ張り強さは20〜40cmN/texであり、延性は15〜20%である。このように、シリコン樹脂に繊維を混入することにより、歩行によって足裏に与えられるショックの吸収効果を高めることができる。
この足部、特につま先の痛みの緩和用靴下310は、靴下の足部、特につま先の甲側(上側)部分を被覆する領域310aの内面において、足部変形(外反母趾)によって生じた突起部分Xとその近傍に、つま先部痛み緩和材312が固定されている。つま先部痛み緩和材312は、弾性を有するシリコン樹脂からなるつま先用痛み緩和体314とその表面に形成された保持シート316とを備えている。
保持シート316とつま先用痛み緩和体314とを接合させたときの伸縮性は、1キロニュートンの加圧に対して6.5cm〜9.4cmの範囲での伸縮が適当である。6.5cm未満のときは、ゆるすぎ、9.4cmを超えるときはきつすぎる。
保持シート316は、厚さが0.5mm、引張り強度が1.5cm/100gである。厚さが0.5mm未満、引張り強度が1.5cm/100g未満のときは、足に装着したとき、足の動きに対して破損する場合がある。
被覆シート318は、厚さが0.5mm、引張り強度が2.5cm/100g、吸着性が60g/m2である。
被覆シート318は、シリコン樹脂の表面と接着し一体化させやすくするために熱融解形ポリエステルがよく、シリコン樹脂を分解しにくくし、装着時や洗濯時に分解することを防止するために吸着性を有しているものがよい。
保持シート316と被覆シート318とは略同一形状に形成され、木綿等の天然繊維、ポリエステル等の合成繊維などからなる織布又は不織布で構成されており、保持シート316と被覆シート318とによってつま先用痛み緩和体314の全体を略々覆うように構成されている。
前記シリコン樹脂は、25℃で約600mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルと、25℃で約8mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルと、25℃で約300mPa・sの動粘性率を示し、シリコンと鎖状高分子をつくる水素原子を含むα,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルと、二酸化ケイ素とを含むシリコンA、および25℃で約2700mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルと、25℃で約100mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ポリジメチルシロキサンオイルと、ヒドロシリル化反応の白金触媒とを含むシリコンBを混合して硬化させたものである。
このような簡易装具において、シリコンAにおいて、α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%、α,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルが5重量%、α,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルが2重量%、二酸化ケイ素が28重量%の割合で配合され、シリコンBにおいて、α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%、α,ω−ポリジメチルシロキサンオイルが35重量%の割合で配合され、シリコンA18〜22重量%とシリコンB78〜82重量%とを混合して得られるシリコン樹脂を用いることができる。
さらに、得られたシリコン樹脂に、強度を高め分解しにくくするために、長繊維などを混入してもよい。ここで用いられる長繊維としては、たとえば直径1.7〜22decitexのポリアミド製、直径1.5〜14decitexのポリエステル製の直線状の繊維などが用いられる。また、この長繊維の長さは1〜6mmであり、引っ張り強さは20〜40cmN/texであり、延性は15〜20%である。このように、シリコン樹脂に繊維を混入することにより、歩行によって足裏に与えられるショックの吸収効果を高めることができる。
まず、痛み緩和体を構成するシリコン樹脂を溶融状態にて充填するための適宜な凹部30が形成された雌型32を準備する。
凹部30は、前足部用痛み緩和体14に適宜な厚みを持たせるために一定の深さを備え、且つ足の母趾が外反した部分の外側の近傍を覆うとともに、足底から小趾に亘って覆うように、略帯状に形成されている。
このとき、シリコン樹脂は、雌型32の略最上部に至るまで凹部30に充填される。
次に、前記雌型32に充填された前足部用痛み緩和体14を構成する材料が溶融した状態の上に、保持シート16を重ね合わせる。
そして、前記前足部用痛み緩和体14を構成するシリコン樹脂が保持シート16を重ね合わせた状態で固化するように冷却する。
このとき、保持シート16の表面に前足部用痛み緩和体14を構成する材料が含浸され、前足部用痛み緩和体14と保持シート16とは密着する。
そして、前足部用痛み緩和体14の全体を覆うように、前足部用痛み緩和体14の保持シート16と接合された面とは反対側の面を覆うように被覆シート18を当接させ、前足部用痛み緩和体14の外周に沿って前足部用痛み緩和体14を囲繞するように、保持シート16と被覆シート18とを縫合する(図7参照)。
而して、前足部用痛み緩和体14の外周近傍に保持シート16と被覆シート18の縫合された部分を含む縫い代20が形成される(図8参照)。
そして、その次に、前足部用痛み緩和体14を、靴下10の足部、特に前足部分を被覆する領域12の内面において、母趾の内側から足の底を越えて小趾の外側に亘って伸びるように、靴下10の内部に固定される。この実施の形態においては、前記縫い代20にて、靴下10の生地と縫い合わせて固定する。
例えば、その長さを、足の小趾の外側に至る長さではなく、足の小趾の付け根近傍に至る長さとしてもよい。
また、足の踵の部分を覆う形状にしてもよい。
また、足の親指より小指の付け根に近い部分において、足の指と土踏まずの間の窪み部分に配置される平面略三角形状に形成してもよい。
また、足の指全体を覆うように足の指の上部から裏側に亘って被覆する袋状に形成してもよい。
図16に示すように、網の目のようにあらく織った不織布又は織布などからなる保持シート416の両面に、1〜2mmの厚さのシリコン樹脂414aとシリコン樹脂414bとを重ね合わせ、シリコン樹脂を保持シート416を介在させた状態で熱溶着して、保持シート416に痛み緩和体414が固着された痛み緩和材412を形成してもよい。
保持シート416は、菱形状で、菱形の一辺の長さは、約5mmとする。
また、痛み緩和材は、図17及び18に示すように、痛み緩和体を構成する直方体状のシリコン樹脂の両面を一対の同型の保持シート516により、挟着したものとしてもよい。
保持シートを構成する第1の保持シート516aと第2の保持シート516bは、平面視長方形状で、その中央に直方体状のシリコン樹脂が戴置され、保持シートを構成する第1の保持シート516aと第2の保持シート516bとを短辺側近傍で熱溶着させて、第1の保持シート516aと第2の保持シート516bの間にシリコン樹脂が固定されるように構成されている。
そして、シリコン樹脂の痛み緩和体514と保持シート516とからなる一組の痛み緩和体514と保持シート516を複数組準備し、保持シート516の長辺側において、複数組の痛み緩和体514と保持シート516とを被覆する面積を有する第3の保持シート516cと第4の保持シート516dとの間に載置し、痛み緩和体514と保持シート516の周辺において第3の保持シート516cと第4の保持シート514dとを融合させ熱溶解して固定して、痛み緩和材512を形成して利用してもよい。
10a,210a,310a 足部を被覆する領域
12,512 痛み緩和材
14 前足部用痛み緩和体
16,116,216,316,416,516,516c,516d 保持シート
18,218,318 被覆シート
20 縫い代
30 凹部
32 雌型
214 土踏まず用痛み緩和体
314 つま先用痛み緩和体
414,514 痛み緩和体
414a,414b シリコン樹脂
Claims (7)
- 足部を被覆する領域の内面において、
足部変形によって生じた突起部分および/または痛みの生じる部分とその近傍に、弾性を有する痛み緩和体がその表面に形成された保持シートにより固定された、足部の痛み緩和用靴下類。 - 保持シートは、痛み緩和体を構成するシリコン樹脂が接合部分において含浸されて痛み緩和体に固定され、且つ、前記痛み緩和体を被覆する被覆シートが固定された、請求項1に記載の足部の痛み緩和用靴下類。
- 保持シートは、痛み緩和体を構成するシリコン樹脂が接合部分において接着されて、痛み緩和体に固定され、且つ、前記痛み緩和体を被覆する被覆シートが固定された、請求項1または2のいずれかに記載の足部の痛み緩和用靴下類。
- 痛み緩和体は、弾性を有するシリコン樹脂を用いて形成され、
前記シリコン樹脂は、25℃で約600mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルと、25℃で約8mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルと、25℃で約300mPa・sの動粘性率を示し、シリコンと鎖状高分子をつくる水素原子を含むα,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルと、二酸化ケイ素とを含むシリコンA、および
25℃で約2700mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルと、25℃で約100mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ポリジメチルシロキサンオイルと、ヒドロシリル化反応の白金触媒とを含むシリコンBを混合して硬化させたものである、請求項1ないし3に記載の足部の痛み緩和用靴下類。 - 痛み緩和体は、足の母趾が外反した部分の外側の近傍を覆うとともに足の底から小趾に亘って覆うように、略帯状に形成された前足部痛み緩和体である、請求項1ないし4のいずれかに記載の足部の痛み緩和用靴下類。
- 保持シートは、足部を被覆する領域を構成する布に縫合される布からなる、請求項1ないし5のいずれかに記載の足部の痛み緩和用靴下類。
- 足部を被覆する領域の内面において、
足部変形によって生じた突起部分および/または痛みの生じる部分とその近傍に、弾性を有する痛み緩和体をその表面に形成された保持シートが固定された、足部の痛みの緩和用靴下類の製法であって、
痛み緩和体を構成する材料を、溶融した状態によって、適宜な凹部が形成された雌型に充填するステップと、
前記雌型に充填された痛み緩和体を構成する材料が溶融した状態の上に、保持シートを重ね合わせるステップと、
前記溶融した痛み緩和体の構成材料を保持シートを重ね合わせた状態で固化するステップとを含む、足部の痛み緩和用靴下類の製法。
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2005
- 2005-11-21 JP JP2005336066A patent/JP4546916B2/ja not_active Expired - Fee Related
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