JP2009518554A - 糖尿病患者用靴下 - Google Patents

Abstract

本発明は靴下に関し、より詳細には、着用者の足周囲の特定部位において足の衝撃を和らげるよう設計された靴下に関する。本発明は詳細には、背足根の骨ばった隆起部を保護し、足の足背動脈拍動から圧力をそらすために配置されたクッション部を有する靴下に関する。

Description

本発明は靴下に関し、より詳細には、着用者の足周囲の特定部位において足の衝撃を和らげるよう設計された靴下に関する。

寒さから着用者の足を守るために靴下を使用することは周知である。スポーツのような特定の目的のために靴下を使用することも周知である。特定の目的を果たすために設計された靴下において、靴下がずり落ちないよう、そして着用者にとって履き心地が悪くならないように靴下を維持するため、伸縮素材が靴下の特定の部位に配置されることが多い。伸縮素材を靴下の重要な部位に配置することで、足の支持と保護の向上などの利点が生じる。靴下が足の上で固定され着用中にずれず、そして足を乾いた状態に保つために基糸が湿気を吸収し放出すれば、この組み合わせは足がずれることを防止する。汗とあわさり、靴下の繊維で足がこすれ、まめの原因となる磨耗を引き起こすのがここである。

さまざまな病気やけがで苦しむ人々にとって靴下の磨耗は深刻な結果をもたらす可能性がある。足の複数箇所における張りを和らげるために、足周囲の特定の部位におけるストレスと、靴下の磨耗をいくらか削減できる靴下を着用できることが、そのような人々にとって有効であろう。

それゆえに、本発明の目的は、着用時に足または、足の部位の衝撃を和らげる効果を提供すること、または、一般の人々に実用的な選択肢を提供する靴下を提供することである。

本発明は、靴下周囲に有利に配置され、使用中に靴下の着用者の足を磨耗、摩擦、圧迫、および、足背部への不当な圧力の減少から保護する、クッション部と平編み部を有する靴下を提供する。

詳細には本発明は、足根骨、および横足根関節において、足背面の内側面、および外側面へのクッション部を有する靴下を提供する。

靴下はまた、足の背足根の最上面はクッション部を有さないのが好ましい。

靴下は更に、一以上のメッシュ部を有するのが好ましい。

更に靴下は、一以上の位置マーカーを有するのが好ましい。

靴下は、糖尿病患者に特に有用である。

詳細には本発明は、着用者の足の背部両側にクッション部を有し、着用者の足の上部で、足背動脈拍動が内部に存在する領域である背足根の最上面にはクッション部を有さない、靴下を提供する。

足上部の最も高い位置および、足の背部両側に靴下のクッション部がないことで、糖尿病患者にとって傷つきやすく、履物からの不当な圧力を受けやすいこの部分の圧力を減少させる。

靴下はまた、弾性支承システム（ＥＳＳ）を有するのが好ましい。必要とされる足へのサポート、および快適さを提供するために、靴下のつま先または、かかとのポケット部を除き、靴下の全体が弾性素材で編まれているのが好ましい。かかと部分も弾性素材であることが好ましい。

弾性支承システム（ＥＳＳ）とは、靴下全体に伸縮性の高い弾性素材が有利に編みこまれ、サポート、快適さ、および保護するために密接した着用感を提供するものである。ひだがよったり、ずり落ちてしまうこともなく、靴下は着用者の足と脚に最小限の圧迫で固定されている。本靴下において、かかと、およびつま先ポケット部以外の靴下全体にわたり弾性素材が編みこまれている。ESSシステムにより靴下は足に固定され、着用者が歩行、走行または、同様の動きをしている際に靴下は定位置にとどまり、ずれ（摩擦によるまめ形成）の可能性を低減する。

靴下は、容積を減らし正装用の履物に適した靴下にするためクッション部が欠けている足の上部の他の部位も包括しているのが好ましい。

通気性を高め圧迫を防止するために、平編みまたは、メッシュ編みの通気部位が靴下に加えられるのが好ましい。メッシュ地部はまた、足前部のむきだしの中足骨周囲の着用性、および、快適性を改善するために使用される。

温度調節のために靴下はリブ部を有するのが好ましい。

糖尿病患者が靴下を容易に着用できるように、特に伸縮性の高い弾性素材である１×１リブトップが靴下の上部に配置されてもよい。本特性はまた、静脈還流に影響し、毛細血管を足首領域の皮膚に圧迫し、肢下部、および、血流が制限された際に足に浮腫が形成されるのを増幅する足首部分の圧迫を削減する。

靴下は、メリノウールが保形、耐久性、および増強のために使用されるナイロン、およびナイロン／ライクラとともに提供する全ての利点を提供する方法を用いてピュアメリノウールで編まれていてもよい。

靴下は、露出した中足骨上に強調された対比色の保護パッド部を有し、この関連領域は靴下開発において留意されることを示すことができる。着用者が足の骨格に対して位置マーカーを確認することで、各足に靴下が正しく着用されたか教えるために、靴下は更に位置マーカーを有することが好ましい。

靴下は、平織りパネル部を通じ靴下の該当部分に身体構造に合わせたフレックス形状を有することができる。

不必要なクッション部を抜粋して取り除くことで、靴下の容積を削減することができる。

コントラストパッドを足のつま先領域に向かって遠位に再配置することで、中足骨、および中足指節間接を更に強調することができる。

本発明の更なる特徴は、後述の説明を参照することでより明白になるであろう。

本発明は、例を用いて、および図面を参照することにより説明されるであろう。

図１は、本発明の多くの特徴を示す。靴下は、快適さと着用しやすくするためにストレッチ性の高い弾性素材でできた２重になった足口を有する。

靴下はまた、容積を減らし、圧迫を最小限にするために、テリー織りでない部分を有する。着用感を高めるために人間工学的形状に合わせてＹヒールが設計されている。

外側（第五中足指節関節）、および内側（第一中足指節関節）中足骨頭は、ループパイルのクッションパッドで保護されている。

靴下は、長手の足底弓、および足背動脈の位置が各足により異なるため、左足、右足用に設計されている。

つま先を閉じ合わせるのに使用した方法は、つま先にかかるいかなる不快感をも削減する非刺激性の縫い合わせを提供する。

図１はまた、背足根の骨ばった隆起部を保護し、足の足背動脈から圧迫をそらすために配置されたクッション部をあらわす（１４）。足の上（背）面に配置されたＵ字形の倍の厚さのパッドを提供する部分または、パッド（１４）を示す。
・Ｕ字形部位（１４）の二重ループの厚みは、靴、および、靴紐が足へ作用する圧迫力に由来する圧力の上昇を吸収する付加的能力を提供する。
・神経障害を伴う人々は、自分の足がどれほどきつく紐でしばりあげられているか、圧力が極度に強いかどうか、または、皮膚がこすれているかどうか気づかないことが頻繁にあるという観点から、圧力の上昇の害を受けやすい糖尿病患者の足にとって、倍密度のクッション部（１４）は、付加的利点である。
・Ｕ字形パッドまたは、部位（１４）は、足の上部（背面または、上面）、特に、足根、および中足根部位の背部の上部、の特徴である骨ばっている隆起から、圧縮力、およびせん断力を偏向（または、方向を変更または、再分配）する着用上の特徴をもつ構造を提供するよう設計されている。
・他の靴下は大抵、圧力の上昇にさらされていないとしてこの部位を軽視し、この部位の履物により負った傷に対処する努力をしていない。発明者は、骨ばっている隆起は薄い皮膚で覆われ、傷つきやすく、無意識のうちに損傷しやすいので、この部位は頻繁に損傷する部位であることを認識している。
・背部のＵ字形の保護部位または、パッド部（１４）のは、対照的なマーク（１７）で強調するのが好ましい。対照的なマーク（１７）は、位置マーカーであり、同じ部位に位置する足背動脈の表面位置を特定し、また足の病状に関連し、特に足への血液循環に関する糖尿病の管理とスクリーニングにおいて内側にある脈を測ることが必須の条件であることの便宜的な促進と、注意を提供する。

図２は、靴下の底面（足底）図である。快適さと足の保護を提供する靴下のクッション部（１８）、およびリブ部と、温度調節と湿度管理の機能を果たすメッシュ部（２０）を示す。解剖学的に成形された靴の中底をも示し、この部位（２１）はクッション性がない方が好ましい。

図３は、本発明の靴下の正面斜視図である。図３は、Ｕ字形のクッション領域（１４）を示す。リブ部、湿度管理と温度調節のためのメッシュ部（１９）、人間工学的に成形するための非クッション性の解剖学的柔軟パネル部（２２）、および柔軟性を向上するためのメッシュパッド領域（２３）をまた示す。

耐久性、および、ストレッチ性をもたせ、以下の利点を提供するピュアメリノウールとともに補強するため、靴下にナイロンが編みこまれている。
−湿度管理
−抗菌性
−柔らかさ−抜群の快適さのためにファインミクロンが使用されている
−形状を取り戻すために、自然な波形が繊維にはねかえり性または、復元力を与え、足の保護と快適性を増進する。
−通気可能でありながら自然の断熱材
−温度調節

周知の同等物を有する整数値について引用し、それら同等物は、個々に説明したものとしてここに組み込まれていのを理解すべきである。

本発明を特定の実施形態を用いて説明したが、本明細書で詳説した本発明の範囲を逸脱することなく、多くの修正や改良が行われることを理解すべきである。例えば、靴下をピュアメリノウールで編み、靴下のピュアウール部分が着用時に着用者の皮膚に接し、ナイロン部分が外側になるようにすることも可能である。

（原文記載なし）

Claims (21)

1. 靴下周囲に有利に配置され、使用中に靴下の着用者の足を磨耗、摩擦、圧迫、および足背部への不当な圧力の減少から保護するクッション部と平編み部を有する靴下。
2. 足根骨、および横足根関節のまわりで、足背面の内側面、および外側面へのクッション部を有する、請求項１に記載の靴下。
3. 足背動脈拍動に隣接する足の背足根の最上面にはクッション部を有さない、請求項１または２に記載の靴下。
4. 前記背足根の骨ばった隆起部を保護し、足の前記足背動脈拍動から圧力をそらすように配置されたＵ字形のクッション部を有する、請求項１から３のいずれか一項に記載の靴下。
5. 前記Ｕ字形のクッション部が２重層のクッション部を有する、請求項４に記載の靴下。
6. 一以上のメッシュ部を更に有する、請求項１から５のいずれか一項に記載の靴下。
7. 伸縮素材が靴下全部に編まれた弾性支承システムを有する、請求項１から６のいずれか一項に記載の靴下。
8. 前記伸縮素材がストレッチ性の高い伸縮素材である、請求項７に記載の靴下。
9. 前記伸縮素材が、つま先、およびかかとのポケット部を除き靴下全部に編まれた、請求項７または８に記載の靴下。
10. 一以上の位置マーカーを更に有する、請求項１から９のいずれか一項に記載の靴下。
11. 前記着用者が糖尿病である、請求項１から１０のいずれか一項に記載の靴下。
12. 着用時に着用者の足の背部の両側にクッション部を有し、着用者の足の上部で、足背動脈拍動が内部に存在する領域である背足根の最上面にはクッション部を有さない、靴下。
13. 前記背足根の骨ばった隆起部を保護し、足の前記足背動脈拍動から圧力をそらすために配置されたＵ字形のクッション部を有する、請求項１２に記載の靴下。
14. 前記Ｕ字形のクッション部が２重層のクッション部を有する、請求項１３に記載の靴下。
15. 一以上のメッシュ部を更に有する、請求項１２から１４のいずれか一項に記載の靴下。
16. 伸縮素材が靴下全部に編まれた弾性支承システムを有する、請求項１２から１５のいずれか一項に記載の靴下。
17. 前記伸縮素材がストレッチ性の高い伸縮素材である、請求項１６に記載の靴下。
18. 前記伸縮素材が、つま先、およびかかとのポケット部を除き靴下全部に編まれた、請求項１６、または１７に記載の靴下。
19. 一以上の平編み部を有する、請求項１２から１８のいずれか一項に記載の靴下。
20. 一以上の位置マーカーを更に有する、請求項１２から１９のいずれか一項に記載の靴下。
21. 前記着用者が糖尿病である、請求項１２から２０のいずれかに記載の靴下。

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