JP2007135420A - 苗のせ台の摺動構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 苗のせ台の苗のせ面裏側に取り付けた支持部材17Bに、その長手方向に沿って配置した複数個の摺動部材15を取り付けるとともに、摺動部材15を摺動レール14に支持して、苗のせ台を摺動レール14に対して摺動移動可能に構成する。摺動部材15を支持部材17Bにボルト16で取り付けるべく構成する。摺動部材15に、その摺動部材15の端部から中間部に至る第1誘導切欠部を形成し、第1誘導切欠部を介してボルト16をかわしながら摺動部材15を支持部材17Bに対して取付取外し可能に構成してある。
【選択図】 図21
Description
摺動部材を取外しており、メインテナンスに取り掛かる為の前作業に、時間と人的負担が大きなものとなる虞があった。
請求項1に係る発明の特徴構成は、前記摺動部材を前記支持部材にボルトで取り付けるべく構成するとともに、前記摺動部材に、その摺動部材の端部から中間部に至る第1誘導切欠部を形成し、前記第1誘導切欠部を介して前記ボルトをかわしながら前記摺動部材を前記支持部材に対して取付取外し可能に構成し、前記第1誘導切欠部の前記中間部がわの端部に連通する状態で、前記第1誘導切欠部の形成方向とは異なる方向に前記支持部材を誘導する第2誘導切欠部を形成し、前記第2誘導切欠部に前記ボルトを挿通するボルト挿通部を形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
摺動部材にボルトをかわしながらその摺動部材を支持部材に対して取付取外し可能な第1誘導切欠部を形成してあるので、摺動部材を取付け取外す際には、苗のせ台や摺動レールを移動させる必要はなく、かつ、ボルトも取外す必要はない。
しかも、摺動部材を苗のせ台の支持部材に取り付けるのに、ボルトを第1誘導切欠部とは異なる方向に沿って形成されている第2誘導切欠部に位置させているので、摺動部材が取外し方向に移動することを抑制できる。
したがって、摺動部材を取外す際には、ボルトをやや緩めるとともに、摺動部材を第2誘導切欠部に沿って移動させながら、第2誘導切欠部と第1誘導切欠部との交点にボルトが至ったならば、第1誘導切欠部に沿って移動させることによって、摺動部材を取外すことができる。取り付ける場合は逆に移動させていけばよい。
このように、摺動部材にボルトをかわすことのできる誘導切欠部を形成することとしたので、摺動部材を取付取外す為に苗のせ台等を移動させる必要がなく、その為に作業負担を軽減でき、かつ、誘導切欠部の形成方向に工夫を凝らすだけで、不測に摺動部材が脱落方向に移動することがない。
つまり、第1誘導切欠部と第2誘導切欠部とをクランク状に形成する簡単な誘導切欠部の形成によって、取付取外しが容易に行える割りには、不測に外れることのない摺動部材の取付構造を提供できるに至った。
つまり、ボルトヘッドかナットを取り外さなければ、摺動部材を第2誘導切欠部に沿って移動させることはできないので、摺動部材が不測に第2誘導切欠部に沿って移動することはなく、第1誘導切欠部に沿って移動して支持フレームから離間することを抑制できる。
リブという簡単な構造のものを追加構成するだけで、脱落防止機能の高い摺動部材を提供できるに至った。
摺動部材を第1摺動部材と第2摺動部材との二部材で構成することによって、各摺動部材が負担する荷重を分散することができる。これに加えて、第2摺動部材との協働で支持部材を挟みこむ第1摺動部材に前記した第1誘導切欠部と第2誘導切欠部を形成してあるので、第1摺動部材については、苗のせ台等を移動させることなく、第1誘導切欠部と第2誘導切欠部とでボルトをかわして、第1摺動部材を取り出すことができる。
これによって、摺動レールのメインテナンス性の向上を図ることができたのである。
図1及び図2に示すように、前車輪1、後車輪2を備えた走行機体5の前部にエンジン3、後部に運転席4を配置するとともに、運転席4の後方に施肥装置を配置し、走行機体5の後端に、油圧シリンダ6で駆動される昇降リンク機構7を介して苗植付装置10を取り付けて田植機を構成してある。
図1〜図3に示すように、苗植付装置10は、昇降リンク機構7の後端に取り付けられ、エンジン3からの動力伝達を受ける植付フィードケース8を設けるとともに、機体横幅方向に沿って横向きメインフレーム9を配置し、植付フィードケース8を横向きメインフレーム9の左右中間位置に配置し、横向きメインフレーム9より後方に向けて複数個の植付伝動ケース11を平行な状態に配置してある。各植付伝動ケース11には苗植付機構13が設けられており、植付フィードケース8からの動力を各植付伝動ケース11に伝達し、苗植付機構13を駆動するように、植付駆動部が構成されている。
図16〜図18に示すように、第2摺動部材15Bに給油パイプ15bを設けているが、この給油パイプ15bを通して潤滑油(グリス)を供給する為に、苗のせ面を仕切る仕切壁17Fに取付け供給パイプ17aと給油パイプ15bとをゴムホース19で連結して、苗のせ台17の苗のせ面側から給油作業を行えるようになっている。
このように、第2摺動部材15Bに給油パイプ15bを設けることによって、部品点数の削減が可能である。しかも、摺動部材15と苗のせ台17の背面との間に間隙を設けてあるので、その間に苗の根詰まり等を回避でき、油の潤滑を阻害することが少ない。
以上のような構成によって、第1摺動部材15A等の取付取外しを容易に行うことができるとともに、不測に脱落しないようになった。
以上のような構成によって、螺軸20を軸芯回りに回転させると、移動体22が往復移動し、移動体22に連結部材23で繋がった苗のせ台17が往復移動することになる。
ここに、第1連結部材23Aと第2連結部材23Bとで連結部材23を構成する。また、鉤状の長孔23aと係合ピン23bとを、連結部材23と駆動軸としての螺軸20との連係状態を維持しながら、苗のせ台17を非作業姿勢に切換えることを許容する許容機構Cと称する。
一方、植付フィードケース8の螺軸20突出位置とは異なる位置より、左右方向に向けて出力軸29を突出させて出力軸29の突出部分に常時回転する出力部材としての出力アーム30を取り付ける。
これによって、駆動アーム27は出力アーム30と当接して駆動力を受ける作動範囲から脱出して待機位置に退避することとなる。ここに、規制アーム31、及び、引き上げ操作具34を、駆動アーム27を待機位置に保持する保持機構Fと称する。
例えば、苗取量を小さくする為に、苗のせ台17を持ち上げた場合には、図6及び図7に示すように、調節アーム37の回動作動によって連動アーム38を介して規制アーム31が一定角度だけ回動し、駆動アーム27を待機位置より僅かに上方に移動させて、その位置があらたな待機位置となる。
このような構成によって、苗取量調節に連動して縦送り量を調節できることとなっている。
これによって摺動レール14と苗のせ台17の支持部材17Bとの連係を解除することができる。
(1) 第1摺動部材15Aに形成したリブ15mはとくになくてもよい。
(2) 第1摺動部材15Aに形成した第1誘導切欠部15gと第2誘導切欠部15hとは、必ずしも、クランク状を呈するように、直交する必要はなく、少なくとも一方が、摺動レール14の方向に対して傾斜する状態に形成されてもよい。また、誘導切欠部15g、15hとしては、直線状のものではなく、円弧状を描くものであってもよい。
15 摺動部材
15g 第1誘導切欠部
15h 第2誘導切欠部
15m リブ
16 ボルト
16A ナット
17 苗のせ台
17B 支持部材
H ボルト挿通孔
Claims (4)
- 苗のせ台の苗のせ面裏側に取り付けた支持部材に、その長手方向に沿って配置した複数個の摺動部材を取り付けるとともに、摺動部材を摺動レールに支持して、苗のせ台を摺動レールに対して摺動移動可能に構成してある苗のせ台の摺動構造であって、
前記摺動部材を前記支持部材にボルトで取り付けるべく構成するとともに、前記摺動部材に、その摺動部材の端部から中間部に至る第1誘導切欠部を形成し、前記第1誘導切欠部を介して前記ボルトをかわしながら前記摺動部材を前記支持部材に対して取付取外し可能に構成し、前記第1誘導切欠部の前記中間部がわの端部に連通する状態で、前記第1誘導切欠部の形成方向とは異なる方向に前記支持部材を誘導する第2誘導切欠部を形成し、前記第2誘導切欠部に前記ボルトを挿通するボルト挿通部を形成してある苗のせ台の摺動構造。 - 前記第1誘導切欠部と第2誘導切欠部とをクランク形状を呈する状態に形成してある請求項1記載の苗のせ台の摺動構造。
- 前記ボルト挿通部の側方に、前記ボルトヘッド又はナットとの当接により前記摺動部材の前記第2誘導切欠部の形成方向への移動を規制するリブを形成してある請求項1又は2記載の苗のせ台の摺動構造。
- 前記摺動部材を、前記支持部材と前記摺動レールとの間に位置する第2摺動部材と、前記支持部材を第2摺動部材とで挟み込み前記第2摺動部材の取り付け状態を維持する第1摺動部材とで構成し、前記第1摺動部材に、前記第1誘導切欠部と第2誘導切欠部とを形成してある請求項1〜3のうちのいずれか一つの苗のせ台の摺動構造。
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