JP2007135320A - ギヤ付きモータに連結部品を取付ける方法 - Google Patents

ギヤ付きモータに連結部品を取付ける方法 Download PDF

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清之 新井
Kazuhiro Takada
一広 高田
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Abstract

【課題】 本発明はギヤ付きモータを回転させて、Dカット出力軸を基準となる位置に一番近い励磁相に配置することにより、連結部品を出力軸に高位置精度で取付けることができるとともに、連結部品を出力軸に圧入固定することにより、固定時に回転方向に外力が加わるのを防止でき、部品点数が少なく、かつ連結部品の加工が容易なギヤ付きモータに連結部品を取付ける方法を得るにある。
【解決手段】 ギヤ付きモータを回転させ、Dカットの出力軸を検具を用いて基準となる位置に一番近い励磁相に配置する出力軸の配置工程と、この出力軸の配置工程後に基準位置を保持した状態で治具を用いて、前記出力軸に圧入する連結部品の位置を正しく配置して出力軸に連結部品を圧入する連結部品の圧入工程とでギヤ付きモータに連結部品を取付ける方法を構成している。
【選択図】 図2

Description

本発明はステッピングモータ等のギヤ付きモータの出力軸に表示回転体等の連結部品を取付けるギヤ付きモータに連結部品を取付ける方法に関する。
従来、ギヤ付きモータの出力軸に連結部品を取付ける方法として、イモネジを使用して、位置出しを行なって固定する方法、あるいは出力軸にベース部品を組み付け、このベース部品に止めネジを用いて連結部品を固定する方法で行なわれている。
しかしながら、イモネジや止めネジの締付け時に回転方向に外力が加わり、位置ずれが生じやすいという欠点があった。
また、ギヤ付きモータではピニオンの圧入誤差以外に、中間の歯車がピニオンと歯車の歯数の異なる歯車から構成されているため、出力軸とモータ基準励磁相との間を一定にすることは困難で、高位置精度で出力軸に連結部品を取付けることができないという欠点があった。
特になし
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、ギヤ付きモータを回転させて、Dカット出力軸を基準となる位置に一番近い励磁相に配置することにより、連結部品を出力軸に高位置精度で取付けることができるとともに、連結部品を出力軸に圧入固定することにより、固定時に回転方向に外力が加わるのを防止でき、部品点数が少なく、かつ連結部品の加工が容易なギヤ付きモータに連結部品を取付ける方法を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明はギヤ付きモータを回転させ、Dカットの出力軸を検具を用いて基準となる位置に一番近い励磁層に配置する出力軸の配置工程と、この出力軸の配置工程後に基準位置を保持した状態で治具を用いて、前記出力軸に圧入する連結部品の位置を正しく配置して出力軸に連結部品を圧入する連結部品の圧入工程とでギヤ付きモータに連結部品を取付ける方法を構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)ギヤ付きモータを回転させ、Dカットの出力軸を検具を用いて基準となる位置に一番近い励磁層に配置する出力軸の配置工程と、この出力軸の配置工程後に基準位置を保持した状態で治具を用いて、前記出力軸に圧入する連結部品の位置を正しく配置して出力軸に連結部品を圧入する連結部品の圧入工程とからなるので、Dカット出力軸とモータ基準励磁相との間の位置ずれ量を補正して、Dカット出力軸に連結部品を取付けることができる。
したがって、高位置精度で出力軸に連結部品を取付けることができる。
(2)前記(1)によって、出力軸に連結部品を圧入固定しているので、従来のようにイモメジや止めネジを用いて固定するものに比べ、固定時に回転方向に外力が加わり、位置ずれが生じやすくなったりするのを効率よく防止することができる。
(3)前記(1)によって、出力軸に連結部品を圧入固定するため、イモネジや止めネジを用いないため、部品点数が少なく、かつ連結部品にタップ加工等が不要で、連結部品の加工が容易で、安価に取付けることができる。
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、出力軸あるいは連結部品に塗布した接着剤によって、より回転強度を高めることができる。
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図8に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1はステッピングモータ等のギヤ付きモータ2を回転させ、図2に示すようにDカットの出力軸3をレーザーマイクロの検具4を用いて基準となる位置に一番近い励磁相に配置する出力軸の配置工程である。
この出力軸の配置工程1の基準をロータ4極着磁、ポール数8の2相ステッピングモータ(1step=45°)を例に、図3ないし図6を用いてモータ回転原理を説明する。
A相とB相を通電して、ステータ5、6が図3の状態で磁化されている。
次にA相の通電をA’相に切り替えると、ステータ5は図4の反対の極に磁化され、ロータは1step(45°)回転する。
同様にして励磁シーケンスの順に通電を切り替えることで、図5、図6のようにステータの極が切り替わり、ロータが回転する。
実際にはステータの外周にコイル巻き線が存在し、コイルの巻き方向によってステータの磁化される極が決定される。
このようにステッピングモータはステータの通電を切り替えることで、図7に示すように固有の回転角度、すなわちステッピング角で歩進する。
7は前記出力軸の配置工程1後に基準位置を保持した状態で、前記Dカット出力軸3に連結部品8の位置を正しく配置して圧入する連結部品の圧入工程で、この連結部品の圧入工程7は図8に示すように、前記出力軸の配置工程1で基準位置に配置されたDカット出力軸3を保持した状態で、治具(図示せず)に正しい位置に連結部品8を保持させた状態で圧入を行なう。
上記構成の方法で行なうギヤ付きモータの連結部品を取付ける方法で、ギヤ付きモータ2のDカット出力軸3に連結部品8を圧入することにより、ギヤ付きモータ2のDカットの出力軸3とモータ基準励磁相との間の位置ずれ量を補正した状態で、Dカット出力軸3に連結部品8を組み付けることができる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図9ないし図12に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図9および図10に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、ステッピングモータ等のギヤ付きモータ2を回転させ、Dカットの出力軸3をダイヤルゲージの検具9を用いてDカットの出力軸3の径が最小になる場所を検出することで、基準となる位置に一番近い励磁相に配置する出力軸の配置工程1Aを行なった点で、このような出力軸の配置工程1Aを行なったギヤ付きモータの連結部品を取付ける方法を行なっても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
図10および図11に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、出力軸の配置工程1後にDカット出力軸3の基準位置を保持した状態で、Dカット出力軸3あるいは連結部品8の軸受部分8aに接着剤10を塗布して、Dカット出力軸3に連結部品8を圧入する連結部品の圧入工程7Aを行なった点で、このような連結部品の圧入工程7Aを行なったギヤ付きモータの連結部品を取付ける方法を行なっても前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
本発明は連結部品を取付けたギヤ付きモータを製造する産業で利用される。
本発明を実施するための最良の第1の形態の工程図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の出力軸の配置工程の説明図。 A相とB相とを通電した状態のモータ回転原理の説明図。 A相の通電をA1相に切り替えた状態のモータ回転原理の説明図。 通電を切り替えた状態のモータ回転原理の説明図。 通電を切り替えた状態のモータ回転原理の説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の励磁シーケンスの説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の連結部品の圧入工程の説明図。 本発明を実施するための第2の形態の工程図。 本発明を実施するための第2の形態の出力軸の配置工程の説明図。 本発明を実施するための第3の形態の工程図。 本発明を実施するための第3の形態の連結部品の圧入工程の説明図。
符号の説明
1、1A:出力軸の配置工程、
2:ステッピングモータ等のギヤ付きモータ、
3:Dカット出力軸、
4:レーザーマイクロの検具、
5、6:ステータ、
7、7A:連結部品の圧入工程、
8:連結部品、
9:ダイヤルゲージの検具、
10:接着剤。

Claims (2)

  1. ギヤ付きモータを回転させ、Dカットの出力軸を検具を用いて基準となる位置に一番近い励磁層に配置する出力軸の配置工程と、この出力軸の配置工程後に基準位置を保持した状態で治具を用いて、前記出力軸に圧入する連結部品の位置を正しく配置して出力軸に連結部品を圧入する連結部品の圧入工程とを含むことを特徴とするギヤ付きモータに連結部品を取付ける方法。
  2. ギヤ付きモータを回転させ、Dカットの出力軸を検具を用いて基準となる位置に一番近い励磁層に配置する出力軸の配置工程と、この出力軸の配置工程後に基準位置を保持した状態で治具を用いて、前記出力軸に圧入する連結部品の位置を正しく配置するとともに、前記出力軸あるいは連結部品の軸受部分に接着剤を塗布して出力軸に連結部品を圧入する連結部品の圧入工程とを含むことを特徴とするギヤ付きモータに連結部品を取付ける方法。
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