JP2007135097A - 高出力増幅器 - Google Patents
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Abstract
【課題】微細化されて耐圧が低下しているトランジスタを用いることができるようにして、高周波化と高出力化の両立を図ることができる高出力増幅器を得ることを目的とする。
【解決手段】ゲート接地トランジスタを複数段カスコード接続し、最終段のゲート接地トランジスタ6をソース接地トランジスタ2より耐圧が高いトランジスタ(3.3VTr)を用いて構成する。これにより、ソース接地トランジスタ2や最終段以外のゲート接地トランジスタ3を耐圧が低いトランジスタ(1.5VTr)を用いて構成しても、耐圧のオーバーを回避することができるようになる。
【選択図】図1
【解決手段】ゲート接地トランジスタを複数段カスコード接続し、最終段のゲート接地トランジスタ6をソース接地トランジスタ2より耐圧が高いトランジスタ(3.3VTr)を用いて構成する。これにより、ソース接地トランジスタ2や最終段以外のゲート接地トランジスタ3を耐圧が低いトランジスタ(1.5VTr)を用いて構成しても、耐圧のオーバーを回避することができるようになる。
【選択図】図1
Description
この発明は、半導体プロセスの微細化により耐圧が低下したトランジスタを用いて構成されている高出力増幅器に関するものである。
近年、トランジスタの微細化技術の進展に伴って、通信用の高周波IC用にCMOSプロセスが使用されるようになってきている。
その理由は、トランジスタの微細化と共にトランジスタの遮断周波数ftが高くなり、高周波でトランジスタが動作可能になってきているためである。
しかし、トランジスタを微細化すると、耐圧が逆に低下するため、使用可能な電源電圧が低下する。トランジスタに耐圧を超えた電圧が印加された場合、ゲート酸化膜の破壊など、信頼性上の問題が発生する。
その理由は、トランジスタの微細化と共にトランジスタの遮断周波数ftが高くなり、高周波でトランジスタが動作可能になってきているためである。
しかし、トランジスタを微細化すると、耐圧が逆に低下するため、使用可能な電源電圧が低下する。トランジスタに耐圧を超えた電圧が印加された場合、ゲート酸化膜の破壊など、信頼性上の問題が発生する。
例えば、CMOSプロセスのゲート微細化による高周波性能の変化を見てみると、ゲート長Lgが0.2〜0.35μmの範囲内では、遮断周波数ftが30GHz程度であるが、ゲート長Lgを0.13μmまで微細化すると、遮断周波数ftが80GHzと高くなる。
しかし、ゲートの微細化と逆に耐圧が低下するため、使用できる電源電圧Vddが低下し、Lg=0.35μmではVdd=3.3V、Lg=0.2μmではVdd=1.8V、Lg=0.13μmではVdd=1.5Vまで低下する。
しかし、ゲートの微細化と逆に耐圧が低下するため、使用できる電源電圧Vddが低下し、Lg=0.35μmではVdd=3.3V、Lg=0.2μmではVdd=1.8V、Lg=0.13μmではVdd=1.5Vまで低下する。
例えば、送信段の高周波電力増幅器のように、瞬時的に電源電圧の2倍程度まで電圧スイングが大きくなる部分に微細CMOSの使用を考える場合、素子の耐圧をオーバーしてしまう問題がある。
しかし、微細CMOSを用いて、高周波用送受信1チップICを実現するには、送信段の高周波電力増幅器についても、CMOSプロセスで製作する必要があり、耐圧が低いトランジスタを如何に使って電力増幅器を構成するかが大きな課題となっている。
しかし、微細CMOSを用いて、高周波用送受信1チップICを実現するには、送信段の高周波電力増幅器についても、CMOSプロセスで製作する必要があり、耐圧が低いトランジスタを如何に使って電力増幅器を構成するかが大きな課題となっている。
以下の非特許文献1に開示されている従来の高出力増幅器では、高周波信号源から出力された信号がソース接地トランジスタのゲート電極に入力されると、そのソース接地トランジスタが入力信号を増幅してドレイン電極に出力する。
ソース接地トランジスタのドレイン電極から出力された信号がゲート接地トランジスタのソース電極に入力されると、そのゲート接地トランジスタが入力信号を増幅し、整合回路を介して信号を負荷抵抗に出力する。
ソース接地トランジスタのドレイン電極から出力された信号がゲート接地トランジスタのソース電極に入力されると、そのゲート接地トランジスタが入力信号を増幅し、整合回路を介して信号を負荷抵抗に出力する。
即ち、従来の高出力増幅器は、高い電源電圧(3V)を使用できるようにするため、ソース接地トランジスタとゲート接地トランジスタをカスコード接続するとともに、高出力時にドレイン−ソース間の電圧が高くなるゲート接地トランジスタについては、耐圧が高いトランジスタを用いるようにしている。
因みに、トランジスタのゲート長がLg=0.35μmであれば耐圧が4V、Lg=0.2μmであれば耐圧が2.3V、Lg=0.13μmであれば耐圧が1.8Vである。
したがって、ゲート接地トランジスタとして、ゲート長Lgが0.35μmのトランジスタを使用するようにしている。
因みに、トランジスタのゲート長がLg=0.35μmであれば耐圧が4V、Lg=0.2μmであれば耐圧が2.3V、Lg=0.13μmであれば耐圧が1.8Vである。
したがって、ゲート接地トランジスタとして、ゲート長Lgが0.35μmのトランジスタを使用するようにしている。
2001年 IEEE International Solid−State Circuits Conference Digest of Technical Paper 10.1 T.C.Kuo,et al.,"A 1.5W Class−F RF Power Amplifier in 0.2μm"
従来の高出力増幅器は以上のように構成されているので、ソース接地トランジスタとゲート接地トランジスタを電源電圧3Vで使用する場合、飽和電力付近では、ソース接地トランジスタ及びゲート接地トランジスタのドレイン−ソース間電圧が瞬時的に3V程度の電圧が加わることがある。したがって、ソース接地トランジスタについても、ゲート接地トランジスタと同様に、ゲート長Lgが0.35μmのトランジスタを用いなければ、耐圧をオーバーすることがあるため、微細化されて耐圧が低下しているトランジスタ(Lg=0.13,0.2μmのトランジスタ)を用いることができず、高周波化と高出力化の両立を図ることができないなどの課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、微細化されて耐圧が低下しているトランジスタを用いることができるようにして、高周波化と高出力化の両立を図ることができる高出力増幅器を得ることを目的とする。
この発明に係る高出力増幅器は、ゲート接地トランジスタを複数段カスコード接続し、最終段のゲート接地トランジスタをソース接地トランジスタより耐圧が高いトランジスタを用いて構成するようにしたものである。
この発明によれば、ゲート接地トランジスタを複数段カスコード接続し、最終段のゲート接地トランジスタをソース接地トランジスタより耐圧が高いトランジスタを用いて構成したので、ソース接地トランジスタや最終段以外のゲート接地トランジスタを耐圧が低いトランジスタを用いて構成しても、耐圧のオーバーを回避することができるようになり、その結果、高周波化と高出力化の両立を図ることができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による高出力増幅器を示す構成図であり、図において、ゲート電圧端子1は高周波信号を入力する端子である。
ソース接地トランジスタ2はゲート電極がゲート電圧端子1と接続されるとともに、ソース電極がグランド端子と接続されており、ゲート電極から高周波信号を入力すると、その高周波信号を増幅してドレイン電極に出力する増幅素子であり、ソース接地トランジスタ2は耐圧が低いトランジスタ(例えば、耐圧が1.5Vのトランジスタ)を用いて構成されている。
図1はこの発明の実施の形態1による高出力増幅器を示す構成図であり、図において、ゲート電圧端子1は高周波信号を入力する端子である。
ソース接地トランジスタ2はゲート電極がゲート電圧端子1と接続されるとともに、ソース電極がグランド端子と接続されており、ゲート電極から高周波信号を入力すると、その高周波信号を増幅してドレイン電極に出力する増幅素子であり、ソース接地トランジスタ2は耐圧が低いトランジスタ(例えば、耐圧が1.5Vのトランジスタ)を用いて構成されている。
ゲート接地トランジスタ3はゲート電極がゲート電圧端子5及びキャパシタンス4と接続されて高周波的にゲート接地されており、また、ソース電極がソース接地トランジスタ2のドレイン電極と接続され、ソース接地トランジスタ2により増幅された高周波信号を増幅してドレイン電極に出力する増幅素子であり、ゲート接地トランジスタ3は耐圧が低いトランジスタ(例えば、耐圧が1.5Vのトランジスタ)、または、耐圧が高いトランジスタ(例えば、耐圧が3.3Vのトランジスタ)を用いて構成されている。
また、図1では、ゲート接地トランジスタ3が1つだけ示されているが、通常は、複数個のゲート接地トランジスタ3がカスコード接続されている。
また、図1では、ゲート接地トランジスタ3が1つだけ示されているが、通常は、複数個のゲート接地トランジスタ3がカスコード接続されている。
最終段のゲート接地トランジスタ6はゲート電極がゲート電圧端子8及びキャパシタンス7と接続されて高周波的にゲート接地されており、また、ソース電極がゲート接地トランジスタ3のドレイン電極と接続され、ゲート接地トランジスタ3により増幅された高周波信号を増幅してドレイン電極に出力する最終段の増幅素子であり、ゲート接地トランジスタ6は耐圧が高いトランジスタ(例えば、耐圧が3.3Vのトランジスタ)を用いて構成されている。
出力端子9は最終段のゲート接地トランジスタ6のドレイン電極と接続され、ゲート接地トランジスタ6により増幅された高周波信号を出力する端子である。
負荷素子10は一端がゲート接地トランジスタ6のドレイン電極と接続され、他端が電源端子11と接続されている抵抗又はインダクタの素子である。
出力端子9は最終段のゲート接地トランジスタ6のドレイン電極と接続され、ゲート接地トランジスタ6により増幅された高周波信号を出力する端子である。
負荷素子10は一端がゲート接地トランジスタ6のドレイン電極と接続され、他端が電源端子11と接続されている抵抗又はインダクタの素子である。
次に動作について説明する。
ゲート電圧端子1から高周波信号が入力されると、その高周波信号はソース接地トランジスタ2のゲート電極に入力される。
ソース接地トランジスタ2は、ゲート電極から高周波信号を入力すると、その高周波信号を増幅し、増幅後の高周波信号をドレイン電極に出力する。
ゲート電圧端子1から高周波信号が入力されると、その高周波信号はソース接地トランジスタ2のゲート電極に入力される。
ソース接地トランジスタ2は、ゲート電極から高周波信号を入力すると、その高周波信号を増幅し、増幅後の高周波信号をドレイン電極に出力する。
1段目のゲート接地トランジスタ3は、ソース電極からソース接地トランジスタ2により増幅された高周波信号を入力すると、その高周波信号を増幅し、増幅後の高周波信号をドレイン電極に出力する。
ゲート接地トランジスタ3が複数段カスコード接続されている場合、ソース電極から前段のゲート接地トランジスタ3により増幅された高周波信号を入力すると、その高周波信号を増幅し、増幅後の高周波信号をドレイン電極に出力する。
最終段のゲート接地トランジスタ6は、ソース電極から前段のゲート接地トランジスタ3により増幅された高周波信号を入力すると、その高周波信号を増幅し、増幅後の高周波信号をドレイン電極に出力する。
最終段のゲート接地トランジスタ6のドレイン電極から出力された高周波信号は、出力端子9から出力される。
ゲート接地トランジスタ3が複数段カスコード接続されている場合、ソース電極から前段のゲート接地トランジスタ3により増幅された高周波信号を入力すると、その高周波信号を増幅し、増幅後の高周波信号をドレイン電極に出力する。
最終段のゲート接地トランジスタ6は、ソース電極から前段のゲート接地トランジスタ3により増幅された高周波信号を入力すると、その高周波信号を増幅し、増幅後の高周波信号をドレイン電極に出力する。
最終段のゲート接地トランジスタ6のドレイン電極から出力された高周波信号は、出力端子9から出力される。
ここで、図2はこの発明の実施の形態1による高出力増幅器の効果を説明するグラフ図である。
図2では、耐圧が低いトランジスタ(ゲート長Lgが0.13μmで、耐圧が1.5Vのトランジスタ:以下、「1.5VTr」という)と、耐圧が高いトランジスタ(ゲート長Lgが0.35μmで、耐圧が3.3Vのトランジスタ:「3.3VTr」という)とをカスコード接続している3種類の高出力増幅器を例示している。ただし、トランジスタの耐圧は素子構造により異なる。
図2では、耐圧が低いトランジスタ(ゲート長Lgが0.13μmで、耐圧が1.5Vのトランジスタ:以下、「1.5VTr」という)と、耐圧が高いトランジスタ(ゲート長Lgが0.35μmで、耐圧が3.3Vのトランジスタ:「3.3VTr」という)とをカスコード接続している3種類の高出力増幅器を例示している。ただし、トランジスタの耐圧は素子構造により異なる。
具体的には、以下の高出力増幅器を例示している。
A:ソース接地トランジスタ(1.5VTr)と、ゲート接地トランジスタ(3.3VTr)とがカスコード接続されている2段の高出力増幅器
B:ソース接地トランジスタ(1.5VTr)と、ゲート接地トランジスタ(1.5VTr)と、ゲート接地トランジスタ(1.5VTr)とがカスコード接続されている3段の高出力増幅器
C:ソース接地トランジスタ(1.5VTr)と、ゲート接地トランジスタ(1.5VTr)と、ゲート接地トランジスタ(3.3VTr)とがカスコード接続されている3段の高出力増幅器
また、図2では、高出力増幅器A,B,Cにおいて、トランジスタの耐圧を考慮しない場合の出力電力(1dBコンプレッションポイントでの出力電力:図中、「P1dB」)と、トランジスタの耐圧を考慮した場合の出力電力(Pout)を例示している。
A:ソース接地トランジスタ(1.5VTr)と、ゲート接地トランジスタ(3.3VTr)とがカスコード接続されている2段の高出力増幅器
B:ソース接地トランジスタ(1.5VTr)と、ゲート接地トランジスタ(1.5VTr)と、ゲート接地トランジスタ(1.5VTr)とがカスコード接続されている3段の高出力増幅器
C:ソース接地トランジスタ(1.5VTr)と、ゲート接地トランジスタ(1.5VTr)と、ゲート接地トランジスタ(3.3VTr)とがカスコード接続されている3段の高出力増幅器
また、図2では、高出力増幅器A,B,Cにおいて、トランジスタの耐圧を考慮しない場合の出力電力(1dBコンプレッションポイントでの出力電力:図中、「P1dB」)と、トランジスタの耐圧を考慮した場合の出力電力(Pout)を例示している。
3種類の高出力増幅器A,B,Cの出力電力を相互に比較すると、P1dBが最も高いのが高出力増幅器Aの16.9dBm、P1dBが次に高いのが高出力増幅器Cの15.0dBm、P1dBが最も低いのが高出力増幅器Bの12.4dBmである。
図3は3種類の高出力増幅器A,B,CのP1dBにおける各トランジスタのドレイン−ソース間に印加される電圧スイングの最大値を示すグラフ図である。
図において、△はソース接地トランジスタのP1dBでのドレイン−ソース間電圧、□は1段目のゲート接地トランジスタのP1dBでのドレイン−ソース間電圧、●は最終段のゲート接地トランジスタのP1dBでのドレイン−ソース間電圧である。
図において、△はソース接地トランジスタのP1dBでのドレイン−ソース間電圧、□は1段目のゲート接地トランジスタのP1dBでのドレイン−ソース間電圧、●は最終段のゲート接地トランジスタのP1dBでのドレイン−ソース間電圧である。
各トランジスタのドレイン−ソース間の耐圧は、1.5VTrでは1.7V、3.3VTrでは4.0Vであり、この電圧を超えてトランジスタを使用することはできない。
図3において、P1dB時に耐圧をオーバーして電圧が印加されているのは、高出力増幅器Aのソース接地トランジスタ(1.5VTr)及びゲート接地トランジスタ(3.3VTr)と、高出力増幅器Bの最終段のゲート接地トランジスタ(1.5VTr)であり、高出力増幅器Cの各トランジスタは、いずれも耐圧を満足している。
図3において、P1dB時に耐圧をオーバーして電圧が印加されているのは、高出力増幅器Aのソース接地トランジスタ(1.5VTr)及びゲート接地トランジスタ(3.3VTr)と、高出力増幅器Bの最終段のゲート接地トランジスタ(1.5VTr)であり、高出力増幅器Cの各トランジスタは、いずれも耐圧を満足している。
トランジスタは耐圧以下で使用する必要があり、耐圧を考慮すると、図2に示すように、Poutが最も高いのが高出力増幅器Cの15.0dBm、Poutが次に高いのが高出力増幅器Aの5.1dBm、Poutが最も低いのが高出力増幅器Bの−0.4dBmである。
このように、P1dB付近では、高出力増幅器Aのソース接地トランジスタ及びゲート接地トランジスタが耐圧をオーバーし、高出力増幅器Bの最終段のゲート接地トランジスタが耐圧をオーバーしている。このため、高出力増幅器A,Bの場合、耐圧を満足する範囲では最大出力電力が低くなる。
このように、P1dB付近では、高出力増幅器Aのソース接地トランジスタ及びゲート接地トランジスタが耐圧をオーバーし、高出力増幅器Bの最終段のゲート接地トランジスタが耐圧をオーバーしている。このため、高出力増幅器A,Bの場合、耐圧を満足する範囲では最大出力電力が低くなる。
図4は3種類の高出力増幅器A,B,Cの線形利得(Linear again)を示すグラフ図である。
3種類の高出力増幅器A,B,Cの線形利得を相互に比較すると、線形利得が最も高いのが高出力増幅器Bの19.6dB、線形利得が次に高いのが高出力増幅器Cの17.3dB、線形利得が最も低いのが高出力増幅器Aの15.2dBである。
この結果は、利得が高い1.5VTrを多く用いている高出力増幅器Bの全体の利得が高くなることを示している。
3種類の高出力増幅器A,B,Cの線形利得を相互に比較すると、線形利得が最も高いのが高出力増幅器Bの19.6dB、線形利得が次に高いのが高出力増幅器Cの17.3dB、線形利得が最も低いのが高出力増幅器Aの15.2dBである。
この結果は、利得が高い1.5VTrを多く用いている高出力増幅器Bの全体の利得が高くなることを示している。
図5は3種類の高出力増幅器A,B,Cの電力付加効率(PAE)を示すグラフ図である。
図において、●は耐圧を考慮していない場合のPAE、□は耐圧を考慮した場合のPAEである。
3種類の高出力増幅器A,B,Cの電力付加効率PAEを相互に比較すると、耐圧を考慮していない場合は、電力付加効率PAEが最も高いのが高出力増幅器Aの24%であるが、耐圧を考慮すると、電力付加効率PAEが最も高いのが高出力増幅器Cの17.6%になる。
図において、●は耐圧を考慮していない場合のPAE、□は耐圧を考慮した場合のPAEである。
3種類の高出力増幅器A,B,Cの電力付加効率PAEを相互に比較すると、耐圧を考慮していない場合は、電力付加効率PAEが最も高いのが高出力増幅器Aの24%であるが、耐圧を考慮すると、電力付加効率PAEが最も高いのが高出力増幅器Cの17.6%になる。
上記の比較結果を考慮すると、ソース接地トランジスタと2段以上のゲート接地トランジスタをカスコード接続している高出力増幅器の場合、ソース接地トランジスタとして、耐圧が低いトランジスタ(1.5VTr)を用い、最終段のゲート接地トランジスタとして、耐圧が高いトランジスタ(3.3VTr)を用いることで、高出力化、高利得化及び高効率化を実現することができる。
図6はこの発明の実施の形態1による高出力増幅器を構成する低耐圧トランジスタ(1.5VTr)と高耐圧トランジスタ(3.3VTr)の組み合わせを示す表図であり、諸条件(例えば、電源電圧、所望の出力電力、利得、効率)に応じて、いずれかの組み合わせを選択すればよい。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、ゲート接地トランジスタを複数段カスコード接続し、最終段のゲート接地トランジスタ6をソース接地トランジスタ2より耐圧が高いトランジスタ(3.3VTr)を用いて構成したので、ソース接地トランジスタ2や最終段以外のゲート接地トランジスタ3を耐圧が低いトランジスタ(1.5VTr)を用いて構成しても、耐圧のオーバーを回避することができるようになり、その結果、高周波化と高出力化の両立を図ることができる効果を奏する。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2による高出力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
増幅回路21は高周波信号を増幅する部位であり、ソース接地トランジスタ2及びゲート接地トランジスタ3,6などから構成されている。
バイアス回路22はバイアス回路用トランジスタ23〜25及び抵抗26〜28から構成されており、ゲート接地トランジスタ3,6のバイアス電圧を設定する回路である。
図7はこの発明の実施の形態2による高出力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
増幅回路21は高周波信号を増幅する部位であり、ソース接地トランジスタ2及びゲート接地トランジスタ3,6などから構成されている。
バイアス回路22はバイアス回路用トランジスタ23〜25及び抵抗26〜28から構成されており、ゲート接地トランジスタ3,6のバイアス電圧を設定する回路である。
次に動作について説明する。
増幅回路21におけるソース接地トランジスタ2及びゲート接地トランジスタ3,6の動作は、上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
図7の例では、バイアス回路22のバイアス回路用トランジスタ23が1.5VTrから構成され、バイアス回路用トランジスタ24が1.5VTr又は3.3VTrから構成されている。
また、バイアス回路用トランジスタ25が3.3VTrから構成されている。
増幅回路21におけるソース接地トランジスタ2及びゲート接地トランジスタ3,6の動作は、上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
図7の例では、バイアス回路22のバイアス回路用トランジスタ23が1.5VTrから構成され、バイアス回路用トランジスタ24が1.5VTr又は3.3VTrから構成されている。
また、バイアス回路用トランジスタ25が3.3VTrから構成されている。
この場合、ゲート接地トランジスタ3のゲート電極には、ダイオード接続されたバイアス回路用トランジスタ23,24の2段分の電圧が印加される。
増幅回路21におけるゲート接地トランジスタがn段のカスコード構成とすると、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極には、ダイオード接続されたバイアス回路用トランジスタ23の電圧とバイアス回路用トランジスタ24,25のn段分の電圧が印加される。
即ち、抵抗28の抵抗値がRb(Ω)、その抵抗28を流れる電流がIb(A)であるとすると、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極には、Vdd−Rb×Ibの電圧(V)が印加される。したがって、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極の電圧は、電源端子11の電源電圧Vdd以下に設定される。
増幅回路21におけるゲート接地トランジスタがn段のカスコード構成とすると、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極には、ダイオード接続されたバイアス回路用トランジスタ23の電圧とバイアス回路用トランジスタ24,25のn段分の電圧が印加される。
即ち、抵抗28の抵抗値がRb(Ω)、その抵抗28を流れる電流がIb(A)であるとすると、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極には、Vdd−Rb×Ibの電圧(V)が印加される。したがって、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極の電圧は、電源端子11の電源電圧Vdd以下に設定される。
ここで、図8はこの発明の実施の形態2による高出力増幅器の効果を説明するグラフ図である。
図8では、ソース接地トランジスタ2として1.5VTrを用い、1段目のゲート接地トランジスタ3として1.5VTrを用い、2段目のゲート接地トランジスタ6として3.3VTrを用いた2段カスコード構成において、3.3Vの電源電圧を印加した場合の特性を示している。
図8では、ソース接地トランジスタ2として1.5VTrを用い、1段目のゲート接地トランジスタ3として1.5VTrを用い、2段目のゲート接地トランジスタ6として3.3VTrを用いた2段カスコード構成において、3.3Vの電源電圧を印加した場合の特性を示している。
図において、F1は2段目のゲート接地トランジスタ6のゲート電圧(Vgg3)に対する1dBコンプレッション出力電力(P1dB)の特性、F2は2段目のゲート接地トランジスタ6のゲート電圧(Vgg3)に対する1dBコンプレッション出力電力(P1dB)時のソース接地トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧の特性である。
また、F3は2段目のゲート接地トランジスタ6のゲート電圧(Vgg3)に対する1dBコンプレッション出力電力(P1dB)時の1段目のゲート接地トランジスタ3のドレイン−ソース間電圧の特性、F4は2段目のゲート接地トランジスタ6のゲート電圧(Vgg3)に対する1dBコンプレッション出力電力(P1dB)時の2段目のゲート接地トランジスタ6のドレイン−ソース間電圧の特性である。
また、F3は2段目のゲート接地トランジスタ6のゲート電圧(Vgg3)に対する1dBコンプレッション出力電力(P1dB)時の1段目のゲート接地トランジスタ3のドレイン−ソース間電圧の特性、F4は2段目のゲート接地トランジスタ6のゲート電圧(Vgg3)に対する1dBコンプレッション出力電力(P1dB)時の2段目のゲート接地トランジスタ6のドレイン−ソース間電圧の特性である。
P1dBの特性F1は、図8に示すように、2段目のゲート接地トランジスタ6のゲート電圧(Vgg3)を3.3Vの電源電圧Vddより少し低い値(ここでは3.15V程度)に設定した場合に最も高い値となる。
即ち、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電圧を増幅器の電源電圧Vdd以下に設定することで、最も高いP1dBを得ることができる。また、このとき、P1dBの特性F2〜F4では、各トランジスタが耐圧以下の電圧しか印加されておらず、耐圧を満足している。
即ち、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電圧を増幅器の電源電圧Vdd以下に設定することで、最も高いP1dBを得ることができる。また、このとき、P1dBの特性F2〜F4では、各トランジスタが耐圧以下の電圧しか印加されておらず、耐圧を満足している。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極に電源電圧Vdd以下の電圧を印加するバイアス回路22を設けるように構成したので、耐圧のオーバーを招くことなく、P1dBの特性F1を高めることができる効果を奏する。
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3による高出力増幅器を示す構成図であり、図において、図7と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
バイアス回路31はバイアス回路用トランジスタ23〜25及び抵抗26,27,32(または抵抗26,27、ダイオード33)から構成されており、ゲート接地トランジスタ3,6のバイアス電圧を設定する回路である。
図9はこの発明の実施の形態3による高出力増幅器を示す構成図であり、図において、図7と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
バイアス回路31はバイアス回路用トランジスタ23〜25及び抵抗26,27,32(または抵抗26,27、ダイオード33)から構成されており、ゲート接地トランジスタ3,6のバイアス電圧を設定する回路である。
次に動作について説明する。
図9の場合、ゲート接地トランジスタ3のゲート電極には、ダイオード接続されたバイアス回路用トランジスタ23,24の2段分の電圧が印加される。
また、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極には、電源端子11の電源電圧Vddが印加される。
このとき、抵抗32の抵抗値がRbg(Ω)、その抵抗32を流れる電流がIb(A)、バイアス回路31のダイオード1段分(バイアス回路用トランジスタ1段分)の電圧がVthであるとすると、ゲート接地トランジスタ3のゲート電極には、電圧Vgs_cs(=2×Vth+Rbg×Ib)が印加される。ただし、抵抗32の抵抗値Rbg(Ω)は、Rbg×Ib≦Vthを満足する値に設定されているものとする。
図9の場合、ゲート接地トランジスタ3のゲート電極には、ダイオード接続されたバイアス回路用トランジスタ23,24の2段分の電圧が印加される。
また、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極には、電源端子11の電源電圧Vddが印加される。
このとき、抵抗32の抵抗値がRbg(Ω)、その抵抗32を流れる電流がIb(A)、バイアス回路31のダイオード1段分(バイアス回路用トランジスタ1段分)の電圧がVthであるとすると、ゲート接地トランジスタ3のゲート電極には、電圧Vgs_cs(=2×Vth+Rbg×Ib)が印加される。ただし、抵抗32の抵抗値Rbg(Ω)は、Rbg×Ib≦Vthを満足する値に設定されているものとする。
ここで、バイアス回路31のダイオード電圧Vthが、Vth≒Vgs_cs(ソース接地トランジスタ2のゲート−ソース間電圧)であるとすると、ゲート接地トランジスタ3のゲート電圧は2×Vgs_cs+Rbg×Ib(V)となる。
ゲート接地トランジスタ3のゲート−ソース間電圧を同じくVgs_csとすると(ソース接地トランジスタ2とゲート接地トランジスタ3のゲート長及びゲート幅が同じであれば、ゲート−ソース間電圧(Vgs)が等しくなるが、ゲート長及びゲート幅が異なれば、ゲート−ソース間電圧(Vgs)は等しくはならない)、ソース接地トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vds_csが、Vgs_csだけ低い値のVgs_cs+Rbg×Ibとなる。
したがって、ソース接地トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vds_csは、Vgs_cs<Vds_cs<2×Vgs_csとなる電圧に設定されることになる。
図9の例では、抵抗32を用いているものについて示したが、抵抗32をダイオード33に置き換えても同様の電圧に設定することができる。
ゲート接地トランジスタ3のゲート−ソース間電圧を同じくVgs_csとすると(ソース接地トランジスタ2とゲート接地トランジスタ3のゲート長及びゲート幅が同じであれば、ゲート−ソース間電圧(Vgs)が等しくなるが、ゲート長及びゲート幅が異なれば、ゲート−ソース間電圧(Vgs)は等しくはならない)、ソース接地トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vds_csが、Vgs_csだけ低い値のVgs_cs+Rbg×Ibとなる。
したがって、ソース接地トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vds_csは、Vgs_cs<Vds_cs<2×Vgs_csとなる電圧に設定されることになる。
図9の例では、抵抗32を用いているものについて示したが、抵抗32をダイオード33に置き換えても同様の電圧に設定することができる。
ここで、図10はこの発明の実施の形態3による高出力増幅器の効果を説明するグラフ図である。
図10では、ソース接地トランジスタ2として1.5VTrを用い、1段目のゲート接地トランジスタ3として1.5VTrを用い、2段目のゲート接地トランジスタ6として3.3VTrを用いた2段カスコード構成において、3.3Vの電源電圧を印加した場合の特性を示している。
図10では、ソース接地トランジスタ2として1.5VTrを用い、1段目のゲート接地トランジスタ3として1.5VTrを用い、2段目のゲート接地トランジスタ6として3.3VTrを用いた2段カスコード構成において、3.3Vの電源電圧を印加した場合の特性を示している。
図において、F11はソース接地トランジスタ2の直流ドレイン−ソース間電圧(Vds_cs)に対する1dBコンプレッション出力電力(P1dB)の特性、F12はソース接地トランジスタ2の直流ドレイン−ソース間電圧(Vds_cs)に対する1dBコンプレッション出力電力(P1dB)時のソース接地トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧の特性である。
また、F13はソース接地トランジスタ2の直流ドレイン−ソース間電圧(Vds_cs)に対する1dBコンプレッション出力電力(P1dB)時の1段目のゲート接地トランジスタ3のドレイン−ソース間電圧の特性、F14はソース接地トランジスタ2の直流ドレイン−ソース間電圧(Vds_cs)に対する1dBコンプレッション出力電力(P1dB)時の2段目のゲート接地トランジスタ6のドレイン−ソース間電圧の特性である。
また、F13はソース接地トランジスタ2の直流ドレイン−ソース間電圧(Vds_cs)に対する1dBコンプレッション出力電力(P1dB)時の1段目のゲート接地トランジスタ3のドレイン−ソース間電圧の特性、F14はソース接地トランジスタ2の直流ドレイン−ソース間電圧(Vds_cs)に対する1dBコンプレッション出力電力(P1dB)時の2段目のゲート接地トランジスタ6のドレイン−ソース間電圧の特性である。
図10のP1dBの特性F11が示すように、ソース接地トランジスタ2のゲート−ソース間電圧Vgs_csを約0.6Vとすると、ソース接地トランジスタ2の直流ドレイン−ソース間電圧(Vds_cs)は、Vgs_cs<Vds_cs<2×Vgs_csの範囲である0.6〜1.2Vの電圧になる。図10の例では、約1.0Vに設定したときに最も高い値になる。また、このとき、P1dBの特性F12〜F14では、各トランジスタが耐圧以下の電圧しか印加されておらず、耐圧を満足している。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、ソース接地トランジスタ2のゲート電極とソース電極の間に、そのソース接地トランジスタ2のドレイン電極とソース電極間に印加する電圧より高く、その電圧の2倍の電圧より低い電圧を印加するバイアス回路31を設けるように構成したので、耐圧のオーバーを招くことなく、P1dBの特性F1を高めることができる効果を奏する。
実施の形態4.
図11はこの発明の実施の形態4による高出力増幅器を示す構成図であり、図において、図7及び図9と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
上記実施の形態2では、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極に電源電圧Vdd以下の電圧を印加するバイアス回路22を設け、上記実施の形態3では、ソース接地トランジスタ2のゲート電極とソース電極の間に、そのソース接地トランジスタ2のドレイン電極とソース電極間に印加する電圧より高く、その電圧の2倍の電圧より低い電圧を印加するバイアス回路31を設けるものについて示したが、図11に示すように、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極に電源電圧Vdd以下の電圧を印加し、かつ、ソース接地トランジスタ2のゲート電極とソース電極の間に、そのソース接地トランジスタ2のドレイン電極とソース電極間に印加する電圧より高く、その電圧の2倍の電圧より低い電圧を印加するバイアス回路41を設けるようにしてもよい。
この場合、上記実施の形態2の効果と上記実施の形態3の効果を合わせて得ることができるので、更に高いP1dBを得ることができる。
図11はこの発明の実施の形態4による高出力増幅器を示す構成図であり、図において、図7及び図9と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
上記実施の形態2では、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極に電源電圧Vdd以下の電圧を印加するバイアス回路22を設け、上記実施の形態3では、ソース接地トランジスタ2のゲート電極とソース電極の間に、そのソース接地トランジスタ2のドレイン電極とソース電極間に印加する電圧より高く、その電圧の2倍の電圧より低い電圧を印加するバイアス回路31を設けるものについて示したが、図11に示すように、最終段のゲート接地トランジスタ6のゲート電極に電源電圧Vdd以下の電圧を印加し、かつ、ソース接地トランジスタ2のゲート電極とソース電極の間に、そのソース接地トランジスタ2のドレイン電極とソース電極間に印加する電圧より高く、その電圧の2倍の電圧より低い電圧を印加するバイアス回路41を設けるようにしてもよい。
この場合、上記実施の形態2の効果と上記実施の形態3の効果を合わせて得ることができるので、更に高いP1dBを得ることができる。
実施の形態5.
図12はこの発明の実施の形態5による高出力増幅器を示す構成図であり、図1の高出力増幅器を差動化したものである。
ゲート電圧端子1は正相の高周波信号を入力する端子であり、ゲート電圧端子1aは逆相の高周波信号を入力する端子である。
ソース接地トランジスタ2aはソース接地トランジスタ2に相当するトランジスタである。ソース接地トランジスタ2aはゲート電極がゲート電圧端子1aと接続されるとともに、ソース電極がグランド端子と接続されており、ゲート電極から逆相の高周波信号を入力すると、その高周波信号を増幅してドレイン電極に出力する増幅素子であり、ソース接地トランジスタ2aは耐圧が低いトランジスタ(例えば、耐圧が1.5Vのトランジスタ)を用いて構成されている。
図12はこの発明の実施の形態5による高出力増幅器を示す構成図であり、図1の高出力増幅器を差動化したものである。
ゲート電圧端子1は正相の高周波信号を入力する端子であり、ゲート電圧端子1aは逆相の高周波信号を入力する端子である。
ソース接地トランジスタ2aはソース接地トランジスタ2に相当するトランジスタである。ソース接地トランジスタ2aはゲート電極がゲート電圧端子1aと接続されるとともに、ソース電極がグランド端子と接続されており、ゲート電極から逆相の高周波信号を入力すると、その高周波信号を増幅してドレイン電極に出力する増幅素子であり、ソース接地トランジスタ2aは耐圧が低いトランジスタ(例えば、耐圧が1.5Vのトランジスタ)を用いて構成されている。
ゲート接地トランジスタ3aはゲート接地トランジスタ3に相当するトランジスタである。ゲート接地トランジスタ3aはゲート電極がゲート電圧端子5a及びキャパシタンス4aと接続されて高周波的にゲート接地されており、また、ソース電極がソース接地トランジスタ2aのドレイン電極と接続され、ソース接地トランジスタ2aにより増幅された高周波信号を増幅してドレイン電極に出力する増幅素子であり、ゲート接地トランジスタ3aは耐圧が低いトランジスタ(例えば、耐圧が1.5Vのトランジスタ)、または、耐圧が高いトランジスタ(例えば、耐圧が3.3Vのトランジスタ)を用いて構成されている。
また、図12では、ゲート接地トランジスタ3aが1つだけ示されているが、通常は、複数個のゲート接地トランジスタ3aがカスコード接続されている。
また、図12では、ゲート接地トランジスタ3aが1つだけ示されているが、通常は、複数個のゲート接地トランジスタ3aがカスコード接続されている。
最終段のゲート接地トランジスタ6aはゲート接地トランジスタ6に相当するトランジスタである。ゲート接地トランジスタ6aはゲート電極がゲート電圧端子8a及びキャパシタンス7aと接続されて高周波的にゲート接地されており、また、ソース電極がゲート接地トランジスタ3aのドレイン電極と接続され、ゲート接地トランジスタ3aにより増幅された高周波信号を増幅してドレイン電極に出力する最終段の増幅素子であり、ゲート接地トランジスタ6aは耐圧が高いトランジスタ(例えば、耐圧が3.3Vのトランジスタ)を用いて構成されている。
出力端子9aは最終段のゲート接地トランジスタ6aのドレイン電極と接続され、ゲート接地トランジスタ6aにより増幅された高周波信号を出力する端子である。
負荷素子10aは負荷素子10に相当する素子であり、負荷素子10aは一端がゲート接地トランジスタ6aのドレイン電極と接続され、他端が電源端子11と接続されている抵抗又はインダクタの素子である。
出力端子9aは最終段のゲート接地トランジスタ6aのドレイン電極と接続され、ゲート接地トランジスタ6aにより増幅された高周波信号を出力する端子である。
負荷素子10aは負荷素子10に相当する素子であり、負荷素子10aは一端がゲート接地トランジスタ6aのドレイン電極と接続され、他端が電源端子11と接続されている抵抗又はインダクタの素子である。
図12に示すように、高出力増幅器を差動化することにより、正相側のソース接地トランジスタ2のソース電極と、逆相側のソース接地トランジスタ2aのソース電極とが共通化された点が仮想グランドとなるため、仮想グランドからグランドパッドまでの配線のインダクタンスや、グランドパットからパッケージのリードに繋がるワイヤーのインダクタンスなどの影響が無くなる。この結果、グランドパッドを削減することができることからICチップの小型化を図ることができるようになる。また、ソース接地トランジスタ2のソースインダクタンスを低減することができるため、高出力増幅器の高利得化、高出力化及び高効率化を図ることができる。
ここでは、図1の高出力増幅器を差動化するものについて示したが、図7、図9及び図11の高出力増幅器を差動化するようにしてもよい。図13は図7の高出力増幅器を差動化したものである。
実施の形態6.
図14はこの発明の実施の形態6による高出力増幅器を示す構成図であり、図において、図12と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
キャパシタンス51は一端がソース接地トランジスタ2,2aのソース電極及びグランド端子52と接続され、他端がゲート接地トランジスタ3,3aのゲート電極及び抵抗53と接続されている。
キャパシタンス54は一端がゲート接地トランジスタ6,6aのゲート電極及び抵抗55と接続され、他端がキャパシタンス56及びグランド端子57と接続されている。
キャパシタンス56は一端がキャパシタンス54及びグランド端子57と接続され、他端が電源端子11及び抵抗10,10aと接続されている。なお、60は仮想グランドを構成している。
図14はこの発明の実施の形態6による高出力増幅器を示す構成図であり、図において、図12と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
キャパシタンス51は一端がソース接地トランジスタ2,2aのソース電極及びグランド端子52と接続され、他端がゲート接地トランジスタ3,3aのゲート電極及び抵抗53と接続されている。
キャパシタンス54は一端がゲート接地トランジスタ6,6aのゲート電極及び抵抗55と接続され、他端がキャパシタンス56及びグランド端子57と接続されている。
キャパシタンス56は一端がキャパシタンス54及びグランド端子57と接続され、他端が電源端子11及び抵抗10,10aと接続されている。なお、60は仮想グランドを構成している。
図14に示すように、最終段のゲート接地トランジスタ6,6aのゲート接地容量のGND端子を電源端子11側のグランド端子57に接続し、最終段以外のゲート接地トランジスタ3のゲート接地容量のGND端子をソース接地トランジスタ2側のグランド端子52に接続することにより、カスコードの段数を重ねることでグランド端子52から遠くなった最終段のゲート接地トランジスタ6,6aのゲート接地容量のGND端子を近いグランド端子57に接地することができるようになる。この結果、そのゲート接地容量からグランドまでのメタル配線による寄生容量やインダクタンス成分を減らすことができるので、増幅器としての寄生発振に対する安定性を増やすことができる。また、最も出力が大きい最終段のゲート接地トランジスタ6,6aのゲート接地容量のグランド端子を分離することで、前段のトランジスタへの信号の回り込みを抑えることができる。
実施の形態7.
図15はこの発明の実施の形態7による高出力増幅器を実現するレイアウトパターンを示すレイアウト図である。図15では2段カスコード構成の例を示している。ただし、差動回路において、正相逆相で対称な部分については説明を省略する。
図において、正相入力パッド101はゲート電圧端子1に相当し、正相の高周波信号を入力するパッドである。
逆相入力パッド101aはゲート電圧端子1aに相当し、逆相の高周波信号を入力するパッドである。
正相出力パッド102は出力端子9に相当し、増幅後の正相の高周波信号を出力するパッドである。
逆相出力パッド102aは出力端子9aに相当し、増幅後の逆相の高周波信号を出力するパッドである。
図15はこの発明の実施の形態7による高出力増幅器を実現するレイアウトパターンを示すレイアウト図である。図15では2段カスコード構成の例を示している。ただし、差動回路において、正相逆相で対称な部分については説明を省略する。
図において、正相入力パッド101はゲート電圧端子1に相当し、正相の高周波信号を入力するパッドである。
逆相入力パッド101aはゲート電圧端子1aに相当し、逆相の高周波信号を入力するパッドである。
正相出力パッド102は出力端子9に相当し、増幅後の正相の高周波信号を出力するパッドである。
逆相出力パッド102aは出力端子9aに相当し、増幅後の逆相の高周波信号を出力するパッドである。
グランドパッド103はグランド端子52に相当し、グランドメタルパターン104が接続されているパッドである。
キャパシタンス105はキャパシタンス51に相当し、ゲート接地トランジスタ3,3aのゲート電極を共通化するメタル配線106の中点に配置されている。
キャパシタンス107はキャパシタンス54に相当し、ゲート接地トランジスタ6,6aのゲート電極を共通化するメタル配線108の中点に配置されている。
キャパシタンス105はキャパシタンス51に相当し、ゲート接地トランジスタ3,3aのゲート電極を共通化するメタル配線106の中点に配置されている。
キャパシタンス107はキャパシタンス54に相当し、ゲート接地トランジスタ6,6aのゲート電極を共通化するメタル配線108の中点に配置されている。
図15に示すように、グランドメタルパターン104を差動トランジスタの中点に配置することにより、各段のゲート接地容量をトランジスタのゲート電極を共通化するメタル配線106,108の中点に接続することができる。
この接続点が仮想グランドになり、この仮想グランドからグランドパッド103(または電源パッド)までの配線のインダクタンスや、グランドパット103(または電源パッド)からパッケージのリードに繋がるワイヤーのインダクタンスなどの影響を無くすことができる。この結果、高出力増幅器の寄生発振に対する安定性を増やすことができる。また、グランドパッドを削減することができることからICチップの小型化を図ることができる。
この接続点が仮想グランドになり、この仮想グランドからグランドパッド103(または電源パッド)までの配線のインダクタンスや、グランドパット103(または電源パッド)からパッケージのリードに繋がるワイヤーのインダクタンスなどの影響を無くすことができる。この結果、高出力増幅器の寄生発振に対する安定性を増やすことができる。また、グランドパッドを削減することができることからICチップの小型化を図ることができる。
実施の形態8.
図16はこの発明の実施の形態8による高出力増幅器を実現するレイアウトパターンを示すレイアウト図である。図16では2段カスコード構成の例を示している。ただし、差動回路において、正相逆相で対称な部分については説明を省略する。図において、図15と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
グランドパッド109はグランド端子57に相当し、グランドメタルパターン110が接続されているパッドである。
図16はこの発明の実施の形態8による高出力増幅器を実現するレイアウトパターンを示すレイアウト図である。図16では2段カスコード構成の例を示している。ただし、差動回路において、正相逆相で対称な部分については説明を省略する。図において、図15と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
グランドパッド109はグランド端子57に相当し、グランドメタルパターン110が接続されているパッドである。
図16に示すように、グランドメタルパターン104,110を差動トランジスタの中点に配置することにより、各段のゲート接地容量をトランジスタのゲート電極を共通化するメタル配線106,108の中点に接続することができる。
この接続点が仮想グランドになり、この仮想グランドからグランドパッド103,109(または電源パッド)までの配線のインダクタンスや、グランドパット103,109(または電源パッド)からパッケージのリードに繋がるワイヤーのインダクタンスなどの影響を無くすことができる。この結果、高出力増幅器の寄生発振に対する安定性を増やすことができる。また、グランドパッドを削減することができることからICチップの小型化を図ることができる。
また、最も出力が大きい最終段のゲート接地容量のグランド端子を分離することで、前段のトランジスタへの信号の回り込みを抑えることができる。
この接続点が仮想グランドになり、この仮想グランドからグランドパッド103,109(または電源パッド)までの配線のインダクタンスや、グランドパット103,109(または電源パッド)からパッケージのリードに繋がるワイヤーのインダクタンスなどの影響を無くすことができる。この結果、高出力増幅器の寄生発振に対する安定性を増やすことができる。また、グランドパッドを削減することができることからICチップの小型化を図ることができる。
また、最も出力が大きい最終段のゲート接地容量のグランド端子を分離することで、前段のトランジスタへの信号の回り込みを抑えることができる。
1,1a ゲート電圧端子、2,2a ソース接地トランジスタ、3,3a ゲート接地トランジスタ、4,4a キャパシタンス、5,5a ゲート電圧端子、6,6a 最終段のゲート接地トランジスタ、7,7a キャパシタンス、8,8a ゲート電圧端子、9,9a 出力端子、10 負荷素子、21 増幅回路、22 バイアス回路、23〜25 バイアス回路用トランジスタ、26〜28 抵抗2、31 バイアス回路、32 抵抗、33 ダイオード、41 バイアス回路、51 キャパシタンス、52 グランド端子、53 抵抗、54 キャパシタンス、55 抵抗、56 キャパシタンス、57 グランド端子、60 仮想グランド、101 正相入力パッド、101a 逆相入力パッド、102 正相出力パッド、102a 逆相出力パッド、103 グランドパッド、104 グランドメタルパターン、105 キャパシタンス、106 メタル配線、107 キャパシタンス、108 メタル配線、109 グランドパッド、110 グランドメタルパターン。
Claims (7)
- ゲート電極から高周波信号を入力し、その高周波信号を増幅してドレイン電極に出力するソース接地トランジスタと、ソース電極が上記ソース接地トランジスタのドレイン電極と接続され、上記ソース接地トランジスタにより増幅された高周波信号を増幅してドレイン電極に出力するゲート接地トランジスタとを備えた高出力増幅器において、上記ゲート接地トランジスタを複数段カスコード接続し、最終段のゲート接地トランジスタを上記ソース接地トランジスタより耐圧が高いトランジスタを用いて構成することを特徴とする高出力増幅器。
- 最終段のゲート接地トランジスタのゲート電極に電源電圧以下の電圧を印加するバイアス回路を設けたことを特徴とする請求項1記載の高出力増幅器。
- ソース接地トランジスタのゲート電極とソース電極の間に、そのソース接地トランジスタのドレイン電極とソース電極間に印加する電圧より高く、その電圧の2倍の電圧より低い電圧を印加するバイアス回路を設けたことを特徴とする請求項1記載の高出力増幅器。
- 最終段のゲート接地トランジスタのゲート電極に電源電圧以下の電圧を印加し、かつ、ソース接地トランジスタのゲート電極とソース電極の間に、そのソース接地トランジスタのドレイン電極とソース電極間に印加する電圧より高く、その電圧の2倍の電圧より低い電圧を印加するバイアス回路を設けたことを特徴とする請求項1記載の高出力増幅器。
- ソース接地トランジスタ及びゲート接地トランジスタが差動化回路を構成していることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の高出力増幅器。
- 最終段のゲート接地トランジスタのゲート接地容量を電源側に設置されているグランド端子に接地し、最終段以外のゲート接地トランジスタのゲート接地容量をソース接地トランジスタ側に設置されているグランド端子に接地することを特徴とする請求項5記載の高出力増幅器。
- ゲート接地トランジスタのゲート電極を共通化するメタル配線の中点にゲート接地トランジスタのゲート接地容量を配置することを特徴とする請求項5または請求項6記載の高出力増幅器。
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