JP2007134453A - マイクロマシン混載の電子回路装置、およびマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法 - Google Patents

マイクロマシン混載の電子回路装置、およびマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子回路の信頼性を損なうことなく、マイクロマシンの動作が確実になされる空洞部の形成を行うことができるようにする。
【解決手段】マイクロマシン動作構造部7が、配線層間絶縁層9に形成されたエッチング用開口12a内に配置され、マイクロマシン動作構造部7下に、エッチングストップ層4が配置される。配線層間絶縁層9におけるエッチング用開口12aの内側壁面に、エッチング保護壁12がマイクロマシン動作構造部7と所要の間隔を保持して形成され、上記マイクロマシン動作構造部7の配置部に、その全外表面が、他部と非接触状態を保持する空洞部13が形成されて、エッチング保護壁12によって空洞部13の形成による隣接配線部への特性劣化を回避する。
【選択図】図4

Description

本発明は、共通の基板上に例えばミクロンオーダ、ナノオーダサイズの微小電気機械素子いわゆるマイクロマシン素子と電子回路とが作り込まれたマイクロマシン混載の電子回路装置、およびマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法に関する。
マイクロマシン(MEMS:Micro Electro Mechanical System)素子の研究開発はめざましく、昨今においては、センサ、アクチュエータ、光学、バイオ、高周波回路等など様々な分野での利用が展開されている。
例えば加速度センサやマイクロミラーデバイスなど、一部のデバイスは既に商品化され、日常生活の中にも見られるようになってきた。
このような進展とともに、これまでは単機能だったMEMSを、例えばその周辺回路を構成する電子回路に組み込んでマイクロマシンと電子回路の混載装置で作りこんでシステムとしての機能を与えたり、マイクロマシン混載の電子装置を構成することで、より利便性を高めることができると考えられる。
マイクロマシンの製造においては、通常、半導体製造技術が多く適用されていること、また、マイクロマシンのより小型化によるフットプリントの減少化、さらに、半導体装置の複合化で行なわれているSiP(System in Package)やSoC(System on Chip)の利用が可能であるなどの諸条件から、マイクロマシンと、その周辺回路を構成する半導体回路との複合化、言い換えれば、共通基板上にマイクロマシン混載の電子回路装置を構成することの実現化の要求が高まっている。
このように、マイクロマシン素子を、電子回路に組み込むに当たっては、このマイクロマシンの振動、移動、回転等の機械的動作がなされるマイクロマシン構造物が、必要とされる動作が阻害されることがないように、その配置部周辺には空洞部が形成される。
通常この空洞部の形成は、その製造過程で、空洞部の形成部にあらかじめ犠牲層を形成しておき、この上に、上述した機械的動作がなされるマイクロマシン構造物を形成し、その後、犠牲層をエッチング除去することによって、マイクロマシン構造物が動作可能に空洞部に形成するようになされる(例えば特許文献1参照)。
ところで、マイクロマシン混載の電子回路装置を構成する場合、電子回路部における配線部は、導電性にすぐれたAl配線によって構成される。
一方、マイクロマシンの作製においては、上述した半導体製造技術の適用ができ、また、機械的特性にすぐれていることからポリシリコンによって構成することが望まれる。このポリシリコンによる場合、電気的特性、例えばリンドープのポリシリコンで、その抵抗の低下を図ることから比較的高温の熱処理が必要とされ。これに対して、電子回路の配線は、Alのように耐熱性の低い金属層によって構成される。このため、この配線部は、マイクロマシンの形成後に形成する。
しかし、この手順による場合、マイクロマシン上にも層間絶縁層の堆積がなされることから、マイクロマシンの機械的動作を行うことができるようにする空洞部の形成は、この部分の配線層間絶縁層の排除、続いてマイクロマシン構造物下の犠牲層の排除を必要とする。
絶縁層に対し開口を形成する方法は、すでに多く知られているところである。例えばフォトダイオード等の受光を必要とする部分に開口部を形成する半導体装置の製造方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、この技術を上述したマイクロマシン混載の電子回路に直ちに適用することは最適な方法とは言いがたい点を有する。
すなわち、この特許文献2に記載の発明は、下地部材(例えば受光素子の受光面)を覆って形成された酸化シリコン膜を、受光面上の画定された領域に、画定的に開口を形成する手法である。この場合に、受光面の表面の反射防止膜等の表面膜に損傷を来たすことがないように、ウエットエッチングによって開口の形成を行う。このウエットエッチングは、その等方性によって、開口が広がることから、この発明では、この広がりを回避して、受光面の所定領域にエッチングがなされるように、受光面上でエッチングストッパを形成するという手法によるものである。
これに対し、マイクロマシンにあっては、そのマイクロマシン動作構造部が機械的動作ができるように、その支持部以外の全周辺、すなわちその上および周囲の層間絶縁層と下層の犠牲層を、排除して空洞部を形成することが必要となる。
このような空洞部の形成は、隣接する電子回路への影響、特に配線部の層間絶縁層への影響、これに伴う配線パターンの信頼性、耐久性の低下を考慮する必要がある。
特開平9−162462号公報 特開2002−246363号公報
本発明は、マイクロマシン混載の電子回路装置にあって、その機械的動作が確実になされる空洞部の形成を容易に、また隣接する電子回路に、特性劣化、耐久性劣化等の影響の改善を図ることができるようにしたマイクロマシン混載の電子回路装置およびマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法を提供するものである。
本発明によるマイクロマシン混載の電子回路装置は、共通の基板上に、マイクロマシン素子と電子回路とが混載され、配線層間絶縁層が堆積されて成るマイクロマシン混載の電子回路装置であって、上記マイクロマシン素子の機械的動作がなされるマイクロマシン動作構造部が、上記配線層間絶縁層に形成されたエッチング用開口内に配置され、上記マイクロマシン動作構造部下に、エッチングストップ層が配置され、上記配線層間絶縁層の上記エッチング用開口の内側壁面に、エッチング保護壁が上記マイクロマシン動作構造部と所要の間隔を保持して形成され、上記マイクロマシン動作構造部の配置部に、該マイクロマシン動作構造部の機械的支持部以外の全外表面が、他部と非接触状態を保持する空洞部が形成され、上記マイクロマシン動作構造部の機械的動作が阻害されない構造としたことを特徴とする。
本発明によるマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法は、共通の基板上に、マイクロマシン素子と電子回路とが混載され、配線層間絶縁層が堆積されて成るマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法であって、上記基板の電子回路の形成部に、電子回路素子を形成する工程と、上記基板のマイクロマシン素子の形成部に、エッチングストップ層を形成する工程と、該エッチングストップ層上に犠牲層を形成する工程と、該犠牲層上に、上記マイクロマシン動作構造部を有するマイクロマシン素子を形成する工程と、配線層間絶縁層と配線パターンの形成工程と、上記マイクロマシン素子の上記マイクロマシン素子の機械的動作がなされるマイクロマシン動作構造部を形成する工程と、少なくとも該マイクロマシン動作構造部と少なくとも上記電子回路の形成部との間に上記マイクロマシン動作構造部と所要の距離を隔てて、上記配線層間絶縁層に溝を掘り込む工程と、該溝内に耐エッチング材を充填してエッチング保護壁を形成する工程と、上記配線層間絶縁層に、上記マイクロマシン動作構造部を露出する開口を形成すると共に、上記マイクロマシン動作構造部下の上記犠牲層をエッチング除去する等方性エッチング工程とを有し、上記マイクロマシン動作構造部の配置部に、該マイクロマシン動作構造部の機械的支持部以外の全外表面が、他部と非接触状態を保持する空洞部が形成されるようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、上述したマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法と同様の工程をとるものであるが、上述した等方性エッチング工程の後に、上記エッチング保護壁を除去する工程をとる。
上述した本発明によるミクロンオーダ、ナノオーダサイズに及ぶ微小電気機械素子のマイクロマシン混載の電子回路装置によれば、マイクロマシン動作構造部とこれに隣接する電子回路部との間に保護壁が介在された構成によることから、電子回路部の特に配線パターンの配線層間絶縁層の損傷による絶縁性の低下、これによる配線パターンの電気的、機械的特性の経時劣化を回避することができる。
また、本発明製造方法によれば、配線層間絶縁層に対するマイクロマシン動作構造部の可動化の空洞部の形成をマイクロマシン動作構造部から離間した位置にエッチング保護壁を設けて行なうようにしたことから、この電子回路の配線部への影響を与えることなく、マイクロマシン動作構造部下の犠牲層排除のエッチングを含めて確実に行うことができる。
したがって、電子回路の信頼性を損なうことなく、マイクロマシンの動作が確実になされる空洞部の形成を行うことができるものである。
本発明によるマイクロマシン混載の電子回路装置およびマイクロマシンと電子回路の混載装置の製造方法の実施の形態例を図面を参照して説明するが、本発明は、この例示に限定されるものではないことはいうまでもない。
図1〜図4の各AおよびBは、マイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法の一例の各製造工程の概略断面図である。
この例では、共通の基板上に、高周波共振器を構成するマイクロマシン素子(すなわち微小電気機械素子)とその周辺回路による電子回路が形成された高周波フィルタを構成するマイクロマシン混載の電子回路装置を例示したものである。
この場合、図1Aに示すように、例えばシリコン半導体より成る基板1に、電子回路を構成する回路素子2を形成する。この回路素子2は、通常の半導体集積回路の製造方法と同様の周知の方法によって形成される。図においては、回路素子として、CMOSを構成する1つのMOSのみが開示されている。
シリコン基板1の回路素子の形成部以外のフィールド部には、例えば局部的熱酸化(LOCOS:Local Oxidation of silicon)による素子分離絶縁層3が形成されている。
シリコン基板1上には、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)によってSiOによる下層絶縁層9dが被着形成される。
そして、下層絶縁層9d上のマイクロマシン素子すなわち共振器の形成部に、エッチングストップ層4と、その上に共振器の導電パターン5を形成する。
エッチングストップ層4は、例えば減圧CVDによってSiN層を全面的に形成し、フォトリソグラフィによって、不要部分をエッチング除去して形成する。
導電パターン5は、例えばりん(P)ドープのポリシリコンを、同様に全面的に形成し、フォトリソグラフィによって所要のパターンに形成する。この導電パター5は、MEMS共振器の機械的振動がなされるマイクロマシン動作構造部に対する電荷供給がなされる端子パター51および52と、入力信号線5iと出力信号線5oとが形成される。
図1Bに示すように、導電パターン5上のMEMS素子の形成部に犠牲層6を形成する。この犠牲層6は例えばCVDによる酸化シリコン例えばSiO層を全面的に形成し、同様にフォトリソグラフィによってパターン化し、端子パターン51および52上の、最終的に形成されるマイクロマシン動作構造部7の支持部、すなわち橋脚を構成する部分に開口6aが形成されたパターンとする。
次に、図2Aに示すように、犠牲層6上に、その開口6a内を含めて例えばCVDによってポリシリコン層を形成し、これをフォトリソグラフィによってパターン化し、例えば平面形状が直方形状のマイクロマシン動作構造部7を形成する。
その後、導電パターン5およびマイクロマシン動作構造部7の活性化処理を通常の不純物活性化条件で行う。この処理は、例えば窒素雰囲気中で800℃〜900℃の熱処理によって行なう。
そして図2Bに示すように、配線部8を形成する。この配線部8は、通常におけるように、例えば多層の配線層間絶縁層9の介在によって多層の配線パターン10が積層される。積層された所定の配線パターン10間が、配線層間絶縁層9に貫通して形成された貫通孔いわゆるビアホール内に形成された連結導電体10cを介して接続されて構成される。この場合、通常の半導体集積回路装置におけると同様に、その配線層間絶縁層9は、電子回路の形成部およびマイクロマシンの形成部上を含んで全面的に堆積させる。この配線層間絶縁層9は、犠牲層6とエッチング液が共通のSiOによって構成される。
次に、図3Aに示すように、少なくともマイクロマシン動作構造部7の形成部と配線部8との間に介在されるように、例えばマイクロマシン動作構造部7を取り囲んで、かつマイクロマシン動作構造部7の周辺から所要の間隙を隔てた位置に、溝11を配線層間絶縁層9を横切る深さに、例えばドライエッチングによる異方性エッチングによって形成する。
図3Bに示すように、エッチングに耐性を有し、低温で溝11内を良好に埋め込むことができる保護材料層12M、例えばSiNエッチング保護材を例えばプラズマCVDによって形成して溝11内を充填する。このよういして溝11内にエッチング保護壁12を形成する。
図4Aに示すように、エッチング保護材料層12Mの、マイクロマシン動作構造部7の配置部上にエッチング用開口12aを、フォトリソグラフィ技術の適用によって形成する。
次に、図4Bに示すように、この開口12aを通じて、フッ酸によるウエットエッチング、すなわち等方性エッチングによって配線層間絶縁層9と犠牲層6とをエッチング除去して、空洞部13を形成する。
また、配線部8の外部に接続する配線パターン10上の配線層間絶縁層9にコンタクト窓18をフォトリソグラフィによるパターンエッチングによって開口する。
このようにして、空洞部13内に、犠牲層6の排除によってマイクロマシン動作構造部7が、犠牲層6の開口6aを通じて端子パターン51および52に連結された橋脚による支持部14以外のすべてがその全周辺すなわち全外表面が他部と離間した構成とされ、その機械的動作、この例では、振動が阻害されることがない中空構造によるマイクロマシン動作構造部7を有するマイクロマシン素子15が構成される。そして、このマイクロマシン素子15が形成された共通の基板1に、回路素子2と配線部8を有する電子回路16が形成された目的とするマイクロマシン混載の電子回路装置17が構成される。
この構成によるマイクロマシン混載の電子回路装置17は、端子リード51および52によって、マイクロマシン動作構造部7に所要の電圧を印加することによってこのマイクロマシン動作構造部7に静電荷が蓄積された状態で、入力信号線5iに入力信号を導入すると、マイクロマシン動作構造部7の固有振動数に一致する周波数の入力信号によってマイクロマシン動作構造部7が共鳴し、大きい振幅を持って振動する。これによってマイクロマシン素子15と周辺回路を構成する電子回路部16とによって所定の周波数のフィルタ回路を構成することができる。
そして、この構成によるマイクロマシン混載の電子回路装置17は、マイクロマシン動作構造部7とこれに隣接する電子回路部16との間にエッチング保護壁12が介在された構成によることから、電子回路部16の特に配線パターンの配線層間絶縁層10が、空洞部13を形成するエッチングによって損傷することによる絶縁性の低下、これによる配線パターンの電気的、機械的特性の経時劣化を回避することができる。
また、本発明製造方法によれば、配線層間絶縁層10に対するマイクロマシン動作構造部7の可動化の空洞部13の形成をマイクロマシン動作構造部7から離間した位置にエッチング保護壁を設けて行なうようにしたことから、電子回路部16の配線部への影響を回避でき、マイクロマシン動作構造部7下の犠牲層6の排除のエッチングを含めて確実に行うことができる。
したがって、電子回路の信頼性を損なうことなく、マイクロマシンの動作が確実になされる空洞部の形成を行うことができるものである。
上述した製造方法においては、空洞部13をウエットエッチングのみによって形成した場合であるが、ウエットエッチングに先立ってドライエッチングによって所要の深さまでのエッチングを行い、その後、上述したウエットエッチングによって行なうことができる。
図1〜図4で示した例では、最終的にエッチング保護壁を残存させた構成とした場合であるが、最終的にエッチング保護壁が残存されない構成の電子回路装置を構成することもできる。
図5〜図7の各AおよびBは、それぞれ本発明製造方法の他の例の各工程の要部の断面図である。
これら図5〜図7図を参照して本発明製造方法の他の例を説明する。
この例においても図5Aに示すように、例えば前述した図1および図2で説明したと同様の方法によって、共通のシリコン半導体による基板1に、回路素子2、配線層間絶縁層9と配線パターン10が形成された配線部8、マイクロマシン動作構造部7等の形成を行う。
そして、この例においては、堆積された配線層間絶縁層9上に、全面的に例えばプラズマCVDによってSiNによるパッシベーション膜19を形成する。
次に、この例においては、図5Bに示すように、配線部8の外部に接続する配線パターン10上の配線層間絶縁層9とパッシベーション膜19に渡ってコンタクト窓18と、最終的にマイクロマシンを構成する空洞部13の形成部上に、凹部20を形成する。
次に、図6Aに示すように、図3Aで説明したと同様に、少なくともマイクロマシン動作構造部7の形成部と配線部8との間に介在されるように、例えばマイクロマシン動作構造部7を取り囲んで、かつマイクロマシン動作構造部7の周辺から所要の間隙を隔てた位置に、溝11を配線層間絶縁層9を横切る深さに、例えばドライエッチングによる異方性エッチングによって形成する。
図6Bに示すように、例えばフォトレジストをスピンコートし溝11内に、低温で、溝11内を良好に埋め込むことができるフォトレジストを充填して、エチング保護壁12を形成すると共に、コンタクト窓18を覆う保護膜23を形成する。この保護膜23の凹部20上には、開口22を形成する。
図7Aに示すように、開口22を通じてフォトレジストによる保護壁12が耐性を有するBHF(バッファドフッ酸)のエッチングによるウエットエッチングによる等方性エッチングを行なって配線層間絶縁層9および犠牲層6のエッチング除去をおこなって空洞部13を形成する。
その後、図7Bに示すように、エッチング保護壁12と保護膜23をその溶剤によって除去する。
このようにして、空洞部13内に、犠牲層6の排除によってマイクロマシン動作構造部7が、犠牲層6の開口6aを通じて端子パターン51および52に連結された橋脚による支持部14以外のすべてがその全周辺すなわち全外表面が他部と離間した構成とされ、その機械的動作、この例では、振動が阻害されることがないマイクロマシン動作構造部7を有するマイクロマシン素子15が構成される。そして、このマイクロマシン素子15が形成された共通の基板1に、回路素子2と配線部8を有する電子回路16が形成された目的とするマイクロマシン混載の電子回路装置17が構成される。
この製造方法による場合においても、前述した例と同様に、空洞部13の形成を容易に、かつ他部への影響を効果的に回避することができる。
したがって、本発明によれば、信頼性の高いマイクロマシン混載の電気回路装置を構成することができる。
この例では、マイクロマシン混載の電子回路装置17として、エッチング保護壁12が排除された構成としたが、エッチング保護壁12の材料選定を行うことによってエッチング保護壁12が残存させる構成とすることもできる。
なお、図5〜図7において、図1〜図4図に対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
上述した各構成および製造方法において、空洞部13を構成するウエットエッチングは、マイクロマシン15の構成材の例えばポリシリコンを侵食しないか極めて侵食性が低く、また、配線層間絶縁層9および犠牲層6の構成材例えばSiOに対して高いエッチング性を有し、エッチングストップ層およびエッチング保護壁12の構成材の例えばSiNに対してエッチング性がないか十分低いエッチング液の例えばフッ酸系のエッチング液を用いることができる。そして、エッチング保護壁12の構成材としてフォトレジストが用いられる場合は、空洞部13を形成するエッチング液は、BHF(バッファドフッ酸)を用いることができる。
上述した例では、エッチング保護壁12を構成するエッチング保護材料が、犠牲層6が、酸化シリコンである場合において、フォトレジスト層、あるいはプラズマCVDによるSiNとしたが、エッチング保護材料は、これに限定されるものではない。犠牲層6のエッチャントに対する耐性を有し、かつメタルハイブリッド戦争にダメージを与えない程度(一般に400℃以下)の温度で溝11内を良好に充填することができる材料であればよく、例えば有機系ではポリイミド、無機系ではプラズマCVDによるアモルファスシリコンなどによっても構成することができる。
また、上述した例では、基板1がシリコン基板である場合を例示したが、絶縁ないしは半絶縁基体上に半導体層が形成された基板を用いることもできるなど、本発明は、上述した例に限られるものではなく、種々の変形、変更を行うことができるものである。
AおよびBは、本発明によるマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法の一例の各製造工程の概略断面図である。 AおよびBは、本発明によるマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法の一例の各製造工程の概略断面図である。 AおよびBは、本発明によるマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法の一例の各製造工程の概略断面図である。 AおよびBは、本発明によるマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法の一例の各製造工程の概略断面図である。 AおよびBは、本発明によるマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法の他の例の各製造工程の概略断面図である。 AおよびBは、本発明によるマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法の他の例の各製造工程の概略断面図である。 AおよびBは、本発明によるマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法の他の例の各製造工程の概略断面図である。
符号の説明
1……基板、2……回路素子、3……素子分離絶縁層、4……エッチングストップ層、5……導電パターン,5i……入力信号線、5o……出力信号線、6……犠牲層、6a……開口、7……マイクロマシン動作構造部、8……配線部、9……配線層間絶縁層、9d……下層絶縁層、10……配線パターン、10c……連結導電体、11……溝、12a……エッチング用開口、12……エッチング保護壁、12M……エッチング保護材料層、13……空洞部、17……マイクロマシン混載の電子回路装置、18……コンタクト窓、19……パッシベーション膜、20……凹部、22……開口、23……保護膜、51,52……端子パターン

Claims (6)

  1. 共通の基板上に、マイクロマシン素子と電子回路とが混載され、配線層間絶縁層が堆積されて成るマイクロマシン混載の電子回路装置であって、
    上記マイクロマシン素子の機械的動作がなされるマイクロマシン動作構造部が、上記配線層間絶縁層に形成されたエッチング用開口内に配置され、
    上記マイクロマシン動作構造部下に、エッチングストップ層が配置され、
    上記配線層間絶縁層の上記エッチング用開口の内側壁面に、エッチング保護壁が上記マイクロマシン動作構造部と所要の間隔を保持して形成され、
    上記マイクロマシン動作構造部の配置部に、該マイクロマシン動作構造部の機械的支持部以外の全外表面が、他部と非接触状態を保持する空洞部が形成され、上記マイクロマシン動作構造部の機械的動作が阻害されない構造とした
    ことを特徴とするマイクロマシン混載の電子回路装置。
  2. 上記マイクロマシン動作構造部が上記空洞部による中空構造を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子回路装置。
  3. 共通の基板上に、マイクロマシン素子と電子回路とが混載され、配線層間絶縁層が堆積されて成るマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法であって、
    上記基板の電子回路の形成部に、電子回路素子を形成する工程と、
    上記基板のマイクロマシン素子の形成部に、エッチングストップ層を形成する工程と、
    該エッチングストップ層上に犠牲層を形成する工程と、
    該犠牲層上に、上記マイクロマシン動作構造部を有するマイクロマシン素子を形成する工程と、
    配線層間絶縁層と配線パターンの形成工程と、
    上記マイクロマシン素子の上記マイクロマシン素子の機械的動作がなされるマイクロマシン動作構造部を形成する工程と、
    少なくとも該マイクロマシン動作構造部と少なくとも上記電子回路の形成部との間に上記マイクロマシン動作構造部と所要の距離を隔てて、上記配線層間絶縁層に溝を掘り込む工程と、
    該溝内に耐エッチング材を充填してエッチング保護壁を形成する工程と、
    上記配線層間絶縁層に、上記マイクロマシン動作構造部を露出する開口を形成すると共に、上記マイクロマシン動作構造部下の上記犠牲層をエッチング除去する等方性エッチング工程とを有し、
    上記マイクロマシン動作構造部の配置部に、該マイクロマシン動作構造部の機械的支持部以外の全外表面が、他部と非接触状態を保持する空洞部が形成されるようにした
    ことを特徴とするマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法。
  4. 共通の基板上に、マイクロマシン素子と電子回路とが混載され、配線層間絶縁層が堆積されて成るマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法であって、
    上記基板の電子回路の形成部に、電子回路素子を形成する工程と、
    上記基板のマイクロマシン素子の形成部に、エッチングストップ層を形成する工程と、
    該エッチングストップ層上に犠牲層を形成する工程と、
    該犠牲層上に、上記マイクロマシン動作構造部を有するマイクロマシン素子を形成する工程と、
    配線層間絶縁層と配線パターンの形成工程と、
    上記マイクロマシン素子の上記マイクロマシン素子の機械的動作がなされるマイクロマシン動作構造部を形成する工程と、
    少なくとも該マイクロマシン動作構造部と少なくとも上記電子回路の形成部との間に上記マイクロマシン動作構造部と所要の距離を隔てて、上記配線層間絶縁層に溝を掘り込む工程と、
    該溝内に耐エッチング材を充填してエッチング保護壁を形成する工程と、
    上記配線層間絶縁層に、上記マイクロマシン動作構造部を露出する開口を形成すると共に、上記マイクロマシン動作構造部下の上記犠牲層をエッチング除去する等方性エッチング工程と、
    その後、上記エッチング保護壁を除去する工程とを有し、
    上記マイクロマシン動作構造部の配置部に、該マイクロマシン動作構造部の機械的支持部以外の全外表面が、他部と非接触状態を保持する空洞部が形成されるようにした
    ことを特徴とするマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法。
  5. 上記配線層間絶縁層に上記マイクロマシン動作構造部を露出する開口を形成するエッチングにおいて、上記等方性エッチングに先立って異方性エッチングを行うことを特徴とするを請求項3または4に記載のマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法。
  6. 上記犠牲層は、酸化シリコンによって構成され、
    上記エッチング保護壁は、フォトレジスト層、あるいはSiN、ポリイミド、アモルファスシリコンによって構成され、
    上記犠牲層のエッチング液は、フッ酸、もしくはバッファドフッ酸を用いた
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のマイクロマシン混載の電子回路装置の製造方法。
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