JP2002246363A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002246363A
JP2002246363A JP2001045805A JP2001045805A JP2002246363A JP 2002246363 A JP2002246363 A JP 2002246363A JP 2001045805 A JP2001045805 A JP 2001045805A JP 2001045805 A JP2001045805 A JP 2001045805A JP 2002246363 A JP2002246363 A JP 2002246363A
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film
etching
opening
groove
silicon oxide
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Tamotsu Shinohara
保 篠原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工精度良く、しかも下地部材の損傷を最小限
に抑えて、所定の下地部材上の膜に開口部を再現性よく
形成できるようにする。 【解決手段】半導体基板1上の酸化シリコン膜3に開口
部17を形成する方法において、半導体基板1上に酸化
シリコン膜3を形成した後、開口部17を画定するため
の半導体基板1に至る溝部9を酸化シリコン膜3に形成
し、溝部9によって画定された内側の酸化シリコン膜3
以外かつ、溝部9内にレジストパターン13を形成し、
その後、レジストパターン13をマスクにして開口部1
7を画定された半導体基板1上の酸化シリコン膜3をウ
エットエッチングにより除去するものである。開口部1
7を画定する溝部9の外側壁部15をレジストパターン
13で保護できるので、ウエットエッチングによる、開
口部17の側壁部へのサイドエッチングを阻止でき、加
工精度良く、しかも半導体基板1の損傷を最小限に抑え
て、開口部17を再現性良く形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号を電気信号
に変換する受光素子と、他の素子とが同一基板上に形成
されて成る受光素子混載半導体チップの製造に適用して
好適な半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光信号を電気信号に変換する受光
素子の動作領域はますます短波長化が進みつつあり、こ
れに伴って、受光素子と他の素子とを混載した半導体装
置の製造プロセスにおいては、ドライエッチングによる
受光素子の損傷と、この損傷による受光素子特性の悪化
が問題視されつつある。
【0003】受光素子の受光部には、入射光の反射を防
ぐ反射防止膜を形成するが、この反射防止膜上に形成し
た膜をドライエッチングによって除去すると、反射防止
膜が損傷してしまい、受光部への入射光は反射防止膜に
反射し、吸収され、屈折してしまう。この場合、受光素
子の受光感度は低下し、受光素子混載半導体装置は、こ
の受光感度の低下が原因で誤作動してしまうおそれがあ
る。そこで、受光素子の製造プロセスにおいては、反射
防止膜の損傷を最小限に抑えるウエットエッチングが必
須の技術となりつつある。
【0004】図10A〜Dは、従来例に係る半導体装置
90の製造方法を示す工程図である。図10Aにおい
て、まず半導体基板91に酸化シリコン膜92を形成す
る。この酸化シリコン膜92は常圧CVD装置を用いて
形成する。酸化シリコン膜92の厚さは、例えば300
0Å程度である。
【0005】次に、図10Bに示すように、所望の開口
部を形成する領域を露出するようにして、酸化シリコン
膜92上にレジストパターン93を形成する。そして、
図10Cに示すように、レジストパターン93から露出
した酸化シリコン膜92をウエットエッチングによって
除去する。
【0006】その後、レジストパターン93をアッシン
グ装置等を用いて除去すると、図10Dに示すように、
所望の開口部94を酸化シリコン膜92に備えた半導体
装置90を得ることができる。ウエットエッチングによ
り開口部94を形成したので、開口部94下の半導体基
板91の損傷は、ドライエッチングと比べて極めて小さ
い。
【0007】この開口部94は、図11おいて、実線で
囲まれる領域97以外にレジストパターンを形成し、領
域97の酸化シリコン膜92をウエットエッチングによ
って除去することにより、領域97の外側の破線で囲ま
れる領域99に形成されたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式の
半導体装置90の製造方法によれば、開口部94をウエ
ットエッチングによって形成しているので、図11に示
したように、開口部94の側壁部95はサイドエッチン
グされて傾斜を有する。この開口部94の形成方法を、
そのまま受光素子混載半導体装置の製造方法に適用する
と、以下のような問題がある。
【0009】すなわち、受光素子の製造プロセスにおい
ては、受光部の反射防止膜上に形成した配線層間絶縁膜
をウエットエッチングによって除去すると、この配線層
間絶縁膜からなる、受光部の側壁部はサイドエッチング
されて傾斜を生じてしまう。受光部の側壁部が傾斜を有
すると、受光部の側壁部近傍では入射光の入射角度がず
れてしまい、同一セル内で受光感度がばらついてしま
う。受光素子混載半導体装置においては、この受光感度
のばらつきが原因で誤作動してしまうおそれがある。
【0010】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、加工精度良く、しかも下地部
材の損傷を最小限に抑えて、所定の下地部材上の膜に開
口部を再現性よく形成できるようにした半導体装置の製
造方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、所定の
下地部材上の膜に開口部を形成する方法において、下地
部材上に所望の膜を形成した後、開口部を画定するため
の下地部材に至る溝部をこの膜に形成し、溝部によって
画定された内側のこの膜以外かつ、溝部内に非エッチン
グ部材を形成し、その後、非エッチング部材をマスクに
して開口部を画定された下地部材上の膜を等方性エッチ
ングにより除去することを特徴とする半導体装置の製造
方法によって解決される。
【0012】本発明に係る半導体装置の製造方法によれ
ば、下地部材上の所望の膜に開口部を画定するための下
地部材に至る溝部が形成され、この溝部によって画定さ
れた内側の膜以外かつ、溝部内に非エッチング部材が形
成される。従って、開口部を画定する溝部の外側壁部を
非エッチング部材で保護でき、等方性エッチングによ
る、開口部の側壁部へのサイドエッチングを阻止でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の各実施形態に係る半導体装置の製造方法について説
明する。 (1)第1の実施形態 図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置100
の構成例を示す平面図及びX1−X2矢視断面図であ
る。この実施形態では、開口部を画定するための下地部
材に至る溝部を所望の膜に形成し、溝部によって画定さ
れた内側の膜以外かつ、溝部内に非エッチング部材を形
成し、この非エッチング部材をマスクにして、開口部を
画定された膜を等方性エッチングにより除去して、溝部
の外側壁部を非エッチング部材で保護できると共に、開
口部の側壁部へのサイドエッチングを阻止できるように
して、加工精度良く、しかも下地部材の損傷を最小限に
抑えて、所定の下地部材上の膜に開口部を再現性よく形
成できるようにしたものである。
【0014】ここでは、図1に示す半導体装置100の
実線で囲まれる領域22と、領域22の内側の2点鎖線
で囲まれる領域20との間の、所望の膜の一例となる酸
化シリコン膜3を除去して、下地部材の一例となる半導
体基板1に至る溝部9を形成し、この溝部9を埋め込む
ようにして、領域20以外の領域の酸化シリコン膜3上
に非エッチング部材を形成し、その後、領域20の酸化
シリコン膜を除去して、領域22に開口部17を形成す
ることを前提とする。
【0015】図2及び図3は本発明の第1の実施形態に
係る半導体装置100の製造方法(その1、2)を示す
工程図である。図2Aに示すように、まず、半導体基板
1上に酸化シリコン膜3を形成する。半導体基板1は、
例えば直径150mm、厚さは500μm程度のシリコ
ンウェハーである。酸化シリコン膜3は、常圧CVD装
置を用いて、約3000Å程度の厚さに形成する。使用
する反応ガスは、SiH4及びO2の混合ガスであり、
反応温度は約400℃である。
【0016】次に、図2Bに示すように、酸化シリコン
膜3上にフォトリソグラフィによって選択的にレジスト
パターン5を形成する。このレジストパターン5は、開
口部を画定する溝部形成用のマスク部材である。フォト
リソグラフィによるレジストパターン5の形成は、以下
のようにして行う。
【0017】まず、酸化シリコン膜3の上にレジスト部
材を塗布する。レジスト部材にはポジ型、或いはネガ型
のいずれを使用しても良いが、微細加工の点で優れてい
るポジ型のレジスト部材を使用する。レジスト部材の塗
布装置には、半導体製造工程で一般的に使用されている
レジストスピンコータを用いる。
【0018】次に、溝部形成領域7上のレジスト部材を
露光する。この露光は、塗布したレジスト部材の上方
に、溝部形成領域7に光線を透過するようなレチクルを
設け、このマスク部材の上方から紫外線等を照射して行
う。使用する装置は縮小投影露光装置である。
【0019】そして、コータデベロッパを用いて、露光
したレジスト部材に現像液を施して、現像する。このよ
うにして、溝部形成領域7を露出するようなレジストパ
ターン5を酸化シリコン膜3上に形成する。形成したレ
ジストパターン5の膜厚は、例えば10μm程度であ
る。
【0020】次に、図2Cに示すように、レジストパタ
ーン5から露出した溝部形成領域7の酸化シリコン膜3
を除去して、半導体基板1に至る溝部9を形成する。こ
の溝部9は半導体基板1に至る開口部を画定するための
ものである。溝部9の大きさは、例えば、縦2μm×横
2μm×深さ0.3μm程度である。
【0021】溝部9の形成には、ドライエッチングの一
方式である反応性イオンエッチング(RIE)を用い
る。反応性イオンエッチングは、異方性エッチングに分
類され、溝部9をサイドエッチング少なく形成できる。
反応性イオンエッチングの処理条件は、例えば、エッチ
ングガスをCF4及びH2の混合ガスとし、半導体基板1
に印加する高周波出力を80W、エッチングチャンバ内
の圧力を5×10-2torr程度とする。
【0022】もちろん、酸化シリコン膜3と半導体基板
1とのエッチング選択比が良好に得られるような他の処
理条件を用いて溝部9を形成しても良い。また、反応性
イオンエッチングに限らず、例えば、スパッタエッチン
グや、イオンビームエッチング等を用いても良い。図2
Cにおいて、溝部9により挟まれて画定された領域11
を開口部形成領域11と称する。
【0023】溝部形成領域7に溝部9を形成後、図3A
に示すようにレジストパターンを除去する。レジストパ
ターンの除去には、半導体装置の製造工程で一般的に用
いられているアッシング装置を用いる。
【0024】次に、図3Bに示すように、レジスト部材
を開口部形成領域11以外の酸化シリコン膜3上に塗布
し、かつ溝部9内に埋め込むようにして、レジストパタ
ーン13を形成する。これにより、溝部9の外側壁部1
5は、レジストパターン13に覆われて、保護される。
レジストパターン13は、レジストパターン5と同様に
フォトリソグラフィによって形成する。レジストパター
ン13の膜厚は、例えば10μm程度である。
【0025】そして、図3Cに示すように、レジストパ
ターン13から露出した酸化シリコン膜3を、等方性エ
ッチングの一例となるウエットエッチングによって除去
する。これにより、開口部形成領域11に、半導体基板
1に至る開口部17を形成できる。
【0026】このとき、開口部17の側壁部となる外側
壁部(以下で、開口部の側壁部ともいう)15は、レジ
ストパターン13によって保護されているので、外側壁
部15へのサイドエッチングを阻止できる。また、ウエ
ットエッチングを用いることによって、開口部17の下
地である半導体基板1の損傷を最小限に抑えることがで
きる。
【0027】ウエットエッチングに使用する薬液は、酸
化シリコン膜3と半導体基板1のエッチングの選択比が
良好な、例えば5%に希釈したHF溶液を用いる。ま
た、使用する装置は、半導体装置の製造工程で一般的に
使用されている、ウエットフードや、スプレー式薬液噴
霧装置等を用いる。
【0028】上述したように、開口部形成領域11に開
口部17を形成したのち、アッシング装置によりレジス
トパターン13を除去して、図1に示したような半導体
装置100が完成する。
【0029】このように、本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の製造方法によれば、半導体基板1上に酸
化シリコン膜3を形成した後、開口部17を画定するた
めの半導体基板1に至る溝部9を酸化シリコン膜3に形
成し、溝部9によって画定された内側の酸化シリコン膜
3以外かつ、溝部9内にレジストパターン13を形成
し、その後、このレジストパターン13をマスクにし
て、開口部17を画定された半導体基板1上の酸化シリ
コン膜3をウエットエッチングにより除去するものであ
る。
【0030】従って、開口部17を画定する溝部9の外
側壁部15を非エッチング部材で保護できるので、等方
性エッチングによる、開口部の側壁部へのサイドエッチ
ングを阻止できる。これにより、加工精度良く、しかも
半導体基板1の損傷を最小限に抑えて、半導体基板1上
の酸化シリコン膜3に開口部17を再現性よく形成でき
る。従来と比べて、開口部17の側壁部形状をコントロ
ールすることができ、半導体装置の歩留まりや信頼性を
より向上することができる。
【0031】(2)第2の実施形態 図4は本発明の実施形態に係る半導体装置200の構成
例を示す平面図及びX3−X4矢視断面図である。この
実施形態は、図4に示す開口部17を形成する酸化シリ
コン膜3を半導体基板1上に形成する前に、この半導体
基板1上に溝部9の底部となる所定のエッチングストッ
パ部材を形成するものである。
【0032】つまり、図4に示す実線で囲まれる領域8
2と2点鎖線で囲まれる領域80との間の酸化シリコン
膜を除去して、エッチングストッパ部材に至る溝部9を
形成し、この溝部9を埋め込むようにして、領域80以
外の領域の酸化シリコン膜3上にレジストパターンを形
成し、その後、領域80の酸化シリコン膜を除去して、
領域82に開口部17を形成することを前提とする。
【0033】そして、エッチングストッパ部材を形成し
た後は、第1の実施形態で説明した半導体装置の製造方
法と同様である。従って、第1の実施形態と同じ符号の
ものは、同じ製造条件によって形成するため、その説明
を省略する。
【0034】図5及び図6は本発明の第2の実施形態に
係る半導体装置200の製造方法(その1、2)を示す
工程図である。図5Aに示すように、まず、半導体基板
1上に窒化シリコン膜30を形成する。窒化シリコン膜
30は、LPCVD装置を用いて、約1200Å程度の
厚さに形成する。使用する反応ガスは、SiH2Cl2
びNH3の混合ガスであり、反応温度は約800℃であ
る。
【0035】次に、窒化シリコン膜30上に酸化シリコ
ン膜32を形成する。この酸化シリコン膜32は、窒化
シリコン膜30を所定形状に加工して、エッチングスト
ッパ部材を形成するためのマスク部材となるものであ
る。酸化シリコン膜32の形成には、半導体装置100
の酸化シリコン膜3と同様に、常圧CVD装置を用い
る。酸化シリコン膜32の厚さは、例えば2000Å程
度にする。さらに、図5Bに示すように、この酸化シリ
コン膜32上に、溝部形成領域を覆うようにして、レジ
ストパターン34を形成する。レジストパターン34の
形成は、フォトリソグラフィによって行う。
【0036】次に、このレジストパターン34をマスク
部材にして、溝部形成領域以外の酸化シリコン膜32を
ウエットエッチングによって除去する。ウエットエッチ
ングに使用する薬液は、例えば5%程度に希釈したHF
溶液である。希釈したHF溶液は、酸化シリコン膜32
と窒化シリコン膜30のエッチングの選択比が良好なの
で、多少オーバーエッチ気味に酸化シリコン膜32をエ
ッチングしても、下地の窒化シリコン膜30が大きく削
られるようなことはない。このように、溝部形成領域以
外の酸化シリコン膜32を除去した後、レジストパター
ン34をアッシャーで除去する。
【0037】そして、図5Cにおいて、酸化シリコン膜
32をマスク部材にして、溝部形成領域以外の窒化シリ
コン膜30を除去する。この窒化シリコン膜30の除去
は、例えば80℃に熱したH3PO4溶液に半導体基板1
を浸漬して行う。H3PO4溶液は、窒化シリコン膜のみ
をエッチングするので、酸化シリコン膜32から露出し
た窒化シリコン膜のみを除去することができる。溝部形
成領域以外の窒化シリコン膜30を除去した後、マスク
部材である酸化シリコン膜32を5%程度に希釈したH
F溶液を用いて除去し、図5Dに示すエッチングストッ
パ部材36を半導体基板1上に形成する。
【0038】上述のように、図5Cに示す酸化シリコン
膜32をマスク部材として半導体基板1上にエッチング
ストッパ部材を形成したが、H3PO4溶液のようなレジ
スト部材を侵す薬液を使用せずに、窒化シリコン膜30
をエッチングするならば、酸化シリコン膜32の形成工
程を省くことができる。この場合、窒化シリコン膜30
上に直接レジスト部材を塗布してマスク部材を形成し、
このマスク部材から露出した窒化シリコン膜を、所望の
ウエットエッチングによって除去すれば良い。
【0039】図5Dに示すエッチングストッパ部材36
を形成した後、半導体装置200の製造方法は、図6A
〜Cに示すように、第1の実施形態に係る半導体装置の
製造方法と同様である。まず、図6Aに示すように、エ
ッチングストッパ部材36を形成した半導体基板1上に
酸化シリコン膜3を形成する。
【0040】次に、図6Bに示すように、酸化シリコン
膜3上に、溝部形成領域を露出するようなレジストパタ
ーン5をフォトリソグラフィによって形成する。そし
て、溝部形成領域の酸化シリコン膜3を、反応性イオン
エッチングによって除去し、エッチングストッパ部材3
6に至る溝部9を形成する。この溝部9を形成した後
に、レジストパターン5をアッシングして除去する。
【0041】レジストパターン5を除去した後、図6C
に示すように、レジスト部材を開口部形成領域11以外
の酸化シリコン膜3上に塗布し、かつ溝部9内に埋め込
んで、レジストパターン13を形成する。これによっ
て、溝部9の外側壁部15をレジストパターン13及び
エッチングストッパ部材36で覆い、保護できる。
【0042】そして、レジストパターン13から露出し
た、開口部形成領域11上の酸化シリコン膜3を、等方
性エッチングの一例となるウエットエッチングによって
除去する。これにより、開口部形成領域11に、半導体
基板1に至る開口部を形成できる。また、開口部の側壁
部となる外側壁部(以下で、開口部の側壁部ともいう)
15は、レジストパターン13とエッチングストッパ部
材36によって保護されるので、外側壁部15へのサイ
ドエッチングは阻止できる。開口部形成領域11に開口
部を形成したのち、レジストパターン13を除去して、
図4に示したような半導体装置200が完成する。
【0043】このように、本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置200の製造方法によれば、半導体基板1
上に酸化シリコン膜3を形成する前に、半導体基板1上
に溝部9の底部となるエッチングストッパ部材36を形
成するものである。
【0044】従って、半導体基板1と酸化シリコン膜3
が、所定のドライエッチング及びウエットエッチングに
対して、良好なエッチングの選択比を同時に取れない場
合でも、酸化シリコン膜3と良好なエッチングの選択比
を有するエッチングストッパ部材36を半導体基板1上
の溝部形成領域7に形成することで、加工精度良く、し
かも半導体基板1の損傷を最小限に抑えて、半導体基板
1に至る開口部17を酸化シリコン膜3に形成できる。
【0045】(3)実施例 図7〜図9は本発明の実施例に係る受光素子混載半導体
装置300の製造方法(その1〜3)を示す工程図であ
る。この実施例では、開口部を画定するために、所定の
下地部材の一例となる反射防止膜55に至る溝部71
を、所望の膜の一例となる配線層間絶縁膜61に形成
し、この溝部71によって画定された内側の配線層間絶
縁膜61以外かつ、溝部71内に非エッチング部材の一
例となるレジストパターン73を形成し、このレジスト
パターン73をマスクにして、開口部を画定された反射
防止膜55上の配線層間絶縁膜61を、等方性エッチン
グの一例であるウエットエッチングにより除去すること
を想定する。
【0046】まず、図7Aに示すように、シリコン基板
51上に酸化シリコン膜53を形成する。この酸化シリ
コン膜53は、シリコン基板51を熱酸化して形成す
る。使用する反応ガスはHCl及びO2の混合ガスであ
り、反応温度は約900℃である。また、酸化シリコン
膜53の膜厚は、約800Å程度にする。
【0047】次に、酸化シリコン膜53上に、窒化シリ
コンからなる反射防止膜55を形成する。この反射防止
膜55は、受光部に入射する光の反射を防ぐものであ
る。また、溝部や開口部を形成するときに、エッチング
ストッパとして働くエッチングガイド膜でもある。この
反射防止膜55は、LPCVD装置を用いて形成する。
使用する反応ガスはSiH2Cl2及びNH3の混合ガス
であり、反応温度は約800℃である。反射防止膜55
の膜厚は約500Å程度にする。
【0048】さらに、アノード電極57及びカソード電
極59をシリコン基板51に接するよう形成する。この
アノード電極57及びカソード電極59の形成方法は以
下の通りである。まず、アノード電極57及びカソード
電極59の形成領域(以下、電極形成領域という)63
を露出するようなレジストパターンを、フォトリソグラ
フィによって反射防止膜55上に形成する。次に、反射
防止膜55及び酸化シリコン膜53をドライエッチング
して除去し、電極形成領域63のシリコン基板51を露
出させる。エッチングガスは、例えばCF4及びH2の混
合ガスである。
【0049】電極形成領域63のシリコン基板51を露
出させた後、シリコン基板51の表面にアルミニウム化
合物をスパッタし、アルミニウム化合物の膜を形成す
る。これにより、電極形成領域63では、シリコン基板
51とアルミニウム化合物の膜が接するようなされる。
このアルミニウム化合物の組成は、例えばアルミニウム
と微量のシリコンである。
【0050】アルミニウム化合物の膜を形成した後、こ
のアルミニウム化合物の膜上に、アノード電極57及び
カソード電極59を成すようなレジストパターンをフォ
トリソグラフィによって形成する。そして、このレジス
トパターンから露出したアルミニウム化合物の膜をドラ
イエッチングする。エッチングガスは、例えばBCl 3
である。このようにして、図7Aに示すアノード電極5
7及びカソード電極59をシリコン基板51上に形成す
る。
【0051】次に、図7Bに示すように、シリコン基板
51の全面に酸化シリコンからなる配線層間絶縁膜61
を形成する。この配線層間絶縁膜61は、アノード電極
57及びカソード電極59と、他の導電部材とを隔てる
ものである。配線層間絶縁膜61の形成には、常圧CV
D装置を用いて、例えば、約6000Åの厚さに形成す
る。使用する反応ガスは、SiH4及びO2の混合ガスで
あり、反応温度は約400℃である。
【0052】さらに、図7Cに示すように、アノード電
極57及びカソード電極59上以外、並びに、アノード
電極57及びカソード電極59に挟まれて開口部を形成
する領域(以下、開口部形成領域という)65以外にア
ルミニウム化合物からなる遮光帯79を形成する。この
遮光帯79は、受光部以外の領域を遮光してノイズの発
生を阻止するものである。遮光帯79は、スパッタ装置
を用いてシリコン基板全面にアルミニウム化合物を堆積
し、堆積したアルミニウム化合物上に選択的にレジスト
パターンを形成し、その後、このレジストパターンから
露出したアルミニウム化合物をドライエッチングするこ
とにより形成する。ドライエッチングに使用する反応ガ
スは、例えば、BCl3である。
【0053】次に、図8Aに示すように、開口部形成領
域65以外の領域に窒化シリコンからなる保護膜67を
形成する。この保護膜67は、外部から受光素子混載半
導体装置300への水分等の侵入を防ぐものである。こ
の保護膜67は、PECVD装置を用いてシリコン基板
51の全面に窒化シリコン膜を堆積し、堆積した窒化シ
リコン膜上に選択的にレジストパターンを形成し、その
後、このレジストパターンから露出した窒化シリコン膜
をドライエッチングして形成する。PECVD装置によ
る保護膜67の形成には、反応ガスとして、例えばSi
4及びNH3の混合ガスを使用する。PECVD装置に
おける反応温度は約400℃であり、形成する保護膜6
7の厚さは、約9000Åである。
【0054】保護膜67を形成した後、開口部を画定す
るための溝部を配線層間絶縁膜61に形成するため、図
8Bに示すように、アノード電極57及びカソード電極
59の内側に、加工可能な最小幅で矩形若しくは環状の
溝部を有するレジストパターン69を形成する。図8B
において、レジストパターン69の溝部の幅L1は、例
えば1μmである。
【0055】そして、レジストパターン69を形成した
後、このレジストパターン69から露出した配線層間絶
縁膜61をドライエッチングによって除去する。エッチ
ングガスは、配線層間絶縁膜61と、その下方にある反
射防止膜55とのエッチングの選択比が取れるものであ
れば、特に制限は無いが、例えばCHF3を用いる。レ
ジストパターン69から露出した配線層間絶縁膜61を
エッチングした後、このレジストパターン69を除去
し、図8Cに示す溝部71を形成する。
【0056】次に、図9Aに示すように、この溝部71
を埋めるようにしてレジストパターン73を形成する。
これにより、開口部の側壁部となる溝部71の外側壁部
75はレジストパターン73によって覆われ、保護され
る。そして、図9Bに示すように、このレジストパター
ン73をマスクにして開口部を画定された反射防止膜5
5上の配線層間絶縁膜61をウエットエッチングにより
除去する。使用する薬液には、例えば5%程度に希釈し
たHF溶液を用いる。5%程度に希釈したHF溶液は、
配線層間絶縁膜61と反射防止膜55とのエッチングの
選択比が良好なので、配線層間絶縁膜61を多少オーバ
エッチしたとしても、下地の反射防止膜55が削られる
ことはない。
【0057】また、開口部の側壁部となる外側壁部75
はレジストパターン73によって覆われ、保護されてい
る。それゆえ、外側壁部75がこのHF溶液によって、
サイドエッチングされることはない。
【0058】配線層間絶縁膜61をウエットエッチング
した後、レジストパターン73を除去することにより、
図9Cに示すような、受光部に開口部77を備えた受光
素子混載半導体装置300を形成することができる。
【0059】このように、本発明に係る実施例である、
受光素子混載半導体装置300の製造方法によれば、開
口部77を画定する溝部71の外側壁部75をレジスト
パターンで保護できるので、ウエットエッチングによ
る、開口部の側壁部へのサイドエッチングを阻止でき
る。
【0060】従って、加工精度良く、しかも反射防止膜
55の損傷を最小限に抑えて、反射防止膜55上の配線
層間絶縁膜61に開口部77を再現性良く形成できる。
従来と比べて、開口部の側壁部形状をコントロールする
ことができ、受光素子混載半導体装置300の歩留まり
や信頼性をより向上することができる。
【0061】尚、この実施例では、受光素子混載半導体
装置について説明したが、これに限られることはなく、
例えば、微細化プロセスのノンダメージエッチング加工
を必要とする、EEPROMを搭載した半導体装置等に
ついて広く適用することができる。
【0062】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置の製造方法によ
れば、下地部材上に所望の膜を形成した後、開口部を画
定するための下地部材に至る溝部をこの膜に形成し、溝
部によって画定された内側の膜以外かつ、溝部内に非エ
ッチング部材を形成し、その後、この非エッチング部材
をマスクにして、開口部を画定された下地部材上の膜を
等方性エッチングにより除去するものである。
【0063】この構成によって、開口部を画定する溝部
の外側壁部を非エッチング部材で保護できるので、等方
性エッチングによる、開口部の側壁部へのサイドエッチ
ングを阻止できる。
【0064】従って、加工精度良く、しかも下地部材の
損傷を最小限に抑えて、所定の下地部材上の膜に開口部
を再現性よく形成できる。従来と比べて、開口部の側壁
部形状をコントロールすることができ、半導体装置の歩
留まりや信頼性をより向上することができる。この発明
は、受光素子と他の素子とが同一基板上に形成されて成
る受光素子混載半導体装置等の製造方法に適用して好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体装置100の構成例を示す平面図及びX
1−X2矢視断面図である。
【図2】A〜Cは本発明の第1の実施形態に係る半導体
装置100の製造方法(その1)を示す工程図である。
【図3】A〜Cは本発明の第1の実施形態に係る半導体
装置100の製造方法(その2)を示す工程図である。
【図4】半導体装置200の構成例を示す平面図及びX
3−X4矢視断面図である。
【図5】A〜Dは本発明の第2の実施形態に係る半導体
装置200の製造方法(その1)を示す工程図である。
【図6】A〜Cは本発明の第2の実施形態に係る半導体
装置200の製造方法(その2)を示す工程図である。
【図7】A〜Cは本発明の実施例に係る受光素子混載半
導体装置300の製造方法(その1)を示す工程図であ
る。
【図8】A〜Cは本発明の実施例に係る受光素子混載半
導体装置300の製造方法(その2)を示す工程図であ
る。
【図9】A〜Cは本発明の実施例に係る受光素子混載半
導体装置300の製造方法(その3)を示す工程図であ
る。
【図10】A〜Dは従来例に係る半導体装置90の製造
方法を示す工程図である。
【図11】半導体装置90の構成例を示す平面図及びX
5−X6矢視断面図である。
【符号の説明】
1・・・半導体基板、3・・・酸化シリコン膜、5,1
3・・・レジストパターン、7・・・溝部形成領域、9
・・・溝部、11・・・開口部形成領域、15・・・外
側壁部、17・・・開口部、100・・・半導体装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の下地部材上の膜に開口部を形成す
    る方法において、 前記下地部材上に所望の膜を形成した後、前記開口部を
    画定するための前記下地部材に至る溝部を前記膜に形成
    し、 前記溝部によって画定された内側の前記膜以外かつ、前
    記溝部内に非エッチング部材を形成し、その後、 前記非エッチング部材をマスクにして前記開口部を画定
    された下地部材上の膜を等方性エッチングにより除去す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記下地部材に至る溝部を形成する際
    に、 前記膜上に所定のレジスト膜を選択的に形成し、 前記レジスト膜をマスクにして前記下地部材上の膜を異
    方性エッチングにより除去することを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記下地部材上に所望の膜を形成する前
    に、 前記下地部材上に前記溝部の底部となる所定のエッチン
    グストッパ部材を形成することを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置の製造方法。
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