JP2007133356A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007133356A
JP2007133356A JP2006143819A JP2006143819A JP2007133356A JP 2007133356 A JP2007133356 A JP 2007133356A JP 2006143819 A JP2006143819 A JP 2006143819A JP 2006143819 A JP2006143819 A JP 2006143819A JP 2007133356 A JP2007133356 A JP 2007133356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intermediate transfer
secondary transfer
image forming
image
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006143819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4766609B2 (ja
Inventor
Shinji Kato
真治 加藤
Makoto Hasegawa
真 長谷川
Hitoshi Ishibashi
均 石橋
Kouta Fujimori
仰太 藤森
Nobutaka Takeuchi
信貴 竹内
Osamu Ariizumi
修 有泉
Naoto Watanabe
直人 渡辺
Kayoko Tanaka
加余子 田中
Yuji Hirayama
裕士 平山
Kazumi Kobayashi
一三 小林
Shinji Kobayashi
信二 小林
Fukutoshi Uchida
福年 内田
Takashi Enami
崇史 榎並
Ryota Morimoto
亮太 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2006143819A priority Critical patent/JP4766609B2/ja
Priority to US11/733,918 priority patent/US7616909B2/en
Publication of JP2007133356A publication Critical patent/JP2007133356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4766609B2 publication Critical patent/JP4766609B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】パッチパターンの検知に要する時間の短縮および精度を高めるとともに、検知精度に影響する中間転写体の振動を抑制し、さらには色毎のパッチパターンのすべてを確実に形成できる、小型かつ低コストな画像形成装置を提供する。
【解決手段】ドラム状の感光体上に形成したトナー画像を1次転写して中間転写ベルト15上に画像を形成し、その中間転写ベルトに接触して設ける2次転写ローラ25を用いて、中間転写ベルト上の画像を2次転写して最終的に、用紙・OHPフィルム等の転写材に画像を形成する。そのような画像形成装置において、中間転写ベルトの幅をA、2次転写ローラの幅をB、それらの間を通過する転写材の幅をCとするとき、A>B>Cの関係とし、中間転写ベルトの、2次転写ローラが接触しない領域に、パッチパターン形成領域を設け、その領域に形成したパッチパターンPy、Pc、Pm、Pbを検知する反射型フォトセンサ30を備える。
【選択図】図4

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機などの画像形成装置に関する。そのうち特に、像担持体上に形成した画像を1次転写して中間転写体上に画像を形成し、その中間転写体上の画像を2次転写して最終的に転写材に画像を形成する画像形成装置に関する。
画像形成装置の中には、ドラム状やベルト状の像担持体の回転とともに、その像担持体上に帯電、書込みを行って静電潜像を形成して後、現像装置でトナーを付着することにより可視像化してトナー画像を形成し、そのトナー画像を直接転写して、用紙・OHPフィルムなどの転写材に画像を形成するものと、例えばベルト状の中間転写体を介して間接的に転写して転写材に画像を形成するものとがある。
後者のものでは、感光体等の像担持体上に形成した画像を、1次転写ローラ等の1次転写体を用いて1次転写して、中間転写ベルト等の中間転写体上に画像を形成し、その中間転写体に接触して設ける2次転写ローラ等の2次転写体を用いて、中間転写体上の画像を2次転写して最終的に、用紙等の転写材に画像を形成していた。
このような画像形成装置にあって、多色カラーのものでは、
1)1つの像担持体上に順次異なる色の画像を形成してその画像を逐次1次転写し、それらの画像を重畳して中間転写体上に多色カラー画像を形成し、その画像を一括して2次転写することにより転写材上に多色カラー画像を形成するリボルバ式とかロータリ式とかなどと呼ばれるものと、
2)中間転写体に沿って複数の作像ステーションを備え、それらの各作像ステーションでそれぞれの像担持体上に異なる色の画像を形成し、中間転写体を走行しながらそれらの画像を順次1次転写することにより中間転写体上に多色カラー画像を形成し、その画像を、2次転写体を用いて一括して2次転写することにより転写材上に多色カラー画像を形成するタンデム式などと呼ばれるものとがある。
この種、フルカラーを含む多色画像形成に用いられる画像形成装置においては、色再現性などを始めとした画像品質の安定化を達成することが要求されている。この要求に応えるための手法としては、下記特許文献1にも開示されているように、中間転写体上に濃度検知パターン画像、いわゆるパッチパターンを形成し、そのパッチパターンを光学検知手段で光学的に読み取り、読み取り結果に基づき画像形成条件に用いられる各種パラメータをフィードバック制御するものがある。
フィードバック制御では、中間転写体に形成されたパッチパターンを構成するトナーの付着量を、光学検知手段である画像濃度検知センサにより測定し、測定結果が所定条件に満たない場合に、その所定条件に整合させるように、書き込み出力特性、像担持体の帯電特性、現像剤中のトナーの付着性に影響する帯電特性、さらにはトナーの付着量を制御する現像バイアス特性などの各種パラメータを調整する。
中間転写体上に形成されるパッチパターンは、光学検知手段による検知範囲よりも大きく形成される。そして、光学検知手段からの出力が飽和した部分、すなわち光学検知手段の検知範囲全域にパッチパターンが形成されている部分を対象として測定し、その検知結果に基づき、トナーの付着量を算出することが行われ、算出されたトナーの付着量は、所定濃度に対する判別に用いられたり、また各色のパッチパターンが形成されているタイミングを算出することが行われ、算出されたパッチパターンの形成タイミングは、各色の画像形成位置を合わせるための判別に用いられたりする。
パッチパターンの濃度測定による濃度制御方法として、特開2002−132097号公報に開示されたものがあり、またパッチパターンの位置検知による画像位置の制御(色ずれなどの原因となる位置ずれ)に関しては、特許第2642351号公報に開示されたものがある。
ところで、パッチパターンは、本来の画像形成領域とは別に、次の画像形成領域の始端に重ならない領域に一定濃度で形成される。よって、濃度測定や位置検知のためにパッチパターンを形成すると、中間転写体に2次転写体を接触して形成する2次転写ニップで、未転写像であるパッチパターンが2次転写体に転写され、その2次転写体に転写したトナーが、以降2次転写ニップを通過する転写材の裏面に付着して転写材の裏面を汚す不具合がある。
このため、このような転写材の裏面を汚す不具合をなくすべく、従来は、パッチパターンを形成した場合は、そのパッチパターンが2次転写ニップを通過するとき、中間転写体から2次転写体を離すように制御していた。すなわち、図17のフローチャートで示すように、S1で画像形成を開始したとき、S2でプロセス制御タイミングと判断されれば、通常画像の2次転写が終ったあと、S3で2次転写体の離間を行い、S4で必要に応じてパッチパターンの作像条件を変更し、S5でパッチパターンを作成する。次いで、S6ですべてのパッチパターンの検出が終ると、S7でパッチパターンの検知結果を制御にフィードバックする。次に、S8で2次転写体を接触させ、S9に進んで、引き続き画像形成するジョブがあればS1に戻り、なければ終了する。
S2にてプロセス制御タイミングでない場合は、S10で転写材間で2次転写体が中間転写体に当接した状態で、2次転写バイアスを逆極性に切り替えて空回しし、2次転写体に付着したトナーを中間転写体に付着させるクリーニングを実行して後、S10に進み、同様に画像形成するジョブがあればS1に戻り、なければ終了する。このような方式の場合、例えば各色4階調パターンを作成した場合、図18に示すようなパターンレイアウトとなる。
図18において、符号1はベルト状の中間転写体、2はその通常画像形成領域、3はローラ状の2次転写体、4は支持部材5で支持する光学検知手段である。Py1、Py2、Py3、Py4は中間転写体1に形成されるイエロの4階調のパッチパターンであり、Pc1、Pc2は続いて中間転写体1に形成されるシアンの4階調のパッチパターンの一部である。
特開平10−161388号公報 特開2002−123052号公報 特開2003−167394号公報
パッチパターンの検知に際して、上述したごとく2次転写行程を解除する構成を用いる場合には、例えば、特許文献2に開示されているように2次転写体として2次転写ローラを用いるとき、その2次転写ローラが中間転写体に対して接離することになる。このため、接離動作に必要な時間を設定する必要があることから、2次転写の対象である転写材の搬送間隔を広げることになる。
具体的には、図19に示すようなタイミングとなる。このため、従来方式では、画像への影響を防止するため、2次転写体の接離を待って作像を行うこととなり、このために多大なダウンタイムが発生していた。
さらに、2次転写に用いられる2次転写体を接離させる際には、その動作による振動が中間転写体に発生し、結果として、2次転写行程を解除した状態で実行されるパッチパターンの濃度検知時での光学検知手段との光学的関係、つまり、光学的な距離などが乱れてしまい、濃度検知誤差の原因となる。
このような不具合をなくすには、画像形成処理後にいったん画像形成に係るプロセスを停止し、この状態でローラを離間させてから、再度画像形成に係るプロセスを立ち上げた状態でパッチパターンの濃度検知を行うようにして、中間転写体に生じる振動の影響をなくすことが考えられる。しかし、この方法では、プロセスの停止、再起動による経過時間の長大化が顕著となり、ユーザの待機時間が増加するおそれがある。特に、特許文献2および特許文献3に開示されているように、中間転写体の展張部に対向して光学検知手段を配置した場合には、中間転写体の振動の影響が大きく発生する。
ところで、転写材の裏面を汚す不具合を解消すべく、2次転写体として2次転写ローラを用いた場合には、2次転写ローラに付着したトナーを除去するクリーニング装置が設けられることもある。しかし、この場合には、別途クリーニング装置を設ける分、省スペース化や小型化の点で問題があり、低コスト化の妨げとなった。
一方、パッチパターンは、色毎の画像に関する情報を提供するものであるので、2次転写が開始されるまでの間にすべて形成される必要があるが、画像形成処理時間短縮のために2次転写の開始が早められるような場合に、最終色のパッチパターンが形成されていないという事態を発生するおそれもあり、2次転写開始との関係で適正なパッチパターン形成条件が阻害されてしまうという不具合がある。
そこで、この発明の目的は、上記した従来の画像形成装置における問題に鑑み、画像の形成条件に寄与する情報を提供するパッチパターンの検知に要する時間の短縮および精度を高めるとともに、検知精度に影響する中間転写体の振動を抑制し、さらには色毎のパッチパターンのすべてを確実に形成できる、小型かつ低コストな画像形成装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、ドラム状の感光体等の像担持体上に形成したトナー画像を1次転写して中間転写ベルト等の中間転写体上に画像を形成し、その中間転写体に接触して設ける2次転写ローラ等の2次転写体を用いて、中間転写体上の画像を2次転写して最終的に、用紙・OHPフィルム等の転写材に画像を形成する画像形成装置において、
転写材を搬送する方向と直交する、中間転写体の幅をA、2次転写体の幅をB、それらの間を通過する転写材の幅をCとするとき、A>B>Cの関係とし、
中間転写体の、2次転写体が接触しない領域に、パッチパターン形成領域を設け、
そのパッチパターン形成領域に形成したパッチパターンを検知する光学検知手段を備える、ことを特徴とする。
そして、適宜のタイミングで、中間転写体のパッチパターン形成領域にパッチパターンを形成し、そのパッチパターンを光学検知手段で検知して画像濃度や位置を検知し、書き込み出力特性、像担持体の帯電特性、現像剤中のトナーの付着性に影響する帯電特性、さらにはトナーの付着量を制御する現像バイアス特性などの各種の画像形成パラメータをフィードバック制御する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、中間転写体を無端ベルトで形成した中間転写体ベルトとし、2次転写体に対向する2次転写バックアップローラ等の2次転写体対向部材に掛けまわし、その2次転写体対向部材に対して互いの幅方向中心を一致して2次転写体を配置する、ことを特徴とする。そして、2次転写体対向部材に対して中間転写体ベルトである中間転写体を左右対称に掛けまわし、その中間転写体に対して2次転写体を左右対称に接触し、中間転写体の走行ともない、2次転写体対向部材とともに2次転写体を回転する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、中間転写体ベルトである中間転写体の両端縁に沿って位置ずれ防止部材を備え、その位置ずれ防止部材を2次転写体対向部材の両端面に当接してその2次転写体対向部材に中間転写体を掛けまわして設ける、ことを特徴とする。そして、中間転写体ベルトである中間転写体を走行するとき、その中間転写体の両端縁に沿って備える位置ずれ防止部材を2次転写体対向部材の両端面に当て、2次転写体対向部材に掛けまわす中間転写体が幅方向にずれて片寄ることを防ぐ。
請求項4に記載の発明は、請求項2および3に記載の画像形成装置において、2次転写体の幅方向両外側にパッチパターン形成領域を挟んで、中間転写体の幅方向各端部に押し当てるローラ状の当接部を備える、ことを特徴とする。そして、2次転写体の幅方向両外側にパッチパターン形成領域を挟んで、中間転写体の幅方向各端部に当接部を押し当て、中間転写体の走行ともない、2次転写体対向部材とともに2次転写体を回転する。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1に記載の画像形成装置において、中間転写体の走行方向において、中間転写体に2次転写体を接触して形成する2次転写ニップの下流位置に、反射型フォトセンサ等の光学検知手段を備える、ことを特徴とする。そして、中間転写体のパッチパターン形成領域にパッチパターンを形成したとき、2次転写ニップを通過後のパッチパターンを光学検知手段で検知する。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1に記載の画像形成装置において、画像形成装置本体に開閉自在に備える外装カバーのようなカバーで2次転写体を支持して備える、ことを特徴とする。そして、画像形成装置本体に対してカバーを開いたとき、そのカバーで支持する2次転写体を中間転写体から離す。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1に記載の画像形成装置において、中間転写体を複数のローラに掛けまわしてユニット構成とし、その中間転写ユニットに光学検知手段を備える、ことを特徴とする。そして、中間転写ユニット内において、中間転写体と光学検知手段とを同一の部材に組み付ける。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1に記載の画像形成装置において、中間転写体をユニット構成とし、その中間転写ユニットに、閉じたときに当接するカバーを、画像形成装置本体に開閉自在に備え、そのカバーで支持して反射型フォトセンサ等の光学検知手段を備える、ことを特徴とする。そして、カバーを閉めたとき中間転写ユニットに当接し、光学検知手段を支持するカバーと、中間転写体を設ける中間転写ユニットとの間の位置出しをする。
請求項1に記載の発明によれば、中間転写体の、2次転写体が接触しない領域に、パッチパターン形成領域を設け、そのパッチパターン形成領域にパッチパターンを形成するので、中間転写体に対して2次転写体を接離しなくても、中間転写体に形成したパッチパターンが2次転写体に付着するおそれがなく、2次転写体を接離する分、パッチパターンの検知に要する時間の短縮を図る一方、精度を高めるとともに、検知精度に影響する転写体の振動を抑制し、さらには色毎のパッチパターンのすべてを確実に形成できる、小型かつ低コストな画像形成装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、2次転写体対向部材に対して中間転写ベルトである中間転写体を左右対称に掛けまわし、その中間転写体に対して2次転写体を左右対称に接触し、中間転写体の走行ともない、2次転写体対向部材とともに2次転写体を回転するので、中間転写ベルトである中間転写体に加わる押圧負荷を偏りなく左右均等として、中間転写体が幅方向にずれる片寄りを防ぎ、色ずれ等をなくして、またスリップ痕などの異常画像の発生をなくして画像品質の低下を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、中間転写体を走行するとき、その中間転写体の両端縁に沿って備える位置ずれ防止部材を2次転写体対向部材の両端面に当て、2次転写体対向部材に掛けまわす中間転写体の片寄りを防ぐので、同様に中間転写体の片寄りを防ぎ、色ずれ等をなくして、またスリップ痕などの異常画像の発生をなくして画像品質の低下を防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2または3に記載の発明の効果に加えて、2次転写体の幅方向両外側にパッチパターン形成領域を挟んで、中間転写体の幅方向各端部に当接部を押し当て、中間転写体の走行ともない、2次転写体対向部材とともに2次転写体を回転するので、同様に中間転写体の片寄りを防ぎ、色ずれ等をなくして、またスリップ痕などの異常画像の発生をなくして画像品質の低下を防止することができる。特に、トナーが付着していない中間転写体の幅方向両端部で当接部を押し当てから、スリップを防止し、スリップに起因する2次転写不良による画像不良の発生をなくすこともできる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、中間転写体のパッチパターン形成領域にパッチパターンを形成したとき、2次転写ニップを通過後のパッチパターンを光学検知手段で検知するので、光学検知手段の配置に設計上の余裕を持たせ、2次転写ニップの下流位置において精度の高い画像情報検知を可能とすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、画像形成装置本体に対してカバーを開いたとき、そのカバーで支持する2次転写体を中間転写体から離すので、カバーを開くことにより転写材搬送路を開放し、2次転写位置でのジャム処理を容易とすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1ないし6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、中間転写ユニット内において、中間転写体と光学検知手段とを同一の部材に組み付けるので、中間転写体上のパッチパターンと光学検知手段間の距離のばらつきを少なくして安定した画像情報検知を可能とすることができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1ないし6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、カバーを閉めたとき中間転写ユニットに当接し、光学検知手段を支持するカバーと、中間転写体を設ける中間転写ユニットとの間の位置出しをするので、中間転写体上のパッチパターンと光学検知手段間の距離のばらつきを少なくして安定した画像情報検知を可能とすることができる。また、光学検知手段をカバーで支持するので、カバーを開けることにより光学検知手段の汚れを簡単に清掃可能としてメンテナンスを容易とすることができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1には、タンデム型フルカラー画像形成装置における内部機構の概略構成を示す。図中符号100は、画像形成装置本体である。
画像形成装置本体100内には、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの作像ステーション10y、10c、10m、10bを、後述する中間転写ユニット50の中間転写ベルト15に沿ってタンデム式に並べて設ける。各作像ステーションでは、それぞれドラム状の像担持体である感光体11y、11c、11m、11bを備え、そのまわりに帯電装置12y、12c、12m、12b、現像装置14y、14c、14m、14b、1次クリーニング装置17y、17c、17m、17bなどを備える。
そして、感光体11y、11c、11m、11bの図中時計まわりの回転にともない、まず各帯電装置12y、12c、12m、12bでバイアス電圧を印加して表面を一様に帯電する。次いで、ホスト等から送られてくる画像信号に基づき共通の書込み装置13から、それぞれレーザ光Ly、Lc、Lm、Lbを照射することにより書込みを行い、感光体11y、11c、11m、11b上に静電潜像を形成する。そののち、各現像装置14y、14c、14m、14bで、トナーを付着してその静電潜像を可視像化し、感光体11y、11c、11m、11b上に各々各色単色画像を形成する。
そして、感光体11y、11c、11m、11bに接触して無端ベルト状の中間転写ベルト15を図中反時計まわりに走行し、1次転写体である1次転写ローラ16y、16c、16m、16bにより感光体11y、11c、11m、11b上の各色単色画像をシアンから順に中間転写体である中間転写ベルト15上に1次転写し、転写画像を重ね合わせて中間転写ベルト15上にフルカラー画像を形成する。
中間転写ベルト15は、無端ベルトで形成し、2次転写体対向部材である2次転写バックアップローラ51、クリーニングバックアップローラ52、テンションローラ53に掛けまわす。その中間転写ベルト15を介して、感光体11y、11c、11m、11bには、1次転写ローラ16y、16c、16m、16bを対向して備える。また、中間転写ベルト15のまわりには、中間転写ベルト15を介して、クリーニングバックアップローラ52と対向して2次クリーニング装置18を、2次転写バックアップローラ51と対向して2次転写体である2次転写ローラ25を備える。これにより、画像形成装置本体100に対して一括して着脱自在な中間転写ユニット50を構成する。
一方、適宜タイミングで、給紙装置20の給送ローラを回転し、画像形成装置本体100内の給紙カセット21から転写材Nを繰り出し、転写材搬送路23を通して搬送して一対のレジストローラ24間に突き当てて止める。そして、中間転写ベルト15上のフルカラー画像にタイミングを合わせて一対のレジストローラ24を回転し、2次転写ローラ25によりそのフルカラー画像を転写材Nに2次転写する。そののち、フルカラー画像転写後の転写材Nを転写材搬送路23を通してそのまま上方へと搬送し、定着装置22の定着ニップを通過するとき未定着転写トナーを転写材Nに定着し、最終的に転写材Nに画像を形成して後、排出ローラ26で排出して画像形成装置本体100上の排紙スタック装置27上にスタックする。
1次転写終了後の各感光体11y、11c、11m、11bは、1次クリーニング装置17y、17c、17m、17bでクリーニングして転写残トナーを除去して初期化する。また、2次転写終了後の中間転写ベルト15は、2次クリーニング装置18でクリーニングして転写残トナーを除去して初期化する。
図中符号28y、28c、28m、28bは、それぞれ各色現像装置14y、14c、14m、14bにトナーを補給する各色トナーボトルである。
さて、図示画像形成装置では、中間転写体である中間転写ベルト15の走行方向において、その中間転写ベルト15に、2次転写体である2次転写ローラ25を接触して形成する2次転写ニップの下流位置に、光学検知手段として反射型フォトセンサ30を備える。また、その反射型フォトセンサ30と対向して、中間転写ベルト15の内側には、バックアップローラ31を設ける。小型の画像形成装置においては、2次転写ニップより上流位置に反射型フォトセンサ30を配置することがレイアウト上困難である場合が多い。そこで、この例のように2次転写ニップの下流位置に反射型フォトセンサ30を配置する。
図2には、イエロの作像ステーション10yの構成を拡大して示す。
図2に示すとおり、ドラム状の感光体11yのまわりには、帯電装置12y、現像装置14y、中間転写ベルト15を介して1次転写ローラ16y、1次クリーニング装置17y備える。現像装置14yには、制御部33を介して駆動モータ34を接続する。なお、図示省略するが、他のシアン、マゼンタ、ブラックの作像ステーション10c、10m、10bの構成も、使用するトナーの色が相違するのみで、この図2に示すイエロの作像ステーション10yの構成とまったく同一である。
図3には、画像形成装置本体100に備える制御部33の構成を説明するためのブロック図を示す。
同図に示すとおり、制御部33は、画像形成に係るシーケンスプログラムの実行および演算処理を行うROMを用いたCPU35と、データの保存部である不揮発性メモリを用いたRAM36とを備えたマイクロコンピュータで構成されている。図示しないインターフェースを介した入出力部には、現像装置14y、14c、14m、14b、書込み装置13、給紙装置20、レジストローラ24、1次転写ローラ16y、16c、16m、16bよりなる転写装置16、反射型フォトセンサ30が接続されている。
反射型フォトセンサ30は、中間転写ベルト15からの光反射率に応じた信号を出力できる構成を備えており、拡散光検出器あるいは正反射光検出器のうちで、中間転写ベルト15の表面での反射光量と後述する基準パターン像からの反射光量との差を十分な出力値として得ることができるものが用いられる。この例では、黒トナーの検知と全色のトナーパターンのエッジを検出するために有利な正反射型とカラートナーの高濃度部を検知可能なことが利点な拡散型が併用される。
制御部33は、図示しない主電源の投入時、所定時間経過した後の待機時、所定枚数以上のプリントを出力した時、所定枚数以上のプリントを出力した後の待機時など、所定のタイミングで各現像装置14y、14c、14m、14bでの像形成性能、つまり、画像濃度などの作像性能を試験するように構成されている。
具体的には、この所定のタイミングが到来すると、まず感光体11y、11c、11m、11bを回転させながら一様に帯電させる。この帯電については、通常のプリント時における一様な帯電(例えば−700V)とは異なり、その電位を徐々に大きくしていくようにする。そして、書込み装置13からのレーザ光Lの走査により基準パターン像用の静電潜像を形成しながら、現像装置14y、14c、14m、14bによる可視像処理、つまり現像を行う。
この現像により各色のバイアス現像パターン像、いわゆるパッチパターンが感光体11y、11c、11m、11b上に形成される。なお、現像の際、制御部33は、それぞれの現像装置14y、14c、14m、14bにおける現像スリーブに印加される現像バイアスの値も徐々に高くしていくように制御する。
図4には、中間転写ベルト15と、2次転写ローラ25と、支持部材37で支持する反射型フォトセンサ30との位置関係を示す。
図4に示すように、中間転写ベルト15には、図中矢示する走行方向に間隔をあけて通常画像形成領域38を重なり合わずに並ぶように設ける。そして、それぞれ中間転写ベルト15の走行方向と直交する方向の長さである、中間転写体である中間転写ベルト25の幅をA、2次転写体である2次転写ローラ25の幅をB、それらの間の2次転写ニップを通過する転写材Nの幅を通常画像形成領域38の幅と同じCとするとき、A>B>Cの関係とする。
加えて、中間転写ベルト15の、2次転写ローラ25が接触しない領域、すなわちA−Bの領域にパッチパターン形成領域を設ける。そして、そのパッチパターン形成領域にパッチパターンPy、Pc、Pm、Pbを形成し、それらのパッチパターンPy、Pc、Pm、Pbを検知するように上述した反射型フォトセンサ30を備える。これによって、パッチパターンPy、Pc、Pm、Pbを形成しても、2次転写ローラ25を未転写トナーで汚すことがなくなる。
具体的には、パッチパターンPy、Pc、Pm、Pbは、縦15mm×横10mmの大きさで、5mmの間隙を介して形成される。これにより、中間転写ベルト15上のパッチパターンPy、Pc、Pm、Pbが占有する長さは、それぞれ15mm×4+5mm×3=75mmとなる。パッチパターンPy、Pc、Pm、Pbは、プリントプロセス時に形成される各色のトナー像とは異なり、反射型フォトセンサ30で検知するために、上記中間転写ベルト15上に色同士で重なり合わずに並ぶように転写される。このような転写手順により、中間転写ベルト15上には、各色のパッチパターンPy、Pc、Pm、Pbによって構成される1つのパターンブロックが形成される。
また、中間転写体である中間転写ベルト15を無端ベルトで形成して、2次転写体である2次転写ローラ25に対向する2次転写体対向部材である2次転写バックアップローラ51に掛けまわし、その2次転写バックアップローラ51に対して互いの幅方向中心を一致して2次転写ローラ25を配置する。これは、2次転写ローラ25に対して左右均等に押圧することで、中間転写ベルト15の端部への寄りを防止するためである。2次転写ローラ25の中心を中間転写ベルト15の中心でなく、端部へ偏らせると、両端部で中間転写ベルト15の押圧が変わり、押圧の高い側はベルトの走行パスが短くなり、結果的にベルトを引っ張る力が大きくなってしまう。
図5には、中間転写ユニット50まわりにおける感光体11y、11c、11m、11bの設置状態を示す。
図5に示すように、各感光体11y、11c、11m、11b間は、それぞれL1=100mmに設定されている。そして、パッチパターンPy、Pc、Pm、Pbが形成される領域の長さ(L3)が75mmとされている。また、最終色のパッチパターンPbを形成する感光体11bの中心から中間転写ベルト15が掛けまわされているテンションローラ53までの距離とテンションローラ53から2次転写ローラ25、換言すれば、2次転写バックアップローラ51との間の2次転写ニップまでの距離は、ともにL2=75mmとされている。
上述した各色のパッチパターンPy、Pc、Pm、Pbは、中間転写ベルト15の無端移動にともない反射型フォトセンサ30との対向位置を通過する際にその光反射光量が検知され、電気信号として前述の制御部33に出力される。制御部33は、反射型フォトセンサ30から順次出力されるデータに基づき、各パッチパターンPy、Pc、Pm、Pbの光反射率を演算し、濃度パターンデータとしてRAM36に格納していく。反射型フォトセンサ30との対向位置を通過した各パッチパターンPy、Pc、Pm、Pbは、クリーニング装置18によってクリーニングされる。
図6には、図示画像形成装置におけるパッチパターンを用いて画像の濃度検知および位置検知を行うときのフローチャートを示す。
S11で画像形成を開始したとき、S12でプロセス制御タイミングと判断されると、2次転写の離間を行うことなく、S13で直ちにパッチパターン作成条件への切替えを行い、S14にてパッチパターンPy、Pc、Pm、Pbの作成を行い、S15ですべてのパッチパターンを検出し、S16でプロセス制御を実施する。その後、S17に進んで、引き続き画像形成するジョブがあればS11に戻り、なければ終了する。
S12にてプロセス制御タイミングでない場合は、S18で転写材間で2次転写ローラ25が中間転写ベルト15に当接した状態で、2次転写バイアスを逆極性に切り替えて空回しし、2次転写ローラ25に付着したトナーを中間転写ベルト15に付着させるクリーニングを実行して後、S17に進み、同様に画像形成するジョブがあればS11に戻り、なければ終了する。
図7には、このときのパターンレイアウトの一部を、図8にはタイミングチャートを示す。図7において、符号15は中間転写ベルト、38はその通常画像形成領域、25は2次転写ローラ、30は支持部材37で支持する反射型フォトセンサである。Py1、Py2、Py3、Py4は中間転写ベルト15に形成されるイエロの4階調のパッチパターンであり、Pc1、Pc2、Pc3、Pc4は続いて中間転写ベルト15に形成されるシアンの4階調のパッチパターンであり、Pm1は続いて中間転写ベルト15に形成されるマゼンタの4階調のパッチパターンの一部である。
ここでは、作像条件の切替え、具体的には帯電電位と現像バイアスをパッチパターン作成用に切替えているため、作像条件が異なる通常画像を作成することができない。このため、図8に示すダウンタイムが生じるものの、そのダウンタイムは、従来の図19と比較してもわかるように4階調パターンで約1/3に低減することが可能となる。
図9には、別の例のタイミングチャートを示す。
この例においては、パッチパターン作像時の作像条件、具体的には帯電電位と現像バイアスが通常画像形成時と同じであり、書込み条件のみを切替えてパッチパターンを作像している。このときのタイミングチャートは、図9に示すように、通常画像と並行して作像が可能なため、ダウンタイムが発生しない。図7には、このパターン形成のレイアウトを示す。
さて、上述した例では、図10に示すように、2次転写バックアップローラ51に中間転写ベルト15を掛けまわし、その中間転写ベルト15を挟んで2次転写ローラ25を押し当てて2次転写ニップを形成し、その2次転写ニップを通して転写材Nを搬送する。そして、中間転写ベルト15の幅をA、2次転写ローラ25の幅をB、転写材Nの幅をCとするとき、A>B>Cの関係とし、中間転写ベルト15の、2次転写ローラ25が接触しない領域に、パッチパターン形成領域を設け、そのパッチパターン形成領域にパッチパターンPを形成する。
このとき、中間転写体ベルト15には、例えば図10に示すように、両端縁に沿って、ガイドテープを貼り付けるなどにより位置ずれ防止部材40を備える。そして、2次転写ベルト15は、その位置ずれ防止部材40を2次転写バックアップローラ51の両端面51aに当接してその2次転写バックアップローラ51に掛けまわして設ける。これにより、中間転写体ベルト15を走行するとき、位置ずれ防止部材40を2次転写バックアップローラ51の両端面51aに当て、2次転写バックアップローラ51に掛けまわす中間転写ベルト15が幅方向にずれて片寄ることを防ぐ。
ところで、図11に示すように、このとき2次転写ローラ25の幅方向両外側にパッチパターン形成領域を挟んで、中間転写ベルト15の幅方向各端部に押し当てる、例えばローラ状の当接部42を備えるとよい。そして、2次転写ローラ25の幅方向両外側にパッチパターン形成領域を挟んで、中間転写ベルト15の幅方向各端部に当接部42を押し当て、中間転写ベルト15の走行ともない、2次転写バックアップローラ51とともに2次転写ローラ25を回転するようにする。これにより、同様に中間転写ベルト15の片寄りを防ぎ、色ずれ等をなくして、またスリップ痕などの異常画像の発生をなくして画像品質の低下を防止することができる。特に、トナーが付着していない中間転写ベルト15の幅方向両端部で当接部42を押し当てから、スリップを防止し、スリップに起因する2次転写不良による画像不良の発生をなくすこともできる。
中間転写ベルト15の離脱を防止するためには、ベルトテンションを高くすることも考えられるが、中間転写ベルト15に対する負荷が大きくなり、カール癖が付き、異常画像の原因となる。このため、あまりテンションを上げることは好ましくない。また、上記例では、2次転写ローラ25は、中間転写ベルト15に連れ回りすることによって回転しているが、図11から判るようにベルト端部でトナーや転写材Nがない状態で接触する領域ができるために、2次転写ローラ25がトナーや転写材Nによってスリップして画像上不具合を発生させることもなくなる。
図12および図13には、反射型フォトセンサ30を2つずつ配置した例を示す。
上述した例では、反射型フォトセンサ30を1つ配置したが、図12および図13に示すように支持部材37で支持して反射型フォトセンサ30を2箇所に、いずれもパッチパターンに2次転写ローラ25が当接しないように配置してもよい。このような構成にすることによって、パターン検知の高速化が測れるとともに、両サイドでの各色の位置ずれ量を検知して、位置合わせ制御を行うことも可能となる。図12に示す例では、はじめに位置合わせ用のパターンが作成され、引き続きベタ濃度パターンが作成される様子を示している。図13では、各色4階調パターンが並列に作像される様子を示している。
図14には、別の画像形成装置における2次転写位置付近の概略構成を示す。
図から判るように、この例でも、最大転写サイズ幅よりも画像形成可能領域幅を大きく設計し、中間転写ベルト15の幅(走行方向に対して直交する方向)をA、中間転写ベルト15に対して2次転写ローラ25が当接する領域の総幅をB、転写材Nの最大幅をCとしたとき、A>B>Cの関係とし、2次転写ローラ25が当接しないパッチパターン形成領域(A−B)にパッチパターンPを形成し、反射型フォトセンサ30を、2次転写バックアップローラ51と対向する転写材搬送路23の外側に具備する。
またここで、2次転写ローラ25は、画像形成装置本体100に開閉自在に備えるカバー44で支持して備える。そして、画像形成装置本体100に対してカバー44を図中矢示方向に開いたとき、そのカバー44で支持する2次転写ローラ25を中間転写ベルト15から離すようにし、カバー44を開くことにより転写材搬送路23を開放し、2次転写位置でのジャム処理を容易とする。
また、このように画像形成装置本体100とカバー44、すなわち2次転写ローラ25が画像形成装置本体100側と分離して設けられていることから、2次転写ローラ25にクリーニング機構を持たせると、廃トナータンクを画像形成装置本体100とは別に設ける必要があり、余分なコスト、スペース、手間が必要となる問題がある。しかし、この例では、2次転写ローラ25が当接しないパッチパターン形成領域にパッチパターンPを形成するので、パッチパターンPを形成するトナーが2次転写ローラ25に付着するおそれがなく、2次転写ローラ25をクリーニングするクリーニング機構を設ける必要がないから、そのような問題を解消することができる。
図15には、図14のD−D断面を示す。
図示するとおり、カバー44は、矢印方向に開放させることができる。転写材搬送路23、2次転写ローラ25の幅方向外側にパッチパターンPを作像することができ、反射型フォトセンサ30も干渉しない位置に配置することが可能となっている。
反射型フォトセンサ30は、対向する中間転写ベルト15との距離を所定の範囲に抑える必要がある。これは、反射型フォトセンサ30の反射光量がこの距離によって異なり、検知誤差となって表れてしまうからである。そこで、この図14および図15に示す例においては、中間転写ベルト15を複数のローラ51〜53に掛けまわしてユニット構成とし、その中間転写ユニット50のユニット側板46で支持して中間転写ユニット50に反射型フォトセンサ30を備える。そして、中間転写ユニット50内において、中間転写ベルト15と反射型フォトセンサ30とを、同一の部材であるユニット側板46に組み付ける。これにより、中間転写ベルト15上のパッチパターンPと反射型フォトセンサ30間の距離のばらつきを少なくし、安定した画像情報検知を可能とすることができる。
図16には、反射型フォトセンサ30の別の支持構成を示す。
図示例では、中間転写ベルト15をユニット構成とし、その中間転写ユニット50に、閉じたときに当接するカバー44を、画像形成装置本体100に開閉自在に備え、そのカバー44で支持して反射型フォトセンサ30を備える。そして、カバー44を閉めたとき中間転写ユニット50に当接し、反射型フォトセンサ30を支持するカバー44と、中間転写ベルト15を設ける中間転写ユニット50との間の位置出しをする。
すなわち、反射型フォトセンサ30を2次転写ローラ25と同様にカバー44で支持する。しかし、単純にカバー44で支持したままであると、先に述べたように中間転写ベルト15との距離を一定に保つことができない。このため、この例では、カバー44に、反射型フォトセンサ30と2次転写ローラ25との距離を保つための位置決め当接部材47を備えている。この位置決め当接部材47は、カバー44を閉じたときユニット側板46に突き当ててその距離を維持するものであり、中間転写ユニット50と2次転写ローラ25とはこのユニット側板46に対する位置決め当接部材47の当接で位置が決定されているため、反射型フォトセンサ30と中間転写ベルト15との距離を容易に保つことが可能となっている。
また、この例の反射型フォトセンサ30は、カバー44とともに開閉するために、飛散トナーなどで反射型フォトセンサ30が汚れた場合にはカバー44を開いて清掃し、ユーザが容易にメンテナンスすることが可能である。
なお、以上の例で用いた各部材のプロセス条件は、次の通りである。
感光体11y、11c、11m、11bには、有機感光体(OPC)が用いられる。帯電装置12y、12c、12m、12bには、感光体に近接または接触して帯電ローラが用いられて、−200〜−2000(V)の一様帯電が行えるようになっており、一様帯電された感光体11y、11c、11m、11bに対して、原稿画像に対応したレーザ光Ly、Lc、Lm、Lbを用いて静電潜像形成が行われる。
トナーは、負帯電性のものが用いられてネガ−ポジ現像を行うことで静電潜像を可視像処理してトナー像を形成する。中間転写ベルト15としては、厚さ0.10mm、幅266mm、内周長796mmの熱硬化性樹脂が用いられ、移動速度が150mm/secに設定されている。また、中間転写ベルト15の裏面両サイドには幅5mm、高さ2.5mmの位置ずれ防止部材40が縫い付けられている。最大転写紙サイズはLTの縦通紙であり、幅方向の長さとしては216mmが最大となる。
さて、上記条件に基づき、中間転写ベルト15全体での体積抵抗率は、107〜1012Ωcmが得られた。体積抵抗率は、JIS K 6911に記載されている測定方法を用いて電圧100Vを10秒間印加した結果である。また、中間転写ベルト15の表面抵抗率は、三菱油化製の抵抗測定器「ハイレスターIP」で測定したところ、109〜1014Ω/□であった。この表面抵抗率に関しては、上記の抵抗測定器を用いる他に、JIS K 6911に記載されている表面抵抗測定法で測定することもできる。2次転写ローラ25としては、直径が26mm、幅226mmのウレタン発泡樹脂からなるローラを用いた。
タンデム型フルカラー画像形成装置における内部機構の概略構成図である。 そのイエロの作像ステーションの拡大構成図である。 その画像形成装置本体に備える制御部の構成を説明するためのブロック図である。 その中間転写ベルトと、2次転写ローラと、反射型フォトセンサの位置関係図である。 その中間転写ユニットまわりにおける感光体の設置状態図である。 その画像形成装置におけるパッチパターンを用いて画像の濃度検知および位置検知を行うときのフローチャートである。 パッチパターンのパターンレイアウトの一部を示す図である。 その例のタイミングチャートである。 別の例のタイミングチャートである。 2次定着ニップ位置の構成図である。 別の2次定着ニップ位置の構成図である。 反射型フォトセンサを2つずつ配置した例の、中間転写ベルトと2次転写ローラと反射型フォトセンサの位置関係図である。 反射型フォトセンサを2つずつ配置した他例の、中間転写ベルトと2次転写ローラと反射型フォトセンサの位置関係図である。 別の画像形成装置における2次転写位置付近の概略構成図である。 図14のD−D断面図である。 反射型フォトセンサの別の支持構成図である。 従来のパッチパターンを用いて画像の濃度検知および位置検知を行うときのフローチャートである。 従来のパッチパターンのパターンレイアウト図である。 その例のタイミングチャートである。
符号の説明
11y、11c、11m、11b 感光体(像担持体)
15 中間転写ベルト(中間転写体)
25 2次転写ローラ(2次転写体)
30 反射型フォトセンサ(光学検知手段)
40 位置ずれ防止部材
42 当接部
44 カバー
50 中間転写ユニット
51 2次転写バックアップローラ(2次転写体対向部材)
51a 2次転写バックアップローラの端面
100 画像形成装置本体
N 転写材
P、Py、Pc、Pm、Pb パッチパターン

Claims (8)

  1. 像担持体上に形成した画像を1次転写して中間転写体上に画像を形成し、その中間転写体に接触して設ける2次転写体を用いて前記中間転写体上の画像を2次転写して最終的に転写材に画像を形成する画像形成装置において、
    前記中間転写体の幅をA、前記2次転写体の幅をB、それらの間を通過する前記転写材の幅をCとするとき、A>B>Cの関係とし、
    前記中間転写体の、前記2次転写体が接触しない領域に、パッチパターン形成領域を設け、
    そのパッチパターン形成領域に形成したパッチパターンを検知する光学検知手段を備える、
    ことを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記中間転写体を無端ベルトで形成して、前記2次転写体に対向する2次転写体対向部材に掛けまわし、その2次転写体対向部材に対して互いの幅方向中心を一致して前記2次転写体を配置することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中間転写体の両端縁に沿って位置ずれ防止部材を備え、その位置ずれ防止部材を前記2次転写体対向部材の両端面に当接してその2次転写体対向部材に前記中間転写体を掛けまわして設けることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記2次転写体の幅方向両外側に前記パッチパターン形成領域を挟んで、前記中間転写体の幅方向各端部に押し当てる当接部を備えることを特徴とする、請求項2および3に記載の画像形成装置。
  5. 前記中間転写体の走行方向において、前記中間転写体に前記2次転写体を接触して形成する2次転写ニップの下流位置に、前記光学検知手段を備えることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載の画像形成装置。
  6. 画像形成装置本体に開閉自在に備えるカバーで前記2次転写体を支持して備えることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1に記載の画像形成装置。
  7. 前記中間転写体を設ける中間転写ユニットに前記光学検知手段を備えることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1に記載の画像形成装置。
  8. 閉じたとき、前記中間転写体を設ける中間転写ユニットに当接するカバーを、画像形成装置本体に開閉自在に備え、そのカバーで前記光学検知手段を支持して備えることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1に記載の画像形成装置。
JP2006143819A 2005-10-12 2006-05-24 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4766609B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006143819A JP4766609B2 (ja) 2005-10-12 2006-05-24 画像形成装置
US11/733,918 US7616909B2 (en) 2006-05-24 2007-04-11 Image forming apparatus and image forming method

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005297660 2005-10-12
JP2005297660 2005-10-12
JP2006143819A JP4766609B2 (ja) 2005-10-12 2006-05-24 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007133356A true JP2007133356A (ja) 2007-05-31
JP4766609B2 JP4766609B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=38155038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006143819A Expired - Fee Related JP4766609B2 (ja) 2005-10-12 2006-05-24 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4766609B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009042375A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Canon Inc 画像形成装置
US8041238B2 (en) 2008-03-25 2011-10-18 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus, image forming method, and computer program product
JP2013041071A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002278309A (ja) * 2001-03-15 2002-09-27 Seiko Epson Corp 画像担持体及び同画像担持体を備えた画像形成装置
JP2004325782A (ja) * 2003-04-24 2004-11-18 Canon Inc 画像形成装置
JP2005078050A (ja) * 2003-09-04 2005-03-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002278309A (ja) * 2001-03-15 2002-09-27 Seiko Epson Corp 画像担持体及び同画像担持体を備えた画像形成装置
JP2004325782A (ja) * 2003-04-24 2004-11-18 Canon Inc 画像形成装置
JP2005078050A (ja) * 2003-09-04 2005-03-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009042375A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Canon Inc 画像形成装置
US8041238B2 (en) 2008-03-25 2011-10-18 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus, image forming method, and computer program product
JP2013041071A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4766609B2 (ja) 2011-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7616909B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
KR100844064B1 (ko) 화상 형성 장치 및 대전 롤의 대전 제어 방법
JP4379350B2 (ja) 画像形成装置
KR101838671B1 (ko) 화상형성장치 및 이 장치의 자동 색정합 방법
JP4794226B2 (ja) 画像形成装置
JP2001356541A (ja) 画像形成装置
JP2006235391A (ja) 画像形成装置
JP4766609B2 (ja) 画像形成装置
JP2008064819A (ja) 画像形成装置
JP4612776B2 (ja) 画像形成装置
JP2005202110A (ja) 画像形成装置
JP4813805B2 (ja) 画像形成装置
JP4828808B2 (ja) 画像情報検知方法および画像形成装置
JP5811441B2 (ja) 画像形成装置及び転写ユニット
JP4717957B2 (ja) 画像形成装置
JP2005077669A (ja) 画像形成装置
JP4218799B2 (ja) 画像形成装置
JP4638994B2 (ja) タンデム式画像形成装置
JP3727617B2 (ja) 画像形成装置
JP3819410B2 (ja) 画像形成装置
JP2000132047A (ja) 画像形成装置
JP5441988B2 (ja) ベルトユニットおよび画像形成装置
JP3559224B2 (ja) タンデム式フルカラー画像形成装置
JP2001194921A (ja) ベルト装置及び画像形成装置
JP2009204995A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110610

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110610

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees