JP2007133331A - 導波路及びそれを有するデバイス - Google Patents

導波路及びそれを有するデバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2007133331A
JP2007133331A JP2005329024A JP2005329024A JP2007133331A JP 2007133331 A JP2007133331 A JP 2007133331A JP 2005329024 A JP2005329024 A JP 2005329024A JP 2005329024 A JP2005329024 A JP 2005329024A JP 2007133331 A JP2007133331 A JP 2007133331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
columnar
waveguide
columnar structures
defect portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005329024A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007133331A5 (ja
JP4684861B2 (ja
Inventor
Masao Ikemoto
聖雄 池本
Akinari Takagi
章成 高木
Hikari Hoshi
光 星
Kazuya Nohayashi
和哉 野林
Akihiko Numata
愛彦 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005329024A priority Critical patent/JP4684861B2/ja
Priority to US11/558,563 priority patent/US7751669B2/en
Priority to EP06123962.0A priority patent/EP1793248B1/en
Priority to CNB2006101446848A priority patent/CN100429542C/zh
Publication of JP2007133331A publication Critical patent/JP2007133331A/ja
Publication of JP2007133331A5 publication Critical patent/JP2007133331A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4684861B2 publication Critical patent/JP4684861B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • G02B6/1225Basic optical elements, e.g. light-guiding paths comprising photonic band-gap structures or photonic lattices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y20/00Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】 単一モードかつ導波方向に垂直な面内において単峰性の電磁場強度分布を有するモードで導波可能で、かつ所望の周波数帯域で導波することができる3次元フォトニック結晶を利用した導波路を得ること。
【解決手段】 3次元フォトニック結晶と、該3次元フォトニック結晶中の周期を乱す複数の線状欠陥部とを有する導波路であって、該3次元フォトニック結晶は、第1の層から該第4の層が順次積層されており、該第1の層の前記柱状構造が存在する一部の領域を、該柱状構造とは異なる媒質の領域又は、該柱状構造が存在しない領域にすることによって形成した第1の欠陥部と、該第1の層とは異なる層に位置し、該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる柱状構造の一部の柱状構造を、該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる他の柱状構造の媒質の屈折率と異なる屈折率の媒質で形成した第2の欠陥部とを有すること。
【選択図】図4

Description

本発明は、3次元的な屈折率周期構造を有する3次元フォトニック結晶を用いた導波路及びそれを有するデバイスに関するものである。
従来、波長以下の大きさの構造物によって電磁波の透過・反射特性などを制御することができるという概念は、Yablonovitchによって提唱されている(非特許文献1)。この非特許文献1によると、波長以下の構造を周期的に配列することによって電磁波の透過・反射特性などを制御することができる。電磁波の波長を光の波長オーダーにまで小さく(短く)すると、光の透過・反射特性を制御することができる。このような構造物はフォトニック結晶として知られており、ある波長域において、光損失が無損失の100%の反射率を有する反射ミラーを実現できることが示唆されている。このように、ある波長域で反射率を100%にすることができる概念は、従来の半導体が持つエネルギーギャップとの比較から、フォトニックバンドギャップ(PBG)と言われている。また、波長以下の大きさの構造物を3次元的な微細周期構造にすることによって、あらゆる方向から入射した光に対してフォトニックバンドギャップを実現することができ、以下、これを「完全フォトニックバンドギャップ」と呼ぶ。
完全フォトニックバンドギャップを利用することにより、新しい機能を持つ光学素子の実現が可能となる。例えばフォトニック結晶内に点または線状の周期欠陥部を設けることにより共振器や導波路として動作させることができる。特に線状欠陥部を適切に設けることで、線状欠陥内に光を強く閉じ込めたまま、急峻な曲げ導波路や分合波導波路を実現することができることが知られている(特許文献1、非特許文献2)。
完全フォトニックバンドギャップを実現可能な3次元フォトニック結晶としては、図21(a)〜(f)に示す構造が挙げられる。図21(a)〜(f)はそれぞれ順に、ダイヤモンドオパール構造、ウッドパイル構造、らせん構造、独自な3次元周期構造、3次元周期構造の反転構造(インバース構造)、ダイヤモンドウッドパイル構造である。
特開2001−74955 Physical Review Letters, Vol. 58, pp. 2059, 1987年 第65回応用物理学会学術講演会 講演予稿集,NO.3,pp936
3次元フォトニック結晶による完全フォトニックバンドギャップ(PBG)を利用して導波路を構成すると一般的に、PBG内のある周波数の光に対して、単一モードで導波する周波数帯域と、複数モードで導波する周波数帯域が存在する。ここで単一モードとは、導波路を導波するモードのうち、1つの周波数の光に対して、1つの波数ベクトルを有する状態で導波可能なモードのことを指す。また、各導波モードは、導波路内において固有の周期的な強度分布を有している。
一方、光回路や発光素子などに用いられる導波路においては、所望の閉じ込め効果を有し、所望の周波数において、単一モードで導波させることが必要である。また、導波路を導波してきた光を導波路端部から外部へ取り出して使用する場合、導波路端部から出射される光の強度分布は、導波方向に垂直な断面内において、対称性の良い単峰性の電磁場強度分布をしていることが好ましい。導波路端部から出射される光の電磁場強度分布は、各導波モードの導波路端部における、導波方向に垂直な面内における電磁場強度分布に応じて形成される。従って導波モードは、導波方向に垂直な面内において、所定の領域に強く集中する単峰性の電磁場強度分布を有していることが望まれる。
図21(b)に示されるウッドパイル構造の内部に線欠陥導波路が構成されている特許文献1には、柱状構造の一部分を除去し、線状欠陥部とすることによって形成した導波路構造が記載されている。この導波路構造は、特定の帯域において、単一モードかつ単峰性に近い強度分布を有するモードで導波可能な導波路を実現できることが記載されている。しかしながらPBGの一部の周波数帯域では、複数モードで導波する領域となっており、利用できる帯域が制限されている。また、3次元フォトニック結晶を形成する媒質を低屈折率媒質で構成した場合、PBGを有する周波数領域が狭くなるとともに、単一モードで利用できる周波数帯域は急激に狭くなってしまう。
非特許文献2には、比較的広い周波数帯域で、単一モードで導波可能な導波路構造が記載されている。このときの導波方向に垂直な面内における電磁場強度分布および導波方向と積層方向に平行な面内における電磁場分布は、図22(a)および図22(b)に示すような電磁場強度分布となる。中央部で白く表示されている部分ほど電磁場強度が強いことを表しており、追加した柱状構造部分に電磁場強度が強く集中するような双峰的な分布となってしまうため応用上好ましくない(図22(a))。また、図22(b)に示すように電磁場分布は導波路内で大きく変化する。したがって、3次元フォトニック結晶内にこの導波路構造と他の共振器構造や導波路構造を配置する場合、作製誤差等により各構造の配置が微小に変化すると、各構造が有する電磁場分布が大きく変化してしまう。各構造間における電磁場の伝搬特性は、各構造が有する電磁場分布の相対的な位置関係で決定されるため、配置する構造の位置が微小に変化すると各構造間の電磁場の伝搬特性が大きく変化してデバイスの性能が著しく変化する。そのため、この導波路構造を用いたデバイスで所望の性能を得るためには、各構造を高い位置精度で配置する必要があり、高度な作製技術が必要となる。
さらに、上記2つの導波路構造は各導波路の導波モードの周波数を変える手段を有していないため、所望の周波数帯域で、単一モードで導波可能な導波路を得ることができない。
本発明は、単一モードかつ導波方向に垂直な面内において単峰性の電磁場強度分布を有するモードで導波可能で、かつ所望の周波数帯域で導波することができる3次元フォトニック結晶を利用した導波路を提供することを目的とする。
本発明の導波路は、
◎3次元フォトニック結晶と、
該3次元フォトニック結晶中の周期を乱す複数の線状欠陥部と、
を有する導波路であって、
該3次元フォトニック結晶は、複数の柱状構造が所定の間隔を空けて配列された第1の層と、
該第1の層の前記柱状構造とは異なる方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第2の層と、
該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第3の層と、
該第2の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第4の層を有し、
該第1の層から該第4の層が順次、
該第1の層と該第3の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層され、
該第2の層と該第4の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層されており、
該第1の層の前記柱状構造が存在する一部の領域を、該柱状構造とは異なる媒質の領域又は、該柱状構造が存在しない領域にすることによって形成した第1の欠陥部と、
該第1の層とは異なる層に位置し、該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる柱状構造の一部の柱状構造を、該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる他の柱状構造の媒質の屈折率と異なる屈折率の媒質で形成した第2の欠陥部と、
を有することを特徴としている。
◎3次元フォトニック結晶と、
該3次元フォトニック結晶中の周期を乱す複数の線状欠陥部と、
を有する導波路であって、
該3次元フォトニック結晶は、複数の柱状構造が所定の間隔を空けて配列された第1の層と、
該第1の層の前記柱状構造とは異なる方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第2の層と、
該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第3の層と、
該第2の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第4の層と、
前記4つの層の各層に平行な面内において離散的に配置された離散構造を含む層を1層以上含む付加層を有し、
該第1の層から該第4の層が各層の間にそれぞれ該付加層を介して順次、
該第1の層と該第3の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層され、
該第2の層と該第4の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層されており、
該付加層に含まれる離散構造は該柱状構造の交点に相当する位置に配置されており、
該第1の層の前記柱状構造が存在する一部の領域又は、該第1の層の前記柱状構造が存在する領域と該柱状構造近傍の前記離散構造の一部の領域を、該柱状構造及び該離散構造の媒質と異なる領域又は、それらが存在しない領域とすることによって形成した第1の欠陥部と、
該第1の欠陥部を含む層とは異なる層に位置し、該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる柱状構造の一部の柱状構造を該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる他の柱状構造の媒質の屈折率とは異なる屈折率の媒質で形成した第2の欠陥部と、を有し、
該第1の欠陥部と該第2の欠陥部を積層方向に結ぶ長さが、該3次元フォトニック結晶の面外格子周期の半分の長さ以上であることを特徴としている。
◎3次元フォトニック結晶と、
該3次元フォトニック結晶中の周期を乱す複数の線状欠陥部と、
を有する導波路であって、
該3次元フォトニック結晶は、複数の柱状構造が所定の間隔を空けて配列された第1の層と、
該第1の層の前記柱状構造とは異なる方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第2の層と、
該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第3の層と、
該第2の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第4の層と、
前記4つの層の各層に平行な面内において離散的に配置された離散構造を含む層を1層以上含む付加層を有し、
該第1の層から該第4の層が各層の間にそれぞれ該付加層を介して順次、
該第1の層と該第3の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層され、
該第2の層と該第4の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層されており、
該付加層に含まれる離散構造は該柱状構造の交点に相当する位置に配置されており、
該第1の層の前記柱状構造が存在する一部の領域又は、該第1の層の前記柱状構造が存在する領域と該柱状構造近傍の前記離散構造の一部の領域を、該柱状構造及び該離散構造の媒質と異なる領域又は、それらが存在しない領域とすることによって形成した第1の欠陥部と、
該第1の欠陥部を含む層とは異なる層に位置した離散構造の一部を、該離散構造が位置する層と同じ層の他の離散構造の媒質の屈折率と異なる屈折率の媒質より形成した第2の欠陥部とを有し、
該第1の欠陥部と該第2の欠陥部を積層方向に結ぶ長さが該3次元フォトニック結晶の面外格子周期の半分の長さ以上であることを特徴としている。
◎3次元フォトニック結晶と、
該3次元フォトニック結晶中の周期を乱す複数の線状欠陥部と、
を有する導波路であって、
該3次元フォトニック結晶は、複数の柱状構造が所定の間隔を空けて配列された第1の層と、
該第1の層の前記柱状構造とは異なる方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第2の層と、
該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第3の層と、
該第2の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第4の層と、
前記4つの層の各層に平行な面内において離散的に配置された離散構造を含む層を1層以上含む付加層を有し、
該第1の層から該第4の層が各層の間にそれぞれ該付加層を介して順次、
該第1の層と該第3の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層され、
該第2の層と該第4の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層されており、
該付加層に含まれる離散構造は該柱状構造の交点に相当する位置に配置されており、
該第1の層の前記柱状構造が存在する一部の領域又は、該第1の層の前記柱状構造が存在する領域と該柱状構造近傍の前記離散構造の一部の領域を、該柱状構造及び該離散構造の媒質と異なる領域又は、それらが存在しない領域とすることによって形成した、第1の欠陥部と、
該第1の欠陥部を含む層とは異なる層に位置し、
該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる柱状構造の一部の柱状構造を、該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる他の柱状構造の媒質の屈折率とは異なる屈折率の媒質で形成し、かつ該第1の欠陥部を含む層とは異なるそうに位置した離散構造の一部を、該離散構造が位置する層と同じ層の他の離散構造の媒質の屈折率と異なる屈折率の媒質より形成した第2の欠陥部と、を有し、
該第1の欠陥部と該第2の欠陥部を積層方向に結ぶ長さが該3次元フォトニック結晶の面外格子周期の半分の長さ以上であることを特徴としている。
本発明によれば、単一モードかつ導波方向に垂直な面内において単峰性の電磁場強度分布を有するモードで導波可能で、かつ所望の周波数帯域で導波することができる導波路及びそれを有する発光素子が得られる。
以下、本発明を図示の各実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1で利用するウッドパイル構造Aの概略図である。ウッドパイル構造Aは、xy平面を含む4つの層101〜104を基本周期として構成されている。
図2は図1の各層のxy断面の一部を示している。第1の層101および第3の層103は、y軸方向に延びる複数の柱状構造101aおよび103aが等間隔Pでy方向と直交するx方向に周期的に配置されており、柱状構造101aと103aはそれぞれx軸方向にP/2ずれた位置に配置されている。また、第2の層102および第4の層104は、x軸方向に延びる複数の柱状構造102aおよび104aが等間隔Pでx方向と直交するy方向に配置されており、柱状構造102aと104aはそれぞれy軸方向にP/2ずれた位置に配置されている。
柱状構造101a〜104aの材料の屈折率、柱状構造の形状や間隔、各層の厚さなどを最適化することにより、所望の周波数帯域(波長帯域)に完全フォトニックバンドギャップを得ることができる。
本実施例で用いるウッドパイル構造Aの構造パラメータを表1に示す。以下、構造パラメータにおいて、面内格子周期とは図2に示した柱状構造の101a〜104aの周期方向の間隔Pをいう。また面外格子周期とは複数層からなる基本周期をいい、例えばウッドパイル構造Aにおいては層101〜104の4層分の積層方向の長さをいう。表1中の屈折率は、ウッドパイル構造の柱状構造101a〜104aを構成する媒質(材料)の屈折率を表わしている。ウッドパイル構造の柱状構造以外の部分の媒質は空気であって屈折率は1.0である。また柱状構造幅とは、層内における柱状構造が延びる方向に垂直な方向の長さ、柱状構造高さとは、柱状構造の積層方向(z軸方向)の長さをいう。これらは以下の実施例においても同様である。
図3はウッドパイル構造Aのフォトニックバンドギャップを平面波展開法により計算した結果を示すグラフである。グラフの横軸は波数ベクトル、すなわちフォトニック結晶に入射する電磁波の入射方向を表している。例えばK点はx軸(もしくはy軸)に平行な波数ベクトル、X点はxy平面内において、x軸(もしくはy軸)に対して45°の傾きを持った波数ベクトルを表している。グラフの縦軸は格子周期で規格化した周波数(規格化周波数)を示している。網掛けで示された周波数帯域は、光の入射方向によらず光が存在できない完全フォトニックバンドギャップである。
このような3次元フォトニック結晶の内部に周期を乱す欠陥部を設けると、完全フォトニックバンドギャップ内の周波数を有する欠陥モードを生成する。この欠陥モードは、欠陥部の形状や媒質によって、周波数(波長)、波数ベクトルが決まるモードである。このとき線状の欠陥部を設けると線状の欠陥部が延びる方向には波数ベクトルの大きさが制限されないため、欠陥モードは線状の欠陥部が延びる方向に導波するモードとなる。
図4は本発明の実施例1の要部概略図であって、図1のウッドパイル構造Aの内部に線状欠陥部を設けた導波路構造Bを示している。導波路構造Bは、図1に示すウッドパイル構造Aの内部にy軸方向に延びる線状欠陥部(第1の線状欠陥部)20を有している。さらに線状欠陥部20が形成される層とは異なる層に位置し、y軸方向に延びる柱状構造の一部を改変することによって形成した第2の線状欠陥部200〜203を含んでいる。
図4(a)は導波路構造Bのxz断面である。図4(b)〜(d)はそれぞれ断面i、断面ii、断面iiiにおける導波路構造Bのxy断面である。
第2の線状欠陥部200、201、202、203は、柱状構造の一部を、ウッドパイル構造Aの柱状構造を構成する媒質とは異なる屈折率を有する媒質で構成することによって形成されている。
本実施例では、図4および表2のように、第1の線状欠陥部20とは異なる層に位置する、y軸方向に延びる柱状構造を、屈折率2.0を有する媒質で構成することによって形成した第2の線状欠陥部200〜203を含む構造について示した。なお第1の線状欠陥部20は、第1の層101において柱状構造の一部が除去された、柱状構造が存在しない領域である。
導波路構造Bの詳細な構造パラメータを表2に示す。なお、座標の原点はxz断面内における第1の線状欠陥部20の中心とした。また第1の線状欠陥部20の層内におけるx軸方向の長さを欠陥部幅、第1の線状欠陥部20の積層方向の長さを欠陥部高さとする。さらに、各線状欠陥部を構成する媒質の屈折率を欠陥部屈折率とする。表2および図4中では欠陥部幅を20w、欠陥部高さを20hと記し、欠陥部屈折率を20n、200n、201n、202n、203nと記した。
図5(a)は、導波路構造Bについて有限差分時間領域(FDTD)法を用いて、導波モードを計算した結果を示すグラフである。グラフの横軸は格子周期Pで規格化した波数ベクトルの導波方向(y方向)成分の大きさを表しており、グラフの縦軸は格子周期Pで規格化した周波数(規格化周波数)を示している。斜線で示した周波数帯域は、完全フォトニックバンドギャップ以外の周波数帯域を示しており、完全フォトニックバンドギャップ内で存在するモードは、欠陥部に起因した欠陥モードを示している。
塗り潰した周波数帯域は、欠陥モードのうち単一モードで導波可能な周波数帯域を表している。単一モードで導波可能な周波数帯域は、0.446から0.458の範囲で存在している。導波路構造Bにおいて、第1の線状欠陥部20だけを設け、第2の線状欠陥部を設けない場合の導波モードを、FDTD法を用いて計算すると、単一モードで導波可能な周波数帯域は、0.433から0.440となる。従って第2の線状欠陥部を設けることによって、広い周波数帯域において単一モードで導波可能な導波路が得られることが分かる。
図5(b)は、導波路構造Bで、単一モードで導波可能な周波数帯域における導波モードのxz断面における電磁場強度分布を示している。図5(b)において、白く表示されている部分は電磁場強度が強い部分を表している。導波路の中心付近に電磁場強度が強く集中する単峰性又はそれに近い電磁場分布を有していることが分かる。
次に、導波路構造Bにおいて、第2の線状欠陥部200〜203の欠陥部屈折率200n、201n、202n、203nを同時に同量だけ変化させたときの単一モードで導波可能な周波数帯域の変化を図6に示す。
図6は横軸に欠陥部屈折率、縦軸に規格化周波数を表している。図6の点を結んだ実線および破線は、それぞれ単一モードで導波可能な周波数帯域の高周波数側周波数および低周波数側周波数を表しており、その間の周波数帯域が単一モードで導波可能な周波数帯域を表している。欠陥部屈折率200n、201n、202n、203nを変化させることによって、単一モードで導波可能な周波数帯域が変化する。つまり、導波路構造Bにおいて、第2の線状欠陥部200〜203を構成する媒質を変え、欠陥部屈折率を変化させることによって、単一モードで導波可能な周波数帯域を制御することができる。
本実施例の導波路構造Bによって、単一モードで導波可能な周波数帯域が制御でき、導波方向に垂直な面内において単峰性又はそれに近い強度分布を有するモードを得ることができる理由を以下に説明する。
導波路構造Bの導波モードにおいて、PBGの低周波数側に近い導波モードの電磁場分布と高周波数側に近い導波モードの電磁場分布を比較すると、低周波数側に近いモードの電磁場分布は、線状欠陥部に比較的強く集中している。一方、高周波数側に近いモードは、線状欠陥部から離れたところまで、電磁場分布が広がっており、特に線状欠陥部に対して積層方向に広がりを持っている。
光の周波数と波数ベクトルの関係が空間の屈折率で決まるように、導波モードの周波数と波数ベクトルの関係はモード屈折率で決まり、波数ベクトルが一定であれば、モード屈折率が低くなるほどモードの周波数は高周波数となる。また、モード屈折率はモードの電磁場分布が構造の高屈折率部分に集中する割合によって決まる。
したがって、第1の線状欠陥部から積層方向に離れた位置に第2の線状欠陥部を形成し、
第2の線状欠陥部を構成する媒質の屈折率を変化させると、導波モードの高周波数側に近いモードのモード屈折率が大きく変化する。その結果、導波モードの高周波数側に近いモードの周波数を大きく変化させることができる。
これを利用して第2の線状欠陥部を構成する媒質を最適に設計し、高周波数側に近い導波モードの周波数を所望の周波数にすることで、単一モードで導波可能な周波数帯域を制御することができる。
また、従来例で提案されている導波路構造のように、第1の線状欠陥部の極近傍に第2の線状欠陥部を設けると、導波モードの電磁場分布が第2の線状欠陥部の影響を強く受けてしまう。導波モードの電磁場分布は高屈折率材料部分に集中しやすい性質があるため、導波モードの電磁場分布は第2の線状欠陥部に集中し、導波方向に垂直な面内における電磁場分布は双峰的な分布となってしまう。
一方、本実施例の導波路構造Bでは第1の線状欠陥部から離れた位置に第2の線状欠陥部を設けているため、導波モードが有する電磁場分布への影響は少ない。そのため、導波方向に垂直な面内における電磁場分布は、第1の線状欠陥部に強く集中するような単峰性又はそれに近い分布を持つこととなる。
本実施例では、第1の線状欠陥部と同じ方向に延びる柱状構造を含む層で、第1の線状欠陥部の最も近傍に位置する層を選択し、第1の線状欠陥部の最も近傍に位置する柱状構造に第2の線状欠陥部を設けた。本発明はこれに限られず、第1の線状欠陥部と同じ方向に延びる柱状構造を含む層で、最も近傍に位置する層内において、さらに離れた場所に位置する柱状構造に第2の線状欠陥部を設けても同様の効果が得られる。
また、第1の線状欠陥部から積層方向にさらに離れた層内に位置する柱状構造に第2の線状欠陥部を設けても、同様の効果が得られる。第1の線状欠陥部と第2の線状欠陥部との積層方向の距離は、面外格子周期の0.5倍以上1.5倍以内であると効果的である。面外格子周期の0.5倍未満の場所に第2の線状欠陥部を設けると、導波方向に垂直な面内における電磁場分布が単峰性の分布を有する導波モードを得ることが難しくなるためである。また面外格子周期の1.5倍よりも離れた場所では、第2の線状欠陥部を設けても影響が非常に小さいためである。
また、第2の線状欠陥部を設ける柱状構造の個数は、本実施例に制限されるものではなく、3つ以下でも、5つ以上でも良い。また、複数個の線状欠陥部を設けた場合、各線状欠陥部を構成する媒質は互いに異なる屈折率を有していてもよい。
第2の線状欠陥部の位置、個数、構成する媒質を細かく制御することで、導波モードの周波数のさらに細かい制御が可能となる。
さらに本実施例は、フォトニック結晶を構成する柱状構造の媒質の屈折率に影響されるものではない。例えば、屈折率3.6を有する媒質の柱状構造を用いて構成された3次元フォトニック結晶で、図4で示した導波路構造Bと同じ構造を有する導波路構造Cについて述べる。導波路構造Cの詳細な構造パラメータを表3に示す。
導波路構造Cにおいて、欠陥部屈折率200n、201n、202n、203nを同時に同じ量だけ変化させたときの単一モードで導波可能な周波数帯域の変化の様子について図7に示す。図7は、横軸に欠陥部屈折率、縦軸に規格化周波数を表している。図7中の点を結ぶ実線および破線は、それぞれ単一モードで導波可能な周波数帯域の高周波数側周波数および低周波数側周波数を表しており、その間の周波数帯域が単一モードで導波可能な周波数帯域を表している。また導波モードの計算は、図6と同様にFDTD法を用いて計算した。欠陥部屈折率200n、201n、202n、203nを変化させることによって、単一モードで導波可能な領域が変化する様子が分かる。これにより、3次元フォトニック結晶構造を構成する媒質の屈折率に関わらず、第2の線状欠陥部を構成する媒質を変え、欠陥部屈折率を変化させることによって、単一モードで導波可能な帯域を制御できることが分かる。
以上のように本実施例では、ウッドパイル構造中に導波路構造を設けた場合について示した。この導波路構造によって、所望の周波数帯域において、単一モードかつ所望の強度分布を有するモードで導波可能な導波路を実現できることを示した。
上記のような3次元フォトニック結晶を利用した導波路構造を構成する媒質としては、従来の構造と同様に、高い屈折率比を有する2種類以上の媒質を用いることが望ましい。フォトニックバンドギャップは結晶内の屈折率分布に起因して得られるものであるため、相互の屈折率比が大きい媒質同士を組み合わせるほど、より広いフォトニックバンドギャップを得ることができるからである。有効な広さを持つフォトニックバンドギャップを得るためには屈折率比が2以上であることが望ましい。柱状構造を構成する媒質はSi、GaAs、InP、Ge、TiO2、GaN、Ta2O5、Nb2O5など、高屈折率材料が好ましい。さらに使用波長帯域で吸収を持たず透明な材料であることがより好ましい。柱状構造を構成する媒質以外の媒質はSiO2などの誘電体、PMMAなどの高分子有機材料、空気、水などの低屈折率媒質を用いる。また、柱状構造の一部を除去することによって形成された第1の線状欠陥部を形成する媒質は、空気に限定されるものではなく、上記で上げた低屈折率媒質で形成してもよい。
導波路の作製にあたっては、従来の作製手法(電子ビームリソグラフィによる構造パターニングと積層を繰り返し行う手法やウエハ融着法、ナノインプリント法など)を用いることができる。
図8は、本発明の実施例2で利用する、ウッドパイル構造の3次元フォトニック結晶に比べて広いフォトニックバンドギャップを有する3次元フォトニック結晶構造Dの概略図である。3次元フォトニック結晶構造Dは、xy平面を含む層301〜312の12層を基本周期として構成されている。図9は各層のxy断面の一部を示している。第1の層301および第7の層307は、y軸方向に延びる複数の柱状構造301aおよび307aが等間隔Pでx方向に配置されており、柱状構造301aと307aはそれぞれx軸方向にP/2ずれた位置に配置されている。また、第4の層304および第10の層310は、x軸方向に延びる複数の柱状構造304aおよび310aが等間隔Pでy方向に配置されており、柱状構造304aと310aはそれぞれy軸方向にP/2ずれた位置に配置されている。
第2の層302および第3の層303には、第1の層301中の柱状構造301aおよび第4の層304中の柱状構造304aの交点に相当する位置に、xy平面内において互いに接しないように離散的に配置された離散構造302aおよび303aが配置されている。なお、離散構造302aと303aはxy面内における90度の回転により相互に重なる対称性を有している。柱状構造を含む層の間にある第5の層305、第6の層306、第8の層308、第9の層309、第11の層311、第12の層312も同様である。即ち、隣接する層中の柱状構造の交点に相当する位置に、xy平面内において離散的に配置された離散構造305a、306a、308a、309a、311a、312aが配置されている。
各層中の柱状構造および離散構造は互いに接している。柱状構造及び離散構造の材料の屈折率、柱状構造および離散構造の形状や間隔、各層の厚さなどを最適化することにより、所望の周波数帯域(波長帯域)に広い完全フォトニックバンドギャップを得ることができる。なお第2、第3、第5、第6、第8、第9、第11、第12は離散構造を含む層とする。
3次元フォトニック結晶構造Dの詳細な構造パラメータを表4に示す。以下において、面内格子周期とは図9に示した柱状構造の間隔Pをいう。面外格子周期とは複数層からなる基本周期をいい、例えば3次元フォトニック結晶構造Dにおいては301〜312の12層分の積層方向の長さをいう。表4中の屈折率は、3次元フォトニック結晶構造Dの柱状構造および離散構造を構成する媒質の屈折率を表わしている。3次元フォトニック結晶構造Dの柱状構造および離散構造以外の部分の媒質は空気であって屈折率は1.0である。離散構造幅は、図9に示す各離散構造の層内における長さを指し、表4および図9中に、Dw1、Dw2と記した。離散構造高さは、各離散構造の積層方向(z方向)の長さを指し、表4および図8中にDhと記した。
図10は3次元フォトニック結晶構造Dのフォトニックバンドギャップを平面波展開法にて計算した結果を示すグラフである。図10の縦軸、横軸は、実施例1の図3と同じである。網掛けで示された周波数帯域において、光の入射方向によらず光が存在できない完全フォトニックバンドギャップが形成されている。3次元フォトニック結晶構造Dの内部に線状の欠陥部を設けると、完全フォトニックバンドギャップ内の周波数を有する導波モードを生成する。
図11は本実施例にかかる3次元フォトニック結晶構造Dの内部に線状欠陥部を設けた導波路構造Eの概略図である。導波路構造Eは、3次元フォトニック結晶構造Dの内部にy軸方向に延びる第1の線状欠陥部40を有している。さらに、第1の線状欠陥部40が形成された層とは異なる層に位置し、y軸方向に延びる柱状構造の一部を改変することによって形成した第2の線状欠陥部400、401、402、403を含んでいる。ここで、第1の欠陥部40は、第1の層の柱状構造とその上下の各2層の離散構造の一部が除去された領域である。これは後述する図14の第1の欠陥部50においても同様である。
図11(a)は導波路構造Eのxz断面である。図11(b)〜(d)はそれぞれ断面i、断面ii、断面iiiにおける導波路構造Eのxy断面図である。
導波路構造Eの詳細な構造パラメータを表5に示す。本実施例では、図11および表5に示すように、第1の線状欠陥部40とは異なる層に位置する、y軸方向に延びる柱状構造を、屈折率2.0を有する媒質で構成することによって形成した第2の線状欠陥部400〜403を含む構造に関する。第1の線状欠陥部40の高さ40hは、第1の層301とその上下の各2層の合計となっている。また第1の線状欠陥部幅40wは第3の層303の離散構造幅Dw1に相当している。なお、座標の原点をxz断面内における第1の線状欠陥部40の中心とした。第1の線状欠陥部40の層内におけるx軸方向の長さを欠陥部幅、第1の線状欠陥部40の積層方向(z方向)の長さを欠陥部高さとする。線状欠陥部を構成する媒質の屈折率を欠陥部屈折率とする。表5および図11中では欠陥部幅を40w、欠陥部高さを40hと記し、欠陥部屈折率を40n、400n、401n、402n、403nと記した。
図12(a)は、導波路構造EについてFDTD法を用いて、導波モードを計算した結果を示すグラフである。グラフの横軸・縦軸は実施例1と同じである。また、実施例1と同様に斜線で示した周波数帯域は完全フォトニックバンドギャップ以外の周波数帯域を示している。また、網掛けした周波数帯域は、導波モードのうち単一モードで導波可能な周波数帯域を表している。単一モードで導波可能な周波数帯域は、0.462から0.481の範囲で存在している。一方、導波路構造Eにおいて、第1の線状欠陥部40だけを設け、第2の線状欠陥部400〜403を設けない場合の導波モードを、FDTD法を用いて計算すると、単一モードで導波可能な周波数帯域は、0.452から0.466となる。したがって、第2の線状欠陥部400〜403を設けることによって、広い周波数帯域において単一モードで導波可能な導波路が得られることが分かる。
図12(b)は導波路構造Eで単一モードで導波可能な周波数帯域における導波モードのxz断面における電磁場強度分布を示している。白く表示されている部分ほど、電磁場強度が強いことを表しており、導波路の中心付近に電磁場強度が強く集中する単峰性又はそれに近い電磁場分布を有していることが分かる。
次に、導波路構造Eにおいて、第2の線状欠陥部の欠陥部屈折率400n、401n、402n、403nを同時に同量だけ変化させたときの単一モードで導波可能な周波数帯域の変化を図13に示す。図13は、横軸に欠陥部屈折率、縦軸に規格化周波数を表している。図13中の点を結ぶ実線および破線は、それぞれ単一モードで導波可能な周波数帯域の高周波数側周波数および低周波数側周波数を表しており、その間の周波数帯域が単一モードで導波可能な周波数帯域を表している。これより、欠陥部屈折率400n、401n、402n、403nを変化させることによって、単一モードで導波可能な領域が変化することが分かる。
したがって、導波路構造Eにおいて、第2の線状欠陥部を構成する媒質を変え、欠陥部屈折率を変化させることによって、単一モードで導波可能な周波数帯域を制御できる。なお本実施例の導波路構造Eによって単一モードで導波可能な周波数帯域を制御でき、導波方向に垂直な面内において単峰性に近い強度分布を得ることができる理由は、実施例1で述べた理由と同じである。
本実施例では、第1の線状欠陥部と同じ方向に延びる柱状構造を含む層で、第1の線状欠陥部の最も近傍に位置する層を選択し、第1の線状欠陥部の最も近傍に位置する柱状構造に第2の線状欠陥部を設けたが、他の柱状構造に第2の線状欠陥部を設けてもよい。
例えば、実施例1で述べたように、第1の線状欠陥部と同じ方向に延びる柱状構造を含む層で、最も近傍に位置する層内において、さらに離れた場所に位置する柱状構造に第2の線状欠陥部を設けても同様の効果が得られる。
また、第1の線状欠陥部から積層方向にさらに離れた層内に位置する柱状構造に第2の線状欠陥部を設けても、同様の効果が得られる。第1の線状欠陥部と第2の線状欠陥部との積層方向の距離は、面外格子周期の1.5倍以内であると効果的である。さらに、第2の線状欠陥部の個数は、本実施例に制限されるものではなく、3つ以下でも5つ以上でも良い。また複数個の線状欠陥部を設けた場合、各線状欠陥部を構成する媒質は、異なる屈折率を有していてもよい。第2の線状欠陥部の位置、個数、構成する媒質を細かく制御することにより、導波モードの周波数のさらに細かい制御が可能となる。
次に、図8に示す実施例の3次元フォトニック結晶Dを用いることによって、第1の線状欠陥部が延びる方向と同じ方向に延びる柱状構造の代わりに、又はそれとともに離散構造部分に第2の線状欠陥部を設ける導波路構造Fの実施例を示す。この導波路構造Fによっても単一モードで導波可能な周波数帯域が制御できることを説明する。
図14に示す導波路構造Fは、図8に示す3次元フォトニック結晶構造Dの内部にy軸方向に延びる第1の線状欠陥部50と、第1の線状欠陥部50が形成される層とは異なる層に位置する離散構造の一部を改変(屈折率を変化)したものである。図14(b)〜(d)は、第2の線状欠陥部500、501、502、503を含む層の構造の説明図である。第2の線状欠陥部500、501、502、503は、3次元フォトニック結晶構造Dの柱状構造および離散構造とは異なる屈折率を有する媒質で形成されている。
図14(a)は導波路のxz断面図、図14(b)〜(d)はそれぞれ断面i、断面ii、断面iiiにおける導波路のxy断面図である。本実施例は、第1の線状欠陥部50の最も近傍に位置する離散構造に形成した第2の線状欠陥部500、501、502、503を含む構造に関する。
導波路構造Fの詳細な構造パラメータを表6に示す。ここで、第1の線状欠陥部を構成する媒質の屈折率、および第2の線状欠陥部に含まれる離散構造を構成する媒質の屈折率を、欠陥部屈折率とする。なお、表6および図14中では、第1の線状欠陥部幅を50w、第1の線状欠陥部高さを50hと記し、欠陥部屈折率を50n、500n、501n、502n、503nと記した。第1の欠陥部50の高さ50hは第1の層301と、その上下各2層の合計となっている。なお、導波モードの計算は、前記と同じくFDTD法を用いて計算した。
図15は、導波路構造Fにおいて、欠陥部屈折率500n、501n、502n、503nを同時に同量だけ変化させたときの単一モードで導波可能な周波数帯域の変化を示したものである。横軸は欠陥部屈折率、縦軸に規格化周波数を表している。図15中の点を結ぶ実線および破線は、それぞれ単一モードで導波可能な周波数帯域の高周波数側周波数および低周波数側周波数を表しており、その間の周波数帯域が単一モードで導波可能な周波数帯域を表している。欠陥部屈折率501n、502n、503nを変化させることによって、単一モードで導波可能な領域が変化することが分かる。
したがって、第1の線状欠陥部とは異なる層に位置する離散構造の一部に第2の線状欠陥部を形成し、第2の線状欠陥部を構成する媒質を変え、欠陥部屈折率を変化させることによって、単一モードで導波可能な周波数帯域を制御することができる。本実施例では第2の線状欠陥部として、第1の線状欠陥部を含む層とは異なる層に位置し、第1の線状欠陥部の最も近傍に位置する離散構造に第2の線状欠陥部を設けたが、他の離散構造に第2の線状欠陥部を設けても良い。例えば、第1の線状欠陥部を含む層とは異なる層内に位置し、第1の線状欠陥部からさらに離れた離散構造でも良い。さらに離れた層内に位置する離散構造、y軸方向に延びる柱状構造に隣接する離散構造部に第2の線状欠陥部を設けても、同様の効果を得ることが出来る。第1の線状欠陥部と第2の線状欠陥部との距離は、面外格子周期の0.5倍以上、1.5倍以内であると効果的である。面外格子周期の0.5倍未満の場所に第2の線状欠陥部を設けると、導波方向に垂直な面内における電磁場分布が単峰性の分布を有する導波モードを得ることが難しくなるためである。また面外格子周期の1.5倍よりも離れた場所では、第2の線状欠陥部を設けても影響が非常に小さいためである。
さらに、上記の通り、柱状構造と、離散構造のそれぞれに第2の線状欠陥部を設けてもよい。また、第2の線状欠陥部の個数は、本実施例に制限されるものではなく、3つ以下でも、5つ以上でも良く、複数個の第2の線状欠陥部を設けた場合、各線状欠陥部を構成する媒質は、互いに異なる屈折率を有してもよい。
また、本実施例における第1の線状欠陥部は、柱状構造と柱状構造の近傍に位置する離散構造を除去することによって形成したが、柱状構造あるいは、柱状構造と離散構造の一部を除去することによって形成してもよい。
さらに、実施例1と同様に、本実施例は、フォトニック結晶を構成する媒質の屈折率に影響されるものではない。例えば、屈折率3.6を有する媒質を用いて構成されたフォトニック結晶で、図11で示した導波路構造Eと同様の構造を有する、導波路構造Gを形成しても良い。この場合でも、第2の線状欠陥部によって単一モードで導波可能な周波数帯域を制御できることを以下に説明する。導波路構造Gの構造パラメータを表7に示す。また導波モードの計算は、上記同様にFDTD法を用いて計算した。
図16は、欠陥部屈折率400n、401n、402n、403nを同時に同量だけ変化させたときの単一モードで導波可能な周波数帯域の変化を示したものである。横軸は欠陥部屈折率、縦軸は規格化周波数を表している。
図16中の点を結ぶ実線および破線は、それぞれ単一モードで導波可能な周波数帯域の高周波数側周波数および低周波数側周波数を表しており、その間の周波数帯域が単一モードで導波可能な周波数帯域を表している。欠陥部屈折率400n、401n、402n、403nを変化させることによって、単一モードで導波可能な領域が変化することが分かる。したがって、3次元フォトニック結晶構造を構成する媒質の屈折率に関わらず、第1の線状欠陥部とは異なる層に形成した第2の線状欠陥部を構成する媒質を変え、欠陥部屈折率を変化させることによって、単一モードで導波可能な帯域を制御できることが分かる。
以上のように、本実施例では、3次元フォトニック結晶構造Dに利用し、欠陥部を設けて導波路を構成した構造について示した。各実施例の導波路構造によって、所望の周波数帯域において、単一モードかつ所望の強度分布を有するモードで導波可能な導波路を実現できる。
上記のような3次元フォトニック結晶を利用した導波路を構成するのに望ましい媒質は、実施例1で述べたとおりである。また、第1の線状欠陥部を形成する媒質は、空気に限定されるものではなく、実施例1で述べた低屈折率媒質で形成してもよい。また、3次元フォトニック結晶の作製プロセスについても、実施例1で述べた作製プロセスと同様のものを用いることができる。
また、各実施例では付加層中に2層の離散構造を含む層を有する3次元フォトニック結晶について述べたが、これに限定されることはない。例えば1層または3層又は3層以上の離散構造を含む層を有する3次元フォトニック結晶構造や柱状構造の片側に離散構造を有する3次元フォトニック結晶構造を用いても、上記で述べた位置に線状欠陥部を設けることで、同様の効果が得られる。
離散構造を含む層が1層の場合と3層の場合を示す。図23(a)は本発明の導波路で利用できる3次元フォトニック結晶の要部概略図である。図23(a)は離散構造を含む層が1層の場合である。3次元周期構造2100は、xy平面を含む8つの層2101〜2108を基本周期として構成されている。
図23(b)は各層2101〜2108のxy断面の一部の概略図を示す。第1の層2101および第5の層2105は、第1の媒質(高屈折率)によるy軸方向に延びる複数の柱状構造2101aおよび2105aが等間隔(ピッチ)Pでx方向に配置されている。そして柱状構造2101aおよび2105aはx軸方向にP/2ずれた位置に配置されている。また、第3の層2103および第7の層2107は、第1の媒質によるx軸方向に延びる複数の柱状構造2103aおよび2107aが等間隔(ピッチ)Pでy方向に配置されている。そして柱状構造2103aおよび2107aはy軸方向にP/2ずれた位置に配置されている。
第2の層2102には、第1の層2101中の柱状構造2101aおよび第3の層2103中の柱状構造2103aの交点に相当する位置に、xy平面内において互いに接しないように離散的に第1の媒質による離散構造2102aが配置されている。同様に、柱状構造を含む層の間にある第4の層2104、第6の層2106、第8の層2108も同様である。すなわち、隣接する層中の柱状構造の交点に相当する位置に、xy平面内において離散的に配置された離散構造2102aと同一形状の第1の媒質による離散構造2104a、2106a、2108aが配置されている。
各層中の柱状構造2101a、2103a、2105a、2107aおよび離散構造2102a、2104a、2106a、2108aは互いに接しており、各層中の柱状構造以外の領域および離散構造以外の部分1aは第2の媒質(低屈折率)で充填されている。
図24(a)は離散構造を含む層(付加層)が3層の場合の要部概略図である。3次元フォトニック結晶2300は、xy平面を含む16の層2301〜2316を基本周期として構成されている。
図24(b)は各層のxy断面の一部を示す。第1の層2301および第9の層2309は、第1の媒質によるy軸方向に延びる複数の柱状構造2301aおよび2309aが等間隔Pでx方向に配置されており、柱状構造2301aおよび2309aはx軸方向にP/2ずれた位置に配置されている。また、第5の層2305および第13の層2313は、第1の媒質によるx軸方向に延びる複数の柱状構造2305aおよび2313aが等間隔Pでy方向に配置されており、柱状構造2305aおよび2313aはy軸方向にP/2ずれた位置に配置されている。
第2の層2302、第3の層2303および第4の層2304には、第1の層2301中の柱状構造2301aおよび第5の層2305中の柱状構造2305aの交点に相当する位置に、離散構造が位置している。すなわち、xy平面内において互いに接しないように離散的に配置された第1の媒質による離散構造2302a、2303aおよび2304aが配置されている。なお、離散構造2302aと2304aはxy面内における90度の回転により相互に重なる対称性を有している。
同様に、柱状構造を含む層の間にある第6の層2306、第7の層2307、第8の層2308、第10の層2310、第11の層2311、第12の層2312、第14の層2314、第15の層2315、第16の層2316も同様である。すなわち、隣接する層中の柱状構造の交点に相当する位置に、xy平面内において離散的に配置された第1の媒質による離散構造2306a、2307a、2308a、2310a、2311a、2312a、2314a、2315a、2316aが配置されている。
各層中の柱状構造および離散構造は互いに接しており、各層中の柱状構造および離散構造以外の部分は第2の媒質で充填されている。第1、第2の媒質の屈折率、柱状構造および離散構造の形状や間隔、各層の厚さなどを最適化することにより、所望の周波数域(波長域)に非常に広い周波数帯域(波長帯域)で完全フォトニックバンドギャップを得ることができる。
なお、図23(a)と同様に柱状構造、離散構造の形状、柱状構造の方向、間隔、構成する媒質の屈折率はこれに制限されるものではない。
柱状構造を含む層の間に設けた付加層中の3つの離散構造は、xy平面内において、異なる面積であっても良い。例えば、z方向に順に面積が変化する3つの離散構造を含む層からなる付加層であっても良い。
また、より広い完全フォトニックバンドギャップを得るためには離散構造を含む層が4層以上であるとよいが、作成プロセスが煩雑化するので目的によって選択すればよい。
以上述べたように、間隔を空けて平行に配置した柱状構造を含む層の間に、離散的に配置された離散構造を含む層を設けることにより、従来の構造よりも広い完全フォトニックバンドギャップを得ることができる。
本発明の導波路を有するデバイスの実施例を説明する。
まず、デバイスとして発光素子について説明する。3次元フォトニック結晶中に周期を乱す線状欠陥部から構成されている導波路および点欠陥部を設ける。
点欠陥部は、形状、媒質を最適化することによって、PBG内の所望の周波数において、共振モードを有する共振器を形成することができる。
発光スペクトルに共振波長が含まれる発光媒質を上記共振器内部に配置し、この発光媒質に対して外部から電磁波や電流などでエネルギーを供給することによって、非常に効率の高いレーザやLEDなどの発光デバイスを実現することができる。
このような、点欠陥共振器の近傍に導波路が配置され、導波路が共振器の共振モードが有する周波数において導波モードを有する場合、共振器内部で発生した光は、導波モードと結合し、共振器の外に抽出される。
抽出された光は、導波モードとして導波路内部を伝播し、導波路端部において3次元フォトニック結晶外の自由空間を伝播するモードと結合することによって、3次元フォトニック結晶外へ取り出すことができる。
図17に本発明にかかる導波路と、キャリア注入により発光する活性部を点欠陥部に形成した発光素子の構成例を示す。
発光素子600は、3次元フォトニック結晶構造中に点欠陥部601を設けることにより形成される共振器601a,p型電極602,p型キャリア伝導路603,n型電極604,n型キャリア伝導路605から構成される。共振器601a内部にはキャリア注入により発光作用を呈する活性部が形成されている。
p型電極602、p型キャリア伝導路603を介して、共振器601aに正孔が供給され、n型電極604、n型キャリア伝導路605を介して,共振器601aに電子が供給され、共振器601a内部で結合して発光、レーザ発振する。
この光を共振器外部へ取り出すために、本実施例である導波路606を設ける。導波路構造606は、3次元フォトニック結晶の柱状構造の一部を除去して形成された第1の線状欠陥部607と、第1の線状欠陥部とは異なる層に配置された第2の線状欠陥部608、609を設けることにより形成される導波路である。
第2の線状欠陥部608、609を構成する媒質を変え、屈折率を最適化することで、共振器601aの共振モードが有する周波数において単一モードで導波可能な導波モード有する導波路を得ることができる。
この導波路を共振器に対して適切な位置に配置することにより、共振器601aの共振モードを導波モードに効率良く変換し、導波路端部より3次元フォトニック結晶外へ取り出すことができる。
このように、本実施例である導波路構造を用いることで、共振モードの周波数と導波路の単一モードで導波可能な周波数帯域が一致するように、導波モードを制御することができる。
また、本実施例の導波路は、導波方向に垂直な面内において、導波路中心部に電磁場強度が強く集中する導波モードを有している。
このため、電磁場強度分布に非対称性の歪みを持たない光を導波路単部から取り出すことができる。
以上から、本実施例にかかる導波路と点欠陥共振器を用いることで、高性能なレーザーデバイスを実現することができる。
次に、本発明にかかる線欠陥導波路の線状欠陥中に活性媒質を有する導波路と前記活性媒質を励起する励起手段を有する発光素子700の構成例を図18に示す。
3次元フォトニック結晶構造内に、本実施例にかかる導波路706を設ける。
図18では、一例として、柱状構造の一部を除去することにより形成した第1の線状欠陥部707を有する。
更に第1の線状欠陥部707とは異なる層に位置し、第1の線状欠陥部と同じ方向に延びる柱状構造の一部に形成した第2の線状欠陥部708、709からなる導波路を示した。
第2の線状欠陥部708、709は、3次元フォトニック結晶構造を構成する柱状構造とは異なる屈折率を有する媒質で構成されている。
このとき、導波路両端部を高反射面とするために、導波路外部には3次元フォトニック結晶710、711が配置されている。
さらに線状欠陥部707の内部にはキャリア注入により発光作用を呈する活性部701が形成され、p型電極702,p型キャリア伝導路703,n型電極704,n型キャリア伝導路705が形成されている。
p型電極702,p型キャリア伝導路703を介して、線状欠陥部701内に正孔が供給され,n型電極704,n型キャリア伝導路705を介して,線状欠陥部701内に電子が供給され,線状欠陥部701内部で結合して発光する。
発光した光は、線状欠陥部701内部を導波し、導波路端面にて反射され、線状欠陥部701内部を往復する。
このとき、活性部から発光した光の導波モードに対して、共振条件が成立するように、導波路706の導波路方向の長さ、構造パラメータを適切に設計すると、発光した光は、線状欠陥部701内で共振し、レーザ発振する。
本実施例の導波路は、導波方向に垂直な面内において、導波路中心部に電磁場強度が強く集中する導波モードを有している。このため、電磁場強度分布に非対称性の歪みを持たない光を導波路単部から取り出すことができる。
また、線状欠陥部708、709を構成する媒質を変え、屈折率を変化させることによって、導波モードの波長を制御することができるため、任意の波長の光に対して、共振条件を満たし、レーザ発振することができる。
以上から、本実施例にかかる導波路の線状欠陥中に活性媒質を有する導波路と前記活性媒質を励起する励起手段で構成した発光素子によって、高性能なレーザーデバイスを実現することができる。
なお上記2つの実施例中で述べた発光媒質は所望の発振波長によりさまざまな媒質を用いることができ、例えば化合物半導体、無機発光材料、有機発光材料、高分子発光材料、量子ドット、ナノクリスタルなどを利用することができる。
励起方法は、外部光源による光励起、電流注入による励起などが適用できる。電流注入による励起の場合には、AlやCrなどの金属材料やITOなどの透明導電性材料を電極として狭持し発光させることが可能である。
また、複数の共振器構造に対して、独立して動作する電極を作製することによって、それぞれの共振器から発光する光を独立に制御することも可能である。
このようなデバイスはディスプレイ用光源、光通信用光源、THz光源、DVDや次世代青色光記録媒体などの光ピックアップ用光源に好適である。
次に、本発明にかかる線欠陥導波路と点欠陥共振器とを組み合わせた光分波回路800の構成例を図19に示す。
3次元フォトニック結晶構造内に、本実施例にかかる導波路を設ける。
図19では、一例として、柱状構造の一部を除去することにより形成した第1の線状欠陥部801を有する。
更に、第1の線状欠陥部801とは異なる層に位置し、第1の線状欠陥部801と同じ方向に延びる柱状構造の一部に形成した第2の線状欠陥部802、803からなる導波路を示した。
第2の線状欠陥部802、803は、3次元フォトニック結晶構造を構成する柱状構造および離散構造とは異なる屈折率を有する媒質で構成されている。
さらに導波路の近傍に点欠陥共振器構造804−807を設ける。
図19では模式図で表現したが、実際には分波数nに対してn個の共振器を設けることで所望の光分波を実現できる。
共振器構造804−807はそれぞれ異なる共振波長で動作するように設計されている。また、導波路構造は、光分波を行う波長を含む波長帯域において、単一モードで導波するように設計されている。共振波長を含む帯域で単一モードで導波可能であるように導波モードを制御するためには、第2の線状欠陥部の位置、個数、構成する媒質の組み合わせにより制御可能である。
このような導波路構造に、各点欠陥共振器の共振波長λ1、λ2、λ3、・・・・λを含む図20に示すようなスペクトルを有する光束を導波路に導く。そうすると、各共振器でそれぞれの共振波長に応じた波長成分を有する光束を取り上げることができる。
又、逆に各共振器から導波路中に合波することもできる。
このような光デバイスは、特に光通信帯域で利用する光分合波装置に有用である。
本実施例にかかる三次元フォトニック結晶構造による導波路を用いることで、所望の波長帯域で光分波が可能な高性能な光分波素子を提供できる。
以上のように、本実施例にかかる線欠陥導波路と、点欠陥共振器とから構成されていることを特徴とする波長フィルタを用いることで、高性能な光合分波回路を実現できる。
ウッドパイル構造のフォトニック結晶の説明図 ウッドパイル構造のフォトニック結晶の各層の説明図 図1のウッドパイル構造のフォトニック結晶の規格化周波数の説明図 本発明の実施例1の要部概略図 本発明の実施例1の導波モードの説明図 本発明の実施例1の規格化周波数の説明図 本発明の実施例1の規格化周波数の説明図 ウッドパイル構造のフォトニック結晶の説明図 ウッドパイル構造のフォトニック結晶の各層の説明図 ウッドパイル構造のフォトニック結晶の規格化周波数の説明図 本発明の実施例2の要部概略図 本発明の実施例2の導波モードの説明図 本発明の実施例2の規格化周波数の説明図 本発明の実施例2の要部概略図 本発明の実施例2の規格化周波数の説明図 本発明の実施例2の規格化周波数の説明図 本発明の導波路を用いたデバイスの実施例3の要部概略図 本発明の導波路を用いたデバイスの実施例3の要部概略図 本発明の導波路を用いたデバイスの実施例3の要部概略図 本発明の導波路を用いたデバイスの実施例3のスペクトルの説明図 従来のフォトニック結晶の説明図 従来のフォトニック結晶の電磁場強度分布の説明図 従来のフォトニック結晶の電磁場強度分布の説明図 離散構造を有するフォトニック結晶の説明図 離散構造を有するフォトニック結晶の各層の説明図 離散構造を有するフォトニック結晶の説明図 離散構造を有するフォトニック結晶の各層の説明図
符号の説明
A〜F:ウッドパイル構造
101〜104 第1〜第4の層
101a〜104a 柱状構造
20 第1の柱状欠陥部
200〜203 第2の線状欠陥部
301〜312 第1〜第12の層
301a〜312a 柱状構造
40 第1の線状欠陥部
400〜403 第2の線状欠陥部
50 第1の線状欠陥部
500〜503 第2の線状欠陥部

Claims (9)

  1. 3次元フォトニック結晶と、
    該3次元フォトニック結晶中の周期を乱す複数の線状欠陥部と、
    を有する導波路であって、
    該3次元フォトニック結晶は、複数の柱状構造が所定の間隔を空けて配列された第1の層と、
    該第1の層の前記柱状構造とは異なる方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第2の層と、
    該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第3の層と、
    該第2の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第4の層を有し、
    該第1の層から該第4の層が順次、
    該第1の層と該第3の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層され、
    該第2の層と該第4の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層されており、
    該第1の層の前記柱状構造が存在する一部の領域を、該柱状構造とは異なる媒質の領域又は、該柱状構造が存在しない領域にすることによって形成した第1の欠陥部と、
    該第1の層とは異なる層に位置し、該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる柱状構造の一部の柱状構造を、該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる他の柱状構造の媒質の屈折率と異なる屈折率の媒質で形成した第2の欠陥部と、
    を有することを特徴とする導波路。
  2. 3次元フォトニック結晶と、
    該3次元フォトニック結晶中の周期を乱す複数の線状欠陥部と、
    を有する導波路であって、
    該3次元フォトニック結晶は、複数の柱状構造が所定の間隔を空けて配列された第1の層と、
    該第1の層の前記柱状構造とは異なる方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第2の層と、
    該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第3の層と、
    該第2の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第4の層と、
    前記4つの層の各層に平行な面内において離散的に配置された離散構造を含む層を1層以上含む付加層を有し、
    該第1の層から該第4の層が各層の間にそれぞれ該付加層を介して順次、
    該第1の層と該第3の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層され、
    該第2の層と該第4の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層されており、
    該付加層に含まれる離散構造は該柱状構造の交点に相当する位置に配置されており、
    該第1の層の前記柱状構造が存在する一部の領域又は、該第1の層の前記柱状構造が存在する領域と該柱状構造近傍の前記離散構造の一部の領域を、該柱状構造及び該離散構造の媒質と異なる領域又は、それらが存在しない領域とすることによって形成した第1の欠陥部と、
    該第1の欠陥部を含む層とは異なる層に位置し、該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる柱状構造の一部の柱状構造を該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる他の柱状構造の媒質の屈折率とは異なる屈折率の媒質で形成した第2の欠陥部と、を有し、
    該第1の欠陥部と該第2の欠陥部を積層方向に結ぶ長さが、該3次元フォトニック結晶の面外格子周期の半分の長さ以上であることを特徴とする導波路。
  3. 3次元フォトニック結晶と、
    該3次元フォトニック結晶中の周期を乱す複数の線状欠陥部と、
    を有する導波路であって、
    該3次元フォトニック結晶は、複数の柱状構造が所定の間隔を空けて配列された第1の層と、
    該第1の層の前記柱状構造とは異なる方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第2の層と、
    該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第3の層と、
    該第2の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第4の層と、
    前記4つの層の各層に平行な面内において離散的に配置された離散構造を含む層を1層以上含む付加層を有し、
    該第1の層から該第4の層が各層の間にそれぞれ該付加層を介して順次、
    該第1の層と該第3の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層され、
    該第2の層と該第4の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層されており、
    該付加層に含まれる離散構造は該柱状構造の交点に相当する位置に配置されており、
    該第1の層の前記柱状構造が存在する一部の領域又は、該第1の層の前記柱状構造が存在する領域と該柱状構造近傍の前記離散構造の一部の領域を、該柱状構造及び該離散構造の媒質と異なる領域又は、それらが存在しない領域とすることによって形成した第1の欠陥部と、
    該第1の欠陥部を含む層とは異なる層に位置した離散構造の一部を、該離散構造が位置する層と同じ層の他の離散構造の媒質の屈折率と異なる屈折率の媒質より形成した第2の欠陥部とを有し、
    該第1の欠陥部と該第2の欠陥部を積層方向に結ぶ長さが該3次元フォトニック結晶の面外格子周期の半分の長さ以上であることを特徴とする導波路。
  4. 3次元フォトニック結晶と、
    該3次元フォトニック結晶中の周期を乱す複数の線状欠陥部と、
    を有する導波路であって、
    該3次元フォトニック結晶は、複数の柱状構造が所定の間隔を空けて配列された第1の層と、
    該第1の層の前記柱状構造とは異なる方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第2の層と、
    該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第3の層と、
    該第2の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる複数の柱状構造が、所定の間隔を空けて配列された第4の層と、
    前記4つの層の各層に平行な面内において離散的に配置された離散構造を含む層を1層以上含む付加層を有し、
    該第1の層から該第4の層が各層の間にそれぞれ該付加層を介して順次、
    該第1の層と該第3の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層され、
    該第2の層と該第4の層に含まれる柱状構造が、相互に該柱状構造の延びる方向と垂直な方向に前記所定の間隔の半分ずれるように積層されており、
    該付加層に含まれる離散構造は該柱状構造の交点に相当する位置に配置されており、
    該第1の層の前記柱状構造が存在する一部の領域又は、該第1の層の前記柱状構造が存在する領域と該柱状構造近傍の前記離散構造の一部の領域を、該柱状構造及び該離散構造の媒質と異なる領域又は、それらが存在しない領域とすることによって形成した、第1の欠陥部と、
    該第1の欠陥部を含む層とは異なる層に位置し、
    該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる柱状構造の一部の柱状構造を、該第1の層の前記柱状構造と同じ方向に延びる他の柱状構造の媒質の屈折率とは異なる屈折率の媒質で形成し、かつ該第1の欠陥部を含む層とは異なる層に位置した離散構造の一部を、該離散構造が位置する層と同じ層の他の離散構造の媒質の屈折率と異なる屈折率の媒質より形成した第2の欠陥部と、を有し、
    該第1の欠陥部と該第2の欠陥部を積層方向に結ぶ長さが該3次元フォトニック結晶の面外格子周期の半分の長さ以上であることを特徴とする導波路。
  5. 前記第1の欠陥部と前記第2の欠陥部を積層方向に結ぶ長さが該3次元フォトニック結晶の面外格子周期の1.5倍の長さ以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の導波路。
  6. 前記第2の欠陥部の柱状構造は、前記第1の欠陥部の積層方向であって、最も第1の欠陥部の近傍に位置する、該第1の欠陥部の柱状構造と同じ方向に延びる柱状構造より成ることを特徴とする請求項1、又は請求項2又は請求項4又は請求項5のいずれか1項に記載の導波路。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の導波路と、点欠陥共振器と、から構成され、該点欠陥共振器中の光を該導波路へ抽出することを特徴とする発光素子。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の導波路の、前記線状欠陥部の内部に活性媒質を有する導波路と、該活性媒質を励起する励起手段と、
    を有することを特徴とする発光素子。
  9. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の導波路と、点欠陥共振器と、から構成されていることを特徴とする光合分波回路。
JP2005329024A 2005-11-14 2005-11-14 導波路及びそれを有するデバイス Expired - Fee Related JP4684861B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005329024A JP4684861B2 (ja) 2005-11-14 2005-11-14 導波路及びそれを有するデバイス
US11/558,563 US7751669B2 (en) 2005-11-14 2006-11-10 Waveguide and device including the same
EP06123962.0A EP1793248B1 (en) 2005-11-14 2006-11-13 Waveguide and device including the same
CNB2006101446848A CN100429542C (zh) 2005-11-14 2006-11-14 波导以及包括该波导的装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005329024A JP4684861B2 (ja) 2005-11-14 2005-11-14 導波路及びそれを有するデバイス

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007133331A true JP2007133331A (ja) 2007-05-31
JP2007133331A5 JP2007133331A5 (ja) 2008-12-18
JP4684861B2 JP4684861B2 (ja) 2011-05-18

Family

ID=37714392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005329024A Expired - Fee Related JP4684861B2 (ja) 2005-11-14 2005-11-14 導波路及びそれを有するデバイス

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7751669B2 (ja)
EP (1) EP1793248B1 (ja)
JP (1) JP4684861B2 (ja)
CN (1) CN100429542C (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008143153A1 (en) 2007-05-18 2008-11-27 Ricoh Company, Ltd. Electrophoretic particle, electrophoretic particle dispersion liquid, image display medium, and image display device
JP2009272394A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Canon Inc 3次元フォトニック結晶を用いた発光素子

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4603847B2 (ja) * 2004-10-15 2010-12-22 キヤノン株式会社 共振器および発光素子および波長変換素子
JP5173386B2 (ja) * 2007-12-10 2013-04-03 キヤノン株式会社 3次元フォトニック結晶及び機能素子
SE533188C2 (sv) 2008-11-03 2010-07-13 Detach Ab Sätt för rengöring av djurburar
JP2012226081A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Canon Inc X線導波路
CN102213793B (zh) * 2011-05-10 2013-05-01 中国科学院半导体研究所 复合结构光子晶体
CN110133875A (zh) * 2018-02-08 2019-08-16 中国科学院金属研究所 一种具有超晶格结构的光学窗口及其制备方法和对太赫兹波的调控应用

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001074955A (ja) * 1999-08-31 2001-03-23 Susumu Noda フォトニック結晶導波路
JP2001261977A (ja) * 2000-03-16 2001-09-26 Yoshio Miyamoto 三次元周期構造体およびその製造方法
JP2001272555A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Kansai Tlo Kk 2次元フォトニック結晶導波路、および波長分波器
JP2003224322A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ピックアップ用2波長半導体レーザ光源
JP2004006567A (ja) * 2002-03-26 2004-01-08 Japan Science & Technology Corp 点欠陥3次元フォトニック結晶光共振器
JP2004004419A (ja) * 2002-03-26 2004-01-08 Japan Science & Technology Corp 導波路を備えた3次元フォトニック結晶光共振器
JP2005157336A (ja) * 2003-11-07 2005-06-16 Canon Inc 光素子の作製方法、3次元積層構造を有する光素子
JP2005292787A (ja) * 2004-03-08 2005-10-20 Canon Inc 3次元周期構造及びそれを有する機能素子および発光素子

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6690876B2 (en) * 2001-06-27 2004-02-10 Agilent Technologies, Inc. Three-dimensional photonic crystal waveguide apparatus
US7194174B2 (en) 2001-10-19 2007-03-20 Ignis Technologies As Integrated photonic crystal structure and method of producing same
US6957003B2 (en) * 2002-06-27 2005-10-18 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Creating large bandwidth line defects by embedding dielectric waveguides into photonic crystal slabs
JP4612844B2 (ja) * 2004-02-23 2011-01-12 キヤノン株式会社 3次元周期構造及びそれを有する機能素子

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001074955A (ja) * 1999-08-31 2001-03-23 Susumu Noda フォトニック結晶導波路
JP2001261977A (ja) * 2000-03-16 2001-09-26 Yoshio Miyamoto 三次元周期構造体およびその製造方法
JP2001272555A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Kansai Tlo Kk 2次元フォトニック結晶導波路、および波長分波器
JP2003224322A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ピックアップ用2波長半導体レーザ光源
JP2004006567A (ja) * 2002-03-26 2004-01-08 Japan Science & Technology Corp 点欠陥3次元フォトニック結晶光共振器
JP2004004419A (ja) * 2002-03-26 2004-01-08 Japan Science & Technology Corp 導波路を備えた3次元フォトニック結晶光共振器
JP2005157336A (ja) * 2003-11-07 2005-06-16 Canon Inc 光素子の作製方法、3次元積層構造を有する光素子
JP2005292787A (ja) * 2004-03-08 2005-10-20 Canon Inc 3次元周期構造及びそれを有する機能素子および発光素子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008143153A1 (en) 2007-05-18 2008-11-27 Ricoh Company, Ltd. Electrophoretic particle, electrophoretic particle dispersion liquid, image display medium, and image display device
JP2009272394A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Canon Inc 3次元フォトニック結晶を用いた発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
US7751669B2 (en) 2010-07-06
EP1793248B1 (en) 2013-10-02
CN100429542C (zh) 2008-10-29
EP1793248A1 (en) 2007-06-06
JP4684861B2 (ja) 2011-05-18
CN1967299A (zh) 2007-05-23
US20070110382A1 (en) 2007-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4612844B2 (ja) 3次元周期構造及びそれを有する機能素子
JP4684861B2 (ja) 導波路及びそれを有するデバイス
Noda Recent progresses and future prospects of two-and three-dimensional photonic crystals
JP5188009B2 (ja) 3次元周期構造及びそれを有する機能素子および発光素子
JP4921038B2 (ja) 共振器及びこれを用いた発光素子
JP4769658B2 (ja) 共振器
JP4637071B2 (ja) 3次元フォトニック結晶及びそれを用いた機能素子
JP6251159B2 (ja) 光素子
US7502541B2 (en) Resonator, light emitting device, and wavelength conversion device
JP4689441B2 (ja) 導波路及びそれを有するデバイス
US8923661B2 (en) 2-pattern compound photonic crystals with a large, complete photonic band gap
JP5002216B2 (ja) 導波路及びそれを有する発光素子
Viktorovitch et al. Surface addressable photonic crystal membrane resonators: generic enablers for 3D harnessing of light
Van Campenhout et al. Band-edge lasing in gold-clad photonic-crystal membranes
Noda Photonic crystal technologies: Experiment
JP5451367B2 (ja) 3次元フォトニック結晶および発光素子
Viktorovitch et al. Two-dimensional photonic crystal microlasers
Imada et al. Semiconductor photonic crystals for lasers and functional devices
JP2011133725A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081030

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees