JP2007133300A - 半導体光源装置及びそれを利用した投射型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】投射型映像表示装置におけるR光、G光、B光用の光源素子として使用可能な半導体光源装置であって、静音化に優れた装置を提供する。
【解決手段】R光を発生するR光用半導体発光素子を含むR光用光源素子100R、G光を発生するG光用半導体発光素子を含むG光用光源素子100G、B光を発生するR光用半導体発光素子を含むB光用光源素子100Bの発光面を、クロスダイクロイックプリズム20の、互いに隣接する、異なる面に対向して取り付け、かつ、それら各色用光源素子100の背面には、それぞれ、冷却手段を取り付け、かつ、それら冷却手段の冷却能力、B<R<Gとなるように配分することにより、冷却ファンの数を低減して、かつ、装置の製造コストの上昇や、装置の大型化を招くことのない半導体光源装置を、更には、かかる半導体光源装置を利用した投射型映像表示装置を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏光作用を利用して、R光、G光、B光用の映像表示素子(パネル)で光強度変調して光学像を投射光学系によりスクリーン上に投影する投射型映像表示装置に関し、特に、かかる装置おける半導体光源装置の冷却構造に関する。
近年、光源からの光を、偏光作用を利用して、R光、G光、B光用のライトバルブ素子で映像信号に応じて画素毎に濃淡を変える光強度変調を行い、光学像を形成し、当該形成した光学像を投射レンズでスクリーンなどに投射する光学ユニットを、電源回路や映像駆動回路共に、筐体内に収納した投射型映像表示装置は、例えば、液晶プロジェクタなどの名称により、既に知られている。なお、現在、上記のライトバルブ素子としては、例えば、透過型液晶パネルや反射型液晶パネルなどが広く知られており、また、実用されている。
かかる投射型映像表示装置の光学ユニットとしては、偏光作用を利用して分離した光をR光、G光、B光用の反射型液晶パネルで光強度変調を行った後、色合成素子であるクロスダイクロイックプリズムにより光学像を形成し、もって、形成した光学像を投射レンズを介してスクリーンなどに投射する光学ユニットが既に知られている。
一方、最近においては、半導体素子である発光ダイオードの発展も著しく、特に、その出力光の増大から、R光、G光、B光の光源素子として、又は、これらを混合した白色光の光源としての利用が種々提案されてきている。例えば、以下の特許文献1によれば、上記発光ダイオードとは異なるが、電界発光素子をR光、G光、B光の光源として利用し、これら素子内で個々に変調された画像を光合成し、投射レンズを介してパネル上に投射する投写型表示装置が知られている。
また、一方、上述した投射型映像表示装置では、特に、R光、G光、B光用のライトバルブ素子(液晶パネル)を冷却するための構造として、以下の特許文献2に開示されるように、各々の液晶パネルに温度センサを設けてその温度を検出し、かつ、各々の液晶パネルに設けたシロッコファンにより冷却空気を送風し、もって、これらR光、G光、B光用のライトバルブ素子(液晶パネル)を効率的に冷却するものが既に知られている。
特開2004−62109号公報 特開2002−357865号公報
上記従来技術になる投射型映像表示装置では、上記R光、G光、B光用の液晶パネルを、それぞれ、個別に設けたファンにより効率的に冷却するものであるが、しかしながら、これら3個のファンが回転駆動された場合には、その騒音が大きくなるという問題点がある。また、個別に設けたファンを制御するための手段も、やはり、同数設けることが必要となり、装置の製造コストの上昇や、装置の大型化を招いてしまうという問題点が指摘されていた。
そこで、本発明では、上述した従来技術における問題点に鑑みて成されたものであり、すなわち、上述した投射型映像表示装置における光学ユニットにおいて、特に、R光、G光、B光用の光源素子として使用可能な半導体光源装置であって、その冷却ファンの数を低減して、静音化に優れ、かつ、装置の製造コストの上昇や、装置の大型化を招くことのない冷却構造を備えた半導体光源装置を提供し、更には、かかる半導体光源装置を利用した投射型映像表示装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、上述した目的を達成するため、まず、R光を発生する半導体発光素子を含むR光用光源素子、G光を発生する半導体発光素子を含むG光用光源素子、B光を発生する半導体発光素子を含むB光用光源素子の発光面を、クロスダイクロイックプリズムの、互いに隣接する、異なる面に対向して取り付け、かつ、前記R光用半導体光源素子、前記G光用半導体光源素子、及び、前記B光用半導体光源素子の背面には、それぞれ、冷却手段を取り付け、かつ、当該各半導体光源素子を冷却する冷却手段の冷却能力の配分を、B<R<Gとなるようにした半導体光源装置が提供される。
なお、本発明では、前記に記載した半導体光源装置において、前記B光用半導体光源素子の背面にはヒートシンクを取り付け、前記G光用半導体光源素子の背面にはラジエタを取り付けたヒートパイプを備えた受熱ブロックを取り付け、そして、前記R光用半導体光源素子の背面にはペルチェ素子を介してヒートシンクを取り付け、更に、それら各半導体光源素子の背面に冷却空気を送風するための共通の手段を備えることが好ましく、更には、前記送風手段を回転ファンとすると共に、当該回転ファンを、前記クロスダイクロイックプリズムの前記半導体光源素子が取り付けられた面とは異なる面側に設けることが好ましい。加えて、前記回転ファンの回転軸が、前記クロスダイクロイックプリズムの前記面に略対向する位置に配置することが好ましい。
また、本発明によれば、やはり上述した目的を達成するため、前記に記載した半導体光源装置において、前記B光用半導体光源素子、前記G光用半導体光源素子、そして、前記R光用半導体光源素子の背面には、液体冷媒をその内部に通流する受熱ジャケットを取り付け、当該受熱ジャケットの冷却能力の配分を、B<R<Gとなるように設定した半導体光源装置が提供される。
なお、本発明では、前記に記載した半導体光源装置において、前記各半導体発光素子の背面に取り付けた前記受熱ジャケットを、液体冷媒が、前記G光用半導体光源素子の受熱ジャケット、前記R光用半導体光源素子の受熱ジャケット、前記B光用半導体光源素子の受熱ジャケットの順に流れるよう、直列に配置することが好ましく、更には、前記各半導体光源素子の背面に取り付けた前記受熱ジャケットを流れる液体冷媒の流量を、前記G光用半導体光源素子の受熱ジャケット、前記R光用半導体光源素子の受熱ジャケット、前記B光用半導体光源素子の受熱ジャケットの順になるように設定することが好ましい。
加えて、本発明によれば、やはり上述した目的を達成するため、前記に記載した半導体光源装置を発光源として筐体内に配置し、当該発光源からの光を、前記筐体の一部に配置した投射レンズにより拡大投射して光学像を形成する投射型映像表示装置が提供される。なお、かかる投射型映像表示装置においては、前記各半導体発光素子の発光面と前記クロスダイクロイックプリズムの受光面との間には、それぞれ、透過型液晶パネルを配置したことが好ましい。
以上に述べた本発明によれば、装置筐体内にただ1個だけ設けられた回転ファンから生じる冷却空気による冷却能力を、ヒートシンク、複数のラジエタを取り付けたヒートパイプを備えた受熱ブロック、そして、ペルチェ素子を介してヒートシンクを取り付ける構造により、適宜、R光、G光、B光用半導体光源素子の冷却を最適に実現可能にしたことにより、静音化に優れ、かつ、装置の製造コストの上昇や、装置の大型化を招くことなく、各半導体光源素子を効率的に冷却することが可能な半導体光源装置を提供することが可能となり、更にはこれを利用することにより、やはり、静音化に優れ、かつ、装置の製造コストの上昇や、装置の大型化を招くことのない、新たな構造の投射型映像表示装置を提供するという、優れた効果を発揮するものである。
以下、本発明になる実施の形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。まず、添付の図1は、その光学ユニットにおいて、本発明になる半導体光源装置を利用した光学素子と共に、その周辺部を示した、本発明の一実施の形態になる投射型映像表示装置における光学系の概略構成を示している。
図1において、符号100B、100G、100Rは、それぞれ、B光用の半導体光源素子、G光用の光源素子、そして、R光用の光源素子であり、各素子は、例えば、添付の図2に示すよう構成されている。
図2は、熱拡散板上に複数の発光ダイオードチップを備えた光源素子100の側面断面を示している。即ち、この光源素子100は、例えば、銅やアルミニウム等の熱伝導に優れた部材により、図からも明らかなように、その裏面(図の下側の面)に多数の放熱フィン101を形成した放熱板110の上に、例えば、シリコンの基板からなる熱拡散板の表面に、多数の半導体発光ダイオード(LED)のチップ(発光素子)を搭載した、所謂、LED光源モジュール200を搭載して構成されている。なお、通常、このアルミニウム等の放熱板110の周囲には、例えば、樹脂の枠体102が接着剤などによって取り付けられており、上記LED光源モジュール200を放熱板110の表面に搭載し、例えば、Auワイヤによるワイヤボンディング103によって電気的な接続を行った後、更に、例えば、透明な樹脂を枠体102の内部に充填して透明樹脂層300を形成し、光源素子100として完成する。
また、添付の図3には、上記光源素子100の一部表面(但し、透明樹脂層300の形成前)を拡大して示している。即ち、図において、その裏面に多数の放熱フィンを形成した放熱板110の表面上には、例えば、金属のフィラー等を混入した、又は、熱伝導性に優れた接着剤やボンディング材により、上述したLED光源モジュール200が取り付けられており、このモジュールを構成する上記シリコンの基板からなる熱拡散板201の表面には、多数の半導体LEDチップ202、202が搭載されていることが分かる。
なお、本例になる投射型映像表示装置では、上記にその詳細構造を説明した光源素子100を、R光、G光、B光の光源素子として利用したものであり、より具体的には、例えば添付の図4にも示すように、各光源素子100の発光面側には、偏光変換素子120、更には、透過型映像表示素子130が取り付けられている。なお、この偏光変換素子120は、例えば、そのプリズム面には偏光分離膜が施されており、入射光をその偏光分離膜でP偏光光とS偏光光とに分離し、P偏光光は、そのまま偏光分離膜を透過して出射し、一方、S偏光光は、偏光分離膜により反射して隣接する菱形プリズム内で本来の光軸方向にもう一度反射してから、このプリズムの出射面に設けられたλ/2位相差板により偏光方向が90°回転してP偏光光に変換して出射される。即ち、この偏光変換素子120からは、P偏光の光だけが出射される。
一方、上記透過型の映像表示素子130は、液晶映像表示素子(パネル)から構成され、外部から入力される映像信号などに基づいて、光源からの光(本例では、R光、G光、B光)を透過してその強度を変調し、もって、光学像を形成するものである。
ここで再び、上記図1に戻り、本発明の投射型映像表示装置では、上述したように、半導体発光ダイオード(LED)からなる光源と共に、偏光変換素子120や透過型の映像表示素子130を一体に備えた上記光源素子100が、R光、G光、B光のそれぞれに設けられて、これらR光用の光源素子100R、G光用の光源素子100G、そして、B光用の光源素子100Bが、光合成手段を構成する、所謂、クロスダイクロイックプリズム20の、互いに隣接する、異なる面に、その発光面を対向して取り付けられている。即ち、このクロスダイクロイックプリズム20は、4個の三角柱状のプリズムを組み合わせてなる、外形略立方形状の光合成手段であり、その互いに隣接する3つの面に取り付けられた上記R光用の光源素子100R、G光用の光源素子100G、B光用の光源素子100Bからの光強度変調が行われた各色光を合成し、所望の光学像を形成する。そして、このクロスダイクロイックプリズム20において合成されて射出された光学像は、更に、投射レンズ30を介してスクリーン40などに投射する(図の破線矢印を参照)ことは、従来と同様である。
そして、上記図1からも明らかなように、本発明の投射型映像表示装置では、クロスダイクロイックプリズム20の隣接面に一体に取り付けられた光源素子100、即ち、R光用の光源素子100R、G光用の光源素子100G、そして、B光用の光源素子100Bを冷却するため、上記クロスダイクロイックプリズム20の下面(即ち、プリズム内において光が進行する面に直交する面)側には、ただ1個の冷却ファン50が設けられている。なお、この冷却ファン50は、その中心位置のハブ部51が、上記クロスダイクロイックプリズム20の略下面に位置するように配置されており、これにより、外形略立方形状のクロスダイクロイックプリズム20の周辺面に対し、下方から上方に向けて冷却空気を送風するように構成されている。即ち、図に白抜きの矢印で示すように、冷却空気が、以下に詳述する各光源素子100の冷却手段に 分配されて、送風される。なお、図中の符号51は、上記冷却ファン50を回転駆動するために設けられた電動モータを示している。
更に、上記図1からも明らかなように、本発明では、上記B光用の光源素子100Bの背面にはヒートシンク60を取り付け、一方、上記G用反射型映像表示素子33Gの背面には、受熱ブロック70を取り付け、そして、上記R用反射型映像表示素子100Rの背面には、ペルチェ素子80を介してヒートシンク60が取り付けている。なお、G用反射型映像表示素子33Gの背面に取り付けられた受熱ブロック70は、図からも明らかなように、多数のラジエタ71を外周に取り付けたヒートパイプ72を備えており、上記受熱ブロック70へ伝達された熱は、このヒートパイプ72を介して多数のラジエタ71により周囲の空気に放熱されることから、優れた冷却能力を発揮するものである。
また、上記R用反射型映像表示素子100Rの背面とヒートシンク60との間に取り付けられるペルチェ素子80が、添付の図5に示されている。即ち、このペルチェ素子80は、p型の半導体81及びn型の半導体82を交互に配列し、上部電極83及び下部電極84により、所謂、パイ形に接合して構成されており、例えば、直流電圧の印加によりp型の半導体81の正孔及びn型の半導体82の電子の移動により、図に矢印で示すように、熱が、素子の一方の面(図の上面)から他方の面(図の下面)に向かって移動する。即ち、このペルチェ素子80は、その挿入により、ヒートシンク60だけを取り付けた場合よりも、より大きな冷却能力が得られるものである。
即ち、上述したB光用の光源素子100B、G用反射型映像表示素子33G、そして、B用反射型映像表示素子100Rの冷却構造の相違により、冷却能力の配分が、B<R<Gとなるように設定されている。
次に、本発明になる投射型映像表示装置における、各R用、G用、B用の光源素子100R、100G、100Bの特性について、以下に説明する。
上記3種類の光源素子100では、人間の緑色(G光)に対する視感度が高く、更には、その発光源であるG光用の半導体発光ダイオード(LED)(InGaN/サファイヤ構造)の発光効率も低いことから、他の色光よりも大きな光量が必要とされる。特に、投射型映像表示装置では、例えば、他のR光やB光の光量に対して、略2倍程度の光量のG光が要求される。そのため、G光用の光源素子100Gに供給される電流は他に比較して倍になり、それに伴って、その発熱量も倍加する。
次に、R光用の光源素子100Rを構成するR光用の半導体発光ダイオード(LED)(AlGaP/GaP、又は、AlGaP/GaAs構造)は、その内部熱抵抗が高いと同時に、温度変化によって容易にその特性が変化するという特性を有している。より具体的には、温度変化に依存してその発光光の波長が変化し、また、添付の図6にも示すように、その発光効率も、他のG光やB光のそれに比較して低下し易いという特性を有している。なお、上述したG光用の光源素子100GやR光用の光源素子100Bに対し、B光用の光源素子100Gは、比較的、その内部熱抵抗も小さく、安定した光出力特性が得られ、また、G光の場合のような光量の増加も要求されない。
以上のことから、本発明の投射型映像表示装置では、上述したB光用の光源素子100B、G光用の光源素子100G、そして、R用の光源素子100Rは、その発熱量が、B<R<Gとなる性向を有することから、上述したように、これら各光源素子に対して設ける冷却構造の冷却能力が、B<R<Gとなるように設定されている。即ち、かかる設定された関係の冷却能力を備えた冷却構造によれば、上記の図1にも示したように、装置の筐体内にただ1個だけ設けられた冷却ファン50により形成される冷却空気の流れによっても、各半導体光源素子を、最適に、かつ、効率的に冷却することが可能となる。
即ち、上記冷却ファン50の回転から生じる冷却空気による冷却能力を、ヒートシンク60、複数のラジエタを取り付けたヒートパイプを備えた受熱ブロック70、そして、ペルチェ素子080を介してヒートシンク60を取り付ける構造により、適宜、R光、G光、B光用半導体光源素子100R、100G、100Bの冷却を最適に実現可能にしたことにより、静音化に優れ、かつ、装置の製造コストの上昇や、装置の大型化を招くことなく、実現することが可能となる。
なお、以上の実施の形態では、冷却ファン50を冷却源とする構成について述べたが、しかしながら、本発明では、上述した構成にのみ限定されるものではなく、例えば、以下には、添付の図7及び図8を参照して、上記冷却空気に代えて、液体冷媒を利用して上記B光用光源素子100B、G用光源素子100G、そして、B用光源素子100Rを、それぞれ、上述した互いに異なる冷却能力によって、最適に、かつ、効率的に冷却することを可能とする例について説明する。
まず、図7には、冷却空気に代わる液体冷媒として、例えば、水などを利用した冷却構造を備えた投射型映像表示装置の概略構造が示されている。なお、この液体冷媒を利用した冷却構造では、図からも明らかなように、上記液体冷媒を循環駆動するためのポンプ90、循環する液体冷媒の熱を外部に放出するラジエタ91、そして、上記B光用光源素子100B、G用光源素子100G、B用光源素子100Rの背面には、それぞれ、受熱ジャケット92B、92G、92Rが取り付けられている。なお、これらの受熱ジャケット92は、例えば、アルミニウムや銅など、熱伝導性に優れた板状の部材の内部に、上記液体冷媒をその内部に通流するための流路を形成したものであり、一方の面を、やはり熱伝導性に優れた樹脂などを利用して光源素子100の背面に取り付ける。これにより、光源素子100で発生する熱は、上記受熱ジャケット92に受熱され、更には、その内部に通流する液体冷媒に伝達さて、もって、良好な冷却機能を達成するものである。また、図中の符号93、93は、上記ポンプ90、ラジエタ91、そして、受熱ジャケット92、92を直列に接続し、もって、液体冷媒の冷却システムを構成する配管を示している。
そして、この図7に示す例では、上記ラジエタ91においてその熱を外部に放出して液体冷媒は、まず、G用光源素子100Gに取り付けた受熱ジャケット92Gに流入し、次に、R用光源素子100Rに取り付けた受熱ジャケット92Rに流れ込み、そして、最後に、B用光源素子100Bに取り付けた受熱ジャケット92Bを通って、上記した冷却サイクル内を循環する。即ち、液体冷媒を循環する上記冷却サイクル内において、液体冷媒が流れる順序を、G用光源素子100Gの受熱ジャケット92G、R用光源素子100Rの受熱ジャケット92R、B用光源素子100Bの受熱ジャケット92Bとすることにより、上記と同様に、その冷却能力を、B<R<Gとなるように設定している。
また、図8に示す例では、上記図7の例とは異なり、ポンプ90によって、上記ラジエタ91からの液体冷媒を、並列に、各光源素子100に供給する流路構成としたものである。そして、この例では、このラジエタ91から、各光源素子100に液体冷媒を供給するための配管93の径を、それぞれ異ならせることにより、冷却能力を、B<R<Gとなるように設定している。
即ち、図からも示すように、G用光源素子100Gに取り付けた受熱ジャケット92Gに接続される配管93の径d、受熱ジャケット92Rに接続される配管93の径d、そして、受熱ジャケット92Bに接続される配管93の径d、を、d<d<dと設定したものである。なお、上記図8及び図9に示す液体冷媒の冷却システムを利用した構成においても、図に破線80で示すように、ペルチェ素子080を挿入することにより、各受熱ジャケットにおける冷却能力を増大することも可能である。
また、上記の実施の形態では、各光源素子100を、多数の半導体発光ダイオード(LED)のチップ(発光素子)を搭載したLED光源モジュールと共に、偏光変換素子120や記透過型の強度変調素子(液晶映像表示パネル)130を備えたものとして説明したが、しかしながら、本発明はかかる構成に限定されることなく、多数の半導体発光ダイオード(LED)のチップ(発光素子)を搭載したLED光源モジュールからなる光源素子をクロスダイクロイックプリズム20に取り付け、出力される白色光を光源として利用することも可能である。
本発明の一実施の形態になる投射型映像表示装置における光学系の概略構成を示す図である。 上記投射型映像表示装置における半導体光源装置を利用した光源素子の側面断面を示す断面図である。 上記図2の光源素子の詳細構造を示す一部拡大斜視図である。 上記図2の光源素子の光学的構造を示す説明図である。 上記図1の投射型映像表示装置における冷却構造で使用されるペルチェ素子の構造を示す斜視図である。 上記図1の投射型映像表示装置における3種類の光用光源素子の温度−発光効率特性を示す特性図である。 本発明の他の実施の形態になる投射型映像表示装置における概略構成を示す図である。 上記他の実施の形態になる投射型映像表示装置の変形例の概略構成を示す図である。
符号の説明
100R、100G、100B…R光、G光、B光用の光源素子
20…クロスダイクロイックプリズム
30…投射レンズ
40…スクリーン
50…冷却ファン
60…ヒートシンク
70…受熱ブロック
71…ラジエタ
72…ヒートパイプ
80…ペルチェ素子
90…ポンプ
91…ラジエタ
92B、92G、92R…受熱ジャケット
93…配管

Claims (9)

  1. R光を発生する半導体発光素子を含むR光用光源素子、G光を発生する半導体発光素子を含むG光用光源素子、B光を発生する半導体発光素子を含むB光用光源素子の発光面を、クロスダイクロイックプリズムの、互いに隣接する、異なる面に対向して取り付け、かつ、前記R光用半導体光源素子、前記G光用半導体光源素子、及び、前記B光用半導体光源素子の背面には、それぞれ、冷却手段を取り付け、かつ、当該各半導体光源素子を冷却する冷却手段の冷却能力の配分を、B<R<Gとなるようにしたことを特徴とする半導体光源装置。
  2. 前記請求項1に記載した半導体光源装置において、前記B光用半導体光源素子の背面にはヒートシンクを取り付け、前記G光用半導体光源素子の背面にはラジエタを取り付けたヒートパイプを備えた受熱ブロックを取り付け、そして、前記R光用半導体光源素子の背面にはペルチェ素子を介してヒートシンクを取り付け、更に、それら各半導体光源素子の背面に冷却空気を送風するための共通の手段を備えたことを特徴とする半導体光源装置。
  3. 前記請求項2に記載した半導体光源装置において、前記送風手段を回転ファンとすると共に、当該回転ファンを、前記クロスダイクロイックプリズムの前記半導体光源素子が取り付けられた面とは異なる面側に設けたことを特徴とする半導体光源装置。
  4. 前記請求項3に記載した半導体光源装置において、前記回転ファンの回転軸が、前記クロスダイクロイックプリズムの前記面に略対向する位置に配置されたことを特徴とする半導体光源装置。
  5. 前記請求項1に記載した半導体光源装置において、前記B光用半導体光源素子、前記G光用半導体光源素子、そして、前記R光用半導体光源素子の背面には、液体冷媒をその内部に通流する受熱ジャケットを取り付け、当該受熱ジャケットの冷却能力の配分を、B<R<Gとなるように設定したことを特徴とする半導体光源装置。
  6. 前記請求項5に記載した半導体光源装置において、前記各半導体光源素子の背面に取り付けた前記受熱ジャケットを、液体冷媒が、前記G光用半導体光源素子の受熱ジャケット、前記R光用半導体光源素子の受熱ジャケット、前記B光用半導体光源素子の受熱ジャケットの順に流れるよう、直列に配置したことを特徴とする半導体光源装置。
  7. 前記請求項5に記載した半導体光源装置において、前記各半導体光源素子の背面に取り付けた前記受熱ジャケットを流れる液体冷媒の流量を、前記G光用半導体光源素子の受熱ジャケット、前記R光用半導体光源素子の受熱ジャケット、前記B光用半導体光源素子の受熱ジャケットの順になるように設定したことを特徴とする半導体光源装置。
  8. 前記請求項1〜7の何れか1に記載した半導体光源装置を発光源として筐体内に配置し、当該発光源からの光を、前記筐体の一部に配置した投射レンズにより拡大投射して光学像を形成することを特徴とする投射型映像表示装置。
  9. 前記請求項8に記載した投射型映像表示装置において、前記各半導体光源素子の発光面と前記クロスダイクロイックプリズムの受光面との間には、それぞれ、透過型液晶パネルを配置したことを特徴とする投射型映像表示装置。
JP2005328502A 2005-11-14 2005-11-14 半導体光源装置及びそれを利用した投射型映像表示装置 Pending JP2007133300A (ja)

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