JP2007133121A - プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】感光体25Kおよびこれに対向する帯電ローラ27Kが保持される空間を有したプロセスカートリッジ100において、上記感光体25Kは、その長手方向両端が上記筐体側壁100A、100Bにより支持され、上記帯電ローラ27Kは、回転軸の軸方向一方側が第1の軸受け部材102により、そして軸方向他方側が第2の軸受け部材103によりそれぞれ支持され、第1の軸受け部材102が感光体25Kの定置部材101と対応する側で上記筐体内に設けられている支持部104によって保持され、第2の軸受け部材103が感光体25Kの定置部材101が位置しない側の筐体側壁100Bに形成された嵌合部に対して内側から嵌合されて保持される構成であることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
感光体ドラムは、単一画像だけでなく、フルカラー画像などの多色画像を形成する場合を対象とすると、各色を形成する感光体ドラム同士で静電潜像書き込み開始位置を適正化しておくことが画像の色ずれや濃度ムラを防止する上で重要となる。
そこで、感光体ドラムの主走査方向での書き込み開始位置を整合させる構成として、感光体ドラムの主走査方向に並行する軸方向での位置規制を行う場合がある。
この構成としては、プロセスカートリッジ内に収納されている感光体ドラムの軸方向一方側において、該カートリッジの側壁内面と感光体ドラムの端面との間にフランジを配置して軸方向、いわゆる、スラスト方向での位置規制を行うとともに、フランジの外周面にはギヤを形成して駆動力の伝達部として共用させる構成がある。
帯電ローラは、感光体ドラムの軸方向中心と同じ軸方向中心を基準として軸方向両端が支持されるようになっている。従って、プロセスカートリッジ内に装備される感光体ドラムおよび帯電ローラの支持構造としては、感光体ドラムの場合でいうと、ギヤ付フランジが装備されている関係で帯電ローラよりも軸方向長さが長く採れるようにプロセスカートリッジの筐体側壁において軸方向両端が支持されている。これに対して帯電ローラは、その軸方向長さが感光体ドラムにおける画像形成領域の長さがあればよいことから、感光体ドラムの軸長よりも短い範囲に位置することになるので、筐体側壁ではなく筐体側壁間において新たに設けた支持ブラケットなどによって軸方向両端が支持される。
(1)同一の筐体内に少なくとも潜像担持体として用いられる感光体およびこれの長手方向一方側に配置された定置部材と、上記感光体に対する帯電処理を行う帯電ローラとが保持される空間を有したプロセスカートリッジにおいて、上記感光体は、その長手方向両端が上記筐体側壁により支持され、上記帯電ローラは、回転体で構成され、回転軸の軸方向一方側に第1の軸受け部材が、軸方向他方側に第2の軸受け部材がそれぞれ挿嵌されており、上記第1の軸受け部材が上記感光体の定置部材と対応する側で上記筐体内に設けられている支持部によって保持され、上記第2の軸受け部材が上記感光体の長手方向で上記定置部材が位置しない側の上記筐体側壁に形成された嵌合部に対して内側から嵌合されて保持される構成であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
(2)上記定置部材が上記感光体の長手方向一方側の端面に対向当接可能で外周面にギヤを備えたギヤ付フランジで構成されていることを特徴とする(1)に記載のプロセスカートリッジ。
(3)上記帯電ローラには、給電用の接点が備えられており、該給電用接点は、上記第2の軸受け部材が保持される筐体側壁の嵌合部に配置される構成であることを特徴とする(1)に記載のプロセスカートリッジ。
(4)上記第1の軸受け部材を備えた上記帯電ローラの軸方向一方側の端部は、上記感光体の長手方向において上記定置部材と対応する位置よりも感光体側に位置決めされていることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
(5)上記第1の軸受け部材は、上記感光体と対向する側に開口部を備えていることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
(6)上記筐体は、その側壁部が上記第1の軸受け部材を保持する支持部の外側に設けられていることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
(7)上記筐体における側壁部が、上記第1の軸受け部材の外側端面に隣接して設けられていることを特徴とする(6)に記載のプロセスカートリッジ。
(8)(1)乃至(7)のいずれかに記載されたプロセスカートリッジを用いることを特徴とする画像形成装置。
(9)上記プロセスカートリッジが、複数の色画像を形成する作像部毎に配置され散ることを特徴とする(8)に記載の画像形成装置。
(10)上記プロセスカートリッジにより保持される帯電ローラは、上記第1の軸受け部材が上記支持部に対して抜け止めされた状態で設けられ、該支持部に対して第1の軸受け部材が感光体側から挿嵌される構成であることを特徴とする(7)乃至(9)のいずれかに記載の画像形成装置
図1において、画像形成装置1は、次に挙げる各装置を備えている。
原稿画像に応じた各色の画像を形成する作像装置21Y、21C、21M、21Kと、各作像装置21Y、21C、21M、21Kに対向して配置された転写装置22と、各作像装置21Y、21C、21M、21Kと転写装置22とが対向する転写領域に記録シートを供給するシート供給手段としての給紙装置23に装備されている給紙カセット23Aと、給紙カセット23Aから搬送されてきた記録シートを作像装置21Y、21C、21M、21Kによる作像タイミングに合わせて供給するレジストローラ33と、転写領域において転写後のシート状媒体の定着を行う定着装置10である。なお、図1において符号23Bha繰り出しローラを、そして符号23Cは摩擦分離方式を用いる重送防止装置を示している。また、図には示していないが、手差し給紙機構を付設することも可能である。
定着装置10は、詳細を説明しないが、記録シートの搬送路を挟んで対向当接可能な加熱ローラおよび加圧ローラを用いて熱および圧力の作用により画像を溶融軟化および浸透の各過程を経て記録シートに定着する熱ローラ定着方式が用いられている。
作像装置21Kは、静電潜像担持体としての感光体ドラム25K、感光体ドラム25Kの回転方向に沿って順に配置されている帯電装置27K、現像装置26K、クリーニング装置28Kを有し、帯電装置27Kと現像装置26Kとの間で書き込み装置29からの書き込み光29Kにより色分解された色に対応する画像情報に応じた静電潜像を形成する構成が用いられる。静電潜像担持体としては、ドラム状の他に、ベルト状とする場合もある。これら感光体ドラムの周囲に配置されている画像形成用、換言すれば、作像用機器のうちで少なくとも感光体ドラム25Kおよび帯電装置27Kに用いられる帯電ローラは図2において説明するが、筐体を備えたプロセスカートリッジ100内に収納されている。
以上のような構成を備えた画像形成装置においては、画像形成時に感光体ドラム25Kが、図示されないメインモータにより回転駆動され、帯電装置27Kによって一様帯電されると書き込み行程が実行される。
書き込み対象となる画像は、図示しないコントローラ部からのデジタル画像情報に応じて書き込み装置29を用いて静電潜像形成のために書き込まれる。
現像行程により可視像処理された各色のトナー画像は、レジストローラ33によりレジストタイミングを設定されて繰り出される記録シートに転写されることになる。なお、本実施例では、図1において現像工程に用いられる現像装置が、トナーの補給タンク(符号T1〜T4で示す)を付設された構成とされている。
つまり、図1に示した画像形成装置1では、定着後に排出される記録シートの片面への画像形成だけでなく両面への画像形成を行うことができるようになっている。このため、両面への画像形成時には、定着後の記録シートが一旦排紙ローラ32Aにより排紙トレイ32側に移動された後、その移動方向後端を把持した状態で排紙ローラ32Aが逆転する。これにより、記録シートが排紙トレイ32側から反転循環経路RPに搬送され、この循環路と給紙トレイ23aからの球走路との合流部に位置しているレジストローラ33に向け繰り出されるようになっている。片面および両面への画像形成時での記録シートの搬送路の切り換えは、定着装置10の後方に配置されている搬送路切り換え爪(図示されず)によって行われる。
ギヤ付きフランジ101は、感光体ドラム25Kの軸方向一方側の端面と一体化されており、筐体側壁の内面との間の長さを規定することで感光体ドラム25Kのスラスト方向での位置を規制している。そして、このギヤ付きフランジ101には、その設置スペースを利用して、外周面にギヤが形成されて感光体ドラム25Kの駆動力伝達部として用いるようになっており、感光体ドラム25Kのスラスト方向での位置決めとは異なる機能部を兼用できるようになっている。
第1の軸受け部材102は、帯電ローラ27K1の回転軸27K1aを挿嵌するための開口部102Aが軸受け面の周方向一部に形成されており、軸受け面の内部には回転軸27K1aの軸端が対向当接可能な壁部102Bが設けられている。なお、図3において一点鎖線で示す符号27K1aは、帯電ローラ27Kの回転軸の位置を示している。
第1の軸受け部材102は、溝部102Cが外周面に形成されており、この溝部102Cが、後述する支持部104の支持孔内縁を挟み込んだ状態で嵌合されることでスラスト方向の移動を規制された状態で保持されるようになっている。
支持部104は、図1において符号(5)で示す方向から見た状態を示す図5において、第1の軸受け部材102に有する溝部102Cが感光体ドラム25K側から挿嵌できる隙間を有した支持孔を有している。
支持部104における支持孔の一部、つまり第1の軸受け部材102が挿嵌される側の開口部両側には、第1の軸受け部材102の開口縁に係合可能な爪部104Aが設けられている。爪部104Aは、第1の軸受け部材102の溝部に嵌合する部分の延長部であり、その延長部端面が第1の軸受け部材102の開口側端面に乗り上げることで第1の軸受け部材102の抜け止めを行うようになっている。
図4において第2の軸受け部材103は、帯電ローラ27Kの回転軸27K1aを挿嵌させるための開口部103Aが軸受け面の周方向一部に形成されていると共に、筐体側壁100Bに形成された支持孔に外周面が挿嵌された際に筐体側壁100Bの内面に突き当たることができるフランジ状のリブ103Bが軸方向端部に設けられている。
帯電ローラ27Kは、帯電部材であることから給電構造をひつようとする。このため本実施例では、給電用の接点が帯電ローラ27Kの回転軸27K1aにおける筐体側壁100B側の支持位置に設けられている。
図7は、図2において符号(7)で示す方向の矢視図に相当し、筐体側壁100Bにより直接保持されている第2の軸受け部材103を側壁100Bの外側から見た状態を示している。
同図において第2の軸受け部材103は導電性部材で構成され、さらに第2の軸受け部材103を感光体ドラム25K側に向け移動させる修正を付与するバネ106も導電性部材とし、このバネ106に対して図示しない配線を接続された給電用接点107が接触させてある。またこれとは別の構成としては、給電用接点を107をバネ106ではなく帯電ローラ27Kの回転軸27K1aBの軸端に直接接触させるようにしてもよい。この場合には、図4において符号103Dで示すように、第2の軸受け部材103における回転軸の軸端が対向当接する壁部側に給電用接点の装填用溝部を形成しておき、この溝部103Dに給電用接点を固定保持する。
本実施例は、軸受け部材に対する側壁部の配置関係に特徴がある。
つまり、図1に示したように、筐体側壁100A、100B間には、第1の軸受け部材102を保持する支持部104が設けられているが、この支持部104を設けた場合には、支持部104に有する爪部によって軸受け部材102のスラスト方向での抜け止め構造が必要であった。そこで、本実施例では、特別な抜け止め構造を要しないで済むようにしたことを特徴とし、そのための構成は、図8に示されている。
図8において、帯電ローラ102の軸方向で第1の軸受け部材102が保持されている支持部104の外側には、支持部104に隣接する位置に側壁100A1が設けられている。これにより、第1の軸受け部材102はスラスト方向の移動を規制されやすくなる。このような構成においては、第1の軸受け部材102の外側への移動が側壁100Aにより規制される一方、第1の軸受け部材102の内側への移動が第2の軸受け部材103に有するリブ103B(図4参照)によって規制されることになるので、帯電ローラ27Kのスラスト方向の移動が阻止され、感光体ドラム25Kの画像形成領域に対する対向位置を精度よく維持することになる。しかも、スラスト方向への衝撃が作用した場合でもその方向への移動が規制されることにより不用意な破損なども防止することができる。
ができ、これによって、組み立て精度の向上を図ることが可能となる。
21 作像ユニット
25 感光体ドラム
27 帯電装置
27K1 帯電ローラ
100 プロセスカートリッジ
100A、100B 筐体側壁
101 ギヤ付きフランジ
102 第1の軸受け部材
102A 開口部
102C 溝部
103 第2の軸受け部材
103A 開口部
103B リブ
103D 溝部
104 支持部
104A 爪部
105,106 バネ
Claims (10)
- 同一の筐体内に少なくとも潜像担持体として用いられる感光体およびこれの長手方向一方側に配置された定置部材と、上記感光体に対する帯電処理を行う帯電ローラとが保持される空間を有したプロセスカートリッジにおいて、
上記感光体は、その長手方向両端が上記筐体側壁により支持され、
上記帯電ローラは、回転体で構成され、回転軸の軸方向一方側に第1の軸受け部材が、軸方向他方側に第2の軸受け部材がそれぞれ挿嵌されており、
上記第1の軸受け部材が上記感光体の定置部材と対応する側で上記筐体内に設けられている支持部によって保持され、上記第2の軸受け部材が上記感光体の長手方向で上記定置部材が位置しない側の上記筐体側壁に形成された嵌合部に対して内側から嵌合されて保持される構成であることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 上記定置部材が上記感光体の長手方向一方側の端面に対向当接可能で外周面にギヤを備えたギヤ付フランジで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
- 上記帯電ローラには、給電用の接点が備えられており、該給電用接点は、上記第2の軸受け部材が保持される筐体側壁の嵌合部に配置される構成であることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
- 上記第1の軸受け部材を備えた上記帯電ローラの軸方向一方側の端部は、上記感光体の長手方向において上記定置部材と対応する位置よりも感光体側に位置決めされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 上記第1の軸受け部材は、上記感光体と対向する側に開口部を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 上記筐体は、その側壁部が上記第1の軸受け部材を保持する支持部の外側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 上記筐体における側壁部が、上記第1の軸受け部材の外側端面に隣接して設けられていることを特徴とする請求項6記載のプロセスカートリッジ。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載されたプロセスカートリッジを用いることを特徴とする画像形成装置。
- 上記プロセスカートリッジが、複数の色画像を形成する作像部毎に配置され散ることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
- 上記プロセスカートリッジにより保持される帯電ローラは、上記第1の軸受け部材が上記支持部に対して抜け止めされた状態で設けられ、該支持部に対して第1の軸受け部材が感光体側から挿嵌される構成であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
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