JP2007132837A - 細胞電気生理センサおよびその製造方法 - Google Patents

細胞電気生理センサおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007132837A
JP2007132837A JP2005327210A JP2005327210A JP2007132837A JP 2007132837 A JP2007132837 A JP 2007132837A JP 2005327210 A JP2005327210 A JP 2005327210A JP 2005327210 A JP2005327210 A JP 2005327210A JP 2007132837 A JP2007132837 A JP 2007132837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
chip
plate
cell
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005327210A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4661539B2 (ja
Inventor
Koji Ushio
浩司 牛尾
Masaya Nakatani
将也 中谷
Soichiro Hiraoka
聡一郎 平岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005327210A priority Critical patent/JP4661539B2/ja
Publication of JP2007132837A publication Critical patent/JP2007132837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4661539B2 publication Critical patent/JP4661539B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

【課題】細胞の保持部において細胞の密着度を高め、漏れ電流が少ない状態で細胞電気生理を測定できる細胞電気生理センサおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】キャビティ4およびこのキャビティ4の底部に貫通孔5を有したダイアフラム3を設けたチップ1と、両面に電極9,10を有するとともに前記チップ1を埋め込むための開口部11を設けたプレート6と、このプレート6の前記開口部11に前記チップ1を接着剤12によって固定した細胞の電気生理反応を検出する細胞電気生理センサであって、前記キャビティ4の中を水13で充填した構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、細胞の活動によって発生する物理化学的変化を測定するために用いられる細胞内電位あるいは細胞外電位等の細胞の電気生理的活動の測定に用いられる細胞電気生理センサおよびその製造方法に関する。
従来、細胞の電気生理的活動を指標にして薬品候補物質をスクリーニングする方法としてパッチクランプ法が用いられている。
このパッチクランプ法はマイクロピペットの先端部分に付けた細胞膜の微小部分(パッチと呼ぶ)を用いて、単一のチャネルタンパク質分子を介するイオンの輸送を微小電極プローブによって電気的に記録する方法であり、この方法は一個のタンパク質分子の機能をリアルタイムで調べることのできる数少ない方法の一つである(例えば、非特許文献1参照)。しかしながら前記方法は1個の細胞にマイクロピペットの先端を高精度に吸着させるために高度な能力を必要とし、大量の薬品候補物質を高速でスクリーニングする用途には向いていない。
これに代わる方法として、細胞の保持手段を有した基板およびこれに設けられた電極によって細胞外電位を測定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法はパッチクランプ法で得られるデータと同等の高品質なデータが得られ、基板上に細胞の保持手段を有しているため、細胞を高精度にマニピュレートする必要が無く、高速に測定することができる。
図18は特許文献1で開示される細胞外電位測定デバイスのウエル構造を模式断面図で示したものであり、ウエル50の内部に培養液58が入れられ、被験体細胞55は基板52に設けられた細胞保持手段によって捕捉または保持されている。細胞保持手段は基板52に形成された窪み51および開口部を介してこの窪み51に連絡する貫通孔53を備えた構成となっている。
さらに貫通孔53の中にはセンサ手段である測定電極54が配置されており、この電極54は配線を経て信号検出部に連結されている。
そして、測定の際には被験体細胞55を貫通孔53から吸引ポンプなどの手段により、この被験体細胞55が窪み51部分に密着保持される。このようにして被験体細胞55の活動により発生する電気信号はウエル50の内部の培養液58へ漏れることなく、貫通孔53に設けた測定電極54によって検出される。
「細胞の分子生物学、第三版」、Garland Publishing Inc.、New York、1994、日本語版、中村桂子ら監訳、181〜182項、1995年、教育者 国際公開第02/055653号パンフレット
しかしながら、前記従来の構成では、吸引ポンプなどにより細胞を保持する際には、窪みや貫通孔53が非常に微小であるため、表面の親水性が小さい場合において、水の浸透が不均一となり、また気泡が窪みや貫通孔53の周辺に付着しやすく細胞保持の阻害要因となり、細胞測定が行えなくなる場合があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、測定の直前まで親水性を保持するとともに、細胞の保持部において細胞の密着度を高め、漏れ電流が少ない状態で細胞電気生理を測定できる細胞電気生理センサおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の細胞電気生理センサおよびその製造方法は、キャビティおよびこのキャビティの底部に貫通孔を有したダイアフラムを設けたチップと、両面に電極を有するとともに前記チップを埋め込むための開口部を設けたプレート、このプレートの前記開口部に前記チップを接着剤によって固定した細胞の電気生理反応を検出する細胞電気生理センサであって、前記キャビティの中を水で充填した構成とするものである。
本発明の細胞電気生理センサおよびその製造方法は、細胞が保持される部分となるチップの貫通孔周辺を、親水性を付与するための表面処理を行った後、水に濡らした状態でプレートに固定し、細胞測定を行うまでの間に貫通孔周辺の親水性を維持することによって、培養液の浸入を速やかに行うとともに細胞の保持部において細胞の密着度を高め、漏れ電流が少ない状態で細胞電気生理を測定できる細胞電気生理センサおよびその製造方法を提供することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における細胞電気生理センサおよびその製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態1における細胞電気生理センサの構成を示す斜視図であり、図2は図1のA−A部における断面図である。
図1および図2において、チップ1はフレーム2と、フレーム2の厚さよりも薄いダイアフラム3とで囲まれたキャビティ4を有し、このキャビティ4の底部にあたるダイアフラム3には細胞を保持するための貫通孔5を有している。このフレーム2とダイアフラム3の材質はシリコンのほか、ガラス材を用いることができる。これらは微細加工技術を用いて小型化と高精度化を実現しながら作製することができる。
また、プレート6は第一面側7に電極9を有するとともに、第二面側8に電極10を備え、さらにチップ1を固定するための開口部11を有している。このプレート6の材質はガラスエポキシ、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、環状オレフィンコポリマー、シクロオレフィンポリマーなどが好ましく、また電極9と電極10はAg、AgCl、Cr、Au、Cu、Ti、Ptなどの電極材料を用いることができる。
また、プレート6とチップ1の隙間は接着剤12によって封止した状態となっている。
そして、細胞の保持を行う貫通孔5の付近の表面は親水性を維持しておくことが重要であり、ここではキャビティ4の内部に水13を充填している。この水を充填しておくことによって、培養液15の浸入を速やかに行うとともに細胞の保持部において細胞の密着度を高め、漏れ電流が少ない状態で細胞電気生理を測定できる細胞電気生理センサを提供することができる。
次に、この細胞電気生理センサを用いて物理化学変化を検出する手順について図3を用いて説明する。
まず始めに、測定を開始する直前に図2に示した水13を除去した後、チップ1とプレート6の両面を培養液15によって満たし、キャビティ4を加圧するか、もしくはダイアフラム3の外側から減圧すると培養液15は貫通孔5からダイアフラム3の外側へ吐出する。
次に、図3に示すように細胞14を培養液15と共に投入し、キャビティ4を加圧するか、キャビティ4の反対側のダイアフラム3の外側から減圧すると、細胞14と培養液15は貫通孔5に引き込まれ、細胞14はキャビティ4において貫通孔5を塞ぐように保持される。
このとき、従来の方法では貫通孔5が小さく、また貫通孔5の周辺の親水性が小さく気泡が残るなどして測定不良を起こすことがあるが、本実施の形態1における細胞電気生理センサは培養液15が浸入しやすくなる構成となっており、速やかに、確実に、これらの動作を行うことができる。
その後、細胞14への刺激となりうる行為を施す。この刺激の種類としては、例えば化学薬品、毒物、などの化学的な刺激に加え、機械的変位、光、熱、電気、電磁波などの物理的な刺激などがある。
そして、細胞14がこれらの刺激に対して活発に反応する場合、例えば細胞14は細胞膜が保有するチャネルを通じて各種イオンを放出あるいは吸収する。
この結果として、貫通孔5の内部の培養液15のイオン濃度と細胞14の細胞内液のイオン濃度とは変化するので、電極9及び電極10によってその変化を検出することができる。
以上のように構成した細胞電気生理センサについて、以下にその製造方法を説明する。
図4〜図7は本発明の実施の形態1における細胞電気生理センサの製造方法を説明するための断面図である。
まず始めに、チップ1はシリコン基板あるいはガラス基板などを用いて貫通孔5、キャビティ4の順にドライエッチング技術を用いて加工したものである。
その後、チップ1の親水性を付与させる表面処理を行った後、図4に示したようにチップ1を水13に浸した状態とする。一方、図5に示したようにプレート6はプレート6の第一面側7に電極9と第二面側8に電極10を形成した後穴開けを行い、開口部11を形成する。
そして、図6に示したようにキャビティ4に水16が残るようにチップ1の外壁面の水13を除去する。チップ1の外壁面の水13を除去するのはチップ1とプレート6との間を接着剤12で固定する際に接着剤12を塗布する必要があるからである。
次に、図7に示したようにチップ1のキャビティ4がプレート6の第一面側7を向くように開口部11に設置し、チップ1とプレート6の間の隙間を接着剤12によって埋め、その後接着剤12を硬化させることによって細胞電気生理センサの完成となる。
このような製造方法とすることによって、細胞14が保持される部分となる貫通孔5の周辺のキャビティ4が常に水16で濡れた状態であるため、親水性を付与するために表面処理した効果を維持した細胞電気生理センサを実現することができる。
また、接着剤12を硬化させるときに、水16が蒸発するときにはピペットなどを用いてキャビティ4の内部に水16を追加充填することによって、常にキャビティ4の内部に水16を充填しておくことが効果的である。
また、接着剤12の塗布後に蓋を用いてキャビティ4を封止し、この状態でチップ1とプレート6の隙間を接着剤12によって固定することによって、細胞が保持される部分となる貫通孔5の周辺のキャビティ4を乾燥させずに表面処理効果を維持した細胞電気生理センサを実現することができる。
この蓋の材料としてはシリコンゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム、アクリルゴムなどが考えられる。
また、図8は別の細胞電気生理センサの断面図を示しており、プレート17の開口部18が、第一面側20の開口よりも第一面側20の反対側にある第二面側21の開口の方が小さい形状であることによって、チップ1を開口部18に埋め込む際に開口部18の内壁面がガイドとなりチップ1の挿入が容易となるだけでなく、第一面側20の開口部18が大きいため接着剤19の塗布を容易にすることができる。そのため細胞電気生理センサの製造を効率よく行うことができる。
また、図9は他の細胞電気生理センサの断面図を示しており、プレート22の開口部23が、第一面側25において第一面側25から第二面側26にかけて徐々に小さくなった形状となっており、その後第二面側26へ第一面側25に対して垂直に開通した状態であることによって、チップ1を開口部23に埋め込む際に開口部23の内壁面がガイドとなりチップ1の挿入が容易となるだけでなく、第一面側25に対して開口部23の垂直壁面27があることによってチップ1を仮固定できるため接着剤24の塗布が正確かつ容易となる。さらに第一面側25の開口部23が大きいため接着剤24の塗布を容易とすることができる。そのため細胞電気生理センサの製造を効率よく行うことができる。
また、図10はさらに他の細胞電気生理センサの断面図を示しており、プレート28の第二面側32の開口部29の出口内周辺に開口部29の内側向きに突起物33を設けた構造とすることによって、チップ1を開口部29に固定する際にチップ1が開口部29から落下するのを防止できるだけでなく、接着剤30を塗布した際に接着剤30がプレート28の第二面側32からダイアフラム3に回り込み貫通孔5を塞ぐのを防止することができる。そのため細胞電気生理センサの製造を効率よく確実に行うことができる。
また、図11はさらに他の細胞電気生理センサの断面図を示しており、プレート34よりもチップ1が厚く、プレート34とチップ1の位置関係がプレート34の第二面側38を面一とし、プレート34の第一面側37においてチップ1を突出させた構成とすることによって、接着剤36を塗布する際に接着剤36がキャビティ4へ入り込むのを防止できる。そのため細胞電気生理センサの製造を確実に行うことができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における細胞電気生理センサおよびその製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図12は本実施の形態2における細胞電気生理センサおよびその製造方法を説明するための断面図である。本実施の形態2における基本的な構成は実施の形態1とほぼ同じであり、実施の形態1と大きく異なっている所は製造方法であり、チップ1とプレート6との間に接着剤12を塗布するところまでは実施の形態1の図4、図5、図6および図7と同じである。
本実施の形態2における細胞電気生理センサおよびその製造方法は、図12に示したように接着剤12の硬化時にプレート6を水39の中に入れて、水39が存在した状態で接着剤12を硬化させる製造方法である。このときの接着剤12としては紫外線硬化型や湿度硬化型の接着剤を用いると良い。
実施の形態1では、接着剤12の硬化中に水16が空気40と接しているところから水16の蒸発が進行し、キャビティ4の内壁面の一部が乾燥することが起こりうるが、このような製造方法とすることによって、細胞が保持される部分となる貫通孔5の周辺のキャビティ4を全く乾燥させずに表面処理の効果を維持した細胞電気生理センサおよびその製造方法を実現することができる。
また、水39の代わりに、湿度100%の雰囲気中にて接着剤12の硬化を行うことによっても前記と同様の効果を発揮することができる。
このとき、接着剤12としては湿度硬化型接着剤を用いるとよい。この製造方法とすることによって、細胞が保持される部分となる貫通孔5の周辺のキャビティ4を全く乾燥させずに表面処理の効果を維持した細胞電気生理センサを実現することができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3における細胞電気生理センサおよびその製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図13は本発明の実施の形態3における細胞電気生理センサの断面図である。
チップ1とプレート6のそれぞれの構成と物理化学変化を検出する手順は実施の形態1と同じであるが、実施の形態1と大きく異なっているところはセンサの構成に違いがある。
本実施の形態3では図13に示したように、細胞14をキャビティ4の反対側にあたるダイアフラム3の上に載置して貫通孔5を塞ぐように保持させているところが大きく異なっている。そのため、キャビティ4を減圧しダイアフラム3の外側から加圧することで、細胞14をダイアフラム3の上において貫通孔5を塞ぐように保持させることができる。
このとき、実施の形態1と同様に貫通孔5が小さく、また貫通孔5の周辺の親水性が小さいと浸入しにくいが、本発明の細胞電気生理センサは後に示す製造方法のため水が浸入しやすい構成を有しており、その後実施の形態1と同様に、細胞14への刺激となりうる行為を施し、細胞14が刺激に対して活発に反応する場合、電極9及び電極10によってイオン濃度の変化を検出することができる。
以下にその製造方法を説明する。
図14〜図17は本発明の実施の形態3における細胞電気生理センサの製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1と同様に図14に示したような表面処理した後の水48に浸したチップ1と図15に示したようなチップ1を埋め込むための開口部11を有したプレート6を使用する。
まず、図16に示したようにキャビティ4の反対側にあたるダイアフラム3の上部の少なくとも貫通孔5が存在する領域に水49が残るようにチップ1の外壁面やキャビティ4の中の水48を除去する。
次に、図17に示したようにチップ1のダイアフラム3がプレート6の第一面側46になるように開口部11に載置し、チップ1とプレート6との間の隙間を接着剤12によって埋め、その後接着剤12を硬化させることによって完成となる。
このような製造方法とすることによって、細胞14が保持される部分となるキャビティ4の反対側のダイアフラム3の上部の貫通孔5の周辺が常に水49で濡れた状態であるため、親水性を付与する表面処理した効果を維持した細胞電気生理センサおよびその製造方法を実現することができる。
また、プレート6の開口部11が第一面側46の開口よりも第一面側46の反対側にある第二面側47の開口の方が小さい形状であることによって、チップ1を開口部11に埋め込む際に開口部11の内壁面がガイドとなりチップ1の挿入が容易となるだけでなく、第一面側46の開口部11が大きいため接着剤12の塗布を容易にすることができ、そのため細胞電気生理センサの製造を効率よく行うことができる。
また、プレート6の開口部11が、第一面側46において第一面側46から第二面側47にかけて徐々に小さくなった形状とし、その後第二面側47へ第一面側46に対して垂直に開通した形状であることによって、チップ1を開口部11に埋め込む際に開口部11の内壁面がガイドとなりチップ1の挿入が容易となるだけでなく、第一面側46に対して開口部11の垂直壁面があることによってチップ1を仮固定するための接着剤12の塗布が正確かつ容易となる。さらに第一面側46の開口部11が大きいために接着剤12の塗布を容易とすることができる。そのため細胞電気生理センサの製造を効率よく行うことができる。
また、プレート6の第二面側47の開口部11の出口内周辺に開口部11の内側向きに突起物を設けた構造とすることによって、チップ1を開口部11に固定する際にチップ1が開口部11から落下するのを防止できる。そのため細胞電気生理センサの製造を効率よく確実に行うことができる。
また、プレート6よりもチップ1が厚く、プレート6とチップ1の位置関係がプレート6の第二面側47を面一とし、プレート6の第一面側46においてチップ1を突出させた構成とすることによって、接着剤12を塗布する際に貫通孔5を塞いでしまうのを防止できる。そのため細胞電気生理センサの製造を確実に行うことができる。
以上のように、本発明にかかる細胞電気生理センサおよびその製造方法は、親水性を付与する表面処理効果を、細胞測定を行うまでの間に失わずに効率よく製造する方法として、細胞の電気生理的活動の測定に用いられる細胞電気生理センサおよびその製造方法に有用である。
本発明の実施の形態1における細胞電気生理センサの斜視図 同断面図 同断面図 同製造方法を説明するための断面図 同断面図 同断面図 同断面図 同別の形態の細胞電気生理センサの断面図 同他の形態の細胞電気生理センサの断面図 同他の形態の細胞電気生理センサの断面図 同他の形態の細胞電気生理センサの断面図 本発明の実施の形態2における細胞電気生理センサの断面図 本発明の実施の形態3における細胞電気生理センサの断面図 同製造方法を説明するための断面図 同断面図 同断面図 同断面図 従来の細胞外電位測定デバイスの断面図
符号の説明
1 チップ
2 フレーム
3 ダイアフラム
4 キャビティ
5 貫通孔
6 プレート
7 第一面側
8 第二面側
9 電極
10 電極
11 開口部
12 接着剤
13 水
14 細胞
15 培養液
16 水
17 プレート
18 開口部
19 接着剤
20 第一面側
21 第二面側
22 プレート
23 開口部
24 接着剤
25 第一面側
26 第二面側
27 垂直壁面
28 プレート
29 開口部
30 接着剤
31 第一面側
32 第二面側
33 突起物
34 プレート
35 開口部
36 接着剤
37 第一面側
38 第二面側
39 水
40 空気
46 第一面側
47 第二面側
48 水

Claims (19)

  1. キャビティおよびこのキャビティの底部に貫通孔を有したダイアフラムを設けたチップと、両面に電極を有するとともに前記チップを埋め込むための開口部を設けたプレートと、このプレートの前記開口部に前記チップを接着剤によって固定した細胞の電気生理反応を検出する細胞電気生理センサであって、前記キャビティの中を水で充填していることを特徴とする細胞電気生理センサ。
  2. プレートの開口部がプレートの第一面側の開口よりも前記第一面側と反対側にある第二面側の開口を小さい形状としていることを特徴とする請求項1に記載の細胞電気生理センサ。
  3. プレートの開口部が、第一面側において第一面側から第二面側にかけて小さくなるテーパ形状とし、且つその後前記第二面側へ前記第一面側に対して垂直に開通した形状としていることを特徴とする請求項1に記載の細胞電気生理センサ。
  4. プレートの第二面側の開口部の出口周縁部に、前記開口部の内側向きに突起物を設けたことを特徴とする請求項1に記載の細胞電気生理センサ。
  5. プレートよりもチップが厚く、前記プレートと前記チップの位置関係が前記プレートの第二面側を同一平面とし、前記第一面側において前記チップを突出させたことを特徴とする請求項1に記載の細胞電気生理センサ。
  6. キャビティの開口部に蓋を設けたことを特徴とする請求項1に記載の細胞電気生理センサ。
  7. 細胞の電気生理反応を検出する細胞電気生理センサの製造方法であって、
    キャビティおよびこのキャビティの底部に設けたダイアフラムに貫通孔を設けたチップと、両面に電極を形成するとともに前記チップを埋め込むための開口部が設けられたプレートを準備する工程と、前記キャビティの内部に水を充填した後前記プレートの開口部に前記チップを仮載置する工程と、前記チップと前記プレートの隙間を接着剤によって固定する工程を含むことを特徴とする細胞電気生理センサの製造方法。
  8. 接着剤を塗布した後、速やかにプレートを水中に入れ、前記接着剤を水中で硬化させる請求項7に記載の細胞電気生理センサの製造方法。
  9. 接着剤を塗布した後、速やかにプレートを湿度100%の雰囲気中にて前記接着剤を硬化させる請求項7に記載の細胞電気生理センサの製造方法。
  10. 接着剤の硬化中にキャビティの内部が乾燥しないように水を追加することを特徴とする請求項7に記載の細胞電気生理センサの製造方法。
  11. チップのキャビティの内部に水を蓄積した状態にした後、前記キャビティを封止することを特徴とする請求項7に記載の細胞電気生理センサの製造方法。
  12. 接着剤として紫外線硬化型の接着剤を用いることを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
  13. 接着剤として湿度硬化型の接着剤を用いることを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
  14. 細胞の電気生理反応を検出する細胞電気生理センサの製造方法であって、
    キャビティおよびこのキャビティの底部に設けたダイアフラムに貫通孔を設けたチップと、両面に電極を形成するとともに前記チップを埋め込むための開口部が設けられたプレートを準備する工程と、前記キャビティと反対側の面において、少なくとも前記貫通孔が存在する領域を水で濡らした状態で前記プレートの開口部に前記チップを仮載置する工程と、前記チップと前記プレートの隙間を接着剤によって固定する工程を含むことを特徴とする製造方法。
  15. 接着剤を塗布した後、速やかにプレートを水中に入れ、前記接着剤を水中で硬化させる請求項14に記載の細胞電気生理センサの製造方法。
  16. 接着剤を塗布した後、速やかにプレートを湿度100%の雰囲気中にて前記接着剤を硬化させる請求項14に記載の細胞電気生理センサの製造方法。
  17. 接着剤の硬化中に、ダイアフラムの少なくとも貫通孔の存在する領域が乾燥しないように水を加えることを特徴とする請求項14に記載の細胞電気生理センサの製造方法。
  18. 接着剤として紫外線硬化型の接着剤を用いることを特徴とする請求項14に記載の製造方法。
  19. 接着剤として湿度硬化型の接着剤を用いることを特徴とする請求項14に記載の製造方法。
JP2005327210A 2005-11-11 2005-11-11 細胞電気生理センサおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP4661539B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005327210A JP4661539B2 (ja) 2005-11-11 2005-11-11 細胞電気生理センサおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005327210A JP4661539B2 (ja) 2005-11-11 2005-11-11 細胞電気生理センサおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007132837A true JP2007132837A (ja) 2007-05-31
JP4661539B2 JP4661539B2 (ja) 2011-03-30

Family

ID=38154620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005327210A Expired - Fee Related JP4661539B2 (ja) 2005-11-11 2005-11-11 細胞電気生理センサおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4661539B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306968A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Panasonic Corp 細胞電気生理センサ用デバイスおよびそれを用いた細胞電気生理センサ
US8445263B2 (en) 2006-07-06 2013-05-21 Panasonic Corporation Device for cellular electrophysiology sensor, cellular electrophysiology sensor using the device, and method for manufacturing the cellular electrophysiology sensor device
JP2013536407A (ja) * 2010-07-09 2013-09-19 ソフィオン・バイオサイエンス・アクティーゼルスカブ マイクロ流体分析システムで使用するためのチップ・アッセンブリ
CN107735677A (zh) * 2015-09-18 2018-02-23 松下知识产权经营株式会社 电化学测定设备以及电化学测定系统
JP2019200087A (ja) * 2018-05-15 2019-11-21 学校法人早稲田大学 センサフィルム及び積層体

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511668A (ja) * 1999-10-01 2003-03-25 ソフィオン・バイオサイエンス・アクティーゼルスカブ イオンチャネルの電気生理的性質を測定及び/または監視するための基体及び方法
JP2003527581A (ja) * 1999-12-24 2003-09-16 アストラゼネカ・アクチエボラーグ 物体の電気的測定を行う装置及び方法
JP2004510980A (ja) * 2000-10-02 2004-04-08 ソフィオン・バイオサイエンス・アクティーゼルスカブ 電気生理学的測定システム
WO2004038409A2 (en) * 2002-08-28 2004-05-06 Commissariat A L'energie Atomique Device for measuring the electrical activity of biological elements and its applications
JP2004528539A (ja) * 2001-02-09 2004-09-16 スミスクライン ビーチャム コーポレーション 高スループットパッチクランプアッセイのための装置および方法
JP2005156234A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 細胞外電位測定デバイスおよびこれを用いた細胞外電位の測定方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511668A (ja) * 1999-10-01 2003-03-25 ソフィオン・バイオサイエンス・アクティーゼルスカブ イオンチャネルの電気生理的性質を測定及び/または監視するための基体及び方法
JP2003527581A (ja) * 1999-12-24 2003-09-16 アストラゼネカ・アクチエボラーグ 物体の電気的測定を行う装置及び方法
JP2004510980A (ja) * 2000-10-02 2004-04-08 ソフィオン・バイオサイエンス・アクティーゼルスカブ 電気生理学的測定システム
JP2004528539A (ja) * 2001-02-09 2004-09-16 スミスクライン ビーチャム コーポレーション 高スループットパッチクランプアッセイのための装置および方法
WO2004038409A2 (en) * 2002-08-28 2004-05-06 Commissariat A L'energie Atomique Device for measuring the electrical activity of biological elements and its applications
JP2005156234A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 細胞外電位測定デバイスおよびこれを用いた細胞外電位の測定方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8445263B2 (en) 2006-07-06 2013-05-21 Panasonic Corporation Device for cellular electrophysiology sensor, cellular electrophysiology sensor using the device, and method for manufacturing the cellular electrophysiology sensor device
JP2008306968A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Panasonic Corp 細胞電気生理センサ用デバイスおよびそれを用いた細胞電気生理センサ
JP2013536407A (ja) * 2010-07-09 2013-09-19 ソフィオン・バイオサイエンス・アクティーゼルスカブ マイクロ流体分析システムで使用するためのチップ・アッセンブリ
US9975120B2 (en) 2010-07-09 2018-05-22 Sophion Bioscience A/S Chip assembly for use in a microfluidic analysis system
CN107735677A (zh) * 2015-09-18 2018-02-23 松下知识产权经营株式会社 电化学测定设备以及电化学测定系统
EP3351932A4 (en) * 2015-09-18 2018-09-12 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electrochemical measurement device and electrochemical measurement system
CN107735677B (zh) * 2015-09-18 2020-09-25 松下知识产权经营株式会社 电化学测定系统
JP2019200087A (ja) * 2018-05-15 2019-11-21 学校法人早稲田大学 センサフィルム及び積層体
JP7070898B2 (ja) 2018-05-15 2022-05-18 学校法人早稲田大学 センサフィルム及び積層体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4661539B2 (ja) 2011-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107205643B (zh) 具有分析保证的汗液传感
US10932761B2 (en) Advanced sweat sensor adhesion, sealing, and fluidic strategies
Miller et al. Microneedle‐based transdermal sensor for on‐chip potentiometric determination of K+
JP5385149B2 (ja) 流体のイオンセンサー及びその製造方法
EP3761874B1 (en) System for collection and analysis of biofluid from skin and method of using the same
JP5233187B2 (ja) 細胞電気生理センサ
JP4661539B2 (ja) 細胞電気生理センサおよびその製造方法
EP1946090A2 (en) Electrode for electrochemical sensor
CN108120755B (zh) 检测装置及其应用
CN111148991B (zh) 具有可侧向插入的电极的微流体装置
Vazquez et al. Microscopic gel–liquid interfaces supported by hollow microneedle array for voltammetric drug detection
Oki et al. Healthcare chip for checking health condition from analysis of trace blood collected by painless needle
WO2014150876A2 (en) Biosensor structures for improved point of care testing and methods of manufacture thereof
US20060008581A1 (en) Method of manufacturing an electrochemical sensor
JP2009204407A (ja) パッチクランプ素子用基板、平面基板型パッチクランプ素子及び細胞イオンチャンネル活性測定方法
US8470144B2 (en) Electrode device for an electrochemical sensor chip
JP2010527444A (ja) 液体中の検体の濃度を測定するためのプラグを持つ検査チップ、検査チップのための筺体、およびプラグのためのソケット
JP4462241B2 (ja) 細胞電気生理センサとその製造方法
JP2008139133A (ja) 細胞電気生理センサ
CN103499628A (zh) 用于液体的离子传感器及其制造方法
JP2007225483A (ja) 細胞電気生理センサとその使用方法およびその製造方法
JP4670713B2 (ja) 細胞電気生理センサおよびこれを用いた細胞電気生理現象の測定方法
JP5011984B2 (ja) 細胞電気生理センサ
JP4682884B2 (ja) 細胞電気生理センサおよびこれを用いた細胞電気生理現象の測定方法
JP4821470B2 (ja) 細胞電気生理センサとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081111

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees