JP2007132107A - 車両用ドアハンドル - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両のドアの開閉が行われた際にハンドル本体が操作された場合にも、表裏に渡って良好な外観となる車両用ドアハンドルを提供することにある。
【解決手段】
車両のドア外側の所定位置に配置されて、前記ドアの開閉が行われる際に操作される把持部2と、該把持部2と一体的に形成され、前記車両のドアのドアロック機構にリンクするレバー部3と、前記把持部を前記車両のドアに装着するために、前記レバー部3と一体的に組み付けられたベース部材4と、前記把持部2を前記ベース部材4に回転可能に固定するための軸部材5とを備え、前記把持部2の内側には、該把持部2が軸部材5を回転中心として操作された時にドア外板との間に生じる隙間を目隠しするための突出覆部22が形成されており、当該突出覆部22には、面厚方向に貫通し自身の化粧面22a及び把持部2内側に塗装を施すための流体誘導部23が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ドアハンドルに関する。
車両のドアには、そのドアを開閉するために、種々の態様の車両用ドアハンドルが備え付けられている。例えば、ドアを開ける際に、フラップ式のハンドル本体を引き起こすと、そのドアが備えるドアロック機構が解除され、そのままハンドル本体を引くことによりドアを開けることができる車両用ドアハンドルが知られている。
特開平11−200669号公報
このような車両用ドアハンドルは、車両の外装部品であるため特に良好な外観が必要とされるものである。例えば、外観意匠性の向上を目的として、ドアアウタパネルの表面に露出した状態で装着されるハンドル本体(把持部)が塗装等の表面処理によって、車両ボディ(ドアアウタパネル)と同一色もしくは異色に形成されることが知られている。
図5に示すように、従来の車両用ドアハンドル100は、車両のドアの所定位置に配置され、ドアの開閉が行われる際に操作される把持部102と、その把持部102と一体的に形成されたレバー部103とを有するハンドル本体101と、そのハンドル本体101をドアアウタパネル等に装着するためのベース部材104と、ハンドル本体101をベース部材104に回転可能に固定する軸部材105と、ハンドル本体101(把持部102)が操作された際にそのハンドル本体101を元の状態へ戻す方向に付勢するトーションスプリング等からなる弾性部材(図示せず)とを備え、組み立てられている。また、ハンドル本体101は、把持部102の裏側に、例えば操作者の手(指)等が掛けられる手掛け部106が設けられ、その手掛け部106の内側に、把持部102を操作した時に、ドアアウタパネルとの間に生じる隙間を手掛け部106の縁部より目視されることを防止する突出覆部107が形成されている。
ハンドル本体101は、図5に示すように、ドアの開閉を行う際にハンドル本体101が操作されると、突出覆部107が目視可能な状態に把持部102が軸部材105を回転中心として引き起こされる。これにより、フラップ式のハンドル本体101において、例えば特許文献1のように垂直方向上向きに引き起こす場合には、通常の操作ではこの突出覆部107は目視されないが、即ち下方から覗き込むなどの特別な動作をしないと目視することができないが、例えば水平方向に引き起こす場合には、通常の操作で突出覆部107を目視することが可能となり、この突出覆部107にも塗装等の表面処理を施し良好な外観を必要とした。
ところで、車両用ドアハンドルを良好な外観に形成するためのハンドル本体101の塗装方法としては、例えば塗装用スプレーガン108を用いて所定の塗料をノズルから霧状に噴射してハンドル本体101に吹き付けるものがある。
図6は、従来のハンドル本体の塗装作業の一部を示す説明図である。図6に示すように、ハンドル本体101が自動またはハンド式スプレーガン108が所定のいくつかの異なる方向から霧状の塗料Pを噴射してハンドル本体101に向けて吹き付けることにより、塗装されている。しかしながら、従来のハンドル本体101における突出覆部107に塗装を施そうとした場合には、図6に示すように、突出覆部107に向けて噴射された塗料Pは、突出覆部107及び把持部102の裏面によって巻返された空気の流れによってノズルから噴射された塗料Pが巻き込まれ、突出覆部107の基端部側まで良好に塗装することができなかった。また、突出覆部107に塗装を施すために、異なる方向から(例えば突出覆部に対して横、斜方向)から塗料Pを噴射することもできるが、その場合には、塗料Pの飛散が広がってしまうため製造コストが高くなるというジレンマがある。
本発明の課題は、上記実情に鑑みてなされたものであり、車両のドアの開閉が行われた際にハンドル本体が操作された場合にも、表裏に渡って良好な外観となる車両用ドアハンドルを提供することにある。
課題を解決するための手段および効果
上記課題を解決するために、本発明の車両用ドアハンドルは、
車両のドア外側の所定位置に配置されて、前記ドアの開閉が行われる際に操作される把持部と、
該把持部と一体的に形成され、前記車両のドアのドアロック機構にリンクするレバー部と、
前記把持部を前記車両のドアに装着するために、前記レバー部と一体的に組み付けられたベース部材と、
前記把持部を前記ベース部材に回転可能に固定するための軸部材と、を備え、
前記把持部の内側には、該把持部が軸部材を回転中心として操作された時にドア外板との間に生じる隙間を目隠しするための突出覆部が形成されており、当該突出覆部には、面厚方向に貫通し自身の化粧面及び把持部内側に塗装を施すための流体誘導部が形成されていることを特徴とする。
上記本発明によれば、突出覆部に流体誘導部が形成されているので、例えば塗装用スプレーガンで突出覆部に塗装を施す場合に、スプレーガンから噴射された塗料がその吹き付けによる空気の流れ等が突出覆部及び把持部の裏面によって巻返されることがないので、塗料を噴射する圧力を高くすることができ、ムラやしぶき等のない外観良好な塗装を施すことができる。また、簡単にハンドル本体に塗装を施すことができるので塗装作業の効率を優れたものとすることができ、異なる方向で何度も塗装を施す必要がないので塗料の飛散を抑制することができ製造コストを抑えることができる。
具体的には、流体誘導部が突出覆部を貫通してなる誘導流路(貫通孔)で形成されているので、その誘導流路を介して吹き付けによる空気の流れもしくは塗料を突出覆部の裏側(化粧面と反対側)へと誘導することができるため、突出覆部の化粧面ひいては把持部の内側にも良好な塗装面を施すことができる。また、突出覆部を貫通して流体誘導部を形成しているので中抜き効果を有するため軽量化となり、さらにはハンドル本体を成形する際に、この突出覆部の間で金型を分割する型構成とすることができるため、特別な金型を用いることなくまた特別な工程を行うことなく成形することができ、ひいては製造コストを抑えることができる。流体誘導部が突出覆部に形成されているので、誘導流路から誘導された塗料を突出覆部の裏側に位置するレバー部等に塗装を施すことができる。これにより、把持部を操作した場合にレバー部が目視可能な状態となった場合にも良好な外観を得ることができる。
また、本発明の車両用ドアハンドルは、
前記流体誘導部は、前記把持部と前記突出覆部との接合位置に形成された構成とすることができる。このように、流体誘導部を接合位置に形成することで、特に、塗料吹き付けによる流体の圧が集中するところに流体誘導部が形成されているので、より効果的に流体の巻き返しを抑制することができ、吹き付けによる空気の流れもしくは塗料を確実に突出覆部の裏側に誘導することができる。これにより、突出覆部の化粧面ひいては把持部の内側に良好な塗装面を施すことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。本実施例は、主として自動車(車両)のドアに用いる車両用ドアハンドルについて例示しているが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
図1は、本発明の一実施形態にかかる車両用ドアハンドルの側面図、図2は、図1における車両用ドアハンドルの底面図である。車両用ドアハンドル1は、例えば車両のドアの所定位置に配置され、図1,2に示すように、ドアの開閉が行われる際に操作される把持部2と、その把持部2と一体的に形成されたレバー部3とを有するハンドル本体10と、そのハンドル本体10を図示しないドアアウタパネル等に装着するためのベース部材4と、ハンドル本体10をベース部材4に回転可能に固定する軸部材5とを備えている。
また、ベース部材4には、ハンドル本体10が操作された際にそのハンドル本体10を元の状態へ戻す方向に付勢するトーションスプリング等からなる弾性部材6と、その弾性部材6の一端が係止され図示しないドアロック機構にリンクするベルクランク7とが組み付けられている。なお、車両用ドアハンドル1には、ハンドル本体10を操作した際に元の状態に復帰した時の衝突を緩衝する緩衝部材や、ハンドル本体10において弾性部材6とのバランスを図るためのカウンタウエイト等を必要に応じて所定位置に適宜組み付けることができる。
図3は、ハンドル本体を示す斜視図及び正面図,断面図である。図3(a)に示すように、ハンドル本体10は、把持部2とレバー部3とが例えばプラスチック材にて一体的に成形されており、把持部2の裏面20(車両に装着した場合には内側に相当する)には、例えば操作者の手(指)等が掛けられる手掛け部21が設けられ、その手掛け部21の内側に、把持部2を操作した時に、ドアアウタパネルとの間に生じる隙間を手掛け部21の縁部より目視されることを防止する突出覆部22が形成されている。これにより、例えば、車両用ドアハンドル1を横方向(左右方向に引いて開ける)に配置した場合にも、ドアアウタパネルとの間に生じる隙間を隠すことができ、よりスマートな車両用ドアハンドルとすることができる。
ハンドル本体10を形成するプラスチック材としては、ポリカーボネート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ナイロン系樹脂、ノリル系樹脂等を使用することができ、これらを単一で使用してもよいし、異なる種類のものを複数使用してもよい。
突出覆部22は、図3(b)に示すように、把持部2に対応する形状で裏面20から鍔状に突出して形成され、本実施例において、その上縁部は正面視略円弧形状を呈する。また、突出覆部22には、その突出覆部22と把持部2の裏面20との接合部22c(突出覆部22の基端部)に沿って所定間隔隔てた位置に面厚方向に貫通してなる貫通孔23(流体誘導部)が2つ形成されている。貫通孔23は、レバー部3に対応した位置に形成されており、突出覆部22に塗装を施したときに貫通孔23を介して誘導された塗料をレバー部3に塗装を施すことが可能となる。また、レバー部3に対応した位置に貫通孔23が形成されているので、レバー部3により強度が確保されやすくなる。
貫通孔23は、図3(c)に示すように、突出覆部22の表面22a(化粧面)に開口する開口部23aと、その裏面22bで開口する開口部23bと、それら開口部23a,23bとで貫通して形成される流体通路23cとで構成されている。開口部23a,23bは、その周縁一部が接合部22cに沿って形成されている。また、開口部23aは、開口部23bよりも大きく形成されおり、流体通路23cは開口部23bから開口部23aに向かうほど拡開して形成され、具体的には、接合部22cに沿って形成する周縁以外全部または一部が面厚方向に対してテーパ形状で形成されている。この流体通路23cは、連続的または断続的に、またその断面が直線的または曲線的に開口部23bから開口部23aに向かうほど拡開して形成することができる。これにより、後述する吹き付けによる塗料等を裏側へ導き入れやすくすることができる。なお、本実施例において貫通孔23は所定間隔隔てた位置に2つ形成したが、大きさ、形状を適宜調整することにより1つでもよいし3つ以上でもよい。また、貫通孔23は、接合部22aに沿って形成したがこれに限定されず、把持部2を操作した際に目視されないよう適宜調整して突出覆部22の所定位置に形成することができ、より確実に突出覆部22の表面22aまたは把持部2の裏面20に塗装を施すことが可能となる。
図3(a)に戻り、レバー部3は、例えば一対のレバー部3a,3bで構成されている。各レバー部3a,3bには軸部材5が挿入される挿入孔31a,31bがそれぞれ対応する位置に形成されている。また、レバー部3には、レバー部3の裏側から(図面上において上方向へ)突出する接触突部36が形成され、車両用ドアハンドル1を組み立てたときに、この接触突部36が後述する弾性部材6の作用によりベルクランク7の接触面部71aと接触(係合)される。ここで、接触突部36は、一対のレバー部3a,3bのそれぞれに突出して形成することができ、どちらか一方にベルクランク7を係合させることにより、車両の左右どちらのドアにも対応できるようにすることができる。また接触突部36をレバー部3の一方のみに形成させてもよく、本実施例においては、レバー部3aに形成した接触突部36がベルクランク7の接触面部71aと係合されている。
図1,2に戻り、ベース部材4には、一対のレバー部3の外側に配置されるベース枠部41が設けられ、そのベース枠部41の下側一部に弾性部材6及びベルクランク7が取り付けられる取付板部42が形成されている(ここで、ベース部材4において、把持部2が位置する側を上側、反対側を下側とする(図1参照))。
ベース枠部41は、枠形状をなしレバー部3の外側に配置された時にレバー部3に形成された挿入孔31に対応する位置にベース部材挿入孔が形成されている(図示せず)。このベース部材挿入孔と一対のレバー部3に形成する挿入孔31に軸部材5が挿通されて、ハンドル本体10がベース部材4に軸部材5を回転中心として回転可能に固定されている。取付板部42に取り付けられる弾性部材6は、例えばトーションスプリングが用いられ、コイル部61とそのコイル部61の両端から延設された脚部62とで構成され、コイル部61に例えば横断面略円形筒形状をなすコイルホルダ63が挿通され、このコイルホルダ63を取付板部42に固定することにより、弾性部材6は取付板部42に保持されている。また、取付板部42にはそのコイルホルダ63を取り付けるための板厚方向に貫通する取付孔が形成され、その取付孔を介して取付板部42の裏側(下側)にベルクランク7が取り付けられている。ベルクランク7は、第一腕部71と第2腕部72とを備え、その2本の腕部の交点に軸穴73が形成され、この軸穴73にワッシャ等を介した状態で、弾性部材6を取付板部42に保持したコイルホルダ63の先端が挿通され、その先端部が例えばカシメられて軸穴73を回転中心に回転可能に固定されている。
図2に示すように、弾性部材6の一方の脚部62は、レバー部3や、ベース部材4、及び軸部材5等の図示しない所定位置に係止され、他方の脚部62はベルクランク7の第1腕部71に係止されて、ベルクランク7は弾性部材6により矢印Q方向に常時付勢されている。また、ベルクランク7の第1腕部71には、弾性部材6の付勢力によりレバー部3の接触突部36に常時当接する接触面部71aが備えられ、第2腕部72には、ドアロック機構にリンクしてドアの解施錠を行うロッドを連結するロッド連結具75が取り付けられている。
これにより、車両用ドアハンドル1において、通常時(ハンドル本体10が操作されていない状態)には、弾性部材6のバネ力(弾性力)により、ベルクランク7が矢印Q方向に常時付勢されており、それに伴いレバー部3の接触突部36が接触面部71aに付勢されるので、ハンドル本体10は軸部材5を回転中心としてベース部材4に通常状態(把持部2が引き起されていない状態)で保持されている。ハンドル本体10が操作されると、レバー部3の接触突部36の作用によってベルクランク7が弾性部材6のバネ力に抗して矢印Q方向と逆向き方向に回転させられ、第2腕部72に連結される図示しないドアロック機構が開動作してドアの解錠が行われる。また、ハンドル本体10の開操作が終わると、弾性部材6のバネ力によりベルクランク7を介してレバー部3が押し戻され、ハンドル本体10は元の状態(通常状態)へと復帰する。このように、ハンドル本体10の運動(操作)に連動して、弾性部材6及びベルクランク7を介してドアロック機構が作動するようになっている。
軸部材5は、レバー部3及びベース部材4に形成する挿入孔の径より少し小さい軸径で形成され、一端(基端部)には自身の挿入孔への挿入を規制するストッパ部が設けられ、他端(先端部)には挿入後に軸部材5本体を固定するためのカシメ部等が設けられている。
次に、以上のとおり構成された車両用ドアハンドルの製造工程の一部について説明する。図4は、ハンドル本体10の塗装作業を説明する図である。図4に示すように、ハンドル本体10は、例えば公知の塗装用スプレーガン108が用いられて、そのノズルから霧状に噴射された所定塗料P(例えば車両ボディと同一色の塗料)がハンドル本体10に吹き付けられ塗装される。このとき、公知の塗装用スプレーガン108は、自動またはハンド式のスプレーガンを用いることができる。ハンドル本体10をノズルの吹出口に対して相対的に回転させてハンドル本体10の所望する表面(場所)に塗装を施すことができる。また、自動の場合には、複数のスプレーガンを用いて異なる方向からハンドル本体10に霧状の塗料Pを吹き付けることにより所望する表面(場所)に塗装を施すことができる。なお、塗装面はハンドル本体10が外観として視認される場所(部位)にのみ施される。換言すれば、ドアアウタパネルなどによって隠蔽されるハンドル本体10の場所(部位)を良好な外観とする必要がないので塗装を省略して製造コストを抑える場合が多い。
このハンドル本体10の塗装作業について詳しく説明する。まず、ハンドル本体10は、図4(a)に示すように、ドアアウタパネルの表面に露出した状態で装着される把持部2の表面にスプレーガン108から霧状の塗料Pを噴射して塗装する。続いて、図4(b)に示すように、スプレーガン108をハンドル本体10に相対的に回転(移動)させて、把持部2の裏面20(内側)及び突出覆部22の化粧面22aに向かってスプレーガン108から霧状の塗料Pを噴射して塗装する。このとき、図4(c)に示すように、突出覆部22が把持部2の裏面20に接合(形成)されている接合部22cには貫通孔23(流体誘導部)が形成されているため、例えばスプレーガン108によって高圧で噴射された塗料P及び、その噴射に伴って発生する空気の流れが貫通孔23に誘導され、矢印Xに示すように、突出覆部22の裏面22b側へと誘導される。これにより、突出覆部22の表面22a及び把持部2の裏面20によって空気の流れが巻き返されないので、突出覆部22の化粧面22a及び把持部2の裏面20に良好に塗装を施すことができる。そして、貫通孔23は、開口部23bから開口部23aに向かうほど拡開して形成されているので、大きく開口した開口部23aから空気の流れ等をより効果的に誘導でき、また、開口部23aから開口部23bに向かうほど狭まって形成されているので、流体の絞り効果により過度の塗料が裏側へ排出されないようにすることができるので、突出覆部22の化粧面22a及び把持部2の裏面20に良好に塗装を施すことができる。なお、貫通孔23をレバー部3に対応した位置に形成した場合には、スプレーガン108から高圧で噴射されて勢いよく流体通路23cを通過した塗料Pは矢印Xのようにレバー部3にも塗装を施すことができる。
以上のように、本発明は、従来吹き付け塗装による巻き返しなどで塗装を施すことができなかった鍔状に突出する突出覆部22の化粧面22aにおいても、貫通孔23を形成するという簡単な構造にも関わらず、確実にその突出覆部の基端部にまで良好な塗装を施すことができ、また、突出覆部に対して異なる方向から何度も塗装を施す必要がなく塗装を施すことができるので、塗料Pの飛散を抑制することができ製造コストを抑えることができる。さらには、この突出覆部の間で簡単に金型を型開きすることができるため、容易に成形することができ、特別な金型の設計変更をする必要がなく汎用性を持たせることが可能である。
本発明の一実施形態にかかる車両用ドアハンドルの側面図 図1における車両用ドアハンドルの底面図 ハンドル本体を示す斜視図及び正面図,断面図 本発明のハンドル本体の塗装作業の一部を示す説明図 従来の車両用ドアハンドルを示す説明図 従来のハンドル本体の塗装作業の一部を示す説明図
符号の説明
1 車両用ドアハンドル
2 把持部
3 レバー部
4 ベース部材
5 軸部材
6 弾性部材
7 ベルクランク
10 ハンドル本体
21 手掛け部
22 突出覆部
22a 化粧面
22c 接合部
23 貫通孔(流体誘導部)
P 塗料

Claims (2)

  1. 車両のドア外側の所定位置に配置されて、前記ドアの開閉が行われる際に操作される把持部と、
    該把持部と一体的に形成され、前記車両のドアのドアロック機構にリンクするレバー部と、
    前記把持部を前記車両のドアに装着するために、前記レバー部と一体的に組み付けられたベース部材と、
    前記把持部を前記ベース部材に回転可能に固定するための軸部材と、を備え、
    前記把持部の内側には、該把持部が軸部材を回転中心として操作された時にドア外板との間に生じる隙間を目隠しするための突出覆部が形成されており、当該突出覆部には、面厚方向に貫通し自身の化粧面及び把持部内側に塗装を施すための流体誘導部が形成されていることを特徴とする車両用ドアハンドル。
  2. 前記流体誘導部は、前記把持部と前記突出覆部との接合位置に形成されている請求項1に記載の車両用ドアハンドル。
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