JP2007132053A - 木質部材の結合構造及び結合金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】基礎と土台及び柱間を一体的に結合し、地震などの際の上下方向の振動にも対応するための構造及び結合金具を提供するものである。
【解決手段】基礎2の上面にアンカーボルト4を突出させ、アンカーボルト4に土台40を介して柱70を立設させる構造において、基礎2上のアンカーボルト4の突出端に結合するとともに、アンカーボルト4の突出端と面方向に異なる突出位置に移動調整自在として連結ボルト20を上部に突設した軸心調整用の結合金具10と、柱70の中心部に形成された中心孔74に挿入される内ねじ筒よりなる結合棒76と、結合棒76を柱70に固定する支持ピン84と、を具備し、連結ボルト20の突出端を結合棒76の内腔雌ねじ部78に螺締させようにした。
【選択図】 図7

Description

本発明は、木質部材の結合構造及び結合金具に関し、特に、基礎上に土台を固定し、さらに土台上に柱を立設させて一体的に結合するための木質部材の構造及びこれに用いる結合金具に関する。
木質軸組構造の住宅の基礎の施工手順は、図10に示すように、施工予定位置にトレンチを掘削し、トレンチ内に割りぐり石1を充填し、ランマで締め固め、捨てコンクリートを打設してから、型枠をトレンチ内に建て込み、次いで型枠内へコンクリートを打設し、コンクリートの養生固化後に、脱型し、得られた基礎2とそのフーチング2aに形成された隙間周縁への土砂の埋め戻し、盛土、敷き均し、締め固めなどの一連の土工作業により完成させている。
この後は基礎2上に木質部材である土台3を設置固定し、これ以降は土台3上に柱の建て込みを始めとする軸組施工を行うようになっている。
以上において、前記基礎2と土台3の結合は、基礎上2に突出するアンカーボルト4を土台3上に貫通させ、アンカーボルト4の土台3からの突出端にワッシャ5を介してナット6をねじ込むことによって行う。
また、土台3に対する柱の建て込みには伝統的な手法であるほぞとほぞ穴を介した継手による結合に加えて、従来では短冊金物などの外付け金物を介在させて連結し、耐震補強を行っている。
しかしながら、従来の施工方法にあっては、基礎−土台間の結合構造、及び土台−柱間の結合構造において、次に述べる技術的課題があった。
まず、従来の基礎−土台間の接合は、図示のごとく、必ずしもアンカーボルト4の軸心が基礎2の幅方向中心Oに一致して突出するとは限らず、片側に所定のずれ寸法dだけずれた状態で突出する場合もあり、特に最近では耐震施工の目的で、ベース筋、主筋、補強筋など組合わせた鉄筋を用いて鉄筋コンクリート製基礎2を施工する例も多いことから、アンカーボルト4を基礎2の中心O上に精度良く突出させることはさらに難しい課題となっていた。
以上の課題の解決する対策として、従来では、土台3に予めボルト径よりも十分大きな径の挿通孔3aを貫通しておき、アンカーボルト4の突出位置が片側に偏在しても接合に支障がないようにするか、あるいは現場施工により、アンカーボルト4の突出位置に応じた位置に挿通孔3aを明けるなどの対策をとっている。
しかし前者の対策は、ナット6がゆるんだ場合など、基礎2に対し土台3が容易にずれるおそれや、アンカーボルト4の曲げなどの問題が生じ、結合強度低下の原因ともなる。また後者の対策では現場でいちいち寸法計測を行いつつ孔明け作業を行わなければならないため、施工が面倒である。
いずれの場合であっても、図示のごとくアンカーボルト4の軸心が基礎2の幅方向片側に位置しているため、基礎2−土台3間に図中矢印で示す幅方向の横力F,F’が作用すると、アンカーボルト4を挟む土台3の材厚の薄い側が破損しやすくなるほか、仕上げ上の収りが低下し、見栄えが悪いものとなっていた。
なお、アンカーボルト4の軸心が基礎2の幅方向中心位置O上に突出している場合には前記のような問題はないが、同図10に図示のごとく土台3の断面は正四角形状であり、土台3を貫通してこれの上に突出させるためには基礎2上からの突出量を相当長くしなければならず、曲げ剛性などの点でも課題を生じていた。
次に土台−柱間の接合においては、従来の外付け金具を用いた補強構造では、金具そのものが薄板から構成されているため、十分な耐震補強効果が得にくい一方で、鉄筋などにより補強された基礎は十分な耐震強度を有している。特に、地震などの際には、柱が上方に飛び出すようにして土台から離れ、倒れやすいという問題があった。
したがって、土台と柱の結合位置にアンカーボルトを突出させ、このアンカーボルトを利用して土台−柱間の結合を行うようにすれば、土台に加え柱も基礎に結合し、耐震強度を向上できるが、具体的な結合構造としては従来では考えられてはいなかった。
本発明は以上の課題を解決するものであって、その目的は、アンカーボルトの基礎からの突出位置の偏在の有無にかかわらず、常に土台の中心にボルトの軸心を一致させた状態で先端が突出し、その中心位置でナットを締付けることにより、平均化した結合強度で基礎、土台及び柱間を接合できるようにした木質部材の結合構造及び結合金具を提供するものである。
本発明の他の目的は、前記結合金具を利用して基礎−土台−柱間の結合を行い、より剛性の高い、上下方向の振動にも強い結合構造を得ることにある。
前記目的を達成するため、請求項1記載による本発明の木質部材の結合構造では、基礎2の上面にアンカーボルト4を突出させ、該アンカーボルト4に土台40を介して柱70を立設させて結合する木質部材の結合構造において、前記基礎2上の前記アンカーボルト4の突出端に結合するとともに、アンカーボルト4の突出端と面方向に異なる突出位置に移動調整自在として連結ボルト20を上部に突設した軸心調整用の結合金具10と、前記柱70の中心部に形成された中心孔74に挿入される内ねじ筒よりなる結合棒76と、前記結合棒76の上部側を横方向に貫通するように前記柱70に打ち込むことにより、結合棒76を柱70に固定する支持ピン84と、を具備している。
前記土台40にはその幅方向中心位置に前記連結ボルト20を挿通するための挿通孔42(60)を上下に貫通形成するとともに、該挿通孔40の下部にあって、前記結合金具10が格納される下面開口の格納室44を形成し、土台40から突出する連結ボルト20の突出端を前記結合棒76の内腔雌ねじ部78に螺締させるようにした。
前記格納室44が前記挿通孔40と同軸上に形成された下面開口する円形の大径穴であっても良い。
請求項2の発明では、前記結合金具10は、その底部に面方向に形成された長孔26に前記アンカーボルト4の突出端を挿入して、結合金具本体内部の固定ナット14により締め付け固定し、前記連結ボルト20は、結合金具本体に対し回動自在に設けられていることを特徴としている。
請求項3の発明では、柱70の中心部に形成された中心孔74に挿入される内ねじ筒よりなる結合棒76と、結合棒76の上部又は下部側を横方向に貫通するように前記柱70に打ち込むことにより、結合棒76を柱70に固定する支持ピン84と、を具備し、対向する木質部材側から突出するボルト(連結ボルト20)の突出端を結合棒76の内腔雌ねじ部78に螺締させるようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明では、前記結合金具10は、断面略コ字形をなし、かつ対向する木質部材から突出するボルト(アンカーボルト4)の雄ネジ部4aを挿通する長孔26を形成した固定用ブラケット12と、前記雄ネジ部4aの長孔26からの突出端にネジ結合する固定ナット14と、前記固定ナット14の上部おいて固定用ブラケット12の上部における長手方向中心位置に着脱可能に結合配置される回り止め用ブラケット18と、前記回り止め用ブラケット18の上部に、回り止め用ブラケット18に対して回動自在に突出した連結ボルト20とを、備えたこのを特徴とする。
請求項1記載の結合構造によれば、アンカーボルト4を直接でなく、基礎2上に配置される結合金具10を介在し、結合金具10を土台40の下部内側に設けた格納室40に格納した状態で基礎上に土台40を設置し、結合金具10より突出する連結ボルト20を介して基礎2上に土台40を介して柱70をを結合できる。このとき、アンカーボルト4の軸心が基礎の幅方向中心からずれている場合には、結合金具10の連結ボルト20の軸心を幅方向中心に一致すべく前記アンカーボルト4に対する取付位置を面方向にずらして調整すれば、容易に中心位置にずらすことが出来る。また、アンカーボルトの基礎上からの突出量による曲げ剛性などの問題も生じない。
また、柱70に上下方向の衝撃が生じた場合には、柱70とアンカーボルト4とが、結合棒76及び支持ピン84によって結合されているので、柱の引き抜けによる転倒などの事故が生じない。
請求項2記載の結合構造によれば、前記結合金具10を格納室44を構成する大径孔の円周方向に沿って移動させつつ、長孔26に沿って連結ボルト20の突出位置を調整できるため、幅方向だけでなく、長さ方向の調整も可能である。
請求項3の結合構造によれば、基礎と土台の結合だけでなく、柱も基礎上のアンカーボルト4に結合棒76と支持ピン84を介して固定できるため、強度、剛性の高い結合が出来る。
請求項4記載の結合金具によれば、ブラケット底面に形成された長孔の移動調整量に応じた調整量で上記アンカーボルト4と連結ボルト20との軸心のずれを調整できる。
以下、本発明の最良の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図5は本発明を基礎−土台間の結合に適用した第1実施形態を示し、図1は土台連結前の結合金具と基礎との関係を示す一部拡大部を含むカットモデルの分解斜視図、図2(a),(b)は同結合金具の取付手順を示す説明用斜視図、図3(a),(b)は同結合金具を介して土台を取付ける手順を示す説明用斜視図、図4は取付完成状態を示す正断面図、図5(a),(b)及び(c),(d)はアンカーボルトのずれの状態と、矯正後の状態を示す平面図である。
なお、本実施形態において、従来と同一部材には同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分、及び新たに付加された部品のみ異なる符号を用いて説明する。
図1において、アンカーボルト4の基礎2からの突出量は従来に比べて極めて短く、この突出位置に雄ネジ部4aが形成されている。
この雄ネジ部4aに取付けられる軸心調整用結合金具10は、断面略コ字形をなすアンカーボルト固定用ブラケット12と、アンカーボルト4の雄ねじ部4aにネジ結合する皿座金付ナットよりなる固定ナット14と、固定ナット14の上部に配置される上部ナット16と、前記固定用ブラケット12の上部内側に嵌合され、その内側に前記上部ナット16を上位置に保持する回り止め用ブラケット18と、下端を上部ナット16にねじ込み固定された後述する土台固定用の連結ボルト20と、前記回り止め用ブラケット18を固定用ブラケット12の上部中心に位置決めする固定ピン22とからなっている。連結ボルト20は、結合金具10(回り止め用ブラケット18)の上面に回動自在に突出され、アンカーボルト4の雄ねじ部4aの突出位置と連結ボルト20の突出軸芯位置とが、幅方向及び長手方向に調整自在とされている。
前記固定用ブラケット12は、図1の一部に拡大して示すように、略コ形をなす厚肉鋼板製の底板部24に短径方向の内径が雄ねじ部4aの外径にほぼ等しい長孔26を打抜き形成し、この長孔26に前記雄ねじ部4aを挿通し、その上部突出端に前記皿座金付ナットよりなる固定ナット14を締付けて固定するようになっている。
前記底板部24の幅方向両側には、一対の側壁28が立上げ形成され、この両側壁28の中央には位置決め用のピン孔30が打抜き形成され、かつその両側壁28の両端には前記回り止め用ブラケット18を固定用ブラケット12の中央に位置決めする合計4つの突起32が内側に向けて突設されている。
前記回り止め用ブラケット18は、前記固定用ブラケット12と同様の厚さの厚肉鋼板を、前記両側壁28の内側に嵌合可能となるよう断面コ字形に折曲げ形成し、その頂部中心に前記連結ボルト20の挿通孔34を、両側に前記固定ピン22の挿通用ピン孔36をそれぞれ打抜きにより形成したものである。
次に、以上の連結金具10を用いた基礎2と土台の連結手順を図2〜図4を用いて説明する。まず図2(a)に示すように、前記上部ナット16及び連結ボルト20は予め回り止め用ブラケット18に固定しておき、前記固定用ブラケット12側とは分離しておく。
そして、前記アンカーボルト4の雄ネジ部4aに固定用ブラケット12の長孔26を挿通し、固定ナット14を緩くネジ結合した後、図1とは90°回動位置で固定用ブラケット12を長孔26に沿って矢印に示すごとく幅方向に移動させ、ピン孔30が基礎2の幅方向中心Oの直上に位置した段階で、図示しないボックスレンチなどにより固定ナット14を締上げ、固定用ブラケット12を基礎2上に固定する。
次いで、前記回り止め用ブラケット18を固定用ブラケット12の上部に嵌め付け、固定ピン22により連結することで、図2(b)に示すように、回り止め用ブラケット18の上部に突出する固定用ボルト20は、基礎2の幅方向中心O上に突出することになる。
その後、前述する土台を基礎2上に設置することになるが、図3(a)に示すごとく、この土台40は断面正四角形状に製材され、その幅方向中心の上下を貫通してボルト挿通孔42を形成するとともに、その下部にはホールソーなどによって格納室44を構成する大径穴が同心状に開口形成されている。この格納室44の径は、前記固定用ブラケット12の長手方向の径より僅かに大きく、深さは側壁28の高さに等しい。
したがって、土台40の設置状態では、その格納室44内に結合金具10を格納した状態で、連結ボルト20のみが挿通孔42を通じて土台40上に突出するので、図3(b)に示すように、連結ボルト20の突出端に座金46を介してナット48を締付けることにより、同図3(b)及び図4に示すように、土台40と基礎2の幅方向の中心Oに位置決め状態に結合されることになる。
完成状態において、図4の矢印で示す横力F,F’が土台40に加わっても、連結ボルト20を挟む左右の材厚は同じであるため、脆弱な部分がなく、十分な耐力を得ることが出来るほか、土台40の中心上でボルト−ナット結合が行われるため、施工仕上りの見栄えも向上することになる。
なお、アンカーボルト4の基礎2上からの突出長さは従来より短く、かつ剛性の高い結合金具10の上部中心に突出する連結ボルト20により基礎2−土台40間の結合がなされるため、曲げ剛性の問題も解消する。
また、前記実施形態では、図5(a),(b)のように、基礎2の幅方向中心に対してアンカーボルト4の位置が横に所定寸法d分だけずれている場合について説明を行い、ブラケット12の中心が基礎2の幅方向中心Oに一致すべく横移動により位置修正を行った場合を示した。これに対し、同図5(c)のように、基礎2に対する土台40の取付位置がその幅方向成分dxに加え長さ方向成分dyもずれている場合は、その方向成分に応じて固定用ブラケット12のアンカーボルト4を基点にその角度をα分傾け、中心Oに一致すべく斜め移動することにより、図5(d)に示すように、ブラケット12の中心を一致点Oに一致させることが出来る。その移動量は(dx2 +dy2 1/2 となる。
要は、固定用ブラケット12に形成された長孔26の長さ分を調整範囲として縦横方向の移動調整が可能となるため、幅方向だけでなく、長さ方向に対しても調整可能となる。
また、アンカーボルト4の軸心が基礎2の幅方向中心Oに一致して突出している場合には、その固定位置は結合金具10の中心で、前記連結ボルト20と同一軸心となるだけであるが、結合金具10の高い剛性により、少なくともアンカーボルト4の基礎2上への突出長さが短い分曲げ剛性の問題は解消されるものとなる。
図6は、前記結合金物10の他の実施形態を示すカットモデルの分解斜視図である。本実施の形態では、前記上部ナット16と回り止め用ブラケット18との組合せに替えて、固定用ブラケット12の両側壁28間に嵌合する矩形状の取付ブロックよりなる回り止め用ブラケット50の上面中心にネジ孔を形成して、これに前記連結ボルト20の下端をねじ込み固定するとともに、このネジ孔と直交して回り止め用ブラケット50の側面中心を貫通するピン孔52を貫通形成した以外は前記実施形態と同じである。
本実施形態では、前記取付ブロックよりなる回り止め用ブラケット50が、上記台1の実施形態に係る上部ナットと回り止め用ブラケットとの2つの機能を兼用するため、前記実施形態より部品数が減じ、構成が簡略化される。
次に、前記結合金具10を利用して、基礎−土台間の結合に加え、土台−柱間の結合に適用した場合の実施の形態につき、図7〜図9を用いて説明する。図7はそのカットモデルの分解斜視図、図8(a),(b)は同取付手順を示す説明用斜視図、図9は取付完成状態を示す正断面図である。
図7において、前記土台40の下部には、前記結合金具10を格納した格納室44が開口しているとともに、格納室44の上部には前記挿通孔42に替えて格納室44に連通する長方形のほぞ穴よりなる挿通孔60が開口し、前記結合金具10の上部中心に突出する連結ボルト20をこの挿通孔60上に突出させている。
前記土台40上に建て込まれる柱70は、土台40と同一断面寸法の正四角形状のもので、その下端には前記挿通孔60に嵌合されるほぞ72が突出形成されている。ほぞ72の中心には下面開口する中心穴74が形成され、この中心孔74には大径の結合棒76が挿通されるようになっている。結合棒76は、鉄筋鋼棒よりなる内ねじ筒により形成されている。
前記結合棒76の下部には前記連結ボルト20にねじ込まれる雌ねじ部78が形成され、かつ結合棒76の上部側にはこの雌ねじ部78に直交して結合棒76内を横断するピン孔80が貫通形成されている。
前記柱70の上部側には、前記結合棒76の取付状態で、前記ピン孔80に連通する下孔82が横方向に貫通形成され、前記結合棒76を中心孔74に挿通した状態で下孔82を通じて支持ピン84を打込み、前記ピン孔82に挿通することで結合棒76を柱70内に支持し、柱70そのものの土台40に対する抜止めを行うようになっている。
さらに、前記下孔82の下部にはこれの横方向に直交して一対の下孔82が柱70を貫通形成され、この下孔にも支持ピン84が打込まれるようになっている。
前記各支持ピン84は、その先端84aを先細り状とし、かつ後端周囲には抜止め用の一対の突起部84bをプレス成形により形成したものであり、柱70に打込み易く、かつ一旦打込んだ状態では、簡単には抜けないようにしている。
以上の構成における組立手順は、まず図8(a)に示すように、結合棒76を前記連結ボルト20にねじ込む。ねじ込み作業にあたっては、最初は手でねじ込むが、最終段階ではレンチ86を用いて連結ボルト20の付け根までねじ込み、強固に連結する。
その後(b)に示すように、柱70のほぞ2を挿通孔60に嵌合し、土台40上に柱70を建て込むことにより、結合棒76は柱70の中心孔74に挿通される。
この状態で、結合棒76のピン孔80が柱70の上部側下孔82に一致したら、支持ピン84を下孔82に打込めば、支持ピン84は結合棒76のピン孔80を貫通して、他端側に到達し、柱70そのものを結合棒76に連結することにより土台40より抜止めされ、さらに下部側の各下孔82に支持ピン82をうちこむことにより、上部側支持ピン82の下部に交叉した状態で上部側支持ピン82もその摩擦力によって抜止めされることになる。
したがって組立完成状態では、図9に示すように基礎2−土台40−柱70間が、アンカーボルト4、結合金具10及び結合棒76を介して一体的に連結され、より強度剛性の高い結合となり、耐震性も向上するものとなる。
なお、以上の実施形態では、結合金具10を介在しているが、アンカーボルト4が基礎2の幅方向中心に突出し、かつ十分に曲げ剛性が高いならば、直接アンカーボルト4と結合棒76をネジ結合し、これらを介して土台40−柱70間を補強することも可能である。
本発明に係る実施形態による土台連結前の結合金具と基礎との関係を示す一部拡大部を含むカットモデルの分解斜視図である。 (a),(b)は同結合金具の取付手順を示す説明用斜視図である。 (a),(b)は同結合金具を介して土台を取付ける手順を示す説明用斜視図である。 取付完成状態を示す正断面図である。 (a),(b)及び(c),(d)はアンカーボルトのずれの状態と、矯正後の状態を示す平面図である。 結合金具の他の実施形態を示す全体的カットモデルを示す分解斜視図である。 本発明を基礎、土台及び柱の結合構造に適用した実施形態によるカットモデルの分解斜視図である。 (a),(b)は同取付手順を示す説明用斜視図である。 取付完成状態を示す正断面図である。 従来の基礎−土台間の結合の不具合を示す正断面図である。
符号の説明
2 基礎
4 アンカーボルト
4a 雄ネジ部
10 結合金具
12 固定用ブラケット
14 固定ナット
16 上部ナット
18、50 回り止め用ブラケット
20 連結ボルト
22 固定ピン
40 土台
42、60 挿通孔
44 格納室
70 柱
72 ほぞ
74 中心孔
76 結合棒
78 雌ねじ部
80 ピン孔
82 下孔
84 支持ピン

Claims (4)

  1. 基礎の上面にアンカーボルトを突出させ、該アンカーボルトに土台を介して柱を立設させて結合する木質部材の結合構造において、
    前記基礎上の前記アンカーボルトの突出端に結合するとともに、アンカーボルトの突出端と面方向に異なる突出位置に移動調整自在として連結ボルトを上部に突設した軸心調整用の結合金具と、
    前記柱に形成された中心孔に挿入される内ねじ筒よりなる結合棒と、
    前記結合棒の上部側を横方向に貫通するように前記柱に打ち込むことにより、結合棒を柱に固定する支持ピンと、
    を具備し、
    前記土台にはその幅方向中心位置に前記連結ボルトを挿通するための挿通孔を上下に貫通形成するとともに、該挿通孔の下部にあって、前記結合金具が格納される下面開口の格納室を形成し、土台から突出する連結ボルトの突出端を前記結合棒の内腔雌ねじ部に螺締させるようにしたことを特徴とする木質部材の結合構造。
  2. 前記結合金具は、その底部に面方向に形成された長孔に前記アンカーボルトの突出端を挿入して、結合金具本体内部の固定ナットにより締め付け固定し、前記連結ボルトは、結合金具本体に対し回動自在に設けられていることを特徴とする請求項1記載の木質部材の結合構造。
  3. 柱に形成された中心孔に挿入される内ねじ筒よりなる結合棒と、結合棒を横方向に貫通するように前記柱に打ち込むことにより、結合棒を柱に固定する支持ピンと、を具備し、対向する木質部材から突出するボルトの突出端を結合棒の内ねじに螺締させるようにしたことを特徴とする木質部材の結合構造。
  4. 請求項1又は2に用いる前記結合金具において、
    断面略コ字形をなし、かつ対向する木質部材から突出するボルトの雄ネジ部を挿通する長孔を形成したアンカーボルト固定用ブラケットと、
    前記雄ネジ部の長孔からの突出端にネジ結合する固定ナットと、
    前記固定ナットの上部おいて固定用ブラケットの上部空間に着脱可能に結合配置される回り止め用ブラケットと、
    前記回り止め用ブラケットの上部に、回り止め用ブラケットに対して回動自在に突出した連結ボルトとを、備えたことを特徴とする結合金具。
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