JP2007131941A - パーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットの製造方法。 - Google Patents
パーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットの製造方法。 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】原子%で、Ge:20.2〜24.2%、Sb:20.2〜24.2%含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる組成を有するガスアトマイズ粉末を真空または不活性ガス雰囲気中、温度:300〜630℃で熱処理して熱処理ガスアトマイズ粉末を作製し、この熱処理ガスアトマイズ粉末を450℃以上630℃未満の温度で加圧焼結することを特徴とするパーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットの製造方法。
【選択図】 なし
Description
(イ)Ge:20.2〜24.2%、Sb:20.2〜24.2%を含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる組成を有する市販のガスアトマイズ粉末を真空または不活性ガス雰囲気中、温度:300〜630℃で熱処理して得られた熱処理ガスアトマイズ粉末を450℃以上630℃未満の温度で真空ホットプレス法または熱間静水圧プレス法により加圧焼結して得られたGe−Sb−Teターゲットはスパッタリングに際してパーティクル発生が極めて少なくなる、
(ロ)前記市販のガスアトマイズ粉末を真空または不活性ガス雰囲気中、温度:300〜630℃で熱処理すると、ガスアトマイズ粉末の一部が焼結して結合することがあるところから、前記熱処理ガスアトマイズ粉末は熱処理したのちに粉砕または解砕することが一層好ましい、などの研究結果が得られたのである。
(1)原子%でGe:20.2〜24.2%、Sb:20.2〜24.2%含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる組成を有するガスアトマイズ粉末を真空または不活性ガス雰囲気中、温度:300〜630℃で熱処理して熱処理ガスアトマイズ粉末を作製し、この熱処理ガスアトマイズ粉末を450℃以上630℃未満の温度で加圧焼結するパーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットの製造方法、
(2)前記加圧焼結は、ホットプレスまたは熱間静水圧プレスである前記(1)記載のパーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットの製造方法、
(3)前記(1)記載の熱処理ガスアトマイズ粉末は、ガスアトマイズ粉末を真空または不活性ガス雰囲気中、温度:300〜630℃で熱処理したのち粉砕または解砕した粉末であるパーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットの製造方法、に特徴を有するものである。
この発明において、ガスアトマイズ粉末を温度:300〜630℃で熱処理するのは、300℃未満ではガスアトマイズ粉末に内在する準安定相やアモルファス相が十分に消滅しないので好ましくなく、一方、630℃を越えて加熱すると、粉末が溶融する可能性が有るので好ましくないからである。熱処理温度の一層好ましい範囲は450〜600℃である。この熱処理において前記温度を保持する時間は長いほど好ましく、3時間以上保持することが好ましいが、5時間以上保持することが一層好ましい。また、熱処理雰囲気は各成分の酸化を防ぐため、アルゴンガスや窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気または真空中で行うことが必要である。
Ge:22.2原子%、Sb:22.2原子%を含有し、残部がTeである成分組成を有する市販のガスアトマイズ粉末をAr雰囲気中、表1に示される温度で表1に示される時間保持することにより熱処理し、この熱処理したガスアトマイズ粉末を解砕することにより熱処理ガスアトマイズ粉末を作製した。
この実施例1〜8および比較例1〜5で作製した熱処理ガスアトマイズ粉末を真空ホットプレス法により表1に示される圧力、温度および時間保持することにより焼結体を作製し、この焼結体の密度を測定したのち機械加工して直径:152.4mm、厚さ:6mmの寸法を有する円盤状のターゲットを作製した。
これらターゲットを銅製バッキングプレートに接合し、スパッタ装置に装着し、
到達真空度:5×10-5Pa、
スパッタ電力:120W、
スパッタガス(Arガス)圧力:1.0Pa、
ターゲットと基板の間の距離:70mm、
基板加熱:なし、
の条件でターゲット表面の加工層を除去するために1時間のプレスパッタリングを行い、その後、一旦チャンバーを大気開放し、防着板などのチャンバー内部の部材をクリーニングし、再び所定の真空度まで真空引きを行った。さらに上と同じ条件で1時間のプレスパッタリングを行い、ターゲット表面の大気から吸着成分や酸化層を除去したのち25枚の6インチSiウエーハ上に厚さ:100nmの相変化膜を成膜した。この成膜したウエーハについて市販の異物検査装置によりウエーハ表面に付着している0.2μm以上のパーティクル数を計測し、ウエーハ25枚の平均パーティクル数を表1に示した。
Ge:22.2原子%、Sb:22.2原子%を含有し、残部がTeである成分組成を有する市販のガスアトマイズ粉末を熱処理することなく真空ホットプレス法により表1に示される圧力、温度および時間保持することにより焼結体を得た。この焼結体の密度を測定したのちこの焼結体を機械加工して直径:152.4mm、厚さ:6mmの寸法を有する円盤状のターゲットを作製した。
このターゲットを銅製バッキングプレートに接合し、スパッタ装置に装着し、
到達真空度:5×10-5Pa、
スパッタ電力:120W、
スパッタガス(Arガス)圧力:1.0Pa、
ターゲットと基板の間の距離:70mm、
基板加熱:なし、
の条件でターゲット表面の加工層を除去するために1時間のプレスパッタリングを行い、その後、一旦チャンバーを大気開放し、防着板などのチャンバー内部の部材をクリーニングし、再び所定の真空度まで真空引きを行ったのち、さらに上と同じ条件で1時間のプレスパッタリングを行い、ターゲット表面の大気から吸着成分や酸化層を除去したのち25枚の6インチSiウエーハ上に厚さ:100nmの相変化膜を成膜した。この成膜したウエーハについて市販の異物検査装置によりウエーハ表面に付着している0.2μm以上のパーティクル数を計測し、ウエーハ25枚の平均パーティクル数を表1に示した。
Claims (3)
- 原子%で、Ge:20.2〜24.2%、Sb:20.2〜24.2%含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる組成を有するガスアトマイズ粉末を真空または不活性ガス雰囲気中、温度:300〜630℃で熱処理して熱処理ガスアトマイズ粉末を作製し、この熱処理ガスアトマイズ粉末を450℃以上630℃未満の温度で加圧焼結することを特徴とするパーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットの製造方法。
- 前記加圧焼結は、ホットプレスまたは熱間静水圧プレスであることを特徴とする請求項1記載のパーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットの製造方法。
- 請求項1記載の熱処理ガスアトマイズ粉末は、ガスアトマイズ粉末を真空または不活性ガス雰囲気中、温度:300〜630℃で熱処理したのち粉砕または解砕した粉末であることを特徴とするパーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットの製造方法。
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