JP2007130772A - 発泡樹脂積層板取付方法および発泡樹脂積層板取付構造体 - Google Patents

発泡樹脂積層板取付方法および発泡樹脂積層板取付構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】未発泡状態の発泡可能樹脂を用いた発泡樹脂積層板の取り付け後にボルト等の取付部材の緩みが生じることを抑制でき、かつ加熱の際の発泡を阻害することなく取り付けることが可能な発泡樹脂積層板取付方法および取付部材の緩みを抑制することが可能な発泡樹脂積層板取付構造体を提供する。
【解決手段】発泡可能樹脂積層板1に対して、第1の貫通孔7を形成する工程と第1の貫通孔7に比べ径が小さい第2の貫通孔8を形成する工程と、硬質板8を被取付部材10に対して付勢することで発泡可能樹脂積層板1を被取付部材10に対して固定する工程と、未発泡状態の発泡可能樹脂層7を加熱により発泡温度にて発泡させて発泡樹脂層11を形成する工程を備える取付方法により発泡可能樹脂積層板を被取付部材に取り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属や工業用プラスチック等の硬質板と発泡樹脂とを備える発泡樹脂積層板を被取付部材に対して取り付けるための取付方法及び取付構造体に関する。
従来から、金属や工業用プラスチック等の硬質板に制振性能・遮音性能を付与する発泡樹脂積層板として、硬質板に制振材となる発泡樹脂を貼り付けて積層板としたものや、硬質板で発泡樹脂層を挟み込んで積層板にしたものなど様々な発泡樹脂積層板が提案されている。また、加熱により発泡する未発泡状態の発泡可能樹脂を用いて発泡可能樹脂積層板を作製し、加熱して発泡させるタイプの発泡樹脂積層板も提案されている。このタイプの発泡樹脂積層板は、加熱前であれば積層板全体として薄く、プレス加工などの塑性加工性がよく、加熱発泡工程を経た最終の使用状態で十分な制振性能などを備えるものである。(特許文献1参照)
これらの発泡樹脂積層板の取付方法としては、発泡樹脂積層板に同一径の貫通孔を開け、積層板全体を挟み込むようにボルト締めして所定部位に取り付ける方法が一般的である。
特開2004−42649号公報
上記未発泡状態の発泡可能樹脂積層板を加熱して形成される発泡樹脂積層板は、未発泡の薄板状態で被取付部材にボルト等で取り付けを行うことで、取付時の作業性が大幅に向上し、その後に発泡可能樹脂層を加熱発泡することで、十分な制振性能等を付与できる。しかし、前述した発泡樹脂積層板の取付方法では、加熱する際に、ボルト等の取付部材に圧迫されて固定された発泡可能樹脂層が軟化しボルト等が緩んでしまう虞がある。また、特に未発泡状態の発泡可能樹脂層を金属板で挟み込んだ構造の発泡可能樹脂積層板を用いる場合においては、発泡可能樹脂層の両側の金属板がボルト等により挟み込まれて固定されるため、加熱の際に発泡可能樹脂層が発泡できなくなる虞がある。このような問題点は本願発明者によって知見され、解決が必要な重要な課題であることが認識された。
一方、ボルト等の緩みの問題は、未発泡状態の発泡可能樹脂を用いる場合に限られず、発泡後の発泡樹脂積層板を、前述した従来の発泡樹脂積層板の取付方法で取り付けた場合においても、発泡樹脂層の経時劣化等により発泡樹脂層が軟化することで起こりうる。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、未発泡状態の発泡可能樹脂を用いた発泡樹脂積層板の取り付け後にボルト等の取付部材の緩みが生じることを抑制でき、かつ加熱の際の発泡を阻害することなく取り付けることが可能な発泡樹脂積層板取付方法および取付部材の緩みを抑制することが可能な発泡樹脂積層板取付構造体を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法は、未発泡状態の発泡可能樹脂を用いた発泡樹脂積層板を被取付部材に対して取り付けるための取付方法に関する。
そして、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明の発泡樹脂積層板取付方法は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法における第1の特徴は、硬質板とこの硬質板に隣接して一体に配設されている発泡樹脂層を有する発泡樹脂含有層とを含む発泡樹脂積層板を被取付部材に対して取り付ける発泡樹脂積層板取付方法であって、硬質板と、前記硬質板に隣接して一体に配設されているとともに加熱により発泡温度に達することで発泡する未発泡状態の発泡可能樹脂層を有する発泡可能樹脂含有層と、を含む発泡可能樹脂積層板に対して、前記発泡可能樹脂含有層を貫通する第1の貫通孔を形成する第1貫通孔形成工程と、前記硬質板を貫通するとともに前記第1の貫通孔と連続し、かつ前記第1の貫通孔に比べ径が小さい第2の貫通孔を形成する第2貫通孔形成工程と、前記第2の貫通孔を貫通する軸部と当該軸部の端部に設けられて前記第1の貫通孔に挿入されて前記硬質板表面と当接するヘッド部とを有する取付部材を用いて前記硬質板を前記被取付部材に対して付勢することで前記発泡可能樹脂積層板を前記被取付部材に対して固定する積層板取付工程と、前記未発泡状態の発泡可能樹脂層を加熱により発泡温度にて発泡させて前記発泡樹脂層を形成する加熱発泡工程と、を備えていることである。
この構成によると、第1貫通孔形成工程後に第2貫通孔形成工程が行われること、または第2貫通孔形成工程後に第1貫通孔形成工程が行われること、もしくは第1貫通孔形成工程と第2貫通孔形成工程とが一部並行して行われることにより、発泡可能樹脂含有層と硬質板とに、第1の貫通孔と第1の貫通孔に比べ径の小さい第2の貫通孔とがそれぞれ形成され、発泡可能樹脂積層板全体を貫通する貫通孔が形成される。このとき、第1の貫通孔形成前の状態において発泡可能樹脂含有層に覆われていた硬質板が、一部露出することになる。
積層板取付工程において、第1の貫通孔に挿入された取付部材のヘッド部が発泡可能樹脂層を介在することなく、第1貫通孔形成工程にて露出した硬質板表面に直接当たって接触し、第2の貫通孔内にて被取付部材に向かって伸びる軸部を介して、硬質板を被取付部材に対して付勢する。これにより、発泡可能樹脂積層板は被取付部材に対して固定される。このとき、取付部材、硬質板、被取付部材は発泡可能樹脂層を介在せずに接触し固定されているため、取付部材、硬質板、被取付部材に相互に作用する力は発泡可能樹脂層の状態変化によって影響されることはない。したがって、加熱等により発泡可能樹脂層の状態が変化した場合でも取付部材の緩みを抑制することが可能となる。また、未発泡状態の発泡可能樹脂積層板は発泡状態のものに比べ厚さが薄いため、寸法・形状精度を確保して所定形状にプレス加工等することが可能であり、施工場所の制限を受けることも少ない。
加熱発泡工程において、発泡可能樹脂層は加熱され発泡温度にて発泡し膨張するが、硬質板等の隣接する層との接着面において面内方向への膨張が拘束されるため略板厚方向に膨張する。取付部材のヘッド部は第1の貫通孔内に配設されているため、発泡可能樹脂層の略板厚方向への膨張を拘束することはない。したがって、発泡可能樹脂層の加熱による発泡を阻害することなく発泡樹脂積層板を取り付けることが可能となる。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法における第2の特徴は、前記第2の貫通孔を形成する小径孔加工部と前記第1の貫通孔を形成する大径孔加工部とが同軸上に直列配置されるように形成された工具を用いて、前記第1貫通孔形成工程と前記第2貫通孔形成工程とが行われることである。
この構成によると、第1貫通孔形成工程と第2貫通孔形成工程において、大径孔加工部と小径孔加工部の位置合わせをすることなく、第1の貫通孔と第2の貫通孔が同軸上に形成でき、作業効率を向上することが可能となる。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法における第3の特徴は、前記発泡可能樹脂含有層の融解温度は、前記硬質板の融解温度よりも低く、前記第1貫通孔形成工程が、前記発泡可能樹脂含有層を前記硬質板の融解温度以下の温度にて溶融させることにより行われることである。
この構成によると、第1貫通孔形成工程において、第1の貫通孔を形成する部分の発泡可能樹脂含有層の温度を融解温度以上に上昇させることにより、発泡可能樹脂含有層を一部溶融させて第1の貫通孔を形成する部分から排除することにより第1の貫通孔を形成する。このとき溶解した発泡可能樹脂含有層は第1の貫通孔周囲に移動した後冷却され固化温度に達して固化するか、もしくは気化温度に達するまで加熱され気化して大気中に排除される。発泡可能樹脂含有層に接する硬質板は発泡可能樹脂含有層よりも融解温度が高く、発泡樹脂含有層の溶融は硬質板の融解温度以下の温度で行われることから、硬質板は融解温度に達しない。したがって、硬質板は溶融せずに初期の形状を保つ。つまり、第1貫通孔形成工程において発泡可能樹脂積層板に発泡可能樹脂含有層側から形成される加工孔の深さは硬質板表面に到達した位置で規制されることになる。したがって、第1の貫通孔加工時における加工深さの位置あわせが容易になり、発泡樹脂含有層のみを確実に除去することが可能となる。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体は、硬質板とこの硬質板に隣接して一体に配設されている発泡樹脂層を有する発泡樹脂含有層とを含む発泡樹脂積層板を被取付部材に対して取り付ける発泡樹脂積層板取付構造体に関する。
そして、本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明の発泡樹脂積層板取付構造体は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体における第1の特徴は、前記発泡樹脂積層板と、前記発泡樹脂含有層を貫通するように形成されている第3の貫通孔と、前記硬質板を貫通するように形成されているとともに前記第3の貫通孔と連続し、かつ前記第3の貫通孔に比べ径が小さい第4の貫通孔と、前記第4の貫通孔を貫通する軸部と当該軸部の端部に設けられて前記第3の貫通孔に挿入されて前記硬質板表面と当接するヘッド部とを有し、前記硬質板を前記被取付部材に対して付勢することで前記発泡樹脂積層板を前記被取付部材に対して固定する取付部材と、を備えていることである。
この構成によると、第3の貫通孔に挿入された取付部材のヘッド部が発泡樹脂層を介在することなく直接硬質板表面に当たって接触し、第4の貫通孔内にて被取付部材に向かって伸びる軸部を介して、硬質板を被取付部材に対して付勢している。これにより、発泡樹脂積層板は被取付部材に対して固定されている。このとき、取付部材、硬質板、被取付部材は発泡樹脂層を介在せずに接触し固定されているため、取付部材、硬質板、被取付部材に相互に作用する力は、発泡樹脂層の状態変化またはその他の環境変化による影響を受けにくくなる。したがって、周囲の環境変化等による取付部材の緩みを抑制することが可能となる。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体における第2の特徴は、硬質板と、前記硬質板に隣接して一体に配設されているとともに加熱により発泡温度に達することで発泡する未発泡状態の発泡可能樹脂層を有する発泡可能樹脂含有層と、を含む発泡可能樹脂積層板が、前記取付部材によって前記被取付部材に対して固定された後に、前記発泡樹脂層が加熱されて発泡することで前記発泡樹脂層が形成されていることである。
この構成によると、未発泡状態の発泡可能樹脂積層板は発泡状態のものに比べ厚さが薄いため、寸法・形状精度を確保して所定形状にプレス加工等することが可能であり、施工場所の制限を受けることも少ない。したがって、効率よく、低コストで発泡樹脂積層板取付構造体を作製することが可能である。
また、本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体における第3の特徴は、前記ヘッド部の先端側が、前記発泡樹脂積層板から突出していることである。
通常、発泡樹脂積層板取付構造体を積層板の厚さ方向が重力方向から傾斜した状態で設置した場合、発泡樹脂含有層の自重により発泡樹脂含有層の面内方向にせん断力が働くことになる。このせん断力により、硬質板と逆側における発泡樹脂含有層の端面がせん断力の働く面内方向において硬質板に対してずれることが起こりうる。
前記第3の特徴を有する構成によると、前記ずれ幅は第3の貫通孔内に発泡可能樹脂積層板から突出して配設されたヘッド部に発泡樹脂含有層が当接することにより規制される。したがって、発泡樹脂積層板取付構造体を発泡樹脂積層板の厚さ方向が重力方向から傾斜した状態で設置した場合においても、発泡樹脂積層板の端面のずれ幅をヘッド部と第3の貫通孔との隙間の間隔以下に制御することが可能となる。また、前述したような自重によるせん断力は発泡樹脂含有層とヘッド部とにより支えられるため、発泡樹脂含有層自体にかかる負荷を低減でき、形状安定化を図ること可能となる。
また、前記第3の特徴を有する発泡樹脂積層板取付構造体であって、特に第2の特徴も有する発泡樹脂積層板取付構造体については、上記効果に加え以下の効果も生じることになる。
発泡可能樹脂積層板の厚さ方向が重力方向と傾斜した状態で被取付部材に取り付けられる場合、発泡可能樹脂層を加熱させて発泡させる加熱発泡工程において、発泡可能樹脂含有層は自重により厚さ方向から傾いた重力方向に力を受け、発泡可能樹脂含有層の面内方向にせん断力が働いた状態で加熱され発泡膨張する。このせん断力により、硬質板と逆側における発泡可能樹脂含有層の端面は硬質板に対して面内方向にずれを起こしやすくなる。このずれ幅は第3の貫通孔内に発泡可能樹脂積層板から突出して配設されたヘッド部に発泡可能樹脂含有層が当接することにより規制される。これより、発泡可能樹脂積層板の厚さ方向が重力方向と傾斜した状態で取り付けられる場合においても、加熱発泡工程後の発泡樹脂積層板端面のずれ幅をヘッド部と第1の貫通孔との隙間の間隔以下に制御可能となる。したがって、加熱発泡工程における発泡可能樹脂積層板の傾きを考慮することなく、安定した形状の発泡樹脂積層板取付構造体を作製することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る発泡樹脂積層板取付方法および発泡樹脂積層板取付構造体は、金属や工業用プラスチック等の硬質板に制振性能・遮音性能等を付与する発泡樹脂積層板の取付方法および発泡樹脂積層板取付構造体として広く適用することができる。
(発泡樹脂積層板取付方法の第1実施形態)
図1は、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法の第1実施形態であって、硬質板の片側に発泡樹脂層を積層した積層板の取付方法を説明する図である。尚、比較のため図2に従来の取付方法を示す。この発泡樹脂積層板取付方法は、積層板に貫通孔を形成するための第1貫通孔形成工程および第2貫通孔形成工程と、積層板を被取付部材に取り付けるための積層板取付工程と、積層板に含まれる発泡可能樹脂を発泡させるための加熱発泡工程とを備えて構成されている。
図1(a)は発泡可能樹脂積層板1と貫通孔加工工具2を示す。発泡可能樹脂積層板1は高い剛性を有する硬質板3(例えば、鋼板、アルミ合金板、工業用プラスチックまたはそれらの積層板など)と、発泡可能樹脂含有層4である加熱により発泡温度にて発泡される未発泡状態の発泡可能樹脂層6とが隣接して一体に配設されている。前記発泡可能樹脂積層板1は接着剤により硬質板3と発泡可能樹脂層6との間が接着されている。尚、接着剤によって接着するものに限定されず、例えば、加熱・加圧することで硬質板3と発泡可能樹脂層6との間が熱融着されてもよい。貫通孔加工工具2は、先端部である小径孔加工部2aと、小径孔加工部2aと同軸に連続して設けられる大径孔加工部2bとを有する2段ドリルとして形成されているものである。当該軸方向を発泡可能樹脂積層板1の厚さ方向として貫通孔加工工具2を発泡可能樹脂積層板1に向かって軸方向に移動させることにより貫通孔形成加工を行う。
まず、第1貫通孔形成工程と第2貫通孔形成工程を説明する(図1(a)、(b)参照)。貫通孔加工工具2を軸方向に移動させ、小径孔加工部2aにより発泡可能樹脂層6の表面側から発泡可能樹脂層6に小径貫通孔を形成し、連続して硬質板3を貫通する第2の貫通孔8を形成する。さらに貫通孔加工工具2を軸方向に移動させることにより、大径孔加工部2bによって発泡可能樹脂層6に第2の貫通孔8に比べて径の大きい第1の貫通孔7を形成し、発泡可能樹脂層6に覆われていた硬質板3を一部露出させる。貫通孔加工工具2は小径孔加工部2aと大径孔加工部2bが同軸上に直列配置されるように形成されており、第1の貫通孔7と第2の貫通孔8とを同軸に形成するための芯合わせが不要である。したがって、第1の貫通孔7と第2の貫通孔8を別々の工具によって形成する場合に比べ、効率よく作業を行うことが可能である。図1(b)に第1の貫通孔7および第2の貫通孔8が形成された発泡可能樹脂積層板1を示す。ここで、硬質板3の表面には第1の貫通孔7に連続して座ぐり形状を形成してもよいし、第2の貫通孔8の面取り等を行ってもよい。
上記説明は図1(a)に示すように、小径孔加工部2aの軸方向の長さが発泡可能樹脂積層板1の厚さよりも長い場合について示したが、小径孔加工部2aの軸方向の長さが発泡可能樹脂積層板1の厚さよりも短い場合は、小径孔加工部2aによる加工により硬質板3に第2の貫通孔8が完成する前に、大径孔加工部2bが発泡可能樹脂積層板1の表面に到達するため、第1貫通孔形成工程と第2貫通孔形成工程とが第2の貫通孔8が完成するまで並行して行われることになる。
次に積層板取付工程を説明する。図1(c)に第1の貫通孔7と第2の貫通孔8を形成した発泡可能樹脂積層板1が、取付部材9により被取付部材10に取り付けられた状態を示す。積層板取付工程において、まず、取付部材9の軸部9bを、第1の貫通孔7、第2の貫通孔8および被取付部材10に貫通する取付孔10aに挿入し、軸部9bの端部に設けられたヘッド部9aを硬質板3の表面に当接させる。その後、ヘッド部9aにより硬質板3を被取付部材10に対して付勢しながら、第2の貫通孔8と取付孔10aを貫通する軸部9bを介して、ヘッド部9aと締付部9cとで硬質板3と被取付部材10とを挟みこんで固定する。取付部材9としては、例えば、軸部9bとヘッド部9aとからなるボルトと、締付部9cからなるナットとすることができ、逆にヘッド部9aがナットで、軸部9bと締付部9cとをボルトとすることも可能である。第2の貫通孔8にねじ穴を螺刻することで軸部9bと螺合によって強固に取り付けることも可能である。また、締付部9cを設けず、ヘッド部9aと軸部9bとからなる釘などを用いて、硬質板3を被取付部材10に訂着することも可能である。
次に加熱発泡工程を説明する。図1(c)に示す状態で発泡可能樹脂積層板1を被取付部材10に取り付けた後、図1(d)に示すように、発泡可能樹脂層6を発泡温度まで加熱することで発泡膨張させ、発泡樹脂層11とする。この工程により、制振性能および遮音性能等が十分に付与された発泡樹脂積層板12が形成される。
ここで、従来の取付方法を用いた場合は、図2(a)に示すように、発泡可能樹脂積層板1を貫通する同一径の貫通孔13が形成された後、取付部材9のヘッド部9aを発泡可能樹脂層6の表面に当接し、発泡可能樹脂積層板1を被取付部材10に対して付勢しながら、貫通孔13と被取付部10に形成された取付孔10aとを貫通する軸部9bを介してヘッド部9aと締付部9cとで発泡可能樹脂積層板1と被取付部材10とを挟みこんで固定することになる。そのため、図2(b)に示すように、発泡可能樹脂層6を加熱により発泡温度にて発泡させた時、ヘッド部9aに接触して圧縮力が働いている部分の発泡可能樹脂層6aが溶融し、取付部材9の締め付けが緩む虞があり問題となる。本実施形態においては、図1(c)に示すように、取付部材9は発泡可能樹脂層6を介在することなく直接硬質板3と被取付部材10とを挟み込むため発泡可能樹脂層6の状態変化による影響を受けることがない。したがって、加熱等により発泡可能樹脂6の状態が変化した場合でも取付部材9の緩みを抑制することが可能となる。
尚、発泡可能樹脂層6の融解温度が硬質板3の融解温度以下の場合においては、図3に示すように、第1貫通孔形成工程において、発泡可能樹脂層6の融解温度以上で硬質板3の融解温度以下の温度に加熱した加熱工具14を発泡可能樹脂層6に押し当てることにより、発泡可能樹脂層6の一部が溶融し加熱工具14の周囲に排除されるため、第1の貫通孔7を形成することができる。この場合、硬質板3は融解温度まで上昇しないため、溶融することはなく、加工孔の深さは硬質板3の表面に到達した位置で規制されることになる。したがって、第1の貫通孔7の加工時における加工深さの位置あわせが容易になり、発泡可能樹脂層6のみを確実に除去することが可能となる。また、加熱工具14として加熱したドリル等を用いて発泡可能樹脂層6を溶融させながらドリルの回転により切削することにより、切削抵抗を少なくでき、切削面のバリなどが少なく寸法精度の高い貫通孔を形成することが可能となる。この場合、別途図3(b)に示すように小径孔加工工具15を用いて硬質板3に第2の貫通孔8を形成することになるが、図4に示すように、発泡可能樹脂層6の融解温度以上に加熱可能な加熱部16aと硬質板3の加工が可能な小径孔加工部16bが一体に形成された二段型加熱工具16により第1の貫通孔7と第2の貫通孔8を形成することも可能である。
また、発泡可能樹脂層6の加熱は必ずしも加熱した工具を接触させる必要はなく、レーザー等で部分的に加熱し、発泡可能樹脂層6の一部を気化させることにより除去することも可能である。
(発泡樹脂積層板取付方法の第2実施形態)
図5は、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法の第2実施形態であって、発泡樹脂層が両側から硬質板によって挟み込まれた積層板の取付方法を説明する図である。尚、比較のため図6に従来の取付方法を示す。
図5(a)は発泡可能樹脂積層板17を示す。発泡可能樹脂積層板17は高い剛性を有する第1の硬質板18(例えば、鋼板、アルミ合金板、工業用プラスチックまたはそれらの積層板など)と、発泡可能樹脂含有層20とが隣接して一体に配設されている。発泡可能樹脂含有層20は、加熱により発泡温度にて発泡される未発泡状態の発泡可能樹脂層23と、第2の硬質板19とがこの順で第1の硬質板18側から積層され一体に形成されている。前記発泡可能樹脂積層板17は接着剤により第1の硬質板18と発泡可能樹脂層23との間、発泡可能樹脂層23と第2の硬質板19との間が接着されている。尚、接着剤により接着するものに限定されず、例えば、加熱・加圧することで第1の硬質板18と発泡可能樹脂層23との間、発泡可能樹脂層23と第2の硬質板19との間が熱融着されてもよい。
図1に示す発泡樹脂積層板取付方法の第1実施形態と同様に、第1貫通孔形成工程および第2貫通孔形成工程により第1の貫通孔24と第2の貫通孔25とをそれぞれ形成した状態を図5(b)に、積層板取付工程により発泡可能樹脂積層板17を取付部材26により被取付部材27に取り付けた状態を図5(c)に、加熱発泡工程により発泡可能樹脂層23を発泡し、発泡樹脂層28とした状態を図5(d)に示す。
図6(a)は従来の取付方法において、発泡可能樹脂積層板17に同一径の貫通孔29を形成した後、取付部材26を用いて発泡可能樹脂積層板17と被取付部材27を挟み込んで取り付けた状態を示す。発泡可能樹脂層23は第1の硬質板18と第2の硬質板19とに挟み込まれ、厚さ方向の膨張が拘束された状態で固定されている。したがって、図6(b)に示すように、発泡可能樹脂層23を加熱することにより厚さ方向への膨張を拘束された発泡可能樹脂層23は十分に発泡できずに軟化し、第1の硬質板18と第2の硬質板19とによって狭持された面外に漏出する虞があり問題となる。
一方、本実施形態においては、図5(c)、図5(d)に示すように、第1の硬質板18と第2の硬質板19によって発泡可能樹脂層23の厚さ方向の膨張が拘束されることはないため、十分に発泡して発泡樹脂積層板30を形成することが可能である。
(発泡樹脂積層板取付方法の第3実施形態)
図7は、本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法の第3実施形態であって、取付面が水平面に対して直立している場合における取付方法を説明する図である。
図7(a)は取付面が水平面に対して直立した被取付部材27に取り付けられた加熱発泡工程前の発泡可能樹脂積層板17を示す。発泡可能樹脂積層板17は発泡樹脂積層板取付方法の第2実施形態(図5(a)参照)に示したものと同様で、発泡可能樹脂層23を第1の硬質板18と第2の硬質板19で挟みこんだ構造ものである。取付部材26のヘッド部26aが、加熱発泡工程後においても発泡樹脂積層板30の端面から突出するように設計されている点で発泡樹脂積層板取付方法の第2実施形態と相違する。
加熱発泡工程において、発泡可能樹脂層23は発泡温度まで加熱されることにより厚さ方向に膨張する。このとき発泡可能樹脂含有層20は、第1の硬質板18との接触面のみを支持された片持状態で厚さ方向に膨張することになる。このとき発泡可能樹脂含有層20には自重により重力方向にせん断力が働くが、発泡可能樹脂含有層20の端部に位置する第2の硬質板19に比較的質量の大きい金属板などが用いられる場合は特に大きなせん断力が働くことになる。さらに、加熱された発泡可能樹脂層23は軟化し、かつ膨張により第2の硬質板19は第1の硬質板18から離れた方向に移動するため、前記自重によるせん断力の影響が大きくなり、重力方向へのたわみが生じやすくなる。そのため、第2の硬質板19は第1の硬質板18に対してずれを起こしやすくなる。例えば、図8に示すように、加熱発泡工程後に取付部材26のヘッド部26aが発泡樹脂積層板30から突出していない場合においては、第2の硬質板19に働く重力により、第2の硬質板19がヘッド部26aの一部を覆う位置にまで重力方向にずれることも考えられる。しかしながら、本実施形態の構成においては、図7(b)に示すように、加熱発泡工程後の状態において、取付部材26のヘッド部26aが発泡樹脂積層板30から突出しており、前記ずれ幅は第2の硬質板19とヘッド部26aとが当接する位置で規制されるため、第1の貫通孔24とヘッド部26aの隙間の間隔以上にずれが起こることはない。したがって、取付面が水平面でない場合においても、施工場所の制限を受けることなく、形状が安定した発泡樹脂積層板を取り付けることが可能となる。
また、加熱発泡工程前にヘッド部26aの側面に潤滑材を塗布することにより、加熱発泡工程において発泡可能樹脂層23が発泡膨張する際、発泡可能樹脂含有層17とヘッド部26aの接触部において厚さ方向への膨張を拘束する向きに働く摩擦を低減することができ、発泡可能樹脂層23の発泡不足および膨張不足による制振・遮音性能等の低下を抑制することが可能である。
次に、本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体の実施形態ついて説明する。
(発泡樹脂積層板取付構造体の第1実施形態)
図9は、本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体の第1実施形態を説明する図である。
発泡樹脂積層板取付構造体100は、発泡樹脂積層板30を取付部材26により被取付部材27に取り付けた構造体である。
発泡樹脂積層板30は高い剛性を有する第1の硬質板18(例えば、鋼板、アルミ合金板、工業用プラスチックまたはそれらの積層板など)と、発泡樹脂含有層31とが隣接して一体に配設されている。第3の貫通孔32を有する発泡樹脂含有層31は、発泡樹脂層28と、第2の硬質板19とがこの順で第1の硬質板18側から積層され一体に形成されている。前記発泡可能樹脂積層板30は接着剤により第1の硬質板18と発泡樹脂層28との間、発泡樹脂層28と第2の硬質板19との間が接着されている。尚、接着剤により接着されるものに限定されず、例えば、加熱・加圧することで第1の硬質板18と発泡樹脂層28との間、発泡樹脂層28と第2の硬質板19との間が熱融着されてもよい。第1の硬質板18には第3の貫通孔32と連続し、かつ第3の貫通孔32に比べ径が小さい第4の貫通孔33が形成されている。
取付部材26は、第3の貫通孔32に挿入されたヘッド部26aを第1の硬質板18の表面に当接し、第1の硬質板18を被取付部材27に対して付勢しながら、第4の貫通孔33および被取付部材27に設けられた取付孔27aを貫通する軸部26bを介してヘッド部26aと締付部26cとで第1の硬質板18と被取付部材27とを挟みこんで固定している。取付部材26としては、例えば、軸部26bとヘッド部26aとからなるボルトと、締付部26cからなるナットとすることができ、逆にヘッド部26aがナットで、軸部26bと締付部26cとをボルトとすることもできる。第4の貫通孔33にねじ穴を形成し軸部26bと螺合によって強固に取り付ける構造も含まれる。また、締付部26cを設けず、ヘッド部26aと軸部26bとからなる釘などを用いて、第1の硬質板18を被取付部材27に訂着することも可能である。取付部材26は発泡樹脂層28を介在することなく直接硬質板18と被取付部材27とを挟み込むため、発泡樹脂層28の状態の変化に影響されず、取付部材26による取り付けの緩みを抑制することが可能となる。
ここで、本実施形態に係る発泡樹脂積層板取付構造体を、発泡樹脂積層板取付方法の第2実施形態に示すように、未発泡状態の発泡可能樹脂層を有する発泡可能樹脂積層板を取付部材によって被取付部材に対して固定した後に、発泡可能樹脂層を加熱して発泡させることにより作製することができる。この場合、未発泡状態で厚さの薄い発泡可能樹脂積層板はプレス加工等が容易であり、その薄さのため施工場所の制限を受けることが少なく効率的に取り付けができ、結果として安価な発泡樹脂積層板取付構造体を提供することが可能となる。また、上記貫通孔を、発泡後の発泡樹脂積層板に形成することもできる。
(発泡樹脂積層板取付構造体の第2実施形態)
図10は、本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体の第2実施形態を説明する図である。
発泡樹脂積層板30は発泡樹脂積層板取付構造体の第1実施形態(図9参照)に示したものと同様で、発泡樹脂層28を第1の硬質板18と第2の硬質板19で挟みこんだ構造ものである。取付部材26のヘッド部26aが、発泡樹脂積層板30の端面から突出するように設計されている点で発泡樹脂積層板取付構造体の第1実施形態と相違する。
発泡樹脂積層板取付構造体100はさまざまな角度での使用が考えられ、発泡樹脂積層板30が水平面から傾いて使用される場合もある(図10参照)。この場合、発泡樹脂含有層31の自重により発泡樹脂含有層31の面内方向にせん断力が働くことになる。発泡樹脂含有層31の端部に位置する第2の硬質板19として比較的質量の大きい金属板などが用いられる場合は、このせん断力による影響が大きく、発泡樹脂含有層31は、第1の硬質板18との接触面のみ支持された片持状態となり、重力方向へのたわみが生じやすくなる。そのため、第2の硬質板19は第1の硬質板18に対してずれを起こしやすくなる。しかしながら、本実施形態にかかる発泡樹脂積層板取付構造体においては、このずれ幅は第2の硬質板19とヘッド部26aとが当接する位置で規制されるため、第3の貫通孔32とヘッド部26aの隙間の間隔以上にずれが起こることはない。したがって、発泡樹脂積層板30が水平でない場合においても、第2の硬質板19のずれを抑制することが可能である。また、自重によりずれが生じた第2の硬質板19がヘッド部26aに当接して支持される場合、自重による力は被取付部材27に対して固定された取付部材26によって支えられることから、発泡樹脂含有層31自体にかかる負荷は低減する。したがって、発泡樹脂含有層31の変形を抑制することが可能となる。
ここで、本実施形態に係る発泡樹脂積層板取付構造体を、未発泡状態の発泡可能樹脂層を有する発泡可能樹脂積層板を取付部材によって被取付部材に対して固定した後に、発泡可能樹脂層を加熱して発泡させることにより作製することも可能である。この場合、発泡樹脂積層板取付方法の第3実施形態に示したように、加熱発泡工程における硬質板のずれ幅が規制されるため、加熱発泡工程における発泡可能樹脂積層板の傾きを考慮することなく、安定した形状の発泡樹脂積層板取付構造体を作製することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法の第1実施形態を説明する図である。 従来の取付方法を説明する図である。 加熱工具を用いた発泡樹脂積層板取付方法説明する図である。 二段型加熱工具を用いた発泡樹脂積層板取付方法を説明する図である。 本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法の第2実施形態を説明する図である。 従来の取付方法を説明する図である。 本発明に係る発泡樹脂積層板取付方法の第3実施形態を説明する図である。 発泡樹脂積層板の硬質板のずれを説明する図である。 本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体の第1実施形態を説明する図である。 本発明に係る発泡樹脂積層板取付構造体の第2実施形態を説明する図である。
符号の説明
1、17 発泡可能樹脂積層板
2 貫通孔加工工具
2a 小径孔加工部
2b 大径孔加工部
3 硬質板
4、20 発泡可能樹脂含有層
6、23 発泡可能樹脂層
7、24 第1の貫通孔
8、25 第2の貫通孔
9、26 取付部材
9a、26a ヘッド部
9b、26b 軸部
10、27 被取付部材
11、28 発泡樹脂層
12、30 発泡樹脂積層板
14 加熱工具
18 第1の硬質板
19 第2の硬質板
31 発泡樹脂含有層
32 第3の貫通孔
33 第4の貫通孔
100 発泡樹脂積層板取付構造体

Claims (6)

  1. 硬質板とこの硬質板に隣接して一体に配設されている発泡樹脂層を有する発泡樹脂含有層とを含む発泡樹脂積層板を被取付部材に対して取り付ける発泡樹脂積層板取付方法であって、
    硬質板と、前記硬質板に隣接して一体に配設されているとともに加熱により発泡温度に達することで発泡する未発泡状態の発泡可能樹脂層を有する発泡可能樹脂含有層と、を含む発泡可能樹脂積層板に対して、前記発泡可能樹脂含有層を貫通する第1の貫通孔を形成する第1貫通孔形成工程と、
    前記硬質板を貫通するとともに前記第1の貫通孔と連続し、かつ前記第1の貫通孔に比べ径が小さい第2の貫通孔を形成する第2貫通孔形成工程と、
    前記第2の貫通孔を貫通する軸部と当該軸部の端部に設けられて前記第1の貫通孔に挿入されて前記硬質板表面と当接するヘッド部とを有する取付部材を用いて前記硬質板を前記被取付部材に対して付勢することで前記発泡可能樹脂積層板を前記被取付部材に対して固定する積層板取付工程と、
    前記未発泡状態の発泡可能樹脂層を加熱により発泡温度にて発泡させて前記発泡樹脂層を形成する加熱発泡工程と、
    を備えていることを特徴とする発泡樹脂積層板取付方法。
  2. 前記第2の貫通孔を形成する小径孔加工部と前記第1の貫通孔を形成する大径孔加工部とが同軸上に直列配置されるように形成された工具を用いて、前記第1貫通孔形成工程と前記第2貫通孔形成工程とが行われることを特徴とする請求項1に記載の発泡樹脂層板取付方法。
  3. 前記発泡可能樹脂含有層の融解温度は、前記硬質板の融解温度よりも低く、
    前記第1貫通孔形成工程が、前記発泡可能樹脂含有層を前記硬質板の融解温度以下の温度にて溶融させることにより行われることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発泡樹脂積層板取付方法。
  4. 硬質板とこの硬質板に隣接して一体に配設されている発泡樹脂層を有する発泡樹脂含有層とを含む発泡樹脂積層板を被取付部材に対して取り付ける発泡樹脂積層板取付構造体であって、
    前記発泡樹脂積層板と、
    前記発泡樹脂含有層を貫通するように形成されている第3の貫通孔と、
    前記硬質板を貫通するように形成されているとともに前記第3の貫通孔と連続し、かつ前記第3の貫通孔に比べ径が小さい第4の貫通孔と、
    前記第4の貫通孔を貫通する軸部と当該軸部の端部に設けられて前記第3の貫通孔に挿入されて前記硬質板表面と当接するヘッド部とを有し、前記硬質板を前記被取付部材に対して付勢することで前記発泡樹脂積層板を前記被取付部材に対して固定する取付部材と、
    を備えていることを特徴とする発泡樹脂積層板取付構造体。
  5. 硬質板と、前記硬質板に隣接して一体に配設されているとともに加熱により発泡温度に達することで発泡する未発泡状態の発泡可能樹脂層を有する発泡可能樹脂含有層と、を含む発泡可能樹脂積層板が、前記取付部材によって前記被取付部材に対して固定された後に、前記発泡可能樹脂層が加熱されて発泡することで前記発泡樹脂層が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の発泡樹脂積層板取付構造体。
  6. 前記ヘッド部の先端側が、前記発泡樹脂積層板から突出していることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の発泡樹脂積層板取付構造体。
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