JP2007129564A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影者の撮影意図に応じたシャドー基準補正若しくはハイライト基準補正が可能であるデジタルカメラを提供することである。
【解決手段】このデジタルカメラに於いては、測光センサ25にて被写体輝度が測定され、上記測光センサ25の測光値により露出値がシーケンスコントローラ41に於いて演算される。また、このシーケンスコントローラ41では、上記演算された露出値が所定量補正される。そして、上記演算された露出値、若しくは上記補正された露出値に基づいて、CCD34によって撮像動作が実行される。このCCD34の出力信号は、画像処理回路44にて、設定されたガンマ特性に応じて処理される。そして、シーケンスコントローラ41に於いて、上記画像処理回路44のガンマ特性に応じて、上記補正値の所定量が変更される。
【選択図】 図1
【解決手段】このデジタルカメラに於いては、測光センサ25にて被写体輝度が測定され、上記測光センサ25の測光値により露出値がシーケンスコントローラ41に於いて演算される。また、このシーケンスコントローラ41では、上記演算された露出値が所定量補正される。そして、上記演算された露出値、若しくは上記補正された露出値に基づいて、CCD34によって撮像動作が実行される。このCCD34の出力信号は、画像処理回路44にて、設定されたガンマ特性に応じて処理される。そして、シーケンスコントローラ41に於いて、上記画像処理回路44のガンマ特性に応じて、上記補正値の所定量が変更される。
【選択図】 図1
Description
本発明はデジタルカメラに関し、より詳細には、被写体のシャドー部分若しくはハイライト部分を基準にして露光量を決定することが可能なデジタルカメラの自動露出に関するものである。
被写体を測光し、その測光結果に従って露光量を決定する場合、カメラは被写体と所定反射率と露光量を決定するため、測光範囲の被写体の反射率が極端に高い、若しくは低いとき、白い被写体も黒い被写体もグレーに撮影されてしまうことがある。その際、撮影者は、経験に基づいて、露出オーバ、若しくは露出アンダーに補正することで、白い被写体は白く、黒い被写体は黒くなるようにしている。
このような手法を自動化した例が、下記特許文献1に開示されている。これは、スイッチ操作によりシャドー基準補正モードまたはハイライト基準補正モードが選択されていた場合に、フィルムのラチチュードに応じて露出値をアンダー側、またはオーバ側に自動的にシフトさせるようにした技術である。
特許公報第2868226号
しかしながら、上述した特許文献1はフィルムカメラに関するものであり、デジタルカメラの場合、ラチチュードに相当するファクタが存在しないので、上記特許文献1の課題とは無関係である。
ところで、デジタルカメラに於いては、ガンマ(γ)特性を変更することによって、コントラスト重視の画像や階調を重視した画像等を、自由に作成することができるという特徴を有している。デジタルカメラの撮影者は、ハイライト基準補正、またはシャドー基準補正を行う場合、選択したガンマ特性を考慮した上で露出補正値を決定しなければ、作画意図にあった写真を撮影することは困難なものであった。
したがって、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮影者の撮影意図に応じたシャドー基準補正若しくはハイライト基準補正が可能であるデジタルカメラを提供することである。
すなわち請求項1に記載の発明は、被写体輝度を測定する測光手段と、上記測光手段の測光値により露出値を演算する演算手段と、上記演算手段で演算された露出値を所定量補正する補正手段と、上記演算手段で演算された露出値、若しくは上記補正手段によって補正された露出値に基づいて撮像動作を実行する撮像手段と、設定されたガンマ特性に応じて上記撮像手段の出力信号を処理する画像処理手段と、を具備し、上記補正手段は、上記画像処理手段のガンマ特性に応じて上記補正値の所定量を変更することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、上記ガンマ特性は、ユーザ選択が可能であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、上記ガンマ特性は、撮影モードに応じて変更されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、上記測光手段はスポット測光を行い、上記補正手段はハイライト基準側、若しくはシャドー基準側に露出値を補正することを特徴とする。
本発明によれば、撮影者の撮影意図に応じたシャドー基準補正若しくはハイライト基準補正が可能であるデジタルカメラを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの電気回路構成を説明するためのブロック図である。
本デジタルカメラ(以下、単にカメラと略記する)は、カメラ本体20と、このカメラ本体20の前面部に装着自在の交換レンズ10とから構成される。
交換レンズ10は、撮影レンズ11と、絞り12と、レンズ駆動回路15と、絞り駆動機構16と、レンズCPU17と、レンズデータROM18とを有して構成される。
撮影レンズ11は、フォーカスレンズやズームレンズ等の複数のレンズから構成されており、図示されない被写体の像(被写体像)をカメラ本体20内に入射させるものである。絞り12は、カメラ本体20内に入射する被写体像の光量を調節するためのものである。また、レンズ駆動回路15は、レンズCPU17の制御に基づいて、上記撮影レンズ11の焦点調節駆動や変倍駆動を行う。絞り駆動機構16は、レンズCPU17の制御に基づいて絞り12の開閉駆動を行う。
レンズCPU17は、上述したように、レンズ駆動回路15の制御や絞り駆動機構16の制御等、交換レンズ10内の各部の制御を行う。更に、レンズCPU17は、カメラ本体20内の後述するカメラ用制御回路40と通信可能に構成されている。また、レンズデータROM18は、当該交換レンズ10の固有のデータ、例えばレンズの種類、開放絞り値、焦点距離等のデータが格納されているもので、レンズCPU17を経て、通信によってカメラ用制御回路40に伝達される。
一方、カメラ本体20は、以下のように構成されている。
交換レンズ10内の撮影レンズ11、絞り12を介して入射される被写体像は、可動ミラー21で反射され、フォーカシングスクリーン22で結像して、ペンタプリズム23を介して接眼レンズ24に至る。これにより、撮影者が被写体像を観察することが可能となる。また、接眼レンズ24の近傍には測光手段である測光センサ25が設けられており、上記被写体像に基づく光束の光量に応じた信号が、後述するカメラ用制御回路40内の入出力回路50に出力されるようになっている。
上記可動ミラー21は、ミラー駆動機構28の駆動によって、図示されている被写体観察位置と図示されない退避位置とに移動可能になっている。また、可動ミラー21は、その一部がハーフミラーで構成されており、このハーフミラー部分を透過した被写体像は、
該可動ミラー21の裏面側に配置されたサブミラー29で反射されて、自動測距を行うための測距回路30に導かれる。
該可動ミラー21の裏面側に配置されたサブミラー29で反射されて、自動測距を行うための測距回路30に導かれる。
更に、光軸上で可動ミラー21の後方には、シャッタ33及び撮像手段である撮像素子(CCD)34が配置されている。上記シャッタ33は、例えば先幕と後幕とから構成されるフォーカルプレーン式のシャッタであり、CCD34の撮像面を遮光若しくは露出させることにより、その撮像面への被写体像の入射量を調整する。そして、このシャッタ33は、カメラ用制御回路40の制御の下、シャッタ駆動機構35によって開閉駆動が行われる。
上記CCD34は、シャッタ33を介して入射された被写体像を電気信号に変換する撮像動作を行うためのものである。そして、このCCD34で変換された電気信号は、CCD駆動回路36により画像信号として読み出されて、カメラ用制御回路40内の後述するCCDインターフェース43に出力される。
次に、カメラ用制御回路40について説明する。
カメラ用制御回路40は、カメラ本体20内部に於ける各種処理を統括的に実行できるように特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、以下ASICと略記する)により構成される。このASIC40内には、該ASIC40内の各回路の制御や、後述する測光演算、測距演算等の各種演算を行うもので、演算手段、補正手段の機能を有するシーケンスコントローラ(ボディCPU)41が設けられている。そして、このシーケンスコントローラ41には、ASIC40内の各種処理データを該ASIC40内の各部に転送するための転送路であるデータバス42を介して、CCDインターフェース43、画像処理回路44、圧縮回路45、FLASHROM制御回路46、SDRAM47、入出力回路50、通信回路51、記録媒体制御回路52、ビデオ信号出力回路53及びスイッチ検出回路54が接続されている。
上記CCDインターフェース43は、CCD34からCCD駆動回路36を介して読み出された画像信号に対し、ノイズ除去、増幅、波形整形等のアナログ処理を施した後、これら処理を施したアナログの画像信号をデジタル信号に変換して撮像データを生成し、この撮像データを画像処理回路44に出力する。画像処理手段である画像処理回路44は、CCDインターフェース43に於いて生成された撮像データに対し、ホワイトバランス補正やガンマ(γ)補正、色補正等の画像記録のための種々の画像処理を施すものである。
圧縮回路45は、上記画像処理回路44にて処理された撮像データを、JPEG方式等の方式で圧縮したり、圧縮された撮像データを伸長したりする。また、FLASHROM制御回路46は、FLASHROM61にデータを書き込む際の書き込みアドレスの制御、及びFLASHROM61からデータを読み出す際の読み出しアドレスの制御等を行うためのものである。尚、FLASHROM61には、シーケンスコントローラ41が実行する種々のプログラムやカメラ本体20に関する各種調整値が記憶されている。
SDRAM制御回路47は、SDRAM62にデータを書き込む際の書き込みアドレスの制御、及びSDRAM62からデータを読み出す際の読み出しアドレスの制御等を行う。上記SDRAM62には、画像処理回路44にて処理された撮像データや、入出力回路50を介して入力された測光センサ25の出力や測距回路30の出力等の各種データが一時的に格納される。
入出力回路50は、ASIC40と、該ASIC40の外部に設けられた測光センサ25、ミラー駆動機構28、測距回路30、シャッタ駆動機構35との間で信号の授受を行うためのインターフェース回路である。また、通信回路51は、ASIC40と交換レンズ10内部のレンズCPU17との間での通信を行うための通信インターフェース回路である。
記録媒体制御回路52は、記録媒体63に、圧縮回路45によって圧縮された撮像データを書き込む際の書き込みアドレスの制御、及び記録媒体63から圧縮データを読み出す際の読み出しアドレスの制御等を行うためのものである。上記記録媒体63は、例えばカメラ本体20に対して着脱自在なメモリカード等であり、圧縮回路45によって圧縮された撮像データが記録される。
ビデオ信号出力回路53は、画像処理回路44にて処理された撮像データ等を表示に適する信号に変換して液晶モニタ駆動回路64に出力する。この液晶モニタ駆動回路64は、ビデオ信号出力回路53から入力された信号に基づいて、液晶モニタ65に画像表示を行う。
更に、スイッチ検出回路54は、図示されないが、パワースイッチ、レリーズスイッチ、メニュースイッチ、撮影モードスイッチ、後述する露出モード変更スイッチ等の操作部材の操作によってオン/オフする各種スイッチ(SW)66のオン、オフ状態を検出して、その状態に応じた信号を出力するものである。
次に、このように構成されたカメラの撮影動作について説明する。
図2は、本実施形態に於けるカメラの撮影動作を説明するためのフローチャートである。尚、このカメラの動作は、主にシーケンスコントローラ41の制御によって行われる。
カメラの待機状態に於いて、撮影動作に入る前に、各種スイッチ66内の露出モード変更スイッチによって、通常の測光モード、ハイライト測光モード、シャドー測光モード、評価測光モード、中央重点測光モードの何れかが選択されるようになっている。
そして、図示されない第1レリーズスイッチがオンされると、本シーケンスが開始される。先ず、ステップS1に於いて、測光センサ25により測光が行われる。
ここで、図3を参照して、本実施形態に於けるハイライト測光モードを行うための例について説明する。
本実施形態に於いては、測光センサ25は多分割測光センサで構成されており、例えば図3に示されるように、液晶モニタ65の画面70に対して中央部分がスポット測光領域72であるとする。いま、画面70内に被写体71として白い色の花が捉えられたとする。図3に示される状態では、スポット測光領域72は、その殆どが被写体71の白い部分で占められる。すると、この状態で通常の測光モードが適用されると、被写体71の反射率が極端に高いために、白い花がグレーに撮影されてしまう虞れがある。そのため、白い色を補正するべくハイライト測光モードが必要となる。
尚、ここではハイライト測光モードについて説明したが、シャドー測光モードの場合は黒い色を基準としたもので、グレーに撮影されるのを補正する点については同様であるので、ここでの説明は省略する。
また、上述した説明は、スポット測光領域を例としているが、これに限られるものではない。
次に、ステップS2にて、サブルーチン「露出演算」が実行される。
図4は、図2のフローチャートのステップS2に於けるサブルーチン「露出演算」の動作を説明するためのフローチャートである。
本サブルーチンに入ると、ステップS21にて、図示されないストロボ(登録商標)を発光させるための秒時を決定するための手ぶれ秒時が算出される。次いで、ステップS22にて、被写体の状況が逆光であるか否かの判定処理が実行される。更に、ステップS23では、現在設定されているISO感度が算出される。
そして、ステップS24に於いて、上記ステップS21〜S23で得られた値と、図1のフローチャートに於けるステップS1の測光処理により得られた測光値から、露出量が算出される。この露出量はEV値で表されるもので、通常の一般的な測光モードの場合はEV=BV(輝度値)+SV(感度)、ハイライト測光モードの場合はEV=BV+SV−ΔH、シャドー測光モードの場合はEV=BV+SV+ΔH、で表される。ここで、ΔHは後述するγ曲線に応じて変化するもので、ハイライト測光モードまたはシャドー測光モードに於ける露出の補正量を表している。これらのハイライト測光モード、シャドー測光モードに於ける露出の補正量ΔH(γ)は、例えば、下記表1に示されるとおりである。
このようにして得られた補正量が参照されてEV値が算出されると、続くステップS25に於いて、プログラム系の露出モードであるか否かが判定される。ここで、プログラム系の露出モードとは、下記表2に示されるように、プログラムモード、マクロ撮影用のマクロモード、スポーツモード、ポートレートモード、風景モード、白い色を強調するハイキーモード、黒い色を強調するローキーモード等である。これらの露出モードが選択された場合は、ステップS26に移行して、所定のプログラム線図に基づいて、狙いのAV値、TV値が算出される。また、プログラム系の露出モード以外のモードである場合は、ステップS27へ移行して、ユーザの設定した撮影条件(絞り、シャッタスピード等)が計算によって狙いのAV値(絞り値)、TV(シャッタスピード)値として算出される。プログラム系の露出モード以外の露出モードとは、シャッタ優先モード、絞り優先モード、マニュアル露出モード等である。
次に、ステップS28に於いて、ストロボ発光が可能か否かが判定される。ここで、ストロボ発光が可能な状態であれば、ステップS29に移行してストロボ発光の必要の有無が判断される。そして、ステップS30にて、ストロボ発光時のシャッタ秒時がクリップ処理される。一方、上記ステップS28に於いてストロボ発光が可能でない場合は、上記ステップS29及びS30がスキップされる。
更に、ステップS31では、シャッタスピードのクリップ処理が行われ、続くステップS32にて露出連動範囲外か否かが判断される。そして、ステップS33にてストロボの発光方法が決定されると、ステップS34にて上記のようにして得られた演算値が記憶される。その後、本ルーチンを抜けて図1のフローチャートのステップS3へ移行する。
図2のフローチャートに戻って、ステップS3では測距回路30により測距が行われ、その結果に応じてレンズ駆動回路15を介して撮影レンズ11が光軸方向に駆動される。次いで、ステップS4にて、各種スイッチ66内の図示されない第2レリーズスイッチの状態が、シーケンスコントローラ41により判定される。ここで、第2レリーズスイッチがオンされていない場合は、ステップS5に移行して、各種スイッチ66内の図示されない第1レリーズスイッチの状態がシーケンスコントローラ41により判定される。ここで、第1レリーズスイッチがオンされていれば上記ステップS4に移行し、再度第2のレリーズスイッチの状態が判定される。すなわち、第2レリーズスイッチがオンされるまで、シーケンスコントローラ41によりステップS4〜S5の判定が繰り返される。また、ステップS4及びS5にて第1、第2レリーズスイッチの何れもオンされていない場合は、本シーケンスが終了して撮影動作が終了する。
上記ステップS4にて第2レリーズスイッチがオンされたならば、ステップS6にて、観察位置に位置されていた可動ミラー21が、ミラー駆動機構28によって図示されない退避位置に移動(ミラーアップ)される。このとき、測距回路30に被写体像を導くサブミラー29は、折り畳まれて可動ミラーと共に上記退避位置に移動される。次いで、ステップS7にて、絞り駆動機構16により絞り12の絞り込みが行われる。この絞り12の絞り込み動作は、レンズデータROM18に記憶されている値と上記ステップS2の露出演算により得られたAV値に応じて行われる。
そして、ステップS8にて、CCD駆動回路36によりCCD34が駆動されて撮像が開始される。続くステップS9では、シャッタ駆動機構35の駆動によりシャッタ33の開閉が行われる。このシャッタ33の開閉時間は、上記ステップS3の露出演算にて算出されたTV値に基づいたものである。
その後、ステップS10にてCCD34による撮像が停止されると、続くステップS11に於いて、画像処理回路44によってガンマ補正等の所定の画像処理が行われる。そして、ここで処理された撮像データが、ステップS12にて、SDRAM制御回路47を介してバッファメモリであるSDRAM62に格納される。更に、ステップS13及びS14にて、絞り駆動機構16による絞り12の開放、及びミラー駆動機構28による可動ミラー21の退避位置から観察位置への移動(ミラーダウン)が行われる。
次に、ステップS15に於いて、撮影モードが連写モードであるか否かがシーケンス1コントローラ41により判定される。この連写モードの設定は、各種スイッチ66内の撮影モードにより行われる。そして、このステップS15にて、カメラが連写モードに設定されていると判定された場合は、ステップS16に移行して第2レリーズスイッチの状態が判定される。ここで、第2レリーズスイッチがオンされていれば、上記ステップS6へ移行して以降の処理動作が繰り返される。一方、上記ステップS15にて連写モードでないと判定された場合、及び上記ステップS16にて第2レリーズスイッチがオンされていない場合は、それぞれステップS17へ移行する。
ステップS17では、記録媒体制御回路52を介して記録媒体63であるメモリカードに、上記SDRAM62に一時的に格納されていた撮像データが記録される。そして、ステップS18にて、第1レリーズスイッチの状態がシーケンスコントローラ41にて判定され、第1レリーズスイッチがオフになったならば、本シーケンスが終了して撮影動作が終了する。
図5乃至図7は、一般的なCCDのガンマ特性の例を示した図である。図5乃至図7に於いて、横軸はCCD出力の明るさ(CCD出力データ)を表し、縦軸はCCDの明るさに応じたγ変換後の最終画像の明るさ(画像データ)を表している。以下、これらの特性図を参照して、ハイライト基準側に露出値を補正するハイライト測光モードの補正量、及びシャドー基準側に露出値を補正するシャドー測光モードの補正量について説明する。
本実施形態に於けるカメラは、図5に示されるように、γ1、γ2、γ3、γ4の4つのガンマ特性曲線を有しているものとする。そして、CCDの明るさに対して選択された特性曲線に従って最終的な画像データが形成される。つまり、通常の測光モードの場合でも、図1に示されるように、ガンマ特性曲線はそれぞれ異なる特性を有しているので、同じCCDの明るさであっても、どのガンマ特性曲線を選択するかによって、最終画像で狙いの明るさ(図5では225)となるための狙いのCCD出力レベル(LEVEL1〜4)が異なるものとなっている。例えば、図2に示されるようなスポット測光領域72により被写体71の色が一面グレーであると判定される値であれば、図5に於いて、CCDの狙いの明るさは、γ1、γ2、γ3、γ4のガンマ特性曲線に対して、それぞれLEVEL1、LEVEL2、LEVEL3(=LEVEL2)、LEVEL4の値となる。その場合、最終画像の明るさが“125”となる。
尚、このガンマ特性曲線の選択は、撮影モードに応じて、或いはユーザによる操作によって決定される。そして、このガンマ特性曲線に従った画像変換処理は、画像処理回路44によって行われる。
ここで、図6及び図7を参照して、ハイライト測光モードの補正量及びシャドー測光モードの補正量について説明する。
図6は、図5に示されたγ1及びγ3のガンマ特性曲線を示した図である。図5にも示されるように、最終画像の狙いの明るさが“125”である場合のガンマ特性曲線γ1、γ3によるCCD出力の狙いの明るさは、それぞれLEVEL1、LEVEL3の値をとる。よって、通常の測光モードではガンマ特性曲線γ1の場合には、LEVEL1となるように、γ2の場合にはLEVEL2となるように露出を決定する。
いま、上述したように、グレーで表現されている図2の被写体71の色を白い色で表現しようとすると、最終画像の狙いの明るさを、基準の“125”からシフトさせて、例えば“240”相当にすることになる。ここで、最終画像の値は255に近いほど絵としては白く、0に近いほど暗く表現される。よって、“240”は白っぽく表現されるように選択した値である。すると、ガンマ特性曲線γ1、γ3によるCCD出力の狙いの明るさは、それぞれLEVEL1′、LEVEL3′の値になる。そして、LEVEL1′とLEVEL1の差であるΔH1、LEVEL3′とLEVEL3の差であるΔH3が、ガンマ特性曲線γ1、γ3を用いた場合のハイライト測光モードの補正量となる。このハイライト測光モード用の補正量が用いられてEV値が算出されれば、例えば、図2に示されるような白い花の被写体71は、グレーに表現されることなく、白い色の階調が強調されて表現される。
また、同様にして、グレーで表現されている被写体の色を黒い色で表現しようとすると、“125”の値の最終画像の明るさを、例えば“20”相当にすることになる。すると、ガンマ特性曲線γ1、γ3によるCCD出力の狙いの明るさは、それぞれLEVEL1″、LEVEL3″の値になる。そして、LEVEL1″とLEVEL1の差であるΔL1、LEVEL3″とLEVEL1の差であるΔL3が、それぞれガンマ特性曲線γ1、γ3を用いた場合のシャドー測光モードの補正量となる。この場合、シャドー測光モードに於いては、ΔL1とΔL3では補正量に差があるものの、最終画像の明るさは同じ値となっている。このシャドー測光モード用の補正量を用いてEV値が算出されれば、例えば、黒い机の上にある黒い本が被写体であっても、グレーに表現されることなく、黒い色の階調が強調されて表現される。
図7は、図5に示されたγ2及びγ3のガンマ特性曲線を示した図である。図5にも示されるように、最終画像の狙いの明るさが“125”である場合のガンマ特性曲線γ2、γ3によるCCD出力の狙いの明るさは、それぞれLEVEL2、LEVEL3で同じ値をとっている。上述した実施形態では、この白のような場合を例にしている。図6の場合と同様に、“125”の値の最終画像の明るさを、例えば“240”相当にして表そうとすると、ガンマ特性曲線γ2、γ3によるCCD出力の狙いの明るさは、それぞれLEVEL2′、LEVEL3′の値になる。そして、LEVEL2′とLEVEL2の差であるΔH2、LEVEL3′とLEVEL3の差であるΔH3が、それぞれガンマ特性曲線γ2、γ3を用いた場合のハイライト測光モードの補正量となる。
この場合、CCDの明るさが基準となる“125”のときのCCDの狙いの明るさは、ガンマ特性曲線γ2、γ3の何れが用いられても、LEVEL2=LEVEL3で同じ値である。しかしながら、ガンマ特性曲線γ2、γ3の差により、最終画像の狙いの明るさが“240“のときは、CCD出力の狙いの明るさに差が生じる。
また、同様にして、“125”の値の最終画像の狙いの明るさを、例えば“20”相当にして表そうとすると、ガンマ特性曲線γ2、γ3によるCCD出力の狙いの明るさは、それぞれLEVEL2″、LEVEL3″の値になる。そして、LEVEL2″とLEVEL2の差であるΔL2、LEVEL3″とLEVEL3の差であるΔL3が、ガンマ特性曲線γ2、γ3を用いた場合のシャドー測光モードの補正量となる。この場合、シャドー測光モードに於いても、ハイライト測光モードと同様に、最終画像の狙いの明るさが基準となる“125”のときのCCDの狙いの明るさは同じ値であるが、ガンマ特性曲線γ2、γ3の差により、CCDの明るさが“20“のときは、CCDの狙いの明るさに差が生じる。
このようにして、このハイライト測光モード用の補正量の補正量が用いられてEV値が算出されれば、白い色の階調が強調された被写体の画像となり、シャドー測光モード用の補正量が用いられてEV値が算出されれば、黒い色の階調が強調された被写体の画像が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形や応用が可能である。
10…交換レンズ、11…撮影レンズ、12…絞り、15…レンズ駆動回路、16…絞り駆動機構、17…レンズCPU、18…レンズデータROM、20…カメラ本体、21…可動ミラー、22…フォーカシングスクリーン、23…ペンタプリズム、24…接眼レンズ、25…測光センサ、28…ミラー駆動機構、29…サブミラー、30…測距回路、33…シャッタ、34…撮像素子(CCD)、35…シャッタ駆動機構、36…CCD駆動回路、40…カメラ用制御回路(ASIC)、41…シーケンスコントローラ(ボディCPU)、42…データバス、43…CCDインターフェース、44…画像処理回路、45…圧縮回路、46…FLASHROM制御回路、47…SDRAM、50…入出力回路、51…通信回路、52…記録媒体制御回路、53…ビデオ信号出力回路、54…スイッチ検出回路54、61…FLASHROM、62…SDRAM、63…記録媒体、64…液晶モニタ駆動回路、65…液晶モニタ、66各種スイッチ(SW)。
Claims (4)
- 被写体輝度を測定する測光手段と、
上記測光手段の測光値により露出値を演算する演算手段と、
上記演算手段で演算された露出値を所定量補正する補正手段と、
上記演算手段で演算された露出値、若しくは上記補正手段によって補正された露出値に基づいて撮像動作を実行する撮像手段と、
設定されたガンマ特性に応じて上記撮像手段の出力信号を処理する画像処理手段と、
を具備し、
上記補正手段は、上記画像処理手段のガンマ特性に応じて上記補正値の所定量を変更することを特徴とするデジタルカメラ。 - 上記ガンマ特性は、ユーザ選択が可能であることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 上記ガンマ特性は、撮影モードに応じて変更されることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 上記測光手段はスポット測光を行い、上記補正手段はハイライト基準側、若しくはシャドー基準側に露出値を補正することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
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JP2016208527A (ja) * | 2010-03-11 | 2016-12-08 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 半導体装置 |
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