JP2007128646A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロック信号に応答してデータを正確に出力する。
【解決手段】クロック信号CLKiと、クロック信号CLKiを最適な遅延時間Tdだけ遅延して生成された内部クロック信号CLK1とに基づいて、クロック信号CLKiのクロックのリセットを示す内部クロック信号CLK2を生成する。内部クロック信号CLK2がリセットされたときのみ、データの入出力を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は半導体記憶装置に関し、特に、外部クロック信号をサンプリングして内部クロック信号を生成し、その内部クロック信号に応答して動作する半導体記憶装置に関する。
従来の半導体記憶装置のクロック制御方法を、DRAMを例にとって説明する。
図24は、従来のDRAMの第1のチップ制御方法を示すタイミングチャートである。図24を参照して、外部から外部クロック信号ext.CLKが入力され、入力初段で適当な電圧に調整されたクロック信号CLKi入力に従って、メモリセルアレイから、順次データが読出される。
図25は、図24に示した場合よりも、さらにクロックサイクルが短くなった場合のチップ制御方法を示すタイミングチャートである。
図25を参照して、クロック信号CLKiのクロックサイクルの周期tcが短い(高周波である)場合、クロックエッジによりトリガされるサイクル動作では、クロックエッジからデータが出力されるまでに要する時間(クロックアクセスタイム)Tacがクロックサイクルの周期tcよりも長くなり、対応するサイクル内でデータ出力できなくなってしまうことがあった。よって、クロックサイクルの短周期化(クロックの高周波数化)が制限されていた。
図26は、従来のDRAMの第2のチップ制御方法を示すタイミングチャートである。
図26を参照して、クロックサイクルの各々について、クロックが入力されて一定時間経過すると次のクロックが入力されることが予測され、内部動作が開始されて次のクロックサイクルで出力されるべきデータが読出され出力される。すなわち、クロック信号CLKiが内部遅延回路により遅延時間Tdだけ遅延されて内部クロック信号CLK1が生成され、その内部クロック信号CLK1に応答してデータの読出が行われ読出されたデータが出力される。すると、見かけ上、その次のクロックが入力されるとほぼ同時にそのクロックサイクルに対応する上記読出データを出力することができる。したがって、見かけ上のアクセスタイムがゼロとなる。これを、ゼロ遅延クロックの発生と言う。
図27および図28は、図25に示した動作を実現するためのシンクロナスDRAM全体におけるクロック制御方法を示すタイミングチャートである。
図27を参照して、クロック信号CLKiに同期して、チップ活性化信号/CS、ロウアドレスストローブ信号/RAS、コラムアドレスストローブ信号/CAS、書込イネーブル信号/WE、ロウ(X)およびコラム(Y)アドレス信号Add.が入力され、これらの信号に応答してデータの読出/書込動作が行われる。このとき、これら全ての信号は、クロックの立上がりエッジで取込まれ、全ての制御コマンドは、これらの信号の組合せで定義されている。
図28を参照して、コラムアドレス(Yi)に応答して連続して4ビットのデータ(D1,D2,D3,D4)が書込まれ、コラムアドレス(Yj)に応答して連続して4ビットのデータ(Q1,Q2,Q3,Q4)が読出されている。すなわち、コラムアドレスYiとクロックc1のクロックエッジ(立上がりエッジ)とに応答して書込動作が開始され、クロックc1〜c4のクロックエッジ(立ち上がりエッジ)で取込まれた外部入力データ(D1,D2,D3,D4)がメモリセルに書込まれる。そして、コラムアドレスYjとクロックc5のクロックエッジ(立上がりエッジ)とに応答して読出動作が開始され、クロックc5〜c8のクロックエッジ(立ち上がりエッジ)でメモリセルに記憶されていたデータ(Q1,Q2,Q3,Q4)が外部に読出される。ただし、読出データは、読出動作をコマンドする各クロックの立上がりエッジが入力されてからクロックアクセスタイムtcだけ遅れて出力される。
図29は、図26に示した内部クロック信号CLK1を生成する内部クロック生成回路300を示すブロック図である。
図29を参照して、内部クロック生成回路300において、遅延比較・調整回路613にはクロック信号CLKiのクロックがサンプリングされ記憶される。複数のインバータを備えた遅延回路614でクロック信号CLKiが遅延され、記憶されたクロック信号CLKiのクロックに基づいて、遅延比較・調整回路613はマルチプレクサ部614内のタップ601〜60nを選択する。
これにより、各インバータの出力のうちのいずれかが選択的に取り出され、内部クロック信号CLK1の遅延時間の調整が行なわれる。遅延時間の調整が行なわれた内部クロック信号CLK1は、データ出力バッファに入力されるとともに、遅延模擬回路615により遅延比較・調整回路613に帰還される。帰還されたクロック信号CLK1は、遅延比較・調整回路613でクロック信号CLKiと比較され、タップの選択が再調整される。このような系をDLL(Delay Locked Loop)という。
特開平8−97714号公報 特開平8−180678号公報
しかしながら、上述した従来の半導体記憶装置は、内部クロック信号CLK1とクロック信号CLKiの次クロック(以下、外部次クロックと称す)との差、および、これの変動(位相ノイズ、ジッタ)は、そのまま、見かけ上のアクセスタイムなどの変動となり、特にこれがアドレスやデータの入出力タイミングを規定する場合は、この変動が小さくなければならず、実使用上の要求が厳しくなるという問題点があった。
また、クロック信号CLKiの周波数が急変した場合などに、そのクロックに1対1対応で内部クロックが生成されていないような場合が生じ、例えば、クロック信号CLKiのクロックが立ち下がってLレベルにならなくてもデータ出力が行なわれてしまうという問題点があった。
また、さらに、メモリアクセス動作の第1サイクルでは、クロック信号CLKiのサンプリングが行なわれていないため、適当なクロックが生成されず、第1サイクルでは高周波数動作ができない、あるいは、誤動作に至るという問題点があった。
特にクロック信号CLK1の周波数が高い場合に、クロックのサンプリングを行なってこれを所定の遅延にセットする動作が1サイクル内で終わらず、これが動作周波数を制限してしまうという問題点があった。
また、さらに、クロック信号CLK1の周波数が低い(クロック周期が長い)場合に、DLLにおいて、クロック信号CLK1のクロック周期が内部クロック信号生成回路300の最大遅延時間より長いとき、そのクロック周期に対応した遅延を行なうことができなくなり、有効に内部クロック信号CLK1を生成することができなくなるという問題点があった。
図30は、従来の内部クロック信号生成回路の他の例3000を示す回路図である。図30を参照して、内部クロック信号生成回路3000をタップ付遅延回路を含む内部クロック信号生成回路に用いると、インバータ2段分の遅延が単位遅延となり、これはかなり大きな遅延単位となってしまうという問題点があった。また、占有面積が大きいという問題点があった。
本発明は以上のような問題点を解決するためになされたもので、内部クロック信号CLK1と外部次クロックとの差、および、これの変動(位相ノイズ、ジッタ)が小さな、実使用上の要求に耐えうる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
また、クロック信号CLKiの周波数が急変した場合などでも、データ出力を正しく行うことの可能な半導体記憶装置を提供することを目的とする。
また、さらに、第1サイクルでも高周波数動作可能で誤動作しない半導体記憶装置を提供することを目的とする。
また、さらに、クロック信号CLK1の周波数が高い場合であっても、クロックのサンプリングを行なってこれを所定の遅延にセットする動作が1サイクル内で終わり、動作周波数が制限されない半導体記憶装置を提供することを目的とする。
また、さらに、クロック信号CLK1の周波数が低い(クロック周期が長い)場合であっても、DLLにおいて、有効に内部クロック信号CLK1を生成することが可能な半導体記憶装置を提供することを目的とする。
また、さらに、遅延単位の細かな調整が可能な半導体記憶装置を提供することを目的とする。
また、さらに、占有面積の小さな半導体記憶装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る半導体記憶装置は、ロウアクセス動作およびコラムアクセス動作を行う半導体記憶装置であって、データを記憶するメモリセルと、外部からの外部クロック信号をサンプリングし、それを遅延して内部クロック信号を生成する内部クロック信号生成手段と、内部クロック信号のレベルの変化に応答して、外部クロック信号のクロックで、コラムアクセス時にメモリセルからデータを出力するデータ出力手段とを設けたものであり、内部クロック信号生成手段は、ロウアクセス動作期間中に前記サンプリングを行う。
請求項2に係る半導体記憶装置は、請求項1の半導体記憶装置において、内部クロック信号生成手段は、外部から入力された外部クロック信号を遅延する複数の論理回路と、所定のレベルの信号に応答してオン/オフする複数のスイッチング手段と、各々が複数のスイッチング手段のうちの対応する一つを介して複数の論理回路のうちの対応する一つの出力ノードに接続された複数のキャパシタとを設けたものである。
請求項3に係る半導体記憶装置は、請求項2の半導体記憶装置において、複数のキャパシタの各々が、互いに異なる容量を有する。
請求項4に係る半導体記憶装置は、請求項1の半導体記憶装置において、内部クロック信号生成手段は、外部から入力された外部クロック信号を遅延する複数の論理回路と、各々のゲート電極が前記複数の論理回路のうちの対応する一つの出力ノードに接続され、対抗電極に制御信号が入力され前記制御信号のレベルに応じてオン/オフする少なくとも一つのMOSキャパシタとを設けたものである。
この発明によれば、第1サイクルでも高周波動作可能で誤動作しない半導体記憶装置を提供することができる。
また、内部クロック信号生成時に、遅延時間がデジタル的に調整可能な占有面積の小さい半導体記憶装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。また、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
(1)実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1によるDRAM100の構成を示すブロック図である。
図1を参照して、DRAM100は、メモリセルアレイ101と、ロウおよびコラムアドレスバッファ102と、ロウデコーダ103と、センスアンプおよび入出力コントロール回路104と、コラムデコーダ105と、クロック生成回路106と、データ入力バッファ107と、データ出力バッファ108と、入力初段109とを備える。
外部から印可された外部クロック信号ext.CLKは、入力初段109で適当な電圧に調整され、クロック信号CLKiとなる。クロック生成回路106には、外部からロウアドレスストローブ信号/RASと、コラムアドレスストローブ信号/CASとが入力され、入力初段109からクロック信号CLKiが入力されている。
データ入出力時は、外部から入力されたアドレス信号Add(A0〜An)は、まずロウアドレスおよびコラムアドレスバッファ102に入力され、さらにロウアドレスはロウデコーダ103で、またコラムアドレスはコラムデコーダ105でデコードされる。そして、書込イネーブル信号/WEが活性化されている場合は、データ入力バッファ107に入力されたデータがメモリセルアレイ101内のそれらロウおよびコラムアドレスに対応するメモリセルに書込まれる。また、書込イネーブル信号/WEが活性化されていない場合は、メモリセルアレイ101内の、それらロウおよびコラムアドレスに対応するメモリセルから記憶されていたデータが読出され、データ出力バッファ107から出力される。
図2は、図1に示したクロック生成回路106を示す回路図である。
図2を参照して、クロック生成回路106は、内部クロック信号生成回路300と、NAND回路201と、インバータ203とを備える。
内部クロック信号生成回路300とNAND回路201の一方の入力ノードとには、クロック信号CLKiが入力される。NAND回路201の他方の入力ノードには、内部クロック信号生成回路300で生成された内部クロック信号CLK1が入力される。NAND回路201から出力されたクロック信号はインバータ203で反転され、内部クロック信号CLK2としてデータ入力バッファ107やデータ出力バッファ108に出力される。
図3および図4は、図1に示したDRAM100におけるチップ制御方法を示すタイミングチャートである。
図1〜4を参照して、内部クロック信号生成回路300(DLL)で、クロック信号CLKiが遅延時間Td遅延され、内部クロック信号CLK1が生成される。そして、内部クロック信号CLK1の各サイクルクロックに応答してデータDout(D1,D2,…)が出力される。このデータ出力のタイミングは、見かけ上対応しているように見えるクロック信号CLKiのサイクルのクロックエッジを基に規定されているのではなく、実際には1サイクル前のクロックエッジを基に規定されている。ここで、上記1サイクル前のクロックエッジは、立ち上がりエッジでも立ち下がりエッジでもよい。また、実のクロックエッジからデータ出力開始までの規定時間をTacで示している。
さらに、図3および図4を参照して、クロック信号CLKi(実質的には内部クロック信号CLK2)がLレベルになるのを条件に(以下、クロックリセットと称す)データ出力動作が行なわれる。これにより、もし、クロック信号CLKiがリセットされずHレベルのままの状態で保持された場合(すなわち、前サイクルが保持された場合)でも、次データが誤って出力されるのを防ぐことができる。すなわち、内部クロック信号CLK1,CLK2によりデータの内部的な先読み動作が行なわれても、実際にはクロック信号CLKiのクロックが完全に入力されていないのに、そのクロックに対応するデータが出力されてしまうという誤動作を防止することができる。また、急に何らかの故障でクロック信号CLKiのクロック入力が停止しても、誤動作を防止することができる。よって、クロック信号CLKiの周波数が急変した場合などでも、データ出力を正しく行うことができる。さらに、クロック信号CLKiをHレベル(一定レベル)に保持することにより、上記内部的先読み動作を停止することができるので、クロック入力のみによりデータ出力などの内部動作を切換えることが可能である。
以上のように、本発明の実施の形態1のDRAM100によれば、クロックエッジの規定をクロック信号CLKiの真の動作サイクルサイクルに合わせることにより、ジッタなどの影響を受けないメモリ動作を実現することが可能となる。
(2)実施の形態2
実施の形態2によるDRAMは、図1に示したDRAM100と同様の基本構成を有する。
図5(a),(b)は、本発明の実施の形態2によるDRAMにおけるクロック生成回路106内の構成を示す回路図であり、(a)は、最適内部クロック生成回路500を示す回路図であり、(b)は、内部クロック信号生成回路300を示す回路図である。
最適内部クロック生成回路500は、内部クロック信号生成回路300のタップ位置選択の初期設定を行うための回路である。図2に示したクロック生成回路106は、図5(a),(b)に示した内部クロック信号生成回路300と、最適内部クロック生成回路500とを備える。
まず、図5(a)を参照して、最適内部クロック生成回路500は、図5(b)に示した内部クロック信号生成回路300と遅延回路614を共有しており、トランスファーゲートTG1〜TGnと、フリップフロップFF1〜FFnと、論理回路A1〜Anとを備える。
遅延回路614は、さらに、直列に接続されたインバータINV1〜INV(2n−1)を備える。トランスファーゲートTG1〜TGnの一方のソース・ドレイン電極にはクロック信号CLKiが入力され、他方のソース・ドレイン電極にはフリップフロップFF1〜FFnが接続され、ゲート電極にはインバータINV1,…,INV(2n−1)の遅延段ノードN1〜Nnが接続されている。
最適内部クロック生成回路500によるクロック信号CLKiのサンプリングは、電源投入後のメモリ動作サイクルの先頭で行なわる。最適内部クロック生成回路500において、遅延回路614内のINV1〜INV(2n−1)の遅延段ノードN1〜Nnからの出力によりオン/オフされるトランスファーゲートTG1〜TGnを介して、入力クロックのエッジが各フリップフロップFF1〜FFnにセット信号setとして与えられる。
リセット信号resetは、外部からのコラムアドレス入力前までに与えられ、このリセット信号resetの入力によりサンプリングが開始される。そして、各フリップフロップFF1〜FFnから出力された隣合う入力クロックのエッジのレベルの相違が論理回路A1〜Anで検出される。
論理回路A1〜Anから出力される検出信号Ex1〜Exnは、内部クロック信号生成回路300内の遅延比較・調整回路613に入力され、各タップ601〜60nを選択するための選択信号として用いられる。すなわち、フリップフロップFF1〜FFnの出力が遅延時間の短い側からHレベル、Lレベルと変化する部分が検出されると、Hレベルの検出信号Exmが遅延比較・調整回路613に入力され、この検出信号Exmがタップ選択の初期状態を設定するための初期設定信号として用いられる。
この例では、遅延比較・調整回路613でタップ60mがオンされ、このタップ60mに接続された遅延段ノードNmから出力されるクロック信号が最もクロック信号CLKiの周期に近いものであり、内部クロック信号CLK1としてデータ出力バッファ108へ出力される。したがって、1サイクルクロックという短期間内に最適なタップ選択の初期設定が行うことができる。すなわち、第1サイクルからクロック信号CLKiをサンプリングすることが可能となる。
初期設定後のメモリ動作におけるコラムアクセス時は、内部クロック信号生成回路300が動作し、さらなるクロックサイクルの微小変化に対応して内部クロック信号CLK1のクロック周期が調整される。
これにより、最適内部クロック生成回路500がメモリ動作初期のみ動作し、常に動作することはないので、消費電力を低減することができる。また、初期設定後のクロック信号CLKiのクロック周期の微小な変化には内部クロック信号生成回路300で追従するため、クロック信号CLKiと内部クロック信号CLK1とのクロック周期の差をより小さく調整することができる。
以上のように本発明の実施の形態2によるDRAMによれば、第1サイクルでも高周波数動作が可能で、かつ、誤動作を防止することが可能となる。また、クロック信号CLKiの周波数が高い場合であっても、クロックのサンプリングを行なってこれを所定の遅延にセットする動作が1サイクル内で終わるので、動作周波数が制限されないDRAMを提供することが可能となる。
(3)実施の形態3
本発明の実施の形態3のDRAMは、図1に示したDRAM100と同様の構成を有し、図5(b)に示した内部クロック信号生成回路300と同様の内部クロック信号生成回路を有する。
一般に、DRAMでは、メモリアクセス動作は、
(1)始めにロウアドレスが入力され、対応するワード線系が活性化され、センスアンプでビット線上の信号電位を検知・増幅する動作。
(2)(1)の動作後、コラムアドレスが入力されコラム選択が行われ、メモリセルに記憶されていたデータが増幅され、外部データ入出力ピンから読出(出力)される、あるいは、外部から入力された入力データが対応するコラムアドレスのメモリセルに書込まれる。
という2段階の動作からなる。したがって、一般的には、コラムアクセスに入る前にクロック信号CLKiをサンプリングしておくことにより、データ出力動作が始まる以前にクロック信号CLKiのクロック周期のサンプリングを完了させることができるので、第1サイクルでも高周波数動作可能で誤動作しないDRAMを提供することができる。以下、図6および7は、コラムアドレスサイクル開始直前までのいずれかのクロックサイクル、特に、ロウアドレスサイクル期間中のクロックサイクルC1〜C3のいずれか、あるいは、クロックサイクルC1〜C3のうちの複数サイクルでクロック信号CLKiをサンプリングするものである。
図6は、本発明の実施の形態3のDRAMにおけるチップ制御方法の第1の例を示すタイミングチャートである。実施の形態3のDRAMは、メモリアクセス動作サイクルに入る前にクロック信号CLKiをサンプリングして図5(b)と同様の内部クロック信号生成回路300に蓄える。
図6を参照して、クロックサイクルC1の立ち下がりエッジに応答してチップ選択信号/CSおよびロウアドレスストローブ信号/RASが活性化されLレベルに立ち下がると、ロウアドレス(Xi)サイクルが開始される。そして、ロウアドレス(Xi)サイクルの動作は、この後のクロックサイクルC2の立ち下がりエッジまでに完了する。
その次のクロックサイクルC3の立ち上がりエッジでは、コラムアドレスストローブ信号/CASが活性化されLレベルに立ち下がり、コラムアドレス(Yi)サイクルが開始される。このクロックサイクルC3においては、書込イネーブル信号/WEがLレベルであるので、データ書込の動作が行なわれる。すなわち、クロックサイクルC4〜C7の立ち上がりエッジに応答して4ビットのデータD0〜D3がラッチされ、入力されたロウアドレスXiおよびコラムアドレスYiに対応するメモリセルに順次書込まれる。
続いて、クロックサイクルC5の立ち下がりエッジに応答してチップ選択信号/CSおよびロウアドレスストローブ信号/RASが活性化されLレベルに立ち下がると、ロウアドレス(Xj)サイクルが開始される。このロウアドレス(Xj)サイクルの動作は、この後のクロックサイクルC6の立ち下がりエッジまでに完了する。そして、その次のクロックサイクルC7の立ち下がりエッジでコラムアドレスストローブ信号/CASが活性化されLレベルに立ち下がると、コラムアドレス(Yj)サイクルが開始される。クロックサイクルC7においては、書込イネーブル信号/WEがHレベルであるので、データ読出の動作が行なわれる。すなわち、入力されたロウアドレスXjおよびコラムアドレスYjに対応するメモリセルから、クロックサイクルC8〜C11の立ち上がりエッジに応答して4ビットのデータQ0〜Q3が順次読出される。
よって、基本的には、データ書込動作を行なうためにはクロックサイクルC1〜C3でクロック信号CLKiのサンプリングが行われ、データ読出動作を行なうためにはクロックサイクルC5,C6でサンプリングが行われる。このサンプリングにより生成された内部クロック信号CLK1を、データ書込時にはクロックサイクルC4〜C7について作用させ、データ読出時にはクロックサイクルC8〜C11について作用させる。
このようにすれば、スタンバイ時にはサンプリング動作を行なわなくてよいので、余分な電力消費を伴わずに有効なクロック信号CLKiのサンプリングを行なうことができる。したがって、第1サイクルでも高周波数動作可能で誤動作しないDRAMを提供することが可能である。上記図6の読出/書込の順序は一例であって、逆であってもよい。
図7は、本発明の実施の形態3のDRAMにおけるチップ制御方法の第2の例を示すタイミングチャートである。
図7を参照して、実施の形態3のDRAM内の内部クロック信号生成回路300において、電源投入後、図6で説明したのと同様なクロック周期のサンプリングが、クロックサイクルC3の立ち上がりエッジに応答して開始されるコラムアクセスサイクル直前のクロックサイクルで行なわれる。すなわち、クロックサイクルC3の直前のクロックサイクルC1,C2のいずれか、またはクロックサイクルC1,C2両方でサンプリングが行われる。
したがって、スタンバイ時やロウアクセス時に不要なサンプリング動作を行わないので、余分な電力消費を伴わずに有効にクロック信号CLKiのクロック周期のサンプリングを行うことができる。
以上のように、本発明の実施の形態3のDRAMによれば、第1サイクルでも高周波数動作可能で誤動作しないDRAMを提供することが可能である。
なお、上記実施の形態3のDRAM内の内部クロック信号生成回路300は、実施の形態1または2のDRAMに用いられている内部クロック信号生成回路300に適用可能である。
(4)実施の形態4
本発明の実施の形態4のDRAMは、図1に示したDRAM100と同様の構成を有する。
図8は、本発明の実施の形態4のDRAMにおけるチップ制御方法を示すタイミングチャートである。
図8を参照して、実施の形態4のDRAM内の内部クロック信号生成回路300において、電源投入後、まず書込イネーブル信号/WEが立ち下がり、続いてコラムアドレスストローブ信号/CASが立下がり、さらにロウアドレスストローブ信号/RASが立ち下がった場合(/WE before /CAS before /RAS)を周波数セットサイクル動作開始時として、アドレス信号入力ピンから概略動作周波数コードが入力されチップ内部でこれがデコードされ、入力されたクロック信号CLKiのクロック周波数に対応するタップ位置が初期設定される。この後、クロック信号CLKiのサンプリングが行われ、通常のメモリアクセス動作が行われる。
すなわち、まず、チップ動作設定時に、内部クロック信号生成回路300に大まかなクロック周波数情報が入力されおおよその遅延時間が初期設定される。そして、その初期設定に基づいて内部クロック信号CLK1の生成が行われる。その間、入力されたクロック信号CLKiがサンプリングされ内部遅延時間が再設定され、より正確に調整された内部クロック信号CLK1の生成が行われる。
こうすることにより、メモリアクセス動作が開始される前(第1サイクル)のクロック信号CLKiのクロックサイクルのサンプリングが必ずしも必要でなくなる。
以上のように、本発明の実施の形態4のDRAMによれば、実施の形態1から3のいずれかのDRAMの効果に加えて、第1サイクルでも高周波数動作可能で誤動作しないDRAMを提供することが可能となる。
(5)実施の形態5
本発明の実施の形態5のDRAMは、図1に示したDRAM100と同様の構成を有する。
図9は、本発明の実施の形態5によるDRAM内の内部クロック信号生成回路1000の構成を示すブロック図である。
図9を参照して、内部クロック信号生成回路1000は、クロック発生回路1100と、遷移検出回路1004,1005と、NAND回路1006と、インバータ1007と、1ショットパルス発生回路1008とを備える。
図10は、図9に示したクロック発生回路1100の構成を示すブロック図である。
図10を参照して、クロック発生回路1100は、1/2分周回路1101と、内部クロック信号生成回路300aと,300bと、インバータ1103とを備える。
図11は、図9および図10に示した内部クロック信号生成回路1000の出力信号を示すタイミングチャートである。
図9〜10を参照して、1/2分周回路1101と内部クロック信号生成回路300aとにはクロック信号CLKiが入力されている。1/2分周回路1101から出力されるクロック信号CLKcは、内部クロック信号生成回路300aと、インバータ1103を介して内部クロック信号生成回路300bとに入力されている。内部クロック信号生成回路300aから出力されるのが内部クロック信号CLKaであり、内部クロック信号生成回路300bから出力されるのが内部クロック信号CLKbである。この例では、内部クロック信号CLKaはクロック信号CLKiの2倍の周期を有する。内部クロック信号CLKaと内部クロック信号CLKbとは、位相がπずれている。
再び図9を参照して、内部クロック信号CLKaは、遷移検知回路1004に入力され、内部クロック信号CLKbは、遷移検知回路1005に入力されている。遷移検出回路1004,1005の出力はともにNAND回路1006に入力され、NAND回路1006の出力はインバータ1007で反転され、1ショットパルス発生回路1008に入力される。
各コラムサイクルの2サイクル前のクロックを基にして、2サイクル相当の遅延量を有する遅延設定をすることにより、ゼロ遅延クロックの生成が行われる。すなわち、
(1)コラム第nサイクルでは、このコラム第nサイクルの2サイクル前のサイクルであるコラム第(n−2)サイクルのクロックの立上がりエッジからトリガされる動作によりゼロ遅延クロック(内部クロック信号CLKa)の生成が行われる。
(2)コラム第(n+1)サイクルでは、(1)の場合と同様に、このコラム第(n+1)サイクルの2サイクル前のサイクルであるコラム第(n−1)サイクルのクロックの立上がりエッジからトリガされる動作によりゼロ遅延クロック(内部クロック信号CLKb)の生成が行われる。
そして、(1)で説明した内部クロック信号CLKaは遷移検出回路1004に入力され、LレベルからHレベルに立上がったクロックエッジが検出される。同様に、(2)で説明した内部クロック信号CLKbは遷移検出回路1005に入力され、LレベルからHレベルに立上がったクロックエッジが検出される。この検出結果により、NAND回路1006とインバータ1007で内部クロック信号CLKa,CLKbのいずれか一方が立上がるとき、1ショットパルス発生回路1008の出力から内部クロック信号CLK1が出力される。
内部クロック信号CLKaが出力される遅延系統と、内部クロック信号CLKbが出力される遅延系統とは、繰返し、交互に動作するので、内部クロック信号CLKaと内部クロック信号CLKbとを発生するための許容時間は従来の2倍となり、クロック信号CLKiのサンプリングを行って最適な遅延を有する内部クロックを生成するための許容時間が従来の2倍になる。よって、クロック周波数が高い場合であっても、制御性がよくなり、クロックのサンプリングを行って最適な遅延時間をセットするための許容時間が不足するのを防止することができる。
図12は、2クロックサイクル毎にメモリアクセス動作が繰返される場合の内部クロック信号生成回路1300の構成を示す回路図である。
図12を参照して、内部クロック信号生成回路1300は、1/2分周回路1101と、内部クロック信号生成回路300とを備える。
図13は、図12に示した内部クロック信号生成回路300の出力信号CLK1を示すタイミングチャートである。
図12および図13を参照して、クロック信号CLKiのクロックサイクルC1,C3,…の立上がりエッジに応答して、2倍の周期を有する内部クロック信号CLK1が生成される。
したがって、2クロックサイクル毎にメモリアクセス動作が繰返される場合、内部クロック信号生成回路300において、クロック信号CLKiのサンプリングを行って最適な遅延を有する内部クロック信号CLK1を生成するための許容時間が従来の2倍になるので、クロック周波数が高い場合であっても、制御性がよくなり、クロックのサンプリングを行って最適な遅延時間をセットするための許容時間が不足するのを防止することができる。よって、有効にクロック周期のサンプリングを行い、内部クロック信号CLK1を生成することが可能となる。
以上のように、本発明の実施の形態5のDRAM1000によれば、クロック信号CLK1の周波数が高い場合であっても、クロック信号CLKiのサンプリングを行なう時間が十分とれるので所定の遅延にセットする動作が1サイクル内で終わり、動作周波数が制限されない。
(6)実施の形態6
本発明の実施の形態6のDRAMは、図1に示したDRAM100と同様の構成を有し、複数のバンクを備えている場合に、これらの複数のバンク毎に内部クロック信号生成回路を設け、各バンクを独立に制御することにより、バンクシリアル動作と組合わせて、制御性のよいメモリ制御系を得るものである。
図14は、本発明の実施の形態6によるDRAM内のメモリセル周辺部1500の構成を示すブロック図である。簡単のため、バンクが2つ備えられている場合を示す。
図14を参照して、メモリセル周辺部1500は、バンクBK0,BK1と、内部クロック信号生成回路300a,300bと、スイッチング部1501とを備える。
バンクBK0,BK1に対応して、それぞれ内部クロック信号生成回路300a,300bが設けられ、各バンクが独立に制御される。スイッチング部1501は、バンクBK0,BK1の出力ノードのうちいずれか一つと、データ出力ピンDQ(出力データDout)とを選択的に接続する。
図15は、図14に示したメモリセル周辺部1500の動作を示すタイミングチャートである。
図14および図15を参照して、バンクアドレスBAがHレベルのときバンクBA0が選択されデータ出力D0i(i=1,2,…)が行われ、バンクアドレスBAがLレベルのときバンクBA1が選択されデータ出力D1i(i=1,2,…)が行われる。
(1)交互に複数のバンクをアクセスするDRAM、特にシンクロナスDRAMなどにおいて、各コラムサイクルの2サイクル前のクロックを基に2サイクル相当の遅延量を設定して、ゼロ遅延クロックの生成が行われる。これにより、クロック信号CLKiのサンプリングを行って、内部クロック信号の最適な遅延量をセットする動作のための許容時間が従来の2倍となる。よって、サンプリングを行って、最適な遅延量をセットするための時間が不足するのを解消することができる。
(2)バンクBK0へのアクセスであるコラム第nサイクルでは、このコラム第nサイクルの2サイクル前であるコラム第(n−2)サイクルのクロックの立上がりエッジに応答して、ゼロ遅延クロックが生成される。また、バンクBK1へのアクセスであるコラム第(n+1)サイクルでは、(1)の場合と同様に、このコラム第(n+1)サイクルの2サイクル前のコラム第(n−1)サイクルのクロックの立上がり時に応答して、前クロックサイクルの立下がり後、ゼロ遅延クロックが生成される。そして、これらの動作が交互に繰り返される。
したがって、シンクロナスDRAMなどが複数のバンクを備え、それら複数のバンクによりバンクシリアル交互動作が行われる場合、各バンク毎のチップ内のクロック信号遅延量を調節できるので、有効にクロック信号CLKiのクロック周期のサンプリングを行ない、内部クロック信号を生成することができる。
以上のように、本発明の実施の形態6のDRAMによれば、複数のバンクを備えた制御性のよいメモリ制御系を実現することが可能となる。
(7)実施の形態7
本発明の実施の形態7のDRAMは、図1に示したDRAM100と同様の構成を有し、内部クロック信号生成回路300で生成される内部クロック信号CLK1のクロック周期の限界に対応したものである。
図16は、本発明の実施の形態7によるDRAM内の内部クロック信号生成回路1700を示す回路図である。
図16を参照して、内部クロック信号生成回路1700は、遅延回路614と、マルチプレクサ部611と、遅延比較・遅延調整回路613と、遅延模擬回路615と、τlimit遅延回路と、クロックおよびデータ出力バッファ1701,1703とを備える。マルチプレクサ部611は、タップ601〜60nを備える。
図17は、図16に示した内部クロック信号生成回路1700におけるクロック信号CLKiが高周波数である時の内部クロック信号CLK1を示すタイミングチャートである。図18は、図17に示した内部クロック信号生成回路1700におけるクロック信号CLKiが低周波数である時の内部クロック信号CLK1を示すタイミングチャートである。
図16〜18を参照して、内部クロック信号生成回路1700は、最大遅延量τmaxを用いて、内部クロック信号生成回路1700で生成可能な最長のクロック周期の内部クロック信号CLK1が生成されていると、図16に示した内部クロック信号生成回路1700において、検出信号Exm〜ExnのいずれかHレベルになり、クロックおよびデータ出力バッファ1701,1703に入力される。検出信号Exnが活性化されHレベルであるとすると、クロックおよびデータ出力バッファ1701がオンし、クロック信号CLKiが内部クロック信号CLK1として外部に出力される。このとき、クロックおよびデータ出力バッファ1703はオフしている。
最大遅延量τmaxを用いずに内部クロック信号生成回路1700で生成可能な最も高い周波数のクロック周期以外の内部クロック信号CLK1が生成され、検出信号Exnが活性化されておらずLレベルであるとき、今度はクロックおよびデータ出力バッファ1703がオンし、遅延回路614の遅延段ノードN1〜N(m−1)のうちのいずれかから出力されたクロックが内部クロック信号CLK1として外部に出力される。このとき、クロックおよびデータ出力バッファ1701はオフしている。つまり、内部クロック信号生成回路による内部クロック信号CLK1の生成時、最大遅延量τmaxを用いて生成された内部クロック信号と、クロック信号CLKiとが比較され、クロック周波数の低い方が内部クロック信号CLK1として出力される。
よって、内部クロック信号生成回路1700の動作は外部クロックの周波数に応じて自動的に切換えられ、高クロック周波数時であって、かつ、τclk(クロック信号CLKiのクロック周期)<τmaxであれば、通常どおり、内部クロック信号生成回路で内部クロック信号CLK1が生成されて出力される。低クロック周波数時であって、かつ、τclk>τmaxであれば、クロック信号CLKiが内部クロック信号CLK1として出力される。そして、外部クロック信号ext.CLKに同期したデータ出力動作が行われる。実使用状態では、低周波数領域では内部クロック信号生成回路によるゼロ遅延クロック生成の必要は少なく、このように構成しても、実質的にメモリアクセス動作に支障はない。
以上のように、本発明の実施の形態7によるDRAMによれば、クロック信号CLK1の周波数が低い(クロック周期が長い)場合であっても、有効に内部クロック信号CLK1を生成することが可能となる。
(8)実施の形態8
一般にDRAMに入力される外部クロック信号ext.CLK(クロック信号CLKi)のクロック周波数は予め分かっている。そのことを利用して、実施の形態8のDRAMは、実施の形態7のDRAMに加えて、チップ動作設定時に、概略のクロック周波数情報を設定する。それにより、大体の遅延量およびその可変量を設定しておき、設定後の実動作状態で、外部から入力された外部クロック信号を基に内部遅延を再設定し、内部クロック信号の生成を行う。生成された内部クロック信号の遅延量が可変範囲を外れた場合は、クロック信号に同期したクロック生成が行われる。
したがって、前サイクルでのクロック信号のサンプリングは必ずしも必要ではなくなり、第1サイクルでは設定周波数相当の遅延量により内部クロック信号CLK1が生成され、また、外部クロック信号が非常に低周波数となった場合にも有効に対応できる。さらに、同様の方法により、外部クロック信号の高周波数側の限界(上限周期τlimit)を設定するようにしてもよい。τclk>τlimitのとき、クロック信号CLKiを基に内部クロック信号CLK1が生成される。τclk<τlimitのとき、通常どおり、内部クロック信号生成回路により内部クロック信号が生成される。
以上のように、本発明の実施の形態8によるDRAMによれば、外部クロック信号のクロック周波数に対応して、内部クロック信号が生成可能となる。
(9)実施の形態9
本発明の実施の形態9のDRAMは、図1に示したDRAM100と同様の構成を有する。
図19は、本発明の実施の形態9のDRAM内の内部クロック信号生成回路2000を示す回路図である。
図19を参照して、内部クロック信号生成回路2000は、インバータINV1,INV2と、タップ(NMOSトランジスタ)601,602,…と、キャパシタCP1,CP2,…とを備える。
遅延回路において、インバータINV1,INV2は直列に接続され、インバータINV1の出力ノード(遅延段ノードN1)には、タップ(NMOSトランジスタ)601,602,…の一方のソース・ドレイン電極が接続されている。タップ(NMOSトランジスタ)601,602,…の他方のソース・ドレイン電極には、それぞれキャパシタCP1,CP2,…の一方電極が、ゲート電極には、それぞれ遅延制御信号φ1,φ2,…が与えられている。キャパシタCP1,CP2,…の他方電極は接地されている。
遅延制御信号φ1,φ2,…のうちのいくつかをLレベルまたはHレベルにすることにより、タップ(NMOSトランジスタ)601,602,…のうち、対応するNMOSトランジスタのみオンするので、遅延量を調節することができる。このとき、キャパシタCP1,CP2,…の静電容量が等しければ、Hレベルの遅延調節信号φ1,φ2,…の数に応じて遅延量をデジタル的に変化させることができる。キャパシタCP1,CP2,…の静電容量がCP1<CP2<CP3,…であれば、遅延調節信号φ1,φ2,…のいずれか一つをオンすることにより、デジタル的に遅延量を調節することができる。よって、遅延量の設定記憶や制御などがし易い。
図20は、本発明の実施の形態9によるDRAM内の内部クロック信号生成回路2100を示す回路図である。
図20を参照して、内部クロック信号生成回路2100は、図19に示した内部クロック信号生成回路2000を連続的に接続したものである。遅延調節信号φ1i,φ2i(i=1,2,…)により遅延量をデジタル的に調整することができる。このようにすれば、タップ付遅延線に適用させることができる。
以上のように、本発明の実施の形態9のDRAMによれば、タップ付の遅延回路の代わりに、より簡単な構成の、デジタル制御可能な遅延回路を含む内部クロック信号生成回路を実現することが可能となる。
このような構成の回路は、リフレッシュタイマや発進回路などにも適用することができる。
(10)実施の形態10
本発明の実施の形態10のDRAMは、図1に示したDRAM100と同様の構成を有する。
図21は、本発明の実施の形態10によるDRAM内の内部クロック信号生成回路2200を示す回路図である。この例は、前述のようなタップ付遅延回路の代わりに、より簡単な構成でデジタル制御可能な遅延回路の他の例を示したものである。
図21を参照して、内部クロック信号生成回路2000は、インバータINV1,INV2と、p型MOSキャパシタpMC1と、n型MOSキャパシタnMC1とを備える。
インバータINV1の出力ノードには、エンハンスメント型のp型MOSキャパシタpMC1、およびエンハンスメント型のn型MOSキャパシタnMC1のゲート電極が接続されている。エンハンスメント型のp型MOSキャパシタpMC1の対抗電極には遅延調整信号φ1が入力されている。エンハンスメント型のn型MOSキャパシタnMC1の対抗電極には遅延調整信号φ2が入力されている。
エンハンスメント型のp型MOSキャパシタpMC1、およびエンハンスメント型のn型MOSnキャパシタMC1は、いずれもしきい値を越える電圧が印加された時のみMOSキャパシタとして動作する。しきい値を越えない電圧が印加された場合は、キャパシタンスは小さいままである。したがって、遅延は以下のようになる。
(1)φ1=L,φ2=Hのとき、遅延は最小。
(2)φ1=H,φ2=Lのとき、遅延は最大。
(3)φ1=L,φ2=L、およびφ1=H,φ2=Hのとき、遅延は(1),(2)の場合の中間。
よって、(1)〜(3)に示すように遅延調整信号φ1〜φ3を入力すれば、遅延量をデジタル的に調整することができるので、遅延量の設定記憶や制御などがし易い。
図22は、本発明の実施の形態10によるDRAM内の内部クロック信号生成回路2300を示す回路図である。
内部クロック信号生成回路2300は、図21に示したのと同様なエンハンスメント型のp型MOSキャパシタpMC2,pMC3,…、およびエンハンスメント型のn型MOSnキャパシタMC2,nMC3,…とを連続的に接続したものである。遅延調節信号φ1i,φ2i(i=1,2,…)により遅延量をデジタル的に調整することができる。こうすることにより、さらに遅延量を細かく調整することが可能となる。
図23は、本発明の実施の形態10によるDRAM内の内部クロック信号生成回路2400を示す回路図である。
図23を参照して、内部クロック信号生成回路2400において、遅延回路2414は、図21に示した内部クロック信号生成回路2200を連続的に接続したものである。遅延調節信号φ1i,φ2i(i=1,2,…)により遅延量をデジタル的に調整することができる。こうすれば、タップ付遅延線に適用させることができる。
以上のように、本発明の実施の形態10のDRAMによれば、タップ付の遅延回路の代わりに、より簡単な構成の、デジタル制御可能な遅延回路を含む内部クロック信号生成回路を実現することが可能となる。
このような構成の回路は、リフレッシュタイマや発進回路などにも適用することができる。
本発明の実施の形態1によるDRAMの構成を示すブロック図である。 図1に示したクロック生成回路を示す回路図である。 図1に示したDRAMにおけるチップ制御方法を示すタイミングチャートである。 図1に示したDRAMにおけるチップ制御方法を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2によるDRAMにおけるクロック生成回路106内の構成を示す回路図であり、(a)は、最適クロック生成回路を示す回路図であり、(b)は、内部クロック信号生成回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態3のDRAMにおけるチップ制御方法の第1の例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3のDRAMにおけるチップ制御方法の第2の例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態4のDRAMにおけるチップ制御方法を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態5によるDRAM内の内部クロック信号生成回路の構成を示すブロック図である。 図9に示したクロック発生回路の構成を示すブロック図である。 図9および図10に示した内部クロック信号生成回路の出力信号を示すタイミングチャートである。 2クロックサイクル毎にメモリアクセス動作が繰返される場合の内部クロック信号生成回路の構成を示すブロック図である。 図12に示した内部クロック信号生成回路の出力信号CLK1を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態6によるDRAM内のメモリセル周辺部の構成を示すブロック図である。 図14に示したメモリセル周辺部の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態7によるDRAM内の内部クロック信号生成回路を示す回路図である。 図16に示した内部クロック信号生成回路におけるクロック信号CLKiが高周波数である時の内部クロック信号を示すタイミングチャートである。 図17に示した内部クロック信号生成回路におけるクロック信号CLKiが低周波数である時の内部クロック信号を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態9のDRAM内の内部クロック信号生成回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態9によるDRAM内の内部クロック信号生成回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態10によるDRAM内の内部クロック信号生成回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態10によるDRAM内の内部クロック信号生成回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態10によるDRAM内の内部クロック信号生成回路を示す回路図である。 従来のDRAMの第1のチップ制御方法を示すタイミングチャートである。 図24に示した場合よりも、さらにクロックサイクルが短くなった場合のチップ制御方法を示すタイミングチャートである。 従来のDRAMの第2のチップ制御方法を示すタイミングチャートである。 図25に示した動作を実現するためのシンクロナスDRAM全体におけるクロック制御方法を示すタイミングチャートである。 図25に示した動作を実現するためのシンクロナスDRAM全体におけるクロック制御方法を示すタイミングチャートである。 図26に示した内部クロック信号を生成する内部クロック生成回路を示すブロック図である。 従来の内部クロック信号生成回路の他の例を示す回路図である。
符号の説明
100 DRAM、101 メモリセルアレイ、106 クロック生成回路、107 データ入力バッファ、108 データ出力バッファ、300,300a,300b,1000,1700,2000,2100,2200,2300,2400 内部クロック信号生成回路、500 最適クロック生成回路、1100 クロック発生回路、1101 1/2分周回路、1004,1005 遷移検出回路、BA0,BA1 バンク、1501 スイッチング部、INV1,INV2,… インバータ、CLKi クロック信号、CLK1,CLK2,CLKa,CLKb 内部クロック信号。

Claims (4)

  1. ロウアクセス動作およびコラムアクセス動作を行う半導体記憶装置であって、
    データを記憶するメモリセルと、
    外部からの外部クロック信号をサンプリングし、それを遅延して内部クロック信号を生成する内部クロック信号生成手段と、
    前記内部クロック信号のレベルの変化に応答して、前記外部クロック信号のクロックで、前記コラムアクセス時に前記メモリセルから前記データを出力するデータ出力手段とを備え、
    前記内部クロック信号生成手段は、前記ロウアクセス動作期間中に前記サンプリングを行う、半導体記憶装置。
  2. 前記内部クロック信号生成手段は、
    外部から入力された前記外部クロック信号を遅延する複数の論理回路と、
    所定のレベルの信号に応答してオン/オフする複数のスイッチング手段と、
    各々が、前記複数のスイッチング手段のうちの対応する一つを介して前記複数の論理回路のうちの対応する一つの出力ノードに接続された複数のキャパシタとを備えた、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記複数のキャパシタの各々は、互いに異なる容量を有する、請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記内部クロック信号生成手段は、
    外部から入力された前記外部クロック信号を遅延する複数の論理回路と、
    各々のゲート電極が前記複数の論理回路のうちの対応する一つの出力ノードに接続され、対抗電極に制御信号が入力され前記制御信号のレベルに応じてオン/オフする少なくとも一つのMOSキャパシタとを備えた、請求項1に記載の半導体記憶装置。
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