JP2007128223A - 光学式マウス用板材 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作性が優れていると共に製造が容易であり、変形や反りが生じ難く、汚れや埃等が付き難くて高級感や意匠性に優れているほか、リサイクル可能であって環境に優しく、しかも、単に光学式マウスに限らず、ボール式マウスの下敷きとしても使用可能なマウスパッドを製作することができる光学式マウス板材を提供する。また、これを用いて製作されたマウスパッド及び机等の天板を提供する。
【解決手段】光学式マウスの摺動面を有する光学式マウス用板材であり、アルミ基板とその表面に形成された塗膜層とを有し、この塗膜層の最外層がメタリック顔料を含有すると共に所定の表面粗さRzを有しており、あるいは、アルミ基板が所定の表面粗さRzの粗面化表面を有すると共にその粗面化表面に透明塗膜層が形成されている光学式マウス用板材である。また、このような光学式マウス用板材で形成されるマウスパッドや一体構造及びサンドイッチ構造の天板である。
【選択図】なし
【解決手段】光学式マウスの摺動面を有する光学式マウス用板材であり、アルミ基板とその表面に形成された塗膜層とを有し、この塗膜層の最外層がメタリック顔料を含有すると共に所定の表面粗さRzを有しており、あるいは、アルミ基板が所定の表面粗さRzの粗面化表面を有すると共にその粗面化表面に透明塗膜層が形成されている光学式マウス用板材である。また、このような光学式マウス用板材で形成されるマウスパッドや一体構造及びサンドイッチ構造の天板である。
【選択図】なし
Description
この発明は、パーソナルコンピューター(パソコン)の操作時に使用される光学式マウスを摺動させる際の摺動面を有する光学式マウス用板材、及びこの光学式マウス用板材を用いて形成されたマウスパッド、並びに、少なくとも表面板がこの光学式マウス用板材で形成され、机、テーブル、パソコン作業台等に用いられるサンドイッチ構造の天板に関する。
近年、パソコン等の入力手段として、マウスを用いることが一般的となっている。そして、このマウスとしては本体内に発光部と受光部とを備えた光学式マウスがあり、この光学式マウスは、表面に高反射部と低反射部とが設けられたマウスパッドの上を縦横に移動させ、発光部と受光部とで読み取ったマウスパット上のXY軸方向の位置変化をパソコンの表示画面に反映させ、これによって入力操作を行うものである。
そして、このような光学式マウスに用いるマウスパッドとしては、これまでに幾つかのものが提案されている。
例えば、特公平1-57,813号公報には、透明なアクリル樹脂製の基板の表裏両面に、それぞれ、例えばアルミニウム等の光反射物質を印刷、コーティング又は真空蒸着等の手段で形成され、カーソルに対してX軸方向又はY軸方向の動きを指示するための細い平行線からなるラインパターンを設けたものが提案されており、また、特開平5-346,835号公報には、透光性のガラス製又は樹脂製の基板の表裏両面に、それぞれ、可視光領域の反射率は小さくて赤外線領域の反射率が大きいラインパターンを形成したものが提案されている。
例えば、特公平1-57,813号公報には、透明なアクリル樹脂製の基板の表裏両面に、それぞれ、例えばアルミニウム等の光反射物質を印刷、コーティング又は真空蒸着等の手段で形成され、カーソルに対してX軸方向又はY軸方向の動きを指示するための細い平行線からなるラインパターンを設けたものが提案されており、また、特開平5-346,835号公報には、透光性のガラス製又は樹脂製の基板の表裏両面に、それぞれ、可視光領域の反射率は小さくて赤外線領域の反射率が大きいラインパターンを形成したものが提案されている。
また、特開2004-151,903号公報には、ゴムその他のエラストマー又は合成樹脂発泡体等の柔軟性のベースシートとその上に積層される透光性合成樹脂製の表面シートと備え、上記表面シートが静摩擦係数0.38以下の平滑な上面を有すると共にその下側にはスクリーン印刷や打ち抜き等の手段で形成されたポリマー層と空気層とからなる格子縞状のラインパターンが設けられており、ボール式マウスの下敷きとしても使用できるものが提案されており、また、特開平10-55,247号公報には、発泡性樹脂シートの上に、順次、アルミ蒸着層等の全面的な高反射層と、部分的な低反射層と、全面的な透明樹脂シートとを積層し、高反射層とその上の低反射層とにより高反射部と低反射部とからなる網点パターン等のパターンを形成したものが提案されている。
更に、実用新案登録第3,111,263号公報には、合成紙、天然紙等の紙やナイロン、ゴム、ウレタン等の合成樹脂からなる基材シートと、その上に前後左右方向に広がって所定のピッチで形成されたアルミニウム等の金属製の凹凸反射皮膜、又は、アルミニウム薄片等の光沢性の光反射片からなる乱反射部材と、更にその上にコーティングされた実質的に平面状の硬質合成樹脂等からなる透明皮膜とからなるものが提案されており、また、特開2004-355,655号公報には、ベース上にこのベースの色とは光の反射率が異なる色のコアを密集させた状態で配設してなる印刷を備えたものが提案されている。
しかしながら、カーソルに対してX軸方向又はY軸方向の動きを指示するためのラインパターンを設けたもの(特公平1-57,813号公報及び特開平5-346,835号公報)においては、その構造が複雑になり、製造工数が増大して製造コストが嵩むという問題があり、また、光反射層としてアルミ蒸着膜を使用したもの(特開平10-55,247号公報及び実用新案登録第3,111,263号公報)においては、アルミ蒸着膜の形成にコストが嵩むという問題があり、更に、スクリーン印刷や打ち抜き等の手段でラインパターンを形成するもの(特開2004-151,903号公報)においては、合成樹脂製の積層構造を有するものであり、製造コストが嵩むという問題があり、そして、これら何れのものもリサイクル性に欠けて廃棄処理の問題がある。
そこで、本発明者らは、光学式マウスのマウスパッドとして使用した場合に、光学式マウスの位置変化に対する追従性とマウスの摺動性とが向上してマウス操作性に優れており、金属蒸着等を必要とすることなく製造が容易であり、高級感や意匠性に優れており、また、使用後には容易にリサイクル可能であって環境に優しく、しかも、単に光学式マウスに限らず、必要によりボール式マウスの下敷きとしても使用することができる光学式マウスのマウスパッドについて鋭意検討した。
その結果、本発明者らは、意外なことには、アルミニウム材で形成されたアルミ基板とその表面に形成された塗膜層とを有し、この塗膜層の最外層にメタリック顔料を含有させると共に所定の表面粗さRz(十点平均粗さ)を付与した板材(光学式マウス用板材)で形成することにより、従来にない優れた性能を有するマウスパッドが得られることを見い出し、本発明を完成した。
また、本発明者らは、アルミニウム材で形成されたアルミ基板とその表面に形成された塗膜層とを有し、上記アルミ基板の表面を表面粗さRz(十点平均粗さ)1〜70μmの粗面化表面に形成すると共にこの粗面化表面に形成される塗膜層を透明にすることにより、従来にない優れた性能を有するマウスパッドが得られることを見い出し、本発明を完成した。
更に、本発明者らは、このような光学式マウス用板材を用いて製造されたサンドイッチ構造の天板が、特にマウスパッドを使用する必要のないパソコン等の入力時に適した机、テーブル、パソコン作業台等を製作するのに適していることを見い出し、本発明を完成した。
従って、本発明の目的は、追従性や摺動性に優れていてマウス操作性が優れていると共に製造が容易であり、比較的薄くても変形や反りが生じ難く、汚れや埃、塵等が付き難くて高級感や意匠性に優れているほか、使用後には容易にリサイクル可能であって環境に優しく、しかも、単に光学式マウスに限らず、必要によりボール式マウスの下敷きとしても使用可能なマウスパッドを製作することができる光学式マウス板材を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、このような光学式マウス用板材を用いて製作されたマウスパッド、及び、少なくともその表面板が光学式マウス用板材を用いて製作された机、テーブル、パソコン作業台等に使用するサンドイッチ構造の天板を提供することにある。
すなわち、本願の第一の発明は、コンピューターの光学式マウスを摺動させる際の摺動面を有する光学式マウス用板材であり、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム材で形成されたアルミ基板とこのアルミ基板の表面に形成された塗膜層とを有し、上記塗膜層の最外層にはメタリック顔料が含有されていると共に、この最外層の表面粗さRz(十点平均粗さ)が1〜50μmであることを特徴とする光学式マウス用板材である。
また、本願の第二の発明は、コンピューターの光学式マウスを摺動させる際の摺動面を有する光学式マウス用板材であり、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム材で形成されたアルミ基板とこのアルミ基板の表面に形成された塗膜層とを有し、上記アルミ基板の表面が表面粗さRz(十点平均粗さ)1〜70μmの粗面化表面に形成されていると共に、このアルミ基板の粗面化表面に形成された塗膜層が透明な透明塗膜層であることを特徴とする光学式マウス用板材である。
更に、本発明は、このような第一又は第二の発明に係る光学式マウス用板材で形成されているマウスパッドであり、更に、少なくとも表面板がこのような光学式マウス用板材で形成されているサンドイッチ構造の天板である。
第一及び第二の発明において、アルミ基板を形成するアルミニウム材としては、アルミニウム又はアルミニウム合金の圧延材、押出形材、ダイカスト材、鋳物材等や、又はこれらを適宜加工した加工材等が使用される。
このアルミニウム材で形成されるアルミ基板については、その表面に塗膜層を形成する前に、予め所定の前処理を行ってもよい。この前処理方法としては、例えば、アルカリ性溶液による前処理、酸性溶液による前処理、界面活性剤等を含有した中性溶液による前処理、又はこれらの前処理を2種類以上組み合わせた前処理等でよく、この前処理によって、アルミ基板の表面がエッチングされても、また、エッチングされなくてもよい。また、この前処理は工業用水、地下水、水道水、イオン交換水等による水洗を伴うものでもよく、また、室温での自然乾燥やエアーブロー、ドライヤー、オーブン等による強制乾燥を伴うものでもよく、更に、2種類以上の前処理を行なう場合には、前処理と前処理の間に又は最終前処理の後にこれらの水洗や乾燥を行なってもよい。
また、上記アルミ基板については、その前処理後であって塗膜層を形成する前に、必要により陽極酸化処理を行ってもよい。この陽極酸化処理としては、酸性浴の建浴として硫酸、シュウ酸、クロム酸、ホウ酸等を用いる公知の方法が適用可能であり、また、低温で高い電解電圧を付与して皮膜の溶解を抑えた硬質アルマイト処理も適用することができる。
更に、上記陽極酸化皮膜については、この皮膜が厚さ方向に沿って細径の通電孔が多数内包された多孔性であるため、陽極酸化皮膜が形成された後直ちに、公知の方法で封孔処理を行って通電孔を封孔してもよい。また、上記陽極酸化皮膜はその表面に着色が施されたものであってもよく、この着色が施された陽極酸化皮膜としては例えば陽極酸化皮膜が電解着色された電解着色陽極酸化皮膜等が挙げられる。
そして、上記第一の発明においてはアルミ基板の表面に塗膜層を形成する前に所定の粗面化処理を行ってもよく、また、行わなくてもよいが、上記第二の発明においてはアルミ基板の表面に塗膜層を形成する前に所定の粗面化処理を行う必要がある。この粗面化処理の具体的な方法としては、例えば、アルミナ等のセラミックス、砂、金属、プラスチック、ガラス、植物種子等の粒子を用いるブラスト処理や、例えば酸やアルカリ等のエッチング液を用いるエッチング処理や、例えば少なくとも一方のロール表面が粗面化された一対の圧延ロールを用いてこの粗面化表面を基材表面に転写させるエンボスロール圧延処理等の種々の方法を挙げることができる。また、粗面化処理を施した後、上述した前処理、陽極酸化処理、乾燥等を行ってもよい。
この粗面化処理で形成されるアルミ基板の粗面化表面は、その表面粗さRz(十点平均粗さ)が通常1μm以上70μm以下、好ましくは5μm以上70μm以下、より好ましくは7μm以上50μm以下であるのがよい。第二の発明において、この表面粗さRzが1μm以下であると、乱反射しなくなって光学式マウスの位置変化に対する追従性が低下し、反対に、70μmより大きくしてもその性能改善効果は期待できず、必要以上の粗面化はコストの問題を招く。
このようなアルミ基板の厚さについては、通常0.2mm以上3mm以下、好ましくは0.3mm以上2mm以下であるのがよく、この厚さが0.2mmより小さいとマウスパッドや机等の天板とした際にそれ自体の強度が低下し、反対に、3mm以上では机上等に載せて使用する場合に机等の表面との間に段差が生じ、疲れ易くなり、またコスト的にも好ましくない。
このようなアルミ基板の表面に形成される塗膜層は通常1層若しくは2層以上の複数の層で構成されるが、第一の発明においては、少なくとも最も外側に位置する最外層には光輝性を有するメタリック顔料が含有されていることが必要であり、また、第二の発明においては、塗膜層が透明ないわゆる透明塗膜層であることが必要である。
このような塗膜層の最外層を形成するために用いられる塗料としては、特に制限はなく、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系、エポキシ系、フッソ系、アクリルシリコン系、ウレタンシリコン系、アクリルウレタンシリコン系、アルカリシリケート系、コロイダルシリカ等を使用したシリカゾル系、酸化チタン系、セラミックス系等、有機系、有機・無機ハイブリッド系、無機系等の種々の塗料を用いることができる。このような塗膜層の最外層を形成する塗料については、第一の発明の場合には透明か不透明かについて特に制限はないが、第二の発明の場合には、透明な塗料であることが必要であり、ここで透明な塗料とは、無色透明な塗料に限らず、染料や少量の顔料が添加された透明あるいは半透明のカラークリア塗料も含むものである。
そして、第一の発明においては、このような最外層を形成する塗料中にメタリック顔料が配合されるが、このメタリック顔料としては、特に制限はないが、例えばアルミニウム材からなる鱗片状アルミニウム、着色鱗片状アルミニウム等が好適に用いられ、このメタリック顔料の平均粒径については、好ましくは1μm以上100μm以下、より好ましくは5μm以上80μm以下であるのがよく、平均粒径が1μmより小さいと光輝性が低下して光学式マウスの追従性(応答性)が低下し、反対に、100μmを超えると塗膜外観が低下する。このメタリック顔料については平均粒径の異なるものを複数種類混合して使用してもよい。
この塗膜層の最外層におけるメタリック顔料の含有量は、最外層を形成する塗料の固形分中の濃度で3重量%以上25重量%以下、好ましくは8重量%以上18重量%以下であるのがよく、メタリック顔料の含有量が3重量%より少ないとメタリック顔料による光の反射量が減少して光学式マウスの追従性(応答性)が低下し、反対に、25重量%より多く添加してもメタリック顔料による光の反射量が飽和して経済的に不利である。
また、第一の発明においては、その塗料中に、上記メタリック顔料に加えて、無機系又は有機系の着色顔料、体質顔料、フィラー、溶剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、流動調整剤等の添加剤を適宜配合することもでき、また、第二の発明においては、形成される塗膜層の透明性を損なわない範囲で、溶剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、流動調整剤等の添加剤を適宜配合することができる。
更に、アルミ基板の表面に形成される塗膜層の最外層の表面粗さRz(十点平均粗さ:JIS B0601-1994)について、第二の発明においては特に制限はないが、第一の発明においては、通常1μm以上50μm以下、好ましくは1μm以上30μm以下、より好ましくは2.0μm以上10μm以下であるのがよい。この最外層の表面粗さRzが1μmより小さくなると乱反射し難くなり、光学式マウスの位置変化に対する追従性(応答性)が低下し、反対に、50μmを超えるとマウス底部の突起部との間の摩擦抵抗が大きくなりすぎて円滑な摺動性を得ることが難しくなる。
また、第一及び第二の発明において、塗膜層の最外層の表面硬度〔引っかき硬度(鉛筆法):JIS K5600〕については、4H以上であるのがよく、好ましくは6H以上である。この表面硬度が3H以下では、塗膜層の最外層の硬度が不足してマウス底部の突起部との間の摩擦により最外層中のメタリック顔料が離脱したり、磨耗したりして光学式マウスの位置変化に対する追従性(応答性)が低下する虞がある。
更に、塗膜層の最外層の膜厚については、通常3μm以上50μm以下であるのがよく、好ましくは10μm以上30μm以下である。この膜厚が3μmより小さいと塗装にムラが生じて良好な外観を得ることが難しくなり、反対に、50μmより大きくしてもその性能改善は期待できず、必要以上の膜厚はコストの問題を招くだけである。
上記アルミ基板の表面に塗膜層を形成するための塗装方法についても、特に制限されるものではなく、例えばプレコート法、ポストコート法等の何れの方法でもよい。プレコート法の具体的な塗装方法としては、ロールコート法、スプレーコート法、浸漬法、バーコート法、静電塗装法等を例示することができ、また、ポストコート法の具体的な塗装方法としては、スプレーコート法、スピンコート法、電着塗装法、浸漬法、静電塗装法等を例示することができる。そして、塗装後の乾燥方法についても、塗料に応じた乾燥条件で行えばよく、例えばエアーブロー、ドライヤー、熱風乾燥炉、遠赤外線炉等により室温〜300℃の範囲で5秒〜24時間の条件で行われる。
第一及び第二の発明に係る光学式マウス用板材は、これを用いて光学式マウス用のマウスパッドを製作してもよく、また、そのまま光学式マウス用のマウスパッドの機能を有する机、テーブル、パソコン作業台等に用いる一体構造の天板として使用してもよく、更には、表面板と裏面板との間にハニカム材等のコア材を挟み込んで形成されるサンドイッチ構造の天板おいてその表面板として用い、表面板が光学式マウス用のマウスパッドとしての機能を有するサンドイッチ構造の天板としてもよい。
第一及び第二の発明に係る光学式マウス用板材は、アルミニウム材で形成されたアルミ基板とその表面に形成された塗膜層とを有し、この塗膜層の最外層がメタリック顔料を含有すると共に所定の表面粗さRz(十点平均粗さ)を有しており、あるいは、アルミ基板が表面粗さRz(十点平均粗さ)1〜70μmの粗面化表面を有すると共にその粗面化表面に透明塗膜層が形成されているため、追従性や摺動性に優れていてマウス操作性が優れていると共に製造が容易であり、比較的薄くても変形や反りが生じ難く、汚れや埃、塵等が付き難くて高級感や意匠性に優れているほか、使用後には容易にリサイクル可能であって環境に優しく、しかも、単に光学式マウスに限らず、必要によりボール式マウスの下敷きとしても使用可能な光学式マウス用のマウスパッドを製作することができる。
また、このような光学式マウス用板材を用いて製作された光学式マウス用のマウスパッドや、その表面板が光学式マウス用板材を用いて製作された机、テーブル、パソコン作業台等に使用する一体構造やサンドイッチ構造の天板は、樹脂製等とは異なり、性能が長期に亘って持続すると共に、意匠性に優れていて高級感があり、使用者等の健康を損ねることがなくてリサイクル性に優れている等、環境に配慮したものである。
以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
[実施例1]
250mm×200mm×1.0mmの大きさのアルミニウム板材(JIS 5052)を酸及びアルカリで前処理した後、硫酸濃度160g/Lの電解液を用いて温度23℃及び電流密度1.5A/dm2の条件で陽極酸化処理を施し、表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を有するアルミ基板を調製した。
250mm×200mm×1.0mmの大きさのアルミニウム板材(JIS 5052)を酸及びアルカリで前処理した後、硫酸濃度160g/Lの電解液を用いて温度23℃及び電流密度1.5A/dm2の条件で陽極酸化処理を施し、表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を有するアルミ基板を調製した。
次に、得られたアルミ基板の表面に、平均粒径10μmのアルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製商品名:アルペースト)を塗料固形分中に15重量%の割合で含有するポリエステル系塗料(大日本塗料社製商品名:Vニット#500)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、220℃で20分の条件で焼付乾燥を行い、次いで220mm×180mm×1.0mmの大きさとなるように周辺を切断し、表1に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
結果を表1に示す。
また、このようにして製作された光学式マウス用板材の試験片をマウスパッドとして用い、実際のパソコン入力作業を行い、その初期及び6ヶ月使用後の光学式マウスの応答性と、6ヶ月使用後の反り及び変形と、6ヶ月使用後の表面外観とを調べ、これらを総合した総合評価を行った。
結果を表2に示す。
結果を表2に示す。
ここで、光学式マウスの応答性については、◎:非常に良好、○:良好、及び×:不良の3段階で評価し、6ヶ月使用後の反り及び変形については、反りや変形が認められるか否かで評価し、また、6ヶ月使用後の表面外観については、◎:汚れの付着又は表面外観の変化が無いもの、○:汚れの付着又は表面外観の変化が少しあるもの、及び×:汚れの付着又は表面外観の変化が目立つものの3段階で評価し、更に、総合評価については、◎:6ヶ月間使用しても光学式マウスの良好な応答性が持続し、マウスパッドの反りや変形が認められず、汚れ付着や表面外観変化がなくて、すべての項目において良好な性能を有するもの、及び×:1項目でも上記の基準を満たさないものの2段階で評価した。
[実施例2]
上記実施例1と同様にして表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を有するアルミ基板を調製し、次いで得られたアルミ基板の表面に、平均粒径52μmのアルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製商品名:アルペースト)を塗料固形分中に15重量%の割合で含有するアクリル系塗料(大日本塗料社製商品名:Vハード#200)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、180℃で60分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表1に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さRz及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
上記実施例1と同様にして表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を有するアルミ基板を調製し、次いで得られたアルミ基板の表面に、平均粒径52μmのアルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製商品名:アルペースト)を塗料固形分中に15重量%の割合で含有するアクリル系塗料(大日本塗料社製商品名:Vハード#200)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、180℃で60分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表1に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さRz及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
また、得られた試験片について、実施例1と同様にしてその初期及び6ヶ月使用後の光学式マウスの応答性、6ヶ月使用後の反り及び変形、及び6ヶ月使用後の表面外観を調べ、これらを総合した総合評価を行った。
結果を表2に示す。
結果を表2に示す。
[実施例3及び4]
実施例1で用いたと同じアルミニウム板材について、平均粒径50〜800μmのアルミナ粒子を用いてブラスト処理して表面粗面化処理を行い、次いで実施例1と同様にして表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を有するアルミ基板を調製し、その後にその表面に、平均粒径5μmのアルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製商品名:アルペースト)を塗料固形分中に10重量%の割合で含有するアクリル−シリコン系塗料(日本油脂社製商品名:ベルクリーン)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、180℃で30分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表1に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
実施例1で用いたと同じアルミニウム板材について、平均粒径50〜800μmのアルミナ粒子を用いてブラスト処理して表面粗面化処理を行い、次いで実施例1と同様にして表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を有するアルミ基板を調製し、その後にその表面に、平均粒径5μmのアルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製商品名:アルペースト)を塗料固形分中に10重量%の割合で含有するアクリル−シリコン系塗料(日本油脂社製商品名:ベルクリーン)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、180℃で30分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表1に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
また、得られた試験片について、実施例1と同様にしてその初期及び6ヶ月使用後の光学式マウスの応答性、6ヶ月使用後の反り及び変形、及び6ヶ月使用後の表面外観を調べ、これらを総合した総合評価を行った。
結果を表2に示す。
結果を表2に示す。
[実施例5]
実施例1で用いたと同じアルミニウム板材をアルカリで前処理してアルミ基板を調製し、このアルミ基板の上にポリエステル系塗料(大日本塗料社製商品名:Vニット#160)をバーコーター塗装し、180℃で5分間の焼付乾燥を行って厚さ5μmの下塗層を形成し、次いでその表面に、平均粒径18μmのアルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製商品名:アルペースト)を塗料固形分中に5重量%の割合で含有するアクリル系塗料(大日本塗料社製商品名:Vハード#200)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、180℃で60分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表1に示す塗膜層(下塗層と最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
実施例1で用いたと同じアルミニウム板材をアルカリで前処理してアルミ基板を調製し、このアルミ基板の上にポリエステル系塗料(大日本塗料社製商品名:Vニット#160)をバーコーター塗装し、180℃で5分間の焼付乾燥を行って厚さ5μmの下塗層を形成し、次いでその表面に、平均粒径18μmのアルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製商品名:アルペースト)を塗料固形分中に5重量%の割合で含有するアクリル系塗料(大日本塗料社製商品名:Vハード#200)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、180℃で60分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表1に示す塗膜層(下塗層と最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
また、得られた試験片について、実施例1と同様にしてその初期及び6ヶ月使用後の光学式マウスの応答性、6ヶ月使用後の反り及び変形、及び6ヶ月使用後の表面外観を調べ、これらを総合した総合評価を行った。
結果を表2に示す。
結果を表2に示す。
[実施例6]
実施例1と同様にして表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を有するアルミ基板を調製し、次いで実施例5と同様にしてこのアルミ基板の上に厚さ5μmの下塗層を形成し、更に、平均粒径82μmのアルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製商品名:アルペースト)を塗料固形分中に20重量%の割合で含有するアクリル系塗料(大日本塗料社製商品名:Vハード#200)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、180℃で60分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表1に示す塗膜層(下塗層と最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
実施例1と同様にして表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を有するアルミ基板を調製し、次いで実施例5と同様にしてこのアルミ基板の上に厚さ5μmの下塗層を形成し、更に、平均粒径82μmのアルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製商品名:アルペースト)を塗料固形分中に20重量%の割合で含有するアクリル系塗料(大日本塗料社製商品名:Vハード#200)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、180℃で60分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表1に示す塗膜層(下塗層と最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
また、得られた試験片について、実施例1と同様にしてその初期及び6ヶ月使用後の光学式マウスの応答性、6ヶ月使用後の反り及び変形、及び6ヶ月使用後の表面外観を調べ、これらを総合した総合評価を行った。
結果を表2に示す。
結果を表2に示す。
[比較例1]
実施例1と同様にして表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を有するアルミ基板を調製し、次いでその表面に、平均粒径10μmのアルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製商品名:アルペースト)を塗料固形分中に15重量%の割合で含有するポリエステル系塗料(日本ペイント社製商品名:日ペスーパーコート200)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、200℃で5分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表1に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
実施例1と同様にして表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を有するアルミ基板を調製し、次いでその表面に、平均粒径10μmのアルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製商品名:アルペースト)を塗料固形分中に15重量%の割合で含有するポリエステル系塗料(日本ペイント社製商品名:日ペスーパーコート200)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、200℃で5分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表1に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
また、得られた試験片について、実施例1と同様にしてその初期及び6ヶ月使用後の光学式マウスの応答性、6ヶ月使用後の反り及び変形、及び6ヶ月使用後の表面外観を調べ、これらを総合した総合評価を行った。
結果を表2に示す。
結果を表2に示す。
[比較例2]
実施例1と同様にして表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を有するアルミ基板を調製し、次いでその表面に、メタリック顔料を含まないポリエステル系塗料(日本ペイント社製商品名:日ペスーパーコート200)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、180℃で20分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表1に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
実施例1と同様にして表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を有するアルミ基板を調製し、次いでその表面に、メタリック顔料を含まないポリエステル系塗料(日本ペイント社製商品名:日ペスーパーコート200)を、表1に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、180℃で20分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表1に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表1に示す。
また、得られた試験片について、実施例1と同様にしてその初期及び6ヶ月使用後の光学式マウスの応答性、6ヶ月使用後の反り及び変形、及び6ヶ月使用後の表面外観を調べ、これらを総合した総合評価を行った。
結果を表2に示す。
結果を表2に示す。
[実施例7]
実施例1で用いたと同じアルミニウム板材について、平均粒径50〜150μmのアルミナ粒子を用いてブラスト処理して表面粗面化処理を行い、表3に示す表面粗さRz(十点平均粗さ)の粗面化表面を有するアルミ基板を調製し、次いでアルカリ系脱脂剤(日本ペイント社製商品名:サーフクリーナー155)で前処理した後その表面に、透明な塗料であるアクリル系塗料(大日本塗料社製商品名:Vハード#200)を、表3に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、180℃で60分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表3に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表3に示す。
実施例1で用いたと同じアルミニウム板材について、平均粒径50〜150μmのアルミナ粒子を用いてブラスト処理して表面粗面化処理を行い、表3に示す表面粗さRz(十点平均粗さ)の粗面化表面を有するアルミ基板を調製し、次いでアルカリ系脱脂剤(日本ペイント社製商品名:サーフクリーナー155)で前処理した後その表面に、透明な塗料であるアクリル系塗料(大日本塗料社製商品名:Vハード#200)を、表3に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装し、180℃で60分の条件で焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表3に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表3に示す。
また、得られた試験片について、実施例1と同様にしてその初期及び6ヶ月使用後の光学式マウスの応答性、6ヶ月使用後の反り及び変形、及び6ヶ月使用後の表面外観を調べ、これらを総合した総合評価を行った。
結果を表3に示す。
結果を表3に示す。
[実施例8]
実施例1で用いたと同じアルミニウム板材について、平均粒径200〜1000μmのアルミナ粒子を用いてブラスト処理して表面粗面化処理を行った後、電解研磨処理を行い、表3に示す表面粗さRz(十点平均粗さ)の粗面化表面を有するアルミ基板を調製し、次いでアルカリ系脱脂剤(日本ペイント社製商品名:サーフクリーナー155)で前処理した後その表面に、実施例7と同様に透明アクリル系塗料を表3に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装して焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表3に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表3に示す。
実施例1で用いたと同じアルミニウム板材について、平均粒径200〜1000μmのアルミナ粒子を用いてブラスト処理して表面粗面化処理を行った後、電解研磨処理を行い、表3に示す表面粗さRz(十点平均粗さ)の粗面化表面を有するアルミ基板を調製し、次いでアルカリ系脱脂剤(日本ペイント社製商品名:サーフクリーナー155)で前処理した後その表面に、実施例7と同様に透明アクリル系塗料を表3に示す塗膜厚となるようにバーコーター塗装して焼付乾燥を行い、実施例1と同様に周辺を切断して表3に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表3に示す。
また、得られた試験片について、実施例1と同様にしてその初期及び6ヶ月使用後の光学式マウスの応答性、6ヶ月使用後の反り及び変形、及び6ヶ月使用後の表面外観を調べ、これらを総合した総合評価を行った。
結果を表3に示す。
結果を表3に示す。
[比較例3]
粗面化処理を行わなかった以外は、上記実施例7及び8と同様にして表3に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表3に示す。
粗面化処理を行わなかった以外は、上記実施例7及び8と同様にして表3に示す塗膜層(最外層)を有する光学式マウス用板材の試験片を作成し、その最外層の塗膜厚、表面粗さ及び表面硬度を測定した。
結果を表3に示す。
また、得られた試験片について、実施例1と同様にしてその初期及び6ヶ月使用後の光学式マウスの応答性、6ヶ月使用後の反り及び変形、及び6ヶ月使用後の表面外観を調べ、これらを総合した総合評価を行った。
結果を表3に示す。
結果を表3に示す。
本発明の光学式マウス用板材は、その追従性(応答性)や摺動性に優れていてマウス操作性が優れていると共に製造が容易であり、比較的薄くても変形や反りが生じ難く、汚れや埃、塵等が付き難くて高級感や意匠性に優れているほか、使用後には容易にリサイクル可能であって環境に優しく、しかも、単に光学式マウスに限らず、必要によりボール式マウスの下敷きとしても使用可能であり、マウスパッドとして、また、机、テーブル、パソコン作業台等に使用するサンドイッチ構造や一体構造の天板を製造するための表面板として適しており、その工業的価値の高いものである。
Claims (11)
- コンピューターの光学式マウスを摺動させる際の摺動面を有する光学式マウス用板材であり、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム材で形成されたアルミ基板とこのアルミ基板の表面に形成された塗膜層とを有し、上記塗膜層の最外層にはメタリック顔料が含有されていると共に、この最外層の表面粗さRz(十点平均粗さ)が1〜50μmであることを特徴とする光学式マウス用板材。
- メタリック顔料は、その平均粒径が1〜100μmである請求項1に記載の光学式マウス用板材。
- 最外層に含有されるメタリック顔料は、最外層を形成する塗料の固形分中濃度として3〜25重量%の割合で含まれている請求項1又は2に記載の光学式マウス用板材。
- 最外層に含有されるメタリック顔料がアルミニウム顔料である請求項1〜3のいずれかに記載の光学式マウス用板材。
- コンピューターの光学式マウスを摺動させる際の摺動面を有する光学式マウス用板材であり、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム材で形成されたアルミ基板とこのアルミ基板の表面に形成された塗膜層とを有し、上記アルミ基板の表面が表面粗さRz(十点平均粗さ)1〜70μmの粗面化表面に形成されていると共に、このアルミ基板の粗面化表面に形成された塗膜層が透明な透明塗膜層であることを特徴とする光学式マウス用板材。
- 塗膜層は、その最外層の表面硬度が4H以上である請求項1〜5のいずれかに記載の光学式マウス用板材。
- 塗膜層は、その最外層の表面硬度が6H以上である請求項6に記載の光学式マウス用板材。
- 塗膜層は、その最外層の膜厚が5〜50μmである請求項1〜7のいずれかに記載の光学式マウス用板材。
- アルミ基板の厚さが0.2〜3mmである請求項1〜8のいずれかに記載の光学式マウス用板材。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の光学式マウス用板材で形成されていることを特徴とするマウスパッド。
- 少なくとも表面板が請求項1〜9のいずれかに記載の光学式マウス用板材で形成されていることを特徴とするサンドイッチ構造の天板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005319450A JP2007128223A (ja) | 2005-11-02 | 2005-11-02 | 光学式マウス用板材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005319450A JP2007128223A (ja) | 2005-11-02 | 2005-11-02 | 光学式マウス用板材 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=38150840
Family Applications (1)
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JP2005319450A Pending JP2007128223A (ja) | 2005-11-02 | 2005-11-02 | 光学式マウス用板材 |
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-
2005
- 2005-11-02 JP JP2005319450A patent/JP2007128223A/ja active Pending
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