JP2007127725A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2007127725A5
JP2007127725A5 JP2005318762A JP2005318762A JP2007127725A5 JP 2007127725 A5 JP2007127725 A5 JP 2007127725A5 JP 2005318762 A JP2005318762 A JP 2005318762A JP 2005318762 A JP2005318762 A JP 2005318762A JP 2007127725 A5 JP2007127725 A5 JP 2007127725A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
refractive index
thickness
optical
high refractive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005318762A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007127725A (ja
JP4764137B2 (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2005318762A priority Critical patent/JP4764137B2/ja
Priority claimed from JP2005318762A external-priority patent/JP4764137B2/ja
Publication of JP2007127725A publication Critical patent/JP2007127725A/ja
Publication of JP2007127725A5 publication Critical patent/JP2007127725A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4764137B2 publication Critical patent/JP4764137B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は上記課題を解決するため、つぎのように構成した反射防止膜を提供する。
本発明においては、反射防止膜の基準波長をλ0としたとき、基板側から高屈折率膜で始まり、高屈折率膜と低屈折率膜を交互に10層を積層した反射防止膜をつぎのように構成したことを特徴としている。
すなわち、前記高屈折率膜のλ0における光学膜厚の合計膜厚と、全層のλ0における光学膜厚の総合計膜厚が、つぎの式(1)を満たし、
かつ、λ0=588nmとし、高屈折率膜の屈折率をnH、低屈折率膜の屈折率をnLとしたとき、それぞれの屈折率がつぎの式(2)を満たし、
かつ、前記各層の光学膜厚が、つぎの式(3)を満たすことを特徴としている。

高屈折率膜における光学膜厚の合計膜厚(d1+d3+d5+d7+d9)≦全層における光学膜厚の総合計膜厚(d1+d2+d3+d4+d5+d6+d7+d8+d9+d10)×0.55 ……(1)
但し、式(1)において、
d1、d3、d5、d7、d9:前記高屈折率膜のλ0における基板側からの各層の光学膜厚
d2、d4、d6、d8、d10:前記低屈折率膜のλ0における基板側からの各層の光学膜厚

nH≧2.3、nL≦1.5……(2)

0.15≧nH×d1/λ0≧0.02
0.17≧nL×d2/λ0≧0.04
0.43≧nH×d3/λ0≧0.02
0.36≧nL×d4/λ0≧0.05
0.21≧nH×d5/λ0≧0.05
0.39≧nL×d6/λ0≧0.09
0.21≧nH×d7/λ0≧0.01
0.25≧nL×d8/λ0≧0.02
0.50≧nH×d9/λ0≧0.14
0.23≧nL×d10/λ0≧0.19
……(3)
また、本発明においては、前記高屈折率膜が、TiOを主成分とする膜であり、低屈折率膜がSiOを主成分とする膜であることを特徴としている。
本発明においては、反射防止膜の基準波長をλ0としたとき、基板側から高屈折率膜で始まり、高屈折率膜と低屈折率膜を交互に10層を積層した反射防止膜をつぎのように構成したことを特徴としている。
すなわち、前記高屈折率膜のλ0における光学膜厚の合計膜厚と、全層のλ0における光学膜厚の総合計膜厚が、つぎの式(4)を満たし、
かつ、λ0=588nmとし、高屈折率膜の屈折率をnH、低屈折率膜の屈折率をnLとしたとき、それぞれの屈折率がつぎの式(5)を満たし、
かつ、前記各層の光学膜厚が、つぎの式(6)を満たすことを特徴としている。

高屈折率膜における光学膜厚の合計膜厚(d1+d3+d5+d7+d9)≦全層における光学膜厚の総合計膜厚(d1+d2+d3+d4+d5+d6+d7+d8+d9+d10)×0.4 ……(4)
但し、式(4)において、
d1、d3、d5、d7、d9:前記高屈折率膜のλ0における基板側からの各層の光学膜厚
d2、d4、d6、d8、d10:前記低屈折率膜のλ0における基板側からの各層の光学膜厚

nH≧2.2、nL≦1.5……(5)

0.10≧nH×d1/λ0≧0.01
0.21≧nL×d2/λ0≧0.05
0.11≧nH×d3/λ0≧0.01
0.59≧nL×d4/λ0≧0.29
0.09≧nH×d5/λ0≧0.01
0.13≧nL×d6/λ0≧0.01
0.22≧nH×d7/λ0≧0.08
0.05≧nL×d8/λ0≧0.01
0.27≧nH×d9/λ0≧0.11
0.24≧nL×d10/λ0≧0.19
…………(6)
また、本発明においては、前記高屈折率膜が、TiOを主成分とする膜、またはNbを主成分とする膜であり、前記低屈折率膜が、SiOを主成分とする膜であることを特徴としている。
また、本発明においては、前記全層が、スパッタで形成されることを特徴としている。
以上の構成によれば、スパッタ法によっても、低反射率の反射防止特性を有し、蒸着法に近い成膜時間で加工することが可能となるが、それは本発明者のつぎのような知見に基づくものである。
すなわち、本発明者は、鋭意研究した結果、高屈折率膜と低屈折率膜の10層交互層において、高屈折率膜のλ0における光学膜厚の合計膜厚を、全層のλ0における総光学膜厚の合計膜厚の所定以下とすることにより、成膜時間の短縮化が図り得ることを見出した。
このことは、例えば、後述する実施例1の硝子基板がLaSF03のもにおいて、前述した式(1)、式(2)及び式(3)の関係を満たすことにより、特許文献1(比較例1)の蒸着法と略同等の成膜時間の比較例3の2倍弱まで、成膜時間が短縮可能となることからも明白である。
具体的には、表1に示されているように、硝子基板がLaSF03での高屈折率膜TiOのλ0における光学膜厚の合計膜厚は487であるのに対して、低屈折率膜SiOのλ0における光学膜厚の合計膜厚は428である。
したがって、高屈折率膜のλ0における光学膜厚の合計膜厚は、全層のλ0における総光学膜厚の合計膜厚の50%以下の範囲にあり、前述した式(1)式(2)及び式(3)の関係を満たしている。
上記実施例1のものでは、このような膜厚関係のもとで、成膜時間の合計が1256秒(20分56秒)であり、比較例1の成膜時間10分30秒の2倍弱まで、成膜時間の短縮化が図られている。
また、後述する実施例3の硝子基板がLaSF03のもにおいて、前述した式(4)、式(5)及び式(6)の関係を満たすことにより、比較例3と略同じ成膜時間で、成膜が可能となることからも明白である。
具体的には、表3に示されているように、硝子基板がLaSF03での高屈折率膜Nbのλ0における光学膜厚の合計膜厚は292であるのに対して、低屈折率膜SiOのλ0における光学膜厚の合計膜厚は493である。
したがって、高屈折率膜のλ0における光学膜厚の合計膜厚は、全層のλ0における総光学膜厚の合計膜厚の40%以下の範囲にあり、前述した式(4)、式(5)及び式(6)の関係を満たしている。
上記実施例3のものでは、このような膜厚関係のもとで、成膜時間の合計が749秒(12分29秒)であり、比較例1の成膜時間10分30秒と略同じ成膜時間まで、成膜時間の短縮化が図られている。
なお、上記した成膜はスパッタ法を用いて反射防止膜を形成する場合、特に有功であるが、必ずしもスパッタ法にかぎられるものではなく、真空蒸着法を用いることも勿論可能である。真空蒸着法による場合には、最終層をMgF膜に置きかえることも、また可能である。
すなわち、低屈折率膜の材料として使用されるMgF膜は、結合エネルギーが低く、スパッタ法では剥離してしまい、最終層をMgF膜で形成することは困難であったが、真空蒸着法ではそれが可能となる。

Claims (5)

  1. 反射防止膜の基準波長をλ0としたとき、基板側から高屈折率膜で始まり、高屈折率膜と低屈折率膜を交互に10層を積層した反射防止膜であって、
    前記高屈折率膜のλ0における光学膜厚の合計膜厚と、全層のλ0における光学膜厚の総合計膜厚が、つぎの式(1)を満たし、
    かつ、λ0=588nmとし、高屈折率膜の屈折率をnH、低屈折率膜の屈折率をnLとしたとき、それぞれの屈折率がつぎの式(2)を満たし、
    かつ、
    前記各層の光学膜厚が、つぎの式(3)を満たすことを特徴とする反射防止膜。

    高屈折率膜における光学膜厚の合計膜厚(d1+d3+d5+d7+d9)≦全層における光学膜厚の総合計膜厚(d1+d2+d3+d4+d5+d6+d7+d8+d9+d10)×0.55 ……(1)
    但し、式(1)において、
    d1、d3、d5、d7、d9:前記高屈折率膜のλ0における基板側からの各層の光学膜厚
    d2、d4、d6、d8、d10:前記低屈折率膜のλ0における基板側からの各層の光学膜厚

    nH≧2.3、nL≦1.5……(2)

    0.15≧nH×d1/λ0≧0.02
    0.17≧nL×d2/λ0≧0.04
    0.43≧nH×d3/λ0≧0.02
    0.36≧nL×d4/λ0≧0.05
    0.21≧nH×d5/λ0≧0.05
    0.39≧nL×d6/λ0≧0.09
    0.21≧nH×d7/λ0≧0.01
    0.25≧nL×d8/λ0≧0.02
    0.50≧nH×d9/λ0≧0.14
    0.23≧nL×d10/λ0≧0.19
    ……(3)
  2. 前記高屈折率膜が、TiOを主成分とする膜であり、低屈折率膜がSiOを主成分とする膜であることを特徴とする請求項1に記載の反射防止膜。
  3. 反射防止膜の基準波長をλ0としたとき、基板側から高屈折率膜で始まり、高屈折率膜と低屈折率膜を交互に10層を積層した反射防止膜であって、
    前記高屈折率膜のλ0における光学膜厚の合計膜厚と、全層のλ0における光学膜厚の総合計膜厚が、つぎの式(4)を満たし、
    かつ、λ0=588nmとし、高屈折率膜の屈折率をnH、低屈折率膜の屈折率をnLとしたとき、それぞれの屈折率がつぎの式(5)を満たし、
    かつ、前記各層の光学膜厚が、つぎの式(6)を満たすことを特徴とする反射防止膜。

    高屈折率膜における光学膜厚の合計膜厚(d1+d3+d5+d7+d9)≦全層における光学膜厚の総合計膜厚(d1+d2+d3+d4+d5+d6+d7+d8+d9+d10)×0.4 ……(4)
    但し、式(4)において、
    d1、d3、d5、d7、d9:前記高屈折率膜のλ0における基板側からの各層の光学膜厚
    d2、d4、d6、d8、d10:前記低屈折率膜のλ0における基板側からの各層の光学膜厚

    nH≧2.2、nL≦1.5……(5)

    0.10≧nH×d1/λ0≧0.01
    0.21≧nL×d2/λ0≧0.05
    0.11≧nH×d3/λ0≧0.01
    0.59≧nL×d4/λ0≧0.29
    0.09≧nH×d5/λ0≧0.01
    0.13≧nL×d6/λ0≧0.01
    0.22≧nH×d7/λ0≧0.08
    0.05≧nL×d8/λ0≧0.01
    0.27≧nH×d9/λ0≧0.11
    .24≧nL×d10/λ0≧0.19
    …………(6)
  4. 前記高屈折率膜が、TiOを主成分とする膜、またはNbを主成分とする膜であり、
    前記低屈折率膜が、SiOを主成分とする膜であることを特徴とする請求項に記載の反射防止膜。
  5. 前記全層が、スパッタで形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の反射防止膜。
JP2005318762A 2005-11-01 2005-11-01 反射防止膜 Active JP4764137B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005318762A JP4764137B2 (ja) 2005-11-01 2005-11-01 反射防止膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005318762A JP4764137B2 (ja) 2005-11-01 2005-11-01 反射防止膜

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007127725A JP2007127725A (ja) 2007-05-24
JP2007127725A5 true JP2007127725A5 (ja) 2008-12-18
JP4764137B2 JP4764137B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=38150443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005318762A Active JP4764137B2 (ja) 2005-11-01 2005-11-01 反射防止膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4764137B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2008304802B2 (en) 2007-09-28 2013-02-07 Nikon-Essilor Co., Ltd. Optical component and method for manufacturing the same
CN104360422B (zh) * 2014-12-02 2016-12-07 中国航天科工集团第三研究院第八三五八研究所 一种低损耗超高透过率激光减反射薄膜的制备方法
JPWO2018216310A1 (ja) * 2017-05-26 2020-03-26 コニカミノルタ株式会社 光学素子及び投影レンズ
KR102323720B1 (ko) * 2020-03-19 2021-11-09 (주)도 은 근적외선 차단용 반사 방지층을 갖는 안경렌즈

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02113201A (ja) * 1988-10-24 1990-04-25 Nippon Sheet Glass Co Ltd 光学多層膜を被覆した物品
JPH1130704A (ja) * 1997-05-16 1999-02-02 Hoya Corp 眼鏡プラスチックレンズ
JP4166845B2 (ja) * 1997-05-16 2008-10-15 Hoya株式会社 反射防止膜を有する眼鏡プラスチックレンズ
JP3975242B2 (ja) * 1997-05-16 2007-09-12 Hoya株式会社 反射防止膜を有するプラスチック光学部品
JP2001209038A (ja) * 1999-11-17 2001-08-03 Nippon Sheet Glass Co Ltd 液晶表示素子用基板
JP2001264526A (ja) * 2000-03-15 2001-09-26 Canon Inc 回折光学素子、該素子を有する光学系及び光学装置
JP4190773B2 (ja) * 2002-02-26 2008-12-03 オリンパス株式会社 反射防止膜と光学レンズ及び光学レンズユニット
JP4645938B2 (ja) * 2003-07-10 2011-03-09 コニカミノルタオプト株式会社 光学部品及び光ピックアップ装置
JP2005292462A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Konica Minolta Opto Inc 誘電体多層膜を有する光学素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9163150B2 (en) Heat treatable four layer anti-reflection coating
EP3487826A2 (en) Coated article supporting high-entropy nitride and/or oxide thin film inclusive coating, and/or method of making the same
JP2009145710A5 (ja) 光学多層膜フィルタおよびその製造方法
JP2009128820A (ja) 多層反射防止膜を有するプラスチックレンズおよびその製造方法
JP2016139138A (ja) 反射低減層系の製造方法及び反射低減層系
JP2011515714A (ja) 誘電体層及び金属層の対を使用する強固な光学フィルター
JP2007127725A5 (ja)
WO2018110017A1 (ja) 光学製品
WO2021024834A1 (ja) 反射防止膜付き光学部材及びその製造方法
JP2006003540A5 (ja)
JP5888124B2 (ja) 多層膜フィルタ、及び多層膜フィルタの製造方法
JP2004334012A (ja) 反射防止膜及び光学フィルター
JP2005031298A (ja) 反射防止膜付き透明基板
JP2006317603A (ja) 表面鏡
JP4447393B2 (ja) 光学多層膜付きガラス部材、及び該ガラス部材を用いた光学素子
JP5084603B2 (ja) 偏光子及び液晶プロジェクタ
JP7216471B2 (ja) 車載レンズ用のプラスチックレンズ及びその製造方法
JP4764137B2 (ja) 反射防止膜
JP2017032852A (ja) 反射防止膜及び光学部品
JPH052101A (ja) 光学部品
JP2000111702A (ja) 反射防止膜
JPH1067078A (ja) 光学要素とその製造に用いられるフッ化物材料の多層積層体
JP5549342B2 (ja) 反射防止膜、及びこれを有する光学部材
JP2566634B2 (ja) 多層反射防止膜
JP2011141339A (ja) 反射防止膜、及びこれを有する光学部材