JP2007127144A - 軸受ユニット、軸受ユニットの製造方法、及び軸受ユニット用保持器 - Google Patents
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Abstract
【課題】微小なボイスコイルモータの電圧でも、転動体(玉)を滑らかに転動すること。
【解決手段】保持器10は、取り外すことを考慮した形状であり、保持器10は、ポケットと反対側に、引っ掛かり部11が設けてある。ピボット軸1に複列の転がり軸受2を装着する際には、図(b)に於いて、転がり軸受2の装着後に、軸受の予圧を設定固定している。その後、図(c)に於いて、保持器10を抜取っているため、転動体5(玉)の等配が軌道面3a,4a(レース面)との摩擦力で崩れない。保持器10の抜取り後、異物が入らないようシール部材6(シールキャップ)を取付けている。
【選択図】図1
【解決手段】保持器10は、取り外すことを考慮した形状であり、保持器10は、ポケットと反対側に、引っ掛かり部11が設けてある。ピボット軸1に複列の転がり軸受2を装着する際には、図(b)に於いて、転がり軸受2の装着後に、軸受の予圧を設定固定している。その後、図(c)に於いて、保持器10を抜取っているため、転動体5(玉)の等配が軌道面3a,4a(レース面)との摩擦力で崩れない。保持器10の抜取り後、異物が入らないようシール部材6(シールキャップ)を取付けている。
【選択図】図1
Description
本発明は、特に、ハードディスクドライブ装置のスイングアーム支持部に使用するピボット軸受などの軸受ユニット、軸受ユニットの製造方法、及び軸受ユニット用保持器に関する。
ハードディスクドライブ装置のスイングアーム支持部に使用するピボット軸受ユニットに於いては、内輪と外輪の間に転動自在に配列された複数の転動体を等間隔に保持する保持器が使われている。
図4は、従来例に係るピボット軸受ユニットの断面図である。ピボット軸1には、複列の転がり軸受2が装着してある。各転がり軸受2では、外輪3の軌道面3aと内輪4の軌道面4aとの間に、複数の転動体5が転動自在に介装してある。転がり軸受2の外方側には、オイル等の潤滑剤を封入するためのシール部材6が装着してある。加えて、従来例では、複数の転動体5を等間隔に保持するための保持器7が介装してある。
しかしながら、従来例に於いては、転動体を等間隔に保持する保持器と転動体(玉)が転動する際に、転動体との摩擦或いは転動体と保持器の衝突により、転動体が特に微小角度範囲で動作する際の障害となり、転動体が滑らかに転動しないという問題があった。
特に、ハードディスクドライブ装置の記録密度が高くなった事により、スイングアームの制御角度が微小化してきている事、更に、消費電力を抑える為にスイングアームを動作させる為にボイスコイルモータヘ流す電圧の低減化が進んで来ている事により、軸受装置特に転動体の微小角度範囲での滑らかな動作応答がより一層求められている。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、微小なボイスコイルモータの電圧でも、転動体(玉)を滑らかに転動することができる、軸受ユニット、軸受ユニットの製造方法、及び軸受ユニット用保持器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る軸受ユニットは、外輪と内輪との間に、転動体を転動自在に介装した軸受ユニットに於いて、
軸受ユニットを予圧固定した後に、保持器を抜取ったことを特徴とする。
軸受ユニットを予圧固定した後に、保持器を抜取ったことを特徴とする。
また、本発明に係る軸受ユニットは、外輪と内輪との間に、転動体を転動自在に介装した軸受ユニットに於いて、
玉軸受の玉分け後に、磁化して、保持器無し状態で予圧固定したことを特徴とする。
玉軸受の玉分け後に、磁化して、保持器無し状態で予圧固定したことを特徴とする。
好適には、玉分け後に、保持器を挿入し、洗浄した後、予圧設定前に保持器を外した。
また、好適には、予圧固定後に、脱磁した。
さらに、好適には、用途は、揺動で使用される。
さらに、用途は、ハードディスクドライブ装置のスイングアーム支持部のピボット軸受ある。
本発明に係る軸受ユニットの製造方法は、外輪と内輪との間に、転動体を転動自在に介装した軸受ユニットの製造方法に於いて、
軸受ユニットを予圧固定した後に、保持器を抜取ったことを特徴とする。
軸受ユニットを予圧固定した後に、保持器を抜取ったことを特徴とする。
また、本発明に係る軸受ユニットの製造方法は、外輪と内輪との間に、転動体を転動自在に介装した軸受ユニットの製造方法に於いて、
玉軸受の玉分け後に、磁化して、保持器無し状態で予圧固定したことを特徴とする。
玉軸受の玉分け後に、磁化して、保持器無し状態で予圧固定したことを特徴とする。
好適には、玉分け後に、保持器を挿入し、洗浄した後、予圧設定前に保持器を外した。
また、好適には、予圧固定後に、脱磁した。
本発明に係る軸受ユニット用保持器、すなわち、請求項1乃至6の何れか1項に記載の軸受ユニットに使用する保持器は、取り外すことを考慮した形状であることを特徴とする。
好適には、前記保持器は、ポケットと反対側に、引っ掛かり部が設けてある。
本発明によれば、予圧設定後に、保持器を抜取る手段を採用している。あるいは、予圧設定前に玉分け状態で磁化し玉が滑って、玉分け状態が崩れないようにして、予圧設定してから脱磁するようにしている。したがって、玉が転動する際にその動作の妨げとなる保持器が無い為、玉は微小なボイスコイルモータの電圧でも滑らかに転動する事が可能となる。また、軸受ユニットの完成までに抜取った保持器は、再利用が可能であり、低コストが可能になる。
以下、本発明の実施の形態に係る軸受ユニット、軸受ユニットの製造方法、及び軸受ユニット用保持器を図面を参照しつつ説明する。
(第1実施の形態)
図1(a)(b)(c)は、それぞれ、本発明の第1実施の形態に係るピボット軸受ユニットの製造工程の断面図である。
図1(a)(b)(c)は、それぞれ、本発明の第1実施の形態に係るピボット軸受ユニットの製造工程の断面図である。
本実施の形態では、ハードディスクドライブ装置のスイングアーム支持部に使用するピボット軸受ユニットにおいて、ピボット軸1には、複列の転がり軸受2が装着してある。各転がり軸受2では、外輪3の軌道面3aと内輪4の軌道面4aとの間に、複数の転動体5が転動自在に介装してある。転がり軸受2の外方側には、オイル等の潤滑剤を封入するためのシール部材6が装着してある。なお、転がり軸受2は、セラミックス製であってもよい。
また、保持器10は、取り外すことを考慮した形状であり、保持器10は、ポケットと反対側に、引っ掛かり部11が設けてある。
本実施の形態では、ピボット軸1に複列の転がり軸受2を装着する際には、図1(b)に於いて、転がり軸受2の装着後に、軸受の予圧を設定固定している。
その後、図1(c)に於いて、保持器10を抜取っているため、転動体5(玉)の等配が軌道面3a,4a(レース面)との摩擦力で崩れない。保持器10の抜取り後、異物が入らないようシール部材6(シールキャップ)を取付けている。
したがって、本実施の形態によれば、転動体5(玉)が転動する際にその動作の妨げとなる保持器10が無い為、転動体5(玉)は、微小なボイスコイルモータの電圧でも滑らかに転動する事が可能となる。また、軸受ユニットの完成までに抜取った保持器10は、再利用が可能であり、低コストが可能になる。
(第2実施の形態)
図2(a)(b)(c)(d)は、それぞれ、本発明の第2実施の形態に係るピボット軸受ユニットの製造工程の断面図である。
図2(a)(b)(c)(d)は、それぞれ、本発明の第2実施の形態に係るピボット軸受ユニットの製造工程の断面図である。
本実施の形態では、図2(a)に於いて、転動体5(玉)を組込み、玉分けの等配の後に、保持器7を挿入して、洗浄を行い、その後磁化し転動体5(玉)がずれないようにしている。
図2(b)に於いて、保持器7を抜取り、図2(c)に於いて、潤滑剤を注入して、シール部材6(シールキャップ、シールド板)を取付けている。
図2(d)に於いて、このような状態で装置に組込み予圧を与え、予圧で転動体5(玉)がずれないようにしてから、脱磁を行っている。
したがって、本実施の形態によれば、転動体5(玉)が転動する際にその動作の妨げとなる保持器7が無い為、転動体5(玉)は、微小なボイスコイルモータの電圧でも滑らかに転動する事が可能となる。また、軸受ユニットの完成までに抜取った保持器7は、再利用が可能であり、低コストが可能になる。
(第3実施の形態)
図3(a)(b)は、それぞれ、本発明の第3実施の形態に係るピボット軸受ユニットの製造工程の図であって、(a)は、軸受ユニットの側面図であり、(b)は、軸受ユニットの側面図である。
図3(a)(b)は、それぞれ、本発明の第3実施の形態に係るピボット軸受ユニットの製造工程の図であって、(a)は、軸受ユニットの側面図であり、(b)は、軸受ユニットの側面図である。
本実施の形態では、図3(a)に於いて、転動体5(玉)を組込み後に、図3(b)に於いて、転動体5(玉)を等配して、保持器10を組込まずに、磁化している。この場合は磁化してから、軸受を洗浄することは、困難になる為、組込む前から単品状態の清浄度を確保しておく必要がある。
したがって、本実施の形態によれば、転動体5(玉)が転動する際にその動作の妨げとなる保持器10が無い為、転動体5(玉)は、微小なボイスコイルモータの電圧でも滑らかに転動する事が可能となる。また、保持器を使用しないため、低コストが可能になる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
1 ピボット軸
2 転がり軸受
3 外輪
3a 軌道面
4 内輪
4a 軌道面
5 転動体
6 シール部材
7 保持器
10 保持器
11 引っ掛かり部
2 転がり軸受
3 外輪
3a 軌道面
4 内輪
4a 軌道面
5 転動体
6 シール部材
7 保持器
10 保持器
11 引っ掛かり部
Claims (12)
- 外輪と内輪との間に、転動体を転動自在に介装した軸受ユニットに於いて、
軸受ユニットを予圧固定した後に、保持器を抜取ったことを特徴とする軸受ユニット。 - 外輪と内輪との間に、転動体を転動自在に介装した軸受ユニットに於いて、
玉軸受の玉分け後に、磁化して、保持器無し状態で予圧固定したことを特徴とする軸受ユニット。 - 玉分け後に、保持器を挿入し、洗浄した後、予圧設定前に保持器を外したことを特徴とする請求項2に記載の軸受ユニット。
- 予圧固定後に、脱磁したことを特徴とする請求項2に記載の軸受ユニット。
- 用途は、揺動で使用されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の軸受ユニット。
- 用途は、ハードディスクドライブ装置のスイングアーム支持部のピボット軸受あることを特徴とする請求項5に記載の軸受ユニット。
- 外輪と内輪との間に、転動体を転動自在に介装した軸受ユニットの製造方法に於いて、
軸受ユニットを予圧固定した後に、保持器を抜取ったことを特徴とする軸受ユニットの製造方法。 - 外輪と内輪との間に、転動体を転動自在に介装した軸受ユニットの製造方法に於いて、
玉軸受の玉分け後に、磁化して、保持器無し状態で予圧固定したことを特徴とする軸受ユニットの製造方法。 - 玉分け後に、保持器を挿入し、洗浄した後、予圧設定前に保持器を外したことを特徴とする請求項8に記載の軸受ユニットの製造方法。
- 予圧固定後に、脱磁したことを特徴とする請求項8に記載の軸受ユニットの製造方法。
- 請求項1乃至6の何れか1項に記載の軸受ユニットに使用する保持器は、取り外すことを考慮した形状であることを特徴とする軸受ユニット用保持器。
- 前記保持器は、ポケットと反対側に、引っ掛かり部が設けてあることを特徴とする請求項11に記載の軸受ユニット用保持器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005318064A JP2007127144A (ja) | 2005-11-01 | 2005-11-01 | 軸受ユニット、軸受ユニットの製造方法、及び軸受ユニット用保持器 |
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Publications (1)
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JP2007127144A true JP2007127144A (ja) | 2007-05-24 |
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JP2005318064A Pending JP2007127144A (ja) | 2005-11-01 | 2005-11-01 | 軸受ユニット、軸受ユニットの製造方法、及び軸受ユニット用保持器 |
Country Status (1)
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61157823A (ja) * | 1984-12-22 | 1986-07-17 | フアーク・クーゲルフイツシエル・ゲオルク・シエーフエル・コマンデイートゲゼルシヤフト・アウフ・アクチエン | ころがり軸受、特に玉軸受 |
JPH04217437A (ja) * | 1990-01-25 | 1992-08-07 | Nippon Seiko Kk | 予圧型複列玉軸受の組立方法 |
JP2003194050A (ja) * | 2001-12-26 | 2003-07-09 | Nsk Ltd | 転がり軸受装置およびhdd装置のスイングアーム用ピボット軸受 |
-
2005
- 2005-11-01 JP JP2005318064A patent/JP2007127144A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS61157823A (ja) * | 1984-12-22 | 1986-07-17 | フアーク・クーゲルフイツシエル・ゲオルク・シエーフエル・コマンデイートゲゼルシヤフト・アウフ・アクチエン | ころがり軸受、特に玉軸受 |
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JP2003194050A (ja) * | 2001-12-26 | 2003-07-09 | Nsk Ltd | 転がり軸受装置およびhdd装置のスイングアーム用ピボット軸受 |
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