JP2007127069A - 排気浄化装置 - Google Patents

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浩 平林
Mitsuru Hosoya
満 細谷
Yoshihide Takenaka
嘉英 竹中
Ichiro Tsumagari
一郎 津曲
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Abstract

【課題】軽負荷、低回転の運転状態においてもNOx吸蔵還元触媒を適切に再生制御する排気浄化装置を提供する。
【解決手段】排気流路11,13の途中にNOx吸蔵還元触媒10,12を装備し且つNOx吸蔵還元触媒10,12の上流側に還元剤として燃料を添加してNOxを還元浄化するように構成した排気浄化装置であって、NOx吸蔵還元触媒10,12より上流側の排気流路11,13に設置されて燃料を噴射する燃料添加手段15,21と、NOx吸蔵還元触媒10,12と燃料添加手段15,21の間の排気流路11,13に設置されて低温時に温度を上げるヒータ17,23付き酸化触媒18,24とを備え、
燃料添加手段15,21により噴射された燃料は、一部をヒータ17,23付き酸化触媒18,24で燃やし、残りをNOx吸蔵還元触媒10,12で還元剤として用いるように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気浄化装置に関するものである。
従来より、排気管の途中に装備した排気浄化用触媒により排気浄化を図ることが行われており、この種の排気浄化用触媒としては、排気空燃比がリーンの時に排気ガス中のNOxを酸化して硝酸塩の状態で一時的に吸蔵し、排気ガス中のO2濃度が低下した時に未燃HCやCO等の介在によりNOxを分解放出して還元浄化する性質を備えたNOx吸蔵還元触媒がある。
この種のNOx吸蔵還元触媒としては、白金・バリウム・アルミナ触媒や、白金・カリウム・アルミナ触媒等が前述した如き性質を有するものとして既に知られている。
そして、NOx吸蔵還元触媒においては、NOxの吸蔵量が増大して飽和量に達してしまうと、それ以上のNOxを吸蔵できなくなるため、定期的にNOx吸蔵還元触媒に流入する排気ガスのO2濃度を低下させてNOxを分解放出させる必要がある。
例えば、ガソリン機関に使用した場合であれば、機関の運転空燃比を低下(機関をリッチ空燃比で運転)することにより、排気ガス中のO2濃度を低下し且つ排気ガス中の未燃HCやCO等の還元成分を増加してNOxの分解放出を促すことができるが、NOx吸蔵還元触媒をディーゼル機関の排気浄化装置として使用した場合には機関をリッチ空燃比で運転することが困難である。
このため、NOx吸蔵還元触媒より上流側の排気管に燃料添加手段を設置し、該燃料添加手段により排気ガス中に燃料(HC)を噴射して添加することにより、この添加燃料を還元剤としてNOx吸蔵還元触媒上でO2と反応させることで排気ガス中のO2濃度を低下させるようにしている。又、同時に、燃料添加手段より上流側の排気管に流路調整弁を設置し、該流路調整弁により所定の時間で排ガス流路を開き、排気ガスの流量を制御するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
なお、NOx吸蔵還元触媒の代わりにパティキュレートフィルタを用いると共に、パティキュレートフィルタの前段に電気ヒータを装備してパティキュレートを燃焼するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−282850号公報 特開2005−90450号公報
しかしながら、市街地の渋滞路を走行する場合の如く、排気温度が200℃を下まわるような軽負荷、低回転の運転状態では触媒の温度が低いため、触媒上での燃料の酸化反応が起こらず、燃料の添加よりNOx吸蔵還元触媒を適切に再生制御することができないという問題があった。又、パティキュレートフィルタの前段に電気ヒータを装備した場合には、電気ヒータによりパティキュレートフィルタを加熱してパティキュレートを燃焼するため、消費電力が大きい(数十kW)という問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、軽負荷、低回転の運転状態においてもNOx吸蔵還元触媒を適切に再生制御する排気浄化装置を提供することを目的としている。
本発明は、排気流路の途中にNOx吸蔵還元触媒を装備し且つ該NOx吸蔵還元触媒の上流側に還元剤として燃料を添加してNOxを還元浄化するように構成した排気浄化装置であって、前記NOx吸蔵還元触媒より上流側の排気流路に設置されて燃料を噴射する燃料添加手段と、前記NOx吸蔵還元触媒と燃料添加手段の間の排気流路に設置されて低温時に温度を上げるヒータ付き酸化触媒とを備え、
燃料添加手段により噴射された燃料は、一部がヒータ付き酸化触媒で燃やされ、残りがNOx吸蔵還元触媒で還元剤として用いられるように構成されたことを特徴とする排気浄化装置、にかかるものである。
本発明は、燃料添加手段より上流側の排気流路に設置されて排気流路の開度を調整する流路調整弁を備えたことが好ましい。
本発明は、排気ガスの流量を検出して流路調整弁に制御信号を送る流量センサを備えることが好ましい。
本発明は、NOx吸蔵還元触媒及びヒータ付き酸化触媒を装備した排気流路を並列に複数備え、流路調整弁により排気流路を切り換えるよう構成したことが好ましい。
エンジンが軽負荷、低回転の運転状態であり、酸化触媒及びNOx吸蔵還元触媒が低温の場合には、ヒータにより酸化触媒の温度を上げて燃料添加手段から燃料を噴射し、酸化触媒で燃料の一部をO2と反応させて燃やし、反応熱により下流側のNOx吸蔵還元触媒の温度を上げると共に、NOx吸蔵還元触媒上で、燃料に対する相対的な空気過剰率を低下させ、燃料の残りを還元剤としてNOx吸蔵還元触媒上で反応させる。
而して、本発明によれば、軽負荷、低回転の運転状態であっても、燃料の一部をヒータ付き酸化触媒で燃やし、燃料の残りをNOx吸蔵還元触媒で還元剤として用いるので、NOx吸蔵還元触媒を適切に再生制御することができる。又、ヒータで酸化触媒の温度を上げて燃料を噴射することにより、酸化触媒で燃料の一部を燃やして反応熱でNOx吸蔵還元触媒の温度を上げ、NOx吸蔵還元触媒を再生制御し得るので、パティキュレートフィルタ等を加熱するような消費電力を不要にし、消費電力を低減することができる。
燃料添加手段より上流側の排気流路に設置されて排気流路の開度を調整する流路調整弁を備えると、NOx吸蔵還元触媒を再生制御する際には排気ガスの流れを制限し得るので、NOx吸蔵還元触媒を一層適切に再生制御することができる。
排気ガスの流量を検出して流路調整弁に制御信号を送る流量センサとを備えるので、エンジンの運転状態により排気ガスの流量が変化する場合においても、流量センサ及び流路調整弁により排気ガスの流量を制御し、NOx吸蔵還元触媒を好適に再生制御することができる。
NOx吸蔵還元触媒を装備した排気流路を並列に複数備え、流路調整弁により排気流路を切り換えるよう構成すると、流路調整弁により、一方の排気流路を開いてNOx吸蔵還元触媒を使用すると共に、他方の排気流路を閉じて他のNOx吸蔵還元触媒を再生するので、複数のNOx吸蔵還元触媒を交互に再生制御し、NOxを好適に低減することができると共にNOx吸蔵還元触媒を適切に再生制御することができる。
上記した本発明の排気浄化装置によれば、NOx吸蔵還元触媒と燃料添加手段の間にヒータ付き酸化触媒とを備えるので、軽負荷、低回転の運転状態においてもNOx吸蔵還元触媒を適切に再生制御するという優れた効果を奏し得る。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図中1はディーゼルエンジンを示し、ここに図示しているディーゼルエンジン1では、ターボチャージャ2が備えられており、エアクリーナ3から導いた空気4が吸気管5を介し前記ターボチャージャ2のコンプレッサ2aへと送られ、コンプレッサ2aで加圧された空気4が更にインタクーラ6へと送られて冷却され、インタクーラ6から図示しないインテークマニホールドへと空気4が導かれてディーゼルエンジン1の各シリンダに導入されるようにしてある。
また、このディーゼルエンジン1の各シリンダには、図示しない燃料タンクからの液体燃料(軽油)がディーゼルエンジン1の各シリンダ内に噴射されて燃焼されるようにしてあり、ディーゼルエンジン1の各シリンダから排出された排気ガス7がエキゾーストマニホールド8を介しターボチャージャ2のタービン2bへと送られ、タービン2bを駆動した排気ガス7が排気管9を介し下流へ排出されるようにしてある。
排気管9の下流には、分岐により2本の流路を並列に配置するよう、一つのNOx吸蔵還元触媒10を装備する第一の排気流路11と、他のNOx吸蔵還元触媒12を装備した第二の排気流路13とを備えており、第一の排気流路11と第二の排気流路13の下流には、合流して一本になる下流側の排気流路14を備えている。
第一の排気流路11には、NOx吸蔵還元触媒10より上流側に設置されて還元剤の燃料を噴射する第一の燃料添加手段の燃料添加ノズル15と、燃料添加ノズル15より上流側で分岐箇所の近傍に設置されて第一の排気流路11の開度を調整する第一の流路調整弁16と、第一の燃料添加手段の燃料添加ノズル15とNOx吸蔵還元触媒10との間に設置されるよう、NOx吸蔵還元触媒10の前段に位置して低温時に温度を上げる電気ヒータ17付きの第一の酸化触媒18と、第一の燃料添加手段の燃料添加ノズル15と第一の酸化触媒18との間に設置されて排気ガス7の流量を検出する第一の流量センサ19と、NOx吸蔵還元触媒10の下流側に設置されて排気ガス7の空気過剰率を検出する第一のλセンサ20と、第一の流量センサ19の下流で第一の酸化触媒18の前方に配置される入口温度センサ(図示せず)と、第一のλセンサ20の上流でNOx吸蔵還元触媒10の後方に配置される出口温度センサ(図示せず)とを備えている。
第二の排気流路13には、NOx吸蔵還元触媒12より上流側に設置されて還元剤の燃料を噴射する第二の燃料添加手段の燃料添加ノズル21と、燃料添加ノズル21より上流側で分岐箇所の近傍に設置されて第二の排気流路13の開度を調整する第二の流路調整弁22と、第二の燃料添加手段の燃料添加ノズル21とNOx吸蔵還元触媒12との間に設置されるよう、NOx吸蔵還元触媒12の前段に位置して低温時に温度を上げる電気ヒータ23付きの第二の酸化触媒24と、第二の燃料添加手段の燃料添加ノズル21と第二の酸化触媒24との間に設置されて排気ガス7の流量を検出する第二の流量センサ25と、NOx吸蔵還元触媒12の下流側に設置されて排気ガス7の空気過剰率を検出する第二のλセンサ26と、第二の流量センサ25の下流で第二の酸化触媒24の前方に配置される入口温度センサ(図示せず)と、第二のλセンサ26の上流でNOx吸蔵還元触媒10の後方に配置される出口温度センサ(図示せず)とを備えている。
ここで、NOx吸蔵還元触媒10,12は、特に限定されるものではないが、白金の貴金属と、Li,Na,Mg,K,Ca,Cs,Ba,Y,La,Ce,Pr,Nd,Eu,Gd,Dy等のほかランタノイド系金属のNOx吸蔵剤と、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の担持体との構成例がある。
酸化触媒18,24は、ステンレス鋼、コージェライト等のハニカム構造に、白金、パラジウム、ロジウム等の貴金属と、アルミナ、ゼオライト、チタニア、シリカ、ジルコニア等の担持体との構成例がある。
又、酸化触媒18,24に設けられる電気ヒータ17,23は、3kW以下、好ましくは0.3kW〜0.5kWになっている。更に、第一の燃料添加手段の燃料添加ノズル15と第二の燃料添加手段の燃料添加ノズル21には、加圧ポンプ27により燃料タンク28から供給配管29を介して軽油等の還元剤の燃料が供給されるようになっている。更に又、第一の排気流路11及び第二の排気流路13は、第一のλセンサ20、第二のλセンサ26の代わりに、O2濃度を検出するO2センサを備えても良い。
下流側の排気流路14には、触媒化のパティキュレートフィルタ30と、パティキュレートフィルタ30の前方に配置される入口温度センサ(図示せず)と、パティキュレートフィルタ30の後方に配置される出口温度センサ(図示せず)とを備えている。
ここで、パティキュレートフィルタ30は、コージェライト等のセラミックで製作された多孔質ハニカム構造のフィルタ本体を主構成とし、このフィルタ本体における格子状に区画された各流路の入口が栓体により交互に目封じされ、入口が目封じされていない流路については、その出口が栓体により目封じされるようになっており、各流路を区画する多孔質薄壁を通過した排出ガスのみが下流側へ排出されて、多孔質薄壁の内側表面にパティキュレートが捕集されるようにしてある。
一方、第一の燃料添加手段の燃料添加ノズル15、第二の燃料添加手段の燃料添加ノズル21、第一の流路調整弁16、第二の流路調整弁22、第一の酸化触媒18の電気ヒータ17、第二の酸化触媒24の電気ヒータ23は、エンジン制御コンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)を兼ねた制御装置(制御手段)31に接続されて制御信号により制御されており、制御装置31には、第一の流量センサ19、第一の排気流路11の入口温度センサ及び出口温度センサ、第一のλセンサ20又はO2センサ、第二の流量センサ25、第二の排気流路13の入口温度センサ及び出口温度センサ、第二のλセンサ26又はO2センサ、パティキュレートフィルタ30の入口温度センサ及び出口温度センサからデータが入力されるようになっており、更に、ディーゼルエンジン1の機関回転数を検出する回転センサ(図示せず)から回転数信号(エンジン回転数)が入力されると共に、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み角度を検出するアクセルセンサ(図示せず)から負荷信号が入力されるようになっている。
又、制御装置31においては、入口温度センサ及び出口温度センサから測定した排気ガス7の温度と、回転センサからの回転数信号(エンジン回転数)と、アクセルセンサ(図示せず)からの負荷信号とに基づいて、酸化触媒18,24の温度やディーゼルエンジン1の運転状態を推定しており、市街地の渋滞路を走行する場合の如き排気温度が250℃を大幅に下まわるような軽負荷、低回転での運転条件が長く継続した場合には、酸化触媒18,24が200℃以下であるとして、再生処理側の酸化触媒18,24の電気ヒータ17,23を加熱するようになっている。
更に、制御装置31においては、回転センサからの回転数信号(エンジン回転数)と、第一の燃料添加手段、第二の燃料添加手段による燃料噴射量とに基づいて、制御マップから、第一の排気流路11及び第二の排気流路13の目標排気ガス流量が読み出されて決定されると共に、第一のλセンサ20、第二のλセンサ26からの排気ガス7の空気過剰率のデータ、又はO2センサからのO2濃度のデータがフィードバックされるようになっている。ここで、制御装置31の制御マップは、回転数信号(エンジン回転数)と燃料噴射量とに基づくものに限られず、回転センサからの回転数信号(エンジン回転数)と、入口温度センサ及び出口温度センサからのNOx吸蔵還元触媒10,12の温度とに基づくものでも良く、特に限定されるものではない。
以下、本発明を実施する形態例の作用を説明する。
ディーゼルエンジン1から排気ガス7が排出された際には、第一の流路調整弁16及び第二の流路調整弁22の開閉により、第一の排気流路11又は第二の排気流路13のいずれか一方の酸化触媒18,24及びNOx吸蔵還元触媒10,12で排気ガス7を浄化し、他方でNOx吸蔵還元触媒12,10を再生する。下記の例では、第一の流路調整弁16を開放して第一の排気流路11のNOx吸蔵還元触媒10で排気ガス7を浄化し、同時に第二の流路調整弁22を閉止して第二の排気流路13のNOx吸蔵還元触媒12を再生する場合を示す。
第一の排気流路11では、排気ガス7が第一の酸化触媒18及びNOx吸蔵還元触媒10上を流れ、第一の酸化触媒18及びNOx吸蔵還元触媒10上では、排気ガス7中のNOxとO2が反応し、NOxを硝酸塩の状態で吸蔵して排気ガス7を浄化する。
第二の排気流路13では、排気温度が250℃を上まわるような通常の運転条件により、第二の酸化触媒24の温度が所定温度(200℃より高温)の場合において、第二の燃料添加手段の燃料添加ノズル15から高濃度もしくは多量の燃料を噴射し、第二の酸化触媒24上で燃料の一部をO2と反応させて燃やし、NOx吸蔵還元触媒12上で、燃料の添加量に対する相対的な空気過剰率を低下させ、残りの燃料(還元剤)とNOxの反応選択性を向上させ、これによりNOx吸蔵還元触媒12からNOxを積極的に分解放出してNOx吸蔵還元触媒12の再生を図り、同時に放出したNOxをNOx吸蔵還元触媒12上で燃料と反応させて還元浄化する。
ここで、NOx吸蔵還元触媒12を再生する際には、第二の流量センサ25により排気ガス7の流量を測定してデータを制御装置31に送り、制御装置31では、回転数信号(エンジン回転数)と燃料噴射量とに基づく制御マップにより設定された目標排気ガス流量に、第二の排気流路13の排気ガス7の流量を合わせるよう、第二の流路調整弁22を制御しており、排気ガス7の流量が目標排気ガス流量より多い場合には第二の流路調整弁22の開度を絞り、排気ガス7の流量が目標排気ガス流量より少ない場合には第二の流路調整弁22の開度を開いている。
又、ディーゼルエンジン1の運転状態(回転数、トルク)が変化して排気ガス7の流量が変化する過渡運転状態では、第二の流量センサ25で随時検出することにより、第二の流路調整弁22を微細に制御して第二の排気流路13の開度を最適な状態に変更し、排気ガス7の流量の変化に対応している。同時に、第二の排気流路13の第二のλセンサ26は、排気ガス7中の空気過剰率を検出して制御装置31に送り、第二の燃料添加手段による燃料の添加量を最適にするようにフィードバック制御している。更に、第二のλセンサ26の代わりにO2センサを用いた場合には、排気ガス7中のO2濃度を検出して制御装置31に送り、同様に第二の燃料添加手段の燃料の添加量を最適にするようにフィードバック制御している。更に又、第一の排気流路11及び第二の排気流路13の下流のパティキュレートフィルタ30では、排気ガス7中の煤を補足し、燃焼させて排気ガス7を十分に浄化している。
一方、排気温度が250℃を大幅に下まわるような軽負荷、低回転の運転条件により、第二の酸化触媒24の温度が低温(200℃以下)の場合において、第二の排気流路13では、入口温度センサ及び出口温度センサから排気ガス7の温度を測定して第二の酸化触媒24の温度を所定温度以下(200℃以下)であると推定すると共に、回転センサからの回転数信号(エンジン回転数)と、アクセルセンサ(図示せず)からの負荷信号とに基づいてディーゼルエンジン1の運転状態が軽負荷、低回転であることを判断し、第二の流路調整弁22を閉止もしくは所定開度に制御した状態で、電気ヒータ23を加熱して第二の酸化触媒24の温度を200℃より高くし、第二の燃料添加手段の燃料添加ノズル15から高濃度もしくは多量の燃料を噴射し、第二の酸化触媒24で燃料の一部をO2と反応させて燃やし、反応熱によりNOx吸蔵還元触媒12の温度を上げると共に、NOx吸蔵還元触媒12上で、燃料の添加量に対する相対的な空気過剰率を低下させ、残りの燃料(還元剤)とNOxの反応選択性を向上させ、これによりNOx吸蔵還元触媒12からNOxを積極的に分解放出してNOx吸蔵還元触媒12の再生を図り、同時に放出したNOxをNOx吸蔵還元触媒12上で燃料と反応させて還元浄化する。なお、電気ヒータ17で第二の酸化触媒24を加熱しない場合には、燃料の一部が燃焼することなく、そのままNOx吸蔵還元触媒10へ流下することにより、NOx吸蔵還元触媒10の温度も上がらず、燃料を還元剤としてNOx吸蔵還元触媒10上で反応させることができない。
又、ディーゼルエンジン1の運転状態(回転数、トルク)が変化して排気ガス7の流量が変化する過渡運転状態では、同様に、第二の流量センサ25等を用いて第二の排気流路13の開度を最適な状態に変更し、排気ガス7の流量の変化に対応している。更に、第二のλセンサ26又はO2センサにより、同様に第二の燃料添加手段の燃料の添加量を最適にするようにフィードバック制御している。更に又、第一の排気流路11及び第二の排気流路13の下流のパティキュレートフィルタ30では、排気ガス7中の煤を補足し、燃焼させて排気ガス7を十分に浄化している。
第二の排気流路13のNOx吸蔵還元触媒10の再生が終了した後には、第一の流路調整弁16を閉止すると共に第二の流路調整弁22を開放し、同様に、第一の排気流路11のNOx吸蔵還元触媒10を再生すると共に、第二の排気流路13のNOx吸蔵還元触媒12により排気ガス7を浄化する。
このように、実施の形態例によれば、酸化触媒18,24の温度が200℃以下になるような軽負荷、低回転の運転状態であっても、NOx吸蔵還元触媒10,12を再生する側の電気ヒータ17,23により酸化触媒18,24の温度を上げることにより、燃料の一部をヒータ付き酸化触媒18,24で燃やし、残りの燃料をNOx吸蔵還元触媒10,12で還元剤として用いるので、NOx吸蔵還元触媒10,12を適切に再生制御することができる。又、電気ヒータ17,23で酸化触媒18,24の温度を上げて燃料を噴射することにより、酸化触媒18,24で燃料の一部を燃やして反応熱でNOx吸蔵還元触媒10,12の温度を上げ、NOx吸蔵還元触媒10,12を再生制御し得るので、パティキュレートフィルタ等を加熱するような数十kWの消費電力を不要にし、消費電力を低減することができる。
事実、本発明者が行った実験結果によれば、酸化触媒の温度が200℃以下になるような軽負荷、低回転の運転状態において、図2のグラフで示す通り、実施の形態例で電気ヒータ付き酸化触媒を装備した場合の実施例では、約82%もの高いNOx低減率が得られるのに対し、従来の如き、電気ヒータがない形態で燃料添加を行っていた場合の比較例では、約33%のNOx低減率しか得られないという結果になり、実施の形態例ではNOxを好適に低減することが明らかである。
又、電気ヒータ付きの酸化触媒の温度変化を測定した実験結果によれば、図3のグラフで示す通り、電気ヒータが作動していない状態では酸化触媒の入口温度が約110℃の低温になるのに対し、電気ヒータが作動した状態では酸化触媒の入口温度が、再生開始後、約5秒で約200℃に達するという結果になり、電気ヒータ付き酸化触媒を装備した実施の形態例では、酸化触媒の温度を、燃料添加を為し得る温度まで容易に上昇させることが明らかである。なお、この実験結果は排気流路を閉止した状態で測定している。
実施の形態例において、燃料添加手段より上流側の第一の排気流路11及び第二の排気流路13に設置されて第一の排気流路11及び第二の排気流路13の開度を調整する第一の流路調整弁16及び第二の流路調整弁22を備えると、NOx吸蔵還元触媒10,12を再生制御する際には排気ガス7の流れを制限し得るので、NOx吸蔵還元触媒10,12を一層適切に再生制御することができる。
実施の形態例において、排気ガス7の流量を検出して第一の流路調整弁16及び第二の流路調整弁22に制御信号を送る第一の流量センサ19及び第二の流量センサ25を備えると、ディーゼルエンジン1の運転状態の過渡時により排気ガス7の流量が変化する場合においても、第一の流量センサ19、第二の流量センサ25により排気ガス7の流量を制御し、NOx吸蔵還元触媒10,12を好適に再生制御することができる。
実施の形態例おいて、NOx吸蔵還元触媒10,12を装備した第一の排気流路11、第二の排気流路13を並列に複数備え、第一の流路調整弁16、第二の流路調整弁22により第一の排気流路11,第二の排気流路13を切り換えるよう構成すると、第一の流路調整弁16、第二の流路調整弁22により、一方の排気流路11,13を開いてNOx吸蔵還元触媒10,12を使用すると共に、他方の排気流路13,11を閉じて他のNOx吸蔵還元触媒12,10を再生するので、複数のNOx吸蔵還元触媒10,12を交互に再生制御し、排気ガス7中のNOxを好適に低減することができると共にNOx吸蔵還元触媒10,12を適切に再生制御することができる。
実施の形態例において、電気ヒータ17,23は、制御装置31により入口温度センサ及び出口温度センサに基づいて作動するように構成すると、電気ヒータ17,23により酸化触媒18,24の温度を最適なタイミングで上げるので、燃料の一部を電気ヒータ17,23付き酸化触媒18,24で好適に燃やし、残りの燃料をNOx吸蔵還元触媒10,12で還元剤として用い、NOx吸蔵還元触媒10,12を最適に再生制御することができる。又、第一の流路調整弁16及び第二の流路調整弁22は、エンジン回転数の制御マップにより設定された目標排気ガス流量に、排気流路の排気ガス7の流量を合わせるよう、第一の排気流路11又は第二の排気流路13の開度を調整すると、ディーゼルエンジン1の運転状態に応じて目標排気ガス流量を変更し得るので、ディーゼルエンジン1の運転状態の過渡時により排気ガス7の流量が変化する場合においても、第一の流量センサ19、第二の流量センサ25、第一の流路調整弁16、第二の流路調整弁22を用いて排気ガス7の流量を適切な状態に制御し、NOxを好適に低減すると共にNOx吸蔵還元触媒10,12を好適に再生制御することができる。
実施の形態例は、NOx吸蔵還元触媒10,12より下流側の排気流路11,13に設置されて排気ガス7の空気過剰率を検出する第一のλセンサ20,第二のλセンサ26を備えると、第一のλセンサ20,第二のλセンサ26により排気ガス7中の空気過剰率を検出してフィードバック制御をかけるので、第一の燃料添加手段、第二の燃料添加手段又は/及び第一の流路調整弁16、第二の流路調整弁22を適切な条件で作動させ、NOx吸蔵還元触媒10,12を好適に再生制御することができる。又、NOx吸蔵還元触媒10,12より下流側の排気流路11,13に設置されて排気ガス7中のO2濃度を検出するO2センサを備えると、O2センサにより排気ガス7中のO2濃度を検出してフィードバック制御をかけるので、第一の燃料添加手段、第二の燃料添加手段又は/及び第一の流路調整弁16、第二の流路調整弁22を適切な条件で作動させ、NOx吸蔵還元触媒10,12を好適に再生制御することができる。
尚、本発明の排気浄化装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、第二の排気流路を備えることなく、第一の排気流路の構成のみでNOx吸蔵還元触媒を再生するようにしても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す概略図である。 NOx低減率について比較例と比較したグラフである。 電気ヒータが作動した状態について比較例と比較したグラフである。
符号の説明
10 NOx吸蔵還元触媒
11 第一の排気流路
12 NOx吸蔵還元触媒
13 第二の排気流路
15 燃料添加ノズル(第一の燃料添加手段)
16 第一の流路調整弁
17 電気ヒータ(ヒータ)
18 第一の酸化触媒
19 第一の流量センサ
21 燃料添加ノズル(第二の燃料添加手段)
22 第二の流路調整弁
23 電気ヒータ(ヒータ)
24 第二の酸化触媒
25 第二の流量センサ

Claims (4)

  1. 排気流路の途中にNOx吸蔵還元触媒を装備し且つ該NOx吸蔵還元触媒の上流側に還元剤として燃料を添加してNOxを還元浄化するように構成した排気浄化装置であって、前記NOx吸蔵還元触媒より上流側の排気流路に設置されて燃料を噴射する燃料添加手段と、前記NOx吸蔵還元触媒と燃料添加手段の間の排気流路に設置されて低温時に温度を上げるヒータ付き酸化触媒とを備え、
    前記燃料添加手段により噴射された燃料は、一部がヒータ付き酸化触媒で燃やされ、残りがNOx吸蔵還元触媒で還元剤として用いられるように構成されたことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 燃料添加手段より上流側の排気流路に設置されて排気流路の開度を調整する流路調整弁を備えたことを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 排気ガスの流量を検出して流路調整弁に制御信号を送る流量センサを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の排気浄化装置。
  4. NOx吸蔵還元触媒及びヒータ付き酸化触媒を装備した排気流路を並列に複数備え、流路調整弁により排気流路を切り換えるよう構成したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の排気浄化装置。
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