JP2007126570A - 粒状樹脂含有塗料とそれを用いた化粧無機繊維成形板とその製造方法 - Google Patents

粒状樹脂含有塗料とそれを用いた化粧無機繊維成形板とその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粒状樹脂を含む塗料を得るとともに、その塗料により表面に凹凸模様が付与され、かつ使用時のハンドリンクや使用後の地震などによる振動を始めとする外力が加わっても粒状樹脂の剥がれ落ちが少ない化粧無機繊維成形板を得る。
【解決手段】皮膜形成樹脂と水と粒状樹脂を含む塗料において、塗料中に含まれる粒状樹脂の軟化点が皮膜形成樹脂の最低造膜温度より50℃以上高い樹脂の組合せの塗料を調製する。さらに、この塗料を無機繊維成形板の表面に塗布した後、粒状樹脂の軟化点より高く融点より低い温度で塗料を乾燥させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、粒状樹脂を含み被塗装体の表面に粒状樹脂により形成される凹凸模様が作成可能な塗料とその塗料を塗布することにより、表面に凹凸模様を付与された無機繊維成形板に関するものである。この表面に凹凸模様を付与された無機繊維成形板は、主に建築物内の天井面に施工する建築用内装材として用いられる。
なお、これ以降、この表面に凹凸模様を付与された無機繊維成形板を「化粧無機繊維成形板」と呼ぶものとする。
無機繊維成形板などの被塗装体の表面に塗布し乾燥した後にその表面に凹凸模様を形成させるために粒体を混入させた塗料がある。この塗料に混入される粒体は、タルク、炭酸カルシウム、ガラスパウダーなどの無機物やポリスチレン、アクリル樹脂などの有機物の中から塗装工程での作業性、被塗装体表面の意匠性、不燃性の必要性の有無などの理由で1種または2種以上が選択され、使用される。
しかし、塗料中のこのような粒体の配合量が増加するに従い、塗料を塗布し乾燥させた後の被塗装体から粒体が剥がれ落ちやすくなるという問題が生じる。
塗料を塗布し乾燥した後の被塗装体から剥がれ落ちる塗料中の粒体を少なくするための手段の一つは、塗料中の皮膜形成樹脂の配合量を増やすことである。しかし、塗料中の皮膜形成樹脂の配合量を増やした場合、皮膜形成樹脂が塗料中の粒体の表面に多く付着することになるため、塗料を塗布し乾燥した後に被塗装体表面に見られる模様は粒体の大きさや形状がぼやけたものになる。したがって、粒体を用いたことにより形成される凹凸模様が不明瞭になるという問題が生じる。
また、塗料を塗布し乾燥した後の被塗装体から剥がれ落ちる塗料中の粒体を少なくするための第二の手段は、塗料中の皮膜形成樹脂に皮膜強度の強い樹脂を用いることである。しかし、皮膜強度の高い樹脂は熱硬化性や紫外線硬化性の樹脂であることが多く、これらの樹脂には硬化反応後着色する、長期保管が難しい、高価であるなどの問題がある。
特開平02−164481号公報
本発明は、塗料中の混入させた粒体の配合量を増加させても、塗料を塗布し乾燥させた後の被塗装体から粒体の剥がれ落ちが少なく、かつ塗料乾燥後の被塗装体表面には粒体の大きさや形状が明確に見られる凹凸模様を形成可能な塗料を得ることと、その塗料を塗布した表面からの塗料中の粒体の剥がれ落ちが少なく、かつ粒体の形成する凹凸模様が明瞭な化粧無機繊維成形板を得ることである。
上記した課題を解決するため、本願発明は塗料を構成する材料として、皮膜形成樹脂と水と粒状樹脂を含む構成とし、かつ塗料に含まれる粒状樹脂の軟化点が皮膜形成樹脂の最低造膜温度より高い樹脂の組合せとしたものである。すなわち、本願請求項1に係る発明は、皮膜形成樹脂と水と粒状樹脂を含み、かつ粒状樹脂の軟化点が皮膜形成樹脂の最低造膜温度より高い樹脂の組合せである。
なお、この塗料には皮膜形成樹脂と水と粒状樹脂の他に、塗料の品質向上のため防腐剤、防黴剤、消泡剤、増粘剤などを必要に応じて添加してもよい。
請求項2に係る発明は、前記した請求項1に係る発明の塗料において、軟化点が皮膜形成樹脂の最低造膜温度より50℃以上高い粒状樹脂としたものである。
請求項3に係る発明は、前記した請求項1又は請求項2に係る塗料において、皮膜形成樹脂と水と粒状樹脂に加えて、顔料を含む塗料としたものである。
請求項4に係る発明は、前記した請求項1から請求項3のいずれか1項に係る塗料において、前記粒状樹脂の平均粒径を100から1000μmとしたものである。
請求項5に係る発明は、粒状樹脂を含む塗料を無機繊維成形板の表面に塗布し乾燥させた化粧無機繊維成形板を製造する方法を提供するもので、前記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の塗料を無機繊維成形板の少なくとも表面に塗布し、塗布後塗料をその塗料中に含まれる粒状樹脂の軟化点より高くかつ融点より低い温度で乾燥させることにより、塗料中の粒状樹脂が軟化して無機繊維成形板に定着させることを特徴とするものである。
ここでいう「定着」は、粒状樹脂が外部からの熱により軟化し、自重や塗料中の他の成分の重さなどの外力で無機繊維成形板中の成分が形成する空隙に填まり込む、あるいは融着するなどの作用により、粒状樹脂が無機繊維成形板から剥がれ落ちにくくなることを指す。
また、無機繊維成形板の「表面」は、無機繊維成形板に塗料を塗布し乾燥させて化粧無機繊維成形板とした後、この化粧無機繊維成形板を建築物の天井面などに施工した際に室内側になる面を指すものとする。
請求項6に係る発明は、粒状樹脂を含む塗料で表面化粧した化粧無機繊維成形板を提供するもので、表面化粧に用いた塗料に粒状樹脂を含み、この塗料中の粒状樹脂が無機繊維成形板の表面に定着していることを特徴とするものである。
本発明の塗料は凹凸模様を形成する粒体に粒状樹脂を使用するので、その樹脂の軟化点より高くかつ融点より低い温度で乾燥させることにより、粒状樹脂はその形状をほぼ保持しつつ無機繊維成形板などの被塗装体に定着する。これにより、塗料中の皮膜形成樹脂を増やしたり、皮膜強度の強い樹脂を用いなくても、塗料乾燥後に剥がれ落ちる塗料中の粒状樹脂を少なくすることができ、かつ粒状樹脂の外観が明瞭に残った凹凸模様が得られる。
本発明の無機繊維成形板の製造方法は、皮膜形成樹脂と水と粒状樹脂とを含む塗料を用い、この塗料を無機繊維成形板の少なくとも表面に塗布し、塗布後塗料をその塗料中に含まれる皮膜形成樹脂の最低造膜温度より高く、かつ粒状樹脂の軟化点より高くかつ融点より低い温度で乾燥させるので、粒状樹脂はその形状をほぼ保持しつつ無機繊維成形板に定着するため、化粧無機成形板表面の粒状樹脂は剥がれ落ちにくく、かつ粒状樹脂の外観が明瞭に残った凹凸模様が付与される。
本発明の化粧無機繊維成形板は、粒状樹脂を含む塗料で表面化粧が施されており、粒状樹脂が無機繊維成形板中の表面に定着しているため、この化粧無機繊維成形板を運搬する際の振動やこの化粧無機繊維成形板の塗料を塗布した面を室内側にして室内の天井面に施工する際に塗料を塗布した面に触れても剥がれ落ちる粒状樹脂は少ない。さらに、この化粧無機繊維成形板を施工した後、この化粧無機繊維成形板の表面に付着した埃や汚れを落とすために乾拭きをしたり、叩きをかけたときの衝撃や地震などの振動といった外力が加わっても剥がれ落ちる粒状樹脂は少ない。また、無機繊維成形板の表面の塗料中の皮膜形成樹脂が時間経過により劣化しても剥がれ落ちる粒状樹脂は少ない。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明の塗料では、粒状樹脂として以下のものを使用することができる。
例えば、ポリスチレン及びその共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等のポリアクリル酸エステル及びそれらの共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル等のポリメタクリル酸エステル及びその共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ弗化ビニル等のハロゲン化ビニル及びその共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン及びその共重合体、ポリ酢酸ビニル及びその共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン及びその共重合体、ポリイソプレン、ポリブタジエン等のエラストマー及びその共重合体、ポリエステル及びその変性体、ポリアミド及びその変性体などが挙げられる。
これらは1種又は2種以上を使用することができる。2種以上を用いる際は、軟化点が同じか又はできる限り近いものを組合せることが好ましい。
本発明の塗料では、皮膜形成樹脂として以下のものを使用することができる。
例えば、ポリ酢酸ビニル及びその共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等のポリアクリル酸エステル及びそれらの共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル等のポリメタクリル酸エステル及びその重合体が挙げられる。これらは1種又は2種以上を使用することができる。また、水系エマルジョン塗料であると使い勝手がよく好ましい。
本発明の塗料では、粒状樹脂の軟化点は皮膜形成樹脂の最低造膜温度より50℃以上高いと良い。好ましくは80℃以上、より好ましくは100℃以上である。また、粒状樹脂の軟化点は200℃以下が良い。これは、塗料中の皮膜形成樹脂の最低造膜温度は、その取扱いのしやすさから室温より低いことが望ましく、また粒状樹脂の軟化点は塗料中の水分が比較的短時間で蒸発させるために必要な温度より高いことが望ましいからである。好ましくは、塗料中の皮膜形成樹脂の最低造膜温度が室温(24℃前後)以下であって、かつ粒状樹脂の軟化点は水の沸点以上である、つまり80℃以上の温度差があると良い。より好ましくは、塗料中の皮膜形成樹脂の最低造膜温度が塗料中の水分の凍らない温度以下であって、粒状樹脂の軟化点は水の沸点以上である、つまり100℃以上の温度差があると良い。このような条件で塗料を乾燥することにより、皮膜形成樹脂が十分に造膜し、かつ粒状樹脂の形状がほぼ保持される。また、塗料中の粒状樹脂の軟化点が200℃以上であると、粒状樹脂が無機繊維成形板に定着する温度が200℃以上になるため、この熱で塗料中の皮膜形成樹脂が着色や熱分解などの劣化を起こすおそれが生じる。
本発明の塗料では、顔料として以下のものを使用することができる。
体質顔料としては、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、グラスファイバー粉砕物、珪砂などの無機粉末やポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリウレタンなどの樹脂粉末などが挙げられる。また、着色顔料としては、二酸化チタン、酸化第二鉄、含水酸化鉄、カーボンブラックなどの無機顔料やアルミ粉末などの金属顔料、または分子中にジアゾ結合を持つ有機顔料などが挙げられる。
これらの顔料は、1種又は2種以上で使用することができる。
また、粒状樹脂が透明である場合には、塗料中の成分として顔料を追加した方が、無機繊維成形板に塗料を塗布し乾燥した後の凹凸模様がより明確に表れるので好ましい。
本発明の塗料に用いる粒状樹脂は、球状に限らず、四面体、六面体、八面体、十二面体やそれらを組合せた形状でもよい。
粒状樹脂の平均粒径は100〜1000μmであり、好ましくは150〜400μmである。さらに好ましくは200〜300μmである。
粒状樹脂の平均粒径が100μmより小さいと、乾燥後の塗料の厚さ(以下、塗膜厚という。)とほぼ同等の寸法であるため、凹凸が小さくなるので平坦な模様となってしまう。
粒状樹脂の平均粒径が1000μmより大きいと、例えばエアスプレーガンで塗布する場合は吐出口を大きくしなければ粒状樹脂が吐出口に詰まり塗料が塗布できなくなる。また、吐出口を大きくするとエアスプレーガンの吐出圧の制御が難しくなり、均一に塗料が塗布された塗装面を得ることが困難になる。エアスプレーガンの吐出口の形状は円形で、その直径は1〜6mm、好ましくは2〜4mmの範囲内で塗料中の粒状樹脂の平均粒径により適宜選択すればよい。
なお、無機繊維成形板に塗料を塗布するには、刷毛やエアレススプレーガン、ロールコーター、カーテンコーターなど周知の塗料の塗布方法を適宜用いることができる。
さらに、無機繊維成形板に本発明の塗料を塗布する前に、無機繊維成形板への塗料中の水分のしみ込みの抑制、無機繊維成形板表面と塗料中の皮膜形成樹脂や粒状樹脂の接着性の向上などの目的で無機繊維製形板の表面に下塗りをしておいても良い。
本発明の無機繊維成形板の製造方法は、皮膜形成樹脂と水と粒状樹脂とを含む塗料を用い、この塗料を無機繊維成形板の少なくとも表面に塗布し、塗布後塗料をその塗料中に含まれる粒状樹脂の軟化点より高くかつ融点より低い温度で乾燥させるものである。粒状樹脂をその軟化点より高い温度の雰囲気下に置くことにより、粒状樹脂が無機繊維成形板と接触している部分とその周辺は粒状樹脂の自重や塗料に含まれる他の成分の重量による荷重などの外力により変形し、無機繊維成形板中の各成分により形成される空隙に填まり込むあるいは無機繊維成形板に接着するなどの作用により無機繊維成形板に定着する。そのため、無機繊維成形板表面から粒状樹脂は剥がれ落ちにくい。なた、粒状樹脂が無機繊維製形板表面に定着する際、粒状樹脂の無機繊維成形板と接触している部分から遠い部分はその形状をほぼ保持しているので、粒状樹脂の外観が明瞭に残った凹凸模様を形成される。
本発明で用いる無機繊維成形板は、クラスウールやロックウールなどの無機繊維をフェノール樹脂などの結合剤で結合させて成形したものでもよいが、好ましくグラスウールやロックウールに代表される無機繊維を主成分とし、その他に炭酸カルシウム、パーライト、カオリン、タルク、セピオライト、アタパルジャイト、ポリマービーズ(樹脂微粒子)に代表される充填材、硫酸アルミニウム、ポリアクリルアミドに代表される凝集剤、パルプに代表される有機繊維、ポリビニルアルコール、フェノール樹脂、デンプンに代表される糊剤などの成分を混合し板状に成形したものがよい。
より具体的には、上記無機繊維、充填材、凝集剤、有機繊維、糊剤などの成分を水中に分散し、網で抄き上げ、脱水、乾燥させて板状に成形したものである。
また、無機繊維成形板の密度は150〜700kg/mであることが望ましい。これより密度が低いと無機繊維をはじめとする成分の形成する空隙が大きく、本発明の塗料中の水分が無機繊維成形板にしみ込みやすくなり、塗料の使用量が著しく増えるという問題が生じる。また、700kg/mの無機繊維成形板は製造することが難しい。
本発明の化粧無機繊維成形板は、粒状樹脂を含む塗料で表面化粧してあり、塗料中の粒状樹脂が無機繊維などの成分が形成する空隙に填まり込んでいる、あるいは無機繊維成形板の表面に融着しているなどにより定着しているものである。そのため、化粧無機繊維成形板の表面からの粒状樹脂の剥がれ落ちは少ない。また、粒状樹脂は無機繊維成形板との接触部は変形していても無機繊維成形板と接触してない部分の形状はほぼ保持されるおり、さらに外観として見える部分は無機繊維成形板と接触していない部分であるので、外観上は塗料中の粒状樹脂の形状が塗料を塗布し乾燥される前の形状をほぼ維持したまま残るため、形成される凹凸模様は粒状樹脂の形状に沿った明瞭なものとなる。
塗料の調整
次の組成を混合し、塗料を調整した。
樹脂 ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン 6重量%
(固形分比率55%、最低造膜温度0℃以下)
顔料 炭酸カルシウム(平均粒径2μm) 50重量%
二酸化チタン(平均粒径0.2μm) 2重量%
粒状樹脂 ポリスチレンビーズ 10重量%
(粒径250μm、軟化点105℃、分子量約30万)
水 32重量%
なお、粒状樹脂の粒径は、JISZ8801−1に規定された金属製網ふるいのうち公称目開きが600μmと425μmと212μmの3種類の金属製網ふるいを加えた以外はJISK0069(化学製品のふるい分け試験方法)の「乾式ふるい分け」の「手動ふるい分け」に規定された方法に準じて粒状樹脂をふるい分けし、粒状樹脂が最も多く残った金属製網ふるいの公称目開きの大きさとした。
無機繊維成形板の作成
〔0024〕で調整した塗料を塗布し乾燥させて化粧無機繊維成形板を得るために、次の組成の無機繊維成形板を作成した。
無機繊維 ロックウール 90重量%
充填材 アタパルジャイト 3重量%
凝集剤 硫酸アルミニウム 1重量%
有機繊維 パルプ 1重量%
糊剤 タピオカ澱粉 5重量%
上記無機繊維成形板の組成をその組成の合計重量の約20倍の重量の水に分散、混合し、目開きが約300μmの網を用いて抄き上げ、脱水した後、設定温度230℃の熱風乾燥機で1時間乾燥し、厚さ12mm、密度350kg/mの無機繊維成形板を得た。
化粧無機繊維成形板の作成
アネスト岩田製W−200−201G型エアスプレーガンを用い、空気使用量毎分260リットル、塗料吐出量毎分410mlの条件で、〔0024〕で調整した塗料を〔0025〕で作成した無機繊維成形板に350g/mの割合で塗布した。
〔0024〕で調整した塗料を塗布した〔0025〕で作成した無機繊維成形板を、庫内温度250℃、風速毎分20mのオーブン内に1分間投入し、塗料を乾燥させ、表面化粧した無機繊維成形板を得た。
作成した化粧無機繊維成形板は、その表面を指で触っても粒状樹脂がほとんど剥がれ落ちることが無く、またその表面には塗料中の粒状樹脂の形状が保持された明瞭な凹凸模様が見られた。

Claims (6)

  1. 皮膜形成樹脂と水と粒状樹脂を含み、該粒状樹脂の軟化点が該皮膜形成樹脂の最低造膜温度より高いことを特徴とする塗料。
  2. 粒状樹脂の軟化点が皮膜形成樹脂の最低造膜温度より50℃以上高いことを特徴とする請求項1記載の塗料。
  3. 組成中に顔料を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の塗料。
  4. 粒状樹脂の平均粒径が100から1000μmであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の塗料。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の塗料を無機繊維成形板の少なくとも表面に塗布し、粒状樹脂の軟化点より高くかつ融点より低い温度で乾燥させることにより、塗料中の粒状樹脂が軟化して無機繊維成形板の表面に定着する化粧無機繊維成形板の製造方法。
  6. 表面化粧に用いられた塗料中に粒状樹脂を含み、この粒状樹脂が無機繊維成形板の表面に定着していることを特徴とする化粧無機繊維成形板。
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