JPH09176519A - ラテックスフィルムの調整された光沢の付与方法 - Google Patents

ラテックスフィルムの調整された光沢の付与方法

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JPH09176519A
JPH09176519A JP22330696A JP22330696A JPH09176519A JP H09176519 A JPH09176519 A JP H09176519A JP 22330696 A JP22330696 A JP 22330696A JP 22330696 A JP22330696 A JP 22330696A JP H09176519 A JPH09176519 A JP H09176519A
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hard
soft
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JP22330696A
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Barry Samuel Snyder
バリー・サムエル・スナイダー
Timothy Parker Sanborn
ティモシー・パーカー・サンボーン
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Rohm and Haas Co
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Rohm and Haas Co
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    • C09G1/00Polishing compositions
    • C09G1/04Aqueous dispersions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆組成物から形成される乾燥フィルムにお
いて高光沢から低光沢までの全範囲の光沢を付与する方
法の提供。 【解決手段】 水性被覆組成物からの乾燥フィルムに所
定のレベルの光沢を付与する方法であって、ポリマー固
形分重量の1%から60%のハードポリマー粒子をソフ
トポリマー粒子と混合することを含み、ソフトポリマー
粒子とハードポリマー粒子のどちらも粒径が30ナノメ
ータから1,000ナノメータの範囲の粒子径を有し、
該ハードポリマー粒子が35℃から160℃の範囲のガ
ラス転移温度を有し、ハードポリマー粒子のガラス転移
温度がソフトポリマー粒子のガラス転移温度よりも高
い、前記方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は水性被覆組成物またはラテックス
被覆組成物から形成されたフィルムの光沢を調節する方
法、およびその使用に好適な水性被覆組成物に関する。
乾燥したポリマーフィルムの光沢は外観を表すパラメー
タの主要なものであり、光沢を調節する能力はペイン
ト、ワニスおよびフロアポリッシュなどの被覆用途にお
いて重要なものである。
【0002】米国特許4,734,295号には、電子
表示装置のような反射−透過表面からの輝きを調節する
のに有用な方法を提供する。’295特許に開示された
方法は有機ポリマー粒子と平滑化剤を有する被覆組成物
をスクリーン表面に塗布し、組成物を乾燥させるという
ものである。この手順により、乾燥フィルムの表面に光
を分散させる不規則性をもたらし、非光輝性を付与す
る。非光輝性は乾燥被覆に不活性液体を加え、表面の不
規則部分を部分的に覆い非光輝性を減少させることを含
む第2工程により調節される。どちらも乾燥ポリマーフ
ィルム中の粒子によりもたらされる表面の不規則性を有
し、表面からの光の反射を減少させるのに有用な点
で、’295特許における光輝性の調節はフィルムにお
ける光沢の調整と類似している。
【0003】米国特許3,398,018号は、フィル
ム形成性ラテックスポリマーに大きな粒径のプラスチッ
ク球を加えることにより低光沢または艶消しのフィルム
を形成するための組成物を開示する。大きな硬いプラス
チック球は、光を分散させる表面粗さをもたらし、それ
により乾燥フィルムの光沢を減少させる。光沢を調節す
るための前記の方法及び組成物における課題は、所望の
光沢の全範囲において予測可能な1工程の調節ができな
いことである。’295特許に開示された方法は、2段
階工程であり、所望の光反射率が得られるまで不活性な
第2の被覆をトライアンドエラーにより増やしたり減少
させたりして調節を行うという欠点がある。’018特
許に開示された組成物は、60゜光沢の測定値が16未
満の低光沢をもたらすことのみに有用である。’018
特許の組成物は3ミクロンよりも大きな非常に大きなプ
ラスチック球を使用するため、望ましくない粗い表面を
もたらすという欠点がある。
【0004】本発明者は特定のまたは予定された程度の
フィルム光沢が、水性被覆組成物中において、特定の大
きさと量のハードラテックスポリマー粒子とフィルム形
成性のソフトラテックスポリマー粒子とを混合すること
により得られることを見いだした。これらのハード粒子
とソフト粒子とを混合することにより、高光沢から低光
沢までの全範囲の光沢を、被覆組成物から形成される乾
燥フィルムにおいて得ることができる。
【0005】本発明は、さらに顕著な表面粗さを有しな
い乾燥フィルムを提供するという効果も有する。本発明
はさらに任意の光沢を有する水性被覆組成物の配合にフ
レキシビリティを与えるという効果も有する。
【0006】本発明の第1の態様は、水性被覆組成物か
らの乾燥フィルムに所定のレベルの光沢を付与する方法
であって、ポリマー固形分重量の1%から60%のハー
ドポリマー粒子とソフトポリマー粒子と混合することを
含み、ソフトポリマー粒子とハードポリマー粒子のどち
らも粒径が30ナノメータから1,000ナノメータの
範囲の粒子径を有し、該ハードポリマー粒子が35℃か
ら160℃の範囲のガラス転移温度(Tg)を有し、ハ
ードポリマー粒子のガラス転移温度がソフトポリマー粒
子のガラス転移温度よりも高い前記方法に関する。
【0007】本発明の第2の態様は、ハードポリマー粒
子とソフトポリマー粒子を含む水性被覆組成物であっ
て、ソフト粒子とハード粒子のどちらも粒径が30ナノ
メータから1,000ナノメータの範囲の粒子径を有
し、ハード粒子がポリマー固形分重量の1重量%から6
0重量%の量で存在し、非フィルム形成性であって、3
5℃から160℃の範囲のガラス転移温度を有し、ソフ
ト粒子がポリマー固形分重量の40重量%から99重量
%の量で存在し、フィルム形成性であって、−30℃か
ら75℃の範囲のガラス転移温度を有し、ハード粒子の
ガラス転移温度がソフト粒子のガラス転移温度よりも高
い、前記組成物に関する。
【0008】本発明の第3の態様は、水性被覆組成物の
乾燥被覆を有する表面であって、該水性被覆組成物がハ
ードポリマー粒子とソフトポリマー粒子を含み、ソフト
粒子とハード粒子のどちらも粒径が30ナノメータから
1,000ナノメータの範囲の粒子径を有し、ハード粒
子がポリマー固形分重量の1重量%から60重量%の量
で存在し、非フィルム形成性であって、35℃から16
0℃の範囲のガラス転移温度を有し、ソフト粒子がポリ
マー固形分重量の40重量%から99重量%の量で存在
し、フィルム形成性であって、−30℃から75℃の範
囲のガラス転移温度を有し、ハード粒子のガラス転移温
度がソフト粒子のガラス転移温度よりも高い組成物であ
る、前記表面に関する。
【0009】本明細書において「光沢」は、入射角20
゜および60゜で測定されたときの、水性被覆組成物か
ら形成された乾燥フィルムの鏡面的な反射の性質または
相対量をいう。本明細書において「ハード粒子」は、本
明細書において「最低造膜温度」または「MFT」と称
される、被覆組成物がフィルムを形成するために必要と
される最低温度よりも高いガラス転移温度を有するラテ
ックスポリマー粒子をいう。本発明のハード粒子は、3
5℃から160℃の範囲のガラス転移温度を有し、これ
はMFTよりも高い。本発明で使用されるハードポリマ
ーのガラス転移温度はソフトポリマーのガラス転移温度
よりも高い。
【0010】本明細書において「ソフト粒子」は、乾燥
したときに、他のソフト粒子とともに連続フィルムを形
成することのできるフィルム形成性のラテックスポリマ
ー粒子をいう。フィルム形成性粒子は、周囲温度もしく
はそれ以下のMFTを有する。ポリマーのMFTは造膜
助剤の使用により下げることができる。造膜助剤とはポ
リマーのMFTを低下させ、それによりポリマーのガラ
ス転移温度よりも低い温度で有用なフィルムを形成させ
る揮発性の有機溶剤である。好ましくは、フィルム形成
性ポリマーは−30℃から75℃範囲のガラス転移温度
を有する少なくとも1つのポリマー成分を含む。最も好
ましくは、フィルム形成性ポリマーのガラス転移温度は
10℃から35℃の範囲である。好ましくは周囲条件で
乾燥される。本明細書において「艶消し仕上げ」は、ど
の角度でみても光沢がないかまたはほとんどない乾燥被
覆表面をいう。
【0011】本発明におけるハード粒子及びソフト粒子
は、ホモポリマーもしくはコポリマーであることがで
き、単一段もしくは多段重合ポリマーであることがで
き、またはそのようなポリマーの混合物であることがで
きる。ラテックス粒子は公知の重合方法により合成する
ことができる。「ラテックス」は、本質的に水性の媒体
中で安定なポリマー粒子の分散体をいう。ラテックスポ
リマー粒子は水性媒体中で調製することができ、または
他の媒体中で調製した後水性媒体中に分散させてもよ
い。好ましい重合方法は、公知のエマルション重合であ
る。本発明において有用なポリマーは特定の化学種また
は物理的形態のものに限定されるものではなく、ポリマ
ーの混合物も使用することができる。
【0012】本発明のハード粒子及びソフト粒子は、た
とえば(メタ)アクリル酸のエステル、ビニルエステ
ル、スチレン、ブタジエン、および塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、N−ビニルピロリドンのようなビニルモノマ
ー、アクリルニトリル、メタアクリロニトリルおよびエ
チレンのようなエチレン性不飽和モノマーの少なくとも
1種を重合することにより調製できる。(メタ)アクリ
ル酸、イタコン酸、アクリロニトリル、ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、およびヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートのような極性モノマーを、モノマ
ー総量の0から12%の範囲で使用することもできる。
本発明のハード粒子及びソフト粒子のどちらも30ナノ
メータから1000ナノメータの範囲の粒径を有する。
好ましい粒径は50ナノメータから750ナノメータで
ある。ハード粒子はソフト粒子の30倍から30分の1
の範囲の粒径を有する。好ましいハード粒子の粒径範囲
はソフト粒子の6倍から6分の1の範囲である。
【0013】水性被覆組成物からの乾燥ポリマーフィル
ムの光沢の上昇は、小さなハード粒子と大きなソフト粒
子を混合することにより、予測可能な態様で行うことが
できる。被覆組成物中のハード粒子の量がポリマー固形
分重量の1から15重量%へと増大するにつれてフィル
ムの光沢は大きくなる。ハード粒子はソフト粒子の2分
の1から30分の1である。好ましくはハード粒子はソ
フト粒子の2分の1から6分の1である。ハード粒子の
粒径は30ナノメータから250ナノメータの範であ
り、ソフト粒子の粒径は150ナノメータから1,00
0ナノメータの範囲である。水性被覆組成物からの乾燥
ポリマーフィルムの光沢の低下は、1)小さなハード粒
子と大きなソフト粒子をハード粒子の重量%が15から
40重量%の範囲で混合するか、2)ハード粒子とほぼ
同じ粒径のソフト粒子(単一モード分布)をハード粒子
の重量%が15から60重量%の範囲で混合するか、ま
たは3)大きなハード粒子と小さなソフト粒子をハード
粒子の重量%が1から60重量%の範囲で混合すること
により、予測可能な態様で行うことができる。
【0014】小さなハード粒子と大きなソフト粒子を含
む水性被覆組成物では、被覆組成物中の小さなハード粒
子の量がポリマー固形分重量の15から40重量%の範
囲で増加するにつれて乾燥したフィルムの光沢は減少す
る。ハード粒子は30ナノメータから250ナノメータ
の範囲の粒径を有する。ソフト粒子は150ナノメータ
から1,000ナノメータの範囲の粒径を有する。好ま
しくはソフト粒子は200ナノメータから750ナノメ
ータの範囲の粒径を有する。ハード粒子はソフト粒子の
2分の1から30分の1の範囲である。好ましくは、ハ
ード粒子はソフト粒子の2分の1から6分の1の範囲で
ある。
【0015】ほぼ同じ粒径、または単一モード分布のハ
ード粒子とソフト粒子を含む水性被覆組成物では、被覆
組成物中のハード粒子の量がポリマー固形分重量の15
から60重量%の範囲で増加するにつれて乾燥したフィ
ルムの光沢は減少する。単一モード分布であるとは、ハ
ード粒子の粒径がソフト粒子の粒径の半分から倍の間で
あることをいう。好ましくはハード粒子とソフト粒子は
ほぼ同じ粒径を有する。ハード粒子とソフト粒子はどち
らも50ナノメータから750ナノメータの範囲の粒径
を有する。好ましくはハード粒子とソフト粒子は75ナ
ノメータから500ナノメータの範囲の粒径を有する。
【0016】大きなハード粒子と小さなソフト粒子を含
む水性被覆組成物では、被覆組成物中の大きなハード粒
子の量がポリマー固形分重量の1から60重量%の範囲
で増加するにつれて乾燥したフィルムの光沢は減少す
る。ハード粒子は150ナノメータから1000ナノメ
ータの範囲の粒径を有する。好ましくはハード粒子は2
00ナノメータから750ナノメータの範囲の粒径を有
する。ソフト粒子は30ナノメータから250ナノメー
タの範囲の粒径を有する。大きなハード粒子はソフト粒
子の2倍から30倍の範囲である。好ましくは、ハード
粒子はソフト粒子の2倍から6倍の範囲である。
【0017】本発明の水性被覆組成物は、典型的には塗
料分野において公知の方法により調製される。第1に、
脱泡剤、顔料、および共溶剤のような補助剤を水によく
分散させる。次いでポリマーを低せん断の攪拌下、所望
の他の補助剤と共に水性ブレンドと混合する。本発明の
ポリマーは任意の順番で配合物に加えることができる。
水性被覆組成物は、ポリマーの他に公知の添加剤、たと
えば顔料、造膜助剤、増量剤、乳化剤、増粘剤、保湿
剤、可塑剤、充填剤、硬化剤、湿潤剤、殺生物剤、発泡
抑制剤、着色剤、ワックス、および酸化防止剤を含むこ
とができる。
【0018】本発明の水性被覆組成物は、たとえば建築
用および工業用のラテックス塗料、コーキング剤、シー
リング剤、ワニス、インク、紙用塗料、繊維および不織
布用の塗料、皮革塗料、およびフロアポリッシュまたは
床カバー用のシーラーなどの種々の用途の塗料に配合さ
れることができる。そのような用途のひとつの例は、艶
消しフロアポリッシュとしての水性被覆組成物の使用で
ある。特定の量と粒径のハード粒子を選択することによ
り、所望のレベルの光沢を有する水性被覆剤を配合する
際のフレキシビリティが得られる。本発明の被覆剤は、
たとえば木材、紙、繊維、ガラス、セラミック、しっく
い、スタッコ、アスファルト、ビニルタイル、プラスチ
ック、皮革およびコンクリートなどの幅広い種々の基体
表面に塗布することができる。
【0019】試験方法 被覆組成物の乾燥フィルムの光沢は、以下に説明する鏡
面光沢を測定することにより決定された。測定された光
沢は入射角20゜および60゜で測定された、ASTM
D523による、光学的に平滑な黒色ガラスタイル
(屈折率n=1.567)の標準板の反射と比較した被
覆表面の相対的な鏡面反射であり、以下の式により決定
された。 光沢=被覆の反射/標準板の反射×100
【0020】光沢の測定 黒色ガラス上に試験サンプルをギャップが0.0254
cm(10ミル)のブレードでドローダウンし、25
℃、相対湿度50%で24時間乾燥した。鏡面光沢はG
LOSSGARD II 光沢計(Hunter Associates
Laboratory, Inc.製)を使用し、ASTM D523−
89に従い、反射角20゜および60゜で測定した。実
施例1から3のポリマーは標準的なエマルション重合に
より調製された。ポリマー粒子径は、Brookhav
en BI−90粒子計を使用し、光散乱法により測定
された。ガラス転移温度は示差走査熱量計(DSC)に
より測定して転移の中点として報告されるか、または以
下のフォックスの式により計算された。 1/Tg(コポリマー)=1/Tg(モノマーA)+1/T
g(モノマーB)+・・・+1/Tg(モノマーn)+・・
・ ハードポリマーエマルションとソフトポリマーエマルシ
ョンを表示した割合で混合し、攪拌して均一なブレンド
を調製した。
【0021】実施例1 実施例1は、小さいハード粒子と大きいソフト粒子を混
合した際の、フィルムの光沢に及ぼす効果を示す。ハー
ド粒子は、ブチルメタアクリレート46%、メタクリル
酸3%およびメチルメタアクリレート51%のモノマー
組成物をエマルション重合して調製された。ハード粒子
は100ナノメータの粒径を有し、60℃のガラス転移
温度を有していた。得られたエマルションの固形分は4
4.7%であった。ソフトポリマー粒子は、ブチルアク
リレート52%、メチルメタアクリレート46%および
メタクリル酸2%のモノマー組成物から調製された。フ
ィルム形成性のソフトポリマー粒子は394ナノメータ
の粒径を有し、2℃のガラス転移温度を有していた。得
られたエマルションの固形分は44.5%であった。表
1に示された量でハード粒子とソフト粒子をブレンド
し、混合物から得られたフィルムについて光沢を測定し
た。
【0022】
【表1】 表1 ハード粒子重量分率(%) 20゜光沢 60゜光沢 0 5 34 10 73 82 20 68 81 30 42 63 40 20 51
【0023】1から10重量%の間では、ハード粒子が
加えられるにつれて光沢が上昇し、小さなハード粒子の
量が10から20重量%の間では最大に達する。小さな
ハード粒子の量が20から40重量%の間ではハード粒
子が加えられるにつれて光沢が減少する。
【0024】実施例2 実施例2は、被覆組成物に同じ粒径(単一モード分布)
のハード粒子とソフト粒子を混合した際の、フィルムの
光沢に及ぼす効果を示す。ハード粒子は、ブチルアクリ
レート27%、メチルメタアクリレート72%およびメ
タクリル酸2%のモノマー組成物から調製された。ハー
ド粒子は122ナノメータの粒径を有し、42℃のガラ
ス転移温度を有していた。得られたエマルションの固形
分は45.1%であった。ソフト粒子は、ブチルアクリ
レート65%、メチルメタアクリレート33%およびメ
タクリル酸2%のモノマー組成物から調製された。ソフ
ト粒子は118ナノメータの粒径を有し、−17℃のガ
ラス転移温度を有していた。得られたエマルションの固
形分は44.9%であった。表2に示された量でハード
粒子とソフト粒子をブレンドし、混合物から得られたフ
ィルムについて光沢を測定した。
【0025】
【表2】 表2 ハード粒子重量分率(%) 20゜光沢 60゜光沢 0 73 82 10 57 81 20 37 76 30 33 75 40 26 66 50 19 59 60 15 52
【0026】結果は、0から60重量%の間で、ハード
粒子の割合が大きくなるにつれて光沢が減少することを
示す。
【0027】実施例3 実施例3は、大きいハード粒子と小さいソフト粒子を混
合した際の、フィルムの光沢に及ぼす効果を示す。ハー
ド粒子は、ブチルアクリレート3%、メチルメタアクリ
レート95%およびメタクリル酸2%のモノマー組成物
から調製された。ハード粒子は497ナノメータの粒径
を有し、80℃のガラス転移温度を有していた。得られ
たエマルションの固形分は44.8%であった。ソフト
粒子は、ブチルメタアクリレート46%、メタクリル酸
3%およびメチルメタアクリレート51%のモノマー組
成物から調製された。得られたエマルションの固形分は
44.7%であった。ソフト粒子は100ナノメータの
粒径を有し、60℃のガラス転移温度を有していた。ポ
リマー固形分重量の15重量%のドワノールPPH(D
owanol PPH;ダウケミカル社から販売)を造
膜助剤として加えた。表3に示された量でハード粒子と
ソフト粒子をブレンドし、混合物から得られたフィルム
について光沢を測定した。
【0028】
【表3】 表3 ハード粒子重量分率(%) 20゜光沢 60゜光沢 0 58 83 10 55 79 20 49 74 30 39 68 40 23 58 50 8 40 60 3 17
【0029】結果は、ポリマー固形分重量の1から60
重量%の間で、ハード粒子の割合が大きくなるにつれて
光沢が減少することを示す。
【0030】実施例4 大きなハード粒子と小さいソフト粒子のポリマーブレン
ドをフロアポリッシュ組成物に配合した。ポリマーA
は、メチルメタアクリレート95%、ブチルアクリレー
ト3%、およびアクリル酸2%のモノマー組成物から調
製されたエマルションポリマーであり、固形分は40%
であった。ポリマー粒子は580ナノメータの粒径を有
し、80℃のガラス転移温度を有していた。ポリマーB
は、メチルメタアクリレート45%、n−ブチルメタア
クリレート45%、およびメタクリル酸10%のモノマ
ー組成物から調製されたエマルションポリマーであり、
固形分は38%であった。ポリマー粒子は90ナノメー
タの粒径を有し、69℃のガラス転移温度を有してい
た。 フロアポリッシュ組成物の配合 以下の材料をマグネチックスターラーで低せん断力下で
5分攪拌し、ブレンドした。
【0031】
【表4】 表4 A(50%) B(40%) C(30%) D(20%) 水 67.10 66.92 66.74 66.58 湿潤剤(固形分 1%) 1.00 1.00 1.00 1.00 消泡剤 0.02 0.02 0.02 0.02 共溶剤 2.50 2.50 2.50 2.50 共溶剤 2.50 2.50 2.50 2.50 平滑剤 1.50 1.50 1.50 1.50
【0032】得られたブレンド物に、以下の成分を攪拌
下に加えた。
【0033】
【表5】 表5 A(50%) B(40%) C(30%) D(20%) ポリマーA 16.64 12.98 9.74 6.49 粒子径=580nm Tg=80℃ ポリマーB 16.64 20.50 23.91 27.33 粒子径=90nm Tg=69℃ ワックス 3.90 3.90 3.90 3.90 ワックス 4.40 4.40 4.40 4.40
【0034】ブレンド物を1時間攪拌した後塗布した。
それぞれのブレンドは黒色ビニルタイルにMohair
アプリケーターで930平方センチメートル当たり4ミ
リリットルの割合で塗布された。タイルを25℃、相対
湿度50%で、1晩硬化させた。それぞれのタイルを目
視で観察した。
【0035】 結果 A B C D 非常に艶消し 非常に艶消し 艶消し 軽度の艶消し
【0036】結果は、フロアポリッシュの光沢を大きな
ハード粒子と小さなソフト粒子を加えることにより調節
できることを示す。フロアポリッシュ中において、大き
なハード粒子の小さなソフト粒子に対する割合が大きく
なるほど、光沢が減少し、艶消し仕上げとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ティモシー・パーカー・サンボーン アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 28078、ハンターズビル、テイブロック・ ドライブ 8616

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性被覆組成物からの乾燥フィルムに所
    定のレベルの光沢を付与する方法であって、ポリマー固
    形分重量の1%から60%のハードポリマー粒子をソフ
    トポリマー粒子と混合することを含み、ソフトポリマー
    粒子とハードポリマー粒子のどちらも粒径が30ナノメ
    ータから1,000ナノメータの範囲の粒子径を有し、
    該ハードポリマー粒子が35℃から160℃の範囲のガ
    ラス転移温度を有し、ハードポリマー粒子のガラス転移
    温度がソフトポリマー粒子のガラス転移温度よりも高
    い、前記方法。
  2. 【請求項2】 前記ハード粒子がポリマー固形分重量の
    1から15重量%の範囲で存在し、ソフト粒子の2分の
    1ないし30分の1の粒径であり、粒径が30ナノメー
    タから250ナノメータの範囲である、大きな光沢を提
    供する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ハード粒子がソフト粒子の2分の1
    ないし6分の1の粒径である請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ハード粒子がポリマー固形分重量の
    15から60重量%の範囲で存在し、ソフト粒子の2倍
    ないし30分の1の粒径であり、粒径が30ナノメータ
    から750ナノメータの範囲である、小さな光沢を提供
    する請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ハード粒子がポリマー固形分重量の
    15から40重量%の範囲で存在し、ソフト粒子の2分
    の1ないし30分の1の粒径であり、粒径が30ナノメ
    ータから250ナノメータの範囲である、請求項4記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 前記ハード粒子がソフト粒子の2倍ない
    し30倍の粒径であり、粒径が150ナノメータから1
    000ナノメータの範囲である、小さな光沢を提供する
    請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ハード粒子がソフト粒子の2倍ない
    し6倍の粒径である請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 ハードポリマー粒子とソフトポリマー粒
    子を含む水性被覆組成物であって、ソフト粒子とハード
    粒子のどちらも粒径が30ナノメータから1,000ナ
    ノメータの範囲の粒子径を有し、 ハード粒子がポリマー固形分重量の1重量%から60重
    量%の量で存在し、非フィルム形成性であって、35℃
    から160℃の範囲のガラス転移温度を有し、 ソフト粒子がポリマー固形分重量の40重量%から99
    重量%の量で存在し、フィルム形成性であって、 ハード粒子のガラス転移温度がソフト粒子のガラス転移
    温度よりも高い、前記組成物。
  9. 【請求項9】 水性被覆組成物の乾燥被覆を有する表面
    であって、 該水性被覆組成物がハードポリマー粒子とソフトポリマ
    ー粒子を含み、ソフト粒子とハード粒子のどちらも粒径
    が30ナノメータから1,000ナノメータの範囲の粒
    子径を有し、 ハード粒子がポリマー固形分重量の1重量%から60重
    量%の量で存在し、非フィルム形成性であって、35℃
    から160℃の範囲のガラス転移温度を有し、 ソフト粒子がポリマー固形分重量の40重量%から99
    重量%の量で存在し、フィルム形成性であって、 ハード粒子のガラス転移温度がソフト粒子のガラス転移
    温度よりも高い組成物である、前記表面。
  10. 【請求項10】 前記乾燥被覆が艶消しフロアポリッシ
    ュであり、ハード粒子がソフト粒子の2倍ないし30倍
    の粒径であり、150ナノメータよりも大きい粒径を有
    する、請求項9記載の乾燥被覆を有する表面。
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