JP2007125108A - ビリヤードキュー - Google Patents

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Abstract

【課題】構造強度を劣化させることなくシャフトの先端部を軽量化し、球を撞いたときの安定度やコントロール性を向上させ、突き心地が良く、充実したプレー感覚が得られるビリヤードキューを提供する。
【解決手段】バットとシャフトとがジョイントを介して接続されて、棒状一体的に構成されるビリヤードキューにおいて、前記シャフトは、その長手方向の中心軸に添って内部を貫通するように設けられる中空部を備え、前記中空部の内部には内部支持構造体を配設して、この中空部を内側から支持する構造を備えるビリヤードキューとした。
【選択図】図2−1

Description

本発明は、ビリヤードキューに係り、より詳細には、バット及びシャフトがジョイントを介して一体的に接続されて、棒状に延在する構造を有するビリヤードキューに関するものである。
今日一般に普及しているビリヤードキューは、シャフトと、そのシャフトの後端に装着するバットとが棒状一体的に接続されて構成されており、ビリヤードキューのシャフトとしては、所定の重量、硬さ及び打撃力を吸収する圧縮特性が所望の値を備えるように調整することが最も重要なものとなる。
そして、このようなビリヤードキューとしては、シャフトのボールを突く先端側にある程度の柔軟性を備えさせ、バットを接続する後端側に先端の振動を吸収する硬さを備えることにより、シャフトの全体において、ボールを正確に突き出せる硬さを備えることが求められている。
このようなビリヤードキューとしては、シャフトの先端側にボア(掘抜き孔)を穿設して、重さを軽減し先端側に柔軟性を備えさせる構造が知られており、例えば、特許文献1などにおいて開示されている。
特表平11−502428号公報
しかしながら、従来のビリヤードキューで、シャフトの先端側にボア(空洞部)を設けたものにおいては、先端側の重さを軽減して迅速な加速や外方への撓みができるようになるとしても、先端側の内部が中空になっていて全く芯がない構造であるので、突いたときにプレーヤーが微妙な感触を得にくいという問題点があった。そして、ビリヤードキューの内部に中空穴や空洞を設ける構造のために、縦横の衝撃に弱くて、壊れやすいという問題点もあった。
本発明は上記のような課題を解決し、突いたときの打球感の相違が容易に感じ取れ、ボールコントロールが容易で、音から取れる感覚やプレーヤーの手に伝わる微妙な感触も良好にすることができ、構造上も衝撃に強くて壊れにくく、シャフトの先端部の軽量化がし易く、突き心地が良くて充実したプレー感覚が得られるビリヤードキューを提供することを目的としている。
本発明は上述の課題を解決するために、次のような手段を用いる。
(1)バットとシャフトとがジョイントを介して接続されて、棒状一体的に構成されるビリヤードキューにおいて、
前記シャフトは、その長手方向の中心軸に添って内部を貫通するように設けられる中空部を備え、
前記中空部の内部には、この中空部を内側から支持するための内部支持構造体を配設するビリヤードキューとした。
(2)(1)のビリヤードキューにおいて、
前記中空部の内部支持構造体は、(a)前記中空部の内壁面に当接して支持する外郭体とこの外郭体を支持する支持部材とを備える構成、(b)前記中空部の内壁面に当接して支持する支持部材を備える構成、のいずれかまたはその両方を備えて構成される。
ここでの内部支持構造体は、中空部の全域に渡るように配設してもよいし、中空部の所定(一定)の部分にだけ配設してもよい。
また、その中空部で、内部支持構造体が配設されずに空隙となっている部分、または内部支持構造体の外郭体だけが配設されているが内部が空隙となっている部分においては、その空隙部分に他の物体(物質)を充填または配置してもよいし、空隙のままにしておいてもよい。
(3)(1)または(2)のビリヤードキューにおいて、
前記シャフトは、シャフト本体−フェーラル部−先端部材の各部材がこの配列で棒状一体的に組み合われて構成され、前記中空部は、前記シャフト本体と前記フェーラル部の内部を貫通して設けられる。
ここでの前記シャフトは、前記バットが接続される本体第一端部とこれに対向する本体第二端部とを有して棒状に形成されたシャフト本体と、前記本体第二端部にまたは前記本体第二端部の側に取り付けられるフェーラル部と、を備えており、前記中空部は、前記フェーラル部の内部から前記シャフト本体の内部へと貫通するように設けられ、前記フェーラル部は、筒状または有底の筒状からなる形状をなし、そして先端部材は、前記フェーラル部または前記内部支持構造体に直接または他の部材を介して取り付けられる。なお、ここでの他の部材としては、弾性部材または第二のフェーラル部材を用いるとよい。
(4)(1)または(2)のビリヤードキューにおいて、
前記シャフトは、内部に前記中空部が設けられたシャフト本体−延在接続部−先端部材の各部材がこの配列で棒状一体的に組み合われて構成され、
前記内部支持構造体は、前記中空部の内部の支持部材と前記延在接続部とが一体的に形成された一体型支持構造体として構成される。
ここで、前記シャフト本体は、前記バットが接続される本体第一端部とこれに対向する本体第二端部とを有する。前記延在接続部は、前記シャフト本体の本体第二端部の側に設けられた前記内部支持構造体の先端側部分であり、前記シャフト本体の外観形状に合わされて延長された棒状体をなして、その外周面は露出されている。また、先端部材は、前記内部支持構造体に直接または他の部材を介して取り付けられるが、他の部材としては弾性部材またはフェーラル部材を用いるとよい。
(5)(1)〜(4)いずれかのビリヤードキューにおいて、
前記内部支持構造体の材料は、軽量の木材/発泡ウレタン/発泡スチロール/発泡ポリエチレン/スタイロフォーム/プラスチック素材/ファイバー素材/軽金属の素材のいずれかから構成される。
本発明によるビリヤードキューによれば、次のような格別の効果を奏する。
・本発明によれば、シャフトの中心軸方向に沿ってその内部または先端側内部に中空部を設け、その中空部内には内部支持構造体を配設して、その中空部を内側から支持する構造を備えており、シャフトの中空部内では内部支持構造体により芯のある充実体に近似する構造として形成することができる。
・本発明によれば、ボールコントロールが容易になり、プレーヤーの手に伝わる微妙な感触も良好にすることができる。
・本発明によれば、ビリヤードキューのスティック全体の強度を向上させ、従来のパイプ状のものよりもシャフト先端の強度を格段に増加させ、折れや傷みに対しても従来のものより大いに強化することができる。
・本発明によれば、ビリヤードキュー内の中空部と内部支持構造体については、その大きさや寸法、配設する位置、材料の選択などが自在であるため、シャフトの先端側を軽量化するにあたり、プレーヤーの好みに合わせて自由度の高い設計とすることができる
・シャフトのフェーラル部とティップ部との間に弾性材料などの他の部材を介する構造を採用することにより、ボールの衝撃吸収性を向上させる、ボールの接触時間を長くさせるなどの改善を行うことができ、プレーヤーのプレー感覚をさらに良好にさせることができる。
次に、添付の図面を参照して、本発明によるビリヤードキューの実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるビリヤードキュー300の全体構造を示す構成図であり、図2―1および図2−2は、ビリヤードキューのシャフトについてその内部構造の例を示す構成図であり、図3は、ビリヤードキューのシャフトにおいてその構造と製造例を示すための説明図であり、図4は、ビリヤードキューのシャフトにおいて、フェーラル部材を用いずに、延在接続部と中空部の支持体とを一体型支持構造とした内部支持構造体の例を示すための説明図であり、図5は、ビリヤードキューのシャフト先端側の構造例を拡大して示す断面による構造図であり、また図6は、本発明の別の実施形態にかかるビリヤードキューのシャフトについてその内部構造の例を示す構成図である。
図1は、本発明の一実施形態によるビリヤードキュー300を示す図である。ビリヤードキュー300は、ボール(図示せず)を突き出すためのシャフト100と、そのシャフト100の後端側に装着されて使用者が手に握るバット200と、の2つの主要な部材から構成されており、ジョイント部(J1,J2)を介して両者が接続されて、棒状一体的に構成されている。また、これらのシャフト100およびバット200は、通常は楓(かえで)のような硬質な木材から作られるが、アルミニウムなどの金属、合成樹脂、グラスファイバー、グラファイト、カーボンファイバーなどの材質を用いてもよい。
シャフト100は、バット200が接続される側に本体第一端部10aを有し、またこれに対向する側に本体第二端部10bを有しており、細長棒状に形成されたシャフト本体10と、この本体第二端部10bに形状が合わせられて取り付けられるフェーラル部40と、このフェーラル部40の端部に取り付けられるティップ部(先端部材)50とによって、棒状一体的に構成されている。そして、フェーラル部40には、ナイロン・ABS樹脂・ウレタン樹脂・合成樹脂等の種々の材料が用いられ、またボールを突くためのティップ部50には、豚革・牛革・ファイバー樹脂等の種々に材料が用いられ、これらはプレーヤーらの好みに合わせて適宜設計して適用することができる。
このシャフト100には、フェーラル部40の端部20aからシャフト本体10の所定位置20bまで、シャフトの長手方向の中心軸に添って内部を貫通する中空部20が設けられており、この中空部20の内部には内部支持構造体30が配設され、この中空部20を内側から支持する構造を備えている。
このシャフト100では、内部に中空部20を配設することによって軽量化を図ることができるが、中空部20の中に収納される内部支持構造体30についても、充実体ではなく、多数の部材を組み合わせた空隙の多い骨格体とすることにより軽量化を図ることができる。また、内部支持構造体30の材料としては、例えばシャフト本体10の材料(楓等の硬質木材)よりも軽量の材料を用いることにより、内部支持構造体30の軽量化にさらに貢献することができる。
この図1のシャフト100においては、シャフト本体10とフェーラル部40、またフェーラル部40とティップ部50とは、互いに断面形状が合致するような形状に形成されて接合され、外面上には凹凸などが無いようにして、シャフト全体としては棒状一体的に構成されている。また、シャフト本体10とフェーラル部40との接合は、互いに当接する端面において断面形状を合致させられて当接接合または面接合されたものであり、また、フェーラル部40とティップ部50も同じように接合されている。
つぎの図2−1および図2−2は、ビリヤードキューのシャフトとその内部構造の例を示す図であり、図2(1)はシャフト110の長手方向断面による構造図、図2(2)はこのシャフト110の先端側を拡大した長手方向断面による構造図、図2(3)はシャフトの中空部に配置される内部支持構造体を示す長手方向直角断面による構造図であり、図2(4)は構造(3c)を示す外観斜視図であり、また図2(5)は構造(3c)の別の例を示す外観斜視図である。
図2(1)において、シャフト110は、バット(図示せず)が接続される側にジョイント部J3を有し、またこれに対向する反対側にはフェーラル部41を有し、さらにこのフェーラル部41の端部にはティップ部51が取り付けられて、全体的には外部テーパー付きの棒状体または細長円柱状体をなしている。シャフト本体11−フェーラル部41−ティップ部51は、この順にして、外観的には段差や継ぎ目などが見られないように一体的に接合されて構成されている。
このシャフト110では、フェーラル部41は断面「コ」の字形の有底円筒形状をなしていて、その有底部31aからシャフト本体11の所定位置31bまで、シャフトの長手方向の中心軸に添って内部を貫通する中空部21が設けられており、この中空部21の内部には、中空部21内壁に密接するようにして、内部支持構造体31が配設装備されている。この内部支持構造体31は、中空部21を内側から支持する構造として構成されたものである。
ここでは、中空部21の内壁形状に形状が合わせられた、内部支持構造体31の外枠部材が当接または接触して支持するような設計となっており、フェーラル部41の先端部41aと内部支持構造体31との長手方向の長さhは、ビリヤードキュー先端部の重さやバランス調整のために、使用者の好みなどに合わせて適宜に決定されてよい数値である。例えば、標準的な楓材料によるシャフトとしては、中空部21を含む長さhは20〜18cmが好ましく、より好ましくは20cm前後として設計されるとよい。
図2(1)の先端側を拡大した図2(2)に示したビリヤードキューのシャフト110は、同じく、シャフト本体11と、フェーラル部41と、このフェーラル部41の端部側にあるティップ部51とを有し、シャフト110の内部には中空部21が設けられており、この中空部21内には内部支持構造体31が配設されている。この内部支持構造体31は中空部21の内壁に密接する構造部材を備えていて、その左側端部31bにおいては中空部21の内壁に当接し、その右側端部31aにおいてはフェーラル部41の有底部41bに当接する構成となっている。
また、図2(1)および図2(2)では、中空部21の長手方向の長さと内部支持構造体31の長さとが一致していて、中空部21の左右にスペース(空隙や空間)が全くない構造として示しているが、これに限らず、内部支持構造体31の長さを短くして、中空部21にスペースができる設計とすることもできる。
さらに、内部支持構造体31の内部や左右にスペースがある構造としたとき、そのスペース部分を、プラスチック素材/発泡スチロール素材/カーボンファイバー/グラスファイバー素材などにより充填して充実層として構成することができる。
さて、図2(3)に示したシャフトの長手方向直角断面図により、内部支持構造体の構造について説明する。
図2(3)の構造(3a)は、シャフト本体またはフェーラル部からなる外層部gaの内部が中空部23となっており、内部支持構造体として、この中空部23の内壁面に密接して支持する外郭体a1と、この外郭体a1を構造的に保持する多数の支持体a2を備える。この外郭体a1は中空部23の内壁面に当接して支持する形状としているが、この中空部23の内壁が円筒形であるのでこの形状に合致させて、外郭体a1も断面円形の円筒立体形状とするとよい。しかし、ここでの外郭体a1を必ずしも完全な円筒立体面の形状にする必要はなく、円筒形の中空部23を構造的に均等に支持できる形状であれば、いかなる形状でもよく、たとえば空間または空隙を多く取り入れた多数の骨状または棒状部材の組み合わせとすることができる(図2(5)を参照)。この構造(3a)では、外郭体a1を内部から支持する多数の支持体a2としては、断面として見るに多数の正六角形の組み合わせとなっており、構成部材以外の白い部分は空間または空隙であり、「ハニカム状」または「蜂の巣」の構造と呼んでもよい。
また、この構造(3a)に示したのは断面図であるので、ここでの内部支持構造体の構造は、金太郎飴のように均一の断面を持つ構造として、長手方向に細長の板状部材の組み合わせから構成するとよい(図2(4)を参照)が、これに限らず、長手方向直角断面をすべて均一の断面を持つ構造とする必要はなく、多数の骨状または棒状部材の組み合わせとして、何箇所の断面を構造(3a)とし、空間または空隙を多く取り入れた構造とすることもできる(図2(5)を参照)。
図2(3)の構造(3b)は、シャフト本体またはフェーラル部からなる外層部gbの内部が中空部24となっており、内部支持構造体としては、この中空部24の内壁面に密接して支持する外郭体b1と、この外郭体b1を構造的に保持する5体の支持体b2を備えている。この外郭体b1は構造(3a)に内接する断面円環状の構造体であるが、この外郭体b1を構造的に支持する部材である5体の支持体b2は、中空部24の中心からその周囲の内壁に向かって均等角度で放射線状に伸ばされた支持部材である。これらの各支持体b2は、長手方向に伸びる面状体として構成されてもよいし、また、中心からその周囲内壁に向かって伸びる棒状体として、それを多数設けることにより構成することも可能である。この構造(3b)は、断面として見るに「蓮状」の構造と呼んでもよい。
図2(3)の構造(3c)は、シャフト本体またはフェーラル部からなる外層部gcの内部が中空部25となっており、内部支持構造体として、この中空部25の内壁面に密接して支持する外郭体c1と、この外郭体c1を構造的に保持する3体の支持体c2を備えている。この構造(3c)は構造(3b)に比較して内部の支持体の数が少ないだけであり、構造的には構造(3b)と同様に「蓮状」と呼べる構造である。
そして、図2(4)は、この構造(3c)の内部支持構造体を示す外観斜視図であり、円筒立体状の外郭体c1と、中心からその周囲の内壁に向かって均等角度で放射線状に伸ばされて長手方向に延在する3体の矩形面からなる支持体c2と、から構成されている。また、図2(5)は、この構造(3c)の内部支持構造体の別の例を示す外観斜視図であり、円環状枠体部材x1、内部支持部材y1、枠体間支持部材z1などの多数の棒状部材や円環状部材の組み合わせからなっている。
図2(3)の構造(3d)は、シャフト本体またはフェーラル部からなる外層部gdの内部が中空部26となっており、構造(3a)〜構造(3c)のような中空部に内接する円環状の外郭体d1を備え、内部支持構造体として5体の支持体d1〜d5を備える。これらの5体の支持体d1〜d5は、外郭体d1とほぼ同心の円環状の内郭体d6からその周囲の外郭体d1に向かって均等角度で放射線状に伸ばされた支持部材である。これらの各支持体d1〜d5は、長手方向に伸びる面状体として構成されてもよいし、また、中心からその周囲内壁に向かって伸びる棒状体として、それを多数設けることによっても可能である。この構造(3d)は、断面として見るに「自動車のハンドル状」「刀の鍔(つば)状」などと呼んでもよい。
図2(3)の構造(3e)は、シャフト本体またはフェーラル部からなる外層部geの内部が中空部27となっており、構造(3a)〜構造(3d)のような中空部に内接する外郭体(a1〜d1)は備えておらず、内部支持構造体として8体の支持体e1〜e8を備えている。これらの支持体e1〜e8は、その外側端部が中空部27の内壁面と当接することによって、中空部27を構造的に支持する構成である。支持体e1〜e8は、中空部27の中心からその周囲の内壁に向かって均等角度で放射線状に伸ばされた支持部材であり、これらの各支持体e1〜e8は、長手方向に伸びる面状体として構成されるとよいが、また、中心からその周囲内壁に向かって伸びる骨状の棒状体として、それを多数設けることによっても可能である。この構造(3e)は、断面として見るに「アバラ状」の構造と呼んでもよい。
図3は、本発明によるビリヤードキューのシャフトにおいて、内部支持構造体を備える構造と製造方法の例を示すための説明図である。
図3(1)において示されたシャフトを構成する各部材は、円筒形のシャフト本体13、これと一体連続する外観形状のフェーラル部43、ティップ部53および内部支持構造体33である。シャフト本体13の内部にはフェーラル部43側に開口する中空部27aがあり、またフェーラル43の内部にはシャフト本体13側に開口する中空部27bが設けられていて、これらの中空部27aと中空部27bとは、一体的な円柱形状の空間となるよう形成され、この内部に内部支持構造体33を配置設定することができる。
図3(1)の内部支持構造体33は、外観形状としては中空部13の内壁に合わせられた円筒形状をなし、図2(3b)に示した断面構造を有している。そして、内部支持構造体33は、中空部13の内壁面に密接して支持する外郭体e1と、この外郭体e1を内側から構造的に保持する5体の支持体e2とを備えて構成され、外郭体e1と内部にある支持体e2以外の部分は空隙部S3(黒色部分)となっている。
このシャフト本体13は、楓等の木材/グラスファイバー/カーボンファイバー/軽金属/などの材料から形成されるが、その内部の円柱形状の中空部27の構造としては、シャフト本体13とフェーラル部43との長手方向のセンター軸に合わせられ、中空部の円柱形状についてその外径や長さ、中空部の配置位置などが適切なものとなるように、使用者の好みに合わせて、適宜に設計されることができる。
この内部支持構造体33は、軽量木材/発泡スチロール/発泡ポリエチレン/スタイロフォーム/プラスチック素材/ファイバー素材/軽金属の素材の軽量木材/発泡スチロール/発泡ポリエチレン/スタイロフォーム/プラスチック素材/ファイバー素材/軽金属の素材などの、より軽量の材料を採用する製作することが、シャフトの軽量化の面から見て好ましい。また、この内部支持構造体33は、機械的加工/押し出し成型/樹脂注入成型などの方法によって、所定の形状および寸法として予め製作しておくことができる。なお、この内部支持構造体33を、シャフト本体13とフェーラル部43との中空部27(a,b)に支持体として配設して用いるときには、挿入/嵌入/接着などの周知の方法により、中空部27(a,b)の所定位置に組み込めばよい。
図3(2)において示されたシャフトの各構成部材は、円筒形のシャフト本体14、これに連続する外観形状のフェーラル部44、ティップ部54であり、シャフト本体14は中空部28を備えている。ここでは中空部28の内部に樹脂90を注入して内部支持構造体34を形成することとしている。このとき、中空部28の内部全体に樹脂90を充填して充実体による内部支持構造体34とするのではなく、成型用の型体K1を中空部28に挿入しておくことにより、型体K1以外のところに樹脂90を注入して、ここでも図2(3b)に示した断面構造を有する内部支持構造体34を形成することを意図しており、その製作の様子を示したものである。なお、中空部28に樹脂90を注入した後は、型体K1の部分は空隙(空間)として残存する。
図3(3)は、中空部に配置された内部支持構造体35を備えるシャフト構造を示す説明図であり、シャフト本体15とフェーラル部45を有するシャフトにおいて、その内部には中空部(図示せず)があるが、この中空部内には内部支持構造体35が形成または配設されている。ここでの内部支持構造体35は、図2(3b)の蓮状の断面形状、または図2(3d)のアバラ状の断面形状を備えるタイプの構造からなり、複数の支持体間には空隙S10が形成されている。
図4(1)には、中空部29を有するシャフト本体15と、内部支持構造体とフェーラル部とが一体型支持構造体(フェーラル一体型構造)となった統合型の内部支持構造体60とが示されており、フェーラル部材を用いないで延在接続部を備えるタイプのシャフト構造を説明するための図である。ここでの統合型の内部支持構造体60は、これまで説明してきた内部支持構造体部分60aとフェーラル部分60bとを備えているものの分離することはできず、これらが一体化された部材として構成されている。そして、内部支持構造体60としては、先に図2および図3において説明したいずれかの構造を用いるとよく、機械的加工、押し出し成型、樹脂注入成型などの方法によって、容易に製作することができる。
この図4(1)のシャフト構造では、一体型支持構造体による内部支持構造体60のフェーラル部分60bは延在接続部であって、その上端面jtには、そこと形状が合わせられた弾性パッド70が接着剤によって装着され、この弾性パッド70を介してティップ部55がさらに装着されている。
また、図4(2)は、図4(1)のシャフト構造を拡大して示した説明図であり、一体型支持構造体による内部支持構造体60では、フェーラル部分(延在接続部)60bと内部支持構造体部分60aとの外側が一体化されていて、内部に断面扇形で長手方向に伸びる空隙S20が5箇所に分配されて設けられた構造となっている。
ここで、図2(1)を参照して、本発明によるビリヤードキューのシャフトとその内部支持構造体の材料について、より詳しく説明する。シャフト110の内部に設けられた中空部21には内部支持構造体31が配設されて構成されているが、この内部支持構造体31はその構造強度が大きくてより軽量となるように構成されるとよく、そのため、内部支持構造体31の材料としては、軽量の強化プラスチック、カーボンファイバー、剛性のある発泡スチロールなどを用いるとよい。
内部支持構造体31の材料として、その軽量化を重視する場合には、シャフト本体11は、通常は木製材料(楓(かえで、メイプル))や樹脂などから作られるので、内部支持構造体31としては、これらと同等の重さの材料が用いられることは可能である。しかし、シャフト本体11の材料となる楓材は、気乾比重が0.7程度であるので、これよりも軽量の木材としては、気乾比重が0.1〜0.2程度のバルサ材があり、また、楓材より超軽量素材としては、発泡スチロール(比重0.01〜0.02)、発泡ポリエチレン(比重0.01〜0.02)/スチレンボード(比重0.1〜0.15)などの素材があるものの、これらの材料は剛性があまり高くはないので、内部支持構造体31の材料としてこれらを適用するときには、その構造強度が十分得られるような設計をする必要がある。
内部支持構造体31の材料としては、シャフト本体11との重量(比重)の比較によって設計されるとよく、軽量または超軽量な木材/発泡スチロール/発泡ポリエチレン/スタイロフォーム/プラスチック素材/ファイバー素材などから適宜に選択して用いることができる。また、この内部支持構造体31の中空部21への配設や適用にあたっては、内部支持構造体31の形状を中空部に合わせた形状と寸法で製作し、内部支持構造体31を中空部へ挿入して接着すればよいが、その他にも押し込み・嵌入・圧入などの他の手段によって固着させて配置設定することができる。
また、内部支持構造体の別の製作方法として、空隙を形成するための型体を準備しておき、樹脂などの固体化手段を利用することもできる。すなわち、中空部内の所定位置にそれらの型体を設定しておいて、中空部内に液体または融体の状態にした樹脂などを注入し、そのまま内部で固化させて内部支持構造体として形成することもできる。具体的には、発泡ウレタン、エポキシ樹脂、合成樹脂などの液体状の硬化性樹脂を注入することで、容易に中空部内に内部支持構造体を形成することができる。
また、図2(1)の構造のように、シャフト110を製作するにあたっては、内部を貫通する中空部31の形状や寸法に合わせて、円筒形状の内部支持構造体31を予め製作しておくことができる。そのとき、中空部31の構造が断面円形でない場合や、長手方向にテーパー付きの形状の場合もあるので、内部支持構造体31は、それらの形状や寸法に正確に合うように設計して形成されなければならない。
このとき、シャフト110におけるシャフト本体11とフェーラル部41との接合と、中空部21の中に内部支持構造体31を挿入する作業手順については、中空部21の中に内部支持構造体31を設定してから、シャフト本体11とフェーラル部41との接合を行うこととするとよいが、フェーラル部41のティップ部51側が開口している構造の場合では、シャフト本体11とフェーラル部41とを接合しておいてから、開口部から中空部21の中に内部支持構造体31を挿入することもできる。
さて、図2に示したシャフト110について、製作上の一般的な寸法を述べれば、その全長は737mm程度であり、シャフト110の先端側の外径は12〜13mmであるので、ここで例えば、中空部21の径は10mm程度とすることができる。また、シャフト110については一般的にテーパーがついていて、ティップ部に行くに従い細くなるものであるので、中空部21の長手方向の形状も、そのシャフト110に合わせたテーパー付きの形状とすることもできる。
なお、シャフト100については、断面形状は円形のものが一般的ではあるが、断面多角形や他の形状であってよい。このため中空部21の断面形状も円形だけに限られず、シャフト100の断面形状に合わせて形成されればよい。
図5(A)〜(G)は、ビリヤードキューのシャフトの先端部側の種々の構造例を示す図である。このうち図3(B)(C)(D)については、フェーラル部40とティップ部50との間に弾性材料(弾性パッド)が介在された構造であり、また図3(E)(F)については、フェーラル部を有しておらず、また、図3(G)については、通常は弾性パッドが介在される位置に小型のフェーラル部が形成された構造となっている。また、図3(H)については、図3(A)に類似する構造ではあるが、シャフト本体10Hの中空部側の内周部分をフェーラル部40Hの内壁に沿ってせり上げて、パイプ状の内接円環部10hを形成するようにした構造の例を示している。なお、ここでの弾性材料などの介在物は、ボールの衝撃を吸収したり、ボールの接触時間を長くしたりするなどの働きをするもので、プレーヤーの好みや突き心地に合わせて、適宜に適用できる部材であり、弾力性に富むゴムや樹脂などの材料が用いられるとよい。
図5(A)の構造は、シャフト本体10Aとフェーラル部40Aと中空部には内部支持構造体30Aが配設されており、このフェーラル部40Aは天井部A1(底部)のある円筒形状をなし、このフェーラル部40Aの天井部A1を介してティップ部50A(先端部)が接合された構造である。すなわちこの図5(A)は、内部の内部支持構造体30Aに蓋付きのフェーラル部40Aをかぶせたような構造となっている。
図5(B)の構造は、シャフト本体10Bとフェーラル部40Bとの中空部には内部支持構造体30Bが配設されている。このフェーラル部40Bは円筒形状をなしているものの図5(A)の構造のような天井部を有しておらず、このフェーラル部40Bの円環状上端面と内部支持構造体30B上端面に弾性パッド70Bが直に接合されて、その弾性パッド70Bにティップ部50Bが装着された構造である。すなわちこの図5(B)は、シャフト内設置された内部支持構造体30Bにパイプ状のフェーラル部40Bをかぶせて、その上に弾性パッド70Bを取り付けた構造となっている。
図5(C)の構造は、シャフト本体10C、フェーラル部40C、内部支持構造体30C、弾性パッド70C、ティップ部50Cを備え、基本的には図5(B)の構造と同様であるが、弾性パッド70Cの外周部がフェーラル部側に延伸されて、延伸部Cを有する形状となっているところが図5(B)のものと異なっている。この延伸部Cがあるため、この弾性パッド70Cが接合または当接されるフェーラル部40Cの接合部分の形状も、延伸部Cに合わされたものとなる。
図5(D)の構造は、シャフト本体10D、フェーラル部40D、内部支持構造体30D、弾性パッド70D、ティップ部50Dを備え、基本的には図5(B)の構造と同様であるが、弾性パッド70Dが内部支持構造体30D側に突設されて、突設部D1を有する形状となっているところが図5(B)のものと異なっている。この突設部D1があるため、この弾性パッド70Dが接合または当接される内部支持構造体30Dの上面形状も、突設部D1に合わされたものとなる。
図5(E)の構造は、シャフト本体10E、延在接続部e1、ティップ部50Eの各構成部材を備え、先の図5(A)〜図5(D)のようなフェーラル部を有しておらず、ここでの内部支持構造体30Eは、中空部の内部の支持部材e2と延在接続部e1とが一体的(統合的)に形成された一体型支持構造体として構成されている。この内部支持構造体30Eは、フェーラル部と中空部内の内部構造体とを一体化した「フェーラル一体型構造」であって、フェーラル部がないので延在接続部e1の外周は露出されており、先の図4に示した構造と同様のものである。
図5(F)の構造は、シャフト本体10F、中空部の内部の支持部材f2と延在接続部f1とによる一体型(統合型)支持構造体からなる内部支持構造体30F、弾性パッド70F、ティップ部50Fの各構成部材からなり、図5(E)の構造と同様に、フェーラル部を備えていないので、延在接続部f1の外周は露出されている。ここでの内部支持構造体30Fは、やはりフェーラル部と内部構造体を一体化した「フェーラル一体型構造」であって、先の図5(E)の構造に弾性パッド70Fが追加された構造であり、ここの上部構造は、内部支持構造体30F/弾性パッド70F/ティップ部50Fの三層構成となっている。
図5(G)の構造は、シャフト本体10G、中空部の内部の支持部材g2と延在接続部g1とによる一体型(統合型)支持構造体からなる内部支持構造体30G、フェーラル部40G、ティップ部50Gの各構成部材からなり、延在接続部g1の外周は露出されている。ここでのフェーラル部40Gは、内部支持構造体30Gとティップ部50Gとに介在的に配置された構成であって、これまでのフェーラル部の構成とはやや異なり、シャフト本体10Gと内部支持構造体30Gと外観的に統一され円環状の部位G1と天井部位G2とからなる。この図5(G)の構造は、図5(C)の構造において弾性パッド70Cをフェーラル部40Gに置き換えたような構成となっている。
図5(H)の構造は、基本的には図5(A)に類似する構造であり、シャフト本体10Hとフェーラル部40Hとそれらの中空部には内部支持構造体30Hが配設され、このフェーラル部40Hは天井部H1(底部)がある円筒形状をなして、この天井部A1を介してティップ部50H(先端部)が接合された構造となっている。図5(A)構造との違いは、シャフト10Hの内部に設けたパイプ状の内接円環部10hにあり、シャフト本体10Hの中空部側の内周部分をフェーラル部H1の内壁に沿ってせり上げて、フェーラル41の内部を二重のパイプ状構造としたものである。
図6は、本発明の別の実施形態にかかるビリヤードキューのシャフトについてその内部構造の例を示す構成図である。この図6はビリヤードキューのシャフト120の先端側を拡大した図であり、シャフト本体12と、フェーラル部41と、このフェーラル部41の端部側にあるティップ部52とを有し、シャフト120の内部には中空部22が設けられており、この中空部22内には内部支持構造体80が配設されている。
ここでの内部支持構造体80は、中空部22の内壁に密接するパイプ部材80A、パイプ部材A内のティップ部52側に配設される構造本体部80B、パイプ部材A内の構造本体部B以外の充実部80C、から構成されている。
パイプ部材80Aと構造本体部80Bとは、これまで説明してきた内部支持構造体(図2〜4を参照)の構造と同様なものであり、図2(3a)のものと比較するに、パイプ部材80Aが外郭体a1にあたり、構造本体部80Bは内部支持部材a2に該当する。ここでのパイプ部材80Aと構造本体部80Bは、その材料としては、軽量の強化プラスチック、カーボンファイバー、剛性のある発泡スチロールなどが用いられ、一体的に形成されるとよい。
このパイプ部材80A内の充実部Cとしては、その材料として、軽量木材、プラスチック素材、発泡スチロールな、発泡スチロールな、発泡ウレタンなどのものが用いられ、パイプ部材80A内の構造本体部80B以外のスペースに充填・挿入・嵌め込みなどの手段により、所定の位置に埋め込まれるように構成されるとよい。
また、シャフト120の中空部22に内部支持構造体80を配設するには、中空部22の内径、内部支持構造体80の外径、長手方向の長さなどを寸法合わせして製作しておいて、相互の部材を嵌め込むとよいが、そのとき接着剤を用いてもよい。
また、シャフト120の中空部22と内部支持構造体80との長手方向の長さは同じ長さとするのがよいが、内部支持構造体80をやや短くして中空部22内にスペースができる設計としてもよい。
また、パイプ部材80A内の構造本体部80B以外のスペースをすべて充実させずに、パイプ部材80A内にスペースができる設計としてもよい。
さて図7は、本発明のさらに別の実施形態にかかり、ビリヤードキューのシャフトの内部構造例を断面で示した図であり、図7(1)はシャフト160の全体図、図7(2)はこのシャフト160の先端側を拡大した図、また図7(3)は内部支持構造体の構成が図7(2)とは異なる例を示す図、である。
図7(1)のシャフト160は、シャフト本体16、フェーラル部46、このフェーラル部46の端部側にあるティップ部56、ジョイント部J6を有し、このシャフト本体16の内部には中空部16Cが設けられている。また、この中空部16C内には内部支持構造体36が配設され、この内部支持構造体36はその右側端部36aでフェーラル部46と当接し、右側端部36aから左側端部36bまでの長さh6は、内部支持構造体36の長手方向の長さであって、中空部16Cの長さに等しくなっている。
図7(2)(3)は、シャフト本体16内の内部支持構造体36の構成例を示し、ここでの内部支持構造体36は、バルサ材等の軽量木材/発泡素材/カーボンファイバー素材/プラスチック素材などの軽量材料による支持体を用い、中空部16Cの内部にそれらを充実させて支持するように形成することができる。
それらの軽量材料による支持体としては、単体の材料を用いてもよいし、複数の材料の組み合わせまたは継ぎ合わせを用いてもよく、図7(2)には、内部支持構造体36を「バルサ材などの軽量木材36A」の単体から構成した例を、また図7(3)には「軽量木材36a+発泡素材36b」の複合構造から構成した例を示す。
通常のビリヤードキューのシャフトとしては、内部支持構造体36の長さh6は約12〜20cmとして形成するのが適当であり、図7(2)のように内部支持構造体36の全体を一種類の材料から構成してもよいし、図7(3)のように二種類の材料を継ぎ合わせて一体化させて構成してもよい。
また、図7による内部支持構造体36の中に入れる軽量材料による支持体は、シャフト本体16の中空部16Cの内部円筒形状に合わせた形状または寸法を持つように加工されればよく、極めて簡単で安価に製造されることができる。
そして、図7の内部支持構造体36としては、2種類または3種類以上の材料の組み合わせや継ぎ合わせを自在に行うことができ、その組み合わせ・配列・配合(割合)なども自由であり、プレイヤーの好みや力量などに合わせて、適宜に調整または設計して用いることができる。
図7に示した実施形態では、シャフト本体16内の内部支持構造体36を、バルサ材等の軽量木材/発泡素材/カーボンファイバー素材/プラスチック素材などの軽量材料の単体またはそれらの組み合わせで構成することとしており、図7(1)(2)のシャフト160では、シャフト本体16に穴(中空部16C)をあけ、その中心に、中空部16Cの大きさに合わせて加工された寸法と形状を持つ軽量の木材を入れることにより、シャフトの木材(主にメープル)そのものがもつ素材の弾性・打感・感触を失うことなく、プレーヤーのプレー感覚を十分に満足させることができる、という各別の性能と特徴をもたらすことができる。
本発明によるシャフト構造では、先端部を軽量化するだけでなく強度や安定性を向上させることを可能としており、例えば図7(3)の内部支持構造体36は、バルサ材と発泡素材との複合構造によって、「後ろ側の約7割をバルサ材+先端側の約3割を発泡素材」として構成した例を示したものであり、このようにして、シャフトの性能を各プレイヤーの好みや技量に容易に合わせて調整することができる。
また、この図7(3)に示した本発明によるシャフト構造では、バルサ材と発泡素材とを複合的に組み合わせて、シャフトの性能を変えることができるが、また、発泡素材の長さもしくは太さによっても、撞いた時の球の軌道を変えることができる。このようなシャフトを用いたときに、例えば、プレイヤーが球の中心からずらした部分を撞いた場合には、発泡素材の部分が多くなればなるほど、球の軌道はひねられても外へ出ずに、真っ直ぐに走っていくこととなる。
本発明によるビリヤードキューの一実施形態にかかる図であり、全体の構造を示す構成図である。 本発明によるビリヤードキューの一実施形態にかかる図であり、シャフトの構造を示す図である。 本発明によるビリヤードキューの一実施形態にかかる図であり、シャフトの断面構造および内部支持構造体の外観を示す図である。 本発明によるビリヤードキューの一実施形態にかかる図であり、シャフトの構造および製造方法を示す図である。 本発明によるビリヤードキューの一実施形態にかかる図であり、フェーラル部材を用いずに、延在接続部と中空部とを一体構造とした内部支持構造体を有するシャフトについて、その構造および製造方法を示す図である。 本発明によるビリヤードキューの一実施形態にかかる図であり、シャフト先端側の構造例を拡大して示す断面による構造図である。 本発明の別の実施形態にかかるビリヤードキューのシャフトについてその内部構造の例を示す構成図である。 本発明のさらに別の実施形態にかかるビリヤードキューのシャフトについてその内部構造の例を示す構成図であり、図7(1)(2)はシャフト先端部側にバルサ材を入れた構造を示し、また、図7(3)はバルサ材と発泡素材からなる複合構造を入れた構造を示す。
符号の説明
100、110、120 シャフト
200 バット
300 ビリヤードキュー
10、11、12、13、14、15 シャフト本体
ga、gb、gc、gd、ge シャフトの外層部
10a シャフト本体の第1端部
10b シャフト本体の第2端部
J1、J2、J3 ジョイント部
20、21、22、23、24、25、26、27、27a、28、29 中空部
a1、b1、c1、d1、 内部支持構造体の外枠部材
a2、b2、c2、d1、d2、e1、e2 内部支持構造体の構成部材
30、31、32、33、34、35 内部支持構造体
31b 内部支持構造体の左側端部
40、41、42、43、44、45 フェーラル部
41b フェーラル部の有底部
50、51、52、53、54 ティップ部(先端部)
c1 内部支持構造体の外郭体
c2 内部支持構造体の支持体
x1 内部支持構造体の円環状枠体部材
y1 内部支持構造体の内部支持部材
z1 内部支持構造体の枠体間支持部材
K1 成型用の型体
S10、S20 空隙
60 フェーラル一体型の内部支持構造体
60a フェーラル一体型構造の内部支持構造体の内部部分
60b 内部支持構造体のフェーラル部分(延在接続部)
10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G、10H シャフト本体
30A、30B、30C、30D 内部支持構造体
30E、30F、30G、30H フェーラル一体型の内部支持構造体
e1、f1、g1 延在接続部
e2、f2、g2 中空部の内部の支持部材
40A、40B、40C、40D、40G、40H フェーラル部
50A、50B、50C、50D、50E、50F、50G、50H ティップ部(先端部材)
70、70B、70C、70D、70F 弾性パッド
80 内部支持構造体
80A 内部支持構造体のパイプ部材
80B 内部支持構造体の構造本体部
80C 内部支持構造体の充実部
90 樹脂
160 シャフト
16 シャフト本体
46 フェーラル部
56 ティップ部
16C 中空部
36 内部支持構造体
h6 内部支持構造体の長さ
36A、36a バルサ材からなる軽量木材
36b 発泡素材からなる軽量材料

Claims (5)

  1. バットとシャフトとがジョイントを介して接続されて、棒状一体的に構成されるビリヤードキューにおいて、
    前記シャフトは、その長手方向の中心軸に添って内部を貫通するように設けられる中空部を備え、
    前記中空部の内部には、この中空部を内側から支持するための内部支持構造体を配設する、ことを特徴とするビリヤードキュー。
  2. 請求項1に記載のビリヤードキューにおいて、
    前記中空部の内部支持構造体は、(a)前記中空部の内壁面に当接して支持する外郭体とこの外郭体を支持する支持部材とを備える構成、(b)前記中空部の内壁面に当接して支持する支持部材を備える構成、のいずれかまたはその両方を備えて構成される、ことを特徴とするビリヤードキュー。
  3. 請求項1または2に記載のビリヤードキューにおいて、
    前記シャフトは、シャフト本体−フェーラル部−先端部材の各部材がこの配列で棒状一体的に組み合われて構成され、
    前記中空部は、前記シャフト本体と前記フェーラル部の内部を貫通して設けられる、ことを特徴とするビリヤードキュー。
  4. 請求項1または2に記載のビリヤードキューにおいて、
    前記シャフトは、内部に前記中空部が設けられたシャフト本体−延在接続部−先端部材の各部材がこの配列で棒状一体的に組み合われて構成され、
    前記内部支持構造体は、前記中空部の内部の支持部材と前記延在接続部とが一体的に形成された一体型支持構造体として構成される、ことを特徴とするビリヤードキュー。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載のビリヤードキューにおいて、
    前記内部支持構造体の材料は、木材/発泡ウレタン/発泡スチロール/発泡ポリエチレン/スタイロフォーム/プラスチック素材/ファイバー素材/軽金属の素材のいずれかから構成される、ことを特徴とするビリヤードキュー。
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