JP2002346023A - ビリヤードキュー - Google Patents

ビリヤードキュー

Info

Publication number
JP2002346023A
JP2002346023A JP2001161382A JP2001161382A JP2002346023A JP 2002346023 A JP2002346023 A JP 2002346023A JP 2001161382 A JP2001161382 A JP 2001161382A JP 2001161382 A JP2001161382 A JP 2001161382A JP 2002346023 A JP2002346023 A JP 2002346023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
hollow hole
billiard cue
core
extending
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001161382A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Miki
一則 三木
Yuji Miki
雄次 三木
Noriyuki Yoshida
憲行 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MiKi Co Ltd
Original Assignee
MiKi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MiKi Co Ltd filed Critical MiKi Co Ltd
Priority to JP2001161382A priority Critical patent/JP2002346023A/ja
Publication of JP2002346023A publication Critical patent/JP2002346023A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Golf Clubs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャフトの全長においてテーパー、硬さ、重
さ全てを容易に使用者の使い易い理想的な構造に微調整
できるビリヤードキューを提供する。 【解決手段】 バット20を接続する第一端部15とこ
れに対向する第二端部16とを有して棒状に延在して中
心に第一端部15から第二端部16に向かって穿設した
中空穴17を備えるシャフト10を設け、このシャフト
10の第二端部16に取り付けるフェルール13と先端
部14とを有し、シャフト10の中空穴17内にパイプ
状に介在して第一端部15に延在する第一端12aと第
二端部16から所定の距離を有して中空穴17の途中ま
で延在する第二端12bとの長さに形成した芯材12を
備え、このシャフト10の中空穴17内には芯材12の
パイプ状内に内在する第一中空穴17aと芯材12が介
在することなく第二端12bからシャフト10の第二端
部16に向かって穿設された第二中空穴17bとを連通
して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビリヤードキュー
に係り、より詳細にはバット及びシャフトがジョイント
を介して接続されて棒状に延在するビリヤードキューに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビリヤードキューは、シャフト
と、そのシャフトの後端に装着するバットとにより構成
されており、このシャフト及びバットを木材、グラスフ
ァイバー、カーボンファイバー、グラファイト、炭素繊
維などの様々な材質により形成して使用者が使い易いよ
うに調整していた。このビリヤードキューは、ボールを
打撃する際に正確な打点を突くとともに正確なスピード
でスムーズに突き出すため、ボールを突くシャフトの先
端からバットを接続する後端に向かってできる限り同径
の形状、もしくはゆるいテーパーを備えた形状のいずれ
かに形成することが要求される。また、このビリヤード
キューは、シャフトのボールを突く先端側に柔軟性を備
え、バットを接続する後端側に先端の振動を吸収する硬
さを備えることで、シャフトの全長においてボールを正
確に突き出せる硬さを得ることが要求される。さらに、
ビリヤードキューは、シャフトの先端を軽く後端を重く
形成することで、シャフトの先端重量を軽減してより大
きく加速できるバランスのとれた重さを得ることが重要
になる。
【0003】ここで、従来のビリヤードキューには、例
えば、グラスファイバー、カーボンファイバー、グラフ
ァイト、炭素繊維のいずれかにより形成して使用者の使
い易い重量及び硬さに調整したものがある。しかし、こ
のビリヤードキューでは、前述した材質により形成して
いるため、重量及び硬さの微調整が困難であり理想的な
テーパーを形成することが難しかった。さらに、このよ
うな材質からなるシャフトは、使用者がシャフトの先端
を支持してストロークする際、熱が発生して皮膚を火傷
したり、または滑りにくいため正確な打点を突くことが
困難であるということがあった。一方、シャフトを木材
により形成した場合、前述した熱の発生を防止して良好
にストロークすることが可能であるが、理想的なテーパ
ー形状に形成すると、シャフト自体の硬さ、重さが失わ
れるとともに、木材自体の重さが一定しないため調整が
困難であった。
【0004】そこで、従来のビリヤードキューでは、木
材からなり、その中心に金属の芯材を介在して所望の重
さ及び硬さに調整する構造が知られている。このような
従来技術としては、例えば、米国特許第1702292
号などに開示されている。図8は、このような金属の芯
材を介在した従来のビリヤードキューの一実施形態を示
す図である。図8に示すように、金属の芯材を介在した
従来のビリヤードキューの一実施形態は、ボール(図示
せず)を突き出すシャフト60と、そのシャフト60の
後端に装着して使用者が手に握るバット70との2つの
部分から構成している。このシャフト60は、木材から
なり棒状に延在して中心に金属からなるパイプ状の芯材
62を介在している。ここで、芯材62は、金属により
形成しているが、他にもグラスファイバー、カーボンフ
ァイバー、グラファイト、炭素繊維などの材質でも形成
できる。このように従来のビリヤードキューの一実施形
態は、木材のシャフト60に所定の材質からなる芯材6
2を介在することで、木材の素材を保持しつつ所望の状
態にシャフトを調整し、一定の耐久性を得ていた。
【0005】また、これとは異なり、シャフトの先端に
中空穴を穿設して重さを軽減する構造が知られている。
このような従来技術としては、例えば、米国特許第57
25437号などに開示されている。図9は、このよう
なシャフトの先端に中空穴を穿設した従来のビリヤード
キューの他の実施形態を示す図である。図9に示すよう
に、シャフトの先端に中空穴を穿設した従来のビリヤー
ドキューの他の実施形態は、図8に示したビリヤードキ
ューと同様に、ボール(図示せず)を突き出す長細いシ
ャフト80と、そのシャフト80の後端に装着して使用
者が手に握るバット90との2つの部分から構成してい
る。ここで、シャフト80は、木材により形成してボー
ルを突く先端側からバット90側に向かって中空穴80
aを穿設している。これにより従来のビリヤードキュー
の他の実施形態は、シャフト80の先端に設けた中空穴
80aにより、先端部の重量を軽減して打撃の際に大き
く加速することが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ビリヤードキューでは、シャフトの理想的なテーパー、
硬さ、重さのうちいずれか1つまたは2つを個々に調整
する構造であり、シャフトの全長において総合的にテー
パー、硬さ、重さの全てを微調整できる構造でないた
め、製造工程時に使用者の使い易い好適なシャフトに微
調整することが困難であった。本発明はこのような課題
を解決し、シャフトの全長においてテーパー、硬さ、重
さ全てを容易に使用者の使い易い理想的な構造に微調整
できるビリヤードキューを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、バット及びシャフトがジョイントを介し
て接続されて棒状に延在するビリヤードキューであっ
て、バットを接続する第一端部とこれに対向する第二端
部とを有して棒状に延在して中心に第一端部から第二端
部に向かって穿設した中空穴を備えるシャフトと、この
シャフトの第二端部に取り付けるフェルールと、このフ
ェルールに取り付けた先端部と、シャフトの中空穴内に
パイプ状に介在して第一端部に延在する第一端と第二端
部から所定の距離を有して中空穴の途中まで延在する第
二端との長さに形成した芯材とを備え、シャフトの中空
穴内には芯材のパイプ状内に内在する第一中空穴と芯材
が介在することなく第二端からシャフトの第二端部に向
かって穿設された第二中空穴とを連通して設ける。
【0008】ここで、中空穴は、シャフトの中心に第一
端部から第二端部まで貫通して設けていることが好まし
い。また、中空穴の他の実施例は、シャフトの中心に第
一端部から穿設して第二端部側に終端を有して貫通する
ことなく所定の長さに設けることが好ましい。また、シ
ャフトは、第二端部から第一端部に向かって棒状の外形
が所定の長さまで同径で一定の断面直径を有して延在す
る形状、またはゆるいテーパーを有して延在する形状の
いずれかに形成することが好ましい。また、芯材は、中
空穴内でパイプ状に延在する外周に少なくとも1段以上
の段差を有して断面直径を調整することが好ましい。ま
た、シャフトは木材からなり、芯材はグラスファイバ
ー、カーボンファイバー、グラファイト、硬質アルミニ
ウム、鋼材、合成樹脂、炭素繊維、強化木、集成材のい
ずれかにより形成し、シャフトのテーパー、重さ、硬さ
を自由に微調整できるように形成することが好ましい。
また、芯材は、段差を境に両側が各々異なる材質により
形成することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
によるビリヤードキューの実施の形態を詳細に説明す
る。図1は、本発明によるビリヤードキューの第1の実
施形態を示す構成図である。また、図2は、図1に示し
た芯材12の詳細を示す図である。また、図3は、図1
に示したシャフト10の詳細を示す図である。また、図
4は、図3に示したシャフトの他の実施例を示す図であ
る。また、図5は、本発明によるビリヤードキューの第
2の実施形態を示す構成図である。また、図6は、図5
に示した芯材42の詳細を示す図である。また、図7
は、図5に示したシャフトの他の実施例を示す図であ
る。
【0010】図1に示すように、本発明によるビリヤー
ドキューの第1の実施形態は、図8及び図9に示した従
来技術と同様に、ボール(図示せず)を突き出すシャフ
ト10と、そのシャフト10の後端に装着して使用者が
手に握るバット20との2つの部分から構成している。
ここで、シャフト10は、木材により形成し、ジョイン
ト11を備えてバット20を接続する第一端部15と、
ボールを突くためのフェルール13及び先端部14を装
着した第二端部16とを備えている。また、シャフト1
0には、中心に第一端部15から穿設して第二端部16
側に終端を備えて貫通することなく所定の長さに開口し
た中空穴17を備えている。そして、このシャフト10
は、図8及び図9に示した従来技術とは異なり、中空穴
17内にパイプ状に介在して第一端部15に延在する第
一端12aと、第二端部16から所定の距離(図3に示
すF)を備えて中空穴17の途中まで延在する第二端1
2bとの長さに形成した芯材12を設けている。従っ
て、シャフト10の中空穴17内には、芯材12のパイ
プ状内に内在する第一中空穴17aと、芯材12が介在
することなく第二端12bからシャフト10の第二端部
16に向かって穿設された第二中空穴17bとを連通し
て設けている。ここで、芯材12は、硬質アルミニウ
ム、グラスファイバー、カーボンファイバー、グラファ
イト、鋼材、合成樹脂、炭素繊維、強化木、集成材いず
れかの材質により形成している。
【0011】このような構成からなる第1の実施形態
は、ビリヤードキューの全長において理想的なテーパ
ー、硬さ、重さ全てを微調整可能に設けたものであり、
特に、シャフト10の製造時にテーパー、硬さ、重さ全
てを容易に微調整できるように設けたものである。ここ
で、このシャフト10を製造する場合、まず、図2に示
すように、所定の長さAに延在して内径Bと外径Cとを
備えたパイプ状の芯材12を形成する。そして、芯材1
2を形成した後、図3に示すように、第一端部15から
第二端部16まで延在する長さDのシャフト10を設
け、このシャフト10の中心に第一端部15から第二端
部16に向かって中空穴17を穿設する。この際、中空
穴17は、第一端部15から穿設して、シャフト10の
第二端部16から所定の距離Eを備えた位置に終端する
ように穿設する。また、この中空穴17には、シャフト
10の第一端部15から芯材12を嵌入し、第二端部1
6から所定の距離Fを備えた位置まで芯材12の第二端
12bを介在させる。これによりシャフト10の中空穴
17内には、芯材12のパイプ状内に内在する第一中空
穴17aと、芯材12が介在することなく第二端12b
からシャフト10の第二端部16に向かって穿設された
第二中空穴17bとが連設される。尚、シャフト10の
中空穴17は、第一中空穴17a側を先に穿設して芯材
12を介在した後、この芯材12のパイプ状内を介して
第二中空穴17bを穿設することも可能である。
【0012】一方、このようなシャフト10の製造時に
理想的なテーパー、硬さ、重さの全てを全長において微
調整する場合、まず、図3に示したシャフト10の外側
を第二端部16から第一端部15に向かってできる限り
同径の形状、もしくはゆるいテーパーを備えた形状いず
れかに形成する。これによりシャフト10は、ボールを
打撃する際に正確に打点を突くことができるとともに正
確なスピードでスムーズに突き出すことができる。そし
て、シャフト10には、ボールを打撃する際の好適な硬
さ及び重さを与えるために、パイプ状の芯材12を介在
させる。この際、木材からなるシャフト10の芯に用い
る芯材12は、グラスファイバー、カーボンファイバ
ー、グラファイト、硬質アルミニウム、鋼材、合成樹
脂、炭素繊維、強化木、集成材などの材料から最も適し
た材質を選択して使用する。また、芯材12は、図2に
示したパイプ状の形状において、全長の長さA、外形
C、及び内径Bの寸法を所望の形状に自由に変えて使用
する。これによりシャフト10は、図3に示した全長の
長さDにおいて、第一端部15側を所望の硬さ及び重さ
に容易に微調整することができる。また、シャフト10
は、芯材12の長さA(図2参照)を調節して第二端部
16から芯材12の第二端12bまでの距離Fを微調整
することで、第二端部16側の先端に一定の柔軟性を与
えるとともに、この先端の重量を軽減してより大きく加
速することが可能になる。さらに、シャフト10は、第
一端部15から穿設する中空穴17の穿設距離を調整し
て第二端部16から終端までの距離Eを微調整すること
で、前述と同様に第二端部16側の先端に一定の柔軟性
を与え、この先端の重量を軽減してより大きく加速する
ことができる。
【0013】ここで、中空穴17は、シャフト10の第
二端部16から距離Eの位置に終端を備えるように形成
したが、図4に示すように、シャフト30の第一端部3
5から第二端部36まで貫通するように設けても良い。
ここで、図4に示した芯材12は、図2に示した芯材と
同一のものであり、同じ構成要素には同一の符号を記載
するとともに、重複する説明は省略する。このシャフト
30内では、第一端部35から第二端部36まで貫通す
る中空穴37が形成され、この中空穴37内に芯材12
内の第一中空穴37a及び芯材12を介在しない第二中
空穴37bが連通するように形成される。これによりシ
ャフト30は、第二端部36側の先端重量を十分に軽減
でき、且つ、効果的に柔軟性を得ることができる。
【0014】このように本発明によるビリヤードキュー
の第1の実施形態によれば、シャフト内に設けた中空穴
及び芯材を調整可能に設けることで、シャフトの全長に
おける理想的なテーパー、硬さ、重さの全てを自由に微
調整でき、製造工程時に個々の使用者に合った使い易い
シャフトに容易に微調整することが可能になる。次に、
図5乃至図7を参照して本発明によるビリヤードキュー
の第2の実施形態を詳細に説明する。図5に示すよう
に、本発明によるビリヤードキューの第2の実施形態
は、第1の実施形態と同様に、ボール(図示せず)を突
き出すシャフト40と、そのシャフト40の後端に装着
して使用者が手に握るバット(図示せず)との2つの部
分から構成している。ここで、シャフト40は、木材に
より形成し、ジョイント41を備えてバットを接続する
第一端部45と、ボールを突くためのフェルール43及
び先端部44を装着した第二端部46とを備えている。
また、シャフト40には、中心に第一端部45から穿設
して第二端部46側から所定の距離Hに終端を備えて貫
通することなく開口した中空穴47を備えている。そし
て、この中空穴47内には、パイプ状に形成されて第一
端部45に延在する第一端42aと、第二端部46から
所定の距離Iを備えて中空穴47の途中まで延在する第
二端42bとの長さを備える芯材42を介在している。
従って、シャフト40の中空穴47内には、芯材42の
パイプ状内に内在する第一中空穴47aと、芯材42が
介在することなく第二端42bからシャフト40の第二
端部46に向かって穿設された第二中空穴47bとを連
通して設けている。ここで、芯材42は、第1の実施形
態とは異なり、パイプ状に延在する外周に少なくとも1
段以上(図5では1段)の段差42cを備えて断面直径
が先端に向かって細くなるように形成している。また、
この芯材42は、硬質アルミニウム、グラスファイバ
ー、カーボンファイバー、グラファイト、鋼材、合成樹
脂、炭素繊維、強化木、集成材いずれかの材質により形
成している。
【0015】従って、このような構成からなる第2の実
施形態は、第1の実施形態と同様に、図5に示したシャ
フト40内に調整可能な中空穴47と芯材42とを設
け、バット(図示せず)とともにシャフト40側でも理
想的なテーパー、硬さ、重さ全てを容易に微調整できる
ように形成している。また、このシャフト40は、中空
穴47に介在させる芯材42の外周に少なくとも1段以
上の段差42cを設けることで断面直径を調節し、より
細かなテーパー、硬さ、重さの微調整を可能にしたもの
である。
【0016】そして、このシャフト40の製造時に理想
的なテーパー、硬さ、重さの全てを全長において微調整
する場合、まず、図5に示したシャフト40の外周に第
二端部46から第一端部45に向かってできる限り同径
の形状、もしくはゆるいテーパーを備えた形状いずれか
を形成することで、ボールを打撃する際に正確に打点を
突くことができ、且つ、正確なスピードでスムーズに突
き出せるように形成する。また、シャフト40には、ボ
ールを打撃する際の好適な硬さ及び重さを与えるために
パイプ状の芯材42を介在させる。この芯材42は、グ
ラスファイバー、カーボンファイバー、グラファイト、
硬質アルミニウム、鋼材、合成樹脂、炭素繊維、強化
木、集成材などの材料から最も適した材質を選択して使
用する。
【0017】ここで芯材42は、図6に示したように、
パイプ状に延在する外周に段差42cを設け、この段差
42cを境に第一端42a側の外径Kと、第二端42b
側の外径Lとを兼ね備えている。この芯材42には、第
一端42aから第二端42bまでのパイプ状内に一定の
内径Jが連通するように形成している。従って、芯材4
2は、外径K及び外径Lと、内径Jとの寸法を変えるこ
とにより、シャフト42の硬さ及び重量を微調整するこ
とが可能になる。また、芯材42は、第一端42a側の
外径Kが延在する長さMと、第二端42b側の外径Lが
延在する長さNとを前述した寸法とともに変えること
で、シャフト42の全長における部分部分の硬さ及び重
量を細かく自由に微調整することができる。また、芯材
42は、図6に示した第二端42b側の外径Lを段差4
2cにより細く調整できるため、シャフト42の外周先
端を使用者の好みに合わせて細く形成でき、硬さも十分
に保持できる。
【0018】また、シャフト40は、芯材42の長さ
M、Nを調節し、図5に示した第二端部46から芯材4
2の第二端42bまでの距離Iを微調整することで、第
二端部46側の先端に一定の柔軟性を与えることがで
き、且つ、この先端の重量を軽減してより大きく加速す
ることが可能になる。さらに、シャフト40は、第一端
部45から穿設する中空穴47の穿設距離を調整して第
二端部46から終端までの距離Hを微調整することで、
前述と同様に第二端部46側の先端に一定の柔軟性を与
え、この先端の重量を軽減してより大きく加速すること
ができる。
【0019】ここで、中空穴47は、シャフト40の第
二端部46から距離Hの位置に終端を備えるように形成
したが、図7に示すように、シャフト50の第一端部5
5から第二端部56まで貫通するように設けても良い。
ここで、図7に示した芯材42は、図6に示した芯材と
同一のものであり、同じ構成要素には同一の符号を記載
するとともに、重複する説明は省略する。このシャフト
50内では、第一端部55から第二端部56まで貫通す
る中空穴57が形成され、この中空穴57内に芯材42
内の第一中空穴57a及び芯材42を介在しない第二中
空穴57bが連通するように形成される。これによりシ
ャフト50は、第二端部56側の先端重量を十分に軽減
でき、且つ、効果的に柔軟性を得ることができる。ま
た、芯材42は、第一端42aから第二端42bまで同
じ材質により形成したが、例えば、段差42cを境に両
側を各々異なる材質により形成することも可能である。
これによりシャフト50は、芯材42の異なる材質の特
性に応じて、段差42cを境に両側で各々異なる硬さ及
び重さを得ることができる。
【0020】このように本発明によるビリヤードキュー
の第2の実施形態によれば、シャフト内に調整可能な中
空穴及び芯材を設けているため、第1の実施形態と同様
の効果を得ることができるとともに、図5に示した芯材
の外周に段差を設けることでシャフトのテーパー、硬
さ、重さをより細かく微調整することが可能になる。次
に、このように形成された第2の実施形態を用いてシャ
フトの全長における各部分での硬さを具体的な実施例に
より詳細に説明する。尚、このシャフトは、図7に示し
たように、第一端部55から第二端部56まで中空穴5
7が貫通しているものとする。まず、このシャフト50
は、図7にしたように、芯材42の段差42cを境に第
一端部55側にテーパーを形成して延在する区間Oと、
段差42cを境に第二端部56側に芯材42を介在して
延在する区間Pと、芯材42が介在することなく第二端
部56まで中空穴57が連通する区間Qとに分割する。
そして、シャフト50は、区間Oにおいて第一端部55
側の直径Rを21mmとし、段差42c側の直径Sを1
3mmにしており、この直径R、Sの間にテーパーを形
成する。尚、このテーパーを備える区間Oでは、シャフ
ト50の直径が変化するため、直径Rと直径Sとを平均
してシャフト50の直径を17mmとする。また、シャ
フト50は、区間Oでの段差42c側の直径S(13m
m)が区間P及び区間Qに連続して一定に延在したもの
とする。
【0021】また、芯材42は、図6に示した第一端4
2a側の外径Kを10mmとし、第二端42b側の外径
Lを9mmにして、パイプ状内の内径Jを7.5mmと
する。この芯材42は、外径K側の長さM(図7示した
区間Oの長さ)を300mmとし、外径L側の長さN
(図7示した区間Pの長さ)を200mmとする。そし
て、芯材42は、図7に示したように、シャフト50の
中空穴57内に嵌入することで、フェルール53の端部
から第二端42bまでの間に区間Qを形成する。この区
間Qは、シャフト50の第二中空穴57bとフェルール
53の中空穴57とが連通した長さであり、この長さを
240mmとする。
【0022】そして、このように形成したシャフト50
は、一般的にシャフト材の木材として用いる硬質カエデ
材により形成し、芯材として弾性率が24ton/mm
のカーボンファイバーを用いた第1測定体と、芯材の
弾性率が7.4ton/mm のグラスファイバーを用
いた第2測定体とを備え、区間O、P、Q及び全体での
剛性値を各々測定して比較した。また、これとは異なる
シャフトとしては、図7に示した第一端部55から第二
端部56までの全てを硬質カエデ材により形成した第3
測定体を備え、第1及び第2測定体とともに剛性値を比
較した。以下、このように第1〜第3測定体の剛性値を
各々測定して比較した結果に関して表1を参照して詳細
に説明する。
【0023】
【表1】
【0024】表1では、縦軸に各々材質の異なる測定体
(第1〜第3測定体)を示し、横軸に各々測定したシャ
フトの各区間を示しており、材質の変化に対する各区間
での剛性値及び弾性率を記載している。また、表1の横
軸には、各区間(O、P、Q、)に加えてシャフト全体
(O+P+Q)での剛性値及び弾性率を求めて同時に記
載した。表1に示すように、まず、シャフトの全体にお
いて材質を変化させた場合、硬質カエデのみにより形成
した第3測定体は剛性値が3.16Kgmm×10
であるのに対し、カーボンファイバーを複合した第1測
定体は剛性値が4.90Kgmm×10となり1.
5倍の剛性値が得られる。また、グラスファイバーを複
合した第2測定体は、剛性値が3.40Kgmm×1
となり第3測定体とほぼ同等(約1.1倍)の剛性
値が得られる。ここで、第3測定体(カエデ無垢材/比
重約0.7)の場合、第1及び第2測定体の芯材と同形
状の芯部分での重さが25gになる。これに対して、第
1測定体に介在する芯材の重さは20gになり軽量化さ
れ、第2測定体に介在する芯材の重さは第3測定体とほ
ぼ同様の約25gになる。即ち、第1及び第2測定体
は、芯材により第3測定体の重量を大きく変えずに全長
における剛性(硬さ)だけを所望の硬さに調整すること
ができる。このように、本実施の形態におけるシャフト
は、材質を変えることにより、様々な微調整が可能にな
る。
【0025】一方、シャフトの材質を変化させた際に各
区間O、P、Qでの剛性は、まず、区間Oにおいて、第
3測定体の剛性値が5.19Kgmm×10である
のに対し、第1測定体は8.59Kgmm×10
(第3測定体の約1.72倍)となり、第2測定体は
5.80Kgmm×10(第3測定体の約1.12
倍)となる。また、区間Pにおいては、第3測定体の剛
性値が1.77Kgmm×10であるのに対し、第
1測定体は3.37Kgmm×10(第3測定体の
約1.9倍)で、第2測定体は1.98Kgmm×1
(第3測定体の約1.12倍)となるため、第1及
び第2測定体の方が第3測定体より高い剛性が得られる
ことが分かる。そして、区間Qのシャフトの先端部分で
は、第3測定体の剛性値が1.77Kgmm×10
であるのに対し、第1及び第2測定体は共に1.58K
gmm×10(第3測定体の約0.89倍)となり
柔軟性及び軽量化を容易に微調整可能であることが分か
る。
【0026】このように、本発明によるビリヤードキュ
ーは、シャフトの全長に理想的なテーパーを形成するこ
とが可能であり、且つ、芯材の図6に示した長さM、N
と、外径K、L及び内径Jとの寸法を調整することで硬
さ及び重量を微調整できるとともに、図7に示した区間
Qのシャフト内に内在する中空穴57の穿設距離や内径
を調整することで柔軟性(硬さ)と重量とを自由に微調
整でき、シャフト全体おいて様々な微調整が利くように
なる。
【0027】以上、本発明によるビリヤードキューの実
施の形態を詳細に説明したが、本発明は前述した実施の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で変更可能である。例えば、図6に示した芯材に1
段の段差を形成した実施の形態を説明したが、これに限
定されるものではなく、芯材に複数の段差を形成して直
径を徐々に変えることでシャフトの硬さをより細かく微
調整してもよい。
【0028】
【発明の効果】このように本発明によるビリヤードキュ
ーによれば、シャフト内に設けた中空穴及び芯材を調整
可能に設けているため、シャフトの全長における理想的
なテーパー、硬さ、重さの全てを自由に微調整でき、製
造工程時に個々の使用者に合った使い易いシャフトに容
易に微調整することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるビリヤードキューの第1の実施形
態を示す構成図。
【図2】図1に示した芯材の詳細を示す図。
【図3】図1に示したシャフトの詳細を示す図。
【図4】図3に示したシャフトの他の実施例を示す図。
【図5】本発明によるビリヤードキューの第2の実施形
態を示す構成図。
【図6】図5に示した芯材の詳細を示す図。
【図7】図5に示したシャフトの他の実施例を示す図。
【図8】従来のビリヤードキューの一実施形態を示す
図。
【図9】従来のビリヤードキューの他の実施形態を示す
図。
【符号の説明】
10 シャフト 11 ジョイント 12 芯材 12a 第一端 12b 第二端 13 フェルール 14 先端部 15 第二端部 16 第一端部 17 中空穴 17a 第一中空穴 17b 第二中空穴 20 バット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 憲行 群馬県富岡市七日市781番地 株式会社三 木内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バット及びシャフトがジョイントを介し
    て接続されて棒状に延在するビリヤードキューにおい
    て、 前記バットを接続する第一端部とこれに対向する第二端
    部とを有して棒状に延在し、中心に前記第一端部から第
    二端部に向かって穿設した中空穴を備えるシャフトと、 前記シャフトの第二端部に取り付けるフェルールと、 前記フェルールに取り付けた先端部と、 前記シャフトの中空穴内にパイプ状に介在し、前記第一
    端部に延在する第一端と、前記第二端部から所定の距離
    を有して前記中空穴の途中まで延在する第二端との長さ
    に形成した芯材とを備え、 前記シャフトの中空穴内には、前記芯材のパイプ状内に
    内在する第一中空穴と、前記芯材が介在することなく前
    記第二端から前記シャフトの第二端部に向かって穿設さ
    れた第二中空穴とを連通して設けたことを特徴とするビ
    リヤードキュー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のビリヤードキューにお
    いて、 前記中空穴は、前記シャフトの中心に前記第一端部から
    第二端部まで貫通して設けていることを特徴とするビリ
    ヤードキュー。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のビリヤードキューにお
    いて、 前記中空穴は、前記シャフトの中心に前記第一端部から
    穿設して前記第二端部側に終端を有して貫通することな
    く所定の長さに設けていることを特徴とするビリヤード
    キュー。
  4. 【請求項4】 請求項1または2のいずれかに記載のビ
    リヤードキューにおいて、 前記シャフトは、前記第二端部から第一端部に向かって
    棒状の外形が所定の長さまで同径で一定の断面直径を有
    して延在する形状、またはゆるいテーパーを有して延在
    する形状のいずれかに形成したことを特徴とするビリヤ
    ードキュー。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のビリ
    ヤードキューにおいて、 前記芯材は、前記中空穴内でパイプ状に延在する外周に
    少なくとも1段以上の段差を有して断面直径を調整する
    ことを特徴とするビリヤードキュー。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のビリ
    ヤードキューにおいて、 前記シャフトは木材からなり、前記芯材はグラスファイ
    バー、カーボンファイバー、グラファイト、硬質アルミ
    ニウム、鋼材、合成樹脂、炭素繊維、強化木、集成材の
    いずれかにより形成し、前記シャフトのテーパー、重
    さ、硬さを自由に微調整できるように形成したことを特
    徴とするビリヤードキュー。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のビリヤードキューにお
    いて、 前記芯材は、前記段差を境に両側が各々異なる材質によ
    り形成したことを特徴とするビリヤードキュー。
JP2001161382A 2001-05-29 2001-05-29 ビリヤードキュー Pending JP2002346023A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001161382A JP2002346023A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 ビリヤードキュー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001161382A JP2002346023A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 ビリヤードキュー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002346023A true JP2002346023A (ja) 2002-12-03

Family

ID=19004665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001161382A Pending JP2002346023A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 ビリヤードキュー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002346023A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007125108A (ja) * 2005-07-11 2007-05-24 Miki Co Ltd ビリヤードキュー
JP2009201679A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Miki Co Ltd 棒状体およびその製造方法
KR200490304Y1 (ko) * 2018-05-16 2019-10-24 함손 글로벌 컴퍼니 리미티드 볼 제어 강화 기능을 가진 큐 샤프트 및 이의 당구 큐
CN113195066A (zh) * 2018-12-17 2021-07-30 赫慈斯博私人有限责任公司 用于球杆的端件
US20220088470A1 (en) * 2020-02-12 2022-03-24 Jonathan James Demet Rocket Launcher Pool Cue Tech

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1688911A (en) * 1927-04-22 1928-10-23 Robert B Wolpert Billiard cue
US1702292A (en) * 1925-09-03 1929-02-19 Barbarite Corp Billiard cue
US5725437A (en) * 1994-09-29 1998-03-10 Lorraine C. McCarty Billiard/pool cue
JP2001346932A (ja) * 2000-06-09 2001-12-18 Mutsuo Takahira ビリヤード用キュー

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1702292A (en) * 1925-09-03 1929-02-19 Barbarite Corp Billiard cue
US1688911A (en) * 1927-04-22 1928-10-23 Robert B Wolpert Billiard cue
US5725437A (en) * 1994-09-29 1998-03-10 Lorraine C. McCarty Billiard/pool cue
JP2001346932A (ja) * 2000-06-09 2001-12-18 Mutsuo Takahira ビリヤード用キュー

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007125108A (ja) * 2005-07-11 2007-05-24 Miki Co Ltd ビリヤードキュー
JP2009201679A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Miki Co Ltd 棒状体およびその製造方法
KR200490304Y1 (ko) * 2018-05-16 2019-10-24 함손 글로벌 컴퍼니 리미티드 볼 제어 강화 기능을 가진 큐 샤프트 및 이의 당구 큐
CN113195066A (zh) * 2018-12-17 2021-07-30 赫慈斯博私人有限责任公司 用于球杆的端件
US20220088470A1 (en) * 2020-02-12 2022-03-24 Jonathan James Demet Rocket Launcher Pool Cue Tech

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5547189A (en) Golf club and club shaft constructions
US4591157A (en) Golf club shaft
WO1996002301A9 (en) Golf club and club shaft constructions
EP0742034A1 (en) Large golf club head
US6599202B2 (en) Golf club set
US5632692A (en) Golf club with non-circular shaft
US20050197204A1 (en) Shaft for use in golf clubs and other shaft-based instruments and method of making the same
JP2002346023A (ja) ビリヤードキュー
JPH0790044B2 (ja) ゴルフクラブセット
US20200086190A1 (en) Bat with foam core insert
US6565450B1 (en) Golf club set
US6251027B1 (en) Golf putter club
JPS63255077A (ja) 改善されたゴルフクラブパターシャフト
KR102135186B1 (ko) 골프클럽용 샤프트
US11097172B2 (en) Weighting system for putter type golf club
CN112041037A (zh) 羽毛球球拍
GB2251802A (en) Set of golf clubs, golf club, and grip therefor
WO2020228565A1 (zh) 一种用于击打碟球的球杆
CN209451244U (zh) 高尔夫球铁杆
US20020098907A1 (en) Golf club shaft formed of tubular bodies different in flexibility
JP3103727U (ja) グラウンドゴルフクラブのグリップ
JP2002065934A (ja) ビリヤードキュー構造
JP3078194U (ja) ゴルフクラブシャフト
JPS61193680A (ja) ゴルフクラブ用ヘツド
JP4286026B2 (ja) ゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110215