JP2007124904A - 細胞マイクロレオロジー観察・測定用ディスポーザブルチップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 表面に微細な溝111を有し、かつ、溝111以外の部分に貫通孔112を有する第1の基板11と、溝111を有する第1の基板11の表面に接合される平面を有する第2の基板12と、を少なくとも周囲が密となるように接合してなる一体化チップ1を、内部に貫通孔211を有するチップホルダー2に、それぞれの貫通孔同士が当接するように密に貼り付け、前記貫通孔を細胞注入孔とし、かつ、第1の基板11と第2の基板12との接合部に溝111によって形成される空間を細胞の流路としてなる、細胞マイクロレオロジー観察・測定用ディスポーザブルチップ。
【選択図】 図1
Description
例えば、特許文献1記載の細胞走化性検出及び走化細胞分離装置では、流路とウェルが一体的に構築された基板の下面に、光学研磨したガラス基板を、O−リングなどを介しカバーキャップなどを用いて圧着している。
請求項2に係る本発明は、前記第1の基板がシリコン単結晶からなり、前記第2の基板が透明なガラスからなる、請求項1記載の細胞マイクロレオロジー観察・測定用ディスポーザブルチップを提供するものである。
即ち、請求項1に係る本発明によれば、観察装置等の外部要因による圧力変動に影響を受けない、寸法精度の良い細胞流路の微細空間を確保することが可能となることから、細胞マイクロレオロジー観察・測定のデータ再現安定性に優れた細胞マイクロレオロジー観察・測定用ディスポーザブルチップが提供される。
しかも、請求項1に係る本発明によれば、第1の基板と第2の基板とが一体化された一体化チップを用いているため、O−リングやカバーキャップなどが不要となり、部品点数を低減することができる。
さらに、このように第1の基板と第2の基板とが一体化された一体化チップを用いているため、カバーキャップなどによる圧着操作等を省略することができるという操作上のメリットもある。
第1の基板11は、図7、8に示すように、表面に微細な溝111を有し、かつ、前記溝以外の部分に貫通孔112を有するものである。
このような第1の基板11は、細胞マイクロレオロジー観察・測定用基板として通常用いられるものを使用することができる。
この第1の基板11は、請求項2に記載したように、シリコン単結晶からなるものが好ましい。
第1の基板11表面の微細な溝111は、常法に従いエッチング等により形成すればよい。微細な溝111、つまり流路の形状も、細胞マイクロレオロジー(微小流動性)観察用として用いられているものでよく、特に制限はない。
このような第2の基板12も、細胞マイクロレオロジー観察・測定用基板として通常用いられるものを使用することができる。
第2の基板12は、透明な基板が好ましく、請求項2に記載したように、透明なガラスからなるもの(透明なガラス板)がより好ましい。
図7において一体化チップ1の周囲の縁取りしてある箇所が接合してある箇所であって、少なくとも一体化チップ1の周囲が密となるように隙間なく接合すべきである。接合の方法は特に制限されないが、陽極酸化接合によるものが最も好ましい。
図1や図6においてチップホルダー2の上面は、一体化チップ1を収容保持できるように、当該箇所を一体化チップ1と同一形状にくりぬいた形状、つまり断面が略凹状をなしているが、これに限定されるものではない。
チップホルダー2の材質は特に限定されるものではないが、通常、プラスチックなどにより成形されたものが用いられる。
即ち、一体化チップ1における第1の基板11側を、チップホルダー2の上面と当接させ、一体化チップ1における第1の基板11に形成されている貫通孔112と、チップホルダー2に形成されている貫通孔211とが当接するように密に貼り付けてなるものである。貼り付けは、接着剤を用いて行うことができる。この貼り付け時には、内部にゴミ等が入らないように行うべきであり、例えば無菌ルームなどで無菌的に行うとよい。
なお、請求項1に係る本発明の細胞マイクロレオロジー観察・測定用ディスポーザブルチップAは、チップホルダー2の下面、つまり一体化チップ1を収容保持する側と反対側の貫通孔211出口には、ゴミ等が入らないようにプラスチックフィルム等で密封シールして蓋をしておくことが好ましい。
このような細胞マイクロレオロジー観察・測定用ディスポーザブルチップAの大きさは特に限定されないが、通常、その高さが30〜40mm程度のものである。
請求項1に係る本発明においては、このようにして形成される貫通孔を細胞注入孔としており、チップホルダー2の下面側に形成されている貫通孔211からなる細胞注入孔を、別途用意される細胞マイクロレオロジー観察・測定装置の細胞注入管?と連通させることにより、細胞注入が可能となる。
なお、このような貫通孔211は1箇所設けておくこともできるが、図示したように左右に2箇所設けておけば、例えば一方の貫通孔を細胞注入孔とし、他方の貫通孔を廃液取出し孔とすることができる。
前記した細胞注入孔から注入された細胞、例えば血液中の赤血球や白血球は、第1の基板11と第2の基板12との接合部に溝111によって形成される空間を通るときの状態が、別途用意される細胞マイクロレオロジー観察・測定装置によって観察・測定されることになる。
細胞マイクロレオロジー観察・測定装置としては、市販されているものなど公知のものを用いることができる。
このような細胞マイクロレオロジー観察・測定装置に請求項1に係る本発明の細胞マイクロレオロジー観察・測定用ディスポーザブルチップAを組み込むことにより、データ再現安定性よく細胞マイクロレオロジー観察・測定を行うことができる。
1 一体化チップ
2 チップホルダー
11 第1の基板
12 第2の基板
111 溝
112 (一体化チップの)貫通孔
211 (チップホルダーの)貫通孔
3 細胞注入管
4 分注針
5 液面計
6 センサー
7 顕微鏡
8 CCDカメラ
9 コントロールユニット
10 プリンター
11 廃液ボトル
Claims (2)
- 表面に微細な溝を有し、かつ、前記溝以外の部分に貫通孔を有する第1の基板と、前記溝を有する第1の基板の表面に接合される平面を有する第2の基板と、を少なくとも周囲が密となるように接合してなる一体化チップを、内部に貫通孔を有するチップホルダーに、それぞれの貫通孔同士が当接するように密に貼り付け、前記貫通孔を細胞注入孔とし、かつ、前記第1の基板と前記第2の基板との接合部に前記溝によって形成される空間を細胞の流路としてなる、細胞マイクロレオロジー観察・測定用ディスポーザブルチップ。
- 前記第1の基板がシリコン単結晶からなり、前記第2の基板が透明なガラスからなる、請求項1記載の細胞マイクロレオロジー観察・測定用ディスポーザブルチップ。
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Cited By (2)
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- 2005-11-01 JP JP2005317861A patent/JP2007124904A/ja active Pending
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