JP2007121256A - 磁気センサー及びそれを備えたリニアアクチュエータ - Google Patents

磁気センサー及びそれを備えたリニアアクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】磁気センサーの小型化及び低コストを実現する。
【解決手段】本発明の磁気センサーは、第1部材14と第2部材15との間の相対的変位を磁気的に検知する磁気センサーであって、第1部材14にマグネット11が設けられているとともに、第2部材15には、磁石素子から発生する磁束を検出する第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13が設けられており、マグネット11は、マグネット11と第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13との間隙18が相対的変位により変化するように設けられているので、磁気センサーの小型化及び低コストを実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気センサー及びそれを備えたリニアアクチュエータに関するものであり、より具体的には、携帯電子機器に搭載され、ズーム機構に用いられる磁気センサー及びそれを備えたリニアアクチュエータに関する。
近年、携帯電子機器に内蔵されるカメラは高機能化が図られており、光学ズーム機能、オートフォーカス機能が設けられているものが見受けられる。この場合、光学ズーム、またはオートフォーカスを行うためには、内部の光学系を移動させることが一般的である。
そして、内部の光学系を駆動するためのアクチュエータとして、一般的には、ステッピングモータ等が用いられている。しかしながら、ステッピングモータは、モータ自体で回転位置制御が可能である一方、アクチュエータのサイズが大きくなるという問題がある。このアクチュエータのサイズの大小は、特に小型化が必要とされる携帯電子機器において大きな問題となる。
これに対して、寸法的な設計自由度が高く小型化が可能なアクチュエータとして、電磁駆動型のリニアアクチュエータ、または圧電素子を用いた圧電駆動型のアクチュエータが用いられることが考えられる。しかしながら、電磁駆動型のリニアアクチュエータや圧電駆動型のアクチュエータは、その特性上、光学系の位置決めが行われる際に、外部に光学系の位置を検知する位置センサーが別途必要になる。このため、電磁駆動型のリニアアクチュエータや圧電駆動型のアクチュエータが搭載された携帯電子機器では、位置センサーの小型化が必要となってくる。
小型であり、かつ精度が高い位置センサーとしては、例えば特許文献1に開示された磁気変位センサーが挙げられる。特許文献1に記載の磁気変位センサーは、マグネットと磁束検出素子とを組み合わせて磁束を検出することにより、移動体と磁気センサーとの移動量に応じて磁気抵抗が変化し、この磁気抵抗値の変化量を検出することで位置を検出するようになっている。
特表2000−500862号公報(平成12年1月25日公表)
しかしながら、このような従来の位置センサーを備えたアクチュエータでは、内部の光学系の移動に関して、以下に述べるような問題がある。
まず、光学ズーム、オートフォーカスに用いられるカメラの光学系の一例として、図13を用いて説明する。図13は、光学ズーム機構を有したカメラ光学系の部品配置の一例を示す説明図であり、図13(a)は、光ズームが最大広角倍率に設定された場合における部品配置を示し、図13(b)は、光ズームが最大広角倍率と最大望遠倍率との中間倍率(以下、単に中間倍率と記す)に設定された場合における部品配置の一例を示し、図13(c)は、光ズームが最大望遠倍率に設定された場合における部品配置の一例を示す。
図13(a)〜図13(c)に示すように、カメラ光学系は、固定光学系25、移動光学系26、及びその他の光学系27とを備えている。なお、その他の光学系27には、撮像素子等が含まれる。また、光学ズームが最大広角倍率、中間倍率、または最大望遠倍率に設定されている場合、固定光学系25及びその他の光学系27は固定されたままである。一方、移動光学系26は、光ズームの設定に応じて移動する。すなわち、移動光学系26は、光学ズームが最大広角倍率に設定されている場合、WIDE位置(最大広角位置)に移動する。また、光ズームが中間倍率に設定されている場合、移動光学系26は、MIDDLE位置(Wide位置とTele位置との中間位置)に移動する。さらに、光学ズームが最大望遠倍率に設定されている場合、移動光学系26は、TELE位置(最大望遠位置)に移動する。
図13(a)〜図13(c)から判るように、移動光学系26は、ズーム倍率に比例した直線的な動きで移動していない。すなわち、Middle位置からTele位置までの移動光学系26の移動量は、Wide位置からMiddle位置までの移動光学系26の移動量よりも小さくなっている。
移動光学系26がこのような移動経路をとった場合、ズーム、オートフォーカスに必要な位置精度は、移動光学系26が移動する位置により異なる。すなわち、移動光学系26の移動量の大きいWide位置からMiddle位置にかけては、移動光学系26の位置検出精度が比較的緩くてもかまわない。その一方で、移動光学系26の移動量が小さくなるMiddle位置からTele位置にかけては、移動光学系26に高い位置検出精度が要求される。
このように移動光学系26(移動体)の位置検出精度が場所により異なる場合、従来のアクチュエータとしては、以下の2つの構成を備えたものがあった。すなわち、従来のアクチュエータとしては、(1)移動光学系26が移動する全ての移動経路において位置検出精度が高い位置センサーを備えた構成、あるいは(2)検出精度の低い位置センサーと検出精度の高い位置センサーとの2個の位置センサーが配置された構成があった。
しかしながら、全ての移動系路上で位置検出精度の高い位置センサー(例えば特許文献1に記載の磁気変位センサー)は、大型でかつコストが高い。それゆえ、上記(1)の構成では、装置が大型になり、コストが高くなるという問題がある。
一方、上記(2)の構成では、検出分解能の異なるセンサーが2個必要となるため、設置スペースが大きくなり、装置小型化が制約されるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化及び低コストを実現することができる磁気センサー及びそれを備えたリニアアクチュエータを提供することにある。
本発明の磁気センサーは、上記の課題を解決するために、第1部材と第2部材とを備え、両部材間の相対的変位を磁気的に検知する磁気センサーであって、上記第1部材に磁石素子が設けられているとともに、上記第2部材には、磁石素子から発生する磁束を検出する第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子が設けられており、磁石素子は、該磁石素子と第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子との間隔が上記相対的変位により変化するように設けられていることを特徴としている。また、上記第2磁束検出素子は、上記相対的変位により第1磁束検出素子が磁石素子の一方の端部に位置したときに、磁石素子の他方の端部に位置するように設けられていることが好ましい。
本発明の磁気センサーは、第1部材と第2部材との相対的変位を磁気的に検知するものである。この磁気センサーは、移動体の位置を検知するために用いられる。すなわち、本発明の磁気センサーは、移動体による移動変位を、第1部材と第2部材との相対的変位として、磁気的に検知することにより、移動体の位置を検出するものである。
上記の構成によれば、第1部材に設けられた磁石素子は、該磁石素子と第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子との間の間隔が上記相対的変位により変化するように設けられている。それゆえ、第1磁束検出素子または第2磁束検出素子にて検出される磁束は、第1部材と第2部材との間の相対的変位に応じて変化する間隙の幅によって決定される。すなわち、上記の構成によれば、第1部材と第2部材との間の相対的変位に応じて、磁石素子から発生する磁束の強度が変化するようになる。第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子は、このように変化する磁束の強度を検出して、変位信号を出すようになる。
また、磁石素子と第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子との間の間隔が上記相対的変位により変化するように設けられた場合、磁石素子は、第1部材と第2部材との間の相対的変位に応じて変化するような磁束密度分布で磁束を発生する一方、磁石素子の上記相対的変位の方向における端部では、相対的変位に対し急激に磁束密度が上昇するような磁束密度分布で磁束が発生する。
上記第2磁束検出素子が、上記相対的変位により第1磁束検出素子が磁石素子の一方の端部に位置したときに、磁石素子の他方の端部に位置するように設けられている構成では、第1磁束検出素子が磁石素子の一方の端部に位置するまで、第2磁束検出素子が磁石素子の他方の端部に位置することがない。
このため、上記の構成によれば、第1磁束検出素子が磁石素子から発生する磁束(相対的変位に応じて変化するような磁束密度分布)を検出する間、第2磁束検出素子は、磁石素子の他方の端部に位置することがないので、磁石素子から発生する磁束を検出することがない。
そして、相対的変位により第1磁束検出素子が磁石素子の一方の端部に位置すると、第2磁束検出素子は、磁石素子の他方の端部に位置し、この他方の端部で発生する磁束(急激に磁束密度が上昇するような磁束密度分布)を検出することになる。また、第2磁束検出素子が磁石素子の他方の端部に位置するまで、第1磁束検出素子は、磁石素子から発生する磁束(相対的変位に応じて変化するような磁束密度分布)を検出することになる。第2磁束検出素子が位置する他方の端部における磁束密度の変化は、相対的変位に応じた磁束密度の変化(磁石素子から発生する磁束変化)よりもはるかに大きくなっている。このため、第2磁束検出素子が磁石素子の他方の端部に位置したとき、該第2磁束検出素子の磁束密度の検出分解能は、第1磁束検出素子の磁束密度の検出分解能よりもはるかに高くなる。
それゆえ、上記の構成によれば、高い位置検出精度が必要とされる移動体の変位においては、より検出分解能が高い第2磁束検出素子が他方の端部で発生する磁束(急激に磁束密度が上昇するような磁束密度分布)を検出する一方、位置検出精度が比較的緩い移動体の変位においては、第1磁束検出素子が、磁石素子から発生する磁束(相対的変位に応じて変化するような磁束密度分布)を検出することになる。
このようにして、上記の構成によれば、磁石素子1つと磁束検出素子2つとを備えた構成で、位置検出精度の異なる2種類の位置センサーを得ることが可能となり、小型でかつ低コストにできる磁気センサーを実現することが可能になる。
また、本発明の磁気センサーでは、上記磁石素子は、上記相対的変位の方向に対して傾斜した傾斜面を有することが好ましい。
これにより、磁石素子と第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子との間の間隔が上記相対的変位により変化するようになり、磁石素子1つと磁束検出素子2つとを備えた構成で、位置検出精度の異なる2種類の位置センサーを得ることが可能となり、小型でかつ低コストにできる磁気センサーを実現することが可能になる。
また、本発明の磁気センサーでは、上記磁石素子は、上記傾斜面を有するとともに、その少なくとも一方の端部に、上記相対的変位の方向に平行な平坦面を有することが好ましい。また、磁石素子が上記平坦面を有する端部は、磁石素子と第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子との間隔が最も小さくなる端部であることが好ましい。ずなわち、上記磁石素子は、該磁石素子と第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子との間隔が最も小さくなる端部に、上記平坦面を有することが好ましい。
上記の構成によれば、磁石素子は、その少なくとも一方の端部に、相対的変位の方向に平行な平坦面を有しているので、磁石素子が平坦面を有していない場合と比較して、磁石素子の端部近傍にて発生する磁束の磁束密度(急激に磁束密度が上昇するような磁束密度分布を示す)の変化量が大きくなる。それゆえ、上記の構成によれば、高い位置検出精度が必要とされる移動体の変位に対し、第2磁束検出素子がより高い検出分解能で他方の端部で発生する磁束(急激に磁束密度が上昇するような磁束密度分布)を検出することが可能になる。
それゆえ、上記の構成によれば、磁石素子が平坦面を有していない場合と比較して、第2磁束検出素子による位置検出分解能を向上させることが可能になる。
また、上記の構成においては、平坦面は、磁石素子の少なくとも一方の端部に形成されていればよく、磁石素子の相対変位の方向における、一方の端部と他方の端部との両方に平坦面が形成された構成であってもよい。
このような構成であっても、磁石素子が平坦面を有していない場合と比較して、磁石素子の端部近傍にて発生する磁束の磁束密度(急激に磁束密度が上昇するような磁束密度分布を示す)の変化量が大きくなり、位置検出分解能を向上させることが可能になる。
また、本発明の磁気センサーでは、特に、上記磁石素子の平坦面の、相対的変位の方向における長さが1mmであることが好ましい。
また、本発明の磁気センサーでは、上記磁石素子は、上記相対的変位の方向に対して傾斜して第1部材に取り付けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、磁石素子は、上記相対的変位の方向に対して傾斜して第1部材に取り付けられているので、磁石素子と第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子との間隔が上記相対的変位により変化するようになる。それゆえ、上記の構成によれば、磁石素子1つと磁束検出素子2つとを備えた構成で、位置検出精度の異なる2種類の位置センサーを得ることが可能となり、小型でかつ低コストにできる磁気センサーを実現することが可能になる。
本発明のリニアアクチュエータは、上記の課題を解決するために、上述の磁気センサーを備えたリニアアクチュエータであって、第1部材と第2部材との間を相対的に変位させる変位手段と、上記変位手段を電磁駆動する駆動手段とを備えたことを特徴としている。
上記の構成により、磁石素子1つと磁束検出素子2つとを備えた構成で、位置検出精度の異なる2種類の位置センサーを得ることが可能となり、小型でかつ低コストにできるリニアアクチュエータを実現することが可能になる。
また、本発明のリニアアクチュエータでは、上記駆動手段は、電磁駆動用のコイルを備え、上記第1部材に設けられた磁石素子は、上記コイルに対し磁束を与えるようになっていることが好ましい。
このように磁気センサー用の磁石素子と電磁駆動用のコイルに磁束を与える磁石素子とを同一の部材にすることにより、リニアアクチュエータの構成がより簡素化し、低コスト化を達成することができる。
本発明の磁気センサーは、以上のように、上記第1部材に磁石素子が設けられているとともに、上記第2部材には、磁石素子から発生する磁束を検出する第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子が設けられており、第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子は、上記磁石素子との間に間隙を有し、その間隙の幅が上記相対的変位により変化するように設けられている構成である。
また、本発明のリニアアクチュエータは、以上のように、上述の磁気センサーを備えたリニアアクチュエータであって、第1部材と第2部材との間を相対的に変位させる変位手段と、上記変位手段を電磁駆動する駆動手段とを備えた構成である。
これにより、磁石素子1つと磁束検出素子2つとを備えた構成で、位置検出精度の異なる2種類の位置センサーを得ることが可能となり、小型でかつ低コストにできる磁気センサー及びリニアアクチュエータを実現することが可能になるという効果を奏する。
本実施形態の磁気センサー(以下、本磁気センサーと記す)は、第1部材と第2部材とを備え、両部材間の相対的変位を磁気的に検知するというものである。本磁気センサーは、移動体の位置を検知するために用いられる。第1部材と第2部材との相対的変位と移動体の移動変位とは連動している。すなわち、本磁気センサーは、移動体による移動変位を、第1部材と第2部材との相対的変位として、磁気的に検知することにより、移動体の位置を検出するものである。例えば、図13に示すように、内部光学系26がWIDE位置からMIDDLE位置に移動したときに、本磁気センサーは、内部光学系26の移動による変位(WIDE位置からMIDDLE位置への変位)を、第1部材と第2部材との相対的変位として、磁気的に検知する。
本発明の一実施形態について図1〜図6に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本磁気センサーの要部構成を示し、図1(a)は、斜視図であり、図1(b)は、側面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本磁気センサーは、第1部材14と第2部材15とを備えたものである。第1部材14には、マグネット(磁石素子)11が一体的に取り付けられている。また、第2部材15には、第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13が一体的に取り付けられている。また、第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13は、ホール素子からなっている。また、マグネット11は、第1部材14の移動方向(矢印16)対し垂直な磁束を形成する。
マグネット11と第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13とは、互いに対向するように配置されている。そして、第1部材14と第2部材15との間では、互いに相対移動可能になっている。図1では、マグネット11が取り付けられた第1部材14が、矢印16の方向に往復移動可能になっている一方、第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13が取り付けられた第2部材15は、固定されている。
また、本磁気センサーでは、マグネット11と第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13との間に、間隙18(図2参照)が形成されるように、第1部材14及び第2部材15が配置されている。また、マグネット11が、第1部材14の移動方向(相対的変位の方向)(矢印16)に対し傾斜した傾斜面17を有している。すなわち、マグネット11は、矢印16に対し垂直な側方の方向19において、略台形形状になっている(図1(b)参照)。これにより、第1部材14が矢印16に移動し、その位置が変位すると、間隙18の高さがその変位に応じて変化するようになる。
本磁気センサーにおいては、第1磁束検出素子12または第2磁束検出素子13にて検出される磁束は、第1部材14の移動方向に応じて変化する間隙18の高さによって決定される。すなわち、本磁気センサーでは、第1部材14と第2部材15との間の相対移動による位置変化に応じて、マグネット11から発生する磁束の強度が変化するようになる。第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13は、このように変化する磁束の強度を検出する。従って、本磁気センサーでは、第2部材15に対して第1部材14が変位すると、その変位に応じて変化した磁束を、第1磁束検出素子12または第2磁束検出素子13が検出して、変位信号を出すようになる。
以下、本磁気センサーにおけるマグネット11から発生する磁束について、図1(b)及び図2に基づいて説明する。図2は、マグネット11の傾斜面17から発生する磁束の磁束密度分布を示したグラフである。なお、図2において、横軸はマグネット11の移動方向(矢印16)における長さを示す。縦軸は磁束密度を示している。また、図2では、マグネット11の移動方向(矢印16)における長さ(マグネット長)は、8mmである。また、図1(b)には、傾斜面17から発生する磁束の磁束密度分布を分かりやすくするために、マグネット端を示している。
図2に示すように、マグネット端11aの約1mm内側からマグネット端11bの約1mmまでの領域d1における磁束密度は、緩やかに変化するような分布を示す。この磁束密度の分布は、第1部材14の移動方向に応じて変化する間隙18の高さに依存した分布である。
一方、マグネット端11bから約0.5mmの領域d2における磁束密度は、急激に変化するような分布になっている。すなわち、領域d2における磁束密度は、上記領域d1における磁束密度よりも、変化が大きくなっている。
本磁気センサーは、このような領域d1と領域d2とにおける磁束密度変化(磁束密度分布)の違いを利用したものである。
図13に示すように、移動光学系26の位置検出精度が場所により異なる場合、本磁気センサーでは、移動光学系26の位置検出精度が比較的緩いWide位置からMiddle位置にかけては、領域d1における磁束密度変化を利用している。その一方で、移動光学系26に高い位置検出精度が要求されるMiddle位置からTele位置にかけては、領域d2における磁束密度変化を利用している。こうすることで、マグネット1つと特性が同じである磁束検出素子2つの構成で、位置検出精度の異なる2種類の位置センサーを得ることが可能になる。それゆえ、小型でかつ低コストにできる磁気センサーを実現することが可能になる。
以下、本磁気センサーによる位置検出方法について、図3〜図6に基づいて、説明する。図3は、内部光学系がWide端位置に移動したときの、マグネット11と、第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13の位置関係を示した側面図である。図4は、内部光学系がMiddle位置に移動したときの、マグネット11と、第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13の位置関係を示した側面図である。図5は、内部光学系がTele端位置に移動したときの、マグネット11と、第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13の位置関係を示した側面図である。図6は、図3〜図5のマグネット11と第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13との位置関係と、図2に示すマグネット11の磁束密度分布とを対応させたグラフである。なお、図3〜図6において、A、A’は、内部光学系がWide端位置に移動したときの第1部材14と第2部材15との間の相対的変位を示しており、B、B’は、内部光学系がMiddle位置に移動したときの第1部材14と第2部材15との間の相対的変位を示しており、C、C’は、内部光学系がTele端位置に移動したときの第1部材14と第2部材15との間の相対的変位を示している。また、A、B、Cは第1磁束検出素子12の位置に相当し、A’、B’、C’は第2磁束検出素子13の位置に相当する。
図3に示すように、内部光学系がWide端位置に移動したとき、第1部材14と第2部材15との間の相対的変位は、第1磁束検出素子12が位置Aに配置される一方、第2磁束検出素子13が位置A’に配置されるような変位となる。第1磁束検出素子12が配置された位置Aは、領域d1内にある。一方、第2磁束検出素子13が配置された位置A’は、領域d1及び領域d2から外れた位置にある。このとき、図6に示すように、第1磁束検出素子12は、領域d1内の位置Aに対応する磁束密度を検出する。そして、磁束検出素子12は、この磁束密度に比例した検出信号を出力する。一方、第2磁束検出素子13は、領域d1及び領域d2から外れた位置A’における磁束密度を検出することになる。しかしながら、図6に示すように、位置A’における磁束密度はほぼ0である。このため、第2磁束検出素子13の信号出力は、ほぼ0となっている。
次に、図4の位置に第1部材14が移動したときについて説明を行う。図4に示すように、内部光学系がMiddle位置に移動したとき、第1部材14と第2部材15との間の相対的変位は、第1磁束検出素子12が位置Bに配置される一方、第2磁束検出素子13が位置B’に配置されるような変位となる。第1磁束検出素子12が配置された位置Bは、領域d1内にある。一方、第2磁束検出素子13が配置された位置B’は、領域d2内にある。このとき、図6に示すように、第1磁束検出素子12は、領域d1内の位置Bに対応する磁束密度を検出する。そして、磁束検出素子12は、この磁束密度に比例した検出信号を出力する。一方、第2磁束検出素子13は、領域d2内にある位置B’における磁束密度を検出することになる。しかしながら、図6に示すように、位置B’における磁束密度はほぼ0である。このため、第2磁束検出素子13の信号出力は、ほぼ0となっている。
続いて、図5の位置に第1部材14が移動したときについて説明を行う。図5に示すように、内部光学系がTele端位置に移動したとき、第1部材14と第2部材15との間の相対的変位は、第1磁束検出素子12が位置Cに配置される一方、第2磁束検出素子13が位置C’に配置されるような変位となる。第1磁束検出素子12が配置された位置Cは、領域d1内にある。一方、第2磁束検出素子13が配置された位置C’は、領域d2内にある。このとき、図6に示すように、第1磁束検出素子12は、領域d1内の位置Cに対応する磁束密度を検出する。そして、第1磁束検出素子12は、この磁束密度に比例した検出信号を出力する。ただし、この場合、図6に示すように、位置Bと位置Cとでは、磁束密度の変化量が少ない。このため、第1磁束検出素子12は、高い位置検出分解能で磁束密度を検出することができない。
一方、第2磁束検出素子13は、領域d2内にある位置C’における磁束密度を検出することになる。図6に示すように、B’位置とC’位置とで磁束密度が急激に変化している。それゆえ、第2磁束検出素子13は、高い位置検出分解能で磁束密度を検出することが可能になる。
つまり、本磁気センサーでは、内部光学系がWide端位置からMiddle位置へ移動したとき、第1部材14の移動により、第1磁束検出素子12は領域d1内にある位置Aから位置Bへ相対的変位する。第1磁束検出素子12がこの変位に応じた磁束密度を検出する。このとき、第2磁束検出素子13は位置A’から位置B’へ相対的変位する。図6に示すように、位置A’から位置B’においては磁束密度がほぼ0になっているので、第2磁束検出素子13の信号出力はほぼ0である。その結果、内部光学系がWide端位置からMiddle位置まで移動する間、第1磁束検出素子12が磁束密度を検出することで、内部光学系の位置が検出される。
一方、内部光学系がMiddle位置からTele端位置へ移動したとき、第1部材14の移動により、第2磁束検出素子13は領域d2内にある位置B’から位置C’へ相対的変位する。第2磁束検出素子13がこの変位に応じた磁束密度を検出する。このとき、第1磁束検出素子12は位置Bから位置Cへ相対的変位する。図6に示すように、位置Bと位置Cとでは、磁束密度の変化量が少ない。このため、第1磁束検出素子12は、高い位置検出分解能で磁束密度を検出することができない。その結果、内部光学系がMiddle位置からTele端位置まで移動する間、第2磁束検出素子13が磁束密度を検出することで、内部光学系の位置が検出される。
このように、本磁気センサーでは、比較的位置検出精度が緩いWide端位置からMiddle位置までの内部光学系の変位に対しては、第1磁束検出素子12により位置A〜位置B(領域d1)までの位置検出を行う一方、高い位置検出精度が必要とされるMiddle位置からTele端位置までの内部光学系の変位に対しては、第2磁束検出素子13により位置B’〜位置C’(領域d2)までの位置検出を行う。
また、領域d2における磁束密度の変化は、領域d1における磁束密度の変化よりも大きくなっている。すなわち、領域d2における磁束密度の検出分解能は、領域d1における磁束密度の検出分解能よりもはるかに高くなっている。本磁気センサーでは、磁束密度の検出分解能が低い領域d1内での相対的変位を磁気的に検出することにより、Wide端位置からMiddle位置へ移動する内部光学系の位置を検出している。また、磁束密度の検出分解能が高い領域d2内での相対的変位を磁気的に検出することにより、Middle位置からTele端位置へ移動する内部光学系の位置を検出している。
こうすることで、マグネット1つと特性が同じである磁束検出素子2つの構成で、位置検出精度の異なる2種類の位置センサーを得ることが可能となる。それゆえ、小型でかつ低コストにできる磁気センサーを実現することが可能になる。
また、本磁気センサーでは第1部材14が移動する構成としている。しかしながら、本磁気センサーは、第1部材14と第2部材15との間の相対的変位を磁気的に検出できるものであれば、特に限定されるものではない。例えば、第1部材14が固定されている一方、第2部材15が移動する構成であっても、まったく同じ効果が得られる。
また、本磁気センサーでは、第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13がそれぞれ、2つの筐体に分かれて配置されている構成であった。しかしながら、本磁気センサーは、この構成に限定されるものではない。例えば、第1磁束検出素子12と第2磁束検出素子13とが1つの筐体内に配置された構成であってもよい。この場合、磁気センサーの製造時に、1つの筐体内部に2つの磁束検出素子(第1磁束検出素子12及び第2磁束検出素子13)が予め位置決めされることになる。このため、2つの磁束検出素子の位置精度が向上するという効果が得られる。
また、図1に示される本磁気センサーでは、マグネット11が、マグネット端11aからマグネット端11bに渡って傾斜した傾斜面17を有する構成であった。しかしながら、本磁気センサーにおけるマグネットは、図1に示される構成に限定されるものではなく、傾斜面に加え、マグネット端に平坦面を有する構成であってもよい。以下、マグネット端に平坦面を有するマグネットについて、図7に基づいて説明する。
図7は、傾斜面に加えマグネット端に平坦面を有するマグネットの別の構成を示す側面図であり、図7(a)は、平坦面を有していないマグネット(すなわち、図1に示されるマグネット)を示し、図7(b)は、移動方向における長さが1mmである平坦面を有するマグネットを示し、図7(c)は、移動方向における長さが2mmである平坦面を有するマグネットを示す。
なお、図7(a)〜図7(c)に示されたマグネットは、何れもマグネット長が8mmであり、一方のマグネット端(マグネット端11a・31a・32a)の高さが0.8mmであり、他方のマグネット端(マグネット端11b・31b・32b)の高さが1.2mmである。また、図7(a)〜図7(c)には、マグネットが取り付けられた第1部材の移動方向(矢印16)を付記している。
図7(b)に示すように、マグネット31は、移動方向(矢印16)に対して傾斜した傾斜面37を有するとともに、マグネット端31b(磁石素子と第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子との間隔が最も小さくなる端部)に、移動方向に平行な平坦面38を有している。また、移動方向における平坦面38の長さは、1mmとなっている。この平坦面38の長さは、図2におけるマグネット端11bから領域d1の1端部(マグネット端11b側の端部)までの距離と等しい。
また、図7(c)に示されたマグネット32は、図7(b)に示されたマグネット31と同様に、移動方向(矢印16)に対して傾斜した傾斜面37’を有するとともに、移動方向に平行な平坦面38’を有する構成になっている。図7(b)に示されたマグネット32と異なる点は、移動方向における平坦面38’の長さが2mmである点である。
以下、図7(a)〜図7(c)に示されたマグネットについて、発生する磁束密度の分布を比較した結果を説明する。
まず、図7(a)に示されたマグネット11と図7(b)に示されたマグネット31とについて、発生する磁束密度の分布を比較した結果を、図8に基づいて、説明する。図8は、図7(a)に示されたマグネット11と図7(b)に示されたマグネット31とについて、磁束密度を比較した結果を示すグラフである。なお、図8において、符号41で示されたグラフがマグネット11から発生する磁束密度の分布を示すグラフであり、符号42に示されたグラフがマグネット31から発生する磁束密度の分布を示すグラフである。
また、図8では、マグネット11の領域d2における磁束密度の変化量をTaとし、マグネット31の領域d2における磁束密度の変化量をTbとしている。同図に示すように、マグネット31の領域d2における磁束密度の変化量Tbは、マグネット11の領域d2における磁束密度の変化量Taよりも大きくなっている。このことから、マグネット31を備えた本磁気センサーでは、領域d2における位置検出精度がさらに向上することがわかる。すなわち、マグネット31を備えた本磁気センサーでは、領域d2における磁束密度の検出分解能がさらに高くなっているため、Middle位置からTele端位置へ移動する内部光学系の位置をより高精度に検出することが可能になる。
なお、図7(b)に示された構成は、マグネット端31b側に平坦面が形成された構成である。しかしながら、本磁気センサーにおいては、平坦面がマグネット端31a側に形成された構成、あるいは、平坦面がマグネット端31a側とマグネット端31b側との両側に平坦面が形成された構成であってもよい。このような構成であっても、位置検出分解能を向上させ、内部光学系の位置をより高精度に検出することが可能になる。
続いて、図7(b)に示されたマグネットと図7(c)に示されたマグネットとについて、発生する磁束密度の分布を比較した結果を、図9に基づいて、説明する。図9は、図7(b)に示されたマグネットと図7(c)に示されたマグネットとについて、磁束密度を比較した結果を示すグラフである。なお、図9において、符号43に示されたグラフが図7(c)に示されたマグネットから発生する磁束密度の分布を示すグラフである。また、図9では、マグネット32の領域d2における磁束密度の変化量をTcとしている。
図9に示すように、マグネット32の領域d2における磁束密度の変化量Tcは、マグネット31の領域d2における磁束密度の変化量Tbよりも小さくなっている。さらに、マグネット32の領域d1においては、磁束密度が大きく変化する箇所が存在する。このため、マグネット32を備えた磁気センサーでは、第1磁束検出素子により領域d1の磁束検出を行う際に障害になる。すなわち、マグネット32を備えた本磁気センサーでは、領域d1における磁束密度大きく変化する箇所が存在するため、Wide端位置からMiddle位置へ移動する内部光学系の位置を検出・制御する上で障害となる。
この図9に示された比較結果から、Wide端位置からMiddle位置へ移動する内部光学系の位置と、Middle位置からTele端位置へ移動する内部光学系の位置との双方を良好に検出する上で、平坦面の長さは略1mm程度であることが望ましいといえる。
また、本磁気センサーでは、マグネット11が第1部材14の移動方向に対し傾斜した傾斜面を有した構成であったが、マグネットと第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子との間の間隙の高さが、第1部材と第2部材との間の相対的変位に応じて変化するような構成であればよい。例えば、磁石素子が第1部材の移動方向に対し傾斜して取り付けられた構成であってもよい。
以下、磁石素子が第1部材の移動方向に対し傾斜して取り付けられた別の構成について、図10に基づいて説明する。
図10に示すように、本磁気センサーは、第1部材14’と第2部材15’とを備えたものである。第1部材14’には、マグネット11’が一体的に取り付けられている。また、第2部材15’には、第1磁束検出素子12’及び第2磁束検出素子13’が一体的に取り付けられている。
図10に示す磁気センサーにおいては、マグネット11’は、図1(b)に示すような略台形形状ではなく、平板形状である。マグネット11’の平面20は、第1部材14’におけるマグネット11’が取り付けられた面と平行になっている。そして、マグネット11’は、第1部材14’の移動方向(相対的変位の方向)(矢印16’)に対して傾斜して取り付けられている。すなわち、本磁気センサーでは、マグネット11’が設けられた第1部材14’が、その移動方向に対し傾斜して配置されている。なお、図10では、マグネット11’の傾斜の状態をより分かりやすくするために、第1部材14’の移動方向に平行な基準面を点線として示している。
一方、第1磁束検出素子12’及び第2磁束検出素子13’は、第1部材14’の移動方向(矢印16’)に対して平行に取り付けられている。
図10に示された構成においても、第1部材14’が矢印16’の方向に移動し、その位置が変位すると、マグネット11’と第1磁束検出素子12’及び第2磁束検出素子13’との間隙の高さがその変位に応じて変化するようになる。また、図9の構成では、マグネット11’の形状が図1に示すマグネット11の形状よりも簡単になるため、低コスト化が可能となる。
図10に示された本磁気センサーにおけるマグネット11’の平面20から発生する磁束について、図11に基づいて説明する。図11は、マグネット11’の平面20から発生する磁束の磁束密度分布を示したグラフである。
マグネット11’の平面20には、第1部材14’の移動方向に応じて磁束密度が緩やかに変化する分布を示す領域(領域d1)と、マグネット端近傍の磁束密度が急激に変化する分布を示す領域(領域d2)とがみられる。
それゆえ、図10に示された本磁気センサーにおいても、このような領域d1と領域d2とにおける磁束密度変化(磁束密度分布)の違いを利用することが可能である。そして、Wide端位置からMiddle位置へ移動する内部光学系の位置と、Middle位置からTele端位置へ移動する内部光学系の位置との双方を良好に検出することが可能になる。
次に、本磁気センサーを備えたリニアアクチュエータの構成の一例について、図12に基づいて、以下に説明する。図12は、本磁気センサーを備えたリニアアクチュエータ(以下、本リニアアクチュエータと記す)の構成を示す斜視図である。
図12に示すように、本リニアアクチュエータは、光学部品を保持するレンズホルダ(変位手段)21、主軸(変位手段)22、副軸(変位手段)23、コイル(駆動手段)24を備えている。主軸22及び副軸23は、レンズホルダ21を1軸方向に移動可能に支持する主軸及び副軸である。また、コイル24はレンズホルダ21を電磁駆動するためのコイルである。
コイル24がレンズホルダ21を電磁駆動すると、コイル24とマグネット11との間に電磁駆動力が発生する。これにより、マグネット11と一体に取り付けられたレンズホルダ21が、主軸22及び副軸23の支持方向(図8に記載の「移動方向」)に移動する。
なお、図8においては、磁気センサーに備えられたマグネット11は、位置検出用の磁束を発生させると同時に、電磁駆動用のコイル24に対して磁束を与えている。このように磁気センサー用のマグネットとコイル24に磁束を与える電磁駆動用のマグネットとを同一の部材(マグネット11)にすることにより、リニアアクチュエータの構成がより簡素化し、低コスト化を達成することができる。
本発明の磁気センサーは、以下の特徴を有する構成であるともいえる。
すなわち、本発明の磁気センサーは、第1部材と第2部材のいずれか一方に取り付けられたマグネットと、他方に設けられた第1、および第2磁束検出素子とからなる磁気センサーにおいて、第1部材と第2部材の相対移動により上記マグネットと上記第1第2磁束検出素子の間隔が変化する構成であるともいえる。
この場合、上記マグネットが台形状となっていることが好ましく、さらにこのマグネットの1端部に1mmの平坦部を有することが好ましい。
すなわち、上記磁石素子は第1部材と第2部材の相対的変位により間隔が可変するように傾斜面を有しているとともに、少なくとも1端部に平坦部を有していることが好ましい。
さらに、上記マグネットが第1部材と第2部材の相対移動経路に対して傾斜して取り付けられていることが好ましい。
また、本発明のリニアアクチュエータは、上記第1部材もしくは上記第2部材のいずれかを移動させる電磁駆動用マグネットと、上記マグネットが同一である構成であるともいえる。
本発明の磁気センサーは、移動体の位置検出精度がズーム位置により異なっているカメラ等の装置全般に適用することが可能であり、簡単な構成で必要な精度で位置検出を行うことが可能となる。特に、電磁駆動型リニアアクチュエータ、圧電駆動型アクチュエータに好適な磁束検出素子を用いた位置センサーに適用できる。
本発明の一実施形態の磁気センサーの要部構成を示し、(a)は、斜視図であり、(b)は、側面図である。 図1に示した磁気センサーにおける、マグネットの傾斜面から発生する磁束の磁束密度分布を示したグラフである。 内部光学系がWide端位置に移動したときの、マグネットと、第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子の位置関係を示した側面図である。 内部光学系がMiddle位置に移動したときの、マグネットと、第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子の位置関係を示した側面図である。 内部光学系がTele端位置に移動したときの、マグネットと、第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子の位置関係を示した側面図である。 図3〜図5のマグネットと第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子との位置関係と、図2に示すマグネットの磁束密度分布とを対応させたグラフである。 傾斜面に加えマグネット端に平坦面を有するマグネットの別の構成を示す側面図であり、(a)は、平坦面を有していないマグネットを示し、(b)は、移動方向における長さが1mmである平坦面を有するマグネットを示し、(c)は、移動方向における長さが2mmである平坦面を有するマグネットを示す。 図7(a)に示されたマグネットと図7(b)に示されたマグネットとについて、磁束密度を比較した結果を示すグラフである。 図7(b)に示されたマグネットと図7(c)に示されたマグネットとについて、磁束密度を比較した結果を示すグラフである。 本発明の磁気センサーの別の構成を示す斜視図である。 図10に示した磁気センサーにおける、マグネットの平面から発生する磁束の磁束密度分布を示したグラフである。 本発明の一実施形態の磁気センサーを備えたリニアアクチュエータの構成を示す斜視図である。 光学ズーム機構を有したカメラ光学系の部品配置の一例を示す説明図であり、(a)は、光ズームが最大広角倍率に設定された場合における部品配置を示し、(b)は、光ズームが最大広角倍率と最大望遠倍率との中間倍率に設定された場合における部品配置の一例を示し、(c)は、光ズームが最大望遠倍率に設定された場合における部品配置の一例を示す。
符号の説明
11,31,32 マグネット(磁石素子)
12 第1磁束検出素子
13 第2磁束検出素子
14 第1部材
15 第2部材
17,37,37’ 傾斜面
38,38’ 平坦面
21 レンズホルダ(変位手段)
22 主軸(変位手段)
23 副軸(変位手段)
24 コイル(駆動手段)
25 固定光学系
26 移動光学系
27 その他の光学系
41 磁束強度分布を示すグラフ
42 磁束強度分布を示すグラフ
43 磁束強度分布を示すグラフ

Claims (9)

  1. 第1部材と第2部材とを備え、両部材間の相対的変位を磁気的に検知する磁気センサーであって、
    上記第1部材に磁石素子が設けられているとともに、上記第2部材には、磁石素子から発生する磁束を検出する第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子が設けられており、
    磁石素子は、該磁石素子と第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子との間隔が上記相対的変位により変化するように設けられていることを特徴とする磁気センサー。
  2. 上記第2磁束検出素子は、上記相対的変位により第1磁束検出素子が磁石素子の一方の端部に位置したときに、磁石素子の他方の端部に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサー。
  3. 上記磁石素子は、上記相対的変位の方向に対して傾斜した傾斜面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の磁気センサー。
  4. 上記磁石素子は、上記傾斜面を有するとともに、その少なくとも一方の端部に、上記相対的変位の方向に平行な平坦面を有することを特徴とする請求項3に記載の磁気センサー。
  5. 上記磁石素子は、該磁石素子と第1磁束検出素子及び第2磁束検出素子との間隔が最も小さくなる端部に、上記平坦面を有することを特徴とする請求項4に記載の磁気センサー。
  6. 上記磁石素子の平坦面の、相対的変位の方向における長さが1mmであることを特徴とする請求項4または5に記載の磁気センサー。
  7. 上記磁石素子は、上記相対的変位の方向に対して傾斜して第1部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気センサー。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の磁気センサーを備えたリニアアクチュエータであって、
    第1部材と第2部材との間を相対的に変位させる変位手段と、
    上記変位手段を電磁駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とするリニアアクチュエータ。
  9. 上記駆動手段は、電磁駆動用のコイルを備え、
    上記第1部材に設けられた磁石素子は、上記コイルに対し磁束を与えるようになっていることを特徴とする請求項8に記載のリニアアクチュエータ。
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