JP2007120355A - 流体輸送装置 - Google Patents

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JP2007120355A
JP2007120355A JP2005311465A JP2005311465A JP2007120355A JP 2007120355 A JP2007120355 A JP 2007120355A JP 2005311465 A JP2005311465 A JP 2005311465A JP 2005311465 A JP2005311465 A JP 2005311465A JP 2007120355 A JP2007120355 A JP 2007120355A
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Kazuo Kawasumi
和夫 河角
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Abstract

【課題】流体を連続して流動する流体輸送装置を簡単な構造で実現し、安価に提供する。
【解決手段】流体輸送装置10は、弾性を有するチューブ40と、チューブ40を直線的
に保持するチューブ枠30と、回転軸Xがチューブ40の長手方向に平行に配設されるチ
ューブ押圧部材50と、チューブ押圧部材50を回転するモーター90と、チューブ押圧
部材50とモーター90とを保持する筐体20と、を備え、チューブ押圧部材50には、
回転軸Xを旋回して形成される螺旋状の押圧部としてのコイル60が設けられ、チューブ
押圧部材50を回転軸Xを中心に回転することによって、コイル60が、旋回しながらチ
ューブ40をチューブ枠30との間で、流体の流入側42から流出側43に向かって順次
押圧し、流体を流動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体輸送装置の構造に関し、詳しくは、螺旋形状の押圧部を有するチューブ
押圧部材によってチューブを流体の流入側から流出側に向かって押圧、流体を流動する小
型の流体輸送装置に関する。
従来、弾性を有するチューブを流体の流入側から流出側に向かって順次押圧して、流体
を流動する小型のポンプ(流体輸送装置)として、回転駆動される駆動軸の軸線に沿って
連続的に取り付けられた複数の偏心カムと、これら各偏心カムの外周に連動して前記軸線
に垂直方向に往復作動する複数のチューブ押圧体とを備え、駆動軸の回転に伴う偏心カム
の回転によりチューブ押圧体が、チューブを上流側から下流側に順次押圧閉塞して流体を
流動する流体輸送装置というものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、回転駆動される駆動軸の軸線に沿って連続的に取り付けられた複数の偏心カムと
、これら各偏心カムの外周に連動して作動する板バネを備え、駆動軸の回転に伴う偏心カ
ムの回転により、板バネが、チューブを上流側から下流側に順次押圧閉塞して流体を流動
する流体輸送装置というものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、上述の特許文献1と同様な作用をする他の流体輸送装置の構造として、共通の駆
動軸の軸線が、軸ジャーナルにより形成され、この軸ジャーナルがそれぞれ偏心カムの一
方の側面で突出しており、それぞれ隣接している偏心カムの凹部内に進入するように構成
されている流体輸送装置も知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、回転軸の軸方向に複数の偏心カムと一体に形成されたカム軸を回転し、チューブ
押圧体をチューブに垂直に押圧して、流体を流動する流体輸送装置も知られている(例え
ば、特許文献4参照)。
さらに、チューブと平行に配置された回転軸と、この回転軸に形成された螺旋状の凸部
とを備えて螺旋状ローラを構成し、この螺旋状ローラを回転し、凸部によってチューブを
押圧して流体を流動するチューブポンプというものも知られている(例えば、特許文献5
参照)。
特開平4−67870号公報(第2頁、図2) 特開平8−170590号公報(第4,5頁、図1) 特表平8−500871号公報(第9,10頁、図5) 特開平10−339271号公報(第6頁、図1) 特開2003−301778号公報(第5,6頁、図2)
このような特許文献1及び特許文献2では、駆動軸(回転軸)に複数の偏心カムの回転
方向の位相をずらしながら挿着する構造である、偏心カムが複数個必要となることから部
品数が増えるため、コスト面で不利である。また、偏心カムの位相を所定の角度にずらし
て挿着しなければならず、位相角度を合わせるための治具等を用意しなければならないの
で、小型する場合には組立作業が困難となる。さらに、位相角度の精度が確保できないと
いうような課題がある。
また、特許文献3によれば、複数の偏心カム(偏心板)それぞれに軸ジャーナルと対応
する凹部を有し、この凹部に軸ジャーナルを挿着して駆動軸の軸線を形成している。各偏
心カムの位相角度は、偏心カムに設けられる差込ピンまたは差込ピン挿入孔のどちらかを
位相角度に合わせて形成して、それぞれ対応する差込ピンと差込ピン挿入孔に挿着する構
造である。従って、各偏心カムの形状が一つ一つ異なり、偏心カムの種類が多くなるため
製造コストが増加するという課題がある。さらに、差込ピンと差込ピン挿入孔との挿着順
を間違えるということも考えられる。
また、特許文献4によれば、偏心カムは、回転軸に一体に形成されるため、位相角度の
精度が確保でき、回転軸としては簡単な構成である。しかしながら、回転軸に位相が異な
る偏心カムを加工形成することは特殊な加工設備が必要となると考えられる。
また、特許文献5によれば、回転軸に形成された螺旋状の凸部によってチューブを押圧
する構造であり、螺旋状ローラは簡単な構造を実現している。しかしながら、回転軸の螺
旋状の凸部は、その断面構造を半円形に形成すること、凸部の起点及び終点を回転軸の外
径に収束する形状を形成することから、螺旋状ローラの製造には、特殊な加工装置や刃具
を必要とし容易ではない。
また、このチューブポンプには、カバーの他に、チューブをスプリングにより押圧する
チューブガイドを備え、構造を複雑にしている。
さらに、このチューブポンプの駆動源は、本体の外部に備えられるため、流体が本体内
部に付着することがあり、フィルムシートの交換等のメンテナンスを必要とする。
本発明の目的は、前述した課題を解決することを要旨とし、流体を連続して流動する小
型の流体輸送装置を簡単な構造で実現し、安価に提供することである。
本発明の流体輸送装置は、弾性を有するチューブと、該チューブを直線的に保持するチ
ューブ枠と、回転軸が前記チューブの長手方向に平行に配設されるチューブ押圧部材と、
前記チューブ押圧部材を回転する駆動源と、前記チューブ押圧部材と前記駆動源とを保持
する筐体と、を備え、前記チューブ押圧部材には、前記回転軸を旋回して形成されるコイ
ルからなる押圧部が設けられ、前記チューブ押圧部材が前記回転軸を中心に回転されるこ
とによって、前記押圧部が旋回しながら、前記チューブを前記チューブ枠との間で、流体
の流入側から流出側に向かって順次押圧し、流体を流動することを特徴とする。
ここで、流体としては、例えば、水、油類、薬液等の液体の他、気体も含まれる。また
、駆動源としては、例えば、モーターを採用することができる。
この発明によれば、チューブ押圧部材に螺旋状のコイルからなる押圧部が形成され、チ
ューブ押圧部材を回転することで、押圧部がチューブを流体の流入側から流出側に向かっ
て順次押圧し、閉塞しながらしごくように流体を流動するため、前述した特許文献1〜特
許文献4のような複数の偏心カムを用いる構造に比べ、構造を格段に簡単にすることがで
きる。
また、押圧部がコイルにより構成され、コイルは、ワイヤフォーミング等で容易に形成
することができ、構成部品数も少ないことからコストが低減でき、安価な流体輸送装置を
提供することができる。
さらに、前述した従来技術のように、偏心カムの位相角度を合わせる作業も不要であり
、偏心カムの位相に依存せずに、流体を連続して流動することができる。
また、詳しくは、後述する実施の形態で説明するが、このような螺旋状の押圧部を有す
るチューブ押圧部材の回転を逆にすれば、流体の流動方向を逆方向に切換えることができ
るという効果もある。
また、前記チューブ押圧部材が、円柱形状の回転軸部と、該回転軸部の外周に螺旋状に
巻回されるコイルからなる押圧部と、前記回転軸部の両端に形成される支持軸と、から形
成され、前記支持軸の一方が、前記駆動源に連結されていることが好ましい。
このような構造によれば、チューブ押圧部材の押圧部は、回転軸部にコイルを巻回して
形成するため、容易に押圧部を形成することができる。また、このように押圧部がコイル
であれば、巻数(条数)を任意に設定することが可能であり、流体の流動速度の調整をこ
の巻数で調整することができる。
また、押圧部は、断面形状が円形であるため、チューブを押圧する際に損傷を与えるこ
とを抑制できるので、長期間にわたって継続使用することができる。
また、前記チューブ押圧部材が、前記回転軸を中心に螺旋状に巻回される押圧部と前記
回転軸の延長上に延在される支持部とから形成されるコイルであって、前記支持部の一方
が、前記駆動源に連結されていることが好ましい。
このようにすれば、チューブ押圧部材をコイルのみで形成し、コイルは螺旋状の押圧部
と、回転軸となる押圧部の両端に延在される支持部を有し、この支持軸にモーターが連結
され、チューブ押圧部材としてのコイルを回転するという極めて簡単な構造の流体輸送装
置を実現することができる。
また、チューブを押圧する際に、過負荷の状態になった場合には、コイルの弾性で、負
荷を吸収することができる。
また、前記チューブ枠には、前記チューブ押圧部材が前記チューブを押圧する長手方向
領域の外側の両側、または流体の流出側に、前記チューブを保持するための突起部が設け
られていることが望ましい。
螺旋状に形成される押圧部が旋回してチューブを押圧するとき、チューブが流体の流動
方向に移動させられることが考えられる。従って、チューブを押圧する範囲の上流側及び
下流側にチューブを保持する突起部を設けることにより、チューブの移動を抑制すること
ができる。
なお、流体の流出側のみに突起部を設けても、チューブが流体の流動方向に移動するこ
とを防止することが可能である。
また、本発明の流体輸送装置は、弾性を有するチューブと、該チューブを直線的に保持
するチューブ枠と、回転軸が前記チューブの長手方向に平行に配設される請求項1ないし
請求項3のいずれか一項に記載のチューブ押圧部材と、前記チューブと前記チューブ押圧
部材との間に、前記チューブに略垂直方向に往復移動が可能に設けられる複数のフィンガ
ーと、前記チューブ押圧部材を回転する駆動源と、前記チューブ押圧部材と前記駆動源と
を保持する筐体と、を備え、前記チューブ押圧部材が前記回転軸を中心に回転されること
によって、前記チューブ押圧部材に設けられる押圧部が、旋回しながら前記複数のフィン
ガーを流体の流入側から流出側に向かって順次押圧し、前記複数のフィンガーが、前記チ
ューブを前記チューブ枠との間で、流体の流入側から流出側に向かって順次押圧し、流体
を流動することを特徴とする。
螺旋状に形成される押圧部によってチューブを押圧する構造では、チューブが、流体の
上流側から下流側に押圧部によって圧し延ばされることが考えられる。従って、チューブ
とチューブ押圧部材との間にフィンガーを備え、フィンガーをチューブの略垂直に押圧す
ることによって、チューブが圧し延ばされることを防止することができる。このことから
、チューブが圧し延ばされることによる流体流動部の直径の変化を抑制し、流体の流動速
度を安定して保持することができる。
また、前記複数のフィンガーの隣接するフィンガー間の間隙が、前記押圧部を形成する
コイルの線径よりも小さいことが好ましい。
このようにすれば、押圧部が複数のフィンガーを連続的に押圧することができるので、
流体を連続的に、ほぼ一定の流動速度を継続することができる。
また、隣接するフィンガー間の間隙が、前記押圧部を形成するコイルの線径よりも小さ
いため、フィンガーの間隙に押し圧部が入り込んでしまうことがないため、コイルを旋回
させた際に空振りすることを防止できる。
また、前記チューブ押圧部材が、円柱形状の回転軸部と、該回転軸部の外周に螺旋状に
巻回されるコイルからなる押圧部と、前記回転軸部の両端に形成される支持軸と、から形
成され、前記コイルの線径が、前記フィンガーの駆動ストロークよりも大きいことが好ま
しい。
従って、フィンガーがチューブを閉塞し、開放するために必要なストロークは、コイル
の線径で律せられるため、ストローク管理が容易にできるという効果がある。
また、押圧部がコイルで形成されると、コイルの断面が円形であり、フィンガーを押圧
する際は滑らかに、開放するときは急峻となり、節度を有するフィンガーの駆動を行うこ
とができる。
また、本発明の流体輸送装置は、前記チューブ押圧部材と、前記駆動源と、前記フィン
ガーと、が前記チューブ枠と前記筐体によって形成される空間内に密閉されていることが
望ましい。
本発明では、駆動部としてのチューブ押圧部材と駆動源とフィンガーとが、チューブ枠
と筐体とにより密閉された空間内に収容されているため、流体輸送装置を流体中や、例え
ば生体内に装着することができる。また、駆動部が外部の環境の影響を受けない構造であ
るため、長期間にわたって使用することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2は本発明の実施形態1に係る流体輸送装置を示し、図3〜図5は実施形態2
、図6、図7は実施形態3を示している。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る流体輸送装置の断面図である。図1において、流体輸送装置
10は、基本構成として、箱状の筐体20と、筐体20の内部にチューブ押圧部材50と
、チューブ押圧部材50に回転駆動力を与える駆動源としてのモーター90と、筐体20
の縁部21の上面をわたって直線的に配設される弾性を有するチューブ40と、チューブ
40を保持するチューブ枠30とから構成されている。
筐体20は、合成樹脂で形成されており、チューブ押圧部材50及びモーター90とを
収容する空間を有している。この筐体20の縁部21の上面には、チューブ40を保持す
るためのチューブ案内溝21a(図2(b)、参照)が形成されている。
チューブ押圧部材50は、円柱形状の回転軸部51と、この回転軸部51の両端に設け
られる支持軸52,53と、回転軸部51の外周に螺旋状に巻回される押圧部としてのコ
イル60とから構成されている。
支持軸52,53は、回転軸部51の端部から回転軸Xの延長上に延在され、支持軸5
2は、筐体20の縁部21に開設される回転軸支持孔24に、また支持軸53は回転軸支
持板25に開設される回転軸支持孔25aに挿入されている。支持軸52,53と回転軸
支持孔24,25aとは遊嵌の関係に設定されている。
また、チューブ40と回転軸Xとは平行に配設されている。つまり、チューブ押圧部材
50は、チューブ40に対して平行である。
押圧部としてのコイル60の断面形状は、チューブ40の流体流動部41を閉塞する状
態と、開放状態と、を形成するために必要な直径を有する円形をしており、本実施形態で
は2巻(2条)巻回されている。巻数は2巻に限定されず1巻でも、2巻よりも多くして
もよい。
コイル60の端部は回転軸部51の断面中心に向かって曲げ込まれた固定部61,62
が形成されており、固定部61,62を回転軸部51に穿設される穴に挿入することで、
回転軸部51に固定される(図2(a)も参照する)。
支持軸52,53のうちの一方の支持軸53は、回転軸支持板25を貫通してモーター
90が配設される空間まで延在され、その先端部には、伝達歯車70が挿着されている。
この伝達歯車70とモーター90の回転軸に挿着されるモーター歯車80とが噛合してい
る。
モーター90は、筐体20に設けられるモーター保持部23内に装着され、チューブ枠
30から突設されたモーター押え部34とモーター保持部材97によって挟着される。モ
ーター90は、このようにして軸方向及び断面方向の移動が規制される(図2(d)も参
照する)。
伝達歯車70とモーター歯車80は、チューブ押圧部材50の回転速度を所望の速度に
するため、増速または減速する歯数比に設定することができる。
チューブ40は、弾性を有し、閉塞、開放の繰り返しに耐えられる材質が用いられ、本
実施形態ではシリコン系のゴムを採用している。そして、チューブ40は、筐体20に設
けられるチューブ案内溝21aとチューブ枠30に設けられるチューブ案内溝31とによ
って保持される(図2(b)も参照する)。
チューブ枠30に設けられるチューブ案内溝31は、チューブ40が配設される範囲全
体にわたって形成され、チューブ40の径方向の位置を確実に保持している。また、チュ
ーブ枠30が筐体20の縁部21に当接する位置には、突起部32が突設され、この突起
部32によって、チューブ40を部分的に付勢して、チューブ40が長手方向に移動する
ことを抑制している。この突起部32は、チューブ押圧部P1,P2が移動する範囲(つ
まりチューブ40を押圧する範囲)の外側における流入口42と流出口43の近傍2箇所
、または、流出口43近傍の1箇所に設けられる。
なお、本実施形態では、筐体20、チューブ枠30共に、合成樹脂からなり、図は省略
しているが、外周の角部が丸められている。また、これらは、流体輸送装置10が生体に
装着して用いられる場合には、生体に影響を与えない材質で形成されることがより好まし
い。
続いて、本実施形態による流体輸送装置10の各構成部の関係について図面を参照して
詳しく説明する。
図2(a)は、図1のA−A切断面を示す断面図、(b)はB−B切断面を示す部分断
面図、(c)はC−C切断面を示す断面図、(d)はD−D切断面を示す断面図である。
図2(a)は、押圧部としてのコイル60の外周部がチューブ40を押圧閉塞している
状態を示している。コイル60は、回転軸部51に巻回され、チューブ押圧部材50とし
て回転軸Xを中心に矢印R方向に回転する。そこで、コイル60の最大外周部が、チュー
ブ40を押圧して流体流動部41(図1、参照)を閉塞する。
なお、筐体20とチューブ枠30とは、螺子95(図は省略)によって螺合固定される
。チューブ枠30の下面側外周には、図で示すように筐体20の縁部21に対応する段が
設けられており、筐体20とチューブ枠30との位置を正確に規制する。つまり、筐体2
0のチューブ案内溝21aとチューブ枠30のチューブ案内溝31との位置を規制し、チ
ューブ40の径方向の位置を規制する(図2(b)、参照)。
チューブ枠30には、チューブ押圧溝33が設けられている。このチューブ押圧溝33
は、コイル60が旋回してチューブ40を移動して押圧する領域(長手方向)よりもやや
大きく、また、チューブ40が押圧された状態(図中、40aで示す)で接触しない範囲
の幅に設定される。チューブ40は、このチューブ押圧溝33の底部とコイル60との間
で閉塞される。
図2(b)は、チューブ40の保持構造を示している。チューブ40は、筐体20の縁
部21の上面に設けられたチューブ案内溝21aと、チューブ枠30に設けられたチュー
ブ案内溝31で形成される空間に保持される。ここで、チューブ案内溝31の幅方向中央
部には、突起部32が突設され、その周囲には凹部が形成されている。突起部32は、押
圧部としてのコイル60がチューブ40を押圧する長手方向領域の外側の両側に設けられ
る。なお、突起部32は、コイル60がチューブ40を押圧する長手方向領域の外側の流
出口43側(流体の流出側)のみに設けてもよい。
この突起部32によって、チューブ40を局所的に押え、チューブ40の長手方向への
移動を規制している。
次に、図2(c)を参照して、回転軸支持板25の構造について説明する。図1も参照
する。回転軸支持板25は板状部材で、筐体20の底部に設けられた溝に植立されている
。そして、回転軸支持板25は筐体20とは螺子96(図は省略)によって螺合固定され
る。
回転軸支持板25の上面にはチューブ案内溝26が設けられ、チューブ枠30のチュー
ブ案内溝31とによりチューブ40の幅方向の位置を規制している。回転軸支持板25に
は、チューブ押圧部材50の支持軸53が回転軸支持孔25aに挿入されている。
次に、図2(d)を参照してモーター90の保持構造について説明する。図1も参照す
る。モーター90は、本実施形態では、円筒形のステッピングモータを採用している。モ
ーター90は、筐体20の底部に設けられたモーター保持部23内に収容され、チューブ
枠30から突設されたモーター押え部34とモーター保持部材97によって保持される。
モーター保持部23の断面形状は、モーター90の外周に沿う形状に形成されている。
また、長手方向は筐体20のモーター保持部23よりも高い壁によって位置が正確に規制
されている。モーター保持部材97は、発泡性樹脂から形成されているので、チューブ枠
30を筐体20に組み込んだ際に、図に示すように変形し、モーター90を確実に保持す
る。
また、チューブ枠30に突設されたモーター押え部34の中央部には、チューブ挿入部
34aが設けられており、チューブ40に影響なく組立てることができる。
また、筐体20とチューブ枠30、チューブ40と筐体20及びチューブ枠30との接
続部にパッキンを用いる、または接着固定することで密閉構造にしている。このようにす
れば、この流体輸送装置の使用環境が限定されない。
本発明の実施形態1は、上述のような構造であり、続いて、この本実施形態による流体
輸送装置10の駆動方法について図1及び図2を参照して説明する。
チューブ押圧部材50は、モーター90によって、回転軸Xを中心に矢印R方向に回転
する、この回転に伴い、押圧部としてのコイル60が回転する。図1では、コイル60の
最外周部がチューブ40を旋回しながら閉塞する。
チューブ40の流体流動部41には、閉塞されていない部分に流体が流入しており、コ
イル60の旋回によって、チューブ押圧部P1,P2が矢印M方向に連続的に移動しチュ
ーブ押圧部P1,P2間に収容される流体が流入口42側から流出口43側に向かって(
矢印f方向)移動し、チューブ押圧部P2が開放される際に流体が流出口43から流出す
る。チューブ40の押圧が開放された部分は、自身の弾性によって初期状態(流体流動部
が開放される状態)に復帰し、この部分に流体が流入する。
コイル60は旋回することにより、螺旋形状をしているためチューブ40を押圧(閉塞
)と開放とを流体の流動方向に移動しながら流体を流動する。
なお、図示しないが、流入口42側には、流体を収容するタンクが接続され、流出口4
3側には、流体を流出するノズル等が装着されている。
また、モーター90を逆回転すれば、チューブ押圧部P1,P2が矢印M方向とは逆方
向に移動し、流体の流動方向を変更することができる。
また、モーター90は、図示しないモーター駆動制御回路及び電源に接続されているが
、これら、モーター駆動制御回路や電源(例えば、電池等)を筐体内部に収容する構造と
することができる。また、駆動源としては、モーターに限らず圧電アクチュエータ等を採
用することができる。
従って、上述した実施形態によれば、チューブ押圧部材50に押圧部としての螺旋状の
コイル60が設けられ、チューブ押圧部材50を回転することで、コイル60の最外周部
がチューブ40を流体の流入口42側から流出口43側に向かって流体流動部41を順次
開放、閉塞動作を繰り返し流体を流動するため、前述した特許文献1〜特許文献4のよう
な複数の偏心カムを用いる構造に比べ、構造を格段に簡単にすることができる。
また、コイル60は、ワイヤフォーミング等により容易に形成することができ、構成部
品数を少なくすることができることからコストを低減でき、安価な流体輸送装置を提供す
ることができる。
さらに、前述した従来技術のように、偏心カムの位相角度を合わせる作業も不要であり
、偏心カムの位相に依存せずに、流体を連続して流動することができる。
また、このような螺旋状のコイル60を有するチューブ押圧部材50の回転方向を逆に
すれば、流体の流動方向を逆方向に切換えることが可能となる効果もある。
また、チューブ押圧部材50の押圧部は、回転軸部51にコイル60を巻回して形成す
るため、容易に押圧部を形成することができ、このように押圧部がコイルであれば、巻数
(条数)を任意に設定することが可能であり、流体の流動速度の調整をこの巻数で調整す
ることができる。
また、コイル60は、断面形状が円形であるため、チューブを押圧する際に損傷を与え
ることを抑制できるので、長期間にわたって継続使用することができる。
また、チューブ枠30には、チューブ40を保持するための突起部32が設けられてい
るので、チューブ押圧部P1,P2が旋回しながら移動してチューブ40を押圧するとき
、チューブ40を流体の流動方向に移動することを防止できる。
さらに、本発明では、駆動部としてのチューブ押圧部材50とモーター90とがチュー
ブ枠30と筐体20とにより密閉された空間内に収容され、チューブ40と、チューブ押
圧部材50とモーター90との接合部も接着剤、パッキンで密閉しているため、流体輸送
装置を流体中や、生体内に装着することができる。また、駆動部が外部の環境の影響を受
けない構造であるため、長期間にわたって使用することができる。
(実施形態2)
続いて、本発明の実施形態2に係る流体輸送装置について図面を参照して説明する。実
施形態2は、前述した実施形態1に対して、チューブ押圧部材をコイルのみで構成したと
ころに特徴を有している。相違部分のみを説明し、共通機能部分には同じ符号を付して説
明する。
まず、チューブ押圧部材としてのコイル160の形状について説明する。
図3は、コイル160を示す正面図である。コイル160は、螺旋状に巻回された押圧
部161と押圧部161の両端を回転軸X方向に延在した支持部163,164とから構
成されている。また、支持部163,164の先端部は滑らかに丸められている。
このコイル160は、チューブ40を閉塞するのに充分な巻外径と、剛性を有し、筐体
20に装着される。
図4は、このコイル160を装着した流体輸送装置10を示す断面図である。図4にお
いて、コイル160は、一方の支持部164が筐体20の縁部21に穿設された回転軸支
持穴24aに挿入され、他方の支持部163は、伝達歯車70の支持軸71に穿設された
コイル支持穴71aに挿入されている。
伝達歯車70は、支持軸71が筐体20に設けられるコイル支持壁201に開設される
回転軸支持孔27を貫通し、さらに、コイル160の支持部163は、回転軸支持孔27
嵌着されている。つまり、コイル160は、伝達歯車70と一体で矢印R方向に回転可能
である。
コイル160の両端の支持部163,164は、回転軸Xの延長上にあるため、コイル
160は、回転軸Xを中心として回転する。モーター90、モーター90の保持構造、及
び伝達歯車70とモーター歯車80との噛合関係は、実施形態1(図1、参照)と同じで
ある。
また、チューブ40、筐体20とチューブ枠30によるチューブ保持構造、筐体20と
チューブ枠30との結合構造も実施形態1と同じであるため説明を省略する。
なお、このコイル160の組立方法について説明する。コイル160は、図示したよう
に一種のコイルバネといえる。従って、長手方向には伸縮が可能であるため、コイルを筐
体20に挿着する際には、コイル160を長手方向に収縮させることによって、容易に挿
着することが可能である。その後、接着等の固定手段で伝達歯車70と一体化する。
伝達歯車70は、モーター側端部に支持軸を設け、この支持軸を筐体20に着脱可能な
保持板98で保持することにより、軸方向の位置が規制される。
次に、チューブ40が押圧された状態を図5を参照して説明する。図4も参照する。
図5は、図4のE−E切断面を示す断面図である。コイル160は、モーター90によ
って、回転軸Xを中心に矢印R方向に回転する、この回転に伴い、チューブ押圧部材とし
てのコイル160が回転し、コイル160(押圧部161)の最外周部がチューブ40を
閉塞する。
なお、筐体20には、コイル160を収納する凹部20aが設けられている。ここで、
この凹部20aは、コイル160の最外周部とは、下方向及び横方向に僅かな間隙を設け
ており、通常は接触しない。しかし、押圧部161がチューブ40を押圧した際にコイル
160が撓んだ場合において、この凹部20aの内周面にコイル160の外周部が当接す
る。そして、その場合においても、押圧部161が確実にチューブ40を閉塞するように
間隙寸法を設定している。
本実施形態による流体輸送装置の駆動方法を簡単に説明する。チューブ40の流体流動
部41には、閉塞されていない部分に流体が流入しており、押圧部161が旋回すること
によって、チューブ押圧部P1,P2が矢印M方向に移動し、このチューブ押圧部間に収
容される流体が流出口43方向に向かって移動し、流体が流出する。チューブ40は、押
圧が開放された部分が、自身の弾性によって初期状態(流体流動部が確保される状態)に
復帰し、この部分に流体が流入する。
コイル160は螺旋形状をしているため、旋回することにより、チューブ40を閉塞と
開放とを流体の流動方向に繰り返し移動しながら流体を流動する。
実施形態2においても、モーター90を逆回転すれば、チューブ押圧部P1,P2が矢
印M方向とは逆方向に移動し、流体の流動方向を切換えることができる。
従って、前述した実施形態2によれば、チューブ押圧部材をコイル160のみで形成し
、コイル160は螺旋状の押圧部161と、回転軸となる押圧部161の両端に延在され
る支持部163,164を有し、この支持部163にモーター90が連結され、チューブ
押圧部材としてのコイル160を回転するとういう極めて簡単な構造の流体輸送装置10
を実現することができる。
また、チューブ40を押圧する際に、過負荷の状態になった場合には、コイルバネの弾
性で、負荷を吸収することができる。
さらに、コイル160の最外周部と、コイル160を収容する凹部20aとの間隙を適
正に設定することで、コイル160が負荷によって撓んだときにおいても、この凹部20
aの内周面でコイル160を支え、確実にチューブ40を押圧することができる。
なお、コイル160の巻数は2巻(2条)に限らず、1巻(1条)または、もっと多く
することもできる。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3について図面を参照して説明する。実施形態3は、前述した
実施形態1、実施形態2が、チューブをチューブ押圧部材によって直接押圧する構造に対
して、チューブとチューブ押圧部材との間にチューブを押圧する複数のフィンガーを備え
ていることに特徴を有している。
なお、本実施形態では、チューブ押圧部材として実施形態1で説明したチューブ押圧部
材50を例示して説明しているが、実施形態2で示したチューブ押圧部材160(コイル
160)を採用することができる。
図6は、実施形態3に係る流体輸送装置を示す部分断面図、図7は、図6のF−F切断
面を示す断面図である。
図6,7において、チューブ40とチューブ押圧部材50との間に棒状のフィンガー1
11〜116が備えられている。フィンガー111〜116は、筐体20とチューブ枠3
0との間に挟着されるフィンガー保持板101に開設される貫通孔に挿入されている。フ
ィンガー111〜116は、チューブ40に沿って流体の流入口42側から流出口43側
に整列配置され、チューブ40に対して略垂直方向に往復移動が可能な構成としている。
フィンガー111〜116のチューブ押圧部材50側の端部は、滑らかに丸められてい
る。また、チューブ40側の端部は、平面部を残しながら角部が丸められ、チューブ40
に対する押圧面積を確保しながら、押圧した際にチューブ40を損傷しない形状にしてい
る。
フィンガー保持板101は、筐体20の縁部21と、チューブ枠30に突出した縁部3
5との間で挟着される。そして、チューブ40は、チューブ枠30に開設されたチューブ
挿入孔36に挿入されて保持される。チューブ挿入孔36は、流体の流入口42近傍にも
開設され、チューブ40が挿入されている。
チューブ枠30には、流出側及び流入側に開設されるチューブ挿入孔36の底部が連続
して延在されたチューブ案内溝31が設けられ、これらチューブ挿入孔36とチューブ案
内溝31とでチューブ40の径方向の位置が正確に規制されている。
また、フィンガー111〜116がチューブ40を押圧(閉塞)する範囲には、図7に
示すように、チューブ押圧溝33が設けられ、チューブ40が押圧された状態(40aで
示す)でもチューブ押圧溝33の側面に対して隙間を有している。
筐体20とフィンガー保持板101とチューブ枠30とは、積層されて螺子95(図は
省略する)によって一体化される。
本実施形態によるチューブ押圧部材50は、螺旋状に形成される押圧部としてのコイル
60が、チューブ押圧部材50が1回転するにつき360度旋回している。つまり、コイ
ル60は、回転軸部51に1巻(1条)形成されている。なお、実施形態1と同様に2巻
分(2条)形成してもよい。
このように構成されたチューブ押圧部材50が図示しないモーターにより回転される。
次に、本実施形態による流体輸送装置10の駆動方法について図6,7を参照して説明
する。チューブ押圧部材50をモーターによって回転軸Xを中心に矢印R方向に回転する
。チューブ押圧部材50が1回転する間に、コイル60は、流体の流入口42側から流出
口43側方向にフィンガー111からフィンガー116までをチューブ40に向かって順
次押圧していく。すると、フィンガー111〜116が順次チューブ40を押圧、閉塞し
ていく。
図6では、その1状態を示している。図6の状態では、コイル60のうちの押圧部60
bがフィンガー116を押し上げ、チューブ40を閉塞している。他のフィンガー111
〜115は、コイル60とは離間しているので、チューブ40を閉塞していない。さらに
、チューブ押圧部材50を回転すると、コイル60の起点60aがフィンガー111を押
し上げ始める。そして、コイル60の最外周部が60cまで移動するとフィンガー112
を押し上げ、チューブ40を閉塞する。フィンガー111は開放されるので、チューブ4
0の弾性力及び自重でチューブ40から離間し、流体流動部41を開放する。開放された
流体流動部41には、流体が流入する。このようにして、フィンガー111〜116を順
次押し上げていき、チューブ40の閉塞、開放を連続的に行い、流体を流入口42側から
流出口43に向かって(矢印f方向)に流体を流動する。
フィンガー111〜116それぞれのチューブ押圧部材50側の端部は丸められており
、コイル60の断面は円形であるため、コイル60が旋回して最外周部が各フィンガーに
接触する位置に達した際、円滑にフィンガーを押し上げていくことができる。また、フィ
ンガー111〜116はコイル60との係合が離れたときに直ちにチューブ40の閉塞を
開放する。フィンガー111〜116は順次連続的に閉塞、開放が継続するため、流体は
連続的に流動する。
また、コイル60の線径は、隣接するフィンガー(例えば、フィンガー115とフィン
ガー116)の隙間よりも大きく設定されており、コイル60が旋回して、フィンガー間
を移動する際に、フィンガー間の隙間に入り込んでしまうことを防止している。
さらに、コイル60の線径は、フィンガー111〜116それぞれが、チューブ40を
閉塞し開放する間のフィンガー駆動ストロークよりも大きく設定されており、必要充分な
ストロークを確保している。
なお、本実施形態では、コイル60は1巻(1条)のみ形成されているが、実施形態1
のように2巻(2条)としてもよい。1巻の場合は、コイル60の1点が移動しながらフ
ィンガーを順次押し上げている(チューブ40を閉塞していく)ため、チューブ40が開
放されている範囲が広く、流体の流動が安定した連続流となる。
ただし、コイル60は、必ず1ヵ所でチューブ40を閉塞している。
従って、前述した実施形態3によれば、実施形態1、実施形態2のように、コイル60
(またはコイル160)によってチューブ40を押圧する構造では、チューブ40は、流
体の流入口42側から流出口43側にコイル60によって圧し延ばされることが考えられ
る。従って、チューブ40とチューブ押圧部材50またはチューブ押圧部材としてのコイ
ル160との間にフィンガー111〜116を備え、フィンガー111〜116をチュー
ブ40に対して略垂直に押圧することによって、チューブ40が圧し延ばされることを防
止することができる。このことから、チューブ40が圧し延ばされることにより生じる流
体流動部41の直径の変化を抑制し、流体の流動速度を安定して保持することができる。
また、チューブ押圧部材50が1回転する間に360度旋回するコイル60が形成され
ていることから、コイルがフィンガー111〜116を円滑、且つ連続的に押圧すること
ができるので、流体を連続的に、ほぼ一定の流動速度をもって流動することができる。
また、前記複数のフィンガーの隣接するフィンガー間の間隙が、前記押圧部を形成する
コイルの線径よりも小さいことが好ましい。
このようにすれば、押圧部が複数のフィンガーを連続的に押圧することができるので、
流体を連続的に、ほぼ一定の流動速度を継続することができる。
また、隣接するフィンガー間の間隙が、コイル60の線径よりも小さいため、フィンガ
ー間の間隙にコイルの一部が入り込んでしまうことがないため、コイル60を旋回させた
際に空振りすることを防止できる。
また、コイル60の線径が、フィンガー111〜116の駆動ストロークよりも大きく
設定しているため、フィンガー111〜116がチューブ40を閉塞し、開放するために
必要なストロークは、コイル60の線径で律せられるため、ストローク管理が容易にでき
るという効果がある。
また、押圧部がコイル60で形成されると、コイル60の断面が円形であり、フィンガ
ー111〜116を押圧する際は滑らかに(徐々に)、開放するときは急峻となり、節度
を有するフィンガーの駆動を行うことができる。
また、コイル60が1巻(1条)であっても、必ず1ヵ所はチューブ40を閉塞してい
るので、駆動を停止しても流体が逆流することはない。
なお、実施形態2,3においても流体輸送装置10は、前述した実施形態1と同様な方
法で密閉構造にすることができる。
なお、本発明は上述したような簡単な構造で構成できるため小型化に好適である。具体
的な実施例としては、チューブ40の直径1.0mm、流体流動部41の直径が0.5m
m、流体輸送装置10は幅20mm、長さ30mm、厚さ10mmのサイズが実現できた
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる
範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明している
が、本発明の技術的思想及び目的の範囲に逸脱することなく、以上説明した実施形態に対
し、形状、材質、組み合わせ、その他の詳細な構成、及び製造工程間の加工方法において
、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質、製造工程などを限定した記載は、本発明の理解を
容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものでないから、それ
らの形状、材質、組み合わせなどの限定の一部もしくは全部の限定をはずした部材の名称
での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、前述の実施形態では、螺旋状に形成される押圧部は1巻(1条)または2巻(
2条)の例を示したが、巻数(条数)は、これに限定されず増やすこともできる。なお、
巻数(条数)を1巻(1条)以下にした場合、流体の流動を間歇流動にすることができる
従って、前述の実施形態1〜実施形態4によれば、流体を連続して流動する小型の流体
輸送装置を簡単な構造で実現し、安価に提供することができる。
本発明の流体輸送装置は、様々な機械装置において、装置内、または装置外に搭載でき
、水や食塩水、薬液、油類、芳香液、インク、気体等の流体の輸送に利用することができ
る。また、流体輸送装置単独で、前記流体の流動、供給に利用することができる。
また、本発明の流体輸送装置は、小型、薄型、そして流体の流量を精度よく管理できる
ので、流体として薬剤等を収容して生体内に植え込むことができ、新薬の開発や治療等に
採用することに適している。
本発明の実施形態1に係る流体輸送装置の断面図。 本発明の実施形態1に係る流体輸送装置を示し、(a)は図1のA−A切断面を示す断面図、(b)はB−B切断面を示す部分断面図、(c)はC−C断面図、(d)はD−D断面図。 本発明の実施形態2に係るコイルを示す正面図。 本発明の実施形態2に係る流体輸送装置を示す断面図。 図4のE−E切断面を示す断面図。 本発明の実施形態3に係る流体輸送装置を示す部分断面図。 図6のF−F切断面を示す断面図。
符号の説明
10…流体輸送装置、20…筐体、30…チューブ枠、40…チューブ、42…チュー
ブの流入口、43…チューブの流出口、50…チューブ押圧部材、60…押圧部としての
コイル。

Claims (8)

  1. 弾性を有するチューブと、該チューブを直線的に保持するチューブ枠と、
    回転軸が前記チューブの長手方向に平行に配設されるチューブ押圧部材と、
    前記チューブ押圧部材を回転する駆動源と、
    前記チューブ押圧部材と前記駆動源とを保持する筐体と、を備え、
    前記チューブ押圧部材には、前記回転軸を旋回して形成されるコイルからなる押圧部が
    設けられ、
    前記チューブ押圧部材が前記回転軸を中心に回転されることによって、前記押圧部が旋
    回しながら、前記チューブを前記チューブ枠との間で、流体の流入側から流出側に向かっ
    て順次押圧し、流体を流動することを特徴とする流体輸送装置。
  2. 請求項1に記載の流体輸送装置において、
    前記チューブ押圧部材が、円柱形状の回転軸部と、該回転軸部の外周に螺旋状に巻回さ
    れるコイルからなる押圧部と、前記回転軸部の両端に形成される支持軸と、から形成され

    前記支持軸の一方が、前記駆動源に連結されていることを特徴とする流体輸送装置。
  3. 請求項1に記載の流体輸送装置において、
    前記チューブ押圧部材が、前記回転軸を中心に螺旋状に巻回される押圧部と前記回転軸
    の延長上に延在される支持部とから形成されるコイルであって、
    前記支持部の一方が、前記駆動源に連結されていることを特徴とする流体輸送装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の流体輸送装置において、
    前記チューブ枠には、前記チューブ押圧部材が前記チューブを押圧する長手方向領域の
    外側の両側、または流体の流出側に、前記チューブを保持するための突起部が設けられて
    いることを特徴とする流体輸送装置。
  5. 弾性を有するチューブと、該チューブを直線的に保持するチューブ枠と、
    回転軸が前記チューブの長手方向に平行に配設される請求項1ないし請求項3のいずれ
    か一項に記載のチューブ押圧部材と、
    前記チューブと前記チューブ押圧部材との間に、前記チューブに略垂直方向に往復移動
    が可能に設けられる複数のフィンガーと、
    前記チューブ押圧部材を回転する駆動源と、
    前記チューブ押圧部材と前記駆動源とを保持する筐体と、を備え、
    前記チューブ押圧部材が前記回転軸を中心に回転されることによって、前記チューブ押
    圧部材に設けられる押圧部が、旋回しながら前記複数のフィンガーを流体の流入側から流
    出側に向かって順次押圧し、前記複数のフィンガーが、前記チューブを前記チューブ枠と
    の間で、流体の流入側から流出側に向かって順次押圧し、流体を流動することを特徴とす
    る流体輸送装置。
  6. 請求項5に記載の流体輸送装置において、
    前記複数のフィンガーの隣接するフィンガー間の間隙が、前記押圧部を形成するコイル
    の線径よりも小さいことを特徴とする流体輸送装置。
  7. 請求項5に記載の流体輸送装置において、
    前記チューブ押圧部材が、円柱形状の回転軸部と、該回転軸部の外周に螺旋状に巻回さ
    れるコイルからなる押圧部と、前記回転軸部の両端に形成される支持軸と、から形成され

    前記コイルの線径が、前記フィンガーの駆動ストロークよりも大きいことを特徴とする
    流体輸送装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の流体輸送装置において、
    前記チューブ押圧部材と、前記駆動源と、前記フィンガーと、が前記チューブ枠と前記
    筐体によって形成される空間内に密閉されていることを特徴とする流体輸送装置。
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