JPH0524977U - 蠕動形輸液ポンプ - Google Patents

蠕動形輸液ポンプ

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JPH0524977U
JPH0524977U JP7141291U JP7141291U JPH0524977U JP H0524977 U JPH0524977 U JP H0524977U JP 7141291 U JP7141291 U JP 7141291U JP 7141291 U JP7141291 U JP 7141291U JP H0524977 U JPH0524977 U JP H0524977U
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JP
Japan
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peristaltic
tube
infusion tube
infusion
pump
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Pending
Application number
JP7141291U
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English (en)
Inventor
吉昭 青木
雅俊 赤堀
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Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ吐出流量をフィンガ部材の蠕動速度に
対応して常に一定に保持できるようにする。 【構成】 輸液チューブ24の入口側24a(および/
もしくは出口側24b)に、輸液チューブに係合してそ
の移動を制止する係合突起32を設ける。これにより、
フィンガ部材10の蠕動作用によって発生していた従来
のチューブ引込み蛇行現象(破線)が阻止され、チュー
ブは最初の装着状態(実線)が保持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、蠕動形輸液ポンプに係り、殊に高精度を要求される医療用蠕動形輸 液ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の蠕動形輸液ポンプは、圧閉板に弾性接触する輸液チューブが 複数のフィンガ部材からなる蠕動機構を介して圧閉板に向けて順次押圧圧閉、開 放されることにより、すなわち輸液チューブに順次しごき作用が付与されること により、輸液チューブ内の液体が輸送されるように構成されている。したがって 、この種のポンプは一種の容積形ポンプの特性を有するので、すなわちフィンガ 部材の蠕動速度が一定であればポンプ吐出量も常に一定に保持されるので、近来 殊に高精度を要求される医療用ポンプとして推奨、利用されるに至っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、従来のこの種の蠕動形輸液ポンプは、以下に述べるような難点を有 することが判明した。
【0004】 すなわち、この種の蠕動形輸液ポンプは、前述したように、輸液チューブがフ ィンガ部材の蠕動運動により圧閉板に対してしごかれることによりポンプ作用が 行われるが、しかるに前記しごき作用において、その作用力は輸液チューブに対 して、大部分は圧閉板に垂直な方向に作用するが、しかしながら輸液チューブ内 液体の流動に伴ないその流動方向、すなわち入口側から出口側へ向けても僅かで はあるがしごき作用する。また、前記流動方向に直角な方向へも同様に僅かでは あるがしごき作用が行われる。したがって、この結果、圧閉板においてポンプ作 用する輸液チューブの有効長さ(チューブの作用有効長さ)は、ポンプ動作の経 過と共に、最初の装着状態(真直な最短長さ)から圧閉板内に引込み滞留された 蛇行状態(延長された長さ)へと変動する。しかるに、ポンプ吐出流量は前記チ ューブの作用有効長さに依存することは明らかであるので、このような状態にお いては、フィンガ部材の蠕動速度が一定であっても、ポンプ吐出流量がポンプ動 作の経過と共に変動することは免ない。しかも、実際の薬液注入においては、注 入量(ポンプ吐出流量)は治療目的等によって異なり、したがってフィンガ部材 の蠕動速度も個々に異なっているので、ポンプは一般に要望されている高精度の 要求を実際には達成することはできなかった。
【0005】 なお、ここで、前述のような難点を解決するものとして、フィンガ部材にチュ ーブの蛇行を防止するガイド部を設けることが提案されるが、このような方法は 、輸液セットの装着(チューブの蠕動機構への装着)を煩雑とするばかりでなく 、ガイド部に薬液が漏洩、固着すると前記輸液セットの装着が不可能となるもの である。また更に、フィンガ部材に防水用の軟質シートを被覆する場合には、ガ イド部の付設は実際上不可能である。
【0006】 そこで、本考案の目的は、簡単な構成でチューブの作用有効長さを一定に保持 できるようにすることにより、ポンプ吐出流量をフィンガ部材の蠕動速度に対応 して常に一定に保持することができる蠕動形輸液ポンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
先の目的を達成するために、本考案に係る蠕動形輸液ポンプは、圧閉板に弾性 接触する輸液チューブを複数のフィンガ部材からなる蠕動機構を介して前記圧閉 板に向けて順次押圧圧閉、開放することにより前記輸液チューブ内の液体を輸送 する蠕動形輸液ポンプにおいて、前記輸液チューブの入口側および/もしくは出 口側に輸液チューブに摩擦係合してその移動を制止する係合突起を設けることを 特徴とする。
【0008】 この場合、蠕動機構を筐体内部に配置すると共に圧閉板および係合突起を前記 筐体に付設した開閉扉に配置し、蠕動機構に輸液チューブを装着した後前記開閉 扉を閉じることにより、輸液チューブに対して前記圧閉板を弾性接触させると共 に係合突起を摩擦係合させるよう構成することができる。
【0009】
【作用】
輸液チューブはその入口側および/もしくは出口側を係合突起を介して制止さ れている。したがって、圧閉板およびフィンガ部材によるしごき作用によってチ ューブにその入口側から出口側へ向け或いはその横方向に向けて引込み力が作用 しても、チューブが圧閉板内に引込み滞留(蛇行)することはない。したがって 、チューブの作用有効長さが一定に保持されるので、ポンプ吐出流量はフィンガ 部材の蠕動速度に対応して常に一定に保持されている。
【0010】
【実施例】
次に、本考案に係る蠕動形輸液ポンプの一実施例を添付図面を参照しながら以 下詳細に説明する。
【0011】 図1乃至図3において、本考案の蠕動形輸液ポンプは、基本的には、複数のフ ィンガ部材10からなる蠕動機構12と押圧ばね14を備えた圧閉板16とから なり、そして実施例においては、蠕動機構12は筐体18の内部に前板20を介 して取付けられている。圧閉板16は、筐体18の扉22を閉じると輸液チュー ブ24が圧閉板16上に弾性接触され、モータ26を駆動するとフィンガ部材 10が蠕動機構12の駆動軸28、偏心カム30を介して蠕動され、これにより 輸液チューブ24が入口側24aから出口側24bへ向けて順次しごかれてポン プ動作が行われる。
【0012】 しかるに、本考案においては、輸液チューブに対してその移動を制止する係合 突起が設けられる。すなわち、扉22における圧閉板16の上部所定位置には突 出された係合突起32が設けられており、そしてこの係合突起32は、扉22が 閉じられると輸液チューブ24の入口側24aに対してこれを閉塞することなく (液体の流動を阻害することなく)摩擦係合されるよう構成されている。なお、 係合突起32は、摩擦力の大きな適宜の材料から構成するか或いはこれを被覆し 、更にその輸液チューブ24との対接面は適宜な凹部に形成することができる。 また、この係合突起32は、必要に応じて、輸液チューブ24の出口側24bに も設けることができる。
【0013】 したがって、このような構成になる本考案の蠕動形輸液ポンプによれば、ポン プ動作時に圧閉板およびフィンガ部材によるしごき作用によってチューブにその 入口側から出口側へ向けて或いはその横方向に向けて引込み力が作用しても、チ ューブが圧閉板内に引込み滞留(蛇行)することがないので、図3に示されるよ うに、輸液チューブ24のポンプ作用有効長さは最初の装着状態における真直な 最短長さを変動することなく保持される。したがって、ポンプ吐出流量はフィン ガ部材10の蠕動速度に対応した一定流量に常に保持される。なお、図3におい て破線で示されている輸液チューブ24の軌跡は、従来のこの種の蠕動形輸液ポ ンプにおけるチューブの蛇行状態を参考までに示したものである。また、本考案 の装置は、単に係合突起を扉に取付けるだけであり、また輸液セットの装着も前 記扉を閉じることによって達成されるので、構造が極めて簡単で且つ取扱い操作 が極めて容易である利点を有する。
【0014】 以上、本考案を好適な実施例について説明したが、本考案は前記実施例におい て多くの設計変更が可能である。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る蠕動形輸液ポンプは、圧閉板に弾性接触す る輸液チューブをフィンガ部材の蠕動運動を介してチューブ入口側から出口側へ 向けて順次しごくことによりポンプ動作を行なうポンプにおいて、輸液チューブ の入口側および/もしくは出口側に輸液チューブに摩擦係合してその移動を制止 する係合突起を設けるよう構成したので、ポンプ動作時における前記しごき作用 によって輸液チューブが圧閉板内に引込み滞留(蛇行)することがない。したが って、輸液チューブポンプの作用有効長さは最初の装着状態の長さを常に保持さ れるので、ポンプ吐出流量はフィンガ部材の蠕動速度に対応して常に一定流量に 保持される。
【0016】 更に、本考案の装置は、単に係合突起を開閉扉に設けるだけであり、また輸液 セットの装着も前記扉を閉じることにより達成されるよう構成することができる ので、構造が簡単で且つ操作が便利である利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る蠕動形輸液ポンプの一実施例を示
す全体斜視図である。
【図2】扉がとじられた状態を示す図1のII−II線
斜視図である。
【図3】図1のIII−III線矢視図である。
【符号の説明】
10 フィンガ部材 12 蠕
動機構 14 押圧ばね 16 圧
閉板 18 筐体 20 前
板 22 扉 24 輸
液チューブ 24a 入口側 24b 出
口側 26 モータ 28 駆
動軸 30 偏心カム 32 係
合突起

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧閉板に弾性接触する輸液チューブを、
    複数のフィンガ部材からなる蠕動機構を介して前記圧閉
    板に向けて順次押圧圧閉、開放することにより、前記輸
    液チューブ内の液体を輸送する蠕動形輸液ポンプにおい
    て、 前記輸液チューブの入口側および/もしくは出口側に、
    輸液チューブに摩擦係合してその移動を制止する係合突
    起を設けることを特徴とする蠕動形輸液ポンプ。
  2. 【請求項2】 蠕動機構を筐体内部に配置すると共に圧
    閉板および係合突起を前記筐体に付設した開閉扉に配置
    し、蠕動機構に輸送チューブを装着した後前記開閉扉を
    閉じることにより、輸液チューブに対して前記圧閉板を
    弾性接触させると共に係合突起を摩擦係合させてなる請
    求項1記載の蠕動形輸液ポンプ。
JP7141291U 1991-09-05 1991-09-05 蠕動形輸液ポンプ Pending JPH0524977U (ja)

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