JP2007119993A - 絹焼成体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】原料である絹素材が本来的に有するしなやかさや柔軟性等の良好な風合いが維持された絹焼成体及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の絹焼成体は、布状の絹素材を減圧雰囲気下で焼成して得られたものである。絹焼成体は、焼成前後での曲げ剛性(gf・cm2/cm)の変化率(〔焼成後の曲げ剛性−焼成前の曲げ剛性〕/焼成前の曲げ剛性×100)が−100〜300%であることを特徴とする。この絹焼成体は、好ましくは燃料電池用のガス拡散層として用いられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、絹焼成体及びその製造方法に関する。本発明に係る絹焼成体は、例えば燃料電池用のガス拡散層、電磁波シールド材、触媒担体等として有用である。
絹素材を焼成して、炭化された絹焼成体を製造することが知られている。例えば、野蚕や養蚕から生じる絹材料を、密閉可能な焼成炉に納置して絶乾状態に乾燥した後、1〜20気圧の窒素ガスやヘリウムガス等の不活性ガスを封入し230〜350℃にて5〜60分加熱して炭化処理することによって、絹材料の特性が残存した炭化処理物を得ることが提案されている(特許文献1参照)。
しかし、この方法では焼成炉内が加圧状態下にあるので、絹材料中に含まれるセリシン等の揮発性物質が揮発しづらく、絹材料中に残存した状態で焼成が進行しやすい。その結果、得られる焼成体においては、当該揮発性物質の炭化物が付着した状態になっており、当該炭化物に起因して焼成体の柔軟性が損なわれてしまう。
前記の技術とは別に、焼成を複数段に分けて行うことで、絹タンパク質の高次構造の急激な分解を避ける技術が提案されている。例えば、不活性ガス雰囲気中で、第1次焼成温度(500℃)までは毎時100℃以下の緩やかな昇温速度で昇温し、第1次焼成温度で数時間保持して一次焼成を行い、次いで一旦常温にまで冷却した後、第2次焼成温度(700℃)まで毎時100℃以下の緩やかな昇温速度で昇温し、第2次昇温速度で数時間保持して二次焼成を行い、次いで再び冷却することが提案されている(特許文献2参照)。
この焼成方法でも焼成炉内は不活性ガスによって加圧状態になっているので、先に述べたとおり、焼成によって得られる焼成体には、揮発性物質の炭化物が付着した状態になっている。従って、当該炭化物に起因して焼成体の柔軟性が損なわれてしまう。尤も、この焼成方法における焼成温度は、先に述べた方法における焼成温度よりも高いので、揮発性物質は揮発しやすい条件になっている。しかし、この方法では、発生した揮発性物質が焼成炉内に付着してしまい焼成炉内が汚染される場合がある。また、焼成炉内に付着した物質がタール状に変性して焼成体上に滴下し、焼成体の品質を劣化させることもある。その上、この焼成方法では昇温と冷却が繰り返し行われるので、焼成が完了するまでに長時間を要し、製造効率の点で有利とは言えない。
特開平10−266010号公報 特開2005−112667号公報
従って本発明の目的は、前述した従来技術が有する種々の欠点を解消し得る絹焼成体及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、布状の絹素材を減圧雰囲気下で焼成して得られ、焼成前後での曲げ剛性(gf・cm2/cm)の変化率(〔焼成後の曲げ剛性−焼成前の曲げ剛性〕/焼成前の曲げ剛性×100)が−100〜300%であることを特徴とする絹焼成体を提供することにより前記目的を達成したものである。
また本発明は、前記絹焼成体の好ましい製造方法として、
布状の絹素材が焼成炉内に収容された状態下に、焼成炉内を吸引減圧しつつ加熱して、絹素材を焼成、炭化させる絹焼成体の製造方法を提供するものである。
本発明の絹焼成体は、原料である絹素材が本来的に有するしなやかさや柔軟性等の良好な風合いが維持されている。従って本発明の絹焼成体は取り扱い性が良好であり、種々の分野に好適に用いられる。また、本発明の絹焼成体の製造方法によれば、焼成炉内を吸引減圧した状態下に焼成加熱が行われるので、絹素材に含まれる揮発性物質が揮発しやすい。つまり当該揮発性物質の焼成に起因する炭化物が、焼成体中に残存しにくい。また吸引減圧によって当該揮発性物質を系外に排出しながら焼成が行われるので、焼成炉内が汚染されにくい。焼成体にタール状の物質等が付着することも防止される。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明の絹焼成体は、絹素材を原料として用い、これを減圧雰囲気下に焼成して得られたものである。本発明における減圧雰囲気とは、絹素材中に含まれている揮発性物質が容易に揮発し得る程度に低い圧力環境をいう。また、本発明における減圧雰囲気は、非酸化性雰囲気、すなわち酸素が存在しない雰囲気をいい、例えば希ガス類元素や窒素ガスなどの不活性ガスが低圧で存在する雰囲気や、真空状態が含まれる。減圧雰囲気は、通常、焼成炉内を真空ポンプで吸引することで実現される。
絹素材としては布状のものであればその種類に特に制限はなく、家蚕や野蚕からなる織物、編物、不織布、これらの複合体、又はこれらと他の材料との複合体等を用いることができる。絹素材はその目付に特に制限はなく、目的とする絹焼成体の具体的な用途に応じて適切な目付のものが選択されて用いられる。本発明で用い得る絹素材の好適な目付は10〜500g/m2である。特に、後述する本発明の製造方法によれば、原料である絹素材が低目付であっても、所望の絹焼成体を得ることができるという利点がある。
本発明の絹焼成体は、焼成前後での曲げ剛性(gf・cm2/cm)の変化率が、従来の絹焼成体よりも小さいことによって特徴付けられる。このような特徴を有する本発明の絹焼成体は、原料である絹素材が本来的に有するしなやかさや柔軟性等の良好な風合いが維持されている。曲げ剛性は、その値が大きいほど曲げ難いことを意味する。曲げ剛性の変化率(%)は、〔焼成後の絹焼成体の曲げ剛性−焼成前の絹素材の曲げ剛性〕/焼成前の絹素材の曲げ剛性×100で定義される。曲げ剛性は、カトーテック製の曲げ試験機KES−FB2を用いて測定される。なお、曲げ剛性は、絹焼成体の流れ方向と幅方向(即ち、原料である絹素材の原反の流れ方向及び幅方向)で値が異なる場合があるが、その場合は、両方の値の平均値を、本発明における曲げ剛性の値と定義する。
本発明の絹焼成体は、前記の式で定義される曲げ剛性の変化率が−100〜300%、好ましくは−80〜200%、更に好ましくは−60〜150%という低い値になっている。つまり、原料である絹素材の曲げ剛性よりも小さくなっているか、又は絹素材の曲げ剛性が大きく損なわれていない。これに対して従来知られている絹焼成体では、その剛性が高すぎることに起因して、曲げ試験を行うと当該焼成体が割れてしまい測定を行うことができないか、又は測定できたとしても、曲げ剛性の変化率は非常に高い値になってしまう。つまり、従来知られている絹焼成体は、原料である絹素材の曲げ剛性が大きく損なわれたものになっている。なお、絹素材の焼成によらず、カーボンファイバーを織り込んで布状物を作製することは可能であるが、薄手の布状物を作製して本発明の絹焼成体が有するしなやかさや柔軟性と同等の性能を達成することは容易でない。曲げ剛性の変化率を上述の範囲内とするためには、例えば後述する方法に従い絹焼成体を製造すればよい。
本発明の絹焼成体の曲げ剛性の変化率は前記の範囲であるが、絹焼成体それ自体の曲げ剛性の値は、0.001〜1gf・cm2/cm、特に0.02〜0.1gf・cm2/cmであることが好ましい。
曲げ剛性の変化率が前記の範囲であることに加え、本発明の絹焼成体は焼成前後での曲げヒステリシスの変化率が低いことも好ましい。曲げヒステリシス(gf・cm/cm)は、曲げに対する回復の速さの尺度となるものであり、その値が大きいほど回復が遅いことを意味する。曲げヒステリシスの変化率(%)は、〔焼成後の絹焼成体の曲げヒステリシス−焼成前の絹素材の曲げヒステリシス〕/焼成前の絹素材の曲げヒステリシス×100で定義される。曲げヒステリシスは、前述の曲げ剛性と同様に、カトーテック製の曲げ試験機KES−FB2を用いて測定される。本発明の絹焼成体は、前記の式で定義される曲げヒステリシスの変化率が−100〜100%、好ましくは−80〜80%、更に好ましくは−50〜50%という低い値になっている。つまり、原料である絹素材の曲げヒステリシスが大きく損なわれていない。なお、曲げヒステリシスは、絹焼成体の流れ方向と幅方向(即ち、原料である絹素材の原反の流れ方向及び幅方向)で値が異なる場合があるが、その場合は、両方の値の平均値を、本発明における曲げヒステリシスの値と定義する。曲げヒステリシスの変化率を上述の範囲内とするためには、例えば後述する方法に従い絹焼成体を製造すればよい。
本発明の絹焼成体の曲げヒステリシスの変化率は前記の範囲であるが、絹焼成体それ自体の曲げヒステリシスの値は、0.0001〜1gf・cm/cm、特に0.002〜0.02gf・cm/cmであることが好ましい。
曲げ剛性の変化率及び曲げヒステリシスの変化率の値が上述した範囲であることに加え、本発明の絹焼成体は、単位厚み当たりの曲げ剛性の値が0.05〜1.0(gf・cm2/cm)/mm、特に0.1〜0.5(gf・cm2/cm)/mmであることが、しなやかで柔軟な風合いとなることから好ましい。単位厚み当たりの曲げ剛性の値は、本発明の絹焼成体の曲げ剛性の値を上述の方法で測定し、その測定値を絹焼成体の厚み(mm)で除すことで得られる。
本発明の絹焼成体の厚みは、定圧厚み測定器によって測定される。本発明において用いた定圧厚み測定器は、東洋精機製作所製のNo.132である。この測定器は、加える荷重の値が可変になっておらず、常に一定の荷重のみが測定可能なものである。本発明の絹焼成体の厚みに特に制限はないが、薄手の絹帛を原料として焼成体を製造する場合には、焼成後の厚みが30〜200μm、特に40〜100μmであることが好ましい。
単位厚み当たりの曲げ剛性の値が上述した範囲であることに加えて、本発明の絹焼成体は、単位厚み当たりの曲げヒステリシスの値が0.01〜1.0(gf・cm/cm)/mm、特に0.03〜0.2(gf・cm/cm)/mmであることが、上述した理由と同様の理由により好ましい。単位厚み当たりの曲げヒステリシスの値は、本発明の絹焼成体の曲げヒステリシスの値を上述の方法で測定し、その測定値を絹焼成体の厚み(mm)で除すことで得られる。厚みの測定方法は上述したとおりである。
以上の各種特性を有する本発明の絹焼成体は、しなやかで柔軟な風合いを有する。かかる風合いを一層良好にする観点から、本発明の絹焼成体はX線回折でグラファイトの(002)反射ピークが観測されないものであることが好ましい。つまりグラファイト構造を実質的に有していないことが好ましい。この理由は、本発明の絹焼成体は、原料である絹素材を焼成によって炭化して得られるものであるところ、炭化が進行しすぎてグラファイトが生成すると、絹焼成体の剛性が高くなり、その風合いが低下しやすいからである。
本発明の絹焼成体は、原料である絹素材が焼成によって炭化されたものであることから電気伝導性も有している。この特性を利用して、例えば、本発明の絹焼成体を燃料電池、例えば高分子電解質形燃料電池用のガス拡散層(GDL)として用いることができる。従来の燃料電池においては、ポリテトラフルオロエチレン系の電解質膜の表面に白金等からなる電極触媒層を形成し、それをカーボンペーパーからなるガス拡散層で被覆して膜電極接合体(MEA)を形成していた。これに対して、本発明の絹焼成体をガス拡散層として用いると、絹焼成体のしなやかさや柔軟性に起因して、形状にとらわれず自由な形状のMEA、例えば円筒状等の三次元形状を有するMEAを形成することが容易である。また、同じ厚みのカーボンペーパーと比較して、単位面積当たりの重量を低減させることもできる。このことは燃料電池のエネルギー密度を高める点から非常に有利である。更に、本発明の絹焼成体は高温でも安定なので、燃料電池の運転寿命を長くすることができる。
本発明の絹焼成体を燃料電池用のガス拡散層として用いる場合には、当該絹焼成体の体積抵抗率は低いほど好ましく、5Ω・mm以下であることが好ましい。
また本発明の絹焼成体は、絹素材の焼成による炭化に起因して電磁波シールド性も有している。従って、しなやかさや柔軟性が高いという利点を生かして、種々の形状に加工された電磁波シールド材、例えば衣料品や、電車、学校、病院などの壁材を、本発明の絹焼成体によって製造できる。
更に本発明の絹焼成体は、絹素材の焼成による炭化に起因して多孔質の構造となっている。特に、本発明の絹焼成体を賦活処理(水蒸気等で賦活処理)することで、一層多孔質の構造とすることができる。この構造を利用して、本発明の絹焼成体を触媒の担体として用いることができる。例えば、本発明の絹焼成体に白金、ルテニウム、金属フタロシアニン誘導体、酸化チタンなどを担持させることができる。担持方法に特に制限はない。例えば白金を担持させる場合には、絹焼成体を酸で前処理し、次いで塩化白金酸溶液を塗布するか当該溶液中に浸漬させ、その後乾燥させればよい。
本発明の絹焼成体が多孔質の構造になっていることを利用して、本発明の絹焼成体を空気清浄機や浄水器用フィルタの吸着材、脱臭剤、抗菌剤、衛生マスクのフィルタ材として用いることもできる。
次に、本発明の絹焼成体の好ましい製造方法について図1を参照しながら説明する。図1には、本発明の絹焼成体を製造するのに好適な焼成炉10の模式図が示されている。同図に示す焼成炉10はその内部に、棚板11が複数段に配置されている。棚板11上には、原料である布状の絹素材12が載置されている。焼成炉10内には、棚板11を取り囲むように六面のパネルヒーターが設置されている。詳細には、棚板11の上下に、上部ヒーター13A及び下部ヒーター13Bが設置され、左右それぞれに側部ヒーター13Cが設置され(図1中、一方の側部ヒーターは省略されている)、前後に、前部ヒーター13D及び後部ヒーター13Eが設置されている。焼成炉10には、吸引口14が取り付けられている。吸引口14は開閉バルブ15を介して真空吸引装置(図示せず)に接続されている。なお図示していないが、焼成炉10の壁面と各パネルヒーターとの間には断熱材が設置されている。
以上の構成を有する焼成炉10を用いた絹焼成体の製造方法について説明すると、先ず原料である布状の絹素材12を焼成炉10内の棚板11上に収容する。この状態下に吸引口14のバルブ15を開き、焼成炉10内を吸引減圧して真空状態にする。
原料である絹素材12は、例えば前処理してフィブロン繊維の表面を薄層状に被覆するセリシンや、その他の不純物を除去しておいてもよい。前処理には酵素を用いた通常の精練処理を用いることができる。尤も、本発明の製造方法によれば、精練処理等の前処理を絹素材12に対して施さなくても首尾良く目的とする絹焼成体を得ることができる。従って絹素材12に対する前処理は本発明において必須のものではない。
焼成炉10内が所定の真空度に到達したら、焼成炉10内に設置された各パネルヒーターに通電をして、これらを発熱させる。これによって棚板11上に載置された絹素材12を加熱して焼成を開始する。
絹素材12の焼成中に、焼成炉10内を吸引減圧する理由は、(イ)絹素材12に含まれるタンパク質の分解物等の揮発性物質を首尾良く揮発させて絹素材12から当該物質を除去するため、及び(ロ)加熱によって絹素材12から生成する揮発性物質を焼成炉外へ排出するためである。(イ)の絹素材12から揮発性物質を除去することは、該物質の焼成によって生ずる炭化物が絹焼成体に残存することを防止し得る点から有利である。該炭化物は、絹焼成体の風合いを低下させる一因になるからである。(ロ)の揮発性物質を焼成炉外へ排出することは、焼成炉10内が当該揮発性物質で汚染されることを効果的に防止し得る点から有利である。焼成炉10内が汚染されると、当該揮発性物質が変性して生じるタール状の物質等が絹素材12上に落下して、目的とする絹焼成体の品質が著しく低下してしまうからである。また、揮発性物質が焼成炉外へ排出されることで、目的物を得るまでに焼成炉10内を一度も降温する必要がなくなるからである。即ち昇温操作のみか、又は昇温操作と一定温度の維持操作の組み合わせのみを行い、目的物を得ることができる。このことは、製造サイクルの短縮化の観点から極めて有利である。更に、焼成炉10内が揮発性物質によって汚染されていないので、焼成の連続操業が可能になる。これに対して、多段の焼成を行う従来の製造方法では、各段間において焼成体を一旦室温まで冷却していたので、製造に長時間を要していた。また操業終了後、次の操業を開始する間に、焼成炉内に付着した揮発性物質を除去しなければならなかった。
本製造方法においては、焼成を、仮焼成と本焼成の二段階で行うことが、風合いの良好な焼成体を得られる点から好ましい。ここで留意すべきことは、二段階の焼成を行う場合に、降温操作は行わないことである。仮焼成では、焼成炉10内を吸引減圧しつつ焼成炉内を900℃までの温度で加熱する。本焼成では、引き続き焼成炉10内を吸引減圧しつつ、焼成炉10内を昇温させて、仮焼成された絹素材を1300℃までの温度に加熱する。
図2には、焼成における温度制御の一例が示されている。同図に従い焼成操作を説明すると、同図においては仮焼成が、一次仮焼成と二次仮焼成とからなる。本焼成は一段である。
一次仮焼成においては、焼成炉10内を吸引減圧しつつ焼成炉10内を緩やかな昇温速度で加熱する。昇温速度は2〜10℃/min、特に3〜8℃/minであることが、急激な加熱による絹素材12のタンパク質の変性を防止し得る点から好ましい。なお、図2においては、一次焼成における昇温を直線的に行う状態が示されているが、昇温パターンはこれに限られず、例えば上に凸、若しくは下に凸、又はこれら両者が組み合わされたカーブを描くような昇温パターンとしてもよい。
一次仮焼成のターゲット温度は200〜500℃、特に300〜450℃とすることが、急激な加熱による絹素材12のタンパク質の変性を防止し得る点から好ましい。ターゲット温度に到達したら、当該温度を一定時間維持して、絹素材12を仮焼成する。この仮焼成では絹素材12の炭化は未だ十分に進行していない。ターゲット温度の維持は10〜120分、特に20〜100分であることが、絹素材12を熱的に安定化させる点から好ましい。
一次仮焼成が完了したら、次いで二次仮焼成を行う。二次仮焼成においては、焼成炉10内を吸引減圧しつつ、焼成炉10内を昇温させる。二次仮焼成の昇温速度は、先に説明した一次仮焼成の昇温速度と同等か又はそれよりも大きくすることができる。この理由は、一次仮焼成によって、絹素材12に含まれている低温揮発性物質の揮発がほぼ完了しているからである。昇温速度を大きくできることは、製造時間の短縮化の点から有利である。この観点から二次仮焼成の昇温速度は、2〜10℃/min、特に3〜8℃/minの範囲内で、一次仮焼成の昇温速度と同等か又はそれよりも大きいことが好ましい。図2には、二次仮焼成における昇温を直線的に行う状態が示されているが、昇温パターンがこれに限られないことは、一次仮焼成の場合と同様である。
二次仮焼成のターゲット温度は600〜900℃、特に700〜900℃とすることが、絹素材12を熱的に安定化させる点から好ましい。ターゲット温度に到達したら、当該温度を一定時間維持して、絹素材12を仮焼成する。この仮焼成では、一次仮焼成に比較して絹素材12の炭化が進行すると同時に、絹素材12からの揮発性物質の揮発がほとんど完了する。ターゲット温度は、絹素材12から発生する揮発性物質が観察されなくなるまで維持されることが好ましい。この観点からターゲット温度の維持は10〜120分、特に20〜100分であることが好ましい。
絹素材12からの揮発性物質の発生が観察されなくなったら二次仮焼成を完了させ、本焼成を行う。本焼成においても引き続き焼成炉10内を吸引減圧する。この状態下に焼成炉10内を昇温させる。本焼成の昇温速度は、先に説明した一次仮焼成の昇温速度と同等か又はそれよりも大きくすることができる。また二次仮焼成の昇温速度と同等か又はそれよりも大きくすることができる。この理由は、二段の仮焼成によって絹素材12からは揮発性物質がもはや発生しない状態になっており、絹素材12が熱的に安定した状態になっているからである。昇温速度を大きくできることは、製造時間の短縮化の点から有利である。この観点から本焼成の昇温速度は、2〜15℃/min、特に3〜12℃/minの範囲内で、一次仮焼成及び二次仮焼成の昇温速度と同等か又はそれよりも大きいことが好ましい。図2には、本焼成における昇温を直線的に行う状態が示されているが、昇温パターンがこれに限られないことは、一次仮焼成及び二次仮焼成の場合と同様である。
本焼成のターゲット温度は、目的とする絹焼成体に要求される特性に応じて決定する。一般的に言って、950〜1300℃、特に1050〜1300℃とすれば、所望の特性の絹焼成体を得ることができる。ターゲット温度に到達したら、当該温度を一定時間維持して、絹素材12を本焼成する。本焼成では絹素材12の炭化が十分に進行する。ターゲット温度の維持は10〜120分、特に20〜100分であることが、十分に炭化を行う点から好ましい。
所定時間本焼成を行ったら、各パネルヒーターの通電を停止し、加熱を終了させる。更に、焼成炉10に備えられているファン(図示せず)を回転させて焼成炉10内に不活性ガスを循環させ、焼成炉10内を強制冷却する。この場合、不活性ガスの循環風量が多すぎると、棚板11上の絹焼成体が風で吹き飛ばされてしまうことがあるので注意を要する。焼成炉10内が十分に冷めたら、焼成炉10内から目的物である絹焼成物を取り出す。
このようにして得られた絹焼成体は、原料である絹素材の目付にもよるが、10g/m2程度、特に20g/m2程度の低目付から、500g/m2程度、特に400g/m2程度の高目付のものとなる。そして低目付のものであっても、布状物として十分な強度を有するものであり、取り扱い性が良好なものとなる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態の製造方法においては仮焼成を二段で行ったが、これに代えて、図3に示すように仮焼成及び本焼成をそれぞれ一段で行ってもよい。或いは、仮焼成を三段以上で行ってもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら、本発明の範囲はかかる実施例に制限されない。
〔実施例1〜4〕
図1に示す装置を用い、焼成炉内を吸引減圧した状態下に、図2に示す昇温パターンで絹素材の焼成を行い、絹焼成体を得た。その他の条件は以下の表1に示すとおりである。
Figure 2007119993
得られた絹焼成体について曲げ試験を行った。また、体積抵抗率を測定した。更に電子線マイクロアナライザーで元素分析(半定量分析)を行った。これらの結果を以下の表2及び表3に示す。なお、表には示していないが、実施例1〜4で得られた絹焼成体についてX線回折測定を行ったところ、グラファイトの(002)反射ピークは観測されなかった。
Figure 2007119993
Figure 2007119993
次に、実施例2の絹焼成体を2枚重ねにしたものをガス拡散層として用い、高分子固体電解質形燃料電池を作製した。燃料電池の膜電極接合体の作製においては、固体電解質膜としてポリテトラフルオロエチレン系の膜を用い、膜の各面にカーボンに担持された白金触媒のペーストを塗布後、ホットプレスによって一体化し、その上を絹焼成体で挟み込むことで膜電極接合体を作製した。この膜電極接合体を用い、燃料極に水素ガス、空気極に空気を流通させて発電を行った。そのときの電流−電圧曲線を図4に示す。なお、図4には、比較として、ガス拡散層としてカーボンペーパー(東レ製、体積抵抗率0.05Ωmm)を用いて作製した燃料電池の評価結果も併せて示されている。図4に示す結果から明らかなように、本発明の絹焼成体をガス拡散層として用いた燃料電池は、従来のカーボンペーパーをガス拡散層として用いた燃料電池と比較して、抵抗率が高いにもかかわらず、同等の性能を示すことが判る。
次に、実施例3の絹焼成体について電磁波シールド性能を評価した。その結果、1〜18GHzの周波数領域において、電磁波の減衰率は35〜40dBであった。更に、実施例4の絹焼成体についても電磁波シールド性能を評価した。測定周波数45MHz〜3GHzの領域における電磁波の減衰量(dB)の測定結果を図5に示す。
本発明の絹焼成体の製造に好ましく用いられる焼成炉の構造を示す模式図である。 焼成の昇温パターンの一例を示すグラフである。 焼成の昇温パターンの他の例を示すグラフである。 本発明の絹焼成体をガス拡散層として用いた燃料電池の特性を示すグラフである。 実施例4で得られた絹焼成体の電磁波シールド性能の測定結果である。
符号の説明
10 焼成炉
11 棚板
12 絹素材
13A、13B、13C、13D、13E パネルヒーター
14 吸引口
15 バルブ

Claims (10)

  1. 布状の絹素材を減圧雰囲気下で焼成して得られ、焼成前後での曲げ剛性(gf・cm2/cm)の変化率(〔焼成後の曲げ剛性−焼成前の曲げ剛性〕/焼成前の曲げ剛性×100)が−100〜300%であることを特徴とする絹焼成体。
  2. 焼成前後での曲げヒステリシス(gf・cm/cm)の変化率(〔焼成後の曲げヒステリシス−焼成前の曲げヒステリシス〕/焼成前の曲げヒステリシス×100)が−100〜100%である請求項1記載の絹焼成体。
  3. 単位厚み当たりの曲げ剛性の値が0.05〜1.0(gf・cm2/cm)/mmであり、単位厚み当たりの曲げヒステリシスの値が0.01〜1.0(gf・cm/cm)/mmである請求項1又は2記載の絹焼成体。
  4. X線回折でグラファイトの(002)反射ピークが観測されないものである請求項1ないし3の何れかに記載の絹焼成体。
  5. 燃料電池用のガス拡散層として用いられる請求項1ないし4の何れかに記載の絹焼成体。
  6. 電磁波シールド材として用いられる請求項1ないし4の何れかに記載の絹焼成体。
  7. 触媒担体として用いられる請求項1ないし4の何れかに記載の絹焼成体。
  8. 布状の絹素材が焼成炉内に収容された状態下に、焼成炉内を吸引減圧しつつ加熱して、絹素材を焼成、炭化させる絹焼成体の製造方法。
  9. 焼成炉内を降温することなく加熱する請求項8記載の製造方法。
  10. 焼成炉内を900℃までの温度で加熱して絹素材を仮焼成し、次いで
    焼成炉内を昇温させて、仮焼成された絹素材を1300℃までの温度で本焼成する請求項9記載の製造方法。
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