JP2007119323A - 水素製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡便でかつ効率よく水素を製造し得る水素製造装置を提供する。
【解決手段】 水素発生物質に対して連続的または断続的に水を供給し、水素発生物質と水とを反応させて水素を発生させる機構を有する水素製造装置であって、水を収容するための水収容容器、および、水素発生物質を収容し、上記水収容容器から供給された水と該水素発生物質とを反応させて水素を発生させるための水素発生物質収容容器を有し、かつ上記水収容容器から上記水素発生物質収容容器への水の供給を、弾性物の弾力により行う機構を有することを特徴とする水素製造装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素発生物質と水とを反応させて水素を製造する水素製造装置に関するものである。
近年、パソコン、携帯電話などのコードレス機器の普及に伴い、その電源である電池には、ますます小型化、高容量化が要望されている。現在、リチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が高く、小型軽量化を図り得る電池として実用化されており、ポータブル電源としての需要が増大している。しかし、このリチウムイオン二次電池は、一部のコードレス機器に対して、十分な連続使用時間を保証することができないという問題がある。
上記問題の解決に向けて、例えば固体高分子型燃料電池(PEFC)などの燃料電池の開発が進められている。燃料電池は、燃料および酸素の供給を行えば、連続的に使用することが可能である。電解質に固体高分子電解質、正極活物質に空気中の酸素、負極活物質に燃料を用いるPEFCは、リチウムイオン二次電池よりもエネルギー密度が高い電池として注目されている。
PEFCに用いる燃料に関しては、水素、メタノールなどが提案され、種々開発が行われているが、高エネルギー密度化が可能な点で、水素を燃料とするPEFCが期待されている。
そして、PEFCのような燃料電池に水素を供給する方法としては、例えば、水素源となる水素発生物質と水とを反応させて水素を生成させ得る水素製造装置によって製造された水素を供給する方法が検討されている(例えば、特許文献1)。このような水素製造装置では、通常、水を収容するタンクと、水素発生物質を収容し、該物質と水を反応するための容器とが設けられており、この水を収容するタンクから、水素発生物質を収容する容器に水を供給して、該容器中で水素発生物質と水を反応させ、生成した水素を、該容器に備え付けられた水素導出管を通じて燃料電池に供給する、といった機構が採用されている。そして、水を収容する容器から、水素発生物質を収容する容器への水の供給は、ポンプを使用することが一般的である。
特開2004−149394号公報
ところが、上記のような従来の水素製造装置では、水を収容する容器から水素発生物質を収容する容器への水の供給に用いられるポンプを動かすために、電気などのエネルギーを外部から供給する必要がある。そのため、例えば、従来の水素製造装置を燃料供給源として構成された燃料電池では、上記のポンプを動かすためのエネルギー分が、エネルギー効率向上の阻害要因となっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡便でかつ効率よく水素を製造し得る水素製造装置を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明の水素製造装置は、水素発生物質に対して連続的または断続的に水を供給し、水素発生物質と水とを反応させて水素を発生させる機構を有する水素製造装置であって、水を収容するための水収容容器、および、水素発生物質を収容し、上記水収容容器から供給された水と該水素発生物質とを反応させて水素を発生させるための水素発生物質収容容器を有し、かつ上記水収容容器から上記水素発生物質収容容器への水の供給を、弾性物の弾力により行う機構を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、簡便で効率的に水素を製造し得る水素製造装置が提供できる。すなわち、本発明の水素製造装置では、水収容容器から水素発生物質収容容器への水の供給を、ゴム、バネ、ゼンマイなどの弾性物の弾力を利用して行うため、例えば、電気エネルギーを要する従来のポンプなどのように、かかる水の供給に際して、外部からエネルギーを供給し続ける必要がないことから、エネルギーのロスを抑えて効率的に水素を製造できる。また、非常に簡便な機構で上記水の供給を達成でき、これにより、水素製造装置をコンパクトにすることもできる。
以下、本発明の水素製造装置の実施形態を、図面を用いて説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の水素製造装置の構成の一例(実施形態1)を示す概略図である。図1中、1は水素発生物質収容容器、1aは水供給管、1bは水素導出管、2は水収容容器、3は水の供給量を調整するための調整機構である。なお、図1は装置の断面を示すものではないが、構成要素の理解を容易にする目的で、一部の要素に斜線を付しているものもある(後記の図2についても、同じ)。
本発明の水素製造装置では、水素発生物質収容容器1に、水収容容器2から水を供給し、該容器1内において水素発生物質と水とを反応させて水素を製造する。よって、水素発生物質収容容器1は、水素発生物質と水との反応容器としての役割も担っている。容器1で発生した水素は、水素導出管1bを経て、水素を必要とする機器(燃料電池)などに供給される。
本発明の水素製造装置では、水収容容器2から、弾性物の弾力によって、水素発生物質収容容器1に水を供給することを特徴としている。弾性物の弾力を用いることにより、ポンプなどの動力を要する供給装置が不要であるため、水素を発生させるために必要とするエネルギーを抑えることができることから、エネルギー効率のよい水素製造装置となる。
水の供給に用いる弾性物としては、特に制限は無く、例えば、ゴム、バネ、ゼンマイなどの弾力を有する材料を用いることができる。
また、弾性物の弾力により水を供給する機構の形態は特に制限は無く、使用する弾性物に応じて、種々の形態を採ることができる。例えば、図1に示すように、水供給容器2にゴム製の風船状容器(所謂ゴム風船)を用い、内部に水を収容してこれを膨らませ、この風船状容器を構成するゴムの弾力によって該容器が萎む力を、水の供給圧力として用いることができる。また、水収容容器を容易に変形させ得る材質で構成し、その容器の外側に弾性物として縮めたバネを設置し、該バネの弾力(復元力)により容器を変形させて水を供給する形態を採ってもよい。さらに、電動式のモーターに代えてゼンマイを動力源としたチューブポンプなどの形態を採ることも可能である。
水素発生物質収容容器1は、水と発熱反応して水素を発生させる水素発生物質を収納可能であれば、その材質や形状は特に限定されないが、水の供給口や水素の導出口以外から水や水素が漏れない材質や形状を採用することが好ましい。具体的な容器の材質としては、水および水素を透過しにくく、かつ100℃程度に加熱しても容器が破損しない材質が好ましく、例えば、アルミニウム、鉄などの金属、ポリエチレン、ポリプロピレン(PP)などの樹脂を用いることができる。また、容器の形状としては、角柱状、円柱状などが採用できる。
水素発生物質収容容器1には、水素を導出するための水素導出手段が設けられる。水素導出手段としては特に限定されず、例えば、図1に示す実施形態1のように水素導出管1bであってもよく、また、水素導出口などであっても構わない。さらに、水素導出管、水素導出口などには、容器内の水素発生物質が外部に出ないように、フィルターを設置することが好ましい。このフィルターとしては、気体を通すが液体および固体を通しにくい特性を有するものであれば特に限定されず、例えば、PP製の不織布を用いることができる。
本発明の水素製造装置で使用できる水素発生物質としては、水と反応して水素を発生させる物質であれば特に限定されないが、アルミニウム、ケイ素、亜鉛、マグネシウムといった金属や、アルミニウム、ケイ素、亜鉛、およびマグネシウムの中の1種以上の金属元素を主体とする合金が好適に使用できる。上記合金の場合には、主体となる上記の各金属元素以外の元素については特に限定されない。ここで、「主体」とは、合金全体に対して80質量%以上、より好ましくは90質量%以上含有されていることを意味する。上記例示の金属や合金の1種のみを水素発生物質として使用してもよく、2種以上を併用しても構わない。これらの水素発生物質は、常温では水と反応しにくいが、加熱することにより水との発熱反応が容易となる物質である。なお、本明細書において常温とは、20〜30℃の範囲の温度である。
ちなみに、例えば、アルミニウムと水との反応は、下記式(1)〜(3)のいずれかによって進行していると考えられる。下記式(1)による発熱量は、419kJ/molである。
2Al+6HO → Al・3HO+3H (1)
2Al+4HO → Al・HO+3H (2)
2Al+3HO → Al+3H (3)
上記水素発生物質のサイズは特に限定されないが、例えば、その平均粒径が、0.1μm以上であって、100μm以下、より好ましくは50μm以下であることが望ましい。上記水素発生物質は、一般に、表面に安定な酸化皮膜が形成されている。そのため、板状、ブロック状および粒径が1mm以上のバルク状などの形態の場合、加熱しても水との反応が進行せず、実質的に水素を発生させない場合もある。しかし、上記水素発生物質の平均粒径を100μm以下とすると、酸化皮膜による水との反応抑制作用が減少し、常温では水と反応しにくいものの、加熱すれば水との反応性が高まり、水素発生反応が持続するようになる。また、上記水素発生物質の平均粒径を50μm以下とすると、40℃程度の穏和な条件でも水と反応して水素を発生させることができる。一方、上記水素発生物質の平均粒径を0.1μm未満とすると、発火性が高くなって取り扱いが困難になったり、水素発生物質の充填密度が低下してエネルギー密度が低下しやすくなったりする。このため、上記水素発生物質の平均粒径は、上記範囲内とすることが望ましい。
なお、本明細書でいう平均粒径は、体積基準の積算分率50%における粒子直径の値を意味する。平均粒径の測定方法としては、例えば、レーザー回折・散乱法などを用いることができる。具体的には、水等の液相に分散させた測定対象物質にレーザー光を照射することによって検出される散乱強度分布を利用した粒子径分布の測定方法である。レーザー回折・散乱法による粒子径分布測定装置としては、例えば、日機装株式会社製の「マイクロトラックHRA」などを用いることができる。
また、上記水素発生物質の形状も特に限定されないが、例えば、平均粒径が上記範囲内の粒子状またはフレーク状とすることができる。
水と水素発生物質との反応を容易に開始させるために、水素発生物質と水の少なくとも一方を加熱することが好ましい。その加熱温度は、40℃以上、より好ましくは60℃以上であって、100℃以下であることが望ましい。上記の水素発生物質と水との発熱反応を維持できる温度は、上述の通り、通常は40℃以上であり、一旦発熱反応が開始して水素が発生すると、水素発生物質収容容器の内圧が上昇して水の沸点が上昇することもあり、容器内温度が120℃に達することもあるが、水素発生速度の制御の点から100℃以下とすることが好ましい。
上記の加熱は、上記発熱反応の開始時にのみ行えばよい。一旦、水と水素発生物質との発熱反応が開始されると、その発熱反応の熱によりその後の反応を継続できるからである。なお、上記の加熱と、水素発生物質収容容器の内部への水の供給とを同時に行ってもよい。
上記加熱の方法は特に限定されないが、抵抗体に通電することによる発熱を利用して加熱することができる。例えば、この抵抗体を水収容容器や水素発生物質収容容器の外部に取り付けて発熱させ、これらの容器を外部から加熱することにより、水素発生物質と水の少なくとも一方を加熱することができる。上記抵抗体の種類については特に限定されず、例えば、ニクロム線、白金線などの金属発熱体、炭化ケイ素、PTCサーミスタなどが使用できる。
また、上記加熱は、発熱物質の化学反応による発熱により行うこともできる。この発熱物質には、水と発熱反応して水酸化物や水和物となる物質、水と発熱反応して水素を生成する物質などを用いることができる。上記の、水と発熱反応して水酸化物や水和物となる物質としては、例えば、アルカリ金属の酸化物(酸化リチウムなど)、アルカリ土類金属の酸化物(酸化カルシウム、酸化マグネシウムなど)、アルカリ土類金属の塩化物(塩化カルシウム、塩化マグネシウムなど)、アルカリ土類金属の硫酸化合物(硫酸カルシウムなど)などを用いることができる。上記の、水と発熱反応して水素を生成する物質としては、例えば、アルカリ金属(リチウム、ナトリウムなど)、アルカリ金属水素化物(水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化リチウムなど)などを用いることができる。これらの物質は、1種単独で用いることもでき、2種以上を併用することもできる。
水素発生物質収容容器内に、水素発生物質と共に上記発熱物質を配置し、これらに水を加えることにより水と発熱物質とを発熱反応させて、該容器の内部で水素発生物質と水を直接加熱することができる。また、水収容容器や水素発生物質収容容器の外部に、上記の発熱物質を配置して発熱させ、これらの容器を外部から加熱することにより、水素発生物質と水の少なくとも一方を加熱することが可能である。
なお、上記発熱物質としては、水以外の物質と発熱反応する物質、例えば、鉄粉のように酸素と発熱反応する物質も知られている。このような物質は、発熱反応のために酸素を導入する必要があることから、水素発生物質収容容器に入れるのではなく、容器の外部に配置して使用することが好ましい。
また、図1では図示していないが、水素発生物質収容容器1の外部には保温材を配置することが好ましい。これにより水と水素発生物質との発熱反応を維持できる温度を保持し易くなり、また、外気温の影響も受け難くなる。保温材の材質は、耐熱性が高いものであれば特に限定されず、例えば、発泡スチロール、ポリウレタンフォームなどの多孔性断熱材、または真空断熱構造を有する断熱材などが挙げられる。
水収容容器2から水素発生物質収容容器1に水を供給するための管1aには、図1に示すように、水の供給量を調整するための調整機構3を設置しておくことが好ましい。容器2から容器1へ水が供給され、水素発生物質と水の反応が開始しても、例えば水の供給量が過多となれば反応効率が低下する場合がある。しかし、調整機構3を設けておくことにより、容器1への水の供給量を制御できるため、上記のような反応効率の低下を抑制することができる。また、調整機構3を設置することで、水収容容器2から水素発生物質収容容器1への水の供給を、連続的のみならず断続的に行うことも可能になるため、例えば、容器2内に水が収容されている状態でも、容器1への水の供給を止めて、水素の発生を停止することができるようになる。
上記調整機構は特に限定されないが、例えば、バルブ、管径を細くした絞りなどを用いることができる。
また、図1には示していないが、上記水素発生装置は、圧力逃がし弁を有していることが好ましい。例えば水素発生速度が増大して、装置の内圧が上昇した場合でも、圧力逃がし弁から水素を装置外に排出することにより、破裂などによる装置の破損を防止することができる。圧力逃がし弁は、例えば、水素発生物質収容容器から発生した水素が排出できるような位置に配されていればよく、例えば、図1に示す実施形態1の水素製造装置では、水素導出管1bに設置すればよい。なお、圧力逃がし弁については、後記の実施形態2でも説明する。
<実施形態2>
図2は、本発明の水素製造装置の構成の他の例(実施形態2)を示す概略図である。図2中、図1と機能が共通する要素については、同一の符号を付して重複説明を避ける。図2中、4は逆流防止弁、5は圧力逃がし弁、6は気液分離部、7は冷却部である。気液分離部6には気液分離膜6aが配置されており、更に気液分離膜6aを通過した水素を排出するための水素排出口6bが設けられている。
水素発生物質と水との反応による水素生成の際には、未反応の水が水素と共に噴き出され、水素導出管1bから、水素との混合物として反応容器である水素発生物質収容容器1の外部へ排出されてしまう。そのため、従来の水素製造装置では、水収容容器内に、反応に必要な量をかなり上回る量の水を保持しておく必要があった。
これに対し、上記の通り、実施形態2の水素製造装置では気液分離部6を有しており、水素発生物質収容容器1から排出された水と水素の混合物を、該気液分離部6の気液分離膜6aによって水と水素に分離し、分離した水を、水収容容器2に戻すことができる。そのため、実質的な水の使用量を低減できることから、水収容容器2内に収容しておく水の量を減らすことが可能となり、水素製造装置の体積および重量を低減して更にコンパクト化することができる。
また、例えば水素製造装置が燃料電池の燃料源として用いられている場合、水素と共に多量の水が燃料電池内に供給されると、詰まりが生じてしまうことがある。しかし、実施形態2の水素製造装置によれば、気液分離部6において、水素発生物質を収容する容器1から排出された水と水素の混合物内の水を除いた上で燃料電池に供給できるため、上記の詰まりを防止することも可能である。
更に、実施形態2の水素製造装置に係る気液分離部6では、水と水素の分離を気液分離膜6aで行うため、装置内での水の移動量や水素発生反応の程度などについて、水と水素の分離の観点からの細かい制御は不要であり、未反応の水を、水収容容器2へ戻す回収操作を簡便かつ効率よく行うことができる。
気液分離部6に設置される気液分離膜6aとしては、水と水素の混合物から、水または水素のいずれか一方のみを通過でき、他方は通過しない膜であれば特に制限はない。例えば、従来公知のポリテトラフルオロエチレン製微多孔膜、または、撥水処理を施したポリビニリデンフロリド、ポリエチレン、ポリプロピレンもしくはポリエーテルスルホンの微多孔膜などが使用できる。
上記水素製造装置では、水素発生物質収容容器1より排出された水と水素との混合物から分離した水を水収容容器2に戻す機構として、気液分離部6と水収容容器2との間を接続する管を有していることが好ましく、該管には、逆流防止弁4を設けていることがより好ましい。逆流防止弁4を設けることにより、水素発生物質収容容器1へ、上記の管を通して水が逆流するのを防止することができる。そして、逆流防止弁を設けることで、気液分離部6で分離した水を、水収容容器2に回収するにあたり、別途ポンプなどを設置する必要がなく、無動力での回収が可能となる。
また、上記水素製造装置では、水素発生物質収容容器1から排出された水素と水の混合物を冷却するための冷却部7を有していることが好ましい。本発明の装置では、水素発生物質収容容器1の内部が水の沸点に近い温度になり得るため、水素との混合物として排出される水は、部分的に水蒸気となる。そこで、冷却器7を設けることにより、上記混合物中の水蒸気を冷却して液体の水にすることにより、気液分離部6での水の回収率を高めることができる。そのため、冷却部7は水素発生物質収容容器1と気液分離部6との間に設置されることが好ましい。冷却部7としては、例えば、金属製冷却フィンが管に接するように配置された構造の冷却手段を用いることができる。
また、実施形態1でも説明したが、水素製造装置には、圧力逃がし弁5を設けることが好ましい。なお、図2に示す実施形態2の装置では、圧力逃がし弁5を気液分離部6と冷却部7の間に配置しているが、圧力逃がし弁の設置箇所はこの位置に限定される訳ではなく、水素発生物質収容容器1内で発生した水素が排出できる箇所であればよい。例えば、水素導出管1bから、気液分離部6までの間であれば、いずれの箇所に圧力逃がし弁を設けても構わない。
実施形態2の水素製造装置においては、圧力逃がし弁5の開放圧(作動圧力)は、上記弾性物の弾力によって発生する水の供給圧力よりも大きくすることが好ましい。圧力逃がし弁5の開放圧が水の供給圧力よりも小さいと、気液分離部6で回収した水が、水を収容する容器2に戻らなくなる。また、圧力逃がし弁5の開放圧は、気液分離部6の耐水圧よりも小さくすることが好ましい。圧力逃がし弁5の開放圧が気液分離部6の耐水圧よりも大きいと、気液分離部6から水が漏れるためである。
なお、実施形態2の装置では、以上に説明した各構成以外の構成については、実施形態1の装置と同じ構成が採用できる。また、上記図1および図2に示した水素製造装置は、あくまで一例に過ぎず、本発明の水素製造装置は、これらの図面に示されたものに限定される訳ではない。
以上に説明した本発明の水素製造装置によれば、条件により変化するものの、例えば、水素発生物質が全て反応したと仮定したときの理論水素発生量(アルミニウムの場合は、1gあたりの理論水素発生量は、25℃換算で約1360mlとなる)に対し、実際に得られる水素発生量は、およそ50%以上、より好ましくは60%以上となり、効率的に水素を発生させることが可能となる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは、全て本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1
図1に示した水素製造装置を用いて以下の通り水素を製造した。水素発生物質収容容器1には、内容積9cmでアルミニウム製の角柱状容器を用いた。水供給管1aおよび水素導出管1bは、内径2mm、外径3mmのアルミニウム製の管を用いた。
まず、水素発生物質収容容器1に、水素発生物質として平均粒径3μmのアルミニウム粉末4.4gと、発熱物質として酸化カルシウム0.7gを入れた後、容器1を水供給管1aおよび水素導出管1bの付いた蓋で密閉した。水収容容器2にはゴム製の風船を用い、その中に水を25g注入して、図1に示すように流量調整部3に接続した。流量調整部3には、内径0.1mmのチューブを、水の供給量が0.16g/分になるように長さを調節して用いた。また、水の吐出圧力は0.05MPaであった。
次に、水供給管1aから水1mlを、水素発生物質収容容器1に注入した後、直ちに水供給管1aを図1に示すように流量調整部3に接続した。その後、水収容容器2から水素発生物質を収容する容器1へ、水を供給し続けた。
上記の操作によって、水素発生物質収容容器1内の温度が上昇していき、水素が発生した。そして、水収容容器2から、該容器の弾力によって一定量の水を供給し続けることにより、ポンプなどの動力を用いることなしに、安定して水素を発生させることができた。なお、上記の操作による水素発生量が3481mlであり、このとき供給した水の総量は20gであった。
また、図3には、実施例1の水素製造装置について、上記操作によって水素を発生させた際の、水素発生速度(図3中、発生速度)と、水素発生物質収容容器1の表面温度(図3中、容器表面温度)の、経過時間との関係を示している。図3から、次のことが分かる。実施例1の水素製造装置では、水1mlを供給した直後から水素が発生して、急激に水素発生速度および容器1の表面温度が上昇した。約5分後には、水素発生速度および容器1の表面温度は一定となり、その後100分以上安定に、ポンプなどの動力を必要とすることなく水素が発生し続けた。
実施例2
図2に示した水素製造装置を用いて以下の通り水素を製造した。水素発生物質収容容器1、水収容容器2および流量調整部3は、実施例1と同様に作製した。ただし、水収容容器2に注入する水の量は5gとした。気液分離部6は図2に示すように構成し、水素発生物質収容容器1から排出される混合物中の水素が、気液分離膜6aを通して水素排出口3bより排出され、他方、気液分離膜6aで分離された水は逆流防止弁4を通って、水収容容器2に回収されるようにした。圧力逃がし弁5には、開放圧0.1MPaの弁を用いた。冷却部7には、内径1mmで長さ20cmのステンレス鋼(SUS)管を矩形状にしたものを用いた。また、気液分離膜6aには、面積が5cmのポリテトラフルオロエチレンの微多孔膜(ゴアテックス社製)を用いた。
次に、水供給管1aから水1mlを、水素発生物質収容容器1に注入した後、直ちに水供給管1aおよび水素導出管1bを、図2に示すように流量調整部3および冷却部7に接続した。その後、水収容容器2から水素発生物質を収容する容器1へ、水を供給し続けた。
上記の操作によって、水素発生物質収容容器1内の温度が上昇していき、水素が発生した。そして、水収容容器2から、該容器の弾力によって一定量の水を供給し続けることにより、ポンプなどの動力を用いることなしに、安定して水素を発生させることができた。
なお、実施例2の水素製造装置では、気液分離部6、逆流防止弁4および冷却部7を設けて、水素発生物質収容容器1から排出された未反応の水を回収した。実施例2の水素製造装置における上記操作によって発生した水素量は2436mlであったが、このとき供給した水の総量は4.4gであった。上記(1)式によって水素が発生する場合、2436mlの水素を発生させるために必要な水の量は3.6gであるので、水の反応率は81%であった。この結果より、気液分離部を設けて水を回収することにより、水の反応率を大幅に向上させ得ることが判明した。
また、図4には、実施例2の水素製造装置について、上記操作によって水素を発生させた際の、水素発生速度(図4中、発生速度)、水素発生物質収容容器1の表面温度(図4中、容器表面温度)、および水素発生物質収容容器1の内圧(図4中、内圧)の、経過時間との関係を示している。図4から次のことが分かる。実施例2の水素製造装置においても実施例1の装置と同様に、水を供給した直後から水素が発生して、急激に水素発生速度および容器1の表面温度が上昇した。約5分後には、水素発生速度および容器1の表面温度は一定となり、その後100分以上安定に、ポンプなどの動力を必要とすることなく、水素が発生し続けた。また、実施例2の装置では気液分離部6を設けているが、この気液分離部6に水が流入すると、一時的に容器1の内圧が上昇した。これは、気液分離膜6aに水が接することにより、ガス透過面積が低下するために、容器1の内圧が上昇したと考えられる。水が水素と分離されて気液分離部6から水収容容器2に回収されて、気液分離部6に水がなくなると再び容器1の内圧は低下した。以上の結果から、実施例2の水素製造装置により、ポンプなどの動力を必要とせずに未反応の水を回収でき、効率よく水素を発生することができることが分かる。
本発明の水素製造装置の一例を示す概略図である。 本発明の水素製造装置の他の一例を示す概略図である。 実施例1の水素製造試験における水素発生速度、および水素発生物質収容容器の表面温度と、経過時間との関係を示す図である。 実施例2の水素製造試験における水素発生速度、水素発生物質収容容器の表面温度、および水素発生物質収容容器の内圧と、経過時間との関係を示す図である。
符号の説明
1 水素発生物質収容容器
1a 水供給管
1b 水素導出管
2 水収容容器
3 流量調整部
4 逆流防止弁
5 圧力逃がし弁
6 気液分離部
6a 気液分離膜
6b 水素排出口
7 冷却部

Claims (13)

  1. 水素発生物質に対して連続的または断続的に水を供給し、水素発生物質と水とを反応させて水素を発生させる機構を有する水素製造装置であって、
    水を収容するための水収容容器、および、水素発生物質を収容し、上記水収容容器から供給された水と該水素発生物質とを反応させて水素を発生させるための水素発生物質収容容器を有し、かつ
    上記水収容容器から上記水素発生物質収容容器への水の供給を、弾性物の弾力により行う機構を有することを特徴とする水素製造装置。
  2. 水収容容器から水素発生物質収容容器への水の供給を弾性物の弾力により行う機構として、水収容容器が弾性物で構成される風船状の容器であり、該風船状容器が萎むことにより、内部の水を、水素発生物質収容容器に供給する機構を有する請求項1に記載の水素製造装置。
  3. 水収容容器から水素発生物質収容容器への水の供給を弾性物の弾力により行う機構として、水収容容器が変形可能な材質で構成されており、該水収容容器に接触させた弾性物の弾力により、該水収容容器を変形させることで、内部の水を、水素発生物質収容容器に供給する機構を有する請求項1に記載の水素製造装置。
  4. 水素発生物質収容容器から排出された水素と水の混合物を分離するための気液分離膜を備えた気液分離部と、該気液分離部で分離された水を、水収容容器に戻す機構を有する請求項1〜3のいずれかに記載の水素製造装置。
  5. 気液分離部で分離された水を、水収容容器に戻すための管を有する請求項4に記載の水素製造装置。
  6. 気液分離部で分離された水を、水収容容器に戻すための管に、逆流防止弁を有する請求項5に記載の水素製造装置。
  7. 水素発生物質収容容器から排出された水素と水の混合物を冷却するための冷却部を有する請求項4〜6のいずれかに記載の水素製造装置。
  8. 圧力逃がし弁を有する請求項1〜7のいずれかに記載の水素製造装置。
  9. 圧力逃がし弁が、弾性物の弾力により発生する水の圧力よりも大きく、かつ気液分離部の耐水圧よりも小さい圧力で作動する請求項8に記載の水素製造装置。
  10. 水収容容器から水素発生物質収容容器へ水を供給するための管を有し、かつ水の供給量を調整するための調整機構を上記管に有する請求項1〜9のいずれかに記載の水素製造装置。
  11. 水素発生物質収容容器の外部に、保温材を配置している請求項1〜10のいずれかに記載の水素製造装置。
  12. 水素発生物質および/または水を加熱可能な加熱手段を有する請求項1〜11のいずれかに記載の水素製造装置。
  13. 水素発生物質が、アルミニウム、ケイ素、亜鉛、マグネシウム、およびこれらの1種以上の金属元素を主体とする合金よりなる群から選択される少なくとも1種の金属である請求項1〜12のいずれかに記載の水素製造装置。
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