JP2007118322A - ヘッドメンテナンス方法、ヘッドメンテナンス装置、及びプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】前回のクリーニング動作からの経過時間に応じて印刷開始前に印刷ヘッドに対してクリーニング動作を行う場合に、クリーニング動作による印刷開始時の待ち時間を極力なくして、スループットの向上を図る。
【解決手段】本発明に係るヘッドメンテナンス方法は、インク液を吐出可能なインクノズルを有する印刷ヘッド21に対して、インクノズルからインク液を吸引して吐出させる吸引吐出動作を含むクリーニング動作を、前回の前記クリーニング動作を終えてから所定時間経過している状態における印刷開始前に行うヘッドメンテナンス方法であって、印刷ヘッド21による印刷動作が終了した後に、前回の前記クリーニング動作を終えてからの経過時間が前記所定時間より前に設定された判定時間以上となっているか否かを判断し、判定時間以上の場合は前記クリーニング動作を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、インク液を吐出可能なインクノズルを有する印刷ヘッドをクリーニング動作によりメンテナンスするヘッドメンテナンス方法、ヘッドメンテナンス装置、及びプリンタに関する。
インク液を吐出可能なインクノズルを有する印刷ヘッドを備えた装置として、インクノズルからインク液を吐出することにより、印刷媒体上に所望の印刷を行うインクジェットプリンタが挙げられる。
このようなインクジェットプリンタは、待機状態などにおいてインクノズルからインク液が吐出されない状態が一定時間以上継続すると、インク液の溶媒である水分が蒸発してインクノズル内のインク液の粘度が増加し、さらにはインクノズルが目詰まりを起こし、インク液が吐出されなかったり、吐出されても本来の大きさやスピードのインク液ではなく、印刷不良が発生したりすることがある(以下、ドット抜けと称する)。
また、印刷ヘッドの使用状態によっては、例えば、印刷ヘッドの往復移動が繰り返し行なわれると、各インクノズル内のインクメニスカスが壊れることがあり、その結果、ドット抜けが生じることもある。
このため、インクジェットプリンタでは、印刷ヘッドが待機位置に退避している時には、印刷ヘッドのインクノズルをキャップで覆って、インクノズル内のインク液の粘度増加を防ぐようにしている。
しかし、待機時等に印刷ヘッドをキャップで覆うだけでは、長期に渡って印刷処理が実施されない場合等には、インクノズル内のインク液の粘度増加を防ぎきれない。また、印刷処理が長時間連続実施された場合などには、印刷途中でインクノズル内のインクメニスカスが壊れて、ドット抜けが発生することがある。
そこで、インクジェットプリンタには、インクノズル内の粘度増加したインク液を強制排除したり、インクメニスカスの壊れを回復したりするクリーニング機構が備えられている。
このようなクリーニング機構により行われるクリーニング動作としては、インクノズルからインク液を吐出させるフラッシング動作、キャップ側に接続されたインク吸引ポンプを駆動して印刷ヘッド内に残留しているインク液の吸引を一定時間実施することにより、インクノズル内の増粘インクや気泡を外部に排除すると同時に新しいインク液を各インクノズルに供給し直す吸引吐出動作、等がある。一般に、吸引吐出動作は、軽微なクリーニング動作であるフラッシング動作よりも長い時間を要する動作となっている。
従来のインクジェットプリンタでは、印刷を開始するタイミング、すなわち印刷バッファに1回の走査に必要なイメージデータがたまったタイミングで、前回のクリーニング動作からの経過時間に応じてクリーニング動作の種類が選択され、選択されたクリーニング動作により印刷ヘッドのクリーニングが行われるものが広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−103802号公報
ところで、上記の特許文献1などの従来のプリンタでは、印刷を開始する直前のタイミングでクリーニング動作を行うが、クリーニング動作に要する時間だけ実際に印刷を開始する時間が遅れてしまい、印刷が終了するまで待つ時間が長くなってしまう状況、すなわちスループットが低下してしまう状況にあった。特に、吸引吐出動作によるクリーニング動作を行った場合には、印刷開始までの待ち時間が顕著に長くなる。
例えば、スーパーマーケットのレジなどで顧客に発行するクーポン券を印刷するようなプリンタでは、印刷前に吸引吐出動作によるクリーニング動作が行われるとクーポン券を顧客に手渡すまでの時間が長くかかってしまい、顧客を待たせるばかりでなく、レジにおいて顧客一人あたりに要する時間が長くなるため、レジ作業の効率性が低下してしまう。
そこで、本発明の目的は、前回のクリーニング動作からの経過時間に応じて印刷開始前に印刷ヘッドに対してクリーニング動作を行う場合に、クリーニング動作による印刷開始時の待ち時間を極力なくして、スループットの向上を図ることのできるヘッドメンテナンス方法、ヘッドメンテナンス装置、及びプリンタを提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係るヘッドメンテナンス方法は、インク液を吐出可能なインクノズルを有する印刷ヘッドに対して、前記インクノズルからインク液を吸引して吐出させる吸引吐出動作を含むクリーニング動作を、前回の前記クリーニング動作を終えてから所定時間経過している状態における印刷開始前に行うヘッドメンテナンス方法であって、前記印刷ヘッドによる印刷動作が終了した後に、前回の前記クリーニング動作を終えてからの経過時間が前記所定時間より前に設定された判定時間以上となっているか否かを判断し、前記判定時間以上の場合は前記クリーニング動作を行うことを特徴としている。
また、上記課題を解決することのできる本発明に係るヘッドメンテナンス装置は、インク液を吐出可能なインクノズルを有する印刷ヘッドをクリーニングするためのクリーニング機構と、前記クリーニング機構に、前記インクノズルからインク液を吸引して吐出させる吸引吐出動作を含むクリーニング動作を行わせる吸引吐出モード用駆動制御回路と、前回の前記クリーニング動作が終了してからの経過時間を計測するクリーニング終了タイマーと、前記クリーニング終了タイマーによる計測時間が所定時間経過している状態における印刷開始前に前記吸引吐出モード用駆動制御回路を起動するように設定されており、かつ、前記印刷ヘッドによる印刷動作が終了した後に前記計測時間が前記所定時間より前に設定された判定時間以上となっているか否かを判断し、前記判定時間以上の場合は前記吸引吐出モード用駆動制御回路を起動するように設定されている制御部と、を備えていることを特徴としている。
これらのヘッドメンテナンス方法及びヘッドメンテナンス装置によれば、前回のクリーニング動作が終了してから所定時間が経過している場合は印刷開始前に吸引吐出動作を含むクリーニング動作が行われるようになっている。また、印刷ヘッドによる印刷動作が終了した後に、前回のクリーニング動作が終了してからの経過時間が前記所定時間よりも前の時間に設定された判定時間以上となっているか否かを判断して、判定時間以上となっている場合には、クリーニング動作が行われる。そのため、前回のクリーニング動作終了から前記判定時間が経過している状態で印刷動作が終了すると、次の印刷開始のタイミングを待たずにクリーニング動作が行われ、そのクリーニング動作終了から所定時間が経過する前であれば次の印刷開始時にクリーニング動作は行われない。すなわち、前回のクリーニング動作終了から印刷動作が行われない待機状態が前記所定時間以上続かなければ、前回のクリーニング動作終了から所定時間が経過する前にクリーニング動作が行われることとなり、印刷開始時のクリーニング動作が行われることはない。したがって、印刷開始時にクリーニング動作が実施されることによって実際に印刷を開始するタイミングが遅れることを回避でき、印刷終了までの待ち時間が少なくなりスループットが向上する。また、ほぼ前記判定時間が経過する毎にクリーニング動作が行われるため、インクノズルを良好な状態に維持することができる。
本発明のヘッドメンテナンス方法において、前記印刷ヘッドによる印刷動作が終了した後に、印刷された用紙に対する自動切断動作をトリガーとして前記判断を行うことが好ましい。
また、本発明のヘッドメンテナンス装置において、前記制御部は、前記印刷ヘッドによる印刷動作が終了した後に、印刷された用紙に対する自動切断動作をトリガーとして前記判断を行うことが好ましい。
これらのヘッドメンテナンス方法及びヘッドメンテナンス装置によれば、印刷動作が完全に終了した直後に行われる自動切断動作をトリガーとして、上記の経過時間の判断やクリーニング動作のシーケンスを開始させることができる。
本発明のヘッドメンテナンス方法において、前回の前記クリーニング動作を終えてから前記所定時間が経過したときに、前記クリーニング動作を行うことが好ましい。
また、本発明のヘッドメンテナンス装置において、前記制御部は、前回の前記クリーニング動作を終えてから前記所定時間が経過したときに、前記吸引吐出モード用駆動制御回路を起動することが好ましい。
これらのヘッドメンテナンス方法及びヘッドメンテナンス装置によれば、前回のクリーニング動作が終了してから印刷動作が行われないまま前記所定時間が経過した場合に、次の印刷開始を待たずに吸引吐出動作を含むクリーニング動作を行わせるため、印刷ヘッドをクリーニングせずに待機させておく時間が最大でも前記所定時間となる。したがって、インクノズルを常に良好な状態に維持して、ドット抜け等の印刷品質低下を防ぐことができる。
また、上記課題を解決することのできる本発明に係るプリンタは、上記の本発明に係るヘッドメンテナンス装置を備えていることを特徴としている。
このようなプリンタによれば、継続的に使用される状況であれば、前回のクリーニング動作が終了してから前記判定時間が経過した印刷動作終了後に吸引吐出動作を含むクリーニング動作が行われるため、印刷開始前のタイミングでクリーニング動作を行うことを避けながら、インクノズルを良好な状態に維持することができる。したがって、高品質な印刷状態を維持できるとともに、クリーニング動作による印刷開始時の待ち時間を極力なくして、スループットの向上を図ることができる。
上述した本発明に係るヘッドメンテナンス方法、ヘッドメンテナンス装置、及びプリンタによれば、前回のクリーニング動作が終了してからの経過時間が印刷開始前にクリーニング動作を行うために設定された所定時間よりも前の時間に設定された判定時間以上となっている場合には、印刷動作が終了した後にクリーニング動作が行われる。そのため、前回のクリーニング動作終了から前記判定時間が経過している状態で印刷動作が終了すると、次の印刷開始のタイミングを待たずにクリーニング動作が行われ、そのクリーニング動作終了から所定時間が経過する前であれば次の印刷開始時にクリーニング動作は行われない。したがって、印刷開始時にクリーニング動作が実施されることによって実際に印刷を開始するタイミングが遅れることを回避でき、印刷終了までの待ち時間が少なくなりスループットが向上する。
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係るヘッドメンテナンス方法、ヘッドメンテナンス装置、及びプリンタを詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るヘッドメンテナンス方法を実施するヘッドメンテナンス装置を備えたプリンタの外観斜視図、図2は図1に示したプリンタのロール紙カバーとカートリッジカバーとを開いた状態の斜視図、図3は図2に示したプリンタからプリンタケースを取り外した状態の斜視図、図4は図1に示したプリンタにおけるクリーニング機構を説明する為のブロック図、図5は図4に示したプリンタに搭載されている制御部で実施されるクリーニング動作の手順を示すフローチャートである。
本実施形態のプリンタ1は、複数種のカラーインク液を使用してロール紙にカラー印刷するインクジェットプリンタであり、例えばスーパーマーケット等で商品の割引クーポンの印刷などに用いるのに好適なものである。図1に示すように、プリンタ1のプリンタ本体を覆うプリンタケース2の前面には、ロール紙カバー5及びインクカートリッジカバー7が開閉自在に装備されている。更に、プリンタケース2の前面には、電源スイッチ3と共にクリーニングボタン37やフィードスイッチ38、4つの表示ランプ41〜44等も配置されている。クリーニングボタン37は、印刷ヘッド21の目詰まり等の不具合を解消するために印刷ヘッド21のクリーニング処理を手動で実行する為の操作部材である。
なお、ロール紙カバー5の上部には用紙発行口6が設けられており、印刷された用紙がこの用紙発行口6から送り出されるようになっている。また、用紙発行口6の内側にはオートカッター(図示省略)が設けられており、用紙の印刷を終えた部分が用紙発行口6から送り出されると、オートカッターが用紙の幅方向の一部を残して切断するようになっている。
ロール紙カバー5を開くと、図2に示すように、印刷用紙であるロール紙11を収容した用紙収容部13が開放状態になって、用紙の交換が可能になる。
また、インクカートリッジカバー7を開くと、図2に示すように、カートリッジ装着部15が開放状態になり、該カートリッジ装着部15へのインクカートリッジ17の着脱が可能になる。
インクカートリッジ17は、カートリッジケース18内に複数個のカラーインクパックを収容したものである。本実施形態のプリンタ1の場合は、インクカートリッジカバー7を開く動作に連動して、カートリッジ装着部15の前方にインクカートリッジ17が所定距離だけ引き出される構成になっている。
プリンタケース2内の用紙収容部13の上方には、図3に示すように、印刷ヘッド21を搭載したキャリッジ23が装備される。キャリッジ23は、ロール紙11の幅方向に沿って延在するガイド部材25によって用紙幅方向に移動自在に支持されると共に、ロール紙11の幅方向に延在する無端ベルト26aと該無端ベルト26aを駆動するキャリッジモータ26bとによって、プラテン28の上方をロール紙11の幅方向に往復移動可能になっている。
図示のように、カートリッジ装着部15の上方が、往復移動するキャリッジ23の待機位置(ホームポジション)となっている。そして、この待機位置の下方には、キャリッジ23の下面に露出する印刷ヘッド21のインクノズルを覆うキャップ27と、キャップ27を介して印刷ヘッド21の各インクノズル内のインクを吸引して廃棄するインク吸引機構29とが装備されている。
インクカートリッジ17内の各インクパックは、インクカートリッジ17をカートリッジ装着部15に装着した際に、カートリッジ装着部15側に装備されたインク供給針がインクパックのインク供給口に差込接続される。カートリッジ装着部15のインク供給針には、プリンタケース2内に固定されたインク流路31が接続され、このインク流路31には、可撓性のインクチューブ33の一端が接続されている。インクチューブ33の他端は、印刷ヘッド21上に装備された背圧調整ユニット35を介して、印刷ヘッド21の各インクノズルに接続されている。
即ち、インクカートリッジ17内の各インクパックのインク液は、カートリッジ装着部15のインク供給針から、インク流路31、インクチューブ33、背圧調整ユニット35を経て、印刷ヘッド21上の各インクノズルに供給されるようになっている。
本実施形態のプリンタ1は、図4に示すヘッドメンテナンス装置51を備えている。
このヘッドメンテナンス装置51は、印刷ヘッド21における各インクノズル内のインク液の粘度増大やインクメニスカスの壊れによってドット抜け等の印刷不良が発生することを防止するために、印刷ヘッド21に対してクリーニング動作を実施するものである。
ヘッドメンテナンス装置51は、印刷ヘッド21をクリーニングするためのクリーニング機構59と、クリーニング機構59を通常フラッシングモードで動作させる通常フラッシングモード用駆動制御回路56と、クリーニング機構59を微量フラッシングモードで動作させる微量フラッシングモード用駆動制御回路57と、クリーニング機構59を吸引吐出モードで動作させる吸引吐出モード用駆動制御回路58と、吸引吐出モード用駆動制御回路58を動作させて行ったクリーニング動作が終了してからの経過時間を計測するクリーニング終了タイマー53と、印刷ヘッド21による累積印刷時間を計測する累積印刷タイマー54と、EEPROMなどから構成されるメモリ55と、通常フラッシングモード用駆動制御回路56または微量フラッシングモード用駆動制御回路57あるいは吸引吐出モード用駆動制御回路58を設定された条件に応じて選択的に起動する制御部52と、を備えている。
クリーニング機構59は、インクノズル内の残留インクをインク吸引ポンプで吸引するインク吸引機構29(図3参照)やインクノズル先端をワイパブレードにより払拭するワイピング機構30(図3参照)や全てのインクノズルから微量のインク液を吐出させるフラッシング機構(図示省略)などで構成される。
通常フラッシングモード用駆動制御回路56による通常フラッシングモードでのクリーニング動作は、インク吸引機構29による吸引吐出処理を含まず、全てのインクノズルから微量のインク液を吐出させる通常フラッシング動作を行うものである。
微量フラッシングモード用駆動制御回路57による微量フラッシングモードでのクリーニング動作は、インク吸引機構29による吸引吐出処理を含まず、全てのインクノズルから通常フラッシングモードよりさらに少量のインク液を吐出させる微量フラッシング動作を行うものである。
吸引吐出モード用駆動制御回路58による吸引吐出モードでのクリーニング動作は、印刷ヘッド21におけるインクノズルの目詰まり等の不具合を解消するために、インク吸引機構29のインク吸引ポンプを作動させて、所定量のインク液を印刷ヘッド21のインクノズルから吐出させながら吸引する吸引吐出動作を含み、更に必要に応じて、吸引吐出動作の後に、インクノズルの先端面を払拭するワイピング処理等の規定のクリーニング処理が実行されるものである。吸引吐出動作におけるインク液の吸引量は、インクノズルの目詰まり度等に応じてレベル変更が可能にされている。
クリーニング終了タイマー53は、クリーニング機構59が印刷ヘッド21に対して吸引吐出動作を含む前回のクリーニング動作を終えてからの経過時間を計測するものであり、その計測時間はメモリ55に逐次記憶される。本実施形態のプリンタ1は常時電源オンの状態で使用されることが想定されているが、電源がオフになった場合には、再度電源がオンになってホストコンピュータから送信される時刻情報と、メモリ55に記憶された経過時間とを基に、前回のクリーニング動作を終えてからの実際の経過時間を算出するようになっている。
累積印刷タイマー54は、印刷ヘッド21による累積印刷時間を計測するものであるが、実際にはキャップ27が印刷ヘッド21のインクノズルを覆っていない時間を累積して計測しており、この計測値を累積印刷時間とみなしている。また、累積印刷タイマー54により計測された時間はメモリ55に逐次記憶される。
制御部52は、通常フラッシングモード用駆動制御回路56または微量フラッシングモード用駆動制御回路57あるいは吸引吐出モード用駆動制御回路58を設定された条件に応じて選択的に起動するものであり、その動作の一つとして、クリーニング終了タイマー53による計測時間が所定時間経過している状態において、ホストコンピュータから印刷動作を行う為の印刷データが送信されてきたときに、そのときのクリーニング終了タイマー53による計測時間の増加に応じて、通常フラッシングモード用駆動制御回路56、微量フラッシングモード用駆動制御回路57、吸引吐出モード用駆動制御回路58の順に何れかを選択的に起動して、クリーニング機構59に印刷前クリーニング動作を行わせる。制御部52には、印刷前クリーニング動作の際に起動する制御回路を選択するための条件が任意に設定されており、クリーニング終了タイマー53による計測時間が所定時間以上となっている場合には吸引吐出モード用駆動制御回路58を起動して、クリーニング機構59に吸引吐出動作を含む印刷前クリーニング動作を行わせることが設定されている。なお、本実施形態では、前記所定時間は360時間に設定されている。
また、所定時間より前で印刷動作を行う場合は、クリーニング終了タイマー53による計測時間に応じて、印刷前に通常フラッシングモード用駆動制御回路56または微量フラッシングモード用駆動制御回路57による軽微なクリーニング動作が行われるようになっている。これらの軽微なクリーニング動作は、吸引吐出動作を含むクリーニング動作と比較して、要する時間が極めて短いものであり、吸引吐出動作を含むクリーニング動作とは明らかに区別されるものである。
また、制御部52は、印刷ヘッド21による印刷動作が終了した後に、クリーニング終了タイマー53による計測時間が前記所定時間より前の時間に設定された判定時間以上となっているか否かを判断し、計測時間がその判定時間以上となっている場合は吸引吐出モード用駆動制御回路58を起動するように設定されている。なお、本実施形態では、前記判定時間は、前記所定時間より10時間前の350時間に設定されている。
次に、本実施形態のヘッドメンテナンス方法について、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
印刷ヘッド21による印刷動作が完全に終了した後に、用紙の印刷された部分が用紙発行口6から送り出されると、オートカッターの自動切断動作により所定の長さで用紙が切断される。この自動切断動作(AC動作)をトリガーとして、ヘッドメンテナンス動作のシーケンスが起動される(ステップS01)。それにより、まず制御部52はクリーニング終了タイマー53による計測時間(CL経過時間T1)が前記判定時間(350時間)以上となっているか否かを判断する(ステップS02)。
ステップS02で、クリーニング終了タイマー53による計測時間が判定時間未満であると判断された場合には、ヘッドメンテナンス動作のシーケンスが終了する(ステップS03)とともに、印刷ヘッド21は待機状態に戻される。
ステップS02で、クリーニング終了タイマー53による計測時間が判定時間以上であると判断された場合には、制御部52は吸引吐出モード用駆動制御回路58を起動して、クリーニング機構59に吸引吐出動作を含むクリーニング動作を行わせる(ステップS04)。
ステップS04のクリーニング動作が終了したら、制御部52はクリーニング終了時刻をメモリ55に記憶させ、クリーニング終了タイマー53の計測時間(CL経過時間T1)をリセットしてヘッドメンテナンス動作のシーケンスが終了する(ステップS05)とともに、印刷ヘッド21は待機状態に戻される。
本実施形態のヘッドメンテナンス動作のシーケンスを実施することで、印刷ヘッド21による印刷動作が終了した後に、前回の吸引吐出動作を含むクリーニング動作が終了してからの経過時間が判定時間以上となっている場合には、吸引吐出動作を含むクリーニング動作が行われる。そのため、前回のクリーニング動作終了から判定時間が経過している状態で印刷動作が終了すると、次の印刷開始のタイミングを待たずに直ちにクリーニング動作が行われ、そのクリーニング動作が終了してから所定時間が経過する前であれば、次の印刷開始時に印刷前クリーニング動作は行われないことになる。
すなわち、前回のクリーニング動作終了から印刷動作が行われない待機状態が所定時間以上続かなければ、前回のクリーニング動作終了から所定時間が経過する前に印刷直後のクリーニング動作が行われることとなり、印刷開始時のクリーニング動作が行われることはない。したがって、印刷開始時にクリーニング動作が実施されることによって実際に印刷を開始するタイミングが遅れることを回避でき、印刷終了までの待ち時間が少なくなりスループットが向上する。また、ほぼ判定時間が経過する毎にクリーニング動作が行われるため、インクノズルを良好な状態に維持することができる。
特に、プリンタ1をスーパーマーケットのレジ等で商品の割引クーポンの印刷などに用いる場合には、レジの精算途中もしくは精算後、クリーニング動作による長い待ち時間なしにクーポンを印刷して発行することができる為、顧客を待たせることがなくなり、レジにおいて顧客一人あたりに要する時間を短縮できるため、レジ作業の効率性が向上する。
また、図5に示すように、自動切断動作をトリガーとする場合とは別に、印刷動作が行われずに印刷ヘッド21に対する吸引吐出動作を含むクリーニング動作が行われないままクリーニング終了タイマー53による計測時間が前記所定時間(360時間)となった場合(ステップS06)には、それをトリガーとして制御部52は優先的に吸引吐出モード用駆動制御回路58を起動して、クリーニング機構59に吸引吐出動作を含むクリーニング動作を行わせる(ステップS04)。
このように、前回の吸引吐出動作を含むクリーニング動作が終了してから印刷動作が行われないまま前記所定時間が経過した場合には、次の印刷開始を待たずに吸引吐出動作を含むクリーニング動作を優先的に行わせることで、印刷ヘッド21をクリーニングしない時間が最大でも前記所定時間となる。したがって、インクノズルを常に良好な状態に維持して、ドット抜け等の印刷品質低下を防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態のヘッドメンテナンス方法、ヘッドメンテナンス装置51及びプリンタ1によれば、印刷前クリーニング動作を行うために設定された所定時間よりも前に印刷終了後のタイミングで吸引吐出動作を含むクリーニング動作が行われる為、印刷開始時にクリーニング動作が実施されることによって実際に印刷を開始するタイミングが遅れることを回避でき、印刷終了までの待ち時間が少なくなりスループットが向上する。
本発明の一実施形態に係るヘッドメンテナンス方法を実施するヘッドメンテナンス装置を備えたプリンタの外観斜視図である。 図1に示したプリンタのロール紙カバーとカートリッジカバーとを開いた状態の斜視図である。 図2に示したプリンタからプリンタケースを取り外した状態の斜視図である。 図1に示したプリンタにおけるヘッドメンテナンス装置を説明する為のブロック図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドメンテナンス方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1…プリンタ、2…プリンタケース、3…電源スイッチ、5…ロール紙カバー、7…インクカートリッジカバー、37…クリーニングボタン、41…表示ランプ、51…ヘッドメンテナンス装置、52…制御部、53…クリーニング終了タイマー、54…累積印刷タイマー、55…メモリ、56…通常フラッシングモード用駆動制御回路、57…微量フラッシングモード用駆動制御回路、58…吸引吐出モード用駆動制御回路、59…クリーニング機構

Claims (7)

  1. インク液を吐出可能なインクノズルを有する印刷ヘッドに対して、前記インクノズルからインク液を吸引して吐出させる吸引吐出動作を含むクリーニング動作を、前回の前記クリーニング動作を終えてから所定時間経過している状態における印刷開始前に行うヘッドメンテナンス方法であって、
    前記印刷ヘッドによる印刷動作が終了した後に、前回の前記クリーニング動作を終えてからの経過時間が前記所定時間より前に設定された判定時間以上となっているか否かを判断し、前記判定時間以上の場合は前記クリーニング動作を行うことを特徴とするヘッドメンテナンス方法。
  2. 請求項1に記載のヘッドメンテナンス方法であって、
    前記印刷ヘッドによる印刷動作が終了した後に、印刷された用紙に対する自動切断動作をトリガーとして前記判断を行うことを特徴とするヘッドメンテナンス方法。
  3. 請求項1または2に記載のヘッドメンテナンス方法であって、
    前回の前記クリーニング動作を終えてから前記所定時間が経過したときに、前記クリーニング動作を行うことを特徴とするヘッドメンテナンス方法。
  4. インク液を吐出可能なインクノズルを有する印刷ヘッドをクリーニングするためのクリーニング機構と、
    前記クリーニング機構に、前記インクノズルからインク液を吸引して吐出させる吸引吐出動作を含むクリーニング動作を行わせる吸引吐出モード用駆動制御回路と、
    前回の前記クリーニング動作が終了してからの経過時間を計測するクリーニング終了タイマーと、
    前記クリーニング終了タイマーによる計測時間が所定時間経過している状態における印刷開始前に前記吸引吐出モード用駆動制御回路を起動するように設定されており、かつ、前記印刷ヘッドによる印刷動作が終了した後に前記計測時間が前記所定時間より前に設定された判定時間以上となっているか否かを判断し、前記判定時間以上の場合は前記吸引吐出モード用駆動制御回路を起動するように設定されている制御部と、を備えていることを特徴とするヘッドメンテナンス装置。
  5. 請求項4に記載のヘッドメンテナンス装置であって、
    前記制御部は、前記印刷ヘッドによる印刷動作が終了した後に、印刷された用紙に対する自動切断動作をトリガーとして前記判断を行うことを特徴とするヘッドメンテナンス装置。
  6. 請求項4または5に記載のヘッドメンテナンス方法であって、
    前記制御部は、前回の前記クリーニング動作を終えてから前記所定時間が経過したときに、前記吸引吐出モード用駆動制御回路を起動することを特徴とするヘッドメンテナンス方法。
  7. 請求項4から7の何れか一項に記載のヘッドメンテナンス装置を備えていることを特徴とするプリンタ。
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