JP2007116800A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】リード線4の組付け工数を減らすことができ、且つ発錆の原因となるチューブ8内への留水を抑制できるスタータを提供する。
【解決手段】モータと電磁スイッチとを電気的に接続するリード線4は、銅撚線7に絶縁用のチューブ8を被せて形成され、チューブ8がグロメット9と一体に設けられている。このリード線4は、グロメット9からモータの外側に取り出された直後にスタータの前方に向かって円弧状に折り曲げられた屈曲部4aを有し、この屈曲部4aから電磁スイッチの外部端子の近傍までモータヨークと略平行に配設されている。また、チューブ8には、グロメット9に近接する部位、特にリード線4の屈曲部4aの内側に開口孔8aが開けられている。この開口孔8aは、チューブ8の端部から進入した水をチューブ8の外部に排水するための排水口として利用される。
【選択図】図1
【解決手段】モータと電磁スイッチとを電気的に接続するリード線4は、銅撚線7に絶縁用のチューブ8を被せて形成され、チューブ8がグロメット9と一体に設けられている。このリード線4は、グロメット9からモータの外側に取り出された直後にスタータの前方に向かって円弧状に折り曲げられた屈曲部4aを有し、この屈曲部4aから電磁スイッチの外部端子の近傍までモータヨークと略平行に配設されている。また、チューブ8には、グロメット9に近接する部位、特にリード線4の屈曲部4aの内側に開口孔8aが開けられている。この開口孔8aは、チューブ8の端部から進入した水をチューブ8の外部に排水するための排水口として利用される。
【選択図】図1
Description
本発明は、グロメットを挿通してフレームの外側に取り出されるリード線を有する回転電機に関する。
従来技術として、特許文献1に記載された直流電動機がある。
この直流電動機は、自動車用エンジンを始動するためのスタータに搭載されるもので、ヨークの端部に取り付けられるグロメットを介して電動機の外側に取り出されるリード線を有し、このリード線を介して電動機と電磁スイッチとが電気的に接続されている。
リード線は、一端側(電動機側)の端部に口出部が設けられ、その口出部の外周にグロメットが一体成形されている。この場合、リード線の口出部をグロメットの孔に通す必要がないので、リード線の取り付け作業を容易にできる。
特開平5−316682号公報
この直流電動機は、自動車用エンジンを始動するためのスタータに搭載されるもので、ヨークの端部に取り付けられるグロメットを介して電動機の外側に取り出されるリード線を有し、このリード線を介して電動機と電磁スイッチとが電気的に接続されている。
リード線は、一端側(電動機側)の端部に口出部が設けられ、その口出部の外周にグロメットが一体成形されている。この場合、リード線の口出部をグロメットの孔に通す必要がないので、リード線の取り付け作業を容易にできる。
ところが、上記の直流電動機は、ヨークの前端側(ピニオン側)にグロメットが取り付けられ、そのグロメットから取り出されたリード線が、電磁スイッチの後端に設けられた外部端子に接続されている。この場合、電動機の外側に配設されるリード線の全長が長くなるため、絶縁用のチューブでリード線を覆う必要が生じる。その結果、部品点数が増加して、組付け工数が増えることにより、コストが上昇する。
また、チューブの端部よりチューブ内に水が入り込むと、長い時間をかけてグロメットのシール部を通過し、電動機の内部に進入することで発錆の原因となり、耐久性に問題が生じる。
また、チューブの端部よりチューブ内に水が入り込むと、長い時間をかけてグロメットのシール部を通過し、電動機の内部に進入することで発錆の原因となり、耐久性に問題が生じる。
更に、グロメットから取り出されたリード線を電磁スイッチ側へ配設するため、グロメットから取り出された直後に大きな力でリード線を電磁スイッチ側へ曲げる必要があり、リード線の取付け作業が困難であった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、リード線の組付け工数を減らすことができ、且つ発錆の原因となるチューブ内への留水を抑制できる回転電機を提供することにある。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、リード線の組付け工数を減らすことができ、且つ発錆の原因となるチューブ内への留水を抑制できる回転電機を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、フレームに取り付けられるグロメットと、このグロメットを挿通してフレームの外側に取り出される撚線にチューブを被せて形成されるリード線とを有する回転電機であって、リード線は、チューブがグロメットと一体化して設けられると共に、チューブのグロメットに近接する部位に開口孔が開けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、リード線のチューブがグロメットと一体化して設けられているので、部品点数を削減でき、組付け工数を減らすことでコストダウンが可能である。
本発明は、フレームに取り付けられるグロメットと、このグロメットを挿通してフレームの外側に取り出される撚線にチューブを被せて形成されるリード線とを有する回転電機であって、リード線は、チューブがグロメットと一体化して設けられると共に、チューブのグロメットに近接する部位に開口孔が開けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、リード線のチューブがグロメットと一体化して設けられているので、部品点数を削減でき、組付け工数を減らすことでコストダウンが可能である。
また、チューブのグロメットに近接する部位に開口孔が開けられているので、チューブ内への留水を抑制できる。つまり、チューブの反グロメット側の端部よりチューブ内へ入り込んだ水がチューブ内をグロメット側まで進入した場合に、チューブに開けられた開口孔よりチューブの外側へ排水される。その結果、チューブ内への留水を抑制でき、グロメットの撚線とのシール部を通過して回転電機の内部に浸水することを防止できるので、回転電機の耐久性及び耐錆性が向上する。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した回転電機において、リード線は、グロメットより取り出された直後に所定方向へ曲げられる屈曲部を有しており、この屈曲部の内側に開口孔が形成されていることを特徴とする。
この場合、屈曲部の内側に開口孔を開けているので、屈曲部の剛性を低下させることができる。その結果、リード線を曲げ易くできるため、リード線の取り付け作業を容易にできる。また、屈曲部の剛性を低下させることで、屈曲部の内側に掛かる応力が低減されるため、チューブが破れ難くなる。
請求項1に記載した回転電機において、リード線は、グロメットより取り出された直後に所定方向へ曲げられる屈曲部を有しており、この屈曲部の内側に開口孔が形成されていることを特徴とする。
この場合、屈曲部の内側に開口孔を開けているので、屈曲部の剛性を低下させることができる。その結果、リード線を曲げ易くできるため、リード線の取り付け作業を容易にできる。また、屈曲部の剛性を低下させることで、屈曲部の内側に掛かる応力が低減されるため、チューブが破れ難くなる。
(請求項3の発明)
請求項1に記載した回転電機において、リード線は、グロメットより取り出された直後に所定方向へ曲げられる屈曲部を有しており、この屈曲部の周囲に複数の開口孔が形成されていることを特徴とする。
この場合、屈曲部の周囲に複数の開口孔を開けているので、屈曲部の剛性を低下させることができる。その結果、リード線を曲げ易くできるため、リード線の取り付け作業を容易にできる。また、屈曲部の剛性を低下させることで、屈曲部の内側に掛かる応力が低減されるため、チューブが破れ難くなる。
請求項1に記載した回転電機において、リード線は、グロメットより取り出された直後に所定方向へ曲げられる屈曲部を有しており、この屈曲部の周囲に複数の開口孔が形成されていることを特徴とする。
この場合、屈曲部の周囲に複数の開口孔を開けているので、屈曲部の剛性を低下させることができる。その結果、リード線を曲げ易くできるため、リード線の取り付け作業を容易にできる。また、屈曲部の剛性を低下させることで、屈曲部の内側に掛かる応力が低減されるため、チューブが破れ難くなる。
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかの回転電機は、電磁力の作用で電機子に回転力を発生するモータと、このモータの通電回路に設けられるメイン接点を開閉する電磁スイッチとを備え、モータの回転をエンジンのリングギヤに伝達して、エンジンを始動させるスタータであり、モータの内部回路と電磁スイッチに設けられる外部端子とがリード線によって電気的に接続されていることを特徴とする。
請求項1〜3に記載した何れかの回転電機は、電磁力の作用で電機子に回転力を発生するモータと、このモータの通電回路に設けられるメイン接点を開閉する電磁スイッチとを備え、モータの回転をエンジンのリングギヤに伝達して、エンジンを始動させるスタータであり、モータの内部回路と電磁スイッチに設けられる外部端子とがリード線によって電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は銅撚線7にチューブ8を被せて形成されるリード線4の断面図である。
本実施例の回転電機は、例えば、自動車用エンジンを始動するためのスタータ1(図2参照)であり、バッテリ(図示せず)より通電されて回転力を発生するモータ2と、このモータ2の通電回路に接続されるメイン接点(図示せず)を開閉する電磁スイッチ3とを備え、この電磁スイッチ3とモータ2とが本発明のリード線4によって電気的に接続されている。
モータ2は、電磁力の働きによって電機子(図示せず)に回転力を発生する周知の直流電動機である。
本実施例の回転電機は、例えば、自動車用エンジンを始動するためのスタータ1(図2参照)であり、バッテリ(図示せず)より通電されて回転力を発生するモータ2と、このモータ2の通電回路に接続されるメイン接点(図示せず)を開閉する電磁スイッチ3とを備え、この電磁スイッチ3とモータ2とが本発明のリード線4によって電気的に接続されている。
モータ2は、電磁力の働きによって電機子(図示せず)に回転力を発生する周知の直流電動機である。
電磁スイッチ3は、2本の外部端子5、6(図2参照)を介してモータ2の通電回路に接続される一組の固定接点(図示せず)と、この一組の固定接点間を断続する可動接点(図示せず)と、電磁石の吸引力を利用して可動接点を駆動するソレノイド(図示せず)を有し、可動接点が一組の固定接点に当接して両固定接点間が導通することにより前記メイン接点が閉状態(ON)となり、可動接点が一組の固定接点から離れて、両固定接点間の導通が遮断されることによりメイン接点が開状態(OFF)となる。
リード線4は、図1に示す様に、銅撚線7に絶縁用のチューブ8を被せて形成され、このチューブ8がグロメット9と一体に設けられている。
リード線4は、図1に示す様に、銅撚線7に絶縁用のチューブ8を被せて形成され、このチューブ8がグロメット9と一体に設けられている。
銅撚線7は、一端側端部7aがグロメット9を挿通してモータ2の内部に引き込まれ、モータ2の内部回路(例えば界磁コイルあるいは正極ブラシ等)に接合される。また、他端側端部7bは、モータ2の外側に取り出されてターミナル10に接続され、このターミナル10を介して電磁スイッチ3の一方の外部端子6(図2参照)に電気的に接続される。なお、銅撚線7の両端部7a、7bは、例えば、断面角形状に圧縮成形されている。チューブ8は、銅撚線7を無理なく通すことができる程度に、銅撚線7の直径より若干大きい内径を有している。
グロメット9は、ゴム製であり、例えば、エンドフレーム11(図2参照)に形成される切欠き部(図示せず)に取り付けられ、モータヨーク12との間に挟持されている。このグロメット9には、銅撚線7の一端側端部7aを通すための貫通孔が形成されている。その貫通孔は、銅撚線7の一端側端部7aに対し適当な締め代を確保できる内径を有し、その締め代を有することで防水シール構造が形成されている。
なお、エンドフレーム11は、図2に示す様に、モータヨーク12の後端に組み合わされ、スルーボルト13によってフロントハウジング14に固定されている。
なお、エンドフレーム11は、図2に示す様に、モータヨーク12の後端に組み合わされ、スルーボルト13によってフロントハウジング14に固定されている。
上記のリード線4は、図2に示す様に、グロメット9からモータ2の外側に取り出された直後にスタータ1の前方(図示左方向)に向かって円弧状に折り曲げられた屈曲部4aを有し、この屈曲部4aから電磁スイッチ3の外部端子6の近傍までモータヨーク12と略平行に配設されている。
また、チューブ8には、図1に示す様に、グロメット9に近接する部位、特にリード線4の屈曲部4aの内側に開口孔8aが開けられている。この開口孔8aは、チューブ8の反グロメット側の端部よりチューブ8内へ入り込んだ水がチューブ8内をグロメット9側まで進入した場合に、開口孔8aよりチューブ8の外側へ排水するための排水口として利用できる。
また、チューブ8には、図1に示す様に、グロメット9に近接する部位、特にリード線4の屈曲部4aの内側に開口孔8aが開けられている。この開口孔8aは、チューブ8の反グロメット側の端部よりチューブ8内へ入り込んだ水がチューブ8内をグロメット9側まで進入した場合に、開口孔8aよりチューブ8の外側へ排水するための排水口として利用できる。
(実施例1の効果)
実施例1に示すスタータ1は、リード線4のチューブ8がグロメット9と一体化して設けられているので、チューブ8とグロメット9が別部品によって形成される従来技術と比較した場合に、部品点数を削減でき、組付け工数を減らすことでコストダウンが可能である。
また、チューブ8には、リード線4の屈曲部4aの内側に開口孔8aが開けられているので、チューブ8の反グロメット側の端部よりチューブ8内へ入り込んだ水がチューブ8内をグロメット9側まで進入した場合に、開口孔8aよりチューブ8の外側へ排水できる。その結果、チューブ8内への留水を抑制できるので、グロメット9の防水シール構造を通過してモータ2の内部に浸水することを防止でき、モータ2の耐久性及び耐錆性が向上する。
実施例1に示すスタータ1は、リード線4のチューブ8がグロメット9と一体化して設けられているので、チューブ8とグロメット9が別部品によって形成される従来技術と比較した場合に、部品点数を削減でき、組付け工数を減らすことでコストダウンが可能である。
また、チューブ8には、リード線4の屈曲部4aの内側に開口孔8aが開けられているので、チューブ8の反グロメット側の端部よりチューブ8内へ入り込んだ水がチューブ8内をグロメット9側まで進入した場合に、開口孔8aよりチューブ8の外側へ排水できる。その結果、チューブ8内への留水を抑制できるので、グロメット9の防水シール構造を通過してモータ2の内部に浸水することを防止でき、モータ2の耐久性及び耐錆性が向上する。
更に、チューブ8に開けられた開口孔8aがリード線4の屈曲部4aの内側に位置しているので、開口孔8aの無いチューブ8と比較した場合に、屈曲部4aの剛性を低下させることができる。その結果、リード線4を曲げ易くできるため、リード線4の取り付け作業を容易にできる。また、屈曲部4aの剛性を低下させることで、屈曲部4aの内側に掛かる応力が低減されるため、チューブ8が破れ難くなる効果もある。
また、チューブ8とグロメット9が一体成形されているので、チューブ8とグロメット9との間に隙間が生じることは無く、両者が別体に形成されている場合と比較すると、防水性の点で有利である。
また、チューブ8とグロメット9が一体成形されているので、チューブ8とグロメット9との間に隙間が生じることは無く、両者が別体に形成されている場合と比較すると、防水性の点で有利である。
(変形例)
実施例1では、リード線4の屈曲部4aの内側に開口孔8aを形成する一例を記載したが、屈曲部4aの周囲に複数の開口孔8aを形成しても良い。この場合、屈曲部4aの剛性を更に低下させることができ、リード線4をより曲げ易くできる。
実施例1では、リード線4の屈曲部4aの内側に開口孔8aを形成する一例を記載したが、屈曲部4aの周囲に複数の開口孔8aを形成しても良い。この場合、屈曲部4aの剛性を更に低下させることができ、リード線4をより曲げ易くできる。
1 スタータ(回転電機)
2 モータ
3 電磁スイッチ
4 リード線
4a リード線の屈曲部
7 銅撚線
8 チューブ
8a チューブの開口孔
9 グロメット
11 エンドフレーム(フレーム)
2 モータ
3 電磁スイッチ
4 リード線
4a リード線の屈曲部
7 銅撚線
8 チューブ
8a チューブの開口孔
9 グロメット
11 エンドフレーム(フレーム)
Claims (4)
- フレームに取り付けられるグロメットと、
このグロメットを挿通して前記フレームの外側に取り出される撚線にチューブを被せて形成されるリード線とを有する回転電機であって、
前記リード線は、前記チューブが前記グロメットと一体化して設けられると共に、前記チューブの前記グロメットに近接する部位に開口孔が開けられていることを特徴とする回転電機。 - 請求項1に記載した回転電機において、
前記リード線は、前記グロメットより取り出された直後に所定方向へ曲げられる屈曲部を有しており、この屈曲部の内側に前記開口孔が形成されていることを特徴とする回転電機。 - 請求項1に記載した回転電機において、
前記リード線は、前記グロメットより取り出された直後に所定方向へ曲げられる屈曲部を有しており、この屈曲部の周囲に複数の前記開口孔が形成されていることを特徴とする回転電機。 - 請求項1〜3に記載した何れかの回転電機は、
電磁力の作用で電機子に回転力を発生するモータと、
このモータの通電回路に設けられるメイン接点を開閉する電磁スイッチとを備え、
前記モータの回転をエンジンのリングギヤに伝達して、前記エンジンを始動させるスタータであり、
前記モータの内部回路と前記電磁スイッチに設けられる外部端子とが前記リード線によって電気的に接続されていることを特徴とする回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005304379A JP2007116800A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005304379A JP2007116800A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007116800A true JP2007116800A (ja) | 2007-05-10 |
Family
ID=38098474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005304379A Pending JP2007116800A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007116800A (ja) |
-
2005
- 2005-10-19 JP JP2005304379A patent/JP2007116800A/ja active Pending
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