JP2007116540A - ファクシミリ通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送信待機中の送信データを記憶しておく記憶手段を備えたファクシミリ通信装置において、操作パネルにより当該送信文書が機密文書かどうかを指定させておき、通信相手が不応答の場合、または時刻指定送信の場合、通信制御コントローラ20は、機密文書である旨が設定されていない当該送信データを第1の蓄積メモリ41に記憶させ、機密文書である旨が設定された当該送信データを第2の蓄積メモリ42に記憶させる。前記において、第1の蓄積メモリ41は電源が落ちたときに少なくとも所定時間以上は記憶している送信データが失われないように2次電池45により電源バックアップが行われ、第2の蓄積メモリ42は電源が落ちたときに記憶している送信データが失われる構成である。
【選択図】図2
Description
一方、LANに接続したり、直接広域網に接続したりしてデータ通信網を介してファクシミリ画情報を送受信するインターネット型のファクシミリ通信装置も普及している。例えば特許文献1に示された従来技術では、LAN上のパーソナルコンピュータを用いて、ファクシミリ通信装置に蓄積されている送信待機データと送信中のデータとを容易に判別し、判別結果を反映させた状況データをパーソナルコンピュータに表示できる。
また、特許文献2のようなネットワーク型ファクシミリ通信装置では、ネットワーククライアントPCから、装置の送信待機文書を閲覧したり、送信設定を変更したりすることができる。
また、データ通信網に接続されたファクシミリ通信装置では、特許文献1や特許文献2に示された従来技術から容易にわかるように、送信待機中の送信データやそれに関するデータがパーソナルコンピュータなどにより読み出され、機密が漏洩してしまうという問題がある。
本発明は、このような従来技術の問題を解決しようとするものであり、具体的には、待機中の送信データの漏洩を防止できるファクシミリ通信装置を提供することを目的とする。
請求項2記載のファクシミリ通信装置は、請求項1記載のファクシミリ通信装置において、前記第1の記憶手段は電源が落ちたときに少なくとも所定時間以上は前記送信データが失われないように電源バックアップが行われ、前記第2の記憶手段は電源が落ちたときに前記送信データが失われる構成にする。
請求項3記載のファクシミリ通信装置は、請求項1記載のファクシミリ通信装置において、当該ファクシミリ通信装置がデータ通信網に接続されている場合は、送信待機中の機密文書の送信のための読み出しを除いて第2の記憶手段からの読み出しを禁止する読み出し禁止手段を備えたことを特徴とする。
請求項4記載のファクシミリ通信装置は、請求項3記載のファクシミリ通信装置において、一つまたは複数のパスワードを予め登録しておく登録手段と、当該ファクシミリ通信装置使用時にパスワードを入力させる入力手段とを備え、前記読み出し禁止手段は、入力されたパスワードを登録されているパスワードと比較し、合致するパスワードが登録されていなかったとき、第2の記憶手段に記憶されている送信待機中の機密文書の読み出しを禁止する構成にする。
請求項5記載のファクシミリ通信装置は、請求項4記載のファクシミリ通信装置において、前記登録手段に登録パスワードを設定する登録パスワード設定手段を備える。
また、機密文書である旨が設定された送信待機中の送信データのみを記憶しておく第2の記憶手段については、送信待機中の機密文書の送信のための読み出しを除いて読み出しを禁止できるので、同様に、待機中の送信データから機密が漏洩するのを防止できる。
図1は本発明の一実施形態を示すファクシミリ通信装置の構成図である。図示したように、このファクシミリ通信装置は、コピー処理部1、通信制御部2、およびこれらに直流電圧を供給する電源部3を備えている。これらのうち、コピー処理部1は、操作パネルの制御、原稿上の画像の読み込み、プリント出力を行い、通信制御部2は各種通信のデータ送受信を制御する。
コピー処理部1は、操作パネル4、原稿上の画像を読み取るスキャナ5、用紙上に画像を形成するプロッタ6、その他の各種入出力装置(I/O)7、コピー処理および装置全体の制御を行うCPU10、プログラムを記憶しているROM11、設定されたデータを記憶しておくRAM12、データ処理に用いるワークRAM13、操作パネル制御部14、スキャナ制御部15、プロッタ制御部16、前記その他の各種入出力装置7を制御するIO制御部17、入力された画像データなどを蓄積しておく大容量メモリ(例えばハードディスク)18、その大容量メモリ18に蓄積される画像データの圧縮伸長を行う圧縮伸長制御部19などを備える。
前記において、その他のI/O7としては、用紙の有無、ドアの開閉状態、ヒーター温度などを検出するセンサやモータ類などがある。また、操作パネル4内の表示装置への描画の制御、操作パネル4内の表示素子の点灯制御やキースキャンは操作パネル制御部14を介してCPU10が行う。操作パネル4を用いた通信に関する操作入力は操作パネル制御部14およびブリッジ8を介して通信制御部2へ直接渡すか、操作パネル制御部14およびCPU10を介して通信制御部2へ渡す。
また、通信制御部2は、通信ポートとして各種インタフェース(I/F)を備え、各種通信網を介した通信を行うことができる。通信データは各種I/Fに応じて通信データ処理部24が処理する。前記I/Fとしては例えばアナログ電話網に接続されるアナログ回線インタフェース(I/F)25を備える。このアナログ回線I/F25はG3ファクシミリの変復調処理を行うG3faxモデム26を介してバスBに接続されている。また、ローカルエリアネットワーク(LAN)とのI/Fとしてデータ通信処理を行うLAN制御部27を備える。なお、通信データ処理部24はそれらのI/Fを介して送受信されるデータに対してワークRAM23を用いて圧縮伸長やデジタル信号処理を施す。
また、通信制御部2は各種通信データを蓄積しておくメモリとして通信データ蓄積メモリ28を備えている。
また、前記RAM12およびRAM22はそれぞれ1次電池などでバックアップされ、電源オフ時にも内容が保持される。
電源部3では、電源コード31によりAC電源を供給し、直流供給部32が直流電圧を生成する。メインスイッチ(SW)33は利用者がオン/オフできるが、IO制御部17の制御信号により直流供給部32をオフすることもできる。
以下、各実施例を説明する。
この実施例では、図1に示したような構成で、送信文書をスキャナ5により読み込ませ、電話網経由でファクシミリ送信を行うかまたはLAN経由でデータ通信を行うとき、操作パネル4により当該送信文書が機密文書かどうかを指定させる。そして、通信相手が不応答の場合、または時刻指定送信の場合、通信制御コントローラ20は当該送信データをメモリ待機文書として通信データ蓄積メモリ28に蓄積する。
図2に、この実施例の要部の詳細構成を示す。図示したように、通信データ蓄積メモリ28は、送信待機時に機密文書以外の送信データを格納する第1の蓄積メモリ(例えばSDRAM)41、送信待機時に機密文書の送信データを格納する第2の蓄積メモリ42、その第2の蓄積メモリ42に電源を供給するメモリ電源回路43などを備えている。第1の蓄積メモリ41は停電時のバックアップなどのために2次電池45を備え、この2次電池45により第1の蓄積メモリ41の電源は電源オフ時にも所定期間保持される。
なお、この実施例では、請求項記載の設定手段が操作パネル4、CPU10、操作パネル制御部14などにより実現され、第1の記憶手段が第1の蓄積メモリ41により実現され、第2の記憶手段が第2の蓄積メモリ42により実現される。
このような構成で、当該送信文書が機密文書である旨の通知をコピー処理側から受けている場合、その機密文書が待機状態になったとき、通信制御コントローラ20はその機密文書の送信データを第2の蓄積メモリ42に格納する。
こうして、この実施例によれば、例えば、通信データ蓄積メモリ28(送信待機用メモリ)を内蔵したユニットを一時的に外して他の装置に取り付けようとすれば、電源を切らざるを得ないので、それにより第2の蓄積メモリ42に格納された機密文書の送信データは失われ、他の装置に移してコピーすることが不可能になる。
なお、この実施例のファクシミリ通信装置はLANや広域網などデータ通信網には接続されていなくてもよいし、複写機能などを持たなくてもよい。
この実施例のファクシミリ通信装置はLANや広域網などデータ通信網にも接続されている。なお、この実施例では、請求項記載の設定手段が操作パネル4、CPU10、操作パネル制御部14などにより実現され、第1の記憶手段が第1の蓄積メモリ41により実現され、第2の記憶手段が第2の蓄積メモリ42により実現され、読み出し禁止手段がバッファ回路44、タイマ46、ANDゲート47などにより実現される。
図3は実施例2の通信制御部要部の構成図である。図示したように、この実施例では、実施例1において第2の蓄積メモリ42のローカルバスにタイマ46を設ける。なお、このタイマ46には複数のタイムアップ時刻を設定できる。
このような構成で、機密文書をリダイアルまたは時刻指定で送信するために第2の蓄積メモリ42に格納したとき、通信制御コントローラ20がその機密文書の送信時刻をタイマ46にセットする。このタイマ46は出力している制御信号(/INTR)を送信時刻までHighレベルに保持する。そして、直流電圧が所定値以下であることを示す電圧信号を電圧検知回路35が出力していない限り、メモリ電源回路43はHighレベルを出力し、ANDゲート47からの出力信号によりバッファ回路44はオフ状態となり、第2の蓄積メモリ42がバスから切り離される。
それに対して、格納されているいずれかの機密文書が送信時刻に達すると、タイマ46の出力している制御信号(/INTR)はLowレベルとなり、通信制御コントローラ20に制御信号(/INTR)を割り込み信号として送出するとともに、バッファ回路44を開く。
なお、第2の蓄積メモリ42への書き込みはいつでも可能とする。
こうして、この実施例によれば、送信待機中の機密文書の読み出しが不可となり、機密漏洩を防止できる。
図4は実施例3の通信制御部要部の構成図である。図示したように、この実施例では、実施例1において通信制御コントローラ20だけが書き込むことができるキー回路48を設ける。図5に示したように、キー回路48はレジスタ49、デコーダ50、ROM51などを備え、通信制御コントローラ20がROM51内に予め書き込まれたデータをレジスタ49に書き込むと、デコーダ50はLowレベルの信号を出力する。これにより、実施例2に示したANDゲート47と同じ働きをするANDゲート47aはバッファ回路44をオン状態とし、送信待機中の送信データの読み出しが可能になる。
なお、この実施例では、請求項記載の読み出し禁止手段が通信制御コントローラ20、バッファ回路44、タイマ46、ANDゲート47a、キー回路48などにより実現され、登録手段がROM51などにより実現され、入力手段が操作パネル4またはクライアントPCなどにより実現される。
前記において、ROM51内のデータは例えば利用者により書き込まれるパスワードである。利用者が操作パネル4やLAN上のクライアントPCなどからパスワードを入力できるようにして、ROM51内の値と比較できるようにしておくのである。一つまたは複数のROM51内の値は工場出荷時などに書き込まれ、稼動後、第2の蓄積メモリ42にアクセスする場合、利用者はパスワードを入力する。これにより、通信制御コントローラ20はそのパスワードをROM51に書き込まれている一つまたは複数のデータ(パスワード)と比較し、いずれかと一致した場合のみROM51に書き込まれている所定のデータをレジスタ49に書き込み、第2の蓄積メモリ42へのアクセス(読み書き)を可能にさせるのである。
このように、この実施例は、パスワードにより送信待機中の機密文書読み出しなどを制限する構成であるので、例えば、装置管理者や組織内部の人間も送信待機中の機密文書を読み出せないといような不便さを回避できる。
この実施例では、実施例3において、ROM51の代わりにPROMを設け、登録しておくパスワードを設定する請求項5記載の登録パスワード設定手段を、操作パネル4およびPROMなどにより実現している。これにより、この実施例では、例えば装置設置時に装置管理者が登録パスワード設定手段によりPROMにデータ(パスワード)を書き込み、使用時にはパスワードとしてPROMに書き込んだデータを操作パネル4から入力し、パスワード照合を行うことができる。
以上、各実施例をファクシミリ通信装置が複写機能なども備えた多機能ファクシミリ通信装置の場合で説明したが、複写機能などは備えていなくてもよい。
2 通信制御部
3 電源部
4 操作パネル
10 CPU
20 通信制御コントローラ
25 アナログ回線インタフェース
28 通信データ蓄積メモリ
35 電圧検知回路
41 第1の蓄積メモリ
42 第2の蓄積メモリ
43 メモリ電源回路
44 バッファ回路
45 2次電池
46 タイマ
48 キー回路
49 レジスタ
50 デコーダ
51 ROM
Claims (5)
- 送信待機中の送信データを記憶しておく記憶手段を備えたファクシミリ通信装置において、機密文書である旨を設定する設定手段と、前記設定手段により機密文書である旨が設定されていない送信待機中の送信データを記憶しておく第1の記憶手段と、前記設定手段により機密文書である旨が設定された送信待機中の送信データのみを記憶しておく第2の記憶手段とを備えたことを特徴とするファクシミリ通信装置。
- 請求項1記載のファクシミリ通信装置において、前記第1の記憶手段は電源が落ちたときに少なくとも所定時間以上は前記送信データが失われないように電源バックアップが行われ、前記第2の記憶手段は電源が落ちたときに前記送信データが失われる構成であることを特徴とするファクシミリ通信装置。
- 請求項1記載のファクシミリ通信装置において、当該ファクシミリ通信装置がデータ通信網に接続されている場合は、送信待機中の機密文書の送信のための読み出しを除いて第2の記憶手段からの読み出しを禁止する読み出し禁止手段を備えたことを特徴とするファクシミリ通信装置。
- 請求項3記載のファクシミリ通信装置において、一つまたは複数のパスワードを予め登録しておく登録手段と、当該ファクシミリ通信装置使用時にパスワードを入力させる入力手段とを備え、前記読み出し禁止手段は、入力されたパスワードを登録されているパスワードと比較し、合致するパスワードが登録されていなかったとき、第2の記憶手段に記憶されている送信待機中の機密文書の読み出しを禁止することを特徴とするファクシミリ通信装置。
- 請求項4記載のファクシミリ通信装置において、前記登録手段に登録パスワードを設定する登録パスワード設定手段を備えたことを特徴とするファクシミリ通信装置。
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