JP2009267629A - 通信装置、プログラム、および画像形成装置 - Google Patents

通信装置、プログラム、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】通信回線に接続された機器における消費電力の低減を図る。
【解決手段】ネットワーク1を介して送信される信号を送受信部21にて受信し、制御部10が送受信部21にて受信された信号の受入れを制限する複数段階の受入制限レベルの中から一の受入制限レベルを設定し、A/D変換部22やパケット処理部23が設定された受入制限レベルに応じた信号の受入処理を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信装置、プログラム、および画像形成装置に関する。
一般のオフィス等においては、パーソナルコンピュータ等の端末装置とプリンタ等の画像形成装置とをネットワーク環境下で接続して、画像形成装置の共有使用または選択使用を行うシステムが構築されている。このようなシステムでは、不特定の端末装置等から画像形成装置に対してネットワークを介し頻繁に信号が送信される。そのため、受信した信号がその画像形成装置にて処理の必要がないものであっても、信号を受信する度毎に画像形成装置内のCPUが起動され、無駄な電力消費が発生する。そこで、ネットワークからの不特定の信号に起因する画像形成装置での電力消費の削減が求められている。
例えば特許文献1には、プリンタがノーマルモードからスリープモードに移行した場合には、ホストコンピュータのステータスモニタ(プリンタ状態管理プログラム)がプリンタへのポーリング動作を停止し、プリンタがスリープモードからノーマルモードに移行した場合には、ホストコンピュータのステータスモニタがプリンタへのポーリング動作を再開させ、プリンタ側の状態に応じてホストコンピュータ上のステータスモニタのプリンタへのポーリング動作を停止または再開するという技術が記載されている。
特開2006−215686号公報
ここで一般に、ネットワーク等の通信回線に接続された例えば画像形成装置等の機器に対して信号を送信する端末装置の中には、かかる機器が省電力状態にあることを解釈する機能を有しないものも含まれる。そのため、このような端末装置は通信回線に接続された機器が省電力状態にあっても例えばポーリングアクセス等を継続する。それにより、省電力状態にある機器内のCPUが起動され、消費電力の削減が進まないという問題があった。
本発明は、通信回線に接続された機器における消費電力の低減を図ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、通信回線を介して送信される信号を受信する受信部と、前記受信部にて受信された前記信号の受入れを制限する複数段階の受入制限レベルの中から一の当該受入制限レベルを設定する受入制限設定手段と、前記受入制限設定手段にて設定された前記受入制限レベルに応じた前記信号の受入処理を行う受入処理手段とを備えたことを特徴とする通信装置である。
請求項2に記載の発明は、前記受入制限設定手段は、前記受信部にて受信された前記信号に対して所定の時間帯毎に異なる前記受入制限レベルを設定することを特徴とする請求項1記載の通信装置である。
請求項3に記載の発明は、前記受入制限設定手段は、前記受信部にて受信されたすべての前記信号の受入拒否、所定の秘密鍵にて暗号化された当該信号の受入許可、およびすべての当該信号の受入許可を含む前記受入制限レベルを設定することを特徴とする請求項1記載の通信装置である。
請求項4に記載の発明は、前記受入制限設定手段は、ユーザからの指示に基づき前記受入制限レベルの設定変更を行うとともに、当該受入制限設定手段に対して当該受入制限レベルの設定変更を行う当該ユーザを認証するユーザ認証手段をさらに備え、前記受入制限設定手段は、前記ユーザ認証手段にて認証された前記ユーザからの指示があった場合に前記受入制限レベルの設定変更を行うことを特徴とする請求項1記載の通信装置である。
請求項5に記載の発明は、前記受入制限設定手段にて前記受入制限レベルの設定変更が行われた際の履歴情報を記憶する履歴情報記憶部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の通信装置である。
請求項6に記載の発明は、コンピュータに、通信回線を介して送信される信号を受信する機能と、受信された前記信号の受入れを制限する複数段階の受入制限レベルの中から一の当該受入制限レベルを設定する機能と、設定された前記受入制限レベルに応じた前記信号の受入処理を行う機能とを実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項7に記載の発明は、前記受入制限レベルを設定する機能は、受信された前記信号に対して所定の時間帯毎に異なる前記受入制限レベルを設定する機能を有することを特徴とする請求項6記載のプログラムである。
請求項8に記載の発明は、ユーザからの指示に基づき前記受入制限レベルの設定変更を行う機能と、当該受入制限レベルの設定変更を行う当該ユーザを認証する機能とをさらに有し、前記受入制限レベルの設定変更を行う機能は、認証された前記ユーザからの指示があった場合に前記受入制限レベルの設定変更を行うことを特徴とする請求項6記載のプログラムである。
請求項9に記載の発明は、前記受入制限レベルの設定変更が行われた際の履歴情報を履歴情報記憶部に記憶させる機能をさらに有することを特徴とする請求項6記載のプログラムである。
請求項10に記載の発明は、通信回線に接続され、当該通信回線との間で信号の通信を行う通信部と、前記通信部にて受信された前記信号が画像データである場合に当該画像データに基づき画像を形成する画像形成部と、前記通信部にて受信された前記信号を処理する信号処理部とを備え、前記通信部は、前記通信回線を介して送信される信号を受信する受信部と、前記受信部にて受信された前記信号の受入れを制限する複数段階の受入制限レベルの中から一の当該受入制限レベルを設定する受入制限設定手段と、前記受入制限設定手段にて設定された前記受入制限レベルに応じた前記信号の受入処理を行う受入処理手段と、前記受入処理手段にて受入れを許可された前記信号を前記信号処理部に転送する信号転送手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項11に記載の発明は、前記受入制限設定手段は、当該画像形成装置に設けられた各部の動作を制御する制御部への電力供給が停止された動作状態に移行した場合に前記信号の前記受入制限レベルを設定することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置である。
請求項12に記載の発明は、前記受入制限設定手段は、前記画像形成部での画像形成の頻度に応じて前記受入制限レベルを設定することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置である。
請求項13に記載の発明は、前記受入制限設定手段は、前記画像形成部での前記画像形成の頻度を時間帯で区分し、当該時間帯に応じて前記受入制限レベルを設定することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置である。
請求項14に記載の発明は、前記受入制限設定手段が前記受信部にて受信されたすべての前記信号の受入れを拒否する前記受入制限レベルを解除した場合に、前記通信回線に当該画像形成装置の識別情報を通知する識別情報通知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置である。
本発明の請求項1によれば、本発明を採用しない場合に比べて、通信回線に接続された機器での消費電力を低減することができる。
本発明の請求項2によれば、信号の受信頻度が時間帯毎に異なることに対応させて受入制限レベルを設定するので、本発明を採用しない場合に比べて、通信回線に接続された機器での消費電力を低減しながら、通信回線を介して受信される信号に対するセキュリティ機能を強化することができる。
本発明の請求項3によれば、通信回線を介して受信される信号に対する通信回線に接続された機器の使用頻度等といった機器の使用状況に応じたレベルのセキュリティ機能を設定することができる。
本発明の請求項4によれば、認証されたユーザだけが受入制限レベルの設定変更を行うことができるので、本発明を採用しない場合に比べて、通信回線を介して信号を受信する機器におけるセキュリティ機能を高く維持することができる。
本発明の請求項5によれば、通信回線を介して信号を受信する機器における情報の漏洩の可能性を検証することができる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べて、通信回線に接続された機器での消費電力を低減することができる。
本発明の請求項7によれば、信号の受信頻度が時間帯毎に異なることに対応させて受入制限レベルを設定するので、本発明を採用しない場合に比べて、通信回線に接続された機器での消費電力を低減しながら、通信回線を介して受信される信号に対するセキュリティ機能を強化することができる。
本発明の請求項8によれば、認証されたユーザだけが受入制限レベルの設定変更を行うことができるので、本発明を採用しない場合に比べて、通信回線を介して信号を受信する機器におけるセキュリティ機能を高く維持することができる。
本発明の請求項9によれば、通信回線を介して信号を受信する機器における情報の漏洩の可能性を検証することができる。
本発明の請求項10によれば、本発明を採用しない場合に比べて、通信回線に接続された機器での消費電力を低減することができる。
本発明の請求項11によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置での省電力状態を維持するとともに、通信回線を介して送信される信号を受信する際の画像形成装置のセキュリティ機能を強化することができる。
本発明の請求項12によれば、画像形成装置の使用状況に応じて通信回線を介して受信される信号に対する受入制限が設定でき、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置での消費電力を低減しながら、通信回線を介して受信される信号に対するセキュリティ機能を強化することができる。
本発明の請求項13によれば、画像形成装置での信号の受信頻度が時間帯毎に異なることに対応させて受入制限レベルを設定するので、本発明を採用しない場合に比べて、通信回線に接続された機器での消費電力を低減しながら、通信回線を介して受信される信号に対するセキュリティ機能を強化することができる。
本発明の請求項14によれば、信号の受入拒否を行っている間に画像形成装置自身の識別情報が変更されている場合に、通信回線に接続された機器に対して識別情報を通知することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の画像形成装置が接続される通信システムの一例を示す概略構成図である。図1に示した通信システムでは、例えばユーザの作業スペース(例えば、デスク)等に設置された外部装置の一例であるクライアント装置2A〜2C(以下、単に「クライアント装置2」とも総称する)と、クライアント装置2A〜2Cにて生成・保存等された画像データに基づき記録紙等の媒体(用紙)上に画像を形成する画像形成装置の一例である画像形成装置3A〜3C(以下、単に「画像形成装置3」とも総称する)とが、通信回線の一例であるLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等のネットワーク1を介して双方向に通信可能に接続されている。通信回線としては、電話回線や衛星通信回線(例えば、デジタル衛星放送における空間伝送路)を含んでもよい。
また、ネットワーク1は、中継装置の一例であるゲートウェイ4を介して外部ネットワーク5に接続されている。
なお、ネットワーク1上には通常、複数のクライアント装置2と複数の画像形成装置3とが接続可能であるが、図1に示した構成では、その一例として、それぞれ3台のクライアント装置2A〜2Cと3台の画像形成装置3A〜3Cとが接続されている場合を示している。
ネットワーク1に接続されるクライアント装置2は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)が用いられ、文書や図形、写真等からなる画像データを作成・保存する。そして、クライアント装置2は、作成された画像データや保存された画像データを印刷するに際し、画像データを画像形成装置3A〜3Cの何れかに対する印刷命令である印刷ジョブに変換して出力する。この印刷ジョブを構成するデータ(印刷ジョブデータ)は、画像データに加えて、各種印刷機能の設定や印刷を行う画像形成装置3A〜3Cの何れかの指定等を行うための情報である属性データを含んで構成される。
クライアント装置2から出力された印刷ジョブは、ネットワーク1を介して画像形成装置3A〜3Cの何れかに送信される。
次に、画像形成装置3の構成について説明する。
図2は、本実施の形態の画像形成装置3の構成を説明するブロック図である。図2に示したように、画像形成装置3は、予め定められた処理プログラムに従って画像形成装置3全体の動作を制御する制御部10、ネットワーク1との間の通信を行う通信部20を備えている。また、ネットワーク1を介してクライアント装置2から送信される印刷ジョブの解析や印刷ジョブに含まれる画像データに対する各種処理を施す画像処理部30、画像処理部30にて各種処理等を行う際の作業用メモリとして用いられる画像処理用記憶部31、画像処理部30にて各種処理が施された画像データに基づいて用紙上に画像を形成する画像出力部32を備えている。画像出力部32としては、例えば電子写真方式の画像形成エンジンが用いられる。また、画像処理部30および画像出力部32、さらには必要に応じて他の機能部が画像形成部として機能する。
ここで、通信部20および画像処理部30は、外部バス41に接続されている。また、制御部10は、外部バス41とバスブリッジ43を介して接続されている。それにより、制御部10、通信部20、および画像処理部30は、外部バス41およびバスブリッジ43を介して相互に信号の送受信を行う。
さらに、画像形成装置3は、商用電源から供給される例えば100Vの電力を所定の電圧(例えば、24V,12V,5V)に変換する電源部の一例としての電源部50を備え、電源部50から各機能部に対して所定の電圧の電力が供給される。また画像形成装置3は、各種のプログラムや画像データ等の各種のデータが記憶される外部記憶部60を備えている。
制御部10は、制御部の一例であって、図2に示したように、画像形成装置3全体を制御する際の演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)101、CPU101にて実行される処理プログラム等が格納されるRAM(Random Access Memory)102、CPU101により実行される処理プログラム等にて用いられる設定値等のデータが格納されるROM(Read Only Memory)103、各種のデータや情報が格納されるSRAM(Static Random Access Memory)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(NVM:Non-Volatile Memory)104、キーボードやタッチパネル等といったユーザからの各種入力を受け付ける入力装置(不図示)や液晶ディスプレイ等の表示装置(不図示)等とのデータの送受信を行うインターフェース(I/F)105を備えている。そして、これらはバスブリッジ43に接続された内部バス42を介して相互に接続されている。
制御部10にて実行される処理プログラムは、例えば外部記憶部60としてのハードディスク(HDD)等から、例えば画像形成装置3の立ち上げ時等に、RAM102にロードされて提供される。また、その他の提供形態としては、予めROM103に格納され、ROM103からRAM102にロードされて提供される形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROM103を備えている場合には、制御部10がアッセンブリされた後に、プログラムだけが提供されてROM103にインストールされ、ROM103からRAM102にロードされて提供される形態がある。また、インターネット等のネットワークを介して制御部10にプログラムが伝送され、制御部10のRAM102にインストールされる形態がある。さらには、CD−ROM等の記憶媒体に格納された状態にて提供される形態がある。
また制御部10は、信号処理部の一例でもあって、通信部20がネットワーク1を介して受信した信号(パケット)を処理する。例えば、受信したパケットが印刷ジョブに関するものである場合には、これを画像処理部30に送る。また、受信したパケットが制御部10にて処理の必要のないパケットである場合には、制御部10はそのパケットを破棄する等の処理を行う。
さらに制御部10は、画像形成装置3の動作モードを制御する。図3は、本実施の形態の画像形成装置3にて設定される動作モードを説明する図である。図3に示したように、各画像形成装置3には、動作時の省電力効果を高めるために、動作モードとして「画像形成動作モード」と「スタンバイモード」と「低電力モード」と「スリープモード」とが選択的に設定される。
画像形成動作モードは、画像出力部32にて画像データに関する用紙上への画像形成動作を実行している動作状態である。またスタンバイモードは、画像データの入力に対してオンデマンドに対応する動作状態であって、画像データの入力に応じて画像形成動作モードに移行する。画像形成動作モードやそれに準ずるスタンバイモードでは、電源部50から画像形成装置3内のすべての機能部に電力が供給され、画像形成動作のための電力や、画像データ等の入力に対してオンデマンドに対応するための電力が供給される。
低電力モードは、例えば第1の期間が経過しても画像データ等の入力がない場合に設定される動作状態である。低電力モードでは、電源部50から画像出力部32の少なくとも画像形成エンジン(例えば定着器等を含む画像形成動作を行う機能部)への電力供給が停止される。一方、制御部10や通信部20等といった画像出力部32の画像形成エンジン以外の機能部への電力供給は継続される。
また、スリープモードは、第1の期間よりも長い時間である第2の期間が経過しても画像データ等の入力がない場合に設定される動作状態である。スリープモードでは、電源部50から通信部20への電力供給だけが継続され、制御部10のCPU101を含めたその他の機能部への電力供給が停止される。それにより、スリープモードでは低電力モードよりも高い省電力効果が得られる。
続いて、通信部20は、通信部および通信装置の一例であって、信号の送受信を行う送受信部21、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部22、送受信するパケットに対して所定の処理を行うパケット処理部23、画像形成装置3自身の識別情報(アドレス情報)を記憶するアドレス情報記憶部24、暗号化されたパケットを復号する暗号処理部25、パケットを一時的に記憶するパケット記憶部26、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換部27を備えている。
送受信部21は、受信部(受信手段)の一例であって、ネットワーク1と接続され、ネットワーク1から送信される信号を受信する。そして、受信した信号をA/D変換部22に送る。また、D/A変換部27によりアナログ化された信号をネットワーク1を介して送信先に信号を送信する。
A/D変換部22は、信号(パケット)の受入処理を行う受入処理手段の一例であって、送受信部21がネットワーク1から受信した信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。それにより、アナログ信号を“0”、“1”で表されたデータ列からなるパケットに変換してパケット処理部23に送る。
パケット処理部23は、信号(パケット)の受入処理を行う受入処理手段の一例であって、A/D変換部22から取得したパケットの宛先アドレスが、アドレス情報記憶部24に記憶された画像形成装置3自身のMAC(Medium Access Control)アドレス等のアドレス情報(識別情報)と一致するか否かを判定する。そして、宛先アドレスが画像形成装置3自身のMACアドレスと一致しないパケットは破棄する。
またパケット処理部23は、宛先アドレスが画像形成装置3自身のMACアドレスと一致するパケットをパケット記憶部26に送り、一旦記憶する。
さらにパケット処理部23は、パケット記憶部26に記憶されたパケットが暗号処理部25にて復号された場合に、暗号処理部25にて復号されたパケットをパケット記憶部26から読み出し、制御部10に送る。ここでのパケット処理部23は、信号(パケット)を転送する信号転送手段として機能する。
加えて、パケット処理部23は、制御部10にて作成されたパケットにアドレス情報記憶部24に記憶された画像形成装置3自身のMACアドレス等のアドレス情報等を付加する処理を行う。また、必要に応じて、制御部10にて作成されたパケットを暗号処理部25にて暗号化させる。そして、アドレス情報等が付加され、必要に応じて暗号化されたパケットをD/A変換部27に送る。
暗号処理部25は、例えばIPsec(Security Architecture for Internet Protocol)に基づく所定の秘密鍵により暗号化されたパケットを、この秘密鍵と対をなす所定の公開鍵により復号する機能を有する。また、制御部10にて作成されたパケットをこの秘密鍵により暗号化する機能を有する。
すなわち、暗号処理部25は、パケット記憶部26からパケット記憶部26に記憶された画像形成装置3自身を宛先とするパケットを取得し、所定の公開鍵による復号を試みる。そして、パケットを所定の公開鍵により復号できる場合には、パケットを復号し、復号したパケットをパケット記憶部26に記憶する。さらに、パケットが復号された旨の通知をパケット処理部23に行う。一方、パケットを所定の公開鍵により復号できない場合には、パケットが復号されない旨の通知をパケット処理部23に行う。
また暗号処理部25は、パケット処理部23からの指示に従い、制御部10にて作成されたパケットを所定の秘密鍵により暗号化する。
D/A変換部27は、パケット処理部23から取得したパケットをデジタル信号からアナログ信号に変換する。そして、アナログ化された信号を送受信部21に送る。
本実施の形態の画像形成装置3では、動作モードとしてスリープモードを設定した場合に、消費電力の低減を図り、かつ、ネットワーク1を介して送信される信号を受信する際のセキュリティを確保するために、通信部20にセキュリティレベルの異なる複数の通信モードを設定する。すなわち、送受信部21にて受信された信号の受入れを複数段階に制限する受入制限レベルの異なる通信モードを設定する。そして、画像形成装置3は、通信部20にて設定する複数の通信モードの一例として、最もセキュリティレベルの高い「通信禁止モード」、中程度にセキュリティレベルが高い「暗号通信モード」、最もセキュリティレベルの低い「スリープ通信モード」の3段階を適用する。そして、受入制限設定手段の一例である制御部10が、この「通信禁止モード」、「暗号通信モード」、および「スリープ通信モード」の中の何れか一つを画像形成装置3の使用頻度(画像形成部での画像形成頻度)に応じて選択し、選択した各通信モードに対応させて、通信部20における信号の受信設定を変更する。
制御部10は、画像形成装置3の使用頻度を例えば時間帯により区分する。例えば、画像形成装置3の使用頻度に応じて1日を3つの時間帯に区分する。具体例として、画像形成装置3が設置されたオフィス等が無人となり、画像形成装置3の使用頻度が極めて少なくなる例えば23時〜翌朝7時を第1の時間帯とする。また、画像形成装置3の使用頻度が比較的少ない例えば7時〜9時と21時〜23時とを第2の時間帯とする。さらには、画像形成装置3の使用が比較的多い例えば9時〜21時を第3の時間帯とする。
そして、制御部10は、動作モードとしてスリープモードが設定された場合の通信部20において、それぞれの時間帯毎にセキュリティレベルの異なる通信モードを設定する。図4は、時間帯毎に通信部20に設定される通信モードの一例を示した図である。図4に示したように、例えば、第1の時間帯にてスリープモードが設定された場合には、制御部10は、通信部20での通信モードを最もセキュリティレベルの高い通信禁止モードに設定する。また、第2の時間帯にてスリープモードが設定された場合には、制御部10は、通信部20での通信モードを中程度にセキュリティレベルの高い暗号通信モードに設定する。さらに、第3の時間帯にてスリープモードが設定された場合には、制御部10は、通信部20での通信モードを最もセキュリティレベルの低いスリープ通信モードに設定する。
なお、この場合には、各時間帯をユーザが設定/変更できるように構成してもよい。また、曜日により異なる時間帯を設定してもよい。特に、休日祝日には異なる時間帯を設定してもよい。その際に、RTC(Real Time Clock)と国識別コードとに基づいて制御部10が自動的に曜日や休日を判別するように構成してもよい。
引き続いて、通信部20にて設定される各通信モードについて説明する。
まず、第1の時間帯(23時〜翌朝7時)に設定される通信禁止モードについて述べる。第1の時間帯(23時〜翌朝7時)は、画像形成装置3の使用頻度が極めて少なく、印刷ジョブが送信されることは稀な時間帯である。その一方で、ネットワーク1を介して例えばSNMP(Simple Network Management Protocol)を用いた画像形成装置3のステータス情報を送信要求するポーリングパケット等は送信される。ここでのステータス情報とは、画像形成装置3に設定されている用紙のサイズや種類、現像剤の残量情報等といった画像形成を行うに際して必要となる各種情報をいう。加えて、第1の時間帯は、画像形成装置3が設置されたオフィス等が無人となるため、例えば画像形成装置3内の外部記憶部60から画像データ等を漏洩させる機能や、外部記憶部60内の画像データ等を改ざん・消去させる機能等を備えたソフトウェアを含むパケット等に対して無防備な時間帯でもある。
そこで、第1の時間帯(23時〜翌朝7時)においては、制御部10は、スリープモードが設定された場合の通信部20での通信モードを、ネットワーク1と通信部20とを遮断し、すべてのパケットの受入れを禁止する通信禁止モードに設定する。
すなわち、通信禁止モードでは、通信部20に設けられたA/D変換部22への電力供給が停止される。それにより、送受信部21にて受信されたすべての信号は、A/D変換部22にてデジタル信号に変換されず、受信された信号はパケット処理部23やそれ以降の機能部には送られることはない。その結果、通信部20とネットワーク1との間が遮断されることとなる。それによって、動作モードとしてスリープモードが設定された状態において、例えばSNMPを用いたポーリングパケット等の処理の必要のないパケットが送信されたとしても、制御部10(CPU101)が起動されることがなく、画像形成装置3の消費電力は低く維持される。
また、画像データ等の漏洩機能や画像データ等を改ざん・消去機能等を備えたソフトウェアを含むパケット等に関しても一切受け入れないので、高いセキュリティ性が確保される。
なお、A/D変換部22にて信号を遮断するに際しては、A/D変換部22にクロックを供給するクロック回路への電力供給を停止してもよい。
次に、暗号化モードが設定される第2の時間帯(7時〜9時と21時〜23時)は、ネットワーク1を介して送信される印刷ジョブは比較的少ない。その一方で、例えばSNMPを用いた画像形成装置3のステータス情報を送信要求するポーリングパケット等は送信される。
そこで、第2の時間帯(7時〜9時と21時〜23時)においては、制御部10は、スリープモードが設定された場合の通信部20での通信モードを、暗号化された信号だけを受け入れる暗号化モードに設定する。
すなわち、暗号化モードでは、通信部20内への電力供給を行い、A/D変換部22、パケット処理部23、および暗号処理部25等の機能部を稼動させる。それにより、暗号処理部25に備えられた所定の公開鍵と対をなす秘密鍵により暗号化されたパケットを送信する特定のクライアント装置2からの信号は受け入れられる。その一方で、暗号処理部25に備えられた所定の公開鍵と対をなす秘密鍵により暗号化されていないパケットは受け入れられない。それによって、ある程度の高いセキュリティ性が確保されるとともに、特定のクライアント装置2からの印刷ジョブだけは実行される。
図5は、制御部10が通信部20に暗号通信モードを設定した場合に、通信部20にて行われるパケット処理の手順の一例を示したフローチャートである。暗号通信モードが設定された通信部20では、送受信部21にて信号を受信すると(ステップ101)、受信された信号は、A/D変換部22にてデジタル化されたデータ列からなるパケットに変換される(ステップ102)。そして、パケットはパケット処理部23に送られる(ステップ103)。
パケット処理部23は、取得したパケットについてパケットのMACヘッダに記述された宛先MACアドレスがアドレス情報記憶部24に記憶された画像形成装置3自身のMACアドレスと一致するか否かを判定する(ステップ104)。そして、パケットの宛先MACアドレスが画像形成装置3自身のMACアドレスと一致した場合には(ステップ105)、そのパケットをパケット記憶部26に記憶する(ステップ106)。一方、パケットの宛先MACアドレスが画像形成装置3自身のMACアドレスと一致しない場合には(ステップ105)、そのパケットを破棄する(ステップ107)。
次に、パケットがパケット記憶部26に記憶されると、暗号処理部25は、パケット記憶部26に記憶されたパケットを読み出す(ステップ108)。そして、暗号処理部25は、所定の公開鍵を用いてパケットの復号を試みる(ステップ109)。パケットが所定の公開鍵により復号できる場合には(ステップ110)、パケットを復号し、復号されたパケットをパケット記憶部26に記憶する(ステップ111)。さらに、パケット処理部23に対してパケットが復号された旨を通知する(ステップ112)。一方、パケットを所定の公開鍵により復号できない場合には(ステップ110)、パケット処理部23に対してパケットが復号されない旨を通知する(ステップ113)。
ステップ112にてパケットが復号された旨の通知を受けた場合には、パケット処理部23は、制御部10(CPU101)に対する電源部50からの電力供給の開始を指示する復帰指示信号を生成し、制御部10をスリープモードから復帰させる(ステップ114)。制御部10をスリープモードから復帰した後、パケット処理部23は、パケット記憶部26から復号されたパケットを読み出し(ステップ115)、読み出したパケットを制御部10に送る(ステップ116)。制御部10では、送られたパケットに対する所定の処理が行われる。例えば、パケットが印刷ジョブであった場合には、画像処理部30にパケット(印刷ジョブ)を送る。
一方、ステップ113にてパケットが復号されない旨の通知を受けた場合には、パケット処理部23は、パケット記憶部26から記憶されたパケットを消去する(ステップ117)。
続いて、スリープ通信モードが設定される第3の時間帯(9時〜21時)は、例えばSNMPを用いた画像形成装置3のステータス情報を送信要求するポーリングパケット等も送信されるが、画像形成装置3の使用頻度が高く画像形成装置3に対する印刷ジョブが多く送信される。
そこで、第3の時間帯(9時〜21時)においては、制御部10は、スリープモードが設定された場合の通信部20での通信モードを、画像形成装置3宛に送信されるすべての信号を受け入れるスリープ通信モードに設定する。
すなわち、スリープ通信モードでは、暗号処理部25を除く通信部20内のすべての機能部への電力供給を行い、暗号処理部25以外の機能部を稼動させる。それにより、パケット処理部23は、宛先MACアドレスがアドレス情報記憶部24に記憶された画像形成装置3自身のMACアドレスと一致するパケットはすべて制御部10に送る。それによって、通信部20は、特定のクライアント装置2から送信された所定の秘密鍵により暗号化されたパケットに加えて、ネットワーク1に接続されたクライアント装置2から送信された暗号化されていないパケットや、ポーリングパケット等も受け入れる。
このように、スリープ通信モードにおいては、画像形成装置3宛に送信されるクライアント装置2からのパケットをすべて受け入れる。しかし、第3の時間帯(9時〜21時)は、画像形成装置3の使用頻度が高く画像形成装置3にてスリープモードが設定される時間は少ない。また、画像形成装置3に対して送信されるクライアント装置2からのパケットが印刷ジョブである可能性も高い。そのため、画像形成装置3にてスリープモードが設定された場合に、画像形成装置3に対して送信されるクライアント装置2からの信号をすべて受け入れたとしても、それが電力消費量を増加させる要因とはなり難い。その一方で、例えば第3の時間帯においても暗号通信モードを設定して暗号化されたパケットだけを受け入れるとすると、画像形成装置3の使用頻度が高いことから、復号するパケットの量が多くなって処理時間が長くなる。さらには、暗号処理部25での電力消費が増加する要因ともなる。そこで、第3の時間帯においてスリープモードが設定された場合には、通信部20にスリープ通信モードを設定している。この場合には、動作モードがスリープモードに設定されることによって、画像形成装置3での電力消費量が低減される。
図6は、制御部10が通信部20にスリープ通信モードを設定した場合に、通信部20にて行われるパケット処理の手順の一例を示したフローチャートである。スリープ通信モードが設定された通信部20では、送受信部21にて信号を受信すると(ステップ201)、受信された信号は、A/D変換部22にてデジタル化されたデータ列からなるパケットに変換される(ステップ202)。そして、パケットはパケット処理部23に送られる(ステップ203)。
パケット処理部23は、取得したパケットについてパケットのMACヘッダに記述された宛先MACアドレスがアドレス情報記憶部24に記憶された画像形成装置3自身のMACアドレスと一致するか否かを判定する(ステップ204)。そして、パケットの宛先MACアドレスが画像形成装置3自身のMACアドレスと一致した場合には(ステップ205)、そのパケットをパケット記憶部26に記憶する(ステップ206)。一方、パケットの宛先MACアドレスが画像形成装置3自身のMACアドレスと一致しない場合には(ステップ205)、そのパケットを破棄する(ステップ207)。
次に、パケットがパケット記憶部26に記憶されると、パケット処理部23は、制御部10(CPU101)に対する電源部50からの電力供給の開始を指示する復帰指示信号を生成し、制御部10をスリープモードから復帰させる(ステップ208)。制御部10がスリープモードから復帰した後、パケット処理部23は、パケット記憶部26からパケットを読み出し(ステップ209)、読み出したパケットを制御部10に送る(ステップ210)。ここでのパケット処理部23は、信号(パケット)を転送する信号転送手段として機能する。制御部10では、送られたパケットに対する所定の処理が行われる。例えば、パケットが印刷ジョブであった場合には、画像処理部30にパケット(印刷ジョブ)を送る。また、パケットが暗号化されたものであった場合には、制御部10が所定の公開鍵により復号する。
上記のように、本実施の形態の画像形成装置3では、動作モードがスリープモードに設定された場合に、通信部20において画像形成装置3の使用頻度に対応させた時間帯別にセキュリティレベルの異なる複数の通信モードを設定する。それにより、画像形成装置3での消費電力の低減を図り、かつ、ネットワーク1を介して送信される信号を受信する際の画像形成装置3のセキュリティを確保している。
なお、制御部10が通信部20に設定する通信モードは「通信禁止モード」、「暗号通信モード」、および「スリープ通信モード」に限定されるものではなく、信号の受信設定の異なる如何なる通信モードを設定してもよい。
ところで、本実施の形態の制御部10では、画像形成装置3の使用頻度を例えば時間帯により区分し、通信部20において区分された各時間帯に対応させた各通信モードを設定する場合について説明した。しかし、各通信モードを画像形成装置3の使用頻度に対応させる方法としては、例えば画像形成装置3が自身宛に送信される印刷ジョブの送信頻度を計測し、計測された印刷ジョブの送信頻度に応じて通信部20での通信モードの設定を変更するように構成してもよい。例えば、印刷ジョブの送信頻度が高い状況下では、スリープモードが設定された場合に通信部20をスリープ通信モードに設定する。その一方で、印刷ジョブが例えば1時間に亘って送信されないようなスリープモードが継続された場合には、通信部20を通信禁止モードに設定する。
また、制御部10が通信部20を通信禁止モードや暗号通信モードに設定する際には、ネットワーク1に接続されたクライアント装置2に対して、制御部10が通信禁止モードや暗号通信モードを設定する旨の通知を行うように構成してもよい。それにより、例えば通信禁止モードが設定されている場合には、クライアント装置2にて画像形成装置3が印刷ジョブを受け入れないことが把握され、通信禁止モードの設定時間を回避した印刷ジョブの送信が行われる。また、例えば暗号通信モードが設定されている場合には、クライアント装置2にて画像形成装置3は暗号化された印刷ジョブのみの受入れしか行わないことが把握され、クライアント装置2は所定の秘密鍵により暗号化した印刷ジョブの送信を行うこととなる。
また、クライアント装置2から画像形成装置3の制御部10に対して通信禁止モードや暗号通信モードを設定指示するように構成してもよい。その場合には、画像形成装置3の制御部10は、例えばユーザ名やパスワードの入力によるユーザ認証を条件として、通信禁止モードや暗号通信モードの設定指示を受け入れるようにしてもよい。
さらには、画像形成装置3のタッチパネル等の入力装置(不図示)からの入力により、通信禁止モードまたは暗号通信モードの強制的な設定や、通信禁止モードまたは暗号通信モードからスリープ通信モードへの強制的な変更を行うように構成してもよい。その場合にも、制御部10は、例えばユーザ名やパスワードの入力によるユーザ認証を条件として、通信禁止モードや暗号通信モードの設定/変更の入力を受け付けるようにしてもよい。また、セキュリティカード等によるユーザ認証を条件として、通信禁止モードや暗号通信モードの設定/変更の入力を受け付けるようにしてもよい。
上記のようなユーザ認証は、ユーザ認証手段の一例として機能する制御部10が行う。
そして、クライアント装置2からの通信禁止モードや暗号通信モードの設定指示、入力装置(不図示)からの通信禁止モードまたは暗号通信モードの強制的な設定や通信禁止モードまたは暗号通信モードからスリープ通信モードへの強制的な変更が行われた場合には、セキュリティ確保の観点から、設定指示等が行われた時間、設定/変更の内容、ユーザ名等の履歴情報を制御部10のNVM104にログ(log)として記憶しておくように構成してもよい。その場合には、やはりセキュリティ確保の観点から、NVM104に記憶されたログ(履歴情報)は、ネットワーク1の管理権限を有するユーザのみに開示され、管理権限を有するユーザのみがログを消去するように構成してもよい。
また、画像形成装置3にファクシミリ機能や複写機能が備えられている場合には、通信部20に設定される通信モードに対応させてファクシミリ機能や複写機能の動作制限を行うように構成してもよい。例えば通信部20に通信禁止モードが設定されている場合には、ファクシミリ機能や複写機能の動作を停止するように設定する。
また、通信部20が通信禁止モードから暗号通信モードやスリープ通信モードに復帰する際に、識別情報通知手段として機能する制御部10が、通信部20からネットワーク1に自明のARP(Address Resolution Protocol)パケットを送信するように構成してもよい。すなわち、画像形成装置3自身の識別情報の一例であるIP(Internet Protocol)アドレスから識別情報の一例であるMACアドレスを求めるためのARPパケットをネットワーク1に送信することで、画像形成装置3自身が画像形成装置3自身に対してMACアドレスを返信する。それにより、ネットワーク1上のクライアント装置2は、ネットワーク1を介して送信されたARPパケットを読み取る。そして、画像形成装置3のMACアドレスが変更されている場合には、クライアント装置2にて画像形成装置3のMACアドレスの書き換えを行う。
さらに、通信部20が通信禁止モードから暗号通信モードやスリープ通信モードに復帰する際に、識別情報通知手段として機能する制御部10が、通信部20からネットワーク1に接続されたゲートウェイ4に対してゲートウェイ4のIPアドレスを記述したARPパケットを送信するように構成してもよい。すなわち、ゲートウェイ4のMACアドレスを求めるためのARPパケットをネットワーク1に送信することで、ゲートウェイ4が画像形成装置3に対してゲートウェイ4のMACアドレスを返信する。その際に、ゲートウェイ4がARPパケットに記述された画像形成装置3のMACアドレスおよびIPアドレスを読み取ることで、ゲートウェイ4内のARPテーブルが書き換えられる。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置3では、動作モードとしてスリープモードを設定した場合に、画像形成装置3の使用頻度に対応させて、通信部20にセキュリティレベルの異なる複数の通信モードを設定する。それにより、画像形成装置3での消費電力の低減を図り、かつ、ネットワーク1を介して送信される信号を受信する際の画像形成装置3のセキュリティを確保している。
本実施の形態の画像形成装置が接続される通信システムの一例を示す概略構成図である。 画像形成装置の構成を説明するブロック図である。 画像形成装置にて設定される動作モードを説明する図である。 時間帯毎に通信部に設定される通信モードの一例を示した図である。 制御部が通信部に暗号通信モードを設定した場合に、通信部にて行われるパケット処理の手順の一例を示したフローチャートである。 制御部が通信部にスリープ通信モードを設定した場合に、通信部にて行われるパケット処理の手順の一例を示したフローチャートである。
符号の説明
1…ネットワーク、2(2A〜2C)…クライアント装置、3(3A〜3C)…画像形成装置、4…ゲートウェイ、10…制御部、20…通信部、21…送受信部、22…A/D変換部、23…パケット処理部、24…アドレス情報記憶部、25…暗号処理部、26…パケット記憶部、27…D/A変換部、30…画像処理部、32…画像出力部、101…CPU、102…RAM、103…ROM、104…NVM、105…インターフェース(I/F)

Claims (14)

  1. 通信回線を介して送信される信号を受信する受信部と、
    前記受信部にて受信された前記信号の受入れを制限する複数段階の受入制限レベルの中から一の当該受入制限レベルを設定する受入制限設定手段と、
    前記受入制限設定手段にて設定された前記受入制限レベルに応じた前記信号の受入処理を行う受入処理手段と
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 前記受入制限設定手段は、前記受信部にて受信された前記信号に対して所定の時間帯毎に異なる前記受入制限レベルを設定することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記受入制限設定手段は、前記受信部にて受信されたすべての前記信号の受入拒否、所定の秘密鍵にて暗号化された当該信号の受入許可、およびすべての当該信号の受入許可を含む前記受入制限レベルを設定することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 前記受入制限設定手段は、ユーザからの指示に基づき前記受入制限レベルの設定変更を行うとともに、当該受入制限設定手段に対して当該受入制限レベルの設定変更を行う当該ユーザを認証するユーザ認証手段をさらに備え、
    前記受入制限設定手段は、前記ユーザ認証手段にて認証された前記ユーザからの指示があった場合に前記受入制限レベルの設定変更を行うことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  5. 前記受入制限設定手段にて前記受入制限レベルの設定変更が行われた際の履歴情報を記憶する履歴情報記憶部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  6. コンピュータに、
    通信回線を介して送信される信号を受信する機能と、
    受信された前記信号の受入れを制限する複数段階の受入制限レベルの中から一の当該受入制限レベルを設定する機能と、
    設定された前記受入制限レベルに応じた前記信号の受入処理を行う機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  7. 前記受入制限レベルを設定する機能は、受信された前記信号に対して所定の時間帯毎に異なる前記受入制限レベルを設定する機能を有することを特徴とする請求項6記載のプログラム。
  8. ユーザからの指示に基づき前記受入制限レベルの設定変更を行う機能と、当該受入制限レベルの設定変更を行う当該ユーザを認証する機能とをさらに有し、
    前記受入制限レベルの設定変更を行う機能は、認証された前記ユーザからの指示があった場合に前記受入制限レベルの設定変更を行うことを特徴とする請求項6記載のプログラム。
  9. 前記受入制限レベルの設定変更が行われた際の履歴情報を履歴情報記憶部に記憶させる機能をさらに有することを特徴とする請求項6記載のプログラム。
  10. 通信回線に接続され、当該通信回線との間で信号の通信を行う通信部と、
    前記通信部にて受信された前記信号が画像データである場合に当該画像データに基づき画像を形成する画像形成部と、
    前記通信部にて受信された前記信号を処理する信号処理部とを備え、
    前記通信部は、
    前記通信回線を介して送信される信号を受信する受信部と、
    前記受信部にて受信された前記信号の受入れを制限する複数段階の受入制限レベルの中から一の当該受入制限レベルを設定する受入制限設定手段と、
    前記受入制限設定手段にて設定された前記受入制限レベルに応じた前記信号の受入処理を行う受入処理手段と、
    前記受入処理手段にて受入れを許可された前記信号を前記信号処理部に転送する信号転送手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記受入制限設定手段は、当該画像形成装置に設けられた各部の動作を制御する制御部への電力供給が停止された動作状態に移行した場合に前記信号の前記受入制限レベルを設定することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記受入制限設定手段は、前記画像形成部での画像形成の頻度に応じて前記受入制限レベルを設定することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  13. 前記受入制限設定手段は、前記画像形成部での前記画像形成の頻度を時間帯で区分し、当該時間帯に応じて前記受入制限レベルを設定することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
  14. 前記受入制限設定手段が前記受信部にて受信されたすべての前記信号の受入れを拒否する前記受入制限レベルを解除した場合に、前記通信回線に当該画像形成装置の識別情報を通知する識別情報通知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
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