JP2007115780A - 露光処理装置、露光処理方法、露光処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体、ならびにブロックマスク - Google Patents

露光処理装置、露光処理方法、露光処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体、ならびにブロックマスク Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置のショット数を削減することにより製造期間の短縮化を図ること。
【解決手段】ライブラリDB300は、各種回路パターンをあらわすライブラリを記憶している。ブロックマスク製造用露光データ作成処理部310では、ブロックマスク製造用露光データ301を作成するとともに、ブロック仕様データ302を作成する。ブロックライブラリ作成処理部311では、ブロックライブラリ303を作成する。ブロックライブラリ作成処理部311では、ブロックライブラリデータ304を作成する。ブロック特定処理部312は、特定ブロックデータ306を生成する。ブロックトレイマスク作成処理部313は、ブロックトレイマスク307を作成する。ウェハ製造用露光データ作成処理部314は、ウェハ製造用露光データ308を作成する。露光処理部315では、ブロックトレイマスク307を用いて、ウェハ309に電子ビームを露光する。
【選択図】図3

Description

この発明は、電子ビームをウェハに露光する露光処理装置、露光処理方法、露光処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体、ならびにブロックマスクに関する。
従来から、半導体装置を製造する過程において、ウェハに塗布したレジスト上にパターンを転写する露光が行われる。電子ビーム露光は、紫外光を使用する露光よりも微細なパターンの転写が可能であり、次世代の露光方法として開発されている。
図26は、露光装置を示す説明図である。図26の(A)において、電子銃2601から放射された電子ビームは第1アパーチャ2602で、たとえば、5μ□の矩形に成形される。回路パターンを1つずつ露光する可変矩形露光法では、第1アパーチャ2602で成形された電子ビームを第2アパーチャ2603で任意のサイズに成形し、ウェハ2606に露光する。
また、図26の(B)において、一括露光法では、第2アパーチャに、たとえば、100〜400種類のブロックを有するブロックマスク2604を設置し、第1アパーチャ2602で成形された電子ビームをブロックマスク2604のブロック配置位置2605に照射する。ブロック配置位置2605には、たとえば、25〜60倍のサイズに拡大したパターン形状の開口が形成されており、当該開口に成形された電子ビームがウェハ2606に露光される。一括露光は、可変矩形露光よりも露光回数(以下、「ショット数」と称する)が少ないので、半導体装置製造のスループットを向上させることができる。
また、従来の電子ビーム露光データ作成方法について説明する。電子ビーム露光データ作成方法にはブロックマスク製造用露光データ処理とウェハ製造用露光データ処理がある(たとえば、下記特許文献1を参照。)。図27は、従来の電子ビーム露光データ作成方法を示す説明図である。ライブラリDB2700にはライブラリが格納されており、ブロックマスク製造用露光データ作成処理部2710において、ライブラリDB2700からライブラリを一括露光するブロックとして抽出し、当該ブロックとブロックマスク上の座標などをブロックマスク製造用露光データ2701に格納する。
ブロックマスク2702は、ブロックマスク製造用露光データ2701を露光装置に入力することで作成される。また、ライブラリを組み合わせて、複数の設計データ2703〜2705が作成される。設計データ2703〜2705には複数のライブラリがそれぞれ1個または複数格納されている。
ウェハ製造用露光データ作成処理部2711では、設計データ2703〜2705からブロックを抽出し、当該ブロックとブロックのブロックマスク上の座標、ウェハに露光する位置(座標)などを、それぞれウェハ製造用露光データ2706〜2708に格納する。
また、ブロックを抽出する際には、たとえば、使用頻度が多いライブラリを優先してブロック化する。また、抽出したブロックがブロックマスク製造用露光データ2701に格納されているブロックと同一であるか確認し、このブロックのブロックマスク上の座標をブロックマスク製造用露光データ2701からコピーする。
その他、ブロックとして抽出されないパターンを可変矩形露光パターンとし、可変矩形露光パターンをウェハに露光する位置(座標)などを、それぞれウェハ製造用露光データ2706〜2708に格納する。露光処理2711では、露光装置にウェハ製造用露光データ2706〜2708を入力し、ブロックマスク2702を使用して、ウェハ2721〜2723にパターンを露光する。
特開2002―25900号公報
しかしながら、露光装置に搭載できるブロックの最大数は100〜400個程度である。一方、1種類の半導体テクノロジで用意されるライブラリの種類数は1000以上にもなり、例えば、130nmテクノロジでは300〜800のライブラリを組み合わせて設計データを作成する。また、半導体装置ごとに使用するライブラリの種類も異なる。したがって、すべてのライブラリをブロック化してブロックマスクに実装することは不可能であるという問題があった。
また、半導体装置ごとに使用頻度が多いライブラリをブロック化し、ブロックマスク製造をマスクメーカーに発注しても、納品までには、たとえば、2週間程度かかる。このように、すべての半導体装置の製造において、顧客への納期を厳守するようにショット数を減少させることは困難という問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、半導体装置の製造に際して、ショット数を簡単かつ効率的に削減することにより製造期間の短縮化を図ることができる露光処理装置、露光処理方法、露光処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体、ならびにブロックマスクを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる露光処理装置、露光処理方法、露光処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体は、半導体装置に関する設計データの入力を受け付け、ブロックごとに回路パターンが露光されたブロックマスクの中から、入力された設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロック群を特定し、特定されたブロック群(以下、「特定ブロック群」という)に露光された回路パターンに関する情報と、前記設計データと、に基づいて、前記半導体装置に関する露光データを生成し、露光装置を制御して、生成された露光データに基づいて、前記特定ブロック群を用いてウェハに露光することを特徴とする。
また、上記発明において、前記ブロックマスクから前記ブロックを取り出すロボット装置を制御して、前記特定ブロック群を取り出してブロックトレイに設け、前記特定ブロック群が設けられたブロックトレイを用いて前記ウェハに露光することとしてもよい。
また、上記発明において、前記各特定ブロックに露光されている回路パターンに関する可変矩形露光ショット数と、前記設計データにおける前記各特定ブロックに露光されている回路パターンの使用回数と、に基づいて、前記特定ブロックごとの削減ショット数を算出し、算出された前記特定ブロックごとの削減ショット数に基づいて、前記特定ブロック群を前記ブロックトレイに設けることとしてもよい。
また、この発明にかかる露光処理装置、露光処理方法、露光処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体は、半導体装置に関する設計データの入力を受け付け、ブロックごとに回路パターンが露光されたブロックマスクの中から、入力された設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロック群を特定し、前記ブロックマスクから前記ブロックを取り出すロボット装置を制御して、特定されたブロック群を取り出してブロックトレイに設けることを特徴とする。
また、この発明にかかるブロックマスクは、半導体装置に関する設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロックマスクが露光されたブロック群が、ブロックトレイに設けられたことを特徴とする。
これらの発明によれば、異なる回路パターンが露光されたブロックを有するブロックマスクを用いて、ウェハに露光することができる。またブロックマスク内のブロックは、ブロックピースとして取り出し可能であるため、各種半導体装置にあわせて、ブロックピースの配置位置を設定することができる。特に、設計データごとに削減ショット数を算出することにより、使用頻度が高いブロックピースを優先して配置位置を設定することができる。
本発明にかかる露光処理装置、露光処理方法、露光処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体、ならびにブロックマスクによれば、半導体装置の製造に際して、ショット数を簡単かつ効率的に削減することにより製造期間の短縮化を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる露光処理装置、露光処理方法、露光処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体、ならびにブロックマスクの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(露光処理装置のハードウェア構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる露光処理装置のハードウェア構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる露光処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図1において、露光処理装置は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、HDD(ハードディスクドライブ)104と、HD(ハードディスク)105と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)106と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)107と、ディスプレイ108と、I/F(インターフェース)109と、キーボード110と、マウス111と、スキャナ112と、プリンタ113と、を備えている。また、各構成部はバス100によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU101は、露光処理装置の全体の制御を司る。ROM102は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。HDD104は、CPU101の制御にしたがってHD105に対するデータのリード/ライトを制御する。HD105は、HDD104の制御で書き込まれたデータを記憶する。
FDD106は、CPU101の制御にしたがってFD107に対するデータのリード/ライトを制御する。FD107は、FDD106の制御で書き込まれたデータを記憶したり、FD107に記憶されたデータを露光処理装置に読み取らせたりする。
また、着脱可能な記録媒体として、FD107のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリーカードなどであってもよい。ディスプレイ108は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ108は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F109は、通信回線を通じてインターネットなどのネットワーク120に接続され、このネットワーク120を介して他の装置に接続される。そして、I/F109は、ネットワーク120と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F109には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード110は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス111は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ112は、画像を光学的に読み取り、露光処理装置内に画像データを取り込む。なお、スキャナ112は、OCR機能を持たせてもよい。また、プリンタ113は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ113には、たとえば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
また、ロボット装置114は、ロボットコントローラ115とロボットアーム116から構成されるマイクロマシンである。マイクロマシンは、大きさコンマ数ミクロンから数ミリの超小型の機械やロボットの総称であり、既に数ミクロンサイズの物体を0.1ミクロン以下の精度で制御できる二本指のマイクロハンドマシンなどが開発されている。
具体的には、ロボット装置114において、ロボットコントローラ115は、CPU101からの制御信号に基づいて、ロボットアーム116を制御する。ロボットアーム116は、回路パターンが露光されたブロックマスクから、個々のブロックピースを取り出して、ブロックトレイに搬送し、ブロックトレイの開口にはめ込む。また、ブロックピースがはめ込まれたブロックトレイから、個々のブロックピースを取り出して、他のブロックトレイに搬送し、他のブロックトレイの開口にはめ込む。
また、ダイシング装置117は、回路パターンが露光されたブロックマスクを、ブロックごとに切断して、回路パターンごとのブロックピースを生成する。露光装置118は、ウェハに電子ビームを露光する。
(露光処理装置の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる露光処理装置の機能的構成について説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかる露光処理装置の機能的構成を示すブロック図である。図2において、露光処理装置200は、入力部201と、特定部202と、生成部203と、ブロック制御部204と、露光制御部205と、算出部206と、から構成されている。
入力部201は、半導体装置に関する設計データの入力を受け付ける。半導体装置とは、ウェハへの露光対象となる回路である。設計データとは、回路パターンをあらわすライブラリが複数組み合わされることにより構成される半導体装置の回路パターンに関するレイアウトデータである。ライブラリとは、各種回路パターンが決定されている電子データであり、一括露光をおこなうブロックの一単位となる。
また、特定部202は、ブロックごとに回路パターンが露光されたブロックマスクの中から、入力部201によって入力された設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロック群を特定する。マスクとは、たとえば、表面にレジストが塗布されたシリコン基板であり、ブロックマスクとは、露光装置118によりブロック単位で回路パターンが露光されたマスクである。
特定部202は、具体的には、半導体装置の回路パターンと同一のブロック群をブロックマスクから特定する。より具体的には、たとえば、ダイシング装置117によりブロックマスクをブロックごとのブロックピースに分割し、半導体装置の回路パターンと同一の回路パターンが露光されたブロックピースを取り出す。
また、生成部203は、特定部202によって特定されたブロック群(以下、「特定ブロック群」という)に露光された回路パターンに関する情報と、設計データと、に基づいて、半導体装置に関する露光データを生成する。具体的には、半導体装置の回路パターンをあらわすライブラリに対して、図形演算、露光パターン補正、一括露光パターン/可変矩形露光パターンの特定、露光量設定などの処理をおこなって、ウェハ製造用の露光データを生成する。
また、ブロック制御部204は、ブロックマスクからブロックを取り出すロボット装置114を制御して、特定ブロック群を取り出してブロックトレイに設ける。具体的には、ダイシング装置117により分割されたブロックピースの中から特定ブロック群のブロックピースをロボットアーム116により取り出し、ブロックトレイにはめ込む。ブロックトレイは、ブロックピースをはめ込むための開口を有するトレイである。
また、露光制御部205は、露光装置118を制御して、生成部203によって生成されたウェハ製造用の露光データに基づいて、特定ブロック群を用いてウェハに電子ビームを露光する。具体的には、ウェハ製造用の露光データを露光装置118に入力して、特定ブロック群を用いてウェハに露光する。より具体的には、特定ブロック群のブロックピースをブロックトレイにはめ込んだブロックマスクを用いて、ウェハに電子ビームを露光する。
また、算出部206は、各特定ブロックのブロックピースに露光されている回路パターンに関する可変矩形露光ショット数と、設計データにおける各特定ブロックに露光されている回路パターンの使用回数と、に基づいて、特定ブロックごとの削減ショット数を算出する。可変矩形露光ショット数とは、ブロックピースに露光されている回路パターンを矩形分割したときの矩形数である。また、ショット数とは露光回数のことであり、削減ショット数とは、削減可能な露光回数である。すなわち、ブロックピースに露光されている回路パターンの使用回数を計数することにより、共通の回路パターンを特定することができるため、ショット数を削減することができる。
この場合、ブロック制御部204は、算出部206によって算出された特定ブロックごとの削減ショット数に基づいて、特定ブロック群をブロックトレイに設ける。具体的には、削減ショット数の多い順に、ブロックトレイ中心の開口から順にブロックピースをはめ込む。
これにより、一括露光回数が多いブロックピースの順に中心から実装されることになり、半導体装置の歩留まりを向上させることができる。また、露光装置118において露光時のブロックマスクの移動量を、最低限の移動量に制御することができる。したがって、露光処理の高速化を図ることができる。
なお、上述した入力部201、特定部202、生成部203、ブロック制御部204、露光制御部205、および算出部206は、具体的には、たとえば、図1に示したROM102、RAM103、HD105などの記録媒体に記録されたプログラムを、CPU101が実行することによって、またはI/F109によって、その機能を実現する。
(露光処理の概要)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる露光処理装置200の露光処理の概要について説明する。図3は、この発明の実施の形態にかかる露光処理装置200の露光処理の概要を示す説明図である。図3において、ライブラリDB(データベース)300は、各種回路パターンをあらわすライブラリを記憶している。ブロックマスク製造用露光データ作成処理部では、ブロックマスク製造用露光データを作成するとともに、ブロック仕様データを作成する。
たとえば、ライブラリDB300には1種類の半導体テクノロジで使用されるすべてのライブラリが格納されており、ライブラリからブロックマスク製造用露光データ301とブロック仕様データ302を出力する。ブロックマスク製造用露光データ作成処理部310では、図形演算処理カードと露光パターン補正カードを有する。図形演算処理カードは、回路パターンを補正するための補正値を有する電子データである。同様に、露光パターン補正カードは、露光パターンを補正するための補正値を有する電子データである。
各補正値は、半導体テクノロジとマスク層ごとに異なるので、各カードも半導体テクノロジとマスク層ごとに作成し、各カードに固有のIDを記述する。このIDをそれぞれ、図形演算処理カードID、露光パターン補正カードIDと称する。その他、半導体テクノロジとマスク層が同一でも、プロセスの条件ごとに補正値を変更し、各カードを作成することもできる。
ブロックライブラリ作成処理部311では、ブロックマスク製造用露光データ301を用いてマスクを露光することにより、ブロックマスクを作成する。そして、ダイシング装置117によりブロック単位に分割して、分割されたブロックピースをブロックトレイにはめ込む。このブロックピースがはめ込まれたブロックトレイがブロックライブラリ303である。また、ブロックライブラリ作成処理部311では、ブロックライブラリ303に関するデータ(ブロックライブラリデータ304)を作成する。ブロックライブラリデータ304については後述する。
また、ブロック特定処理部312は、上述した特定部202および算出部206に相当する処理部を実行する。具体的には、ブロック特定処理部312では、設計データ305とブロック仕様データ302とを用いて、ブロックトレイにはめ込むブロックピース(特定ブロックピース)を特定する。これにより、特定ブロックピースに関するデータ(特定ブロックデータ306)を生成する。特定ブロックデータ306については後述する。
また、ブロックトレイマスク作成処理部313は、上述したブロック制御部204に相当する。ブロックトレイマスク作成処理部313では、ブロックライブラリデータ304と特定ブロックデータ306とを用いて、ブロックライブラリ303にはめ込まれているブロックピースの中から、特定ブロックピースを取り出して、ブロックトレイの開口にはめ込む。このはめ込み位置は、上述した算出部206により算出された削減ショット数に基づいて決定される。これにより、特定ブロックピースがはめ込まれたブロックトレイ(ブロックトレイマスク307)を作成する。
また、ウェハ製造用露光データ作成処理部314は、上述した生成部203に相当する。ウェハ製造用露光データ作成処理部314では、設計データ305と特定ブロックデータ306とを用いて、ウェハ製造用露光データ308を作成する。ウェハ製造用露光データ308については後述する。
また、露光処理部315は、上述した露光制御部205および露光装置118に相当する。露光処理部315では、ウェハ製造用露光データ308を露光装置118に入力し、ブロックトレイマスク307を用いて、レジストが塗布されたウェハ309に電子ビームを露光する。これにより、設計データ305の回路パターンがウェハ309に転写される。
(ブロックマスク製造用露光データ作成処理手順)
つぎに、上述したブロックマスク製造用露光データ作成処理部310によるブロックマスク製造用露光データ作成処理について具体的に説明する。図4は、ブロックマスク製造用露光データ作成処理手順を示すフローチャートである。図4において、まず、ライブラリDB300の中に未処理のライブラリがあるか否かを判断する(ステップS401)。未処理のライブラリがない場合(ステップS401:No)、一連の処理を終了する。一方、未処理のライブラリがある場合(ステップS401:Yes)、未処理のライブラリをライブラリDB300から抽出する(ステップS402)。
そして、図形演算処理(ステップS403)、露光パターン補正処理(ステップS404)、ブロック仕様データ作成処理(ステップS405)、ブロックマスク製造用露光データ生成処理(ステップS406)を実行して、ステップS401に戻る。
まず、図形演算処理(ステップS403)では、OR処理やシフト処理などの論理演算および幾何演算の処理を行う。たとえば、図形演算処理カードには、シフト処理のサイズ(たとえば、20ミクロン)と図形演算処理カードIDとが記述されている。
図5は、図形演算処理を示す説明図である。図5において、点線で示されている図形が、ライブラリから得られた図形演算処理前の回路パターン500であり、実線で示されている図形が、図形演算処理後の回路パターン501である。図形演算処理では、図形演算処理カードに記述されている補正値sを用いて、図形演算処理により回路パターン500から回路パターン501に補正する。
また、露光パターン補正処理(ステップS404)では、エッチング後の回路パターン寸法が設計データ305の回路パターン寸法と異なってしまう現象に対処するため、あらかじめ回路パターン寸法を拡大または縮小させる。
図6は、露光パターン補正処理を示す説明図である。図6において、回路パターン601と回路パターン602がエッチング補正処理前の回路パターンであり、回路パターン611と回路パターン612がエッチング補正処理後の回路パターンである。露光パターン補正カードには、処理対象となる回路パターン幅のサイズ、拡大または縮小、パターン間サイズの範囲や、露光パターン補正カードIDが記述されている。たとえば、回路パターン601のパターン幅s1と回路パターン602のパターン幅s2は、処理対象となるサイズである。
たとえば、回路パターン601および回路パターン602とのパターン間サイズs3が、所定サイズ以下の場合、拡大または縮小のサイズを0ミクロンとすることができる。同様に、隣接するパターンが存在せず、パターン間サイズs3が、たとえば、10ミクロン以上である場合、回路パターン601を拡大サイズs4分拡大して回路パターン611とすることができ、同様に、回路パターン602を拡大サイズs4分拡大して回路パターン612とすることができる。
また、ブロック仕様データ作成処理(ステップS405)では、ブロックごとにライブラリ名や図形演算カードID、露光パターン補正カードIDを格納したブロック仕様データ302を作成する。
図7は、ブロック仕様データ302のフォーマットを示す説明図である。図7において、ブロック個数(n)は、ブロックマスク製造用露光データ301に含まれるブロックの個数である。ブロックマスク製造用露光データ番号(d)は、ブロックマスク製造用露光データ301ごとに定義する番号である。ライブラリ名は、ブロックに対応するライブラリの名称である。また、可変矩形露光ショット数は、各ブロック(ライブラリ)Bdi(i=1〜n)内の回路パターンを矩形分割した場合の矩形数である。
図8は、可変矩形露光ショット数の決定例を示す説明図である。図8において、ブロックBdiは、回路パターン801〜803からなるライブラリ800によって構成されている。この回路パターン801を矩形分割すると、3つのパターン811〜813が得られる。また、回路パターン802を矩形分割すると、3つのパターン821〜823が得られる。さらに、回路パターン803を矩形分割すると、3つのパターン831〜833が得られる。露光装置118では、分割された矩形ごとに露光する。したがって、ブロックBdiでは、合計9個の矩形が得られるため、可変矩形露光ショット数は9となる。
図9は、可変矩形露光ショット数の他の決定例を示す説明図である。図9において、ブロックBdj(j=1〜n、i≠j)は、回路パターン901〜903からなるライブラリ900によって構成され、たとえば、サイズが5μ□で定義されている。この場合、130nmテクノロジ以降であれば、多くのライブラリが5μ□に収まるが、収まらない場合は複数のブロックBdj1,Bdj2に分割する。そして、ブロックBdj1,Bdj2ごとに可変矩形露光ショット数を検出する。
ブロック仕様データ302は、ブロックが401個以上800個以下であれば2個(d=1,2)、801個以上1200個以下であれば3個(d=1,2,3)のブロック仕様データ302を作成する。ブロック仕様データ302にはそれぞれ対応するブロックマスク製造用露光データ301番号が格納されている。
また、ブロックマスク製造用露光データ生成処理(ステップS406)では、露光データフォーマット仕様に従って、ブロックマスク製造用露光データ301を作成する。図10は、ブロックマスク製造用露光データ301のフォーマットを示す説明図であり、図11は、ブロックマスクにおける各ブロックの配置状態を示す説明図である。
ブロックマスク製造用露光データ301には、たとえば、最大400(n=400)個のブロックに関する露光データを格納し、401個目からは別のブロックマスク製造用露光データ301に格納する。ブロックが401個以上800個以下であれば2個(d=1,2)、801個以上1200個以下であれば3個(d=1,2,3)のブロックマスク製造用露光データ301を作成する。
また、ブロックマスク製造用露光データ301には、ブロックBdiごとに、そのブロックの配置座標(Xdi,Ydi)、ブロック内回路パターン数(mdi)、ブロックBdi内における回路パターンP1di〜Pmdiの頂点座標データが記述されている。
(ブロックライブラリ作成処理)
つぎに、図3に示したブロックライブラリ作成処理部311によるブロックライブラリ作成処理について具体的に説明する。図12は、ブロックライブラリ作成処理手順を示すフローチャートである。図12において、まず、未処理のブロックマスク製造用露光データ301があるか否かを判断する(ステップS1201)。
未処理のブロックマスク製造用露光データ301がある場合(ステップS1201:Yes)、ブロックパターン露光処理(ステップS1202)、ブロックマスク分割処理(ステップS1203)、ブロックピース実装処理(ステップS1204)を実行して、ステップS1201に戻る。一方、未処理のブロックマスク製造用露光データ301がない場合(ステップS1201:No)、処理済のブロックマスク製造用露光データ301を用いて、ブロックライブラリデータ作成処理を実行する(ステップS1205)。
図13は、ブロックライブラリ作成処理を示す模式図である。まず、ブロックパターン露光処理(ステップS1202)では、露光装置118にブロックマスク製造用露光データ301を入力してシリコン基板に対して電子ビームを露光し、シリコン基板上にブロックパターン、すなわち、ブロック内の回路パターンを転写することで、ブロックマスク1300を作成する。このブロックパターン露光処理により、ブロックマスク1300のブロック1301には回路パターン形状の開口1310が形成される。たとえば、25倍のサイズでブロックマスク1300上に露光した場合、ブロック1301のサイズは125μ□になる。
また、ブロックマスク分割処理(ステップS1203)では、ブロックマスク1300をブロックごとに分割してブロック単位のブロックピースを生成する。たとえば、ブロックマスク上の4つのブロックが形成されている領域Rを切断ラインLに沿ってダイシング装置117により切断して、ブロックピースを切り出すことができる。たとえば、ブロックピースBPは、領域Rから切り出されたブロックである。
また、ブロックピース実装処理(ステップS1204)では、ブロックマスク分割処理による分割によって得られたブロックピースBPをブロックトレイ1330にはめ込む。図14は、ブロックトレイ1330の断面図である。たとえば、図13および図14(A)において、ブロックマスク1300から切り出されたブロックピースBPをブロックトレイ1330上に移動させて、図14(B)において、その開口1331にはめ込む。
なお、ブロックピースBPの移動には、図1に示したロボット装置114を用いる。図1に示したROM102、RAM103、HD105などの記録媒体に記録されたロボットコントローラ制御プログラムは、ブロックマスク製造用露光データ301に格納されているブロックマスク1300上のブロック配置座標を読み込み、このブロック配置座標にロボットアーム116を移動し、ブロックピースBPをブロックトレイ1330の任意の開口に装着する。このように、ブロックピースBPがはめ込まれたブロックトレイ1330をブロックライブラリ303と称する。
また、ブロックライブラリデータ作成処理(ステップS1205)では、ブロックトレイ1330上に実装したブロックピースBPに関するデータ(ブロックライブラリデータ304)を作成する。図15は、ブロックライブラリデータ304のフォーマットを示す説明図である。図15において、ブロック個数(n)、ライブラリ名、図形演算処理カードID、露光パターン補正カードIDは、ブロック仕様データ302からコピーされる。
また、ブロック配置座標(Xdi,Ydi)には、ブロックピースBPを実装したブロックトレイ1330上の開口1331の座標を格納する。座標原点は、たとえば、ブロックトレイ1330の中心である。ブロックライブラリ番号はブロックライブラリ303ごとに定義する番号であり、ブロックマスク製造用露光データ番号と一致する。ブロックライブラリ303とブロックライブラリデータ304は、半導体テクノロジとマスク層およびプロセスの条件ごとに作成しておく。
たとえば、130nmテクノロジにおいて、1200種類のライブラリからブロックライブラリ303とブロックライブラリデータ304を作成した例について説明する。図16は、ブロックライブラリ303とブロックライブラリデータ304を作成した例を示す説明図である。図16において、130nmテクノロジのライブラリから、ブロック数が400個である3種類のブロックマスクを作成する。
3種類のブロックマスクから、上述したブロックマスク分割処理(ステップS1203)およびブロックピース実装処理(ステップS1204)を実行して、ブロックライブラリ303−1〜303−3を作成する。また、ブロックライブラリデータ作成処理(ステップS1205)により、各ブロックライブラリ303−1〜303−3に対するブロックライブラリデータ304−1〜304−3を作成する。
(ブロック特定処理)
つぎに、図3に示したブロック特定処理部312のブロック特定処理について具体的に説明する。図17は、ブロック特定処理手順を示すフローチャートである。図17において、まず、設計データ305の入力を待ち受け(ステップS1701:No)、設計データ305が入力された場合(ステップS1701:Yes)、設計データ解析処理(ステップS1702)、ブロック仕様データ抽出処理(ステップS1703)、削減ショット数算出処理(ステップS1704)、および特定ブロックデータ生成処理(ステップS1705)を実行する。
まず、設計データ解析処理(ステップS1702)では、設計データ305で用いたライブラリのライブラリ名を、ライブラリDB300から抽出し、かつ、ライブラリの使用回数を計数してテーブルに保持する。図18は、設計データ解析処理で用いるテーブルを示す説明図である。テーブル1800には、ライブラリ(ブロックBdi)ごとに、ライブラリ名とその使用回数が保持される。
また、ブロック仕様データ抽出処理(ステップS1703)では、設計データ305の図形演算処理カードIDと露光パターン補正カードIDを読み込み、当該IDと一致する図形演算処理カードIDと露光パターン補正カードIDを有するブロック仕様データ302をすべて抽出する。
また、削減ショット数算出処理(ステップS1704)では、ブロック仕様データ抽出処理で抽出されたブロック仕様データ302から、図18に示したテーブル1800に格納されているライブラリ名と一致するブロックBdiを抽出する。そして、テーブル1800に格納されている使用回数と特定ブロックデータ306の可変矩形露光ショット数とから、削減ショット数を算出する。なお、削減ショット数を求める式は以下のとおりである。
削減ショット数=(使用回数×可変矩形露光ショット数)−使用回数
また、特定ブロックデータ生成処理(ステップS1705)では、削減ショット数算出処理で算出された削減ショット数が多い順にブロックBdiをソートし、ソートされたブロックBdiのライブラリ名、図形演算処理カードID、および露光パターン補正カードIDを、特定ブロックデータ306として格納する。
図19は、特定ブロックデータ306のフォーマットを示す説明図である。図19において、ライブラリ名、図形演算処理カードID、および露光パターン補正カードIDは、ブロック仕様データ302からコピーされる。また、特定されるブロック数は、たとえば、400個である。これにより、設計データ305に用いられる回路パターンを有するブロックピースBPを特定することができる。
なお、設計データ解析処理では、ライブラリ名の抽出とその使用回数を計数するだけなので、数分〜数10分で終了する。また、それ以降の処理は、数値の参照と検索、簡単な計算、単純なデータのコピーと出力であるため、数分で終了する。したがって、ブロック特定処理は数10分で終了する。
(ブロックトレイマスク作成処理)
つぎに、図3に示したブロックトレイマスク作成処理部313によるブロックトレイマスク作成処理を具体的に説明する。図20は、ブロックトレイマスク作成処理手順を示すフローチャートである。図20において、特定ブロックデータ306の入力を待ち受け(ステップS2001:No)、特定ブロックデータ306が入力された場合(ステップS2001:Yes)、ブロックライブラリデータ抽出処理(ステップS2002)、ブロックトレイマスクデータ生成処理(ステップS2003)、ブロックトレイマスク作成処理(ステップS2004)を実行する。
まず、ブロックライブラリデータ抽出処理(ステップS2002)では、最初に特定ブロックデータ306に格納されている図形演算処理カードIDと露光パターン補正カードIDが共に一致するブロックライブラリデータ304を、ブロックライブラリデータ304の集合からすべて抽出する。つぎに、抽出されたブロックライブラリデータ304の中から、特定ブロックデータ306に格納されているライブラリ名を検索する。そして、検索されたライブラリ名に関連付けられているブロックライブラリデータ304をすべて抽出する。
図21は、ブロックトレイマスク作成処理の概要を示す説明図である。図21において、符号2100は、ブロックライブラリ作成処理部311から作成されたブロックライブラリデータ304(304−1〜304−d)であり、ブロックライブラリ抽出処理により、たとえば、ブロックライブラリデータ304−1〜304−3が抽出される。なお、それぞれブロックライブラリ303−1〜303−3に対応するデータである。
また、ブロックトレイマスクデータ生成処理(ステップS2003)では、ブロックライブラリ抽出処理によって抽出されたブロックライブラリデータ304−1〜304−3から、それぞれ対応するブロックライブラリ303−1〜301−3のブロックライブラリ番号と実装されているブロックピースBPの配置位置座標とを抽出して、ブロックトレイマスクデータに格納する。
ブロックトレイマスクデータとして抽出されるブロックピースBPの配置位置座標は、特定ブロックデータ306に格納されているライブラリ名と一致するブロックピースBPの配置位置座標である。また、特定ブロックデータ306にライブラリ名が格納されている順に、ブロックライブラリデータ304−1〜304−3の中から一致するライブラリ名を検索し、検索されたブロックピースBPの配置位置座標をブロックトレイマスクデータに格納する。
図22は、ブロックトレイマスクデータのフォーマットを示す説明図である。図22において、特定ブロックピースBPの個数がk個である場合、ブロックピースBPj(j=1〜k)ごとにブロックライブラリ番号とその配置位置座標を記憶している。なお、図22において、ブロックピースBPjは、削減ショット数が多い順にソートされている。すなわち、ブロックピースBP1が、削減ショット数が最大のブロックピースBPである。
また、ブロックトレイマスク作成処理(ステップS2004)では、ブロックライブラリ抽出処理によって抽出されたブロックライブラリデータ304−1〜304−3に格納されているブロックライブラリ番号と一致するブロックライブラリ303−1〜303−3の中から特定ブロックピースBPを取り出して、ブロックトレイ2100に実装する。
このように、ブロックトレイマスクデータを参照して、特定ブロックピースBPが実装されたブロックトレイ2100がブロックトレイマスク307である。このブロックトレイマスク307をウェハ309への一括露光に使用する。
具体的には、図1に示したROM102、RAM103、HD105などの記録媒体にブロックトレイマスクデータを格納し、ロボットコントローラ制御プログラムがCPU101に、ブロックトレイマスクデータに格納されているブロックライブラリ番号を読み込ませ、該当するブロックライブラリ303を特定させる。つぎに、ブロックピースBPの配置位置座標を読み込ませ、当該配置位置座標にロボットアーム116を移動させ、ブロックピースBPをブロックトレイ2100の開口に装着する。
ブロックトレイ2100には、その中心に近い開口から順にブロックピースBPを装着する。図23は、ブロックピースBPの実装例を示す説明図である。図23において、ブロックトレイ2100の開口上に記したブロックピース番号がブロックピースBPを装着する順番である。削減ショット数が多いほど中心に近い位置に実装でき、ウェハ309上における露光精度が高くなる。
すなわち、一括露光回数が多い特定ブロックピースBPの順に中心から実装されることになり、半導体装置の歩留まりを向上させることができる。なお、上述したブロックライブラリデータ抽出処理およびブロックトレイマスクデータ作成処理はともに、数値の参照、検索、単純なデータのコピーおよび出力だけであるので、数分で終了する。
(ウェハ製造用露光データ作成処理)
つぎに、図3に示したウェハ製造用露光データ作成処理部314によるウェハ製造用露光データ作成処理について説明する。図24は、ウェハ製造用露光データ作成処理手順を示すフローチャートである。図24において、設計データ305および特定ブロックデータ306の入力を待ち受け(ステップS2401:No)、設計データ305および特定ブロックデータ306が入力された場合(ステップS2401:Yes)、図形演算処理(ステップS2402)、露光パターン補正処理(ステップS2403)、露光パターン特定処理(ステップS2404)、露光量設定処理(ステップS2405)、ウェハ製造用露光データ生成処理(ステップS2406)を実行する。
図形演算処理(ステップS2402)および露光パターン補正処理(ステップS2403)は、ブロックマスク製造用露光データ作成処理と同一処理である。露光パターン特定処理(ステップS2404)では、特定ブロックデータ306に格納されているライブラリ名を参照し、設計データ305から一致するライブラリを抽出して、当該ライブラリの回路パターンを一括露光パターンとして定義する。一方、一致しない回路パターンは、可変矩形露光パターンとして定義する。
また、露光量設定処理(ステップS2405)では、ブロックと可変矩形露光パターンの露光量を設定する。また、ウェハ製造用露光データ生成処理(ステップS2406)は、露光データフォーマット仕様に従ってウェハ製造用露光データ308を作成する。図25は、ウェハ製造用露光データ308のデータフォーマットを示す説明図である。
(露光処理)
つぎに、図3に示した露光処理部315の露光処理では、ウェハ製造用露光データ308を入力し、ブロックトレイマスク307を使用して、ウェハ309に一括露光パターンおよび可変矩形露光パターンを露光する。なお、ブロックトレイマスク307に実装された特定ブロックピースBPの下には、たとえば、125μ□の開口が存在する。そして、ブロックトレイマスク307のブロックピースBPに電子ビームが照射されることにより、一括露光パターンに成形された電子ビームがブロックピースBPの開口を通り、ウェハ309に露光される。
また、ウェハ製造用露光データ作成処理を実行している間に、ブロック特定処理とブロックトレイマスク作成処理を実行することにより、遅延を発生させずブロックトレイマスク307を作成することができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態によれば、半導体装置である半導体装置ごとに使用頻度が多いライブラリをブロック化したブロックトレイマスク307を短時間で作成できるので、すべての半導体装置の製造において、顧客への納期を厳守するようにショット数を減少させることができる。
なお、本実施の形態で説明した露光処理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
(付記1)半導体装置に関する設計データの入力を受け付ける入力手段と、
ブロックごとに回路パターンが露光されたブロックマスクの中から、前記入力手段によって入力された設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロック群を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定されたブロック群(以下、「特定ブロック群」という)に露光された回路パターンに関する情報と、前記設計データと、に基づいて、前記半導体装置に関する露光データを生成する生成手段と、
露光装置を制御して、前記生成手段によって生成された露光データに基づいて、前記特定ブロック群を用いてウェハに露光する露光制御手段と、
を備えることを特徴とする露光処理装置。
(付記2)前記ブロックマスクから前記ブロックを取り出すロボット装置を制御して、前記特定ブロック群を取り出してブロックトレイに設けるブロック制御手段を備え、
前記露光制御手段は、
前記ブロック制御手段によって前記特定ブロック群が設けられたブロックトレイを用いて前記ウェハに露光することを特徴とする付記1に記載の露光処理装置。
(付記3)前記各特定ブロックに露光されている回路パターンに関する可変矩形露光ショット数と、前記設計データにおける前記各特定ブロックに露光されている回路パターンの使用回数と、に基づいて、前記特定ブロックごとの削減ショット数を算出する算出手段を備え、
前記ブロック制御手段は、
前記算出手段によって算出された前記特定ブロックごとの削減ショット数に基づいて、前記特定ブロック群を前記ブロックトレイに設けることを特徴とする付記1または2に記載の露光処理装置。
(付記4)半導体装置に関する設計データの入力を受け付ける入力手段と、
ブロックごとに回路パターンが露光されたブロックマスクの中から、前記入力手段によって入力された設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロック群を特定する特定手段と、
前記ブロックマスクから前記ブロックを取り出すロボット装置を制御して、前記特定手段によって特定されたブロック群を取り出してブロックトレイに設けるブロック制御手段と、
を備えることを特徴とする露光処理装置。
(付記5)半導体装置に関する設計データの入力を受け付ける入力工程と、
ブロックごとに回路パターンが露光されたブロックマスクの中から、前記入力工程によって入力された設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロック群を特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定されたブロック群(以下、「特定ブロック群」という)に露光された回路パターンに関する情報と、前記設計データと、に基づいて、前記半導体装置に関する露光データを生成する生成工程と、
前記生成工程によって生成された露光データに基づいて、前記特定ブロック群を用いてウェハに露光する露光工程と、
を含んだことを特徴とする露光処理方法。
(付記6)半導体装置に関する設計データの入力を受け付ける入力工程と、
ブロックごとに回路パターンが露光されたブロックマスクの中から、前記入力工程によって入力された設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロック群を特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定されたブロック群を取り出してブロックトレイに設ける工程と、
を含んだことを特徴とする露光処理方法。
(付記7)半導体装置に関する設計データの入力を受け付けさせる入力工程と、
ブロックごとに回路パターンが露光されたブロックマスクの中から、前記入力工程によって入力された設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロック群を特定させる特定工程と、
前記特定工程によって特定されたブロック群(以下、「特定ブロック群」という)に露光された回路パターンに関する情報と、前記設計データと、に基づいて、前記半導体装置に関する露光データを生成させる生成工程と、
前記生成工程によって生成された露光データに基づいて、前記特定ブロック群を用いてウェハに露光させる露光工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする露光処理プログラム。
(付記8)半導体装置に関する設計データの入力を受け付けさせる入力工程と、
ブロックごとに回路パターンが露光されたブロックマスクの中から、前記入力工程によって入力された設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロック群を特定させる特定工程と、
前記特定工程によって特定されたブロック群を取り出してブロックトレイに設けさせる工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする露光処理プログラム。
(付記9)付記7または8に記載の露光処理プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
(付記10)半導体装置に関する設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロックマスクが露光されたブロック群が、ブロックトレイに設けられたブロックマスク。
以上のように、本発明にかかる露光処理装置、露光処理方法、露光処理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体、ならびにブロックマスクは、半導体装置の製造の際の電子ビームの露光に有用である。
この発明の実施の形態にかかる露光処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態にかかる露光処理装置の機能的構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態にかかる露光処理装置の露光処理の概要を示す説明図である。 ブロックマスク製造用露光データ作成処理手順を示すフローチャートである。 図形演算処理を示す説明図である。 露光パターン補正処理を示す説明図である。 ブロック仕様データのフォーマットを示す説明図である。 可変矩形露光ショット数の決定例を示す説明図である。 可変矩形露光ショット数の他の決定例を示す説明図である。 ブロックマスク製造用露光データのフォーマットを示す説明図である。 ブロックマスクにおける各ブロックの配置状態を示す説明図である。 ブロックライブラリ作成処理手順を示すフローチャートである。 ブロックライブラリ作成処理を示す模式図である。 ブロックトレイの断面図である。 ブロックライブラリデータのフォーマットを示す説明図である。 ブロックライブラリとブロックライブラリデータを作成した例を示す説明図である。 ブロック特定処理手順を示すフローチャートである。 設計データ解析処理で用いるテーブルを示す説明図である。 特定ブロックデータのフォーマットを示す説明図である。 ブロックトレイマスク作成処理手順を示すフローチャートである。 ブロックトレイマスク作成処理の概要を示す説明図である。 ブロックトレイマスクデータのフォーマットを示す説明図である。 ブロックピースBPの実装例を示す説明図である。 ウェハ製造用露光データ作成処理手順を示すフローチャートである。 ウェハ製造用露光データのデータフォーマットを示す説明図である。 露光装置を示す説明図である。 従来の電子ビーム露光データ作成方法を示す説明図である。
符号の説明
200 露光処理装置
201 入力部
202 特定部
203 生成部
204 ブロック制御部
205 露光制御部
206 算出部
301 ブロックマスク製造用露光データ
302 ブロック仕様データ
303 ブロックライブラリ
304 ブロックライブラリデータ
305 設計データ
306 特定ブロックデータ
307 ブロックトレイマスク
308 ウェハ製造用露光データ
309 ウェハ
310 ブロックマスク製造用露光データ作成処理部
311 ブロックライブラリ作成処理部
312 ブロック特定処理部
313 ブロックトレイマスク作成処理部
314 ウェハ製造用露光データ作成処理部
315 露光処理部

Claims (5)

  1. 半導体装置に関する設計データの入力を受け付ける入力手段と、
    ブロックごとに回路パターンが露光されたブロックマスクの中から、前記入力手段によって入力された設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロック群を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定されたブロック群(以下、「特定ブロック群」という)に露光された回路パターンに関する情報と、前記設計データと、に基づいて、前記半導体装置に関する露光データを生成する生成手段と、
    露光装置を制御して、前記生成手段によって生成された露光データに基づいて、前記特定ブロック群を用いてウェハに露光する露光制御手段と、
    を備えることを特徴とする露光処理装置。
  2. 半導体装置に関する設計データの入力を受け付ける入力工程と、
    ブロックごとに回路パターンが露光されたブロックマスクの中から、前記入力工程によって入力された設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロック群を特定する特定工程と、
    前記特定工程によって特定されたブロック群(以下、「特定ブロック群」という)に露光された回路パターンに関する情報と、前記設計データと、に基づいて、前記半導体装置に関する露光データを生成する生成工程と、
    前記生成工程によって生成された露光データに基づいて、前記特定ブロック群を用いてウェハに露光する露光工程と、
    を含んだことを特徴とする露光処理方法。
  3. 半導体装置に関する設計データの入力を受け付けさせる入力工程と、
    ブロックごとに回路パターンが露光されたブロックマスクの中から、前記入力工程によって入力された設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロック群を特定させる特定工程と、
    前記特定工程によって特定されたブロック群(以下、「特定ブロック群」という)に露光された回路パターンに関する情報と、前記設計データと、に基づいて、前記半導体装置に関する露光データを生成させる生成工程と、
    前記生成工程によって生成された露光データに基づいて、前記特定ブロック群を用いてウェハに露光させる露光工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする露光処理プログラム。
  4. 請求項3に記載の露光処理プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
  5. 半導体装置に関する設計データに含まれている回路パターンが露光されたブロックマスクが露光されたブロック群が、ブロックトレイに設けられたブロックマスク。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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