JP2008085229A - 測定対象決定システム、測定対象決定方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

測定対象決定システム、測定対象決定方法及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の測定目的に応じた測定対象を決定することができ、工期を短縮可能な測定対象決定システムを提供する。
【解決手段】測定項目に応じた複数の候補決定プログラムを、特定のロット及び複数の工程中の特定の工程に対して選択するプログラム選択部101と、複数の候補決定プログラムを実行して特定のロットを構成する複数のウェハから特定の工程における測定候補となるウェハを候補決定プログラム毎にそれぞれ決定する候補決定部102と、候補決定プログラム毎に決定した測定候補の情報を重ね合わせて、測定対象となるウェハを決定する測定対象決定部103とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のウェハを一単位として処理する技術に関し、特にコンピュータ制御された製造ラインにおいて測定対象となるウェハを決定する測定対象決定システム、測定対象決定方法及びこの測定対象決定方法を用いた半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の製造においては、一般に複数のウェハが「ロット」と称する単位で複数の工程において順に処理される。半導体装置の製造のウェハテスト工程においては、測定工程を極力減らすと共に測定ウェハ枚数を減らすことで工期の短縮を行ってきた(例えば、特許文献1参照。)。しかし、高いプロセス性能を必要とする新しい製品(ロット)には、詳細な出来映え管理が求められる。このため、生産規模が拡大するに従い、結果として測定工程/測定回数は増加してきた。
更に、アドバンスト・プロセス・コントロール (APC)システムを用いた高度なフィードフォワード(FF)/フィードバック(FB)制御を行う製造工程が増えることで、測定工程/測定回数の増加を加速している。
また、開発や少量多品種生産を行っている場合等、特定のウェハに着目した測定が必要な場合がある。このような測定は、前述とは異なった測定項目(測定目的)ではあるが測定工程/測定回数を増加させる要因となる。
また、装置エンジニアリングシステム(EES)等非常に細かいサンプリングデータを取得する仕組みが利用され、プロセス中の詳細な挙動等をモニタ出来る環境が構築されようとしている。このモニタによって異常と思われる測定値が得られたウェハを意図的に測定することが予定されている。このような測定方法では、測定ウェハの番号や枚数等が予め指定できず、測定数の最適化が行えないことから無駄な測定が増える可能性がある。
以上説明したように、幾つかの測定項目のいずれも、測定工程/測定回数の増加が問題となっている。現状ではこれらの測定項目(測定目的)に応じて個別に測定を実施しているため、工期遅延が問題となっている。

特開2003−227862号公報
本発明の目的は、複数の測定目的に応じた測定対象を決定することができ、工期を短縮可能な測定対象決定システム、測定対象決定方法及びこの測定対象決定方法を用いた半導体装置の製造方法を提供することである。
本願発明の一態様によれば、複数の工程に対応した複数の製造装置と、その複数の製造装置がそれぞれ処理したウェハの結果を測定する複数の測定装置とを備える製造ラインにおいて、測定対象とすべきウェハを決定する測定対象決定システムであって、(イ)測定項目に応じた複数の候補決定プログラムを、特定のロット及び複数の工程中の特定の工程に対して選択するプログラム選択部と、(ロ)複数の候補決定プログラムを実行して特定のロットを構成する複数のウェハから特定の工程における測定候補となるウェハを複数の候補決定プログラム毎にそれぞれ決定する候補決定部と、(ハ)複数の候補決定プログラム毎に決定した測定候補の情報を重ね合わせて、測定対象となるウェハを決定する測定対象決定部とを備える測定対象決定システムが提供される。
本願発明の他の態様によれば、複数の工程に対応した複数の製造装置と、その複数の製造装置がそれぞれ処理したウェハの結果を測定する複数の測定装置とを備える製造ラインに対して、測定対象決定システムを用いて測定対象とすべきウェハを決定する測定対象決定方法であって、(イ)測定対象決定システムのプログラム選択部が、測定項目に応じた複数の候補決定プログラムを、特定のロット及び複数の工程中の特定の工程に対して選択するステップと、(ロ)測定対象決定システムの候補決定部が、複数の候補決定プログラムを実行して特定のロットを構成する複数のウェハから特定の工程における測定候補となるウェハを候補決定プログラム毎にそれぞれ決定するステップと、(ハ)測定対象決定システムの測定対象決定部が、候補決定プログラム毎に決定した測定候補の情報を重ね合わせて、測定対象となるウェハを決定するステップとを含む測定対象決定方法が提供される。
本願発明の更に他の態様によれば、(イ)測定項目に応じた複数の候補決定プログラムを、特定のロット及び特定の工程に対して選択し、複数の候補決定プログラムを実行して特定のロットを構成する複数のウェハから特定の工程の測定候補となるウェハを候補決定プログラム毎にそれぞれ決定し、候補決定プログラム毎に決定した測定候補の情報を重ね合わせて、測定対象となるウェハを特定の工程に対して決定する手順を繰り返し、測定対象となるウェハを複数の工程についてそれぞれ決定する段階と、(ロ)複数の工程についてそれぞれ決定した測定対象のウェハの測定を行いながら、特定のロットに含まれるすべてのウェハを、複数の工程によって順に処理して半導体装置を製造する段階とを含む半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、複数の測定目的に応じた測定対象を決定することができ、工期を短縮可能な測定対象決定システム、測定対象決定方法及びこの測定対象決定方法を用いた半導体装置の製造方法を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施の形態に係る半導体製造システムは、図1に示すように、測定対象決定システム1、製造ライン3、代表値算出部104及び履歴データベース14を備える。例えば、測定対象決定システム1、製造ライン3、代表値算出部104及び履歴データベース14のそれぞれの間は、LANで互いに接続されている。
製造ライン3は、複数の工程にそれぞれ対応した複数の製造装置31,32,・・・,3nと、その複数の製造装置31,32,・・・,3nがそれぞれ処理したウェハの結果をそれぞれ測定する複数の測定装置41,42,・・・,4mと、複数の製造装置31,32,・・・,3n及び測定装置41,42,・・・,4mを管理する生産管理システム2を備える。
製造装置31,32,・・・,3nには、例えば、イオン注入装置、不純物拡散装置、熱酸化装置、化学的気相堆積(CVD)装置、熱処理装置、スパッタリング装置、真空蒸着装置、メッキ処理装置、化学的機械的研磨(CMP)装置、ドライ又はウエットエッチング装置、洗浄装置、露光装置、ダイシング装置及びボンディング装置等の種々の半導体製造装置が含まれる。更に、純水製造装置やガスの純化装置等の付帯設備が含まれていても良い。また、これらの製造装置31,32,・・・,3nは、バッチ式装置あるいは枚葉式装置のいずれにも適用可能である。製造装置31,32,・・・,3nは、複数のウェハをロット単位で処理可能である。
生産管理システム2は、例えば製造実行システム(MES)等のコンピュータシステムであり、具体的には製造装置31,32,・・・,3nによるウェハ処理を管理するサーバとして機能する。このため、例えば生産管理システム2は、製造装置31,32,・・・,3nにウェハ処理開始の指示を送信する等の処理を実行する。更に、生産管理システム2は、測定対象決定システム1に対して、特定の製品、ロット及び工程の測定対象となるウェハを決定するための処理開始の指示を送信すると共に、特定の製品名、ロット番号及び工程名を含む付帯情報(属性情報)も送信する。
測定対象決定システム1も、中央処理装置(CPU)10、測定方法管理マスタ記憶装置11、プログラム記憶装置12、パターンテーブル記憶装置13、入力装置5及び出力装置6を備えるコンピュータシステムである。CPU10は、測定項目に応じた複数の候補決定プログラムを、特定のロット及び複数の工程中の特定の工程に対して選択するプログラム選択部101と、複数の候補決定プログラムを実行して特定のロットを構成する複数のウェハから特定の工程における測定候補となるウェハを候補決定プログラム毎にそれぞれ決定する候補決定部102と、候補決定プログラム毎に決定した測定候補の情報を重ね合わせて、測定対象となるウェハを決定する測定対象決定部103を備える。プログラム選択部101、候補決定部102及び測定対象決定部103の詳細は後述する。
測定方法管理マスタ記憶装置11は、製品名、ロット番号及び工程名等を含む属性情報と候補決定プログラム(サブプログラム)との結びつきの情報(測定方法管理マスタ)を格納する。ここで、「候補決定プログラム」とは、測定対象を特定の製品、ロット及び工程毎に決定することが可能な、測定項目に応じたプログラムである。「測定項目」としては、例えば、ウェハに堆積した薄膜の膜厚等の条件振り測定、異常を解析するEESモニタ、定期的な品質管理(QC)測定等が挙げられる。測定方法管理マスタには、例えば図2に示すように、製品名A、ロット番号M、工程名Xの候補決定プログラムA,Bと、製品名B、ロット番号N、工程名Yの候補決定プログラムCが登録されているものとする。図1に示したプログラム記憶装置12は、候補決定プログラムA,B,C等の候補決定プログラム群を格納する。
CPU10のプログラム選択部101が、生産管理システム2から、測定対象を決定するための処理開始の指示と、候補決定プログラムを選択するために必要な付帯情報(属性情報)とを受信する。更に、プログラム選択部101が、測定方法管理マスタ記憶装置11に格納された測定方法管理マスタを参照して、測定方法管理マスタに登録されている複数の候補決定プログラムのうちから、受信した属性情報に結びつく候補決定プログラムを選択する。なお、一つの測定項目に応じて複数の候補決定プログラムが選択される場合がある。例えば、属性情報として、キー1(製品名)=A、キー2(ロット番号)=M、キー3(工程名)=Xを受信して、一つの測定項目に対して属性情報に結びついた候補決定プログラムA,Bの二つの候補決定プログラムを選択する。更に、プログラム選択部101が、選択した候補決定プログラムA,Bの実行指示を、候補決定部102に送信する。
CPU10の候補決定部102は、プログラム選択部101からの候補決定プログラムA,Bの実行指示にしたがって、プログラム記憶装置12から候補決定プログラムA,Bを読み出し、候補決定プログラムA,Bを起動・実行することにより、製品名A、ロット番号M、工程名Xのロットに含まれる複数のウェハに対して測定候補(以下、「選択パターン」という。)を候補決定プログラムA,B毎に決定する。例えば、図3に示すように、候補決定プログラムAの選択パターンとして、ウェハ番号(スロット番号)1,5,10,・・・,25のウェハが決定される。候補決定プログラムBの選択パターンとして、ウェハ番号1,2,3,4,5,・・・のウェハが決定される。例えば、前開き一体形ポッド(FOUP)に一ロット分25枚のウェハが収納されて工程間を搬送される場合は、FOUPのスロット番号とウェハ番号が1対1に対応する。なお、ここで、ウェハ番号1,2,3,・・・,25は説明の便宜上のものであり、現実のウェハ番号が1〜25である必要はなく、25枚のウェハが識別できる番号であれば、任意に選択可能である。候補決定プログラムA,B毎に決定した選択パターンは、パターンテーブル記憶装置13に格納する。
CPU10の測定対象決定部103が、パターンテーブル記憶装置13に格納された候補決定プログラムA,B毎に決定した選択パターンを、同一ウェハ番号1〜25で重ね合わせ、ウェハ番号1〜25のウェハのうちから測定対象となるウェハを決定する。例えば、図3に示すように、候補決定プログラムA,Bの少なくともいずれかで選択パターンとして決定されたウェハ番号1〜5,10,・・・,25のウェハを、測定対象として決定する。測定対象の情報は、測定対象決定部103から生産管理システム2を経由して測定装置41,42,・・・,4mに送信される。
測定装置41,42,・・・,4mのそれぞれとしては、膜厚測定装置、レジストパターン測定装置、エッチング形状測定装置、又はプロービング装置等が使用可能である。測定装置41,42,・・・,4mは、各製品、ロット及び工程に対して、測定対象決定部103により決定した測定対象のウェハ番号1〜5,10,・・・,25のウェハの膜厚や電気的特性等を測定項目に対応したパラメータを測定する。測定装置41,42,・・・,4mにより測定された各製品、ロット及び工程の、それぞれの測定値は、履歴データベース14に格納されると共に、代表値算出部104に転送される。
代表値算出部104は、図1に示すように単体の計算機であっても良く、図1とは異なるがCPU10等の他のコンピュータシステムに組み込まれていても良い。また、代表値算出部104は、測定対象決定システム1に含まれていても良い。代表値算出部104が、測定装置41,42,・・・,4mから生産管理システム2を経由して得られた測定値を集計して代表値を算出する。代表値としては、ロット単位の複数のウェハの平均値、最大値、最小値、又は標準偏差等を算出しても良い。代表値は、履歴データベース14へ送信される。履歴データベース14に格納された測定値及び代表値は、ウェハの良否判断や、不良原因となる工程の特定等、種々の用途で使用される。
入力装置5は、種々の指示を入力・設定可能である。入力装置5としては、例えばキーボード、マウス、光学式文字読取装置(OCR)等の認識装置、イメージスキャナ等の図形入力装置、音声入力装置等の特殊入力装置が使用可能である。出力装置6は、測定方法管理マスタ記憶装置11に格納された測定方法管理マスタや、パターンテーブル記憶装置13に格納されたパターンテーブル等を出力可能である。出力装置6としては、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の表示装置や、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等の印刷装置等を用いることができる。測定方法管理マスタ記憶装置11、プログラム記憶装置12、パターンテーブル記憶装置13及び履歴データベース14としては、例えば半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクや磁気テープ等がそれぞれ採用可能である。
次に、本発明の実施の形態に係る測定対象決定方法(ウェハ測定方法)を、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
(イ)ステップS11において、生産管理システム2からの測定対象を決定するための処理開始の指示を測定対象決定システム1が受信し、測定対象を決定するための処理が開始される。プログラム選択部101が、生産管理システム2から候補決定プログラムを選択するために必要な製品名、ロット番号及び工程名を含む属性情報を受信する。
(ロ)ステップS12において、例えば、プログラム選択部101が、製品名A、ロット番号M、工程名Xを含む属性情報に対して測定方法管理マスタ記憶装置11に格納された測定方法管理マスタを参照して、測定方法管理マスタに登録されている複数の候補決定プログラムのうちから、製品名A、ロット番号M、工程名Xに結びついた候補決定プログラムA,Bを選択したとする。プログラム選択部101が、選択した候補決定プログラムA,Bの実行指示を候補決定部102に送信する。候補決定プログラムは、各製品、ロット及び工程の事情により測定項目に応じて複数選択される場合があるため、ステップS13において、測定方法管理マスタに登録されているすべての候補決定プログラムを確認したか判断する。まだ確認していない候補決定プログラムがあればステップS12の手順に戻り、残りの候補決定プログラムを検索・確認する。
(ハ)ステップS14において、候補決定部102が、プログラム選択部101からの候補決定プログラムA,Bの実行指示にしたがって、プログラム記憶装置12から候補決定プログラムA,Bを読み出して、それぞれ起動・実行することにより、特定のロットに含まれる複数のウェハに対して、測定候補となるウェハを選択する選択パターン(測定候補)を候補決定プログラムA,B毎に決定する。候補決定プログラムA,B毎に決定した選択パターンは、図3に示すように、パターンテーブル記憶装置13に格納されているパターンテーブルに登録される。ステップS15において、すべての候補決定プログラムA,Bを実行したか判断する。まだ実行していない候補決定プログラムがあれば、ステップS14に戻り、残りの候補決定プログラムを実行する。
(ニ)ステップS16において、測定対象決定部103が、パターンテーブル記憶装置13に格納された候補決定プログラムA,B毎に決定した選択パターンの重ね合せ処理を行う。即ち、図3に示すように、候補決定プログラムA,B毎に決定した選択パターンを同一ウェハ番号1〜25毎に重ね合せ、候補決定プログラムA,Bのうち少なくとも一つで選択パターンで規定されたウェハ番号1〜5,10,・・・,25のウェハを、測定対象として決定する。
(ホ)ステップS17において、測定装置41,42,・・・,4mが、生産管理システム2から測定指示と共に測定対象の情報を受信し、製造装置31,32,・・・,3nで処理されている複数のロットのうち、製品名A、ロット番号M、工程名Xのロットに対して、測定対象として決定されたウェハ番号1〜5,10,・・・,25のウェハの膜厚や電気的特性等の測定項目に対応したパラメータを測定する。測定値は、生産管理システム2を経由して、履歴データベース14に格納されると共に、代表値算出部104に送信される。
(ヘ)ステップS18において、代表値算出部104が、測定値に基づいて、製品名A、ロット番号M、工程名Xのロットの代表値を算出する。代表値としては、測定値の平均値、最大値、最小値、又は標準偏差等が算出される。算出された代表値は、履歴データベース14に格納される。
本発明の実施の形態に係る測定対象決定システム1及び測定対象決定方法によれば、特定の製品、ロット及び工程に対し、それぞれ測定項目に応じた複数の候補決定プログラムA,B毎に決定した選択パターンを重ね合わせて測定対象を決定するので、それぞれの製品、ロットのそれぞれの工程についての多様な測定項目に対応した測定を漏れなく統括的に行うことができる。更に、それぞれの製品、ロットのそれぞれの工程についての測定対象の決定を製品及びロット毎に最適化することで、測定対象数を削減することができ、スループットを向上させることが可能となる。
図4に示した一連の手順、即ち:プログラム選択部101が、測定項目に応じた複数の候補決定プログラムを、特定のロット及び複数の工程中の特定の工程に対して選択する命令;候補決定部102が、複数の候補決定プログラムを実行して特定のロットを構成する複数のウェハから特定の工程における測定候補となるウェハを候補決定プログラム毎にそれぞれ決定する命令;測定対象決定部103が、候補決定プログラム毎に決定した測定候補の情報を重ね合わせて、測定対象となるウェハを決定する命令;等は、図4と等価なアルゴリズムの測定対象決定プログラムにより、図1に示した測定対象決定システム1を制御して実行出来る。
測定対象決定プログラムは、例えば、プログラム記憶装置12に記憶させればよい。また、測定対象決定プログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に保存し、この記録媒体を測定対象決定システム1のプログラム記憶装置12に読み込ませることにより、本発明の実施の形態の一連の手順を実行することができる。ここで、「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、例えばコンピュータの外部メモリ装置、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又は磁気テープ等のプログラムを記録することができるような媒体等を意味する。具体的には、フレキシブルディスク、CD−ROM,MOディスク等が「コンピュータ読取り可能な記録媒体」に含まれる。
次に、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を、図5のフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下に述べる半導体装置の製造方法は、一例であり、この変形例を含めて、これ以外の種々の方法により、実現可能であることは勿論である。
(イ)ステップS100において、プロセスシミュレーション、リソグラフィシミュレーション、デバイスシミュレーション、及び回路シミュレーションが行われ、レイアウトデータ(CADデータ)を生成する。更に、生成されたCADデータの設計パターンに対してマスクデータを生成する。マスクデータに基づいてマスクパターンがマスク基板に形成され、フォトマスクが作製される。なお、フォトマスクはLSIの製造工程の各段階に対応した枚葉分作製されてフォトマスクのセットが用意される。
(ロ)ステップS200において、図1に示した測定対象決定システム1が、図4に示したステップS11〜S16と同様の手順で、特定の製品、ロット及び工程に対して、測定対象を決定する。即ち、プログラム選択部101が、測定項目に応じた複数の候補決定プログラムを、特定のロット及び複数の工程中の特定の工程に対して選択し、候補決定部102が、複数の候補決定プログラムを実行して特定のロットを構成する複数のウェハから特定の工程における測定候補となるウェハを候補決定プログラム毎にそれぞれ決定し、測定対象決定部103が、候補決定プログラム毎に決定した測定候補の情報を重ね合わせて、測定対象となるウェハを特定の工程に対して決定するという手順を繰り返し、測定対象となるウェハを複数の工程についてそれぞれ決定する。
(ハ)以降、それぞれの工程について決定した測定対象のウェハの測定を行いながら、特定のロットに含まれるすべてのウェハを、複数の工程によって順に処理していく。ステップS301のチップ製造工程では、ステップS301の前工程及びステップS305の後工程が実施される。ステップS301の前工程では、ステップS303のフロントエンド工程(基板工程)及びステップS304のバックエンド工程(表面配線工程)が実施される。ステップS303におけるフロントエンド工程においては、例えばステップS310における酸化工程、ステップS311におけるレジスト塗布工程、ステップS312におけるフォトリソグラフィ工程、ステップS313におけるレジストパターン測定工程、ステップS314におけるステップS312で作成したマスクを用いた選択的なイオン注入工程、ステップS315におけるレジスト除去工程、及びステップS316における熱処理工程等が、複数のウェハに対してロット単位で実施される。ここで、ステップS313において、測定装置(レジストパターン測定装置)41が、特定の製品及びロットに対して、ステップS200で測定対象に決定されたウェハのレジストパターン測定を行う。代表値算出部104が、測定装置41による測定値に基づいて、代表値を算出する。測定装置41により得られる測定値、及び代表値算出部104により算出された代表値は、履歴データベース14に格納される。代表値は、FB/FF制御に用いたり、ウェハの良否判断や、装置パラメータの改善等、種々の用途に使用される。なお、図5は簡略化した模式的なフローチャートであり、ステップS310で酸化工程の代わりに化学気相成長(CVD)工程の場合もある。また、ステップS314〜S316の代わりに、ステップS312で作成したマスクを用いた選択的なエッチングがされる場合、この選択的なエッチング後レジストを除去してイオン注入、或いはレジストを除去後更にエッチングする場合等種々の組み合わせがある。ステップS303はこのような選択的なイオン注入や選択的なエッチング等の種々のウェハ処理工程が繰り返して実施される。一連の工程が終了すると、ステップS304へ進む。
(ニ)ステップS304においては、基板表面に対して配線処理が施されるバックエンド工程が実施される。バックエンド工程では、例えばステップS317におけるCVD工程、ステップS318における膜厚測定工程、ステップS319におけるレジスト塗布工程、ステップS320におけるフォトリソグラフィ工程、ステップS321におけるレジストパターン測定工程、ステップS322におけるステップS320で形成したマスクを用いた選択的なエッチング工程、ステップS23におけるエッチング形状測定工程、ステップS324におけるレジスト除去工程、及びステップS325におけるステップS322で形成したビアホールやダマシン溝への金属堆積工程等の種々のウェハ処理工程が、複数のウェハに対してロット単位で繰り返し実施される。ここで、ステップS318においても、測定装置(膜厚測定装置)42が、特定の製品及びロットに対して、ステップS200で測定対象に決定されたウェハに対して、ステップS317において堆積された薄膜の膜厚測定を行う。代表値算出部104が、測定装置41による測定値に基づいて、代表値を算出し、履歴データベース14に格納する。また、ステップS321においても、測定装置(レジストパターン測定装置)41を用いて、特定の製品及びロットに対して、ステップS200で決定した測定対象のレジストパターン測定を行う。代表値算出部104が、測定装置41による測定値に基づいて、代表値を算出し、履歴データベース14に格納する。また、ステップS323においても、測定装置(エッチング形状測定装置)43を用いて、特定の製品及びロットに対して、ステップS200で決定した測定対象のエッチング形状測定を行う。代表値算出部104が、測定装置41による測定値に基づいて、代表値を算出し、履歴データベース14に格納する。なお、バックエンド工程は図5に限定されるものではなく、ステップS316のCVD工程の後、ステップS321の金属堆積工程を行い、その後ステップS317〜320のエッチング工程となる場合等、種々の場合がある。一連の工程により多層配線構造が完成したら、ステップS304へ進む。
(ホ)ステップS304のウェハテスト工程においてウェハテストが実施される。ここで、測定装置(プロービング装置)44を用いて、特定の製品及びロットに対して、ステップS200で決定した測定対象の電気的測定を行う。代表値算出部104が、測定装置41による測定値に基づいて、代表値を算出し、履歴データベース14に格納する。ステップS305の後工程において、ウェハが所定のチップサイズに分割され、パッケージング材料にマウントされ、チップ上の電極パッドとリードフレームのリードを接続等のパッケージ組み立ての工程が実施される。ステップS400において、半導体装置の検査を経て半導体装置が完成され、ステップS500において出荷される。
本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、ステップS200において図4に示したステップS11〜18の手順を用いて測定対象の決定し、ステップS313,S318,S321,S323,ステップS304の各測定工程において、ステップS200で決定した測定対象のウェハを測定し代表値を算出することにより、多様な測定項目に対して効率的にウェハ測定を行うことができる。このため、ウェハの測定枚数を削減できるので半導体装置製造の高歩留まりを実現可能となる。
なお、ステップS200で、ステップS313,S318,S321,S323,ステップS304の各測定工程の測定対象を決定する場合を説明したが、ステップS313,S318,S321,S323,ステップS304の各測定工程でそれぞれ、特定の製品及びロットに対する測定対象を決定したうえで、各測定を行っても良い。
(第1の変形例)
本発明の実施の形態の第1の変形例として、測定対象決定方法の他の一例を説明する。本発明の実施の形態の第1の変形例では、複数の候補決定プログラムのうち優先順位が相対的に高い候補決定プログラムにより測定候補に決定されたウェハを優先させて測定対象のウェハとして決定する。
図6に示すように、測定方法管理マスタ記憶装置11の測定方法管理マスタに「優先順位」の欄が追加され、候補決定プログラムA,B,C毎に優先順位1,2,3が割り付けられている。例えば、優先順位1の候補決定プログラムAの測定項目が条件振り測定、優先順位1よりも低い優先順位2の候補決定プログラムBの測定項目がEESモニタのための測定、優先順位2よりも低い優先順位3の候補決定プログラムCの測定項目が、定期的なQC測定である。
(イ)まず、プログラム選択部101が、測定方法管理マスタ記憶装置11の測定方法管理マスタを参照して、測定項目に対応した候補決定プログラムA,B,Cを選択する。候補決定部102は、プログラム記憶装置12から候補決定プログラムA,B,Cを読み出して、候補決定プログラムA,B,Cを起動・実行することにより、製品名A、ロット番号M、工程名Xのロットに含まれる複数のウェハのうちから選択パターン(測定候補)を候補決定プログラムA,B,C毎に決定する。候補決定プログラムA,B,C毎に決定した選択パターンは、パターンテーブルに登録されてパターンテーブル記憶装置13に格納される。ここで、図7に示すように、パターンテーブル記憶装置13に格納されているパターンテーブルにも優先順位の欄を設け、製品名A、ロット番号M、工程名Xについて各候補決定プログラムA,B,Cの優先順位1,2,3も格納する。図7において、候補決定プログラムAにより決定された選択パターン及び候補決定プログラムCにより決定された選択パターンのように、スロット位置を具体的に指定するものを「位置指定」と定義する。一方、候補決定プログラムBにより決定された選択パターンのように、特定のスロット位置は指定しないが、複数のウェハ番号の範囲内で測定可能なウェハの最大数を制限するものを「最大数指定」と定義する。候補決定プログラムBにより決定された選択パターンでは、ウェハ番号1〜7の範囲内で、最大で3枚まで測定可能である。
(ロ)次に、測定対象決定部103による重ね合せ処理を行う。重ね合せ処理の手法を、図8のフローチャートを参照しながら説明する。まず、ステップS21において、候補決定プログラムA,B,C毎に決定した選択パターンを、優先順位1,2,3が高い順に並べ替える。そして、最も高い優先順位1の候補決定プログラムAにより決定された選択パターンから順に処理を開始する。ステップS22において、候補決定プログラムAにより決定された選択パターンが、「位置指定」か、「最大数指定」かを確認する。候補決定プログラムAにより決定された選択パターンは「位置指定」であるので、ステップS23に進む。
(ハ)ステップS23において、候補決定プログラムAにより決定された選択パターンで指定されたウェハ番号1が測定対象として既に決定されているか判断する。ウェハ番号1は測定対象として決定されていないので、ステップS24に進む。ステップS24において、上位の優先順位の最大数指定を満足しているか判断する。候補決定プログラムAは最優先であり、上位の優先順位は存在しないので、ステップS25に進み、ウェハ番号1を測定対象に決定する。ステップS26において、候補決定プログラムAにより決定された選択パターンとして指定されたすべてのウェハ番号1,5,10,・・・,25に対して確認したか判断する。まだ確認していないウェハ番号があれば、ステップS23に戻り、残りのウェハ番号に対して処理する。この結果、ウェハ番号1と同様に、候補決定プログラムAにより決定された選択パターンで指定されたすべてのウェハ番号5,10,・・・,25が測定対象として決定される。
(ニ)ステップS27において、すべての候補決定プログラムA,B,Cの選択パターンを確認したか判断する。すべての候補決定プログラムA,B,Cの選択パターンを確認していなければ、ステップS22に戻り、残りの候補決定プログラムの選択パターンを確認する。ここでは、候補決定プログラムB,Cの選択パターンを確認していないので、ステップS22の手順に戻る。
(ホ)ステップS22において、次に高い優先順位2の候補決定プログラムBの選択パターンの処理に移行し、候補決定プログラムBの選択パターンの指定方法を確認する。候補決定プログラムBの選択パターンは「最大数指定」であるので、直ちにステップS27に進む。ステップS27において、候補決定プログラムCの選択パターンを確認していないので、ステップS22の手順に戻る。
(ヘ)ステップS22において、最も低い優先順位3の候補決定プログラムCの選択パターンの処理に移行し、候補決定プログラムCの選択パターンの指定方法を確認する。候補決定プログラムCの選択パターンは「位置指定」であるので、ステップS23に進む。図7に示すように、候補決定プログラムCの選択パターンでは、ウェハ番号3〜8が選択されているので、ウェハ番号3から順に着目していく。ステップS23において、ウェハ番号3が、上位の優先順位1,2の候補決定プログラムA,Bの処理で測定対象に決定されていないので、ステップS24に進む。ステップS24において、上位の優先順位2の候補決定プログラムBの選択パターンによるウェハ番号1〜7の範囲で最大3枚という制約を超えていないので、ステップS25に進み、ウェハ番号3は測定対象に決定される。ステップS27において、候補決定プログラムCの選択パターンとして選択されたすべてのウェハ番号3〜8に対して確認したか判断する。ウェハ番号4〜8が確認されていないので、ステップS23に戻る。
(ト)ステップS23において、次のウェハ番号4の処理に移行し、ウェハ番号4は測定対象に決定していないので、ステップS24に進む。ステップS24において、上位の優先順位2の候補決定プログラムBの選択パターンによるウェハ番号1〜7の範囲で最大3枚という制約を超えるため、直ちにステップS27に進む。ステップS27において、ウェハ番号5〜8が確認されていないので、ステップS23に戻る。
(チ)ステップS23において、次のウェハ番号5の処理に移行し、ウェハ番号5は既に測定対象として決定されているため、直ちにステップS27に進む。ウェハ番号6〜8が確認されていないので、ステップS23に戻る。以降、ウェハ番号6,7は、ウェハ番号4と同様の手順で測定対象とはならない。
(リ)ステップS23において、ウェハ番号8は測定対象に決定していないので、ステップS24に進む。ステップS24において、ウェハ番号8は優先順位2の候補決定プログラムBの選択パターンによる最大数指定のウェハ番号1〜7の範囲外にあるので、ステップS25に進み、測定対象に決定される。ステップS26において、候補決定プログラムCの選択パターンとして選択されたすべてのウェハ番号3〜8を確認したので、ステップS27に進む。ステップS27において、すべての候補決定プログラムA,B,Cの選択パターンを確認したので、処理を完了する。この結果、ウェハ番号1,3,5,10,・・・,25のウェハが、製品名A、ロット番号M、工程名Xに対する測定対象に決定される。
本発明の実施の形態の第1の変形例によれば、特定の製品、ロット及び工程に対し、それぞれ測定項目に応じた候補決定プログラム毎の優先順位と、複数のウェハ番号の範囲内で測定する最大数を考慮して測定対象を決定するので、図4のフローチャートで説明した重ね合せ処理よりも高い自由度で測定対象を決定することができる。
なお、本発明の実施の形態の第1の変形例では、同一優先順位2を有するウェハ番号3,4,6,7の中から一つのウェハ番号を測定対象に決定する際、単純なアルゴリズムを利用したため、早い番号のウェハ番号3を測定対象に決定したが、同一優先順位2内であれば、他の選択アルゴリズムを用いることにより、他のウェハ番号4,6,7のうちいずれかを測定対象に決定しても構わない。
(第2の変形例)
本発明の実施の形態の第2の変形例として、測定対象決定方法の他の一例を説明する。本発明の実施の形態の第2の変形例では、図9に示すように、パターンテーブル記憶装置13に「優先順位」の欄に加え、「重み加算値」の登録列を設けている。
(イ)まず、プログラム選択部101が、測定方法管理マスタ記憶装置11の測定方法管理マスタを参照して、測定項目に対応した候補決定プログラムA,B,Cを選択する。次に、候補決定部102が、プログラム記憶装置12から候補決定プログラムA,B,Cを読み出して、候補決定プログラムA,B,Cを同時に実行する。これにより、候補決定プログラムA,B,C毎に選択パターンが決定される。候補決定プログラムA,B,C毎に決定した選択パターンは、候補決定プログラムA,B,C個々に割り付けられた優先順位1,2,3とともにパターンテーブル記憶装置13に格納されたパターンテーブルに登録する。図9において、候補決定プログラムAの選択パターンのウェハ番号1〜3、ウェハ番号4〜6、候補決定プログラムCの選択パターンのウェハ番号4〜6、ウェハ番号7〜9の「範囲内1枚」のように、複数のウェハ番号の範囲内で測定する最小数を指定するものを「範囲指定」と定義する。「範囲指定」は、例えば、ウェハに堆積した薄膜の膜厚等の条件振り測定を行うとき、条件を振ったそれぞれの範囲内で少なくとも1枚のウェハ測定を行いたいとき等に有効である。
(ロ)次に、測定対象決定部103により重ね合わせ処理を実施する。重ね合わせ処理の手法を、図10のフローチャートを参照しながら説明する。ステップS31において、候補決定プログラムA,B,Cの選択パターンを優先順位1,2,3が高い順に並べ替える。
(ハ)ステップS32において、各ウェハ番号1〜25毎に、候補決定プログラムA,B,Cの選択パターンに選択されていれば、重み加算値を加算し、算出結果をパターンテーブル記憶装置13に格納されたパターンテーブルに設けた重み加算値列に登録する。例えば、ウェハ番号1に着目して、候補決定プログラムAの選択パターンでは「範囲指定」の一部とされていることから、選択されているとみなして、重み加算値として「1」を加算する。候補決定プログラムBの選択パターンでは、「最大値指定」であり選択されていないとみなして、重み加算値として「0」を加算する。候補決定プログラムCの選択パターンでは、選択されていないので、重み加算値として「0」を加算する。この結果、ウェハ番号1の重み加算値は合計で「1」となる。以降、他のウェハ番号2〜25でも、ウェハ番号1と同様の計算方法を用いて重み加算値を算出して、図9に示すように重み加算値列に登録する。なお、重みの決定方法及び重み加算値の算出方法は特に限定されず、適宜決定される。そして、最も低い優先順位3の候補決定プログラムCの選択パターンを始点とする。
(ニ)ステップS33において、候補決定プログラムCの選択パターンで選択されているウェハ番号2の指定方法が、「位置指定」か、「範囲指定」か、「最大数指定」か判断する。ウェハ番号2が「位置指定」にその当するので、ステップS351に進む。ステップS351において、ウェハ番号2が既に測定対象に決定済みか確認する。測定対象に決定されていないので、ステップS352に進み、ウェハ番号2を測定対象に決定する。ステップS37において、候補決定プログラムCの選択パターンで選択されているウェハ番号2、及び範囲指定のウェハ番号4〜6,7〜9をすべて確認したか判断する。ここでは、まだウェハ番号4〜6,7〜9を確認していないので、ステップS33の手順に戻る。
(ホ)ステップS32において、候補決定プログラムCの選択パターンのウェハ番号4〜6の処理に移行し、ウェハ番号4〜6は「範囲指定」であるので、ステップS341に進む。ステップS341において、ウェハ番号4〜6の範囲内で指定された枚数(1枚)が測定対象として既に決定されているか確認する。指定された測定数に達していない場合は、ステップS342に進み、重み加算値を参照し、選択範囲内で最も重み加算値の大きい順に、指定された測定数に達するまでウェハ番号を選択していく。ウェハ番号4〜6はそれぞれの重み加算値が同一値であるためどれを選択しても良いが、ここではウェハ番号4を選択する。以降は同様の繰り返しにより、候補決定プログラムCの選択パターンの残りの処理を行う。ウェハ番号7〜9では、ウェハ番号9の重み加算値「2」がウェハ番号7,8の重み加算値「1」よりも大きいため、ウェハ番号9を測定対象に決定する。ステップS37において、候補決定プログラムCの選択パターンで選択されたすべてのウェハ番号2,4〜6,7〜9を確認したので、ステップS38に進む。ステップS38において、すべての候補決定プログラムA,B,Cの選択パターンを確認したか判断する。まだ候補決定プログラムA,Bの選択パターンを確認していないので、ステップS33に戻る。
(ヘ)ステップS33において、優先順位2の候補決定プログラムBの処理に移行し、候補決定プログラムBの選択パターンではウェハ番号1〜9の範囲で「最大値指定」が行われているので、ステップS361に進む。ステップS361において、指定されたウェハ番号1〜9の範囲内で測定対象に決定されているスロット数を確認する。測定対象に決定したスロット数が最大数(3枚)を超えていた場合は、ステップS362に進み、最大数(3枚)を超えた数だけ、測定対象となったウェハ番号を重み加算値の小さい順に解除する。ここでは、測定対象に決定されているのはウェハ番号2,4,9であり、最大数(3枚)を超えていないので、ステップS37に進む。ステップS37において、候補決定プログラムBの選択パターンで選択されたすべてのウェハ番号1〜9を確認したので、ステップS38に進む。ステップS38において、まだ候補決定プログラムAの選択パターンを確認していないので、ステップS33に戻る。
(ト)ステップS33において、優先順位1の候補決定プログラムAの選択パターンの指定方法を判断する。ウェハ番号1〜3が「範囲指定」であるので、ステップS341に進む。ステップS341において、ウェハ番号1〜3の範囲内で、既にウェハ番号2が測定対象として決定済みであり、範囲内で1枚以上を測定するという条件を満足しているので、ステップS37に進む。一方、範囲指定の条件を満足していない場合には、指定された測定数を満足するまで、重み加算値の大きいウェハ番号を優先して測定対象に決定する。
(チ)ステップS33において、ウェハ番号4〜6も「範囲指定」であり、ステップS341に進む。ステップS341において、ウェハ番号4が既に測定対象として決定済みであり、範囲内で1枚以上を測定するという条件を満足しているので、ステップS37に進む。
(リ)ステップS33において、最後のウェハ番号9は「位置指定」であり、ステップS351に進み、既に測定対象に決定済みであるためステップS37に進む。この結果、最終的にウェハ番号2,4,9が、製品名A、ロット番号M及び工程名Xに対する測定対象に決定される。
本発明の実施の形態の第2の変形例によれば、特定の製品、ロット及び工程に対し、それぞれ「位置指定」の他に、測定対象を特定せずに範囲と測定枚数を指定する「範囲指定」及び「最大数指定」等の種々の選択パターンの指定方法を組み合わせて測定対象を決定するので、図4のフローチャートで説明した重ね合せ処理よりも高い自由度で測定を行うことが可能となる。
(第3の変形例)
本発明の実施の形態の第3の変形例として、代表値算出方法(集計方法)の他の一例を説明する。従来、EES等予め異常を選択して測定する等、測定項目によってはロット代表値等に換算するデータとして適切でない場合があり、これらのデータが混在した場合、正確に製造プロセスを把握し、管理するための障害につながる場合がある。本発明の実施の形態の第3の変形例では、代表値の算出に利用しない測定値を除外する方法を説明する。図11に示すように、測定方法管理マスタ記憶装置11の測定方法管理マスタは、各候補決定プログラムA,B,C毎に、代表値の計算対象として有効又は無効を示す情報を含む。図11において、候補決定プログラムA,Bは有効であり、候補決定プログラムCは無効である。
(イ)まず、プログラム選択部101が、測定方法管理マスタ記憶装置11に格納された測定方法管理マスタを参照して、測定項目に対応した候補決定プログラムA,B,Cを選択する。次に、候補決定部102が、プログラム記憶装置12から候補決定プログラムA,B,Cを読み出して、図12に示すように、候補決定プログラムA,B,Cを実行して候補決定プログラムA,B,C毎に選択パターンを決定し、決定した選択パターンをパターンテーブル記憶装置13にそれぞれ格納する。このとき、各候補決定プログラムA,B,Cに割り当てられている代表値の計算対象として有効又は無効の情報も同時に登録する。次に、測定対象決定部103が、ウェハ番号1,2,5,6,7,10,・・・,24,25のウェハを、製品名A、ロット番号M及び工程名Xに対する測定対象に決定し、図12に示すように、パターンテーブル記憶装置13に格納されているパターンテーブルにそれぞれ登録する。
(ロ)次に、代表値算出部104により代表値を算出する。代表値算出の手法を、図13のフローチャートを参照しながら説明する。まず、ステップS41において、測定対象の中から任意のウェハ番号を選択し、このウェハ番号で実際に測定が実施されているか判定する。測定が実施されていればステップS42に進み、実施されていなければステップS44に進む。
(ハ)ステップS42において、着目したウェハ番号が測定対象の重ね合わせ処理を行う前に登録した候補決定プログラムA,B,Cの選択パターン群を参照し、着目しているウェハ番号が代表値の計算対象として無効か否か判断する。例えば、図6に示すように、ウェハ番号1は、有効を示す候補決定プログラムAでのみ選択されているので、無効ではないと判断される。ウェハ番号2は無効を示す候補決定プログラムCで選択されているので、無効と判断される。ウェハ番号5は、有効を示す候補決定プログラムA,Bで選択されているが、無効を示す候補決定プログラムCでも選択されているので、無効と判断される。このようにして、無効なウェハ番号でないと判断した場合は、ステップS43に進み、計算対象とする。一方、無効なウェハ番号と判断した場合は、計算対象から除外される。これにより、図12に示すように、無効なウェハ番号2,5,・・・,24が除外される。
(ニ)ステップS44において、すべてのウェハ番号1〜25を確認したか判断する。すべてのウェハ番号1〜25を確認していないと判断した場合には、ステップS41に戻り、残りのウェハ番号を確認する。
(ホ)ステップS45において、計算対象としたウェハ番号1,6,7,10,・・・,25の測定値のみに基づいて代表値を算出する。代表値としては、各ウェハ番号1,6,7,10,・・・,25の測定値の最大値、最小値、平均値、又は標準偏差等が算出可能である。算出された代表値は、履歴データベース14に格納される。
なお、ステップS42におけるウェハ番号が無効を含むか判断する手順の代わりに、図14に示すように、ステップS42において、ウェハ番号が有効を含むか判断しても良い。この場合、図12に示したウェハ番号5は、有効を含むので、計算対象となる。他のステップS41,S43〜S45の手順は、図13に示した手順と実質的に同様であるので、重複した説明を省略する。このように、種々の集計方法があるが、集計データの利用方法から適当な方法を選べば良い。
また、図13のステップS41〜S44の手順を代表値算出部104の代わりに測定対象決定部103等が行い、計算対象を選別した情報を代表値算出部104が取得して、代表値を算出しても良い。
本発明の実施の形態の第3の変形例によれば、測定項目によって集計計算に無効な測定値を代表値の集計計算から切り離し、有効な測定値のみを用いるので、代表値の算出時間を低減でき、且つ適切な代表値を算出することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施の形態に係る測定対象決定システム1、代表値算出部104及び履歴データベース14は、図1に示した測定装置41〜4mに組み込まれていても良く、生産管理システム2に組み込まれていても良い。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施の形態に係る測定対象決定システムの一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る測定方法管理マスタの一例を示す表である。 本発明の実施の形態に係るパターンテーブルの一例を示す表である。 本発明の実施の形態に係る測定対象決定方法の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る測定方法管理マスタの一例を示す表である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係るパターンテーブルの一例を示す表である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る測定対象決定方法の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係るパターンテーブルの一例を示す表である。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係る測定対象決定方法の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係る測定方法管理マスタの一例を示す表である。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係るパターンテーブルの一例を示す表である。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係る集計方法の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係る集計方法の他の一例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…測定対象決定システム
2…生産管理システム
3…製造ライン
41〜4m…測定装置
5…入力装置
6…出力装置
10…中央処理装置(CPU)
11…測定方法管理マスタ記憶装置
12…プログラム記憶装置
13…パターンテーブル記憶装置
14…履歴データベース
31,32,・・・,3n…製造装置
101…プログラム選択部
102…候補決定部
103…測定対象決定部
104…代表値算出部

Claims (5)

  1. 複数の工程に対応した複数の製造装置と、該複数の製造装置がそれぞれ処理したウェハの結果を測定する複数の測定装置とを備える製造ラインにおいて、測定対象とすべきウェハを決定する測定対象決定システムであって、
    測定項目に応じた複数の候補決定プログラムを、特定のロット及び前記複数の工程中の特定の工程に対して選択するプログラム選択部と、
    前記複数の候補決定プログラムを実行して前記特定のロットを構成する複数のウェハから前記特定の工程における測定候補となるウェハを前記複数の候補決定プログラム毎にそれぞれ決定する候補決定部と、
    前記複数の候補決定プログラム毎に決定した測定候補の情報を重ね合わせて、測定対象となるウェハを決定する測定対象決定部
    を備える測定対象決定システム。
  2. 前記測定対象決定部が、前記複数の候補決定プログラムのうち少なくとも一により前記測定候補に決定されたウェハを前記測定対象のウェハとして決定することを特徴とする請求項1に記載の測定対象決定システム。
  3. 前記測定対象決定部が、前記複数の候補決定プログラムのうち優先順位が相対的に高い候補決定プログラムにより前記測定候補に決定されたウェハを優先させて前記測定対象のウェハとして決定することを特徴とする請求項1に記載の測定対象決定システム。
  4. 複数の工程に対応した複数の製造装置と、該複数の製造装置がそれぞれ処理したウェハの結果を測定する複数の測定装置とを備える製造ラインに対して、測定対象決定システムを用いて測定対象とすべきウェハを決定する測定対象決定方法であって、
    前記測定対象決定システムのプログラム選択部が、測定項目に応じた複数の候補決定プログラムを、特定のロット及び前記複数の工程中の特定の工程に対して選択するステップと、
    前記測定対象決定システムの候補決定部が、前記複数の候補決定プログラムを実行して前記特定のロットを構成する複数のウェハから前記特定の工程における測定候補となるウェハを前記候補決定プログラム毎にそれぞれ決定するステップと、
    前記測定対象決定システムの測定対象決定部が、前記候補決定プログラム毎に決定した測定候補の情報を重ね合わせて、測定対象となるウェハを決定するステップ
    とを含むことを特徴とする測定対象決定方法。
  5. 測定項目に応じた複数の候補決定プログラムを、特定のロット及び特定の工程に対して選択し、前記複数の候補決定プログラムを実行して前記特定のロットを構成する複数のウェハから前記特定の工程の測定候補となるウェハを前記候補決定プログラム毎にそれぞれ決定し、前記候補決定プログラム毎に決定した測定候補の情報を重ね合わせて、測定対象となるウェハを前記特定の工程に対して決定する手順を繰り返し、測定対象となるウェハを複数の工程についてそれぞれ決定する段階と、
    前記複数の工程についてそれぞれ決定した測定対象のウェハの測定を行いながら、前記特定のロットに含まれるすべてのウェハを、前記複数の工程によって順に処理して半導体装置を製造する段階
    とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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