JP2007115043A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】3Dモデルの形状編集により参照要素を失った属性情報に別要素を関連付ける作業効率を向上できるようにする。
【解決手段】参照要素として3Dモデルの要素を設定して、前記3Dモデルに付加する属性情報を作成する属性情報作成手段と、前記3Dモデルの形状編集において参照要素が無くなったときに、前記参照要素の情報を維持する維持手段と、前記参照要素が無くなった属性情報に前記3Dモデルの別の要素を再定義要素として定義して、前記維持手段が維持する情報に基づいて、前記無くなった参照要素を参照していた他の属性情報にも前記再定義要素を定義する再定義手段とを設け、同じ参照要素を失った他の属性情報に同じ再定義面を自動的に指定できるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】参照要素として3Dモデルの要素を設定して、前記3Dモデルに付加する属性情報を作成する属性情報作成手段と、前記3Dモデルの形状編集において参照要素が無くなったときに、前記参照要素の情報を維持する維持手段と、前記参照要素が無くなった属性情報に前記3Dモデルの別の要素を再定義要素として定義して、前記維持手段が維持する情報に基づいて、前記無くなった参照要素を参照していた他の属性情報にも前記再定義要素を定義する再定義手段とを設け、同じ参照要素を失った他の属性情報に同じ再定義面を自動的に指定できるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は情報処理装置及び方法に関し、特に、3D-CADを用いて3Dモデル(3D形状)を作成するために用いて好適な技術に関する。
従来、3D-CADを用いて、商品や製品を構成する部品、ユニット等の3次元の形状を有する物品(以下、単に部品という)の設計が行われている。このような設計においては、3D-CADで、部品の3Dモデルを作成し、前記3Dモデルに対して寸法、寸法公差、幾何公差、注記、記号などの属性情報が入力される。ここで、前記属性情報は3Dモデルあるいは3Dモデルの面、稜線、あるいは頂点等の要素に対して入力される。
前記のような3D-CADを用いた設計においては、属性情報を入力済みの3Dモデルの形状を編集することがある。このような3D-CADにおける設計のメリットの一つとして、形状を決めていきながら、同時に寸法・公差などの属性情報を入力することができるということがある。このような場合、属性情報を入力済みの3Dモデルの形状を編集することは当然行うことである。
また、一度設計を完了した後に、設計変更をする場合も当然、属性情報が入力済みの3Dモデルの形状を編集することとなる。ここで、3Dモデルの形状編集により、属性情報が入力されている要素がなくなってしまうことがある。
このような場合、なくなった要素を参照していた属性情報までなくなってしまうと形状変更された3Dモデルの変更部位に新たに一から属性情報を入力しなければならなくなる。また、形状編集前の3Dモデルに入力されていた属性情報は、形状編集後の3Dモデルに属性情報を入力する作業において有益な情報であり、形状変更後も同様の属性情報を入力することが多い。
このため、属性情報が参照している要素がなくなってしまった場合でも、その参照要素を失った属性情報を残す機能、及び参照要素を失った属性情報に替わりの要素を再定義することにより正常な属性情報に戻す機能を持つ3D-CADが実用化されている。前記機能について図を用いて説明する。先ず、以下に基準として参照している要素がなくなってしまった距離寸法について説明する。
図23に示すように、3Dモデル1'に距離寸法3'が入力されている。この距離寸法3'は面1'a―面1'b間に入力されている。すなわち、距離寸法3'は面1'aを基準6'a(識別子はA)を介して基準として参照し、面1'bを寸法対象として参照している。ここで、点線に囲まれた部位7'を削除すると距離寸法3'が基準として参照していた基準6'aが付加されていた面1'aがなくなることになる。
すると、図24に示すように距離寸法3'は寸法値がボックス表示となり、通常の距離寸法と判別可能な状態で残る。このように、参照要素を失って残っている寸法などの属性情報を本明細書では不完全属性(寸法であれば不完全寸法、基準であれば不完全基準)と呼ぶこととする。ここで、距離寸法3'は参照要素を失ったため不完全寸法13'として残っている。
また、基準6'a単独も参照要素として面1'aを参照していた属性情報である。このため、基準6'aも不完全基準16'aとなり、表示がボックス表示となり残っている。そして、ここで不完全基準16'aをクリックすると、図25(a)に示すようなウィンドウ8'bが開く。ここで、不完全基準16'aは参照要素を失った状態であるので、参照要素欄8'b1は空欄でグレーアウトされている。
また、不完全寸法13'をクリックすると、図26(a)に示すようなウィンドウ8'aが開く。このとき、基準欄8'a2も、基準としての参照要素である面1'aがなくなってしまっているため、空欄でグレーアウトされている状態である。
ここで、不完全寸法13'を再定義(失った参照要素の替わりに別の要素を指定することにより通常の属性情報とすること。このとき指定した別要素を再定義要素(面の場合は再定義面)と呼ぶこととする)する方法について記述する。ここでは、再定義面として面1'cを指定する場合について説明する。
図24の状態から先ず不完全基準16'aをクリックする。すると、図25(a)に示すようなウィンドウ8'bが開く。ここで、参照要素欄8'b1をクリックした後、面1'cをクリックすると、不完全基準16'aの再定義面として面1'cが指定され、参照要素欄8'b1が図25(b)に示すように定義済みに替わりグレーアウトも解除される。ここで、完了ボタン8'b2をクリックすると、図27(a)に示すように不完全基準16'aが基準26'aに再定義され、表示も通常の基準に戻る。
次に、不完全寸法13'をクリックすると、図26(a)に示すようなウィンドウ8'aが開く。ここで、基準欄8'a2をクリックした後、面1'cもしくは基準26'aをクリックすると不完全寸法13'の再定義面として面1'cが指定される。基準欄8'a2が図26(b)に示すように、面1'cに付加されている基準26'aの識別子Aとなり、グレーアウトが解除される。そして、ここで完了ボタン8'a3をクリックすると図27(b)に示すように不完全寸法13'が距離寸法23'に再定義され、表示も通常の距離寸法に戻る。
前記の例では、不完全寸法13'の再定義面に、先ず不完全基準16'aを再定義することにより基準を付加し、その後不完全寸法13'を再定義した。しかし、不完全寸法13'を再定義する時点で再定義面に基準が付加されていればよい。つまり、必ずしも不完全基準16'aを再定義する必要はない。
たとえば、図29(a)に示すように、先ず再定義面として指定する面1'cに基準6'bを付加する。そして、不完全寸法13'をクリックし、図28(a)に示すウィンドウ8'aの基準欄8'a2をクリックし、面1'cもしくは基準6'bをクリックする。そして、完了ボタン8'a3をクリックすることにより、不完全寸法13'は図29(b)のように距離寸法23'に再定義される。ここで、参照要素を失った基準である不完全基準16'aが依然として残っているが、これについては、削除してもよいし、また他の属性情報の入力に有用であれば他の面を再定義面として再定義してもよい。
次に、寸法対象として参照している要素がなくなってしまった距離寸法について説明する。
図30に示すように、3Dモデル1'に距離寸法3'が入力されている。この距離寸法3'は前例と同様に、面1'a―面1'b間に入力されている、すなわち、距離寸法3'は面1'aを基準6'a(識別子はA)を介して基準として参照し、面1'bを寸法対象として参照している。
図30に示すように、3Dモデル1'に距離寸法3'が入力されている。この距離寸法3'は前例と同様に、面1'a―面1'b間に入力されている、すなわち、距離寸法3'は面1'aを基準6'a(識別子はA)を介して基準として参照し、面1'bを寸法対象として参照している。
ここで、点線に囲まれた部位9'を削除すると距離寸法3'が寸法対象として参照していた面1'bがなくなることになる。すると、前例と同様に、図32に示すように距離寸法3'は寸法値がボックス表示となり、通常の距離寸法と判別可能な状態で残る。ここで、距離寸法3'は参照要素を失ったため不完全寸法13"として残っている。
そしてここで、不完全寸法13"をクリックなどで選択すると、図31(a)に示すようなウィンドウ8"aが開く。このとき、寸法対象欄8"a1は、参照していた面1'bがなくなってしまっているため、空欄でグレーアウトされている状態である。ここで、不完全寸法13"を、面1'dを再定義面として再定義する手順について説明する。
図32の状態から不完全寸法13"をクリックする。すると、図31(a)に示すようなウィンドウ8"aが開く。ここで、寸法対象欄8"a1をクリックした後、面1'dをクリックすると不完全寸法13"の再定義面として面1'dが指定され、寸法対象欄8"a1が図31(b)に示すように定義済みとなり、グレーアウトが解除される。
そしてここで、完了ボタン8"a3をクリックすると、図33に示すように不完全寸法13"が距離寸法23"に再定義され、表示も通常の距離寸法に戻る。前記のように失ってしまった参照要素の替わりに別の要素を再定義要素として一つ一つ指定することで不完全属性を通常の属性情報として再定義することができる。
このようにすることにより、形状変更後の3Dモデルへの属性情報の入力を効率的に行うことを可能としている。また、前記のような3Dモデル及び属性情報は、部品の加工、検査、組み立て、あるいはメンテナンス等を行うための情報である。これは、入力するオペレータ=設計者から、見るオペレータ=加工、製造、検査等の技術者に、情報が分かりやすく、効率的に、間違うことなく、伝達されるものでなくてはならない。
このような3D-CADを用いた情報処理装置において、3Dモデルに寸法を付加するために、投影方向に対して2つの要素(例えば2つの頂点)が同一平面にないとき、一方または両方の引き出し線を"く"の字形の線とすることが知られている。
また、本出願人は、前記3Dモデルに対する属性情報の付加に際し、操作性良く、視認性良く、かつ効率的に属性情報を付加すること、また付加された属性情報を効率よく利用することが可能な情報処理装置を開示している。また。前記情報処理装置においては、3Dモデルと属性情報を活用し部品作成を効率良く行うこと等を目的としている。このために、属性情報が関連付けられる仮想的な平面を設定する属性配置平面設定手段と、該仮想的な平面に前記属性情報を関連付けて記憶する記憶手段を有する情報処理装置を開示している(特許文献1参照)。
図34に示すように、前例と同様、3Dモデル101'に距離寸法103'が入力されている。この距離寸法103'は面101'a―面101'b間に入力されている。すなわち、距離寸法103'は面101'aを基準106'a(識別子はA)を介して基準として参照し、面101'bを寸法対象として参照している。
ここで、3Dモデル101'は、属性配置平面102'(識別子はFV1)を有しており、距離寸法103'はこの属性配置平面102'に関連付けられており、属性配置平面102'上まで引き出されて配置されている。このように、3Dモデルに付加した属性情報の操作性及び視認性を良好な状態に保っている。
特開2002-324086号公報
3Dモデルの形状編集を行う場合に、参照要素を失ってしまうと、前記参照要素を参照していた属性情報に別要素を関連付ける作業が困難になる問題点があった。
本発明は前述の問題点にかんがみ、3Dモデルの形状編集により参照要素を失った属性情報に別要素を関連付ける作業効率を向上できるようにすることを目的とする。
本発明は前述の問題点にかんがみ、3Dモデルの形状編集により参照要素を失った属性情報に別要素を関連付ける作業効率を向上できるようにすることを目的とする。
本発明の情報処理装置は、参照要素として3Dモデルの要素を設定して、前記3Dモデルに付加する属性情報を作成する属性情報作成手段と、前記3Dモデルの形状編集において参照要素が無くなったときに、前記参照要素の情報を維持する維持手段と、前記参照要素が無くなった属性情報に前記3Dモデルの別の要素を再定義要素として定義して、前記維持手段が維持する情報に基づいて、前記無くなった参照要素を参照していた他の属性情報にも前記再定義要素を定義する再定義手段とを有することを特徴とする。
本発明の情報処理方法は、参照要素として3Dモデルの要素を設定して、前記3Dモデルに付加する属性情報を作成する属性情報作成工程と、前記3Dモデルの形状編集において参照要素が無くなったときに、前記参照要素の情報を維持する維持工程と、前記参照要素が無くなった属性情報に前記3Dモデルの別の要素を再定義要素として定義して、前記維持工程が維持する情報に基づいて、前記無くなった参照要素を参照していた他の属性情報にも前記再定義要素を定義する再定義工程とを有することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、参照要素として3Dモデルの要素を設定して、前記3Dモデルに付加する属性情報を作成する属性情報作成工程と、前記3Dモデルの形状編集において参照要素が無くなったときに、前記参照要素の情報を維持する維持工程と、前記参照要素が無くなった属性情報に前記3Dモデルの別の要素を再定義要素として定義して、前記維持工程が維持する情報に基づいて、前記無くなった参照要素を参照していた他の属性情報にも前記再定義要素を定義する再定義工程とを有する情報処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の記録媒体は、前記に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、参照要素を失った属性情報に替わりの要素を設定することにより、なくなった前記参照要素を参照していた他の属性情報にも前記替わりの要素を自動的に設定することができる。これにより、3Dモデルの形状編集により参照要素を失った属性情報に別要素を関連付ける作業の負荷を軽減させることができ、形状変更後の3Dモデルへの属性情報入力作業をさらに効率的に行うことができる。
(第1の実施形態)
以下の実施形態においては、特に記載のない、属性配置平面設定手段と記憶手段を有する3D-CAD装置の構成とその処理フロー、3Dモデルの構成、及び3Dモデルと属性情報を活用した部品作成については従来例(特許文献2)と同様である。
以下に、本発明の第1の実施形態を、図1〜図14を用いて詳細に説明する。
以下の実施形態においては、特に記載のない、属性配置平面設定手段と記憶手段を有する3D-CAD装置の構成とその処理フロー、3Dモデルの構成、及び3Dモデルと属性情報を活用した部品作成については従来例(特許文献2)と同様である。
以下に、本発明の第1の実施形態を、図1〜図14を用いて詳細に説明する。
図2に、本発明に係る情報処理装置としての3次元CAD装置の構成例を示す。
図2において、201は内部記憶装置、202は外部記憶装置であり、CADデータやCADプログラムを保管するRAM等の半導体記憶装置、磁気記憶装置等からなる。
図2において、201は内部記憶装置、202は外部記憶装置であり、CADデータやCADプログラムを保管するRAM等の半導体記憶装置、磁気記憶装置等からなる。
205はCADプログラムに対して指示等を与えるマウス、キーボードなどの入力装置である。ユーザはこの出力装置を用いてCADプログラムを操作する。
203はCPUであり、CADプログラムの命令に沿って処理を実行する。
207は外部接続装置であり、本CAD装置と外部の装置とを接続し、本装置からのデータを外部装置へ供給したり、外部の装置から本装置を制御したりする。
207は外部接続装置であり、本CAD装置と外部の装置とを接続し、本装置からのデータを外部装置へ供給したり、外部の装置から本装置を制御したりする。
204は主たる出力装置としての表示装置(CRT装置やLCD装置)であり、CPU203の命令に沿って形状などを表示する。オペレータは通常、表示装置を見ながらCADプログラムを操作する。
210は別の出力装置としての投影装置であり、CPU203の命令に従って予め設計された3Dモデルの形状などを投影表示する。
206は別の出力装置としてのカラープリンタやモノクロプリンタであり、CPU203の命令に沿って紙やOHTなどの記録媒体に図面などを出力する。
オペレータは入力装置205によりCADプログラムの起動を指示し、外部記憶装置202に格納されているCADプログラムが内部記憶装置201に読み込ませる。CADプログラムに従ってCPU203は所定の処理を実行する。
オペレータは、CPU203の処理のもとで、入力装置205により対話的に指示することにより、部品の3次元の形状モデル(以下、モデル)を設計することができる。オペレータは、モデルの形状に加えて各種属性情報を設定できる。
本実施形態においては、個々のモデルの表示色や稜線の表示状態、背景色、等の表示に係わる情報を1つのモードとする。そして、このモードを複数登録するために、マトリックス状に各部分の色を登録させるための設定表示ウィンドウを表示させることができるようにしている。
本実施形態においては、説明を簡略化するために、図3に示すような比較的単純な形状の部品を用いるが、本発明の考え方は数百〜数千以上の要素を有する複雑な形状の部品においても当然適用できるものである。
図4(a)、(b)などに示すように3Dモデル1には属性配置平面2が設定されている。属性配置平面2は、面1jに平行に、かつ所定の距離だけ離れて設定されている。
また、図4に示すように、3Dモデル1には属性情報である距離寸法3a〜3fと基準6a、6bが付加されており、距離寸法3a〜3fは属性配置平面2に関連付けられ、配置されている。各寸法は、3Dモデル1の面を参照要素として作成され、面に含まれるいずれかの頂点から引き出し線が引き出される。
また、図4に示すように、3Dモデル1には属性情報である距離寸法3a〜3fと基準6a、6bが付加されており、距離寸法3a〜3fは属性配置平面2に関連付けられ、配置されている。各寸法は、3Dモデル1の面を参照要素として作成され、面に含まれるいずれかの頂点から引き出し線が引き出される。
例えば、図4(a)及び(b)に示すように、寸法3a(寸法値「90±0.1」)は、3Dモデル1の面1aと1hを参照要素として作成されている。面1aからの引き出し位置としては、頂点1s、1t、1u、あるいは1vのいずれかひとつが選択されている。面1hからの引き出し位置としては、頂点1w、1x、1yあるいは1zのいずれかが選択され引き出し線が引き出されるものである(図3(a)、(b)参照)。
前記引き出し線は、例えば図4(a)、(b)の属性配置平面2上に関連付いて配置されている寸法3aのように、第1の引き出し線部105は、3Dモデル1の頂点1uと1wから属性配置平面2の法線方向に前記属性配置平面2まで引き出される。第2の引き出し線部104は、属性配置平面2上で寸法3aの配置位置(寸法3aの寸法線の両端近傍)まで引き出され、付加されている3Dモデルの要素が明示される。第2の引き出し線部104は、いわゆる2Dにおける製図の寸法補助線に相当する。
(不完全属性の再定義)
次に、図1に本実施形態の主眼である参照要素が3Dモデルの形状変更によってなくなってしまった属性情報の再定義の処理手順に関するフローチャートを示す。
先ず、前述した通り、図4(a)、(b)に示すように3Dモデル1に属性配置平面2(識別子はFV1)が設定されており、3Dモデル1に距離寸法3a〜3fが付加され属性配置平面2に関連付けられて配置されている。ここで、距離寸法3a〜3eは基準6aを介して面1aを基準として参照している。これに対して、距離寸法3fだけは基準6bを介して面1bを基準として参照し、基準6aが付加されている面1aを寸法対象として参照するように定義された距離寸法である。
次に、図1に本実施形態の主眼である参照要素が3Dモデルの形状変更によってなくなってしまった属性情報の再定義の処理手順に関するフローチャートを示す。
先ず、前述した通り、図4(a)、(b)に示すように3Dモデル1に属性配置平面2(識別子はFV1)が設定されており、3Dモデル1に距離寸法3a〜3fが付加され属性配置平面2に関連付けられて配置されている。ここで、距離寸法3a〜3eは基準6aを介して面1aを基準として参照している。これに対して、距離寸法3fだけは基準6bを介して面1bを基準として参照し、基準6aが付加されている面1aを寸法対象として参照するように定義された距離寸法である。
また、3Dモデル1に基準6a(識別子はA)、6b(識別子はB)が付加されている。ここで、基準6a、6bは属性配置平面2には関連付けられていない。
ここで、点線で囲まれた領域7内の部位を削除すると、寸法3a〜3fが基準6aを通して参照している面1aがなくなってしまう。このため、寸法3a〜3fは不完全寸法13a〜13fとして残ることとなる。
ここで、点線で囲まれた領域7内の部位を削除すると、寸法3a〜3fが基準6aを通して参照している面1aがなくなってしまう。このため、寸法3a〜3fは不完全寸法13a〜13fとして残ることとなる。
図5(a)、(b)に示すように、不完全寸法13a〜13fは、寸法値の表示がボックス表示に変わり、片側の引き出し線が宙に浮いた状態となり、正常な寸法とは判別可能な状態で残っている。
ここで、距離寸法3fだけは寸法対象側の要素を失ったため寸法対象側の引き出し線が宙に浮いた状態であり、他の寸法は基準側の要素を失ったため基準側の引き出し線が宙に浮いている状態である。また、面1aに設定されていた基準6a単独も面1aを参照要素としていた属性情報であるため、この面1aがなくなってしまったことにより不完全基準16aとなる。不完全基準16aは、不完全寸法13a〜13fと同様、ボックス表示にかわり宙に浮いた状態で残っている。
このとき、不完全寸法13a〜13fは、距離寸法3a〜3fのときにあった属性配置平面2との関連付けは解消されるが、属性配置平面2に関連付けられて配置されていた、という情報は各寸法とも保持しつづける。不完全寸法となったときに、属性配置平面との関連付けを解消することにより、属性配置平面に関連づいている正常な属性情報と分けて表示したり、一緒に表示したりするといった表示管理を容易に行うことができるようになる。また、配置を属性配置平面上とすることにより、正常な寸法だったときに関連づいていた属性配置平面が一目で分り、再定義に有用な情報となる。
前記状態をステップS0として不完全属性の再定義をスタートする。なお、ここでは基準6aは元々フリー(属性配置平面とは関連付けられていない状態)で作成されているため、不完全基準16aになったときにフリー位置に残る。この場合、属性配置平面2との関連付けの情報はもたないが、基準6aが属性配置平面に関連付けられていた場合は前記距離寸法3a〜3fが不完全寸法13a〜13fになったときと同様の振る舞いとなる。
ここで、ステップS1として不完全寸法13aをクリックして選択する。すると。図6(a)、(b)に示すように、不完全寸法13aがハイライトされ、ウィンドウ8aが表示される。ウィンドウ8aの基準欄8a2には不完全寸法13aが距離寸法3aであったときに参照していた基準6aの識別子Aが入っているが、基準6aが付加されていた面1aがなくなってしまったためグレーアウトされている状態である。
ここで、基準欄8a2はグレーアウトされるものの識別子Aが入っている。これは不完全寸法となっても参照していた要素に関する情報を維持しつづけていることを示している。また、ウィンドウ8aの属性配置平面欄8a4には属性配置平面2の識別子FV1が入力されており、属性配置平面2に関連付けられて配置されていた、という情報を依然有していることがわかる。なお、ここでは不完全寸法13aを選択したが不完全寸法13a〜13eの内、どの不完全寸法を選択しても同様の状態である。
ただし、不完全寸法13fは寸法対象側の要素を失っているので、図7(b)に示すようにウィンドウ8fの寸法対象欄8f1がグレーアウトされている状態となる。ここでも寸法対象欄8f1はグレーアウトされるものの定義済みと残っている。これもまた、不完全寸法となっても参照していた要素に関する情報を維持しつづけていることを示している。また、不完全基準16aのように基準やテキストなどが参照要素を失って不完全属性になった場合、参照要素は一つなので、図8(b)のように参照要素の欄8g1が定義済みのままグレーアウトされる。
次に、ステップS2として図6(a)、(b)の状態からウィンドウ8aの基準欄8a2をクリックにより選択する。次に、面1cをクリックして選択する。すると、この面1cが自動的に不完全基準16aの参照要素として定義され、ウィンドウ8aの基準欄8a2には、図9(b)に示すように、不完全基準16aの識別子Aが入る。
すなわち、不完全寸法13aに再定義面として面1cを指定することにより、不完全寸法13aと同様、面1aを失ったことにより不完全属性となった不完全基準16aの再定義面として自動的に面1cが指定される。これは、不完全寸法13a、不完全基準16aが、参照していた面1aの情報を維持しているためである。そして、図9(a)に示すように不完全寸法13aが不完全基準16aを通して面1cを基準として参照している状態となる。
ここで、再定義面1cにあらかじめ基準が設定されていた場合、不完全基準16aは削除され、不完全寸法13aはあらかじめ設定されていた基準を通して面1cを基準として参照することとなる。また、同一要素を失ったことにより不完全属性となった不完全基準が存在しない状態で、基準が設定されていない面を再定義面として選択した場合は、再定義面に新しい基準が作成され不完全寸法13aは作成された新しい基準を通して面1cを参照することとなる。
また、前ステップS1と同様、不完全寸法13fのように寸法対象側の要素を失っている場合は寸法対象要素として再定義面が定義されることになり、また、基準やテキストなど参照要素が一つの場合は参照要素として再定義面が定義される。
次に、ステップS3としてウィンドウ8a内の完了ボタン8a3をクリックする。すると、図9(c)に示すように、不完全寸法13aが面1c−面1h間の正常な寸法になる。また、不完全基準16aも正常な基準26aになる。
ここで、他の不完全寸法13b〜13fは、同じ参照面を失った不完全寸法13aを再定義したことにより、再定義面として不完全寸法13aと同じ面1cが指定され、図9(c)に示すように、準備済み不完全寸法33b〜33fとなり表示が変わる。準備済み不完全寸法とは、再定義面が指定されてはいるものの再定義作業が完了していない不完全寸法のことである。
表示はバルーン表示となって正常な属性情報や参照面を失った直後の不完全属性と判別可能となり、宙に浮いていた引き出し線は、再定義した距離寸法23aと同様、基準26aが定義された面1cから引き出された状態となる。ステップS3までで、不完全寸法13aの再定義作業が完了した。同時に不完全寸法13aの再定義に伴い自動的に不完全基準16aの再定義作業も完了している。
ここで、ステップS4として3Dモデル1にまだ不完全属性があるかどうか判定する。この時点では、不完全属性である準備済み不完全寸法33b〜33fがあるため、次のステップS5に進む。不完全属性情報がない場合には、当然、不完全属性の再定義作業は終了となる。
次に、ステップS5として不完全属性のうち、再定義すべきものがあるかどうか判定する。ここでは、準備済み不完全寸法33b〜33fを再定義したいので次のステップS7に進む。ない場合は、ステップS6に進み、残っている不完全属性をすべて消去し、この再定義作業は終了となる。
ここで、ステップS7として準備済み不完全寸法33bをクリックする。すると、不完全属性33bは図10(a)に示すようにハイライトされ、図10(b)に示すようなウィンドウ8bが表示される。ここで、ステップS1の時点でグレーアウトされていた基準欄8b2には面1cに設定しなおされた基準16aの識別子Aが入り、グレーアウトも解除され、通常の状態となっている。
ここでは、準備済み不完全寸法33bを選択したが準備済み不完全寸法33b〜準備済み不完全寸法33eの内、どの準備済み不完全寸法を選択しても同様の状態である。また、準備済み不完全寸法33fの場合は、図11(b)に示すようにウィンドウ8Fの寸法対象欄8F1に再定義面1cが定義され表示上は"定義済み"となりグレーアウトが解除される。また、図示しないが、準備済み不完全基準など参照要素が一つの場合は参照要素欄に再定義面が定義されてグレーアウトが解除される。
前述したように、不完全寸法13aを再定義するときにステップS2で再定義面として面1cを指定したことにより、準備済み不完全寸法33bにも再定義面として面1cが指定されている。ここで、ステップS8として、この再定義面1cを変更する必要があるかどうか、判定する。必要があればステップS8-2に進み再定義面を指定し直す。
指定の方法としては、図10(b)に示すウィンドウ8bの基準欄8b2をクリックし、3Dモデル1の別の面(ここでは面1k)をクリックすることにより指定する。すると、図12(a)に示すように準備済み不完全寸法33bの基準側の引き出し線が面1kから引き出されるように変わる。
ここで、面1kには基準が設定されていないため自動的に基準6k(識別子はC)が作られ準備済み不完全寸法33bは作成された基準6kを通して面1kを基準として参照するようになる。このときウィンドウ8bは図12(c)に示すように基準欄8b2に基準6kの識別子Cが入っている状態である。なお、基準が付加されている面を再定義面として指定したときはあらかじめ付加されている基準を通して再定義面を参照することになる。
再定義面の変更が必要ないもしくは再定義面の変更を完了したら次のステップS9に進む。ここで、ステップS9として、「完了」ボタンを押す。すると、図12(b)に示すように準備済み不完全寸法33bはステップS8での選択に基づいた再定義面1Kで再定義がなされ正常な寸法23bとなる。これにより2つ目の不完全寸法の再定義作業が完了する。
二つ目の再定義作業が完了するとステップS4に戻り、ステップS4もしくはステップS5の判定により作業が終了となるまでステップS4からステップS9が繰り返され、再定義すべき不完全寸法のすべての再定義作業が完了する。
ここで、準備済み不完全寸法33bの再定義面として指定した面1kが、他の準備済み不完全寸法の再定義面として選択されている状態となり、表示も図12(b)のように再定義側の引き出し線が面1kから引き出されるようになる。ここで、他の準備済み不完全寸法33c、33d、33eをクリックすると、図12(c)に示したウィンドウ8bと同じ状態のウィンドウが開く。
基準欄には、直前に準備済み不完全寸法33bを再定義したときに選択した再定義面1kが参照されている状態となっている。また、準備済み不完全寸法33fをクリックすると開くウィンドウの状態は図11(b)と同じであるが、寸法対象として面1kが選択されている。
また、ステップS8で再定義面を面1cから変更せずに準備済み不完全寸法33bの再定義作業を完了した場合、他の準備済み不完全寸法33c、33d、33e、33fは図10や図11で示した状態から変化はない。つまり、3Dモデルの形状変更によりなくなった面1aの変わりに再定義面として選択された最新の面1kが他の不完全寸法33c、33d、33e、33fの再定義面として選択されるようになっている。
このため、再定義面を変更する必要がなければ"不完全寸法を選択し完了する"という操作を繰り返すだけで不完全寸法の再定義作業を完了することができる。例えば、不完全寸法33aの再定義作業を再定義面1cで完了し、その他の準備済み不完全寸法を、再定義面を変えることなく完了すると図14に示すような形で全不完全寸法の再定義作業が完了する。
このとき、操作として再定義面を指定するのは最初の不完全寸法を再定義するときのみであり、作業が簡略化されている。また、それぞれの不完全寸法ごとに異なる再定義面を指定することができ、汎用性も持ち合わせている。
前記の処理は、例えばCADプログラムの一部として外部記憶装置に保管され、CPU装置によって実行される。前記フローチャートにより、参照する面を失った属性情報の内、1つの属性情報において、失った面の変わりに別の面を指定し正常な属性情報にする。このことにより、同じ面を失った属性情報に、失った面の変わりに前記指定した面が自動的に選択されるため、形状変更後の3Dモデルに効率的に属性情報を入力することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態においては、3Dモデルの平面に付加された属性情報について記述したが、当然、平面に限ったことではなく、円筒面や曲面、稜線、点などに付加された属性情報でも本願発明は有効である。
次に、第2の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態においては、3Dモデルの平面に付加された属性情報について記述したが、当然、平面に限ったことではなく、円筒面や曲面、稜線、点などに付加された属性情報でも本願発明は有効である。
図15(a)に示すように、3Dモデル101に円筒面101aに付加された基準106aを基準として寸法103a、103bが入力されている。この状態で点線部を削除する作業を行うと円筒面101aはなくなってしまうため、寸法103a、103bは参照面の一つを失い不完全寸法113a、113bとして残る(図15(b))。このとき、例えば図15(c)に示すように不完全寸法113aを、再定義面を101bとして再定義する。すると、不完全寸法113bには自動的に再定義面として面101bが選択され、図15(d)に示すように準備済み不完全寸法133bとなる。
また、前記実施形態においては、3Dモデルに付加された距離寸法について記述したが、当然、距離寸法に限ったことではなく、属性情報であれば本願発明は有効である。属性情報としては、累進寸法、角度寸法、半径/直径寸法、幾何公差、基準、注記、記号などがある。
図16(a)に示すように、3Dモデル201の面201bに距離寸法203a、角度寸法203b、累進寸法203c、203d、基準206b、注記203eが入力されている。この状態で、点線部を削除する作業を行うと面201bはなくなってしまう。
このため、面102bに付加されている属性情報である距離寸法203a、角度寸法203b、累進寸法203c、203d、基準206b、注記203eはすべて参照面の一つを失った状態となる。
このため、図16(b)に示すように、不完全属性213a、213b、213c、213d、213e、216bとして残る。このとき、不完全寸法213aにおいて失った面201bの代わりに面201cを再定義面として指定し、再定義作業を完了する。すると、他の不完全属性213b、213c、213d、213e、216bに は自動的に再定義面として面201cが指定され、図16(c)に示すように準備済み不完全寸法233b、233c、233d、233e、236bとなる。
次に、もう一つ例を挙げる。図17(a)に示すように3Dモデル301の円筒面301aに直径寸法303a、累進寸法303bが入力されている。この状態で点線部を削除する作業を行うと円筒面301aはなくなってしまう。このため、円筒面301aに付加されている属性情報である直径寸法303a、累進寸法303bは参照面の一つを失った状態となり、図17(b)に示すように不完全寸法313a、313bとして残る。
このとき、不完全寸法313bにおいて失った円筒面301aの代わりに円筒面301cを再定義面として指定し、再定義作業を完了すると、図17(c)に示すように、不完全寸法313bは正常な累進寸法323bとなる。不完全属性313aには、再定義面として円筒面301cが自動的に指定され、準備済み不完全寸法333aとなる。
また、前記実施形態においては、3Dモデルの一部を削除することにより属性情報が付加された要素がなくなってしまう例について記述したが、当然、削除操作に限ったことではなく、要素がなくなってしまう操作であれば本願発明は有効である。操作としては、押し出し(形状追加)、移動などがある。
図18(a)に示すように、3Dモデル401に面401aを参照要素として距離寸法403a、403b、403c、403d、403e、403fが付加され、また、基準406a、406bが面401a、401bにそれぞれ付加されている。
この状態で、点線部で示した形状を追加する作業を行うと面401aはなくなってしまう。このため、面401aに付加されている属性情報はすべて参照面の一つを失った状態となる。これにより、図18(b)に示すように、不完全属性413a、413b、413c、413d、413e、413f、416aとして残る。再定義時の振る舞いについては前記実施形態と同様である。
また、同様に、図19(a)に示すように、3Dモデル401に面401aを参照要素として距離寸法403a、403b、403c、403d、403e、403fが付加される。また、基準406a、406bが面401a、401bにそれぞれ付加されている。この状態で、面401aを架空面Gで示した位置まで移動させると、図19(b)に示すように面401aと架空面Gの間の形状はなくなってしまう。
すると、面401a、401bはなくなってしまうため、面401a及び401bに付加されている属性情報はすべて参照面の一つを失った状態となり、不完全属性413a、413b、413c、413d、413e、413f、416a、416bとして残る。再定義時の振る舞いについては前記実施形態と同様である。
また、前記実施形態においては、3Dモデルに属性配置平面が作成され、3Dモデルに付加された属性情報が属性配置平面に配置されている場合について記述した。しかし、当然、属性情報が属性配置平面に配置されているときに限ったことではなく、属性情報が属性配置平面に関連付けられていなくともよい。また、3Dモデルが属性配置平面を有していなくとも本実施形態の技術は有効である。
図20(a)に示すように、3Dモデル501に面501aを参照要素として距離寸法503a、503b、503c、503d、503e、503fが付加され、また、基準506a、506bが面501a、501bにそれぞれ付加されている。この3Dモデルは、属性配置平面を有しておらず、距離寸法503a、503b、503c、503d、503e、503f及び基準506a、506bはフリー寸法(属性配置平面に関連付けられていない寸法)として配置されている。
この状態で、点線部を削除する作業を行うと面501aはなくなってしまうため、面501aに付加されている属性情報はすべて参照面の一つを失った状態となる。これにより、図20(b)に示すように不完全属性513a、513b、513c、513d、513e、513f、516aとして残る。
このとき、図20(c)に示すように、不完全寸法513aを再定義面を501cとして再定義すると、前記実施形態と同様、他の不完全寸法513b、513c、513d、513e、513fには自動的に再定義面として面501cが選択される。この結果、準備済み不完全寸法533b、533c、533d、533e、533fとなる。ここで、不完全属性、準備済み不完全属性、正常な属性情報はすべてフリー位置に配置される。
また、前記実施形態においては、3Dモデルに付加された属性情報が属性配置平面に関連づいて配置されていて、参照要素を失って不完全属性となったときに属性配置平面との関連付けは解消されるが配置は属性配置平面上となる場合について記述した。しかし、このような場合に限ったことではない。たとえば、不完全属性が属性配置平面との関連を保ちつづけてもよいし、属性情報が参照要素を失ったときの配置がフリー位置となっても本願発明は有効である。以下に、不完全属性になったときに配置がフリー位置となる場合について説明する。
図21(a)に示すように、3Dモデル601に面601aを参照要素として距離寸法603a、603b、603c、603d、603e、603fが付加され、また、基準606a、606bが面601a、601bにそれぞれ付加されている。この3Dモデルは属性配置平面602を有しており、距離寸法603a、603b、603c、603d、603e、603fは属性配置平面602上に配置されている。
この状態で、点線で示した形状を削除する作業を行うと面601aはなくなってしまう。このため、面601aに付加されている属性情報はすべて参照面の一つを失った状態となり、図21(b)に示すように不完全属性613a、613b、613c、613d、613e、613f、616aとして残る。
このとき、不完全寸法613a、613b、613c、613d、613e、613fは、図21(c)に示すように配置が属性配置平面602上からフリー位置に変わる。そして、再定義作業が完了したときもしくは準備済み不完全寸法に変わったときに配置が属性配置平面602上に戻る。その他の再定義時の振る舞いについては前記実施形態と同様である。
また、前記実施形態においては、不完全属性の一つを再定義することで同じ要素を失って不完全属性となったすべてのものに同じ再定義要素が選択されて準備されている。その後、準備がなされた不完全属性の1つをクリックし再定義要素を変更して再定義の作業を完了した場合、他の準備済み不完全属性には再定義要素として変更後の要素が選択しなおされる。
すなわち、3Dモデルの形状変更によりなくなった要素の変わりに再定義要素として選択された最新の要素が、他の不完全属性の再定義要素として選択される、という例について記述したが、このような場合に限ったことではない。一度、再定義要素が指定されて再定義の準備がなされた準備済み不完全属性においては、その後、準備済み不完全属性の再定義操作において再定義要素の変更が行われてもよい。また、再定義要素の変更を行った以外の準備済み不完全属性においては、再定義要素は始めに指定された要素のままとしてもよい。
図22(a)は、前記実施形態において、不完全属性の一つを再定義面として面701cを指定し再定義して距離寸法723aとした状態を示している。このとき同じ面701cを再定義面として準備済み不完全寸法733b、733c、733d、733e、733fができている。
ここで、準備済み不完全寸法733bを図22(b)及び図22(c)に示すように面701kを再定義面として、再定義作業を完了する。しかし、準備済み不完全寸法733c、733d、733e、733fの再定義面は依然として面701cのままであり、引き出し線も面701cから引き出されている。このとき、準備済み不完全寸法733c、733d、733eをクリックすると図22(d)に示すようなウィンドウ708aが開く。このウィンドウの基準欄708a2には依然として面701cに付加されている基準706aの識別子である"A"が入力されている。
前記実施形態においては、不完全属性の一つを再定義することで、同じ要素を失って不完全属性となったすべてのものに同じ再定義要素が選択され準備されたときに、正常な寸法や準備がなされていない不完全属性と判別可能に表示が変わる。また、宙に浮いていた引き出し位置が再定義要素の位置に変更される場合について記述したが、当然、このような場合に限ったことではない。一度参照要素を失った後準備がなされた不完全属性は、準備がなされていない不完全属性と同じ表示のまま変わらなくてもよいし表示のみもしくは引き出し位置のみが変更されてもよい。
また、前記実施形態においては表示をボックス表示やバルーン表示とすることで、正常な寸法、不完全寸法及び準備済み不完全寸法を判別可能に表示する例について記述したがこのような場合に限ったものではない。たとえば、色の変更やマークをつけるなどの手段を用いてもよい。
また、前記実施形態においては、不完全寸法の一つを再定義することで同じ参照面を失ったことで不完全属性となったものに同じ再定義面が自動的に指定され再定義の準備がなされる例について記述した。しかし、再定義の準備がなされる場合に限ったことではなく、例えば不完全寸法の一つを再定義することにより、同じ参照要素を失ったことで不完全属性となったすべてのものが、同じ再定義面で再定義作業が完了してもよい。
また、前記実施形態においては、属性情報が不完全属性となったときに、各々の不完全属性が、関連付いていた属性配置平面の情報を保持する例について記述したが、このような場合に限ったものではない。例えば、不完全属性を、グループ設定手段により、関連付いていた属性配置平面ごとにグループ化してもよい。このような場合、再定義時にどのグループに属しているかによって配置する属性配置平面を決定することになる。このような構成とすることで、少ない記憶容量で、関連付いていた属性配置平面の情報を保持することが可能となる。
(本発明に係る他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における情報処理装置を構成する各手段、並びに情報処理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
前述した本発明の実施形態における情報処理装置を構成する各手段、並びに情報処理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図1に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのものをダウンロードする。もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対して、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
1 3Dモデル
2 属性配置平面
3 寸法
6 基準
8 ウィンドウ
13 不完全寸法
16 不完全基準
33 準備済み不完全寸法
36 準備済み不完全基準
2 属性配置平面
3 寸法
6 基準
8 ウィンドウ
13 不完全寸法
16 不完全基準
33 準備済み不完全寸法
36 準備済み不完全基準
Claims (14)
- 参照要素として3Dモデルの要素を設定して、前記3Dモデルに付加する属性情報を作成する属性情報作成手段と、
前記3Dモデルの形状編集において参照要素が無くなったときに、前記参照要素の情報を維持する維持手段と、
前記参照要素が無くなった属性情報に前記3Dモデルの別の要素を再定義要素として定義するとともに、前記維持手段が維持する情報に基づいて、前記無くなった参照要素を参照していた他の属性情報にも前記再定義要素を定義する再定義手段とを有することを特徴とする情報処理装置。 - さらに、前記属性情報が関連付けられて配置される仮想的な平面を設定する属性配置平面設定手段と、
前記属性配置平面設定手段により設定された仮想的な平面に前記属性情報を関連付けて記憶する記憶手段とを有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記属性情報の内、前記属性配置平面に関連付けられて配置されていた属性情報は、前記参照要素が無くなった状態となっても、前記属性配置平面上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記属性情報の内、前記属性配置平面に関連付けられて配置されていた属性情報は、前記参照要素が無くなった状態となったときに、前記属性配置平面との関連が解消されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記属性配置平面に関連付けられて配置されていた属性情報が、前記参照要素が無くなり前記属性配置平面との関連が解消されたときに、関連付いていた属性配置平面の情報を保持しつづける保持手段を有することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記保持手段は、前記参照要素が無くなった属性情報を、前記参照要素がなくなる前に関連付いていた属性配置平面ごとにグループ化するグループ作成手段であることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
- 前記属性情報は、前記参照要素が無くなった状態のときに、参照要素がなくなっていない他の属性情報に対して判別可能に表示されることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記属性情報は、前記参照要素が無くなった状態、及び前記再定義手段により別の要素が定義された状態のときに、参照要素がなくなっていない他の属性情報に対して判別可能に表示されることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記属性情報は、前記参照要素が無くなった状態と、前記再定義手段により別の要素が定義された状態でも互いに判別可能に表示されることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記再定義手段により定義される要素は、再定義要素として定義された最新の要素であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記属性情報は、前記再定義手段により別の要素が定義されることにより、正常な属性情報に戻ることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 参照要素として3Dモデルの要素を設定して、前記3Dモデルに付加する属性情報を作成する属性情報作成工程と、
前記3Dモデルの形状編集において参照要素が無くなったときに、前記参照要素の情報を維持する維持工程と、
前記参照要素が無くなった属性情報に前記3Dモデルの別の要素を再定義要素として定義するとともに、前記維持工程が維持する情報に基づいて、前記無くなった参照要素を参照していた他の属性情報にも前記再定義要素を定義する再定義工程とを有することを特徴とする情報処理方法。 - 参照要素として3Dモデルの要素を設定して、前記3Dモデルに付加する属性情報を作成する属性情報作成工程と、
前記3Dモデルの形状編集において参照要素が無くなったときに、前記参照要素の情報を維持する維持工程と、
前記参照要素が無くなった属性情報に前記3Dモデルの別の要素を再定義要素として定義して、前記維持工程が維持する情報に基づいて、前記無くなった参照要素を参照していた他の属性情報にも前記再定義要素を定義する再定義工程とを有する情報処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記請求項13に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005306109A JP2007115043A (ja) | 2005-10-20 | 2005-10-20 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
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JP2005306109A JP2007115043A (ja) | 2005-10-20 | 2005-10-20 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
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JP (1) | JP2007115043A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010009394A (ja) * | 2008-06-27 | 2010-01-14 | Toshiba Corp | 設計履歴修正装置、および設計履歴修正方法 |
-
2005
- 2005-10-20 JP JP2005306109A patent/JP2007115043A/ja active Pending
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