JP2007113606A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2007113606A
JP2007113606A JP2005303030A JP2005303030A JP2007113606A JP 2007113606 A JP2007113606 A JP 2007113606A JP 2005303030 A JP2005303030 A JP 2005303030A JP 2005303030 A JP2005303030 A JP 2005303030A JP 2007113606 A JP2007113606 A JP 2007113606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
drain
port
sleeve
electromagnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005303030A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Ishibashi
石橋  亮
Motoyoshi Ando
元良 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005303030A priority Critical patent/JP2007113606A/ja
Publication of JP2007113606A publication Critical patent/JP2007113606A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

【課題】電磁ソレノイド3の内部に作動油が浸入するのを防止することができる電磁弁1の提供。
【解決手段】スリーブ10の内周面とスプール20に設けた大径ランド部22のシール部に形成されるドレン室17Aに、スプール20に推力を付加するために配置したプランジャシャフト29とその軸受部40との隙間開口部40Aを遮蔽するように覆っており、その外周側とスリーブ10の内周側に有効な容積をもつ油溜まり17Bを形成する別体部品である仕切板5をコアステータ35に取付け、ドレンポート17からの作動油の逆流に対して、多量で勢いのある場合も、少量でドレンポート17を伝い流入する逆流の場合いずれにおいても、電磁ソレノイド3の内部に作動油が浸入するのを阻止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体の流量や圧力を制御する電磁制御弁に関し、特に、気中にて使用して、車両用の油圧制御装置等に供給する作動油の圧力を制御する油圧制御弁に適用して好適なものである。
〔従来の技術〕
従来、車両の自動変速機の油圧制御装置や、内燃機関のバルブタイミング調整装置には、供給する油圧(作動油の圧力)を制御するための電磁制御弁(以下、電磁弁と呼ぶ)が油圧制御装置等の外部に配置されて使用されており、例えば特許文献1に記載された電磁弁が公知である。従来の電磁弁は図7に示すような構成のものが一般的に知られている。
図7に示す電磁弁100は、弁体部102を構成する可動部材としてのスプール120が固定部材のスリーブ110内を移動することにより油圧を制御するもので、移動のための推力は、電磁ソレノイド103で発生する電磁吸引力を、コアステータ135の軸受部140に内装され摺動自在に保持されるプランジャシャフト129を介してスプール120に作用させることで得られる。
電磁吸引力は、コイル133に電流を通電することで励磁され、この磁束がコアステータ135とプランジャ131およびヨーク137を兼ねたケース136を一巡する磁路を通過するときに、収容ギャップ部134にてプランジャ131を引きつける作用力として発生する。
プランジャ131には一端面とこれに対向する他端面とを連通する呼吸穴131Aが備えられ、同様にコアステータ135には、軸受部140に内装されたプランジャシャフト129との隙間を呼吸穴として兼ねる有限隙間が設けられ、コアステータ135の内部の収容ギャップ部134と、コアステータ135の端面とスプール120がスリーブ110内に形成する空間部であるドレン室117Aとを連通するよう構成され、プランジャ131の変位に伴う収容ギャップ部134の空気の流動を確保し、安定したプランジャ131の移動を可能としている。
スプール120は、プランジャシャフト129を介して反電磁ソレノイド方向に作用する電磁吸引力と、スプール120が移動する方向とは逆方向にスプール120を付勢する付勢部材としてのばね130による付勢力と、ならびに出力された油圧の一部がフィードバックしてスプール120に推力とは逆方向に作用する作用力との全てが釣合った位置で停止する。そして、印加する電流を変えることにより電磁吸引力が変わり、スプール120の移動(ストローク)が生じて、圧力を調整できるよう構成されている。
つまり、入力ポート114に供給される作動油は、スプール120の大径ランド部124、122とスリーブ110の内周面で形成される出力制御室115Aに大径ランド部124のシール部を通過して流入し、出力ポート115から流出するとともに、大径ランド部122のシール部に形成される制御室ドレンポート118の開口部からも流出する。ここで、ポートの開口部とは、大径ランド部124のシール部以外のシールを果たしていない部分即ち非シール部によってポートが塞がれた部分以外を言い、シール部長さが短ければ非シール部長さは長く、開口部は狭くなる関係にある。よって、スプール120に移動が生じて入口ポート114のシール部の長さが短くなれば、作動油の流入は多くなり、制御室ドレンポート118の非シール部の長さが長くなってポートの開口部が狭くなり、制御室ドレンポート118から流出する作動油は少なくなるので、結局出力ポート115からの流出量が増えるか、油圧が高くなる。
フィードバックポート116は、供給される油圧、すなわち入力圧の変動により出力圧が変動することを防止するために出力される油圧の一部をフィードバック室116Aにフィードバックするものであり、フィードバック室116Aは大径ランド部124と小径ランド部126の間に形成されており、外径差に相当する面積に油圧が作用し、この油圧は電磁ソレノイド103の推力と逆方向にスプール120を押圧するように作用する。
また、ばね室130Aは、電磁ソレノイド103の推力と逆方向にスプール120を付勢する付勢部材としてのばね130を収容する室で、付勢力は、スプール120に推力が付加されない状態において、供給作動油を連通させないための手段である。ばね室130Aは、セット荷重の調整のため、弁体部102の反電磁ソレノイド側の終端部にねじ込みの調整が可能なホルダ128を配して設けられる場合が多い。ばね室130Aは、ばね室130Aに漏れてくる作動油を排出するばね室ドレンポート119と連通している。
また、ドレン室117Aは、スプール120が推力に応じて往復自在に移動するとき、大径ランド部122のシール部を通過して漏れてくる作動油を一時的に溜める空間部であり、溜まった作動油はドレンポート117から図示しないドレンタンクに戻されるようになっている。
この電磁ソレノイド103は、印加される電流を変えたり、デューティを制御することでリニアソレノイドとして作動する。よって、この電磁弁100はオイルポンプなどの油圧源から供給された作動油を、ECUからの指令のみで所定の特性に調圧して、多板クラッチまたは多板ブレーキなどの油圧サーボに供給することが簡便にできる。また、この電磁弁100は取外しや交換をし易くするために、油圧制御装置のような被取付装置の外部に配置され、例えば車両のエンジンルーム等の中で他の部品と干渉することなく、また有効スペース内に単独、または複数個並べてバルブボディに装着されてのち被取付装置に取付られて使用される。
〔従来技術の不具合〕
しかしながら、従来の電磁弁では、車体の傾きや、旋回G(加速度)により、ドレンポートからドレン室(通常大気圧開放)に作動油が逆流し、それがプランジャシャフトとコアステータに設けられた軸受部との有限隙間(呼吸穴を兼ねる)を伝い、ソレノイドの収容ギャップ部に溜まる。収容ギャップ部に溜まる作動油は、可動子であるプランジャの軸方向の動きを阻害するため、プランジャシャフトに当接するスプールの動きも遅くなり、出力ポートから出力される油圧応答性を悪化させてしまうことがあった。
特開2005−214236号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、電磁ソレノイドの内部に作動油が浸入するのを防止することができる電磁弁の提供を目的とする。
〔請求項1の手段〕
本発明では、複数のポートを備えたスリーブと、スリーブ内を往復自在に移動する複数の異径の段差を備えたスプールと、異径の段差とスリーブの内周面とのシール部間に空間部を設け、空間部がポートと連通もしくは遮断する弁体部を構成し、弁体部の一端に設けられ、スプールを駆動する電磁ソレノイドを備え、電磁ソレノイドのプランジャとコアステータとに生じる電磁吸引力を、コアステータに隙間を有して軸受されるプランジャシャフトを介してスプールに作用させて推力となし、スプールが移動し、スプールの大径ランド部とスリーブの内周面とのシール長さを変えることで、作動油の入力ポートから出力ポートへの供給流量、および、出力ポートからドレンポートへの流出流量を変えて作動油の圧力を制御し、油圧制御装置のような被取付装置の外部に配置され、気中にて使用する電磁弁であって、弁体部の一端側に設けられた電磁ソレノイドのコアステータ端面と弁体部の一端側のスプールの段差部との間に形成される空間をドレン空間部となし、スリーブに備えたドレンポートと連通させ、ドレン空間部に突出して推力を伝えるプランジャシャフトを、内周側で内包し、かつ外周側に容積を有する油溜まりを形成してドレン空間部を仕切る仕切板を、コアステータの端面に取付けたことを特徴としている。
これにより、仮にドレンポートから勢いよく逆流する作動油であっても、仕切板が突出したプランジャシャフトの全長を内包し、遮蔽するように覆っており、また仕切板の外周側に仕切板で仕切った容積をもつ油溜まりを形成しているので、逆流する作動油は一旦この油溜まりに流れ込むが、適度な容積を有しているので、プランジャシャフト内に流入することなく、車両姿勢が正常にもどれば、またドレンポートに排出される。また、上記ほど勢いはなく、表面を伝って流入する逆流の場合であっても、仕切板による伝達距離が長くなるように構成されているので、終端まで伝うことなく途中で、例えば油溜まりで作動油の伝達が止まって、またドレンポートから排出され、プランジャシャフト内に流入することはない。よって、ソレノイド内部に作動油が浸入することがないので、プランジャは迅速に電磁吸引力に応答し、スプールも迅速に移動するので出力ポートから出力される油圧応答性は悪化することはない。
〔請求項2の手段〕
請求項1に記載の電磁弁において、仕切板は、コアステータがスプール側軸方向へプランジャシャフトに沿って一体的に延長して、ドレン空間部を仕切り、容積を有することを特徴としている。
これにより、部品点数を増やすことなく、また仕切板の取付けのための加工が不要となって、簡単に生産性、および信頼性の向上につなげることができる。また、逆流に対しては、請求項1の手段同様、油圧応答性を確保できる。
〔請求項3の手段〕
請求項1または2に記載の電磁弁において、仕切板のドレン空間部を仕切る位置を、プランジャシャフトに沿ってドレンポートより弁体部側に設けたことを特徴としている。
これにより、仮にドレンポートから勢いよく、プランジャシャフトの他端側に向かって流入する最悪の逆流であっても、仕切板は突出したプランジャシャフトの全長を余裕をもって内包し、ドレンポート位置より突出した距離を遮蔽するように覆っており、また仕切板の外周側に仕切板で仕切った容積をもつ油溜まりを形成しているので、逆流する作動油は仕切板の外周面に衝突することはあっても、さらに弁体部の方向に流れの向きを転じて仕切板の他端部に廻り込み浸入をすることなく、この油溜まりに流れ込む。この油溜まりは適度な容積を有しているので、車両姿勢が正常にもどれば、またドレンポートに排出される。よって、請求項1の効果と同様な効果を有するが、より確実性の高い、最悪の逆流を含めての最大効果を発揮することができる。
〔請求項4の手段〕
複数のポートを備えたスリーブと、スリーブ内を往復自在に移動する複数の異径の段差を備えたスプールと、異径の段差とスリーブの内周面とのシール部間に空間部を設け、空間部がポートと連通もしくは遮断する弁体部を構成し、弁体部の一端に設けられて、スプールを駆動する電磁ソレノイドを備え、電磁ソレノイドのプランジャとコアステータとに生じる電磁吸引力を、コアステータに隙間を有して軸受されるプランジャシャフトを介してスプールに作用させて推力となし、スプールが移動し、スプールの大径ランド部とスリーブの内周面とのシール長さあるいは非シール長さを変えることで、作動油の入力ポートから出力ポートへの供給流量、および、出力ポートからドレンポートへの流出流量を変えて作動油の圧力を制御し、油圧制御装置のような被取付装置の外部に配置され、気中にて使用する電磁弁であって、弁体部の一端側のドレンポートに排出する作動油の一部が、弁体部の一端側のスプールの段差部を伝って、電磁ソレノイド内に浸入することを防止するために、スプールの段差部の一端側に鍔状邪魔板を設けた電磁弁において、ドレンポートと連通し、コアステータ端面と弁体部の一端側のスプールの段差部との間に形成される空間をドレン空間部となし、ドレン空間部に突出して推力を伝えるプランジャシャフトを、内周側で内包し、かつ外周側に容積を有する油溜まりを形成してドレン空間部を仕切る仕切板は、鍔状邪魔板の外径よりも径小の内径の開口部を有することを特徴としている。
これにより、鍔状邪魔板位置より弁体部側に位置するドレンポートから、仮に、勢いよく流入する突入型の逆流があっても、まずこの鍔状邪魔板で、プランジャシャフトの突出している空間部への浸入は妨げられるものの、鍔状邪魔板の外径の大きさ次第ではこの鍔状邪魔板を乗越えて空間部に浸入する場合もあり、また、鍔状邪魔板の外径寸法にかかわらず、ドレンポートからこのドレン室の空間に内面を伝ってくる伝達型の逆流には、鍔状邪魔板のみでは不十分であり、この空間部に取付けた仕切板が浸入防止効果を発揮する。仕切板は請求項1と同様に構成されているので、請求項1と同様な効果をもつが、浸入がもっぱら伝達型の浸入となるので、鍔状邪魔板の外径より仕切板の内径が径小であれば、衝突型の浸入を防ぎながら、仕切板の外周部に容積を有する油溜まりが形成でき、いずれの場合の浸入をも防ぐことが可能となる。
本発明の最良の実施形態を、図に示す実施例1とともに説明する。
〔実施例1の構成〕
図1は、本発明の実施例1における電磁弁の構成断面図である。
電磁弁1は、弁体部2と電磁ソレノイド3とからなり、軸方向にそれぞれ連結して組付けた棒状の形状を有している。弁体部2はスリーブ10とスプール20とからなり、スリーブ10は、スプール20を往復移動自在に内包している。スリーブ10には、入力ポート14、出力ポート15、フィードバックポート16および各ドレンポートとしてドレンポート17、制御室ドレンポート18、ばね室ドレンポート19が形成されている。入力ポート14は、図示しないオイルタンクからオイルポンプによって供給される作動油が流入するポートである。出力ポート15は図示しない自動変速機の油圧制御装置に作動油を供給するポートである。出力ポート15とフィードバックポート16は電磁弁1の外部で連通しており、出力ポート15から流出する作動油の一部がフィードバックポート16に導入される。フィードバック室16Aはフィードバックポート16と連通している。各ドレンポート17、18、19は図示しないオイルタンクに作動油を排出するポートである。
スプール20には、電磁ソレノイド側から順に、スプールシャフト(段差部)21、大径ランド部22、段差部23、大径ランド部24、段差部25、小径ランド部26が形成されている。小径ランド部26は大径ランド部22、24よりも外径は小さく、段差部23、25より外径は大きく形成されている。スプールシャフト21は、電磁ソレノイド3の吸引力を伝えるプランジャシャフト29と常に当接して推力を受けているので、スプール20はこの推力により、スリーブ10内を移動する。
出力制御室15Aは、大径ランド部22と大径ランド部24との間に形成されており、大径ランド部22、24とスリーブ10の内周面とのシール長さにより入力ポート14からの流入量が調整可能な構成となっている。大径ランド部22、24の外径に差がないので、この出力制御室15Aに作用する油圧は電磁ソレノイド方向および反電磁ソレノイド方向とも同じであって、作用力としては中立となる。
また、フィードバック室16Aは大径ランド部24と小径ランド部26との間に形成されており、各ランド部24、26の外径の差により、フィードバックされた油圧は電磁ソレノイド方向(推力とは逆向き)にスプール20を押圧するように作用する。
また、このフィードバック室16Aの隣には、小径ランド部26とホルダ28の間にばね室30Aが設けられ、付勢部材としてのばね30が装着され、ホルダ28は、所定位置までのねじ込みにより軸方向のセット荷重を保持すると共に、電磁弁1のストロークを制限するストッパを兼ねている。そして、ばね30は、スプール20を電磁ソレノイド方向(推力とは逆向き)に適正な付勢力にて付勢している。従って、スプール20は、このばね30の付勢力と、フィードバック作用力と、および電磁ソレノイド3の推力とがバランスする位置で停止する。また、電磁弁1に推力が作用しない場合には、セット荷重を管理するばね30の付勢力で、供給作動油は遮断される。
一方、スプール20に推力を付加する電磁ソレノイド3は、コアステータ35、ヨーク37を兼ねる円筒状のケース36、可動子としてのプランジャ31、コイル33をモールドする樹脂部32等から構成される。コアステータ35、ケース36、プランジャ31は鉄等の磁性材で構成されている。
ケース36は、有底筒型の所定の厚みを有する中空筒体で、その側面をヨーク37に、その底面をエンドプレート38として機能する構造体で、可動部材としてのスプール20を往復自在に支持して収容するスリーブ10の側端部とかしめることにより、エンドプレート38とスプール20との間にコアステータ35を保持している。
コアステータ35は、プランジャ31を往復自在に移動支持する大径収容部39とプランジャシャフト29を摺動自在に支持する軸受部40を有する小径収容部41からなり、また、大径収容部39と小径収容部41の連結部において大径収容部39にはくびれ部を設け、小径収容部41には着座面34Aを形成して、プランジャ31を十分、かつ強力に吸引できるようプランジャ31と着座面34Aとの間に収容ギャップ部34を設けている。
プランジャ31には一端面とこれに対向する他端面とを連通する呼吸穴31Aが備えられ、同様にコアステータ35には、軸受部40に内装されたプランジャシャフト29との隙間を呼吸穴として兼ねる有限隙間が設けられ、コアステータ35内の収容ギャップ部34と、コアステータ35の端面とスプール20がスリーブ10内に形成する空間部であるドレン室17Aとを連通するよう構成され、プランジャ31の変位に伴う収容ギャップ部34の空気の流動を確保し、安定したプランジャ31の移動を可能としている。
コイル33は樹脂部32によって円筒形状にモールド成形され、コアステータ35およびケース36の間に固定されている。コイル33と電気的に接続されているコネクタ42のターミナル43からコイル33に電流が供給されるとコイル33は励磁し、ケース36、プランジャ31、コアステータ35によって構成された磁気回路に磁束が流れ、コアステータ35の収容ギャップ部34とプランジャ31との間に磁気吸引力が発生する。すると、プランジャ31は図示左方向に吸引され、プランジャシャフト29を押しながら収容ギャップ部34のギャップが零に近づく方向に移動する。移動は収容ギャップ部34の着座面34Aにより規制される。
そこで、この着座面34Aには、プランジャ31が吸引されて当接(衝突)しても、衝突騒音を低減するように、また無隙間でなく磁気的な有限隙間が常に形成されるようにリングプレートを設けたり、クッション膜をコーティングしたり、また、プランジャ31が常に滑動移動が可能なように、その表面をメッキしたり、コーティング処理をしたりしてもよい。
コイル33に電流が供給されることによりプランジャ31に吸引力が発生し、この吸引力がプランジャシャフト29を介してスプール20の推力となり、スプール20は反電磁ソレノイド方向(図示左方向)に移動する。すると、出力制御室15Aにおいて、スプール20の大径ランド部24とスリーブ10の内周面とのシール部のシール長さが減少し、これにより入力ポート14からの作動油の流量は増加する。また、スプール20の大径ランド部22とスリーブ10の内周面との非シール部の非シール長さが増加し、これによりドレンポート18の開口部を狭めるので、ドレンポート18からの排出量は減少して、結果出力ポート15からの作動油の流量が増加するか、あるいは圧力が増加することとなる。
一方、スプール20が電磁ソレノイド方向(図示右方向)に移動すると、スリーブ10の入力ポート14とドレンポート18とスプール20の大径ランド部24、22とのシール長さおよび非シール部長さは上述した挙動の逆となるので、出力ポート15からの流量が減少するか、あるいは圧力が減少することとなる。
電磁弁1は、上記したようにコイル33に通電する電流を変えたり、デューティを制御することで、電磁ソレノイド3の推力をリニアソレノイドの作動となして、例えばECUからの通電のみで所定の圧力特性に調圧できるよう、スプール20を反電磁ソレノイド方向へ移動させ、スプール20に設けられた出力制御室15Aの大径ランド部22、24のシール長さおよび非シール部長さの比率を一義的に決定することで、出力ポート15から流出する作動油の圧力を簡単に確実に調整できるという優れた機構となっている。
しかし、主に出力制御室15Aのシール長さで出力流量や圧力を制御しているものの、他に複数のシール部間に構成される空間部から漏れて各ドレンポート17、18、19から排出し、図示しないオイルタンクにリターンする流量が大量となる場合もある。大量になった場合には、出力制御室15Aを始めとして各空間部もしくは各室にはドレン流量が停滞して背圧を上昇させるため、各ドレンポート17、18、19のポート径を可能な限り大きくして防止するものの、特に弁体部2の軸方向の一端であり、電磁ソレノイド側に隣接するドレン室(本発明のドレン空間部)17Aにおいては、このドレン流量がプランジャシャフト29とその軸受部40との隙間に浸入してプランジャ31を収容する収容ギャップ部34まで到り、不具合を起こすことがある。このため、スプールシャフト21に鍔状邪魔板21Bを設けて、その外径を大きくして空間を仕切ったり、また鍔状邪魔板21Bの取付け位置をドレン室17Aのドレンポート17位置よりも電磁ソレノイド側に位置するように配置することで、積極的にドレンポート17方向に排出を誘導し、軸方向の流出には邪魔をして方向転換させる構成が採用されることがある(図6参照)。
しかし、この鍔状邪魔板21Bは、ドレン流量が比較的大量となる場合は、効果はあるものの、少量となっていわゆる伝達型の漏れとなる場合には、鍔上邪魔板21Bの効果は著しく減少する。よって、本発明では、仕切板5をドレン室17Aの電磁ソレノイド側に新たに取付けている。
仕切板5は、金属もしくは樹脂材料の薄板製になる鍔付きの円筒体であり、その内径面はプランジャシャフト29およびスプールシャフト21の外径を適度な隙間を有して内包する程度の寸法を持ち、またその外径はスリーブ10のドレン室17Aを軸方向に略二分して、スリーブ10の内周面と有効な容積を形成する程度の寸法を持ち、そしてその長さは形成された容積が油溜まり17Bを十分に形成する程度の長さを持って、鍔部5aがスリーブ10とコアステータ35の端面間に挟装され固定されている。
このような構成になる仕切板5は、プランジャシャフト29とコアステータ35に設けられた軸受部40の隙間開口部40Aを遮蔽し、覆うように取付けられるので、仮にドレンポート17から作動油が逆流しても、直接に軸受部40の隙間開口部40Aに飛びかかることなく、仕切板5の外周側に形成される油溜まり17Bに留まって、時間の経過と共に、また、ドレンポート17から排出される。よって、逆流する作動油の収容ギャップ部34への浸入を阻止できる。
実施例1の発明では、仕切板5はプランジャシャフト29およびスプールシャフト21の外径を適度な隙間を有して内包する鍔付きの円筒形状としたが、これに限ることなく図2(a)に示すように、鍔部5aと円筒部5bとの間に円錐部5cを加工して剛性をアップさせる形状であってもよい。プランジャシャフト29の軸受部40の隙間開口部40Aを遮蔽し、覆い被せるような形状であって、その外側に有効な容積を有する油溜まり17Bを形成する形状であれば、例えば図2(b)に示す段部5dを設けた仕切板5の形状であってもよい。図2(b)は、同図(a)に示す鍔部5aと円筒部5bとの間の円錐状加工でなく、二段の円筒状に加工してさらに剛性をアップさせた形状であって、その外側には有効な容積を有する油溜まり17Bを形成する形状である。また、二段に限ることなく、三段以上の複数段に形成されていても一向に構わない。
以上の変形例は、円筒状の仕切板5に鍔部5aを設けてこれをスリーブ10の一端とコアステータ35との間に挟持する構成を示したが、この鍔部5aに限定するのでなく、図3(a)に示すような鍔付き形状でなく二段の円筒状に形成される仕切板5をスリーブ10の内周面に嵌合保持して、隙間開口部40Aを遮蔽し、覆い被せるような形状であって、その外側には有効な容積を有する油溜まり17Bを形成する形状のものでもよい。スリーブ10の内周面に直接嵌合させ保持するので、鍔付き形状を挟持するための取付け溝加工が廃止できるという特徴がある。
また、同様に図3(b)に示すような二層の筒形状を形成し、この二層の筒形状をスリーブ10の内周面に嵌合保持して、隙間開口部40Aを遮蔽し、覆い被せるような形状であって、その外側には有効な容積を有する油溜まり17Bを形成する形状の仕切板5であってもよい。内側と外側に二層の筒形状を形成しているので、その外側に有効な容積が比較的大きくとることが可能となって、より大きな油溜まり17Bを形成できるという特徴がある。
鍔付き形状を廃止する他の変形例として、さらに図3(c)に示す形状の仕切板5がある。これは上記の変形例と同じく嵌合保持の機構を有する仕切板5であるが、上記変形例がスリーブ10の内周面に嵌合させたのに代えて、コアステータ35側に取付穴35Bを設けてこれに嵌合させて組付ける構造の仕切板5であって、隙間開口部40Aを遮蔽し、覆い被せるような形状であって、その外側には有効な容積を有する油溜まり17Bを形成する形状のものでもよい。コアステータ35側に取付けているので、スリーブ10との有効な容積を大きく確保でき、油溜まり17Bに余裕が持てるという特徴がある。
以上より、電磁弁1は、コイル33に通電する電流値を制御することで、電磁ソレノイド3の磁気吸引力によるスプール20への推力を変えて、スプール20を移動させて、入力ポート14とドレンポート17とのシール部長さを変化させることにより、出力ポート15から流出する作動油の圧力を簡単に調整できる。そして、仮にドレン流量が多かったり、また、ドレンポート17からの逆流があったとしても、ドレン室17Aはプランジャシャフト29とその軸受部40を遮蔽するように仕切板5を覆い被せて組付け、その外側に有効な容積をもつ油溜まり17Bを形成して作動油の浸入を阻止しているので、特性低下を起こすことなく迅速な油圧制御が可能である。
〔実施例1の効果〕
本発明では、弁体部2の軸方向の一端側に設けられたドレン空間部であるドレン室17Aに突出したプランジャシャフト29を、内周側で内包し、かつ外周側に容積を有する油溜まり17Bを形成してドレン空間部を仕切る仕切板5を、コアステータ35の他端面に取付けている。
これによれば、仮にドレンポート17から勢いよく逆流する作動油であっても、仕切板5が、突出したプランジャシャフト29の全長を内包し、遮蔽するように覆っており、また仕切板5の外周側に仕切板5で仕切った容積をもつ油溜まり17Bを形成しているので、逆流する作動油は一旦この油溜まり17Bに流れ込むが、適度な容積を有しているので、ここに滞留し、車両姿勢が正常にもどればプランジャシャフト29内に浸入することなく、またドレンポート17に排出される。また、上記ほど勢いはなく、表面を伝って流入する伝達型の逆流の場合であっても、仕切板5による伝達距離が長くなるように形成されているので、仕切板5の開口端まで伝うことなく途中で、例えば油溜まり17Bで作動油の伝達が止まって、時間経過と共に、またドレンポート17から排出され、プランジャシャフト29内に浸入することはない。よって、電磁ソレノイド3内部に作動油が浸入することがないので、プランジャ31は迅速に電磁吸引力に応答し、スプール20も迅速に移動するので出力ポート15から出力される油圧応答性は悪化することはない。
〔実施例2の構成〕
図4は、本発明の実施例2における電磁弁の構成断面図である。
実施例2が実施例1と異なるのは、実施例1では、スリーブ10のドレン室17Aにおいて、プランジャシャフト29とその軸受部40との隙間開口部40Aを遮蔽するように覆っており、外周側とスリーブ10の内周側に有効な容積をもつ油溜まり17Bを形成する別体部品である仕切板5をコアステータ35に取付けて構成しているが、実施例2では、この仕切板5が、コアステータ35の端部からスプール20側の軸方向へプランジャシャフト29に沿って一体的に延長して、空間部であるドレン室17Aを仕切り、有効な容積を有するように構成したことを特徴としている。
主な違いは、この仕切板5がコアステータ35と一体か、別体構成かの違いであって、他の構造、構成は全く異なるところはない。
〔実施例2の効果〕
仕切板5がコアステータ35と一体に構成されているので、部品点数を増やすことなく、また仕切板5の取付けのための加工が不要となって、簡単に生産性、および信頼性の向上につなげることができる。また、逆流に対しては、実施例1同様、油圧応答性を確保できる。
〔実施例3の構成〕
図5は、本発明の実施例3における電磁弁の構成断面図である。
実施例3が実施例1と異なるのは、実施例1では、スリーブ10のドレン室17Aにおいて、プランジャシャフト29とその軸受部40との隙間開口部40Aを遮蔽するように覆っており、外周側とスリーブ10の内周側に有効な容積をもつ油溜まり17Bを形成する仕切板5をコアステータ35に取付けて構成しているが、実施例3では、この仕切板5が空間部を仕切る位置を、プランジャシャフト29に沿ってドレンポート17より弁体部2側に延設したことを特徴としている。主な違いは、この仕切板5の長さがドレンポート17位置を越えるか、超えないかの違いであって、他の構造、構成は全く異なるところはない。
〔実施例3の効果〕
仕切板5の長さがドレンポート17の位置を越えて弁体部2方向に突き出しているため、仮にドレンポート17から勢いよく、プランジャシャフト29の左端側に向かって流入する最悪の突入型の逆流であっても、仕切板5は突出したプランジャシャフト29の全長を適度な隙間を有して内包し、ドレンポート17位置より突出した距離を遮蔽するように覆っており、また仕切板5の外周側に仕切板5で仕切った容積をもつ油溜まり17Bを形成しているので、逆流作動油は仕切板5の外周面に衝突することはあっても、さらに弁体部2の方向に流れの向きを転じて仕切板5の左端部に廻り込み浸入をすることなく、この油溜まり17Bに溜まる。この油溜まり17Bは適度な容積を有しているので、ここに一時滞留し、車両姿勢が正常にもどれば、またドレンポート17に排出される。よって、実施例1と同様な効果を有するが、流量が多く勢いがあって、しかも逆流方向が最悪の場合を含めて、より確実性の高い浸入阻止効果を発揮することができる。
〔実施例4の構成〕
図6は、本発明の実施例4における電磁弁の構成断面図である。
実施例4が実施例1と異なるのは、実施例1では、スプールシャフト21にドレン室17Aのオーバフロー防止用の鍔状邪魔板21Bを取り付けない通常の電磁弁1について、スリーブ10のドレン室17Aにおいて、プランジャシャフト29とその軸受部40との隙間開口部40Aを遮蔽するように覆っており、外周側とスリーブ10の内周側に有効な容積をもつ油溜まり17Bを形成する別体部品である仕切板5をコアステータ35に取付けて構成しているが、実施例4では、すでにスプールシャフト21にドレン室17Aのオーバフロー防止用の鍔状邪魔板21Bを取り付けた電磁弁1について、鍔状邪魔板21Bの外径よりも径小の内径の開口部を有する仕切板5を、コアステータ35の端面に取付けたことを特徴としている。
この仕切板5の構造は、プランジャシャフト29とその軸受部40との隙間開口部40Aを遮蔽するように覆っており、外周側とスリーブ10の内周側に有効な容積をもつ油溜まり17Bを形成する別体部品であり、構造は実施例1と全く変わるところはないが、すでに逆流の上流側に、逆流についても防止効果のある鍔状邪魔板21Bが用意されているので、この鍔状邪魔板21Bで例えば多量の勢いのある逆流があっても、下流への逆流を防止することが可能である。しかし、鍔状邪魔板21Bの外径の大きさ次第ではこの鍔状邪魔板21Bを乗越えてドレン空間部であるドレン室17Aに浸入する場合もあり、また、鍔状邪魔板21Bの外径寸法にかかわらず、ドレンポート17からこのドレン室17Aに内面を伝ってくる伝達型の逆流には、鍔状邪魔板21Bのみでは不十分であり、このドレン室17Aに取付けた仕切板5が浸入阻止効果を発揮する。このとき、鍔状邪魔板21Bの外径よりも径小の内径の開口部を有する仕切板5としているので、鍔状邪魔板21Bを超えて逆流する作動油は、その鍔状邪魔板21Bの外径よりも小径な仕切板5の開放他端面に到達することなく、その周囲に形成される容積である油溜まり17Bに流れ着き、そこに滞留することとなり、時間の経過と共に、またドレンポート17から排出される。
〔実施例4の効果〕
これにより、鍔状邪魔板21Bの位置より弁体部2側に位置するドレンポート17から仮に、勢いよく流入する突入型の逆流があっても、まずこの鍔状邪魔板21Bで、プランジャシャフト29の突出しているドレン室17Aへの浸入は妨げられるものの、鍔状邪魔板21Bの外径の大きさ次第ではこの鍔状邪魔板21Bを乗越えてドレン室17Aに浸入する場合もあり、また、鍔状邪魔板21Bの外径寸法にかかわらず、ドレンポート17からこのドレン室17Aの空間に内面を伝ってくる伝達型の逆流には、鍔状邪魔板21Bのみでは不十分であり、この空間部に取付けた仕切板5が浸入防止効果を発揮する。仕切板5は実施例1と同様に構成されているので、実施例1と同様な効果をもつが、阻止がもっぱら伝達型の浸入となるので、鍔状邪魔板21Bの外径より仕切板5の内径が径小であれば、衝突型の浸入を防ぎながら、仕切板5の外周部に容積を有する油溜まり17Bが形成でき、いずれの場合の浸入をも防ぐことが可能となる。
電磁弁の構成断面図である(実施例1)。 (a)、(b)は電磁弁の構成断面図である(実施例1の変形例)。 (a)、(b)、(c)は電磁弁の構成断面図である(実施例1の変形例)。 電磁弁の構成断面図である(実施例2)。 電磁弁の構成断面図である(実施例3)。 電磁弁の構成断面図である(実施例4)。 電磁弁の構成断面図である(従来例)。
符号の説明
1 電磁弁
2 弁体部
3 電磁ソレノイド
5 仕切板
10 スリーブ
14 入力ポート
15 出力ポート
15A 出力制御室
16 フィードバックポート
16A フィードバック室
17 ドレンポート
17A ドレン室(ドレン空間部)
17B 油溜まり
18 制御室ドレンポート
19 ばね室ドレンポート
20 スプール
21 スプールシャフト(段差部)
21B 鍔状邪魔板
22、24 大径ランド部
23、25 段差部
26 小径ランド部
29 プランジャシャフト
31 プランジャ
34 収容ギャップ部
35 コアステータ
36 ケース
40 軸受部
40A 隙間開口部

Claims (4)

  1. 複数のポートを備えたスリーブと、
    該スリーブ内を往復自在に移動する複数の異径の段差を備えたスプールと、
    前記異径の段差と前記スリーブの内周面とのシール部間に空間部を設け、
    該空間部が前記ポートと連通もしくは遮断する弁体部を構成し、
    前記弁体部の一端に設けられ、前記スプールを駆動する電磁ソレノイドを備え、
    前記電磁ソレノイドのプランジャとコアステータとに生じる電磁吸引力を、前記コアステータに隙間を有して軸受されるプランジャシャフトを介して前記スプールに作用させて推力となし、
    前記スプールが移動し、前記スプールの大径ランド部と前記スリーブの内周面とのシール長さを変えることで、作動油の入力ポートから出力ポートへの供給流量、および、該出力ポートからドレンポートへの流出流量を変えて作動油の圧力を制御し、
    油圧制御装置のような被取付装置の外部に配置され、気中にて使用する電磁弁であって、
    前記弁体部の一端側に設けられた前記電磁ソレノイドの前記コアステータ端面と前記弁体部の一端側の前記スプールの段差部との間に形成される空間をドレン空間部となし、
    前記スリーブに備えた前記ドレンポートと連通させ、
    前記ドレン空間部に突出して前記推力を伝える前記プランジャシャフトを、内周側で内包し、かつ外周側に容積を有する油溜まりを形成して前記ドレン空間部を仕切る仕切板を、
    前記コアステータの端面に取付けたことを特徴とする電磁弁。
  2. 請求項1に記載の電磁弁において、
    前記仕切板は、前記コアステータが前記スプール側軸方向へ前記プランジャシャフトに沿って一体的に延長して、前記ドレン空間部を仕切り、容積を有することを特徴とする電磁弁。
  3. 請求項1または2に記載の電磁弁において、
    前記仕切板の前記ドレン空間部を仕切る位置を、前記プランジャシャフトに沿って前記ドレンポートより前記弁体部側に設けたことを特徴とする電磁弁。
  4. 複数のポートを備えたスリーブと、
    該スリーブ内を往復自在に移動する複数の異径の段差を備えたスプールと、
    前記異径の段差と前記スリーブの内周面とのシール部間に空間部を設け、
    該空間部が前記ポートと連通もしくは遮断する弁体部を構成し、
    前記弁体部の一端に設けられて、前記スプールを駆動する電磁ソレノイドを備え、
    前記電磁ソレノイドのプランジャとコアステータとに生じる電磁吸引力を、前記コアステータに隙間を有して軸受されるプランジャシャフトを介して前記スプールに作用させて推力となし、
    前記スプールが移動し、前記スプールの大径ランド部と前記スリーブの内周面とのシール長さあるいは非シール長さを変えることで、作動油の入力ポートから出力ポートへの供給流量、および、該出力ポートからドレンポートへの流出流量を変えて作動油の圧力を制御し、
    油圧制御装置のような被取付装置の外部に配置され、気中にて使用する電磁弁であって、
    前記弁体部の一端側の前記ドレンポートに排出する作動油の一部が、
    前記弁体部の一端側の前記スプールの段差部を伝って、前記電磁ソレノイド内に浸入することを防止するために、前記スプールの段差部の一端側に鍔状邪魔板を設けた電磁弁において、
    前記ドレンポートと連通し、前記コアステータ端面と前記弁体部の一端側の前記スプールの段差部との間に形成される空間をドレン空間部となし、
    前記ドレン空間部に突出して前記推力を伝える前記プランジャシャフトを、
    内周側で内包し、かつ外周側に容積を有する油溜まりを形成して前記ドレン空間部を仕切る仕切板は、
    前記鍔状邪魔板の外径よりも径小の内径の開口部を有することを特徴とする電磁弁。
JP2005303030A 2005-10-18 2005-10-18 電磁弁 Pending JP2007113606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005303030A JP2007113606A (ja) 2005-10-18 2005-10-18 電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005303030A JP2007113606A (ja) 2005-10-18 2005-10-18 電磁弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007113606A true JP2007113606A (ja) 2007-05-10

Family

ID=38095991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005303030A Pending JP2007113606A (ja) 2005-10-18 2005-10-18 電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007113606A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101486141B1 (ko) 2013-06-03 2015-01-23 주식회사 현대케피코 솔레노이드밸브

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01100975U (ja) * 1987-12-25 1989-07-06
JP2003329164A (ja) * 2002-03-05 2003-11-19 Denso Corp ソレノイドバルブ
JP2004144230A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Denso Corp ソレノイドバルブ
JP2005214236A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Denso Corp 電磁弁
JP2005233213A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Denso Corp 電磁弁

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01100975U (ja) * 1987-12-25 1989-07-06
JP2003329164A (ja) * 2002-03-05 2003-11-19 Denso Corp ソレノイドバルブ
JP2004144230A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Denso Corp ソレノイドバルブ
JP2005214236A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Denso Corp 電磁弁
JP2005233213A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Denso Corp 電磁弁

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101486141B1 (ko) 2013-06-03 2015-01-23 주식회사 현대케피코 솔레노이드밸브

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6328461B2 (ja) ソレノイド
US20130020514A1 (en) Normally closed solenoid valve
US20090026399A1 (en) Solenoid valve
JP6319569B2 (ja) 液圧制御装置
JP2005024077A (ja) 電磁弁
US20090000677A1 (en) Oil pressure control device having a damper for suppressing pressure dither
JP4089588B2 (ja) 電磁弁
JP6115434B2 (ja) 電磁弁
JP2003269641A (ja) 電磁弁装置
JPH1081219A (ja) 液圧ブレーキ装置における液圧制御弁装置
US20160116004A1 (en) Fluid control device
JP2015218883A5 (ja)
JP4211354B2 (ja) ソレノイドバルブ
JP3784797B2 (ja) 油圧制御弁のダンパ装置
US20030136931A1 (en) Solenoid
JP4218577B2 (ja) 電磁弁
US20120244014A1 (en) Electromagnetic pump
JPH11210919A (ja) スプール弁型油圧制御弁
JP5325781B2 (ja) ソレノイドバルブ
JP2006046640A (ja) 電磁弁
JP2002310322A (ja) 電磁弁装置
JP2002181222A (ja) 電磁弁装置およびその製造方法
US20150137014A1 (en) Solenoid valve
JP2009002444A (ja) 電動スプール弁
JP2002243057A (ja) 電磁弁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071102

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100119

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100525