JP2007112548A - 鋼矢板吊り治具 - Google Patents

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昭 飯塚
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Abstract

【課題】門形支持フレームの左右一対の縦材のフック部材を鋼矢板セクション部に引っ掛けて鋼矢板を吊り上げる吊り治具において、フック部材を簡単な機構で進退移動でき、フック部材を確実に引き込むことができ、重い鋼矢板を支持するフック部材の突出支持状態を容易に保持でき、安全な吊り上げ・移動・吊り降ろし作業を可能とする。
【解決手段】フック部材2を略L字状として幅広の略三角形状の上部外側部分に連結アーム4を接続して直接フック部材2を内外方向に傾動できるようにし、左右一対の回転板3、3を連結シャフト5で連結し、回転板6の回転・連結シャフト5の水平移動で左右一対の回転板が同期して回転するようにし、比較的簡単な機構により確実にフック部材2を作動できるようにする。フック部材2の先端爪部の上面には係止突起を設け、あるいはフック部材2を固定する楔部材を設け、フック部材2の突出支持状態が保持されるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、段積みされた鋼矢板を吊り上げ、移動し、吊り降ろしする作業に用いられる鋼矢板吊り治具に関するものである。
土木建築現場などで使用される鋼矢板の吊り上げ・移動・吊り降ろし作業には、従来から玉掛け法が用いられてきたが、鋼矢板は重くて長いため常に危険が伴い、また鋼矢板は断面が丸みを帯びているため、玉掛けロープが滑り易く、危険で面倒な作業となっていた。
このような玉掛け法の問題を解消するものとして、鋼矢板の吊り上げ具が考えられており、例えば特許文献1に記載されている発明がある。この発明は、鋼矢板の吊り上げ具であり、天井枠体と4本の角筒形状の脚体から支持フレームを形成し、脚体の下部に上部を軸着したJ字状のフック体を設け、脚体の上部には回転軸を介して回転自在のクランク体を設け、クランク体とフック体は連結ロッド・連結片を介して連結し、左右一対のクランク体をスプロケットと無端チェーン等による回動機構で同期して回動させ、連結片に設けたコロ体が脚体に設けたカム板にせり上がることによりフック体のフック部が内側に突出し、左右一対のフック体で鋼矢板の耳部を挟持するものである。
特開平11−292457号公報
前述した従来の吊り上げ具では、フック体の作動に連結ロッド・連結片・コロ体・カム板を用い、同期回動機構にスプロケット・無端チェーン等を用いているため、構造が比較的複雑なものとなり、またカム板とコロ体との間などに泥等が詰まった場合には、フック体を引き込むことができなくなる、同期回動機構に無端チェーンを用いた場合には、無端チェーンが伸びないようにターンバックルを調整する必要がある、などの課題がある。
本発明は、上記のような課題を解消すべくなされたものであり、門形の支持フレームの左右一対の縦材の下部から内側に向かって突出するフック部材を鋼矢板のセクション部に引っ掛けて鋼矢板を吊り上げる鋼矢板吊り治具において、フック部材を比較的簡単な機構により鋼矢板に対して進退移動させることができ、またフック部材を確実に引き込むことができ、さらに重い鋼矢板を支持するフック部材の突出支持状態を容易に保持することができ、安全な吊り上げ・移動・吊り降ろし作業が可能な鋼矢板吊り治具を提供することを目的とする。
本発明の請求項1の発明は、積み重ねられた鋼矢板を正面視形状が門形の支持フレームの左右一対の縦材で鋼矢板幅方向の左右両側から挟み、前記縦材の下部から内側に向かって突出するフック部材を鋼矢板のセクション部に引っ掛けて鋼矢板を吊り上げる鋼矢板吊り治具であり、フック部材を側面視が略三角形状の基板部とこの基板部の下部から一体的に突出する先端爪部とから略L字状に形成し、フック部材が内外方向に傾動するように基板部の上部を縦材に軸着し、縦材の上部には水平軸を介して回転板を回転自在に設け、この回転板とフック部材の基板部とを連結アームで連結し、左右一対の回転板を連結シャフトで連結し、この連結シャフトを左右に水平移動させることにより、左右一対の回転板が同期して回転し、連結アームを介して左右一対のフック部材が同期して傾動し、左右一対の先端爪部が鋼矢板に向かって突出し、かつ、鋼矢板から離れる方向に退避するように構成されていることを特徴とする鋼矢板吊り治具である。
本発明は、図1に示すように、フック部材を略L字状として幅広の略三角形状の上部外側部分に連結アームを接続して直接フック部材を内外方向に傾動できるようにし、フック部材を比較的簡単な機構により鋼矢板に対して進退作動させることができ、また泥等が詰まってフック部材を引き込むことができない等の不具合を無くし、フック部材を確実に引き込むことができるようにしたものである。さらに、回転板と連結アームとによりクランク機構が構成されており、左右一対の回転板を連結シャフトで連結し、連結シャフトの水平移動で左右一対の回転板が同期して回転するようにし、比較的簡単な機構により確実にフック部材を作動できるようにしたものである。また、連結シャフトと左右一対の縦材の上部をつなぐ横材とを、連結シャフトを下へ引っ張る引張コイルばね等で連結し、この引張力で連結シャフトが水平移動のストロークエンドで位置決めされ、フック部材が突出支持位置と退避位置で位置決めされるようにしている。
支持フレームは、図1に示すように、例えば4本の角鋼管等の縦材を横材で連結して正面視が門形で側面視・平面視が長方形に形成され、鋼矢板長手方向の両端部にそれぞれ、左右一対のフック部材・連結アーム・回転板と一本の連結シャフトが配置される。鋼矢板長手方向に一対の連結シャフトが一本の同期回転シャフトにより連結され、同期回転シャフトの端部は回転板を介して連結シャフトの中央部に取り付けられ、同期回転シャフトをコ字状ハンドル等で所定角度だけ回転させることにより、一対の連結シャフトが同期して水平移動するように構成されている。
本発明の請求項2の発明は、請求項1に記載の鋼矢板吊り治具において、フック部材の先端爪部の上面には、鋼矢板のセクション部の先端をその内側において係止する係止突起が設けられ、鋼矢板の重量によりフック部材の突出支持状態が保持されるように構成されていることを特徴とする鋼矢板吊り治具である。
図3に示すように、鋼矢板のセクション部(継手部)の先端内側が係止突起に当接して係止され、係止突起に鋼矢板の重量により内側に向かう力が作用し、この力によりフック部材の突出支持状態が保持され、断積みされた鋼矢板の重量で左右一対のフック部材が互いに離れる方向に開くのが防止され、吊り上げ・移動・吊り降ろし作業を安全に行うことができる。
本発明の請求項3の発明は、請求項1に記載の鋼矢板吊り治具において、支持フレームの縦材の下部には、フック部材の外側に位置する突起部材が設けられ、連結アームの下部には、連結アームの下降により前記突起部材とフック部材の固定部との間に挿入される楔部材が設けられ、フック部材の突出支持状態が保持されるように構成されていることを特徴とする鋼矢板吊り治具である。
図6に示すように、フック部材は2枚の板材を縦のスペーサー等(固定部)により連結して構成されており、連結アームの下降によりフック部材が突出移動すると共に、突起部材と固定部との間に楔部材が挿入され、フック部材が楔部材で固定されることでフック部材の突出支持状態が保持され、断積みされた鋼矢板の重量で左右一対のフック部材が互いに離れる方向に開くのが防止され、吊り上げ・移動・吊り降ろし作業を安全に行うことができる。楔部材は、連結アームの下端に軸着したものと、連結アームの内側に配置した取付アームの下端に軸着したものの2つを用い、連結アームに連動して楔部材が容易に下降挿入・上昇退避できるようにしている。
本発明は、以上のような構成からなるので、次のような効果が得られる。
(1)鋼矢板吊り治具において、フック部材を略L字状として幅広の略三角形状の上部外側部分に連結アームを接続して直接フック部材を内外方向に傾動できるようにしたため、フック部材を比較的簡単な機構により鋼矢板に対して進退作動させることができ、また泥等が詰まってフック部材を引き込むことができない等の不具合を無くし、フック部材を確実に引き込むことができ、比較的低コストで、作動不良が無く、安全な鋼矢板吊り治具が得られる。
(2)左右一対の回転板を連結シャフトで連結し、この連結シャフトの水平移動で左右一対の回転板が同期して回転するようにしているため、比較的簡単な機構により確実にフック部材を作動させることができ、さらに低コストで、作動不良が無く、安全な鋼矢板吊り治具が得られる。
(3) フック部材の先端爪部の上面に、鋼矢板のセクション部の先端をその内側において係止する係止突起を設け、あるいは連結アームに連動して突起部材とフック部材の固定部との間に挿入される楔部材を設けることにより、フック部材の回転を防止し、重い鋼矢板を支持するフック部材の突出支持状態を容易に保持することができ、さらに安全な吊り上げ・移動・吊り降ろし作業が可能となる。
以下、本発明を図示する一実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の鋼矢板吊り治具の一例の全体を示す正面図・平面図・側面図である。図2は、本発明の鋼矢板吊り治具の基本構造であり、吊り上げ前の状態と吊り上げ時の状態を示す正面図である。図3、図4は、本発明の鋼矢板吊り治具のフック部材の突出支持状態を保持する先端突起を設けた場合の詳細構造を示す鉛直断面図・水平断面図、水平断面図・鉛直断面図である。図5は、本発明で用いる中央部の回転板の変形例を示す平面図と正面図である。図6は、本発明の鋼矢板吊り治具のフック部材の突出支持状態を保持する楔部材を設けた場合の詳細構造を示す正面図、平面図・側面図である。
図1(a)に示すように、本発明の鋼矢板吊り治具は、主として、正面視形状が門形の支持フレーム1と、支持フレーム1の下部に設けられる左右一対のフック部材2、2と、支持フレーム1の上部に設けられる左右一対の回転板3、3と、支持フレーム1の縦材内に設けられる左右一対の連結アーム4、4と、支持フレーム1の上部横材内に設けられる連結シャフト5と、中央の回転板6とから構成されている。中央の回転板6を回転させると、連結シャフト5が左右に水平移動され、それに連動して、左右一対の回転板3、3が同期して回転し、連結アーム4を介して左右一対のフック部材2、2が同期して傾動し、左右一対のフック部材2、2の先端爪部が支持フレーム1内の鋼矢板に向かって突出し、かつ、鋼矢板から離れる方向に退避するように構成されている。
支持フレーム1は、図1(a)〜(c)に示すように、角鋼管からなる縦材10を鋼矢板を幅方向の左右両側から挟むように左右一対で配置し、上部同士を溝形鋼等の横材11で連結して門形とし、この門形フレームを鋼矢板の長手方向に所定の距離をおいて配置して上下の溝形鋼等の横材12で連結し、正面視形状が門形で平面視及び側面視形状が長方形のフレームとされ、多数枚積み重ねられた鋼矢板を上から挟み込んで吊り上げることができるようにされている(図2参照)。なお、上下一対及び上部で左右一対の横材12、12は、縦材や斜材で補強されている。
図1に示すように、合計4本の縦材10の上部には、吊り具13が設けられ、この各吊り具13に取り付けたチェーン等を天井クレーン等のフックに引っ掛けることにより、支持フレーム1を吊り上げ、移動させ、吊り降ろすことができる。各縦材(角鋼管)10内には、フック部材2・回転板3・連結アーム4が配置されており、左右一対(鋼矢板幅方向に一対)のフック部材2等が一本の連結シャフト5で同期して作動し、前後一対(鋼矢板長手方向に一対)の連結シャフト5、5が同期回転シャフト14と回転板6(後述)により同期して作動(水平移動)される。
同期回転シャフト14は、支持フレーム1の上部における左右一対の横材12、12間の中央に横材12と平行に配置されている。この同期回転シャフト14の中央部には、コ字状のハンドル15が取り付けられており、このハンドル15を左右方向に所定角度だけ傾動させることで、同期回転シャフト14を所定角度回転させることにより、中央の回転板6が回転し、それに連動して前後一対の連結シャフト5が左右方向に所定量だけ水平移動する(図2参照)。
フック部材2は、図2、図3に示すように、側面視が略三角形状の基板部20とこの基板部20の下部から一体的に突出する先端爪部21とから側面視が略L字状に形成されている。このフック部材2の基板部20は縦材(角鋼管)10の下部内に配置されており、基板部20の上部における内側頂点部が水平配置のボルト22で縦材10に軸着され、外側頂点部に連結アーム4の下端が水平配置のボルト23で軸着されている。
連結アーム4の上下方向の移動で、フック部材2が内側頂点部を中心に内外方向に傾動し、先端爪部21が縦材10の内側側板の開口を通って鋼矢板側の内部に突出し、鋼矢板SPのセクション部(継手部)Sを先端爪部21の上面で支持することができ、かつ、先端爪部21が鋼矢板SPから離れる方向に退避し、縦材10内に収納されるように構成されている。
フック部材2は、図3(b)に示すように、2枚の板2a、2aを縦のスペーサー24により連結して構成され、2枚の板2a、2aの間に連結アーム4の下端が配置される。図3(a)に示すように、連結アーム4の上端は回転板3にボルト30で軸着され、回転板3と連結アーム4によりクランク機構が構成され、回転板3の所定角度の回転により連結アーム4が上下方向に移動する。
回転板(回転コマ)3は、図4(a)に示すように、2枚の円板3a、3aを2本の連結ピン31で連結して構成され、中心を水平に貫通するボルト32により縦材10に取り付けられ、ボルト32を回転中心軸として回転自在に支持されている。なお、回転板3の両側にはスペーサー33、33が設けられており、縦材10内で水平方向の位置決めがなされている。
図4(b)に示すように、2枚の円板3a、3aの間の下部中央に連結アーム4の上端が配置され、上部左側にフラットバーからなる連結シャフト5の端部が配置され、ボルト34で軸着される。連結シャフト5が図の右側に水平移動し、それに連動して、連結アーム4が引き上げられ、左側に移動すると、連結アーム4が押し下げられるように構成されている。
図3(a)に示すように、連結シャフト5には、左右一対の引張コイルばね7、7が設けられており、この引張コイルばね7により、連結シャフト5の水平移動のストロークエンドでの位置決め、即ちフック部材2の突出支持位置と退避位置の位置決めを行う。引張コイルばね7の基部は横材11に取り付けられ、水平移動に伴い上下動する連結シャフト5を下方に引っ張っており、ストロークエンドで下降した連結シャフト5を斜めの引張コイルばね7で下方に引っ張ることで位置決め固定がなされる。
図4に示すように、連結シャフト5を水平移動させる同期回転シャフト14の両端に設けられる中央位置の回転板(回転コマ)6は、左右端位置のクランク機構の回転板3と同様の構成であり、ボルト34で連結シャフト5に軸着される。同期回転シャフト14が所定角度回転すると、回転板6が所定角度回転し、回転板6とボルト34で連結されている連結シャフト5が左右方向に所定量だけ水平移動し、回転板6と回転板3は同じ方向に所定角度だけ回転することになる。
この中央位置の回転板6においては、2枚の円板6a、6aを連結する2本の連結ピン31に代えて、図5に示すようなコ字状の連結部材60を用いて連結するようにしてもよい。この連結部材60を用いれば、連結シャフト5の中央部をストロークエンドにおいてコ字状の連結部材60で挟持することができ、連結シャフト5の横振れを防止することができる。なお、図4(b)に示すように、連結シャフト5の中央部下部にはストロークエンドで連結ピン31や連結部材60が当らないように切欠きが設けられている。また、図3(a)に示すように、連結シャフト5の右側の端部にも同様の切欠きが設けられている。
以上のような構成において、図2に示すように、左右一対のフック部材2、2で鋼矢板SPのセクション部Sを支持するが、鋼矢板SPの重みで左右一対のフック部材2,2が互いに遠ざかる方向に開かないようにするため、図3に示すように、フック部材2の先端爪部21の上面に係止突起部材80が設けられている。この係止突起部材80は基板部80aと係止突起80bからなる。基板部80aは先端爪部21の上面に固定され、鋼矢板SPのセクション部Sが載置される。係止突起80bは基板部80aの内側から一体的に立上り、鋼矢板SPのセクション部Sの先端をその内側において係止する。この係止突起80bに鋼矢板の重量により内側に向かう力が作用し、この力によりフック部材2の突出支持状態が保持される。
鋼矢板には寸法誤差があるため、係止突起部材80では、フック部材2の固定保持が十分に働かない場合がある。図6は、鋼矢板の寸法誤差に対応することができるフック部材2の固定保持手段であり、突起部材90と2枚のフック部材2のスペーサー24との間に、楔部材91、92を挿入して、フック部材2を楔部材で固定することでフック部材2の突出支持状態を保持するものである。
突起部材90は縦材10の外側の側板の内面に取り付け、この突起部材90の上部には内側に向かって下り勾配で傾斜する傾斜面90aが形成され、突出状態のフック部材2のスペーサー24との間に楔空間が形成されるようにしている。楔部材91は連結アーム4の下端に内外方向に傾動可能に軸着されている。楔部材92は取付アーム93の下端に軸着され、取付アーム93は連結アーム4の下部の内側に配置され、連結アーム4に取り付けた取付片94に取付アーム93の上部が回動可能に軸着されている。
連結アーム4が下降すると、フック部材2が内側に突出傾動すると共に、楔部材91、92が下降し、突起部材90の傾斜面90aと垂直のスペーサー24との間の空間内に挿入され、フック部材2が固定される。連結アーム4が上昇すると、楔部材91、92が上昇退避し、フック部材2は縦材10内に収納することができる。なお、突起部材90、楔部材91、92は、図6(b)に示すように、間隔をおいて平行な2枚の板材からなり、間に連結アーム4等を配置できるようにしている。
以上のような構成において、図2(a)に示すように、ハンドル15を右側に倒せば、回転板6が回転し、それに連動して、連結シャフト5が右側に水平移動することにより、回転板3を介して連結アーム4が引き上げられ、フック部材2が縦材10に退避収納され、段積みされた鋼矢板SPに対して吊り治具を上から挟むようにセットすることができる。図2(b)に示すように、ハンドル15を左側に倒せば、回転板6が回転し、それに連動して、連結シャフト5が左側に水平移動することにより、回転板3を介して連結アーム4が押し下げられ、フック部材2が縦材10内から内側に突出し、鋼矢板のセクション部Sを先端爪部21で支持することができる。図3の係止突起部材80あるいは図6の楔部材91、92により、フック部材2の突出支持状態が保持される。
図2(b)の状態から吊り治具をクレーン等で吊り上げることにより、段積みされた鋼矢板SPが左右一対のフック部材2により吊り上げられる。吊り治具を移動させ、所定の位置で吊り降ろす。地上に吊り降ろした後、前述と逆の操作を行うことにより、フック部材2が縦材10に退避収納され、段積みされた鋼矢板から引き上げて離脱させることができる。
なお、本吊り治具にチェーンを介して吊り金具を別に取り付けておけば、この吊り金具を鋼矢板の長手方向の端部に引っ掛けて引き上げることにより、段積みされた鋼矢板から所要枚数の鋼矢板をピックアップして、その引き上げた空間にかいもの(ばた角等)を挿入して、上部の所定の板数を吊り治具を用いてクレーン等で吊り上げることにより、必要板数を搬出することができる。
本発明の鋼矢板吊り治具の一例の全体を示す、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 本発明の鋼矢板吊り治具の基本構造を示す正面図であり、(a)は吊り上げ前の状態、(b)は吊り上げ時の状態を示す正面図である。 本発明の鋼矢板吊り治具のフック部材の突出支持状態を保持する先端突起を設けた場合の詳細構造を示す、(a)は鉛直断面図、(b)は水平断面図である。 図3(a)の上部の詳細を示す、(a)は水平断面図、(b)は鉛直断面図である。 本発明で用いる中央部の回転板の変形例を示す平面図と正面図である。 本発明の鋼矢板吊り治具のフック部材の突出支持状態を保持する楔部材を設けた場合の詳細構造を示す正面図、平面図・側面図である。
符号の説明
1…支持フレーム
2…フック部材
3…回転板
4…連結アーム
5…連結シャフト
6…回転板
7…引張コイルばね
10…縦材
11…横材
12…横材
13…吊り具
14…同期回転シャフト
15…ハンドル
20…基板部
21…先端爪部
22…ボルト
23…ボルト
24…スペーサー
30…ボルト
31…連結ピン
32…ボルト
33…スペーサー
34…ボルト
60…連結部材
80…係止突起部材
90…突起部材
91…楔部材
92…楔部材
93…取付アーム
94…取付片

Claims (3)

  1. 積み重ねられた鋼矢板を正面視形状が門形の支持フレームの左右一対の縦材で鋼矢板幅方向の左右両側から挟み、前記縦材の下部から内側に向かって突出するフック部材を鋼矢板のセクション部に引っ掛けて鋼矢板を吊り上げる鋼矢板吊り治具であり、
    フック部材を側面視が略三角形状の基板部とこの基板部の下部から一体的に突出する先端爪部とから略L字状に形成し、フック部材が内外方向に傾動するように基板部の上部を縦材に軸着し、縦材の上部には水平軸を介して回転板を回転自在に設け、この回転板とフック部材の基板部とを連結アームで連結し、左右一対の回転板を連結シャフトで連結し、この連結シャフトを左右に水平移動させることにより、左右一対の回転板が同期して回転し、連結アームを介して左右一対のフック部材が同期して傾動し、左右一対の先端爪部が鋼矢板に向かって突出し、かつ、鋼矢板から離れる方向に退避するように構成されていることを特徴とする鋼矢板吊り治具。
  2. 請求項1に記載の鋼矢板吊り治具において、フック部材の先端爪部の上面には、鋼矢板のセクション部の先端をその内側において係止する係止突起が設けられ、鋼矢板の重量によりフック部材の突出支持状態が保持されるように構成されていることを特徴とする鋼矢板吊り治具。
  3. 請求項1に記載の鋼矢板吊り治具において、支持フレームの縦材の下部には、フック部材の外側に位置する突起部材が設けられ、連結アームの下部には、連結アームの下降により前記突起部材とフック部材の固定部との間に挿入される楔部材が設けられ、フック部材の突出支持状態が保持されるように構成されていることを特徴とする鋼矢板吊り治具。
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