JP2007111614A - 道路トンネル用電気集塵設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気集塵機の小型化を図ったり電気集塵機の配置を工夫したりしてトンネル内の上部空間に設置するとともに、清浄化した空気を低速度で車道部へ吹き出させ、視環境改善の効果を大幅に向上でき、トンネル口径の拡大化も不要で土木費用の削減が可能な道路トンネル用電気集塵設備を提供する。
【解決手段】 道路トンネルT内の上部空間Xに電気集塵機2を、空気の流れが長手方向に直交する方向になるように、天井に固設した走行レール3からチェーンブロック4を介して吊持して設置し、道路トンネルT内の排気を上部より吸い込んで電気集塵機2にて清浄化し、この清浄な空気を送気ダクト7にて導いて下方の車道部14へ送気口7bから吹き出させるようにしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に自動車道路の視環境を改善するための道路トンネル用電気集塵設備に関し、詳しくは、道路トンネルの上部空間に設置される電気集塵機により車道空間の汚れた空気を吸い込んで清浄化し、車道空間に吹き出して循環させることにより視環境(視界)を改善するための道路トンネル用電気集塵設備に関する。
この種の電気集塵設備の先行技術として、車道空間の上部を天井板で仕切って集塵室を形成し、この集塵室内に電気集塵機と送風機とを設置したものが提案されている(例えば特許文献1−1参照)。この電気集塵設備では、自動車道トンネルの長手方向に沿って集塵室の一端の空気吸引口から取り込んだ汚染空気が電気集塵機で清浄化され、他端の送風機にて車道空間に戻される。なお、図7・図8は従来の一般的な電気集塵設備31を示すもので、自動車道トンネルTの上部空間Xを天井板32で仕切って集塵室33とし、このトンネルTで要求される集塵処理風量が114m3/sであることから、集塵室33内において上流側から下流側にかけて3台の縦流式電気集塵機(28m3/s・7.5m3/s・7.5m3/s)34・35を2組、1台の縦流式電気集塵機(28m3/s)34を1組および3台の送風機(43m3/s×3)36をそれぞれ長手方向に所定の間隔をあけて縦向きに設置し、また各集塵機34・35の前方の天状板32に吸込口37を設け、各吸込口37から電気集塵機34・35内に吸い込んだ排気や粉塵を含む汚れた空気を清浄化して送風機36の下流側へ自動車道トンネルの上部から吹き出させている。このときの清浄化空気の風速は、送風機36の口径(内径)が1.25m、送風機36のファン部開口面積が1.23m2であるから、約35m/sと台風並みの非常に高速になる。
電気集塵設備の他の先行技術として、自動車道トンネルの側壁部に両端が開口するバイパストンネルを設け、このバイパストンネルを集塵室とし、この集塵室の前半部に電気集塵機を設置し、集塵室の後半部を仕切り板で上下に仕切り、その上部に送風機を設置するものも提案されている(特許文献1−2参照)。しかし、上記バイパストンネルの掘削作業にはかなりの土木費用を要する。
そこで、トンネル内の上部空間を天井板で下部の車道空間と仕切って長手方向の一端を吸気側とし、他端を送気側とする集塵室を形成し、この集塵室内に電気集塵機を設置するとともに、送気側に送風機を配置し、送風口に清浄化された空気の吹き出し方向をトンネルの幅方向の中心位置に対してやや外側で下向きに向けるノズルを装着した構造の電気集塵設備が提案されている(例えば特許文献2参照)。
さらに、トンネル内の上部空間の天井部に電気集塵機を吊り下げて設置する構造の電気集塵設備が提案されている(例えば特許文献3参照)。
特開平6−91198号公報(段落0003および図11) 特開平6−91198号公報(段落0002および図10) 特開平10−73000号公報(段落0011・0012・0022および図1・図2) 特開平11−128770号公報(段落0011および図4・図5)
しかしながら、従来の道路トンネル用集塵設備では、下記のような点で改良の余地がある。すなわち、
特許文献1−1に記載の集塵設備では、上記したようにトンネル本坑とは別にバイパストンネルを掘削する必要があるために、土木費用が余分にかかる。
特許文献1−2に記載の集塵設備では、トンネル内の天井部から排気を取り込み、天井部から清浄化した空気を放出するために、清浄空気が下方の車道部までは十分に行き渡らず、視環境改善の効果が低減される(言い換えれば、後述するとおり指数0.8をかける)傾向にある。つまり、特許文献1および図7・図8に示される電気集塵設備では、VI(視界指数)改善率=0.8(電気集塵機による除去率)×0.8(トンネル上部空間に排出されることによる係数)=0.64になる。
特許文献2に記載の集塵設備では、視環境改善効果の低減を抑制するために清浄空気を車道部に向けて吹き出させるようにしているが、車道部に急峻な風域が生じることになって粉塵を巻き上げたり、二輪自動車の運転者に高速の空気流(強風)が当たり運転の妨げになるなどの別の弊害が生じるおそれがあるため、実用化されていない。また、従来の天井設置技術では、電気集塵機が天井板上の局所に集中配置されるため、天井板の上方において設置に必要な長手方向に延びた空間部を確保しなければならないうえに、電気集塵機設置位置の天井板の厚みを増大するなど天井板の耐荷重強化を図らねばならず、またトンネルの口径を拡大する必要があるなど、コストアップの要因になる。
特許文献1・特許文献3および図7・図8に示される集塵設備では、長寸の電気集塵機をトンネルの奥行き方向(長手方向)に向けて設置するため、トンネル内の上部に無駄な空間が発生する。
この発明は上述の点に鑑みなされたもので、電気集塵機の小型化を図ったり電気集塵機の配置を工夫したりしてトンネル内の上部空間に設置するとともに、清浄化した空気を低速度で車道部へ吹き出させることにより視環境改善の効果を大幅に向上でき、トンネル口径の拡大化が不要で土木費用の削減が可能な道路トンネル用電気集塵設備を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために請求項1に係る発明は、a)道路トンネル内の上部空間に電気集塵機と送風機あるいは送風機を一体に備えた電気集塵機を空気の流れが長手方向に直交する方向(横向き)になるように設置し、b)前記道路トンネル内の排気を上部より吸い込んで前記電気集塵機にて清浄化し、c)清浄な空気を送気ダクトにて導いて下方の車道部へ吹き出させるようにしたことを特徴とする。
上記の構成を有する請求項1の電気集塵設備によれば、上記構成要素a)により通常は道路トンネルの長手方向には長寸で同幅方向(横向き)には短寸の電気集塵機を、道路トンネルの上部空間に横向きにして配置することで占有空間が最小限に抑えられ、つまり上部空間に無駄なく配置されて長手方向への設置占有スペースが最小限に抑えられるので、多数台の電気集塵機を長手方向に並列することができ、また上記構成要素b)により車道部の上方に舞い上がる粉塵を排気(自動車の排ガス)とともに道路トンネルの上部からスムーズに吸い込んで集塵機にて効率よく清浄化でき、さらに上記構成要素c)により清浄化された空気を車道部へ吹き出させることによって車道部における視環境(視界)改善の効果が大幅に向上し、具体的にはVI改善率で集塵機による除去率0.8に、トンネルの上部空間に清浄な空気を吹き出させることにより車道部の視界改善が低下するための係数0.8をかける必要がなくなるために、従来の電気集塵設備31(図7・図8参照)に比べて少なくとも1.25(1/0.8)倍のVI改善率が達成される。
請求項2に記載のように、前記電気集塵機を道路トンネル内の天井部から吊り下げて設置することができる。
このように構成することにより、天井板を取り付ける必要がなく、道路トンネルの天井から直接に電気集塵機を吊り下げて設置できるために、その取付構造が簡略化され、比較的小さなスペースで設置可能になる。
請求項3に記載のように、前記道路トンネル内の上部空間を天井板で仕切って集塵室に形成し、この集塵室内の前記天井板上に前記電気集塵機を設置することができる。
このように構成することにより、請求項2に記載の電気集塵機の設置(取付)構造とは逆に、道路トンネル内の上部空間を天井板で仕切って集塵室とし、そこに電気集塵機を設置することで設置構造は複雑になるが、電気集塵機が天井板で遮断されるので、煤煙等による汚濁が防止される。
請求項4に記載のように、前記汚れた空気の吸込口を前記車道部の反走行方向(トンネルの入り口方向)に向けるとともに、前記清浄な空気の吹き出し口を前記車道部の走行方向(トンネルの出口方向)に向けることが好ましい。
このように構成することにより、車道部上を走行する自動車の走行方向とは逆の後方から排ガスが吸気され、自動車の走行方向である前方へ清浄化された空気が吹き出すので、自動車前方の視界がより一層効率よく改善される。
本発明に係る道路トンネル用電気集塵設備には、つぎのような優れた効果がある。すなわち、通常は道路トンネルの長手方向には長寸で同幅方向(横向き)には短寸(幅の狭い)の電気集塵機を、道路トンネルの上部空間に横向きにして配置することで上部空間に無駄な設置空間が生じず、長手方向への設置占有スペースが最小限に抑えられるので、多数台の電気集塵機を長手方向に並べて配列することができ、また、天井または床面に係る荷重も分散され、平均化される。さらに、車道部の上方に舞い上がる粉塵を排気(自動車・二輪自動車などの排ガス)とともに道路トンネルの上部からスムーズに吸い込んで集塵機にて効率よく清浄化でき、さらに清浄化された空気を車道部付近へ吹き出させることによって、車道部における視環境(視界)の改善効果が大幅に向上する。
以下、本発明に係る道路トンネル用電気集塵設備の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1・図2は本発明の第1実施例に係る道路トンネル用電気集塵設備を示すもので、道路トンネル内の上部空間に電気集塵機を吊り下げて設置した状態を表している。図1(a)に示すように、円形開口断面の周囲が多数の円弧状セグメント壁11で覆われたトンネルT内において下部空間Yがその上方空間部Wと水平な仕切り壁12で仕切られており、下部空間Yの中央部が長手方向に沿って歩行者用道路13に形成されている。水平な仕切り壁12上に自動車専用の道路である車道部14が形成され、その上方は空間部Wになっている。本例では、車道部14は2車線の一方通行用道路に形成され、図1・図2に示すようにその上部空間Xに電気集塵機2がチェーンブロック用走行レール3に沿って長手方向に一定の間隔をあけて吊り下げて設置されている。本例の場合、集塵機2には、吸込口2aを先端に備えた本体2Aとは別個に、この本体2Aより後方(下流側)で吐出口(清浄化空気の吹き出し口)2bのすぐ前方に配置された送風機本体2Bを共通のケーシング2C内に備えた横流形集塵機が使用されている。
走行レール3は、図1(a)・(b)・(c)のようにトンネルTの幅方向の中央位置よりやや左側の位置で、上部セグメント壁11に支持され、トンネルTの長手方向に沿って取り付けられている。各電気集塵機2は走行レール3に沿って一定の間隔をあけて配置され、チェーンブロック4により吊設されている。また、各電気集塵機2は、正面の右側寄りに前方(上流側)へ開口が拡がった吸気口5aを備え、この吸気口5aから吸気ダクト5により電気集塵機2の吸込口2aに接続されている。トンネルTの上部空間Xは、電気集塵機2の正面上方が吸気口5aを除いて半円形の遮蔽板6で概ね覆われている。電気集塵機2の左端側吐出口(清浄化空気の吹き出し口)2bに送気ダクト(送気フリュー)7の上端開口7aが接続されている。送気ダクト7は側方のセグメント壁11に添うように円弧状に湾曲して下方の車道部14に向けて延設されるが、送気ダクト7の本体部分7’では開口幅を上端開口7aに比べて大幅に幅方向(トンネルTの長手方向)に拡大することにより、送気口7bの開口面積が大幅に拡大され、清浄化空気の流速(風速)が下端の送気口7bから吹き出す際に、3m/s〜4m/s程度に減速されるように構成されている。具体的には、電気集塵機2の処理風量が7.2m3/sの場合に、送気口7bの開口面積を幅2.8m×高さ0.7m=1.96m2 にするので、吐出風速=7.2÷1.96=3.7m/sと比較的低速になる。また、より小型の電気集塵機2を設置する場合で処理風量が3.0m3/sの場合に、送気口7bの開口面積を幅1.2m×高さ0.7m=0.84m2 にすることで、吐出風速=3.0÷0.84=3.57m/sとより低速になる。さらに、送気口7bにはルーバー8が装着され、このルーバー8を構成する上下方向に揺動可能な多数枚の各羽板8aが下向きに傾斜し、かつトンネルTの長手方向に平行に配列されている。
上記のようにして本発明の第1実施例に係る電気集塵設備1が構成されるが、この電気集塵設備1の使用態様について以下に説明する。
図1あるいは図2に示すように、本例の電気集塵設備1では、走行レール3に沿って一定間隔でチェーンブロック4により吊り下げられた各電気集塵機2が一斉にまたは順番に運転されることにより、車道部14の上方に舞い上がった粉塵や自動車の排ガスなどが横長で幅方向にラッパ状に拡径させた吸気口5aより吸気ダクト5を通って電気集塵機2の吸込口2aより吸い込まれ、清浄化される。こうして清浄化された空気は、吹き出し口2bより高速で吹き出すが、送気ダクト7の上端開口7aより本体部分7’内を下方の車道部14付近に位置する送気口7bに導かれる間に減速され、ルーバー8の羽板8aにより下向きに低速(3.5m/s前後)で吹き出す。吹き出した清浄な空気は、車道部14上の汚れた空気や排ガスおよび粉塵を伴って吸気口5aより吸気ダクト5を通って電気集塵機2の吸込口2aより吸い込まれ、粉塵等が除去され清浄化される。このようにして、車道部14上方の汚れた空気が清浄化されることにより、視環境(視界)の改善が図られる。本例の場合、車道部14上やその周辺および上方に清浄化された空気が十分に行き渡り、汚れた空気や粉塵が電気集塵機2に吸い込まれて浄化・除去され、送気口7bから吸気口5aに至る領域に必要十分な風量を伴って清浄な空気が十分に循環するので、車道部14の視環境改善の効果が従来に比べて大幅に向上し、特にVI改善率を求める際に従来の電気集塵設備の場合にトンネルTの上部空間Xに清浄な空気が吹き出すことによる係数0.8をかける必要がなくなる。つまり、従来はVI改善率が集塵効率0.8(80%)×視環境改善係数0.8とすることにより0.64と低くなっていたが、視環境改善の調整係数0.8をかける必要がなくなってVI改善率が0.8になるため、1.25倍ほど上昇する。
図3・図4は本発明の第2実施例に係る道路トンネル用電気集塵設備を示すもので、道路トンネル内の上部空間に電気集塵機を吊り下げて設置した状態を表している。本例の電気集塵設備1が上記第1実施例と相違するところは、図3(a)(b)・図4(a)に示すように車道部14の上部空間Xに大型の電気集塵機2を、平行に配置した2本のチェーンブロック用走行レール3・3に沿って長手方向に一定の間隔をあけ吊り下げて設置したこと、吸気ダクト5の吸気口5aを下向きにしたこと、ならびに送気ダクト7の送気口7bから吹き出させる清浄化された空気を内部ルーバー(図示せず)により案内して車道部14の前方(下流側)に向けたことである。なお、本例では第1実施例で電気集塵機2の正面に装着した遮蔽板6を省いているが、その他の構成および使用態様は第1実施例の電気集塵設備1に共通しているので、共通する構成部材については同一の符号を用いて図3・図4に示し、説明を省略する。
図5・図6は本発明の第3実施例に係る道路トンネル用電気集塵設備を示すもので、道路トンネル内の上部空間に電気集塵機を吊り下げて設置した状態を表している。本例の電気集塵設備1が上記第1実施例と相違するところは、送気ダクト7の送気口7bを縦長の高さ方向に拡径させたラッパ状に形成し、送気ダクト7の本体部分7’に対して車道部14の位置付近で前方(下流側)に送気口7bを向けて屈曲配置したことである。これにより、道路トンネルTの上部空間Xで後方(上流側)に向けた横長ラッパ状の吸気口5aから排ガス、粉塵を含む汚れた空気を吸い込み、電気集塵機2で清浄化した空気を送気ダクト7を介して車道部14付近の低い位置へ導き、縦長のラッパ状送気口7bから前方やや下向きに低速で吹き出させるようにしている。本例の場合、横流形電気集塵機2の処理風量が3.0m3/sで、送気口7bの開口面積を高さ1.2m×幅0.75m=0.9m2 に設定しているので、吐出風速=3.0÷0.9=3.3m/sとかなり低速になる。しかも、清浄な空気が車道部14周辺の低い位置で自動車が走行する方向へ吐出され、各電気集塵機2の設置位置で車道部14の長手方向に流れるので、視界(視環境)改善の効果は一層高められる。
上記に本発明の道路トンネル用電気集塵設備に関する3つの実施例を示したが、例えば下記のように実施することができる。
・電気集塵機2を吊り下げて設置する代わりに、上部空間Xを天井板で仕切って集塵室に形成し、その集塵室内の天井板上に電気集塵機2を設置する。この場合、排ガスや粉塵などを含む汚れた空気を吸い込むための吸気口を天井板に設ける。
・送風機2Bを一体に備えた電気集塵機2に代えて、電気集塵機2の下流側(吐出口側)に電気集塵機2とは別体の送風機を道路トンネルTの上部空間Xに横向きに設置する。
・車道部14が対面通行の場合には、中央分離帯を境にして走行方向が同一の車道部14の上方における道路用トンネルTの上部空間Xに、上記各実施例のいずれかの電気集塵設備1を向きを変えて設置し、中央分離帯の上方で走行方向が同じ側の車道部14にやや偏った位置から汚れた空気を吸い込み、各電気集塵機2により集塵して同一走行方向の車道部14の脇に清浄な空気を吹き出させるようにする。したがって、清浄な空気の吹き出し方向が正反対(相対向する)の2台の電気集塵機2が上部空間Xに横方向に並べて設置されることになる。
本発明の第1実施例に係る道路トンネル用電気集塵設備を示す図面で、(a)は道路トンネルTの縦断面図、(b)は電気集塵設備1の平面図、(c)は図(a)のB−B断面図、(d)は図(a)のA−A断面図である。 (a)は図1の道路トンネル用電気集塵設備1を示す平面図、(b)は(a)のb方向矢視図である。 本発明の第2実施例に係る道路トンネル用電気集塵設備を示す図面で、(a)は道路トンネルTの縦断面図、(b)は電気集塵設備1の平面図、(c)は図(a)のB−B断面図、(d)は図(a)のA−A断面図である。 (a)は図3の道路トンネル用電気集塵設備1を示す平面図、(b)は(a)のb方向矢視図である。 本発明の第3実施例に係る道路トンネル用電気集塵設備を示す図面で、(a)は道路トンネルTの縦断面図、(b)は電気集塵設備1の平面図、(c)は図(a)のA−A断面図である。 (a)は図5の道路トンネル用電気集塵設備1を示す平面図、(b)は(a)のb方向矢視図である。 従来の道路トンネル用電気集塵設備を示す図面で、(a)は図8(a)の道路トンネルTのA−A線縦断面図、(b)は図8(a)の道路トンネルTのB−B線縦断面図、(c)は送風機設置位置の縦断面図である。 (a)は図7の道路トンネル用電気集塵設備1を示す平面図、(b)は図7(a)のa部拡大図である。
符号の説明
1 電気集塵設備
2 電気集塵機
2a吸込口
2b吐出口(清浄化空気の吹き出し口)
2A集塵機本体
2B送風機本体
3 走行レール
4 チェーンブロック
5 吸気ダクト
5a吸気口
6 遮蔽板
7 送気ダクト(送気フリュー)
7a上端開口
7b送気口
8 ルーバー
8a羽板
11 円弧状セグメント壁
12 仕切り壁
13 歩行者用道路
14 車道部
T 道路トンネル
X 上部空間
Y 下部空間
W 上方空間部

Claims (4)

  1. 道路トンネル内の上部空間に電気集塵機と送風機あるいは送風機を一体に備えた電気集塵機を空気の流れが長手方向に対し直交する方向になるように設置し、
    前記道路トンネル内の、排ガスを含む汚れた空気を粉塵等とともに上部より吸い込んで前記電気集塵機にて清浄化し、
    清浄な空気を送気ダクトにて導いて下方の車道部へ吹き出させるようにしたこと
    を特徴とする道路トンネル用電気集塵設備。
  2. 前記電気集塵機を道路トンネル内の天井部から吊り下げて設置すること
    を特徴とする請求項1記載の道路トンネル用電気集塵設備。
  3. 前記道路トンネル内の上部空間を天井板で仕切って集塵室に形成し、この集塵室内の前記天井板上に前記電気集塵機を設置すること
    を特徴とする請求項1記載の道路トンネル用電気集塵設備。
  4. 前記汚れた空気の吸込口を前記車道部の反走行方向に向けるとともに、前記清浄な空気の吹き出し口を前記車道部の走行方向に向けること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の道路トンネル用電気集塵設備。
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