JP2007111431A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、アンバランス振動が少なく、洗浄が良好なるドラム式洗濯機を提供することや、ドラム内の洗濯物の投入や取り出しが容易に出来ることを目的とする。
【解決手段】本発明は、回転軸心が傾斜し、かつ投入口が斜め上を向く有底円筒形の洗たくドラムを有するドラム式洗濯機において、洗たくドラムの投入口側である前端側の外径Dが後端側の外径dよりも大径であることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、回転軸心が傾斜し、かつ投入口が斜め上を向く有底円筒形の洗たくドラムを有するドラム式洗濯機において、洗たくドラムの投入口側である前端側の外径Dが後端側の外径dよりも大径であることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転軸心が傾斜する洗たくドラムを有するドラム式洗濯機に関するものである。
ドラム式洗濯機は、例えば、特許文献1に示されるように、回転軸心が傾斜し、かつ投入口が斜め上を向く有底円筒形の洗たくドラムを有する。投入口が斜め上を向くので、洗たく物の出し入れがし易い。
回転軸心が傾斜する洗たくドラムを有するドラム式洗濯機は、洗たく物の出し入れがし易い。その反面、回転軸心が水平なドラム式洗濯機に比べ、洗濯物が絡みやすく、洗浄が劣り、また洗濯物がドラムの開口部の反対側の奥の方へ片寄りやすくなり、脱水時にドラムが高速回転する場合アンバランス振動が生じ易く、アンバランス振動の対応が難しい等の問題がある。
本発明は、上記の問題に対処し、アンバランス振動が少なく、洗浄が良好なるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
本発明は、回転軸心が傾斜し、かつ投入口が斜め上を向く有底円筒形の洗たくドラムを有するドラム式洗濯機において、洗たくドラムの投入口側である前端側の外径Dが後端側の外径dよりも大径であることを特徴とする。
また、前記洗たくドラムの円筒部には、前記回転軸心の方向に沿うように延在し、かつ内側に突出する複数のリフターが、水平になるようなD/dの径とした傾斜を設けたことを特徴とするドラム式洗濯機。
本発明によれば、アンバランス振動が少なく、洗浄が良好なるドラム式洗濯機を提供することができる。
本発明の実施例について、図面を引用して説明する。
図1に示すように、ドラム式洗濯機は、外枠1の内側に外槽2が置かれる。外槽2は、複数個のサスペンション3により下方から支持され、外槽2の上部が引きバネ4により吊り下げ支持される。
サスペンション3は、外槽2を含む全重量を支持するものであり、強固な弾性支持構成を有する。特に脱水運転時に生じる外槽2の強い上下振動を吸収したり、脱水起動時に発生する外槽2の異常振動を防止するための減衰機構などが設けられている。
また、外槽2の上部から吊り下げ支持する引きバネ4は、外槽2の倒れ防止を兼ねた支持や脱水時の上下・左右振動を低減するために設けられている。
外枠1の上側内部には、給水電磁弁6、洗剤投入ケース8が設けられる。給水電磁弁6、洗剤投入ケース8は、注水ホース7により連通接続される。給水電磁弁6には、給水ホース5が接続される。給水ホース5の先端は水道の蛇口に接続される。
洗たくやすすぎ時には、給水電磁弁6が開放操作され、注水ホース7から洗剤投入ケース8に洗たくやすすぎに必要な水が供給される。
洗剤投入ケース8には、洗たくに必要な洗剤が投入される。また、すすぎ時に、洗濯物9の仕上がりを良くするための柔軟仕上げ剤が投入されている。
洗濯時に、注水ホース7から供給された水により、洗剤投入ケース8内で洗剤が溶かされながらフレキシブルホース10を流れて外槽2の上部から内部に投入される。
洗たくドラム11は、外槽2に内置される。投入口が設けられた有底円筒形を有する洗たくドラム11は、投入口が斜め上向きになるように回転軸心を傾斜させて置かれる。
回転軸心は、水平線に対する傾き角度θを15度にとっている。ドラム11の傾斜は、15度程度が望ましいが、(5〜30)度程度の範囲内で傾き角度θを選択できる。
外槽2は、洗たくドラム11と同じように投入口が設けられた有底円筒形を有し、投入口が斜め上向きになるように中心線を傾斜させて置かれる。外槽2の中心線は、洗たくドラム11の回転軸心と同心上に置かれ、かつ同じ傾斜角度にする。
洗たくドラム11は、投入口側である前端側の外径Dを後端側の外径dよりも大径にしている。このため、洗たくドラムの円筒部は下側のところではほぼ水平になる。
外枠1は、投入口1aを有する。外枠1の投入口1aは、洗たくドラム11、および外槽2の投入口と同じ向きに揃えて設けられ、開閉自在なる外蓋12が備わる。洗濯物の出し入れは、外蓋12を開けてする。
ベローズ21は、外枠1の投入口1aの口縁部と、外槽2の投入口の内縁部に水密的に取り付けられ、外枠1と外槽2の間の水密を弾性体で出来ているベローズ21により保つ。このため、外蓋12は、内側がベローズ21に密着するので、外枠1の投入口1aから外部への漏水は生じない。
洗たくドラム11は、投入口の外周にバランサー13を有する。このバランサー13により、脱水時の振動が低減される。また、洗たくドラム11は、円筒部に複数の脱水穴14を有する。脱水時に、洗濯物9に含まれている水分が脱水穴14により遠心力で外槽2内に脱水される。
洗たくドラム11の円筒部には、複数(3本)のリフター16が設けられる。このリフター16は、回転軸心の方向に沿って延在する。リフター16の高さは、長手方向にわたってほぼ同じ高さである。複数(3本)のリフター16は、3本の場合120度の等間隔で配置される。
DCブラシレスモータ19は、外槽2の後部外面に取り付け固定される。洗たくドラム11は、円筒部の底側である後端にフランジ17を有する。フランジ17に設けた主軸18は、DCブラシレスモータ19のロータ側に結合される。こうして、洗たくドラム11は、外槽2に回転自在に支持される。
シール20は、外槽2の後部中央に設けられ、主軸18と外槽2の隙間の水密をする。外槽2は、投入口側がベローズ21と外蓋12により、後部側がシール20により、それぞれ水密が保たれるので、洗濯水や濯ぎ水を貯留できる。
排水電磁弁22は、外槽2の後下部に設けられ、排水ホース23が接続される。排水電磁弁22を開放操作することにより、外槽2に溜まっていた洗濯水や濯ぎ水は、排水ホース23を通じて排水される。
次に動作について説明する。
洗たくドラム11は回転軸心を傾斜させているが、投入口側である前端側の外径Dを後端側の外径dよりも大径にしているので、洗たくドラム11の円筒部は下側のところではほぼ水平になる割合でDとdの径が決められている。
このため、円筒部の下側がほぼ水平でなっているので、洗濯物は洗たくドラム11の前側から奥側にわたって概ね均一に置かれる。従来の洗たくドラムは、全体に円筒部の下側が後部側に向かって下り勾配になっているので、洗濯物が後部側(奥側)に片寄って偏在する。
本発明の実施例のドラム式洗濯機は、洗濯物が偏在することなく、ドラム11の前側から奥側にわたって均一に置かれるので、リフター16により掻き揚げられて落下が繰り替えされる、いわゆる叩き洗いは片寄りなく平均的に行なわれる。洗濯物が偏在する従来に比べ、洗いムラや洗濯物のからみが少なく、全体にわたり洗濯物は良く洗浄される。
洗濯物が洗たくドラム11の前側から奥側にわたって均一に置かれるので、リフター16は長手方向にわたって同じ高さにすることができる。リフターの形状を奥の方を高くするような煩わしさがなく、作り易い。
また、洗たくドラム11の内側体積は、洗濯物9は洗たくドラム11内で落下する際に、斜め下前方に向かう。すなわち、洗たくドラム11の内側体積は、後側が狭く、前側が大きい。このため、図1に示すように洗濯やすすぎ時には洗濯物9の動きをベクトル図で示すと、下向方向の力P1と、前向方向の力P2を受け、合成された斜め下前方の力Pzの方向に落下する。
これにより、洗濯物9がリフター16で掻き揚げられる途中で、後側に押し付けられる状態になっても落下する際に前側に移動する力が働くので、円筒部の下側のところでは偏在することなく、均一に置かれる。
また、洗たくドラム11は、投入口側が外径Dと大きく、同じ傾き角度に置かれる従来のものに比べ洗濯物の出し入れが容易である。
また、洗濯物が、ドラム円筒部の下側に位置することが防げるため、洗濯物の片寄りが防止されてアンバランスにならず脱水運転がスムーズに行なわれる。
従来のものは、洗濯物が洗たくドラムの奥側に偏在する傾向がある。偏在して塊りになった洗濯物は大きなアンバランス荷重になるので、脱水起動が繰り返され、脱水運転がスムーズに行なわれない。
このため、本発明の実施例図1のドラム式洗濯機は、洗濯物が偏在することなく、ドラム11の前側から奥側にわたって均一に置かれるので、洗濯物のアンバランス荷重が従来に比べ小さく、脱水起動が繰り返されることなく、脱水運転がスムーズに行なわれる。
次に図2を基にドラム式洗濯機の運転工程、および乾燥工程について説明する。
この運転工程は洗濯物9に付着していた汚れを落したり、またすすぎによる洗剤分をすすいだり、また洗濯物9に含まれた水分を洗たくドラム11の回転により遠心力で脱水したり、それらの水分を排水することなどを自動的に行う一般的な自動洗濯コースを示すブロック図である。
先ず、給水電磁弁6の操作により給水24がされる。洗い25は洗濯に必要な水が外槽2内に給水されるとDCブラシレスモータ19が回動して洗たくドラム11が回転する。この時の洗たくドラム11の回転速度は40〜50回転くらいで、休止をおいて右回転、左回転を数分間行い洗濯物9が洗たくドラム11内リフター16によりかき上げられながら、叩き洗いにより洗濯される。
洗い25が終了すると洗いにより洗濯物9付着していた汚れを除去した汚れた洗濯水を洗濯機外に排出する排水26工程へ移行する。
排水が終了した後、洗濯物9に含まれている洗剤分を脱水する脱水工程27へ移行する。脱水工程27では、洗たくドラム11を高速回転して洗濯物9を遠心力により洗たくドラム11の内壁に複数個設けられた脱水穴14より脱水される。
脱水工程27が終了すると、洗濯物9に含まれた洗剤分をすすぐ、すすぎ工程28へ移行する。
すすぎ工程28の運転工程に入る前に、洗い時25と同じように清水を給水する給水24工程にて必要な清水を外槽2内に給水される。一般的にすすぎに必要な清水は洗い時と同じく約30L程度の給水がされる。
規定量の清水が給水されると、すすぎ28工程に自動的に進行し、洗い時25と同じように洗たくドラム11が低速で反転しながら回転し洗濯物9にふくまれた洗剤分を除去する。
すすぎ終了後の排水−脱水−すすぎ(2)−排水は前述した動作で行われ、最後に洗濯物9に含まれる水分を十分に脱水する最終脱水工程30へ移行する。
最終脱水工程30の脱水時間は一般的に5分以上で洗たくドラム11を高速にて回転させ洗濯物11の水分を除去するものであり、この時の脱水率は60〜65%に至る。
なお、ドラム式洗濯機にヒータ(未図示)などを設けて、洗いから乾燥まで自動的に進行するドラム式洗濯乾燥機の場合などは、最終脱水工程30が終了した後、自動的に乾燥工程31へ移行する。
乾燥工程31では、洗濯物9の水分が十分に除去された後、ヒータ等により温風を洗濯物9に吹き付けながら洗たくドラム11を約50回転くらいの速度で反転もしくは一方向に回動させて洗濯物9の水分を除去し乾燥させるものである。
次に図3の回路ブロック図を基にドラム式洗濯機の駆動について説明する。
電源32はAC100V50/60Hzに接続され、先ず電源スイッチ33を投入する。
通電された電源は、電源ラインノイズや空中電波ノイズをカットするフルター回路34を介在して、DCブラシレスモータ19の駆動電源である整流回路35で交流電源から高圧の直流電源に変換し、DCブラシレスモータ駆動回路36に供給する。
電源32はAC100V50/60Hzに接続され、先ず電源スイッチ33を投入する。
通電された電源は、電源ラインノイズや空中電波ノイズをカットするフルター回路34を介在して、DCブラシレスモータ19の駆動電源である整流回路35で交流電源から高圧の直流電源に変換し、DCブラシレスモータ駆動回路36に供給する。
DCインバータ駆動回路36はDCブラシレスモータU相37、V相38、W相39の各相コイルにマイコン40の制御指令により電機角120度もしくは180度で電源を供給するIGPT素子回路から構成されており運転制御される。
DCブラシレスモータ19の回転制御は、複数個の磁石を有したロータ(図省略)の回転により、DCブラシレスモータ19の外周部に固定して設置されているICホール素子29からの信号をマイコン40に取り込み回転数を制御して洗たくドラム11の回転速度を調整している。
また、洗い時に洗濯物9に付着した汚れや洗剤分を除去するすすぎ時に必要な清水はマイコン40の指令により、駆動回路部41に接続された給水電磁弁6に通電されて給水され、また排水時においては、排水電磁弁22の操作を行い洗濯機外に汚れた水を排水する。
1…外枠、2…外槽、11…洗たくドラム、16…リフター。
Claims (5)
- 回転軸心が傾斜し、かつ投入口が斜め上を向く有底円筒形の洗たくドラムを有するドラム式洗濯機において、
前記洗たくドラムは、投入口側である前端側の外径Dを後端側の外径dよりも大径にしたことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項1記載のドラム式洗濯機において、
前記回転軸心の傾斜角度θが(5〜30)度程度であることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項1記載のドラム式洗濯機において、
前記洗たくドラムの円筒部は、下側のところではほぼ水平になることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項1記載のドラム式洗濯機において、
前記洗たくドラムの円筒部には、前記回転軸心の方向に沿うように延在し、かつ内側に突出する複数のリフターを設けたことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項4記載のドラム式洗濯機において、
前記リフターは、長手方向にわたってほぼ同じ高さを有することを特徴とするドラム式洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005308537A JP2007111431A (ja) | 2005-10-24 | 2005-10-24 | ドラム式洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005308537A JP2007111431A (ja) | 2005-10-24 | 2005-10-24 | ドラム式洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007111431A true JP2007111431A (ja) | 2007-05-10 |
Family
ID=38094139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005308537A Withdrawn JP2007111431A (ja) | 2005-10-24 | 2005-10-24 | ドラム式洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007111431A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016034115A1 (zh) * | 2014-09-02 | 2016-03-10 | 海尔亚洲株式会社 | 滚筒洗衣机 |
JP2018149005A (ja) * | 2017-03-10 | 2018-09-27 | 株式会社フォーカルワークス | 洗濯機および回転装置 |
-
2005
- 2005-10-24 JP JP2005308537A patent/JP2007111431A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
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WO2016034115A1 (zh) * | 2014-09-02 | 2016-03-10 | 海尔亚洲株式会社 | 滚筒洗衣机 |
CN106795678A (zh) * | 2014-09-02 | 2017-05-31 | 海尔亚洲株式会社 | 滚筒洗衣机 |
US10329702B2 (en) | 2014-09-02 | 2019-06-25 | Haier Asia Co., Ltd. | Drum washing machine |
JP2018149005A (ja) * | 2017-03-10 | 2018-09-27 | 株式会社フォーカルワークス | 洗濯機および回転装置 |
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