JP2007109530A - コネクタ接続構造 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明はケーブル側コネクタの基板側コネクタへの接続の構造に関し、ケーブルが不用意に強く引っ張られた場合であっても、その力が基板側コネクタには及ばないようにすることを目的とする。
【解決手段】電子機器のパネル７１Ａには、開口７２ＡのＸ２及びＸ１側にラッチ金具部７３、７４がプレス成形されてＹ２方向に突き出して形成してある。基板側コネクタ４０Ａはラッチ金具は有していない。基板側コネクタ４０Ａのコネクタ本体部４３が開口７２ＡよりＹ２方向に突き出ている。ラッチ金具部７３、７４はコネクタ本体部４３の両側に配置してある。ケーブル側コネクタ１０は、フック部１４がラッチ金具部７３、７４に係合してラッチされた状態で、基板側コネクタ４０Ａと接続される。ケーブルが不用意に強く引っ張られた場合であっても、その力はパネル７１Ａによって受け止められる。
【選択図】図４

Description

本発明はコネクタ接続構造に係り、特にケーブルの端に設けてあるケーブル側コネクタの電子機器のプリント基板の端に実装してある基板側コネクタへの接続の構造に関する。

図１及び図２は従来のケーブル側コネクタの基板側コネクタへの接続の構造を、ケーブル側コネクタ１０と基板側コネクタ４０と対応させて示す。図３（Ａ）はケーブル側コネクタ１０が基板側コネクタ４０に接続された状態を示し、図３（Ｂ）は図３（Ａ）中、円で囲んだ部分を拡大して示す。各図中、Ｘ１−Ｘ２はケーブル側コネクタ１０及び基板側コネクタ４０の幅方向、Ｙ１−Ｙ２はケーブル側コネクタ１０の長手方向及び基板側コネクタ４０のコンタクトの延在している方向、Ｚ１−Ｚ２はケーブル側コネクタ１０及び基板側コネクタ４０の高さ方向、Ｙ１はケーブル側コネクタ１０を基板側コネクタ４０に接続する方向である。

ケーブル側コネクタ１０は、コネクタモジュール１２及びラッチ爪１３がシールドカバー組立体３０内に設けてあり、プルタブ１５が後ろ側に突き出ている構成であり、ケーブル１１の端に接続されて設けてある。ケーブル側コネクタ１０の先端側は、シールドカバーによる囲い部３１の中央にコンタクトが並んだ板状の差し込み部１８を有し、囲い部３１の外側の左右側にラッチ爪１３の先端のフック部１４が位置している構成である。プルタブ１４を引くと、両側のラッチ爪１３が変形されて、フック部１４は互いに離れるようにＸ１，Ｘ２方向に変位される。

基板側コネクタ４０は、樹脂成形品である本体４１内にコンタクトが並んで組み込んであり、Ｙ２方向に突き出ておりシールド部材４２でもって覆われているコネクタ本体部４３を有し、本体４１のＸ２，Ｘ１側からラッチ金具４５、４６がＹ２方向に突き出している構成である。コネクタ本体部４３は、上記の囲い部３１に対応した形状であり、中央に凹部４４を有し、この凹部４４内にコンタクトの一端が並んでいる。図２に示すように、コンタクト５０の他端５１は、本体４１の背面側に並んでいる。

基板側コネクタ４０は、ラッチ金具４５の脚部７３をプリント基板６０の孔に嵌合させ、コンタクト５０の他端５１をプリント基板６０上のパッドに半田付けして、プリント基板６０の端に実装してある。

電子機器の筐体７０はパネル７１を有する。パネル７１には、基板側コネクタ４０に対応した開口７２が形成してある。

基板側コネクタ４０が実装してあるプリント基板６０は、図２に示すように、電子機器の筐体７０内に組み込んであり、コネクタ本体部４３及びラッチ金具４５、４６が、開口７２よりＹ２方向に突き出ている。

ケーブル側コネクタ１０を基板側コネクタ４０に対してＹ１方向に押し付けることによって、図３（Ａ）、（Ｂ）に示すように、差し込み部１８が凹部４４内に嵌合して対応するコンタクトが接触し、囲い部３１がコネクタ本体部４３の周囲に嵌合し、フック部１４がラッチ金具４５、４６に係合してラッチされた状態で、基板側コネクタ４０と接続される。

ケーブル１１が引っ張られた場合でも、フック部１４がラッチ金具４５、４６に係合していることによって、ケーブル側コネクタ１０は基板側コネクタ４０から外れない。
特開２００４−１１１２４９号公報

上記のコネクタ接続構造では、ラッチ金具４５、４６が基板側コネクタ４０に設けてある構成であるため、何かがケーブル１１に引っ掛ったりしてケーブル１１が強く引っ張られた場合に、この力Ｆは、ラッチ金具４５、４６を経て基板側コネクタ４０に直接に作用する。このため、状況によっては、基板側コネクタ４０を傷めたり、コンタクト５０の他端５１とプリント基板６０上のパッドとの半田付け部に無理な力が作用してクラックが入って電気的接続が不良となったりする虞れがあった。

本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、上記課題を解決したコネクタ接続構造を提供することを目的とする。

そこで、本発明は、電子機器のプリント基板の端に基板側コネクタが実装してあり、前記基板側コネクタのコネクタ本体部が前記電子機器のパネルの開口より突き出ており、ケーブルの端のケーブル側コネクタが前記基板側コネクタのコネクタ本体部に嵌合して接続されるコネクタ接続構造であって、
前記ケーブル側コネクタのラッチ爪がラッチされるラッチ部を、前記パネルに設けてなり、
前記ケーブル側コネクタがそのラッチ爪を前記パネル側のラッチ部にラッチされて前記基板側コネクタと接続される構成としたことを特徴とする。

本発明によれば、ケーブル側コネクタのラッチ爪がラッチされる相手側がパネルであるため、ケーブルが不用意に強く引っ張られた場合であっても、その力は電子機器のパネルによって受け止められ、基板側コネクタには及ばない。よって、基板側コネクタのプリント基板との半田付け部が悪影響を受けることが起きない。

次に本発明の実施の形態について説明する。

図４及び図５は本発明の実施例１になるコネクタ接続構造を、ケーブル側コネクタ１０と基板側コネクタ４０Ａと対応させて示す。図６（Ａ）はケーブル側コネクタ１０が基板側コネクタ４０Ａに接続された状態を示し、図６（Ｂ）は図６（Ａ）中、円で囲んだ部分を拡大して示す。各図中、Ｘ１−Ｘ２はケーブル側コネクタ１０及び基板側コネクタ４０Ａの幅方向、Ｙ１−Ｙ２はケーブル側コネクタ１０の長手方向及び基板側コネクタ４０Ａのコンタクトの延在している方向、Ｚ１−Ｚ２はケーブル側コネクタ１０及び基板側コネクタ４０Ａの高さ方向、Ｙ１はケーブル側コネクタ１０を基板側コネクタ４０Ａに接続する方向である。

本発明の実施例１になるコネクタ接続構造において、ケーブル側コネクタ１０は従来と同じであり、基板側コネクタ４０Ａだけが相違する。

各図中、図４乃至図６に示す構成部分と対応する部分には同じ符号を付し、その説明は省略する。

基板側コネクタ４０Ａは、図１に示す基板側コネクタ４０からラッチ金具４５、４６が取り除かれている構成である。

電子機器の筐体７０はパネル７１Ａを有する。パネル７１Ａには、基板側コネクタ４０Ａのコネクタ本体部４３に対応した大きさの開口７２Ａが形成してあり、且つ、開口７２ＡのＸ２及びＸ１側にラッチ金具部７３、７４がプレス成形されてＹ２方向に突き出して形成してある。

このラッチ金具部７３、７４は、基板側コネクタ４０Ａがラッチ金具を有しない構成であることに関連して形成してあるものであり、パネル７１Ａと一体に形成してある。

基板側コネクタ４０Ａは、図４及び図５に示すように、コンタクト５０の他端５１をプリント基板６０上のパッドに半田付けして、プリント基板６０の端に実装してある。

基板側コネクタ４０Ａが実装してあるプリント基板６０は、図５に示すように、電子機器の筐体７０内に組み込んであり、コネクタ本体部４３が開口７２ＡよりＹ２方向に突き出ており、ラッチ金具部７３、７４との間に位置している。

ケーブル側コネクタ１０を基板側コネクタ４０Ａに対してＹ１方向に押し付けることによって、図６（Ａ）、（Ｂ）に示すように、差し込み部１８が凹部４４内に嵌合して対応するコンタクトが接触し、囲い部３１がコネクタ本体部４３の周囲に嵌合し、フック部１４がラッチ金具部７３、７４に係合してラッチされた状態で、基板側コネクタ４０Ａと接続される。

ケーブル１１が引っ張られた場合でも、フック部１４がラッチ金具部７３、７４に係合していることによって、ケーブル側コネクタ１０は基板側コネクタ４０Ａから外れない。何かがケーブル１１に引っ掛ったりしてケーブル１１が不用意に強く引っ張られた場合に、この力Ｆは、ラッチ金具部７３、７４に作用し、基板側コネクタ４０Ａには作用しない。このため、基板側コネクタ４０Ａのコンタクト５０の他端５１とプリント基板６０上のパッドとの半田付け部には無用な力が作用せず、コンタクト５０とプリント基板６０との電気的接続は高い信頼性で維持される。

図７及び図８は本発明の実施例２になるコネクタ接続構造を、ケーブル側コネクタ１０と基板側コネクタ４０Ａと対応させて示す。図９（Ａ）はケーブル側コネクタ１０が基板側コネクタ４０Ａに接続された状態を示し、図９（Ｂ）は図９（Ａ）中、円で囲んだ部分を拡大して示す。

本発明の実施例２になるコネクタ接続構造は、図４及び図５に示す本発明の実施例１になるコネクタ接続構造とは、ラッチ金具部材８０を設けた点が相違する。

ラッチ金具部材８０を設けたことに伴って、電子機器の筐体７０Ｂのパネル７１Ｂは、前記のラッチ金具部７３、７４を有しない構成、即ち、コネクタ本体部４３に対応した大きさの開口７２Ｂを有するだけの構成となっている。

ラッチ金具部材８０は、コネクタ本体部４３に対応した大きさの開口８２を有する長方形の枠部８１と、開口８２のＸ２及びＸ１側の縁の個所にＹ２方向に突き出ているラッチ金具部８３、８４とを有する構成である。

このラッチ金具部材８０は、開口８２を前記開口７２Ｂに位置合わせして、枠部８１のＸ１、Ｘ２側の部分をねじ９１，９２によって、パネル７１Ｂの外面にねじ止めしてある。

基板側コネクタ４０Ａが実装してあるプリント基板６０は、図５に示すように、電子機器の筐体７０内に組み込んであり、コネクタ本体部４３が開口７２Ａ及び開口８２よりＹ２方向に突き出ており、ラッチ金具部８３、８４との間に位置している。

ケーブル側コネクタ１０を基板側コネクタ４０Ａに対してＹ１方向に押し付けることによって、図９（Ａ）、（Ｂ）に示すように、差し込み部１８が凹部４４内に嵌合して対応するコンタクトが接触し、囲い部３１がコネクタ本体部４３の周囲に嵌合し、フック部１４がラッチ金具部８３、８４に係合してラッチされた状態で、基板側コネクタ４０Ａと接続される。

ケーブル１１が引っ張られた場合でも、フック部１４がラッチ金具部８３、８４に係合していることによって、ケーブル側コネクタ１０は基板側コネクタ４０Ａから外れない。何かがケーブル１１に引っ掛ったりしてケーブル１１が不用意に強く引っ張られた場合に、この力Ｆは、ラッチ金具部８３、８４に作用し、基板側コネクタ４０Ａには作用しない。このため、基板側コネクタ４０Ａのコンタクト５０の他端５１とプリント基板６０上のパッドとの半田付け部には無用な力が作用せず、コンタクト５０とプリント基板６０との電気的接続は高い信頼性で維持される。

従来のコネクタ接続構造を、ケーブル側コネクタと基板側コネクタと対応させて示す斜視図である。 従来のコネクタ接続構造を、ケーブル側コネクタと基板側コネクタと対応させて示す平面図である。 （Ａ）はケーブル側コネクタが基板側コネクタと接続されてラッチされている状態を示す平面図、（Ｂ）は（Ａ）中の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施例１になるコネクタ接続構造を、ケーブル側コネクタと基板側コネクタと対応させて示す斜視図である。 本発明の実施例１になるコネクタ接続構造を、ケーブル側コネクタと基板側コネクタと対応させて示す平面図である。 （Ａ）はケーブル側コネクタが基板側コネクタと接続されてラッチされている状態を示す平面図、（Ｂ）は（Ａ）中の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施例２になるコネクタ接続構造を、ケーブル側コネクタと基板側コネクタと対応させて示す斜視図である。 本発明の実施例２になるコネクタ接続構造を、ケーブル側コネクタと基板側コネクタと対応させて示す平面図である。 （Ａ）はケーブル側コネクタが基板側コネクタと接続されてラッチされている状態を示す平面図、（Ｂ）は（Ａ）中の一部を拡大して示す断面図である。

符号の説明

１０ ケーブル側コネクタ
１１ ケーブル
１３ ラッチ爪
１４ フック部
４０Ａ 基板側コネクタ
７１Ａ、７１Ｂ パネル
７２Ａ、７２Ｂ 開口
７３、７４ ラッチ金具部
８０ ラッチ金具部材
８１ 枠部
８３，８４ ラッチ金具部
９１，９２ ねじ

Claims (3)

1. 電子機器のプリント基板の端に基板側コネクタが実装してあり、前記基板側コネクタのコネクタ本体部が前記電子機器のパネルの開口より突き出ており、ケーブルの端のケーブル側コネクタが前記基板側コネクタのコネクタ本体部に嵌合して接続されるコネクタ接続構造であって、
   前記ケーブル側コネクタのラッチ爪がラッチされるラッチ部を、前記パネルに設けてなり、
   前記ケーブル側コネクタがそのラッチ爪を前記パネル側のラッチ部にラッチされて前記基板側コネクタと接続される構成としたことを特徴とするコネクタ接続構造。
2. 請求項１に記載のコネクタ接続構造において、
   前記ラッチ部は、前記パネルの前記開口の縁の個所を折り曲げて前記パネルと一体的に形成されている構成としたことを特徴とするコネクタ接続構造。
3. 請求項１に記載のコネクタ接続構造において、
   前記ラッチ部は、前記パネルに固定されたラッチ金具部材よりなる構成としたことを特徴とするコネクタ接続構造。

Images