JP2007108510A - レンズユニット及びレンズユニットの組み立て方法 - Google Patents

レンズユニット及びレンズユニットの組み立て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズホルダ等をレンズ鏡筒内に収納する作業を効率的に行う。
【解決手段】第2レンズホルダ35等にガイド軸39a,39bを組み付ける。そして、第1案内溝28a,28b及び第2案内溝29a,29bにガイド軸39a,39bを挿入する。第1当接面28c,28d及び第2当接面29c,29dにガイド軸39a,39bを当接させて蓋をネジ止めすると、第2レンズ等の位置決めが行われる。本発明によれば、このように簡単な方法でガイド軸39a,39bを筐体22に収納でき、ガイド軸39a,39bの位置決めが行われるので、機械によって上述した作業を行うことが可能になる。したがって、レンズユニットを効率的に組み立てることが可能になる。
【選択図】図4

Description

本発明は、筐体に設けた開口部からレンズ等を収納するようにしたレンズユニット、及びそのレンズユニットの組み立て方法に関する。
CCD等のイメージセンサを用いて撮影した画像データをメモリカード等の記録媒体に記録させるデジタルカメラが普及している。近年、デジタルカメラは、光学ズームの高倍率化等の進歩が求められる一方で、手軽に携帯することができるように小型化及び薄型化することが求められている。このため、各カメラメーカーでは、デジタルカメラをより小型化及び薄型化しながら高性能化することが課題の一つになっている。
デジタルカメラを小型化及び薄型化するための方法としては、例えば水平な光軸に沿って入射した被写体光をプリズム等で反射させて、水平な光軸に対して垂直になるように光軸を屈曲させ、屈曲された光軸上にズーム用のレンズやオートフォーカス用のレンズ、シャッタユニットを配置することが知られている。これによって、各々のレンズやシャッタユニットを水平な光軸上に直線的に並べて配置した場合に比べ、デジタルカメラの厚みを薄くすることができる。
ズーム用のレンズやオートフォーカス用のレンズは、それぞれレンズホルダに保持されている。これらのレンズホルダは、シャッタユニットとともに、軸方向が屈曲後の光軸方向と平行になるように配置されている2本のガイド軸に組み付けられている。これらのガイド軸は、筐体に設けられている位置決め用の穴にガイド軸の端部を挿入することによってレンズの位置決めを行っている。レンズユニットを組み立てる場合には、各レンズホルダ及びシャッタユニットをガイド軸に予め組み付けた状態にしておき、位置決め用の穴にガイド軸を挿入する方法や、ガイド軸を位置決め用の穴に挿入して固定した後に、各レンズホルダ及びシャッタユニットを組み付ける方法等がある。
しかし、これらの場合には、ガイド軸を挿入する時に位置決め用の穴の位置を視認することが困難であるため、レンズユニットを組み立てる時の作業が煩雑になるという問題や、ガイド軸を挿入するときに筐体の内壁面や穴の縁にガイド軸を当ててしまい、筐体を傷つけてしまうという問題があった。
そこで、このような問題を解決するための方法として、レンズユニットを組み立てる際には、一方のガイド軸及び穴の位置関係が視認できるようにレンズユニットに開口部を設けておき、他方のガイド軸が挿入される穴をすり鉢状にすることによって、筐体にガイド軸を挿入しやすくするレンズユニットが公開されている(例えば、特許文献1)。
特開平8−248283号公報
しかしながら、特許文献1の場合には、レンズユニットを組み立てる時には、開口部から筐体の内部を覗いて、ガイド軸及び位置決め用の穴の位置を視認しながらガイド軸を位置決め用の穴に挿入することが必要となる。このため、レンズユニットを組み立てる作業を自動化することが難しく、作業の効率化が図れないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、機械によっても容易に組み立てることができる構造のレンズユニットを提供することを目的とする。
上記問題点を解決するにあたり、本発明のレンズユニットは、複数のレンズ群と、各レンズ群の光軸方向への移動をガイドするガイド軸と、前記複数のレンズ群及び前記ガイド軸を収納する筐体とを備えたレンズユニットにおいて、前記筐体は、前記複数のレンズ群を保持する複数のレンズホルダを前記ガイド軸に組み付けた状態で、前記光軸と略垂直な方向から、前記ガイド軸を挿入することが可能な開口部と、前記開口部から挿入された前記ガイド軸を保持する第1保持部と、前記開口を閉塞する蓋とを備えたことを特徴とする。
なお、前記筐体は、シャッタユニットを保持する第2保持部を備え、前記シャッタユニットは、前記ガイド軸に組み付けられた状態で前記第2保持部に挿入されることが好ましい。
また、前記第1保持部は、少なくとも前記ガイド軸の両端部を保持することが好ましい。
また、前記筐体は、前記ガイド軸を前記開口部から前記第1保持部に案内する案内部材を備えていることが好ましい。
また、前記案内部材は、前記第1保持部に連設された案内溝であることが好ましい。
また、前記案内溝は、その幅が前記ガイド軸の軸径と略同一になるように形成されていることが好ましい。
また、前記案内溝は、その幅が前記ガイド軸の軸径よりも広くなるように形成されていることが好ましい。
また、前記蓋は、前記開口部を閉塞するように取り付けた時に、前記ガイド軸の前記開口部側への移動を規制する規制部材を有することが好ましい。
また、上記問題点を解決するにあたり、本発明のレンズユニットの組み立て方法は、複数のレンズ群と、各レンズ群の光軸方向への移動をガイドするガイド軸と、前記複数のレンズ群及び前記ガイド軸を収納する筐体とを備えたレンズユニットの組み立て方法において、前記複数のレンズ群を保持する複数のレンズホルダを前記ガイド軸に組み付け、前記ガイド軸を挿入することが可能な開口部から前記ガイド軸を保持する第1保持部に向けて前記ガイド軸を挿入し、前記開口部を閉塞する蓋を前記筐体に取り付けることを特徴とする。
本発明によれば、複数のレンズ群を保持する複数のレンズホルダをガイド軸に組み付けた状態でレンズ群の光軸と略垂直な方向から筐体に収納するので、筐体の底面側からガイド軸を予め筐体に取り付けた後にレンズホルダ等を組み付ける場合や、ガイド軸にレンズホルダ等を組み付けた状態で筐体に収納する場合よりも、作業を効率的に行うことが可能になる。また、本発明によれば、レンズ群等の位置決めの精度は第1保持部の位置精度によって決定し、手作業で位置決めを行う必要がない。このため、機械を使用してレンズホルダ等を筐体に収納した場合であっても、レンズ群等の位置決めの精度のバラツキを減少させることができる。したがって、ガイド軸等の収納作業を機械により行うことができるようになるので、この作業を効率的に行うことが可能になり、レンズユニットを大量生産することが可能になる。
本発明を適用したデジタルカメラについて説明する。図1及び図2に示すように、デジタルカメラ11は、カメラボディ12の高さ方向に長いレンズユニット13がカメラボディ12の内部に組み込まれて構成されている。カメラボディ12の前面には、後述する前レンズ25、ストロボ発光部14等が設けられている。また、カメラボディ12の上面には、電源スイッチ15及びレリーズボタン16が設けられている。また、カメラボディ12の背面には、ズームレンズとして機能する、後述する第2レンズ61をテレ側、ワイド側に変倍させるズーム操作ボタン17、デジタルカメラ11の各種操作及び設定を行う十字操作ボタン18並びにフレーミング及び撮影時におけるリアルタイム画像や、再生画像等を表示する液晶パネル19が設けられている。
図3に示すように、レンズユニット13は、プリズム収納部21、筐体22及び蓋23を備えており、筐体22の前面に蓋23がネジ24によってネジ止めされるようになっている。プリズム収納部21は、筐体22の上部に設けられている。また、プリズム収納部21は、略三角形状のフレームによって構成されており、その内部には、断面が三角形状をしており、略水平方向の第1光軸L1を水平方向から略垂直に屈曲して第2光軸L2とするプリズム(図示せず)が配置されている。また、プリズム収納部21の前面には、前レンズ25が嵌め込まれたレンズ枠26が取り付けられる。なお、図示していないが、プリズム収納部21の下部には図示しない第1レンズが設けられている。
図4に示すように、筐体22は、凸型を横に傾けた形状であって、その前面に開口部27が形成されている。筐体22は、第1案内溝28a,28b、第2案内溝29a,29b及びシャッタユニット取付部30を備えている。また、筐体22には、蓋23を取り付ける際に使用されるネジ穴31が設けられている。また、筐体22の内部には、駆動装置32,33及びCCD34が設けられている。なお、この筐体22は、第2レンズホルダ35、第3レンズホルダ36、シャッタユニット37、及び第4レンズホルダ38がガイド軸39a,39bに組み付けられた状態で収納されるような大きさに形成されている。
第1案内溝(案内部材)28a,28bは、筐体22の底面22aに設けられている。筐体22の底面22aには段差が設けられており、底面22aの位置が高くなっているところには、CCD34が配設されるスペース、並びに第1案内溝28a,28b及び第1当接面28c,28dが形成されている。
第1案内溝28a,28bは、後述するガイド軸39a,39bが挿入された時に、ガイド軸39a,39bにガタツキが生じないような幅になるように形成されている。また、第1案内溝28a,28bの奥側には、ガイド軸39a,39bの下端部の側面と当接する第1当接面(第1保持部)28c,28dが、それぞれ第1案内溝28a,28bと連設するように設けられている。第1当接面28c,28dは、ガイド軸39a,39bの側面と略同一の弧を描くように形成されている。第1案内溝28a,28b及び第1当接面28c,28dを上側から見た場合には、その形状は、筐体22の開口部27から奥側に向けてU字状になるように形成されている。また、第1当接面28c,28dは、ガイド軸39a,39bがそれぞれ奥側まで挿入されたときには、後述する第2レンズ61等の光軸と第2光軸L2とが一致するように位置付けるように形成されている。
第2案内溝(案内部材)29a,29b及び第2当接面(第1保持部)29c,29dは、筐体22の天井面22bであって、第1案内溝28a,28b及び第1当接面28c,28dの真上に位置するように形成されている。図4においては、第2案内溝29a,29b及び第2当接面29c,29dは、プリズム収納部21の両端に位置するように形成されている。第2案内溝29a,29bは、ガイド軸39a,39bが挿入された時に、ガイド軸39a,39bにガタツキが生じないような幅になるように形成されている。
また、第2案内溝29a,29bの奥側には、ガイド軸39a,39bの上端部の側面と当接する第2当接面(第1保持部)29c,29dが、それぞれ第2案内溝29a,29bと連設するように設けられている。第2当接面29c,29dは、ガイド軸39a,39bの側面と略同一の弧を描くように形成されている。第2案内溝29a,29b及び第2当接面29c,29dを下側から見た場合には、その形状は、筐体22の開口部27から奥側に向けてU字状になるように形成されている。また、第2当接面29c,29dは、ガイド軸39a,39bがそれぞれ奥側まで挿入されたときには、後述する第2レンズ61等の光軸と第2光軸L2とが一致するように位置付けるように形成されている。
シャッタユニット取付部(第2保持部)30は、筐体22の内側面22c,22dに形成されており、後述するシャッタユニット37の第2光軸L2の光軸方向における位置決めを行う。シャッタユニット取付部30は、内側面22c,22dから筐体22の内部に向けて、突出片30a,30bが突出するように形成されている。これらの突出片30a,30bは、後述するシャッタユニット37のベース板37aが挿入され、かつ筐体22の内部にシャッタユニット37が収納されたときにガタツキが生じないような間隔をあけて形成されている。
駆動装置32は、筐体22の左上側に設けられており、第1ブラケット51及び第1駆動モータ52から構成されている。第1ブラケット51は、コの字状に折り曲げ成形された板材によって形成されており、水平方向に突出する突出片が上下端に形成されている。また、図示していないが、第1ブラケット51には、後述する第1駆動ネジ軸53が挿通される挿通孔が上下の突出片に形成されている。第1駆動モータ52は、第1駆動ネジ軸53を備えている。また、第1駆動モータ52は、下側の突出片51aの下方に取り付けられている。このとき、第1駆動モータ52は、第1駆動ネジ軸53が突出片51aから図示しない上側の突出片に向けて延出するように取り付けられている。第1駆動ネジ軸53は、軸の円周面にネジ山が設けられており、第1駆動モータ52の回転駆動によって回転するようになっている。
駆動装置33は、筐体22の左下側に設けられており、第2ブラケット55及び第2駆動モータ56から構成されている。第2ブラケット55は、コの字状に折り曲げ成形された板材によって形成されており、水平方向に突出する突出片55a,55bが上下端に形成されている。また、図示していないが、第2ブラケット55には、後述する第2駆動ネジ軸57が挿通される挿通孔が突出片55a,55bに形成されている。第2駆動モータ56は、第2駆動ネジ軸57を備えている。また、第2駆動モータ56は、突出片55aの上方に取り付けられている。このとき、第2駆動モータ56は、第2駆動ネジ軸57が突出片55aから突出片55bに向けて延出するように取り付けられている。第2駆動ネジ軸57は、軸の円周面にネジ山が設けられており、第2駆動モータ56の回転駆動によって回転するようになっている。
図5に示すように、第2レンズホルダ(レンズホルダ)35は、第2レンズ(レンズ群)61を保持する第2レンズ保持枠35aと、ガイド軸39a,39bが挿通される第1挿通孔35b,35cと、第1駆動ネジ軸53に取り付けられる第2レンズ移動部材35dとから構成されている。第2レンズ保持枠35aは筒状に形成されており、その上部に第2レンズ61が取り付けられるように形成されている。第1挿通孔35b,35cは、第2レンズ保持枠35aから延出する板材に開口している。第1挿通孔35b,35cは、ガイド軸39a,39bが挿通可能であって、かつガイド軸39a,39bが挿入された時には第2レンズホルダ35にガタツキが生じないような大きさに形成されている。第2レンズ移動部材35dは、第2レンズホルダ35が筐体22に収納されたときに第1駆動ネジ軸53に嵌め込まれる溝35eが形成されている。この溝35eにはネジ山が設けられており、第1駆動ネジ軸53と噛み合うことによって第1駆動ネジ軸53の回転を第2レンズホルダ35の第2光軸L2の光軸方向への移動に変換するようになっている。
第3レンズホルダ36は、シャッタユニット37の上方に配設されており、その中央には第3レンズ62が保持されるように構成されている。なお、図示していないが、第3レンズホルダ36には、シャッタユニット37に固定されるネジ孔が開口している。第3レンズホルダ36は、シャッタユニット37にネジ止めされることによって固定されている。
シャッタユニット37は、ベース板37a、図示しないシャッタ、及びこのシャッタを駆動する駆動装置37bから構成されている。ベース板37aは、その上方には第3レンズホルダ36が取り付けられ、下方には駆動装置37bが取り付けられている。また、ベース板37aには、ガイド軸39a,39bが挿通する第2挿通孔37c,37dが設けられている。第2挿通孔37c,37dは、ガイド軸39a,39bが挿入可能な大きさに形成されている。
第4レンズホルダ(レンズホルダ)38は、第4レンズ(レンズ群)63を保持する第4レンズ保持枠38aと、ガイド軸39a,39bが挿通される第3挿通孔38b,38cと、第2駆動ネジ軸57に取り付けられる第4レンズ移動部材38dとから構成されている。第4レンズ保持枠38aは筒状に形成されており、その上部に第4レンズ63が取り付けられるように形成されている。第3挿通孔38b,38cは、第4レンズ保持枠38aから延出する板材に開口している。第3挿通孔38b,38cは、ガイド軸39a,39bが挿入可能であって、かつガイド軸39a,39bが挿入された時には第4レンズホルダ38にガタツキが生じないような大きさに形成されている。第4レンズ移動部材38dは、第4レンズホルダ38が筐体22に収納されたときに第2駆動ネジ軸57に嵌め込まれる溝38eが形成されている。この溝38eにはネジ山が設けられており、第2駆動ネジ軸57と噛み合うことによって第2駆動ネジ軸57の回転を第4レンズホルダ38の第2光軸L2の光軸方向への移動に変換するようになっている。
ガイド軸39a,39bは第1挿通孔35b,35c、第2挿通孔37b,37c、第3挿通孔38b,38cに挿通でき、かつ筐体22に収納されたときには第1案内溝28a,28b及び第2案内溝29a,29bに挿入できるように形成されている。また、ガイド軸39a,39bは、筐体22の内部に収納されたときに、上下端部が第1案内溝28a,28b及び第2案内溝29a,29bによって案内されるような長さを有するように形成されている。
図6に示すように、蓋23は、凸型を横に傾けた形状に形成された板材で構成されている。また、蓋23には、筐体22にネジ止めする際にネジ24を挿通させる貫通孔23aが6箇所に設けられている。蓋23の背面側には、その下方に突出部材(規制部材)65a,65bが形成されている。これらの突出部材65a,65bは、蓋23が筐体22の前面に載置されたときに第1案内溝28a,28bにそれぞれ挿入され、ガイド軸39a,39bを筐体22の開口部27側から押さえつけて、ガイド軸39a,39bの移動を規制するように形成されている。また、蓋23の背面側には、その上方に突出部材(規制部材)66a,66bが形成されている。これらの突出部材66a,66bは、蓋23が筐体22の前面に載置されたときに第2案内溝29a,29bに挿入され、かつガイド軸39a,39bを筐体22の開口部27側から押さえつけて、ガイド軸39a,39bの移動を規制するように形成されている。
次に、このレンズユニット13を組み立てる方法について説明する。レンズユニット13を組み立てる際には、シャッタユニット37の挿通孔にガイド軸39a,39bを挿通させる。そして、シャッタユニット37の上方から第2レンズホルダ35を、シャッタユニット37の下方から第4レンズホルダ38をそれぞれ挿通させて組み付ける。
次に、シャッタユニット37のベース板37aをシャッタユニット取付部30に挿入する。そして、ガイド軸39aの上端部を第1案内溝28a、下端部を第2案内溝29aに、ガイド軸39bの上端部を第1案内溝28b、下端部を第2案内溝29bに沿わせながら案内させていき、ガイド軸39aを第1当接面28c及び第2当接面29cに、ガイド軸39bを第1当接面28d及び第2当接面28dに当接させる。このように、ガイド軸39a,39bを第1当接面28c,28d及び第2当接面29c,29dに当接させることにより、第2光軸L2と第2レンズ61、第3レンズ62及び第4レンズ63の光軸とが一致するように位置付けられる。この位置までガイド軸39a,39bを移動させた後、第2レンズ移動部材35dに形成されている溝35eを第1駆動ネジ軸53に、第4レンズ移動部材38dに形成されている溝38eを第2駆動ネジ軸57に嵌めこむ。これにより、第1駆動モータ52の回転によって第1駆動ネジ軸53が回転したときには、第1駆動ネジ軸53と溝35eに形成されたネジ山とが噛み合って、第2レンズホルダ35が第2光軸L2の光軸方向に移動するようになる。同様に、第2駆動モータ56の回転によって第2駆動ネジ軸57が回転したときには、第2駆動ネジ軸57と溝38eに形成されたネジ山とが噛み合って、第4レンズホルダ38が第2光軸L2の光軸方向に移動するようになる。
第2レンズホルダ35等を筐体22に収納した後、筐体22の開口部27を閉塞するように蓋23を載置する。図7に示すように、蓋23を筐体22の前面に載置すると、蓋23の突出部材65a,65bが第1案内溝28a,28bに、突出部材66a,66bが第2案内溝29a,29bに挿入されて、突出部材65a,66aの先端がガイド軸39aの側面に、突出部材65b,66bの先端がガイド軸39bの側面にそれぞれ当接する。そして、ガイド軸39a,39bは、ネジ24によって蓋23をネジ止めしたときには、筐体22の前面側から突出部材65a,66aがガイド軸39aを、突出部材65b,66bがガイド軸39bを押さえつけることによりガイド軸39a,39bの移動を規制し、筐体22の内部に第2レンズホルダ35等が固定される。
以上のように、本発明によれば、第1当接面及び第2当接面の位置によって第2〜第4レンズ及びシャッタユニットの取付位置が決定されるので、ガイド軸を組み付けたレンズホルダ等を筐体の前面から収納することのみによって第2〜第4レンズ及びシャッタユニットの位置決めが行われる。また、第2〜第4レンズ及びシャッタユニットは、筐体の開口部から第2光軸と垂直な方向に挿入するという簡単な方法によって筐体に収納することができる。したがって、第2〜第4レンズ及びシャッタユニットを筐体内に収納する作業を手作業で行わなくてもよく、機械にも行わせることができるので、作業の効率化を図ることが可能になるとともに、レンズユニットの大量生産をすることが可能になる。また、ガイド軸は、第1案内溝及び第2案内溝によって案内されながら挿入されるので、筐体の内壁面にガイド軸等がぶつかって、筐体を傷つけるような不具合を解消することが可能になる。
なお、本実施形態では、図7に示すように、第1案内溝28a,28b及び第2案内溝29a,29bをガイド軸39a,39bにガタツキが生じないような幅に形成しているが、この幅は上記のように限定されるものではない。例えば、図8に示すように、案内溝71の形状をV字状に形成して、筐体22の前面側の案内溝71の幅H1をガイド軸72の軸径D1より広くしてもよい。案内溝をこのように形成することによって、ガイド軸を案内溝に挿入させやすくすることができる。なお、この場合には、突出部材(規制部材)73は、蓋23がネジ止めされた時にガイド軸72にガタツキが生じないようにできれば、その断面形状が矩形であってもよいし、案内溝71の形状に合わせてV字状にしてもよい。また、これ以外の形状であってもよい。
また、本実施形態では、第1当接面28c,28d及び第2当接面29c,29dの幅とガイド軸の軸径とが略同一になるように形成しているが、図9に示すように、当接面81の幅H2とガイド軸82の軸径D2との関係がD2<H2となるように形成してもよい。このように当接面81を形成することによって、ガイド軸82の取り付け位置を調節する余裕を持たせることができるので、第2光軸L2と第2レンズ、第3レンズ及び第4レンズの光軸との間にズレが生じた場合に、これを調節することが可能になる。なお、位置調整が完了した場合には、ガイド軸と当接面との間に生じるスペースは接着剤85等で埋めておき、蓋23に形成された突出部材(規制部材)83によってガイド軸82を固定しておけばよい。なお、この場合には、突出部材は、蓋がネジ止めされた時にガイド軸にガタツキが生じないようにできれば、その形状は問わないことは勿論である。
また、本実施形態では、反射部材としてプリズムを用いたが、反射部材としては、例えばミラーを用いる等、被写体光を屈曲させることが可能であれば適宜部材を用いてよい。
また、本実施形態では、デジタルカメラに本発明を適用した例について説明したが、例えば被写体光を写真フィルムに露光する写真カメラに本発明を適用してもよい。
本発明を適用したデジタルカメラの外観を表した外観斜視図である。 デジタルカメラの背面からの外観を表した外観斜視図である。 レンズユニットの構成を表した斜視図である。 筐体の構成を表した斜視図である。 筐体に収納される第2レンズホルダ等各種部品の構成を表した分解斜視図である。 蓋の背面側の構成を表した斜視図である。 蓋がネジ止めされた時の突出部材と案内溝、ガイド軸の関係を表した説明図である。 案内溝の形状を変形させた第1の変形例を適用した場合における突出部材と案内溝、当接面、ガイド軸の関係を表した説明図である。 当接面の形状を変形させた第2の変形例を適用した場合における突出部材と案内溝、当接面、ガイド軸の関係を表した説明図である。
符号の説明
13 レンズユニット
22 筐体
23 蓋
27 開口部
28a,28b 第1案内溝(案内部材、案内溝)
28c,28d 第1当接面(第1保持部)
29a,29b 第2案内溝(案内部材、案内溝)
29c,29d 第2当接面(第1保持部)
30 シャッタユニット取付部(第2保持部)
35 第2レンズホルダ(レンズホルダ)
37 シャッタユニット
38 第4レンズホルダ(レンズホルダ)
39a,39b,72,82(ガイド軸)
62 第2レンズ(レンズ群)
63 第4レンズ(レンズ群)
65a,65b,66a,66b,73,83(規制部材)
71 案内溝(案内部材、案内溝)
81 当接面(第1保持部)
L1 第1光軸
L2 第2光軸

Claims (9)

  1. 複数のレンズ群と、各レンズ群の光軸方向への移動をガイドするガイド軸と、前記複数のレンズ群及び前記ガイド軸を収納する筐体とを備えたレンズユニットにおいて、
    前記筐体は、
    前記複数のレンズ群を保持する複数のレンズホルダを前記ガイド軸に組み付けた状態で、前記光軸と略垂直な方向から、前記ガイド軸を挿入することが可能な開口部と、前記開口部から挿入された前記ガイド軸を保持する第1保持部と、
    前記開口部を閉塞する蓋とを備えたことを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記筐体は、シャッタユニットを保持する第2保持部を備え、前記シャッタユニットは、前記ガイド軸に組み付けられた状態で前記第2保持部に挿入されることを特徴とする請求項1記載のレンズユニット。
  3. 前記第1保持部は、少なくとも前記ガイド軸の両端部を保持することを特徴とする請求項1又は2記載のレンズユニット。
  4. 前記筐体は、前記ガイド軸を前記開口部から前記第1保持部に案内する案内部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載のレンズユニット。
  5. 前記案内部材は、前記第1保持部に連設された案内溝であることを特徴とする請求項4記載のレンズユニット。
  6. 前記案内溝は、その幅が前記ガイド軸の軸径と略同一になるように形成されていることを特徴とする請求項5記載のレンズユニット。
  7. 前記案内溝は、その幅が前記ガイド軸の軸径よりも広くなるように形成されていることを特徴とする請求項5記載のレンズユニット。
  8. 前記蓋は、前記開口部を閉塞するように取り付けた時に、前記ガイド軸の前記開口部側への移動を規制する規制部材を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一に記載のレンズユニット。
  9. 複数のレンズ群と、各レンズ群の光軸方向への移動をガイドするガイド軸と、前記複数のレンズ群及び前記ガイド軸を収納する筐体とを備えたレンズユニットの組み立て方法において、
    前記複数のレンズ群を保持する複数のレンズホルダを前記ガイド軸に組み付け、前記ガイド軸を挿入することが可能な開口部から前記ガイド軸を保持する第1保持部に向けて前記ガイド軸を挿入し、前記開口部を閉塞する蓋を前記筐体に取り付けることを特徴とするレンズユニットの組み立て方法。

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