JP2007108290A - 擬似階調表示回路 - Google Patents
擬似階調表示回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007108290A JP2007108290A JP2005297478A JP2005297478A JP2007108290A JP 2007108290 A JP2007108290 A JP 2007108290A JP 2005297478 A JP2005297478 A JP 2005297478A JP 2005297478 A JP2005297478 A JP 2005297478A JP 2007108290 A JP2007108290 A JP 2007108290A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bit
- circuit
- video signal
- low
- pass filter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Picture Signal Circuits (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
- Controls And Circuits For Display Device (AREA)
- Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
Abstract
【課題】デジタル的に限られた値の映像信号を表示するプラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)表示装置等へ映像信号の中間調表示を行う擬似階調表示回路に関して、低輝度でのノイズ感を軽減すること。
【解決手段】(m+n)ビットの映像信号を入力し、小数部のnビットの映像信号とnビットのディザパターンを加算し整数部に繰り上げる事で中間調の映像信号を生成し、nビットを切捨てmビットの映像信号として出力する従来のディザ回路に、小数部のnビットの映像信号を入力し、小数部の高周波成分を除去するローパスフィルタ回路を新たに加え、小数部のノイズによって整数部に繰り上がる影響を少なくする事で、低輝度でのノイズ感を軽減する。
【選択図】図1
【解決手段】(m+n)ビットの映像信号を入力し、小数部のnビットの映像信号とnビットのディザパターンを加算し整数部に繰り上げる事で中間調の映像信号を生成し、nビットを切捨てmビットの映像信号として出力する従来のディザ回路に、小数部のnビットの映像信号を入力し、小数部の高周波成分を除去するローパスフィルタ回路を新たに加え、小数部のノイズによって整数部に繰り上がる影響を少なくする事で、低輝度でのノイズ感を軽減する。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタル的に限られた映像信号の表示を行う、プラズマ・ディスプレイ・パネル(以下PDPと記す)表示装置、フィールド・エミッション・ディスプレイ(以下FEDと記す)表示装置、デジタル・マイクロミラー・デバイス(以下DMDと記す)、エレクトロ・ルミネッセンス・ディスプレイ(以下ELと記す)等の映像表示装置における擬似階調表示回路に関する。
映像信号を表示する映像表示装置の中で、例えば1フィールドを複数のサブフィールドに分割して階調表示するPDP表示装置や、DMDを用いたディジタル・ライト・プロセシング表示装置、パルス幅変調によって階調表示するFED表示装置、サブフィールドに分割して駆動したりパルス幅変調によって階調表示するEL表示装置等のマトリクス型表示装置においては、駆動方法によってはデジタル的に制限された階調数でしか表示することができない特質を有している。
このため、従来から、上記の映像表示装置ではデジタル的に制限された階調数で映像を表示する際に損なわれる階調の直線性を回復させるために、表示する映像信号に補正を加えることが行われており、その一例としてディザ法による擬似階調表示手段がある。
ディザ法による擬似階調表示は、隣接する複数個の画素(ドット)を1組としてディザマトリクスを構成し、損なわれる階調分の中間階調をこのディザマトリクス内の個々のディザパターンで表現するのが一般的な表示方法である。
例えば、映像表示装置が6ビットの表示階調能力しかなく、8ビットのドットデータの上位6ビット(整数部)により階調表示する場合は、切捨てられる2ビット(小数部)のドットデータと、隣接する2×2ドットのディザマトリクスで構成される2ビットのディザパターンを加算し、小数部の2ビットを整数部に繰り上げ視覚的な積分効果を利用し、8ビット(整数部+小数部)相当の階調表示を擬似的に行い表示を滑らかにしている。
このようなディザ法による擬似階調表示手段の改良型の従来例として、特許文献1に開示の発明がある。図6は、前記特許文献1に記載された従来の擬似階調表示回路を示すものである。図6において30は映像信号入力端子で、mビットの整数部とnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号が入力される。32はディザパターン発生回路で、図7に示すようにドットD11〜D14、D21〜D24、D31〜D34、D41〜D44の映像入力信号に対応した4×4ドットのディザマトリクスで構成されるn=4ビットのディザパターンを発生し、第1、第2、第3、第4フィールドでパターンが切り換わる。なお、図7に示されているディザパターンの値は全て10進数で表している。31は加算器で、前記(m+n)ビットの映像信号と前記n=4ビットのディザパターンを加算する。33はnビットシフト回路で前記加算器31の出力信号の下位n=4ビットを切捨てる。34は映像出力端子でmビットの映像信号が出力される。
図8は、前記特許文献1に記載された従来の擬似階調表示回路の動作を示す図である。なお、図8に示されている値は全て10進数で表している。一例として、映像信号の小数部(4ビット)の値が全て5の場合を考える。値が5の映像信号とディザパターン発生回路32から出力される0〜15までのディザパターンが加算器31で加算され、nビットシフト回路33で4ビットシフト(1/16)される為、加算器31から出力される信号の値が16以上となったドットが整数部に繰り上り、例えばPDP表示装置に表示した場合は灰色で示したドットが発光する。この発光するドット数の割合が、常に16ドットに対し5ドットになるので5/16の値が表示される事となる。さらに、全フィールドで同じディザパターンであるとそのディザパターンに対応したディザノイズが視覚される場合がある為、4種類のディザパターンをフィールドで切換える事でディザノイズを目立たなくしている。
特開2004−205905号公報
しかしながら、上記のごとく、小数部の映像信号にディザパターンを加算し整数部に繰り上げる事で中間調の映像信号を生成しているので、映像信号の小数部にノイズがある場合、ノイズによる整数部への繰り上りまたは、繰り下がりが発生し、本来発光しないドットが発光するまたは、本来発光するドットが発光しない事で特に暗い画面の低輝度部分で、つぶつぶノイズとなって視覚され画質の性能が劣化する。
この点について図9で説明する。同図は前述した図8の映像出力信号(ノイズの無い場合)と、一例として値が5の映像信号に±1および±3のノイズが重畳され水平方向に波打ったような映像信号が入力された場合の映像出力信号を比較した図である。ノイズレベル±1の場合では、第2フィールドのD14と第4フィールドのD24がノイズの影響で発光しなくなり、逆に第2フィールドのD32と第4フィールドのD42が発光する。また、ノイズレベル±3の場合では、第2フィールドのD14と第4フィールドのD24がノイズの影響で発光しなくなり、第1フィールドのD12と第2フィールドのD12、D32と第3フィールドのD22と第4フィールドのD22、D42が発光する。このように、ノイズによって発光しなかったり発光したりするドットがまばらに発生するので、これがつぶつぶ状のノイズとして視覚される。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、小数部のノイズによる整数部への繰り上りまたは、繰り下がりを軽減することにより、つぶつぶノイズの発生を抑え、従来に比べ特に暗い画面の低輝度での画質の性能が向上する擬似階調表示回路を提供する事を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の擬似階調表示回路は、mビットの整数部とnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号を入力し、表示階調がmビットで複数の画素がマトリクス状に配列された表示パネルに映像を表示する映像表示装置であって、前記小数部を入力し高周波成分を除去するローパスフィルタ回路と、nビットのディザパターンを発生するディザパターン発生回路と、前記整数部のmビットと前記ローパスフィルタ回路から出力される高周波成分が除去されたnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号と前記nビットのディザパターンを加算する加算器と、前記加算器の出力信号の下位nビットを切捨てるnビットシフト回路の構成を有している。
また、この目的を達成するために本発明の第2の擬似階調表示回路は、mビットの整数部とnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号を入力し、表示階調がmビットで複数の画素がマトリクス状に配列された表示パネルに映像を表示する映像表示装置であって、前記小数部を入力し高周波成分を除去する第1と第2のローパスフィルタ回路と、前記小数部を入力しノイズを検出するノイズ検出回路と、前記第1のローパスフィルタ回路の出力信号と前記第2のローパスフィルタ回路の出力信号をそれぞれ入力し、前記ノイズ検出回路の出力信号に応じて入力される信号を選択し出力する選択回路と、nビットのディザパターンを発生するディザパターン発生回路と、前記整数部のmビットと前記選択回路から出力されるnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号と前記nビットのディザパターンを加算する加算器と、前記加算器の出力信号の下位nビットを切捨てるnビットシフト回路の構成を有している。
本発明の擬似階調表示回路は、ローパスフィルタ回路で映像信号の小数部の高周波成分を除去する事で、小数部のノイズによる整数部への繰り上がりまたは、繰り下がりを軽減することによりノイズの発生を抑え、従来に比べ特に暗い画面の低輝度での画質の性能を向上することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る擬似階調表示回路の構成を示すブロック図であり、図1において、1は映像信号入力端子で、mビットの整数部とnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号が入力される。2はローパスフィルタ回路でnビットの小数部を入力し高周波成分を除去したnビットの小数部を出力する。4はディザパターン発生回路で、図7に示すようにドットD11〜D14、D21〜D24、D31〜D34、D41〜D44の映像入力信号に対応した4×4ドットのディザマトリクスで構成されるn=4ビットのディザパターンを発生し、第1、第2、第3、第4フィールドでパターンが切り換わる。なお、図7に示されているディザパターンの値は全て10進数で表している。3は加算器で、前記整数部のmビットと前記ローパスフィルタ回路2から出力される高周波成分が除去されたnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号と、前記n=4ビットのディザパターンとを入力し加算する。5はnビットシフト回路で前記加算器3の出力信号の下位n=4ビットを切捨てる。6はmビットの表示階調能力を有した表示パネルである。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る擬似階調表示回路の構成を示すブロック図であり、図1において、1は映像信号入力端子で、mビットの整数部とnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号が入力される。2はローパスフィルタ回路でnビットの小数部を入力し高周波成分を除去したnビットの小数部を出力する。4はディザパターン発生回路で、図7に示すようにドットD11〜D14、D21〜D24、D31〜D34、D41〜D44の映像入力信号に対応した4×4ドットのディザマトリクスで構成されるn=4ビットのディザパターンを発生し、第1、第2、第3、第4フィールドでパターンが切り換わる。なお、図7に示されているディザパターンの値は全て10進数で表している。3は加算器で、前記整数部のmビットと前記ローパスフィルタ回路2から出力される高周波成分が除去されたnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号と、前記n=4ビットのディザパターンとを入力し加算する。5はnビットシフト回路で前記加算器3の出力信号の下位n=4ビットを切捨てる。6はmビットの表示階調能力を有した表示パネルである。
以上のように構成された擬似階調表示回路において、図1と図3を用いてその動作を説明する。一例として、第1フィールドのディザパターンで、映像信号の小数部(4ビット)の値が全て8でノイズの無い場合とノイズレベルが±1の場合で説明する。
映像信号入力端子1より入力される小数部(4ビット)の映像信号にノイズの無い場合、信号レベルは全てのドットD11〜D14、D21〜D24、D31〜D34、D41〜D44で値が8となるので、例えば(1+z−1)/2の伝達関数を有するローパスフィルタ回路2の出力値も全て8となる。加算器3は、前記整数部と前記ローパスフィルタ回路2から出力される小数部とからなる映像信号と、前記ディザパターン発生回路4から出力されるディザパターンを加算する。nビットシフト回路5は、前記加算器3の出力信号を入力し4ビットシフト(1/16)する。これにより加算器3の出力信号の値が16以上となったドットが整数部に繰り上がり灰色で示したドットが発光する。この発光するドット数の割合が16ドットに対し8ドットになるので8/16の階調が表示された事となる。
ノイズレベルが±1の場合の入力信号の値は、D11=8、D12=9、D13=8、D14=7、D21=8、D22=9、D23=8、D24=7、D31=8、D32=9、D33=8、D34=7、D41=8、D42=9、D43=8、D44=7となる。前記ローパスフィルタ回路2が無い従来の場合では、そのまま入力信号が前記ディザパターンと加算されるので前記加算器3の出力値がD42で16となり本来発光しないドットが発光する。一方、前記ローパスフィルタ回路2は、(1+z−1)/2の伝達関数を有しているので回路の遅延を考慮すると出力は、D11=8、D12=8、D13=7、D14=7、D21=8、D22=8、D23=7、D24=7、D31=8、D32=8、D33=7、D34=7、D41=8、D42=8、D43=7、D44=7となるため、前記加算器3の出力値はD42で15になり発光しない。
以上の説明のように、小数部の映像信号の高周波成分をローパスフィルタ回路で除去することで、小数部のノイズによって整数部に繰り上がる影響を少なくでき、従来に比べ特に暗い画面の低輝度での画質の性能を向上することができるという効果がある。
なお、以上の説明では、ローパスフィルタ回路を水平方向のみで構成した例で示したが、垂直方向のみでもまた、水平と垂直方向同時でも実現が可能である。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る擬似階調表示回路の構成を示すブロック図であり、図2において、1は映像信号入力端子で、mビットの整数部とnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号が入力される。7は第1のローパスフィルタ回路でnビットの小数部を入力し高周波成分を除去したnビットの小数部を出力する。8は第2のローパスフィルタ回路でnビットの小数部を入力し高周波成分を除去したnビットの小数部を出力する。9はノイズ検出回路でnビットの小数部を入力しノイズのレベルを検出し出力する。10は選択回路で、前記第1のローパスフィルタ回路7の出力信号と前記第2のローパスフィルタ回路8の出力信号を入力し、前記ノイズ検出回路9の出力信号に応じていづれか一方の入力信号を選択して出力する。4はディザパターン発生回路で、図7に示すようにドットD11〜D14、D21〜D24、D31〜D34、D41〜D44の映像入力信号に対応した4×4ドットのディザマトリクスで構成されるn=4ビットのディザパターンを発生し、第1、第2、第3、第4フィールドでパターンが切り換わる。なお、図7に示されているディザパターンの値は全て10進数で表している。3は加算器で、前記整数部のmビットと前記選択回路10から出力される高周波成分が除去されたnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号と、前記n=4ビットのディザパターンとを入力し加算する。5はnビットシフト回路で前記加算器3の出力信号の下位n=4ビットを切捨てる。6はmビットの表示階調能力を有した表示パネルである。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る擬似階調表示回路の構成を示すブロック図であり、図2において、1は映像信号入力端子で、mビットの整数部とnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号が入力される。7は第1のローパスフィルタ回路でnビットの小数部を入力し高周波成分を除去したnビットの小数部を出力する。8は第2のローパスフィルタ回路でnビットの小数部を入力し高周波成分を除去したnビットの小数部を出力する。9はノイズ検出回路でnビットの小数部を入力しノイズのレベルを検出し出力する。10は選択回路で、前記第1のローパスフィルタ回路7の出力信号と前記第2のローパスフィルタ回路8の出力信号を入力し、前記ノイズ検出回路9の出力信号に応じていづれか一方の入力信号を選択して出力する。4はディザパターン発生回路で、図7に示すようにドットD11〜D14、D21〜D24、D31〜D34、D41〜D44の映像入力信号に対応した4×4ドットのディザマトリクスで構成されるn=4ビットのディザパターンを発生し、第1、第2、第3、第4フィールドでパターンが切り換わる。なお、図7に示されているディザパターンの値は全て10進数で表している。3は加算器で、前記整数部のmビットと前記選択回路10から出力される高周波成分が除去されたnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号と、前記n=4ビットのディザパターンとを入力し加算する。5はnビットシフト回路で前記加算器3の出力信号の下位n=4ビットを切捨てる。6はmビットの表示階調能力を有した表示パネルである。
以上のように構成された擬似階調表示回路において、図2と図4、図5を用いてその動作を説明する。一例として、第1、第2、第3、第4フィールドのディザパターンで、映像信号の小数部(4ビット)の値が全て5で±1と±3のノイズレベルが重畳され水平方向に波打ったような映像信号が入力された場合で説明し、それぞれノイズの無い場合と比較する。
映像信号入力端子1より入力される小数部(4ビット)の映像信号の値5に±1のノイズレベルが重畳された場合、入力信号の値は、D11=5、D12=6、D13=5、D14=4、D21=5、D22=6、D23=5、D24=4、D31=5、D32=6、D33=5、D34=4、D41=5、D42=6、D43=5、D44=4となる。よって例えば(1+2z−1+z−2)/4の伝達関数を有する第1のローパスフィルタ回路7の出力は回路の遅延を考慮すると、D11=5、D12=5、D13=4、D14=5、D21=5、D22=5、D23=4、D24=5、D31=5、D32=5、D33=4、D34=5、D41=5、D42=5、D43=4、D44=5となる。また例えば、(1+z−1+z−2+z−3)/4の伝達関数を有する第2のローパスフィルタ回路8の出力は回路の遅延を考慮すると、D11=5、D12=5、D13=5、D14=5、D21=5、D22=5、D23=5、D24=5、D31=5、D32=5、D33=5、D34=5、D41=5、D42=5、D43=5、D44=5となる。また例えば隣り合うドットの差分の絶対値でノイズのレベルを検出するノイズ検出回路9の出力値は1となる。選択回路10は、第1のローパスフィルタ回路7の出力信号と第2のローパスフィルタ回路8の出力信号を入力しノイズ検出回路9の出力値が1であるので第1のローパスフィルタ回路7から出力される信号を選択し出力する。加算器3は、前記整数部と前記選択回路10から出力される小数部とからなる映像信号と、前記ディザパターン発生回路4から出力されるディザパターンを加算する。nビットシフト回路5は、前記加算器3の出力信号を入力し4ビットシフト(1/16)する。これにより加算器3の出力信号の値が16以上となったドットが整数部に繰り上がり灰色で示したドットが発光する。この時、発光するドットの位置が、全てのフィールドでノイズの無い場合と同じ位置となる。
次に、小数部(4ビット)の映像信号の値5に±3のノイズレベルが重畳された場合、入力信号の値は、D11=5、D12=8、D13=5、D14=2、D21=5、D22=8、D23=5、D24=2、D31=5、D32=8、D33=5、D34=2、D41=5、D42=8、D43=5、D44=2となる。よって例えば(1+2z−1+z−2)/4の伝達関数を有する第1のローパスフィルタ回路7の出力は回路の遅延を考慮すると、D11=6、D12=5、D13=3、D14=5、D21=6、D22=5、D23=3、D24=5、D31=6、D32=5、D33=3、D34=5、D41=6、D42=5、D43=3、D44=5となる。また例えば、(1+z−1+z−2+z−3)/4の伝達関数を有する第2のローパスフィルタ回路8の出力は回路の遅延を考慮すると、D11=5、D12=5、D13=5、D14=5、D21=5、D22=5、D23=5、D24=5、D31=5、D32=5、D33=5、D34=5、D41=5、D42=5、D43=5、D44=5となる。また例えば隣り合うドットの差分の絶対値でノイズのレベルを検出するノイズ検出回路9の出力値は3となる。選択回路10は、第1のローパスフィルタ回路7の出力信号と第2のローパスフィルタ回路8の出力信号を入力しノイズ検出回路9の出力値が3であるので第2のローパスフィルタ回路8から出力される信号を選択し出力する。加算器3は、前記整数部と前記選択回路10から出力される小数部とからなる映像信号と、前記ディザパターン発生回路4から出力されるディザパターンを加算する。nビットシフト回路5は、前記加算器3の出力信号を入力し4ビットシフト(1/16)する。これにより加算器3の出力信号の値が16以上となったドットが整数部に繰り上がり灰色で示したドットが発光する。この時、第1のローパスフィルタ回路7を通った小数部を用いると、第2フィールドのD43と第4フィールドのD13のドットが発光しないが、ノイズレベルに応じて第2のローパスフィルタ回路8の出力が選択されているので、発光するドットの位置が全てのフィールドでノイズの無い場合と同じ位置となる。
以上の説明のように、小数部の映像信号の高周波成分をノイズレベルに応じてローパスフィルタ特性を切り換え除去することで、小数部のノイズによる繰り下がりを軽減することができ、かつ小数部の周波数特性も損なわずに、従来に比べ特に暗い画面の低輝度での画質の性能を向上することができるという効果がある。
なお、以上の説明では、ローパスフィルタ回路を水平方向のみで構成した例で示したが、垂直方向のみでもまた、水平と垂直方向同時でも実現が可能である。
本発明に係る擬似階調表示回路は、ローパスフィルタ回路で映像信号の小数部の高周波成分を除去する事で、小数部のノイズによる整数部への繰り上がりまたは、繰り下がりを軽減することによりノイズの発生を抑え、従来に比べ特に暗い画面の低輝度での画質の性能を向上することができるという効果がある。さらにノイズレベルに応じてローパスフィルタ特性を切り換え映像信号の小数部の高周波成分を除去するので、小数部の周波数特性も損なわないという効果がある。
1 映像信号入力端子
2 ローパスフィルタ回路
3 加算器
4 ディザパターン発生回路
5 nビットシフト回路
6 表示パネル
7 第1のローパスフィルタ回路
8 第2のローパスフィルタ回路
9 ノイズ検出回路
10 選択回路
2 ローパスフィルタ回路
3 加算器
4 ディザパターン発生回路
5 nビットシフト回路
6 表示パネル
7 第1のローパスフィルタ回路
8 第2のローパスフィルタ回路
9 ノイズ検出回路
10 選択回路
Claims (2)
- mビットの整数部とnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号を入力し、表示階調がmビットで複数の画素がマトリクス状に配列された表示パネルに映像を表示する映像表示装置であって、前記小数部を入力し高周波成分を除去するローパスフィルタ回路と、nビットのディザパターンを発生するディザパターン発生回路と、前記整数部のmビットと前記ローパスフィルタ回路から出力される高周波成分が除去されたnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号と前記nビットのディザパターンを加算する加算器と、前記加算器の出力信号の下位nビットを切捨てるnビットシフト回路とを備えたことを特徴とする擬似階調表示回路。
- mビットの整数部とnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号を入力し、表示階調がmビットで複数の画素がマトリクス状に配列された表示パネルに映像を表示する映像表示装置であって、前記小数部を入力し高周波成分を除去する第1と第2のローパスフィルタ回路と、前記小数部を入力しノイズを検出するノイズ検出回路と、前記第1のローパスフィルタ回路の出力信号と前記第2のローパスフィルタ回路の出力信号をそれぞれ入力し、前記ノイズ検出回路の出力信号に応じて入力される信号を選択し出力する選択回路と、nビットのディザパターンを発生するディザパターン発生回路と、前記整数部のmビットと前記選択回路から出力されるnビットの小数部とからなる(m+n)ビットの映像信号と前記nビットのディザパターンを加算する加算器と、前記加算器の出力信号の下位nビットを切捨てるnビットシフト回路とを備えたことを特徴とする擬似階調表示回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005297478A JP2007108290A (ja) | 2005-10-12 | 2005-10-12 | 擬似階調表示回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005297478A JP2007108290A (ja) | 2005-10-12 | 2005-10-12 | 擬似階調表示回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007108290A true JP2007108290A (ja) | 2007-04-26 |
Family
ID=38034215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005297478A Pending JP2007108290A (ja) | 2005-10-12 | 2005-10-12 | 擬似階調表示回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007108290A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015080096A1 (ja) * | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 圭祐 戸田 | 表示装置および表示方法 |
-
2005
- 2005-10-12 JP JP2005297478A patent/JP2007108290A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015080096A1 (ja) * | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 圭祐 戸田 | 表示装置および表示方法 |
US10182226B2 (en) | 2013-11-26 | 2019-01-15 | Keisuke Toda | Display unit, display system, and display method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4101147B2 (ja) | パルス数変調方式デジタルディスプレイパネルにおける擬似輪郭減少のための方法及び装置 | |
US20080012883A1 (en) | Display apparatus and display driving method for effectively eliminating the occurrence of a moving image false contour | |
EP1536400B1 (en) | Method for processing a gray level in a plasma display panel and apparatus using the same | |
JP2014126698A (ja) | 自発光表示装置 | |
WO2006041151A1 (ja) | 画像表示方法および画像表示装置 | |
JP2005157367A (ja) | 表示装置の階調処理方法および装置 | |
US7499062B2 (en) | Image display method and image display apparatus for displaying a gradation by a subfield method | |
JP3785922B2 (ja) | 表示装置の誤差拡散処理方法 | |
JP4186579B2 (ja) | 画像表示方法および画像表示装置 | |
JP2007108290A (ja) | 擬似階調表示回路 | |
JP2006234983A (ja) | 誤差拡散処理回路、方法及びプラズマディスプレイ装置 | |
JP4032737B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2007101960A (ja) | デジタル表示装置の表示方法及びデジタル表示装置 | |
JP4759209B2 (ja) | 画像表示装置 | |
JP2004361885A (ja) | 表示装置の誤差拡散処理方法 | |
US7791759B2 (en) | Image processing method and apparatus | |
JP3625192B2 (ja) | マトリクス型表示装置の映像信号処理回路及び方法 | |
US7663650B2 (en) | Display device | |
JP2003153000A (ja) | 表示装置の誤差拡散処理回路及び方法 | |
JP2005055687A (ja) | 画像表示方法および画像表示装置 | |
EP1696407A1 (en) | Image displaying method and image display | |
JP3449083B2 (ja) | 表示装置の駆動方法及び駆動回路 | |
JP2006146172A (ja) | 多階調表示装置における画質劣化低減方法 | |
JP5092223B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2007041475A (ja) | 画像表示装置 |